【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ/光の星の戦士たち』(1998)

『ウルトラマンゼアス』以来、年に一回のウルトラ映画もこれで三本目。そろそろ定着しつつある頃の作品です。
ベースになっているのはTVシリーズ放映中だった『ウルトラマンダイナ』で、現役ウルトラヒーローの新作がスクリーンを彩るのはこれが初めて、というのはファン以外には意外な事実かも知れませんね。
最初の『ウルトラマン』放送時には完全新作で劇場映画化という企画も立てられ、シナリオも執筆されていますが実現には至らず、以降のシリーズではそういった動きも特に見られなかったようです。実は密かに『ウルトラマンゼアス3』も期待していたりしたのですが、イベント性という点ではこちらの方が遥かに上です。

好評だった『ウルトラマンティガ』の後番組として放送された『ウルトラマンダイナ』は、『ティガ』と地続きの世界で完全なる続編として作られています。これも実はシリーズ初のことで、例えばウルトラマンAとウルトラマンタロウは同じウルトラ兄弟ですが、では『ウルトラマンA』という作品の続編が『ウルトラマンタロウ』なのかと言われると、かなり無理があるのです。
『A』の世界と『タロウ』で描かれた世界は別物と考えるのが妥当で、強いて言うならば緩やかな関連性があるというか、パラレルワールド的続編と言えなくもない程度の結びつきしかありません。
しかし『ダイナ』は『ティガ』最終回の7年後という明確な設定があり、共通したキャラクターもかなり登場しますので、ティガとダイナの共演には無理がない、というよりもむしろ必然といった感じさえします。

物語も『ダイナ』の劇場版でありながら、しっかりと『ティガ』最終回の後日談となっていて、両作品をずっと見続けていたファンならばより深く楽しめるようになっています。一敗地に塗れながら、人々の”光”を得て再び立ち上がり、遂には勝利を収めたティガ。今回の作品でも「人は光になれる」をテーマに、一度は敗れたダイナを救うのは光となった人々であり、その光は伝説のティガまでも甦らせるという展開が見られます。

e0033570_20501778.jpgここで注目したいのは、本来ならティガに変身するはずのダイゴがこの作品には登場しないこと。勿論これはダイゴ役の長野博のスケジュールを押さえられなかったからでもあるのですが、『ティガ』最終回においてダイゴは、変身するためのアイテムであるスパークレンスを失います。「もうティガにはなれないね」と語りかけるレナに対して、「人は誰でも光になれる」と答えるダイゴ。この時点でティガとダイゴはイコールな存在ではなく、誰もが光になることでウルトラマンと一体になる可能性を示唆しています。それを踏まえての”奇跡”だと捉えれば、無理のない復活、不自然ではない共演と言うことが出来るでしょう。

代りにティガとダイナの橋渡しをするのが、今は参謀になっている旧GUTSのイルマ隊長。自信を失いかけていたアスカ=ダイナに進むべき道を示し、最大の危機には自ら戦場へ赴く行動力を見せ、物語のキーパーソンになっています。
また、ダイゴとヤズミ以外のGUTSメンバーはラストに顔見世程度に出演していますが、僅かな出演時間ながら場をさらってしまうのは流石の存在感。それもこの作品に『ティガ』続編の彩を添える要因になっています。
劇場版公開後にはTVシリーズにもGUTSメンバーは度々ゲスト出演し、映画での少ない出番の鬱憤を晴らすかのように大活躍を見せますが、最終回にはダイゴも再登場し、見事に2作品の締めくくりをしてくれますが、それはまた別の話、ですね。
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by odin2099 | 2006-10-08 20:51 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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