【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『日本誕生』(1959)

「古事記」「日本書紀」を基にしたオールスター・キャスト、3時間の超大作で、東宝映画1000本記念作品。朝廷の権力闘争に巻き込まれた小碓命(=日本武尊)を主人公にした”現代”と、”神話”として語られる須佐之男命の物語の二重構造になっており、三船敏郎が二役で演じている。監督は稲垣浩、特技監督は円谷英二。

この作品、以前名画座でもテレビでも観たことがあるのだが、テレビで放映されたのは海外向けに再編集を施された2時間強の短縮版、劇場で観たのも10分程度カットされていた。今回はビデオで観たのだが、聞くところによると現在DVDで出ている方が全長版だとか。いずれにせよ堂々たる風格をもった作品ではあるのだが、ドラマ部分は平板だし、流石に長すぎる

e0033570_20272051.jpg怪獣映画的には須佐之男命と八岐大蛇の対決が注目だが、技術的な問題もあったのだろうが実は須佐之男命と八岐大蛇はカットバック、切り返しが多くて直接絡むショットは多くない。三船敏郎の熱演が空回りしているだけで、迫力という面では今一つ、というより二つか三つ劣る感じである。
むしろ特撮映画としての見せ場はラストの天変地異の場面だろう。セットの中で地割れを起す仕掛けを作って直接役者を下へと落とし、製鉄所から溶けた鉄を持ち込んで溶岩を作り、大量の水を一気に押し出して洪水を描き・・・という具合に、黄金期の円谷特撮を充分に堪能することが出来るのだ。

そういえば名画座では、同じ稲垣浩監督、三船敏郎主演で、しかも同じ年に公開された『在る剣豪の生涯』という作品(かの『シラノ・ド・ベルジュラック』の翻案劇)と二本立てだったのだが、更にヒロインも同じ司葉子という共通点が。他の作品は良く知らないが、少なくてもこの両作品での彼女は思わず見惚れるほど美しい
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by odin2099 | 2006-07-09 22:35 |  映画感想<ナ行> | Trackback(2) | Comments(4)
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Tracked from 萌映画 at 2006-07-10 10:19
タイトル : 日本誕生(1959)
八岐大蛇はキングキドラというよりネッシーだった! というわけで、元祖日本空振りスペクタクル(?)の「日本誕生」を見た。 日本神話とヤマトタケル説話が交互に出てくる一大巨編だ。上映時間も3時間、途中休憩が入る…。 東宝1000本記念映画というだけあって、キャストが超豪華。邦画をあまり知らないrukkiaも名前を知っている俳優がじゃんじゃん出ている。 監督の稲垣浩(故人)は時代劇をいっぱい撮っていた人のようだ(ごめん、知りません)。 そして特撮は日本特撮のパイオニア・円谷英二! 古い日本映画ということで...... more
Tracked from 猫姫じゃ at 2007-06-07 00:30
タイトル : 日本誕生 07126
日本誕生 The Three Treasures 1959年   稲垣浩 監督  円谷英二 特技監督  藤本真澄 ・田中友幸 制作  伊福部昭 音楽三船敏郎 司葉子 水野久美 上原美佐 香川京子 田中絹代 乙羽信子 杉村春子 久保明 宝田明 中村鴈治郎[2代目] 東野英治....... more
Commented by rukkia at 2006-07-10 22:43 x
TBありがとうございました。
確かに、火山の描写はぴかいちでしたね。
それ以外はむにゃむにゃ…。
Commented by odin2099 at 2006-07-10 23:09
>rukkia様

こちらこそ有難うございます。
この作品、何せ休憩時間挟んで3時間の超大作ですからねぇ。
確かに辛い部分はあります(苦笑)。
でも司葉子だけでなく、香川京子、上原美佐、水野久美、原節子・・・と綺麗な女性が沢山出ていますし、
やっぱり三船敏郎、好きなんだなぁ。
Commented by 猫姫少佐現品限り at 2007-06-07 00:34 x
こんばんは!いつもありがとうございます!
これねぇ、、、
さすがに今見ると、ちょっときつかったですねぇ、、、
あたしは、嵐の海のシーンの方が、よかったと思いました。
今のCG技術で、リメイクして欲しいなぁ。
Commented by odin2099 at 2007-06-07 22:44
高嶋政宏主演の『ヤマトタケル』が、ある意味でリメイクなのかも知れませんが、あれは全く別物ですねぇ。
好きなんですけど(笑)。
特撮面では今の技術の方が、もっと凄い画をスクリーンに描き出せると思うんですが、それに見合うだけの豪華なキャストが揃えられるかどうか。
やっぱりミフネは偉大だったなぁと改めて思います。

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