【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『カプリコン・1』(1977)

e0033570_20355466.jpg人類初の有人火星飛行ロケットの打ち上げが迫っていた。しかし乗組員たちは突如機外へと連れ出される。
絶対に失敗の許されない計画を何としてでも成功させたいNASA上層部は、火星着陸をセット内での撮影で誤魔化そうというのである。家族を人質に取られ、渋々ながら従う乗組員たち。
一方ロケットからの電波が、計算よりも近くから聞こえることに気付いた職員の消息が途絶えたことから、その友人であるジャーナリストは不審を抱き、独自に調査を進め始める。しかしその彼も何者かに命を狙われるのであった。
無事に火星着陸の中継も終わり、いよいよロケットは帰路へ。だが大気圏突入の際にトラブルが発生、シールドが破れたロケットは消滅し、乗組員は全員死亡と発表されるという事態が起こる。
このままでは自分たちの命が危ないと感じた乗組員たちは施設を脱出するが、すぐさま口封じの追手が送られた・・・。

SF映画のフリをしたポリティカル・サスペンスで、当初は協力的だったNASAも政府の陰謀劇だと知るとそれを拒絶したという曰く付きの作品である。
当時の我が国では、まだSFブームも萌芽状態だったこともあり、さほど話題になっていたという記憶はなく、どちらかというと荒唐無稽な作品と片付けられていた感があったが、「アポロ計画は嘘塗れ」で「アポロは月には行っていない」という意見が(その真偽はともかくとして)定着してきたここ十数年では、かなりリアルな設定に感じられる。
また一見するとロケットの船長が(家族の描写もあって)主人公っぽく見えるが、実際に中心になっているのがジャーナリストで、もしかすると『大統領の陰謀』のような線を狙っていたのかな、と思わせる点もポイント高し。
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by odin2099 | 2006-08-27 20:36 |  映画感想<カ行> | Trackback(8) | Comments(8)
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タイトル : カプリコン・1
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Commented by jh7hhn at 2006-08-27 21:24
こういう筋書きであれば、観て見たい。
Commented by odin2099 at 2006-08-27 22:59
なかちゃんさん、こんばんは~。
あれ?まだご覧になってなかったですか。それはそれは・・・。

前回観たのは12~3年前で、その時はあまり感じなかったんですが、今回観直してみるとテンポの遅さが多少気になりました。
2時間強の作品ですが、もう10分くらい切り詰めた方が良いような気もします。
ただ、そうは言っても「傑作だ!」と声高らかに主張するほどではないものの(苦笑)、やはり他人には薦めたくなる作品ですねぇ。
是非ご覧下さい。
Commented by 小夏 at 2006-08-28 16:11 x
あ~!そうそう!こんな感じのストーリーでした!
この内容であれば、月面着陸に沸いてた公開当時よりも、今の時代に観たほうがリアルに楽しめそうではありますね、確かに。
映画界も、下手な作品をリメイクするなら、こういう良作に今一度目を向けて欲しいものですw
Commented by odin2099 at 2006-08-28 23:31
千夏さん、どうもです~。
この作品、リメイクするとなると難しいんじゃないですかねぇ。
有人火星飛行がまず夢のまた夢という感じになってしまっているし、
舞台を月に置き換えるとヤバイし(爆)。
というか、過去の話になっちゃいますもんね。
ただ、こういったポリティカル・フィクションは「あり」ですね。
Commented by jh7hhn at 2006-08-29 22:24
そういえば、先日「ギャラクティカ」のDVDを入手したしました。(これだけですけど)
Commented by odin2099 at 2006-08-29 23:10
なかちゃんさん、いつもどうもです~。
『ギャラクティカ』のDVD、廉価版が出てましたよね。
購入しようかどうしようか迷っているうちに逃しました・・・。
まぁそのうちまた安売りするんじゃないかと思っていますけれど。
あと、旧作TVシリーズのBOXもあるんですよね。
ちょっと観たいなぁ。
Commented at 2006-09-01 21:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by odin2099 at 2006-09-01 23:28
鍵コメさま、情報有難うございます!

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