【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『仮面ライダーZO』(1993)

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無難、という線は出ない。
雨宮慶太の演出も幾分暴走気味だが、それもこれも上映時間のせいである。48分は短すぎる。せめて90分は欲しい。新しい仮面ライダーを紹介するだけで手一杯のはずなのに、物語にも決着をつけようというのだから。
<20周年記念作品>ということから新ライダーを誕生させたのは、営業戦略的には理解できるつもりだが、こと作劇上では大きなマイナス

企画当初は、ビデオ作品『真仮面ライダー/序章』の続編(第一章?第二章?)にするとか、『仮面ライダーBLACK RX』を題材にした劇場用新作だとか、はたまた1号ライダー=本郷猛のリニューアル(リメイクではなく、デザイン変更)といったアイディアも検討されたようだが、これら既成のキャラクターを用いたストーリーであったならば、キャラクター紹介の手間も省け、もっとドラマ中心に構成出来ていたかも知れない。

e0033570_002481.jpgまた、ファンサービスなのだろうが無駄に豪華なキャスティングは、本当に無駄に終わってしまった。
森永奈緒美(『宇宙刑事シャイダー』、『時空戦士スピルバン』)、大葉健二(『バトルフィーバーJ』、『電子戦隊デンジマン』、『宇宙刑事ギャバン』)、山下優(『特警ウインスペクター』、『特救指令ソルブレイン』)、榊原伊織(『特捜エクシードラフト』)というメンバーは確かに嬉しいのだが、これが全くと言っていいほど生かされていない。
脇を固める犬塚弘もだ。佐々木功(マッドサイエンティストの役!)だけでも十分だろう。これも上映時間の短さに起因している。
主演の土門廣は今後どれだけ<仮面ライダー>として認知されていくのかは不明だが、存在感のある大型新人といったところ。後に『ブルースワット』にも3人組の一人として主演し、子供たちよりも主に主婦層から絶大な支持を得たが、近年芸能界を引退した模様。
――てなことを「しねま宝島」に以前書いたけれど、CGあり、モデルアニメあり、と新技術を注ぎ込んでの画面作りは確かに評価出来るのだが、本当に勿体無いなぁという内容になっている。
『五星戦隊ダイレンジャー』、『特捜ロボ ジャンパーソン』との3本立ての<スーパーヒーローフェア>という興行形態が、作品にとってプラスだったかは微妙なところだ。
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by odin2099 | 2006-07-08 08:56 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from 猫姫じゃ at 2007-05-03 00:40
タイトル : 仮面ライダー ZO 07100
仮面ライダー ZO 1993年   雨宮慶太 監督  石ノ森章太郎 原作  東映+バンダイ土門廣 森永奈緒美 大葉健二 山下優 榊原伊織 柴田翔平 佐々木功(ささき いさお) 犬塚弘 仮面ライダーZO ・ 5星戦隊ダイレンジャー ・ 特捜ロボジャンパーソンリン...... more
Commented by 猫姫少佐現品限り at 2007-05-03 00:44 x
なんだかねぇ、、、
ほんと、スーパーヒーローフェアに、雨宮慶太が必要だったの?
って感じでした。
Commented by odin2099 at 2007-05-03 10:31
好き嫌いを別にすれば、この時期の東映ヒーロー作品へ雨宮監督(というよりもデザイナーとして)の貢献は大ですから、ある程度この起用は必然かなとは思いますね。
作品に新風を吹き込みたかったというのもあったでしょうし。

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