【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『モスラ対ゴジラ』(1964)

「ゴジラ」が登場する4本目の怪獣映画で、前作ではアメリカからキングコングを招いて対戦させたが、今回は同じ東宝が生み出したモスラとの対決が主眼。これまで別個に存在していた怪獣たちに関連性を持たせたと言う意味では、記念すべき作品である。
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お話は『キングコング対ゴジラ』及び『モスラ』を踏まえた内容ではあるのだが、ゴジラは認識されているものの、モスラは曖昧だったり、共通するキャラクターはザ・ピーナッツ演じる小美人だけだったり、とシリーズとしての連続性は強調されていない。この頃の作品は全てそうで、一本の作品としての独自性、独立性を保っている。

「ゴジラ」シリーズとして初めてドラマ上の人間の悪役が登場するが、『モスラ』でのジェリー伊藤演じる強烈な悪役キャラに比べると、どことなく憎めない小悪党といった存在(演じているのはこの後に『ウルトラQ』で主演する佐原健二と、脇役で共演することになる田島義文)。その分ゴジラが、その造型を含めて悪役に徹しており、善なる存在モスラとの対比も巧くいっている(凶暴な面構えの、この作品でのゴジラの着ぐるみは、前作の着ぐるみと並んでファンには人気が高く、個人的にも一番好きだ)。
映画そのものも、シリーズ中で上位の出来栄えだ。

ちなみに、主人公がジャーナリストのコンビ(男性記者と女性カメラマン)、それに小泉博演じる科学者という組み合わせは、『モスラ』と同じである。
宝田明と星由里子の主演、新聞社のデスクが田崎潤、防衛隊の指揮官が藤田進、コメディ・リリーフが藤木悠と正に適材適所。
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by odin2099 | 2006-06-12 22:06 |  映画感想<マ行> | Trackback(7) | Comments(8)
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Tracked from OOH LA LA - .. at 2006-06-13 13:41
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タイトル : モスラ対ゴジラ (1964/日本)
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Tracked from くんだらの部屋 at 2006-08-19 10:08
タイトル : キングコング 対 ゴジラ (1962 / 日本)
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Tracked from 良い映画を褒める会。 at 2007-05-25 22:55
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タイトル : モスラ対ゴジラ 07120
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Tracked from いやいやえん at 2012-06-04 09:35
タイトル : モスラ対ゴジラ
私にとっては懐かしい作品ですが、残念ながら時代相応の作品です。64年製作ですね。シリーズとしては4作目なんだそうです。 子供の頃見たときにも古かった印象があるので、今見るともっと古く感じますね。とにかくあの小美人が歌う「モスラ〜ヤ♪モスラ〜♪」が印象に強いです。この作品までくらいが、まだゴジラが原水爆影響の結果という恐怖の対象としての存在として君臨していたはず。 この作品では、モスラ=善、ゴジラ=悪として描かれています。 嵐の後に流されてきた、巨大な卵。それはモスラの卵だった。インフ...... more
Tracked from カノンな日々 at 2014-07-26 23:07
タイトル : モスラ対ゴジラ(1964)/宝田明、星由里子
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Commented by samurai-kyousuke at 2006-06-13 10:07
トラックバックありがとうございました。
モスゴジとキンゴジの造形はシリーズで1,2を争う好デザインですね。私的には顔はモスゴジ、全体のシルエットは下半身にボリュームのあるキンゴジが好きです。(笑)
Commented by ningyo at 2006-06-13 21:01 x
TBありがとうございました。この映画は怪獣対戦ものでは出色の出来だと思っております。
Commented by odin2099 at 2006-06-13 22:14
>samurai-kyousuke様

キンゴジとモスゴジは双璧ですね。甲乙付けがたいと思います。
でも、それをチャンポンにしてしまうとバランスが・・・?

ただし私はミレニアムゴジラも結構好きだったりします(笑)。
Commented by odin2099 at 2006-06-13 22:16
>ningyo様

実はその次の『三大怪獣 地球最大の決戦』の方が好きだったりするんですが(苦笑)、
それでもこの作品は、自分の中でシリーズ上位ですね。
Commented by 猫姫少佐現品限り at 2007-05-26 02:31 x
こんばんは!いつもありがとうございます!
あたしは田崎さん、なんか違和感ありました、、、
それに、ゴジラ見ても、コワイ感じがしなかった、、、
すでに人間的で、愛嬌さえ感じられてしまった、、、
Commented by odin2099 at 2007-05-26 08:32
ゴジラ、既に”理解出来ない未知の怪物”ではなく、”既知の凶暴な生物”となっていますね。
自分的にはこちらの方がシックリきます。
やっぱり「ウルトラマン」世代だからでしょうか(笑)。

田崎さん、違和感ありましたか?
それは『海底軍艦』を観たばかりだからではないでしょうか(苦笑)。
自分の中の田崎さんのイメージというと、『連想ゲーム』・・・。
Commented by maki at 2012-06-04 09:54 x
こんにちは♪
うわっこの画像のポスター角度といい、最高ですね!
悪い顔してますよね~ゴジラ(笑)
相変わらずなにがしたいのだかはよくわからないのですが、私もこの作品が一番ゴジラシリーズの中では思い出深いですね
昔VHSで何度も見ました。
子モスラがピューと糸を吐く姿がなんとも可愛らしい作品でしたね
個人的には子モスラに尻尾を噛まれて大慌てなゴジラが可笑しくも可愛らしくて好きです!
Commented by odin2099 at 2012-06-04 21:48
makiさんの年代だと、辛うじて平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ)を知っているくらいですかね。流石に自分もリアルタイムは知りませんけど(苦笑)、<チャンピオンまつり>世代なので何とか引っ掛かってるというところです。
それにしても本作のゴジラ、凶悪な面構えしてますね。だから余計にモスラが健気に見えるという形になっていますが、どこまで計算だったものやら。案外、怪我の功名だったのかな、という気もしますが。

5作目の『三大怪獣 地球最大の決戦』になると、ゴジラが幼虫モスラに自らの尻尾を噛ませ、戦場へ牽引して行くというシーンがありますので、この作品と対比してみると面白いかも。

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