『スペース・アドベンチャー コブラ』(1982)
2006年 10月 17日
旅先で時間がポーンと空いちゃったので立ち寄った映画館で見た作品。TV放映された際に一度観ているけれど、今回20年ぶりくらいに再見。
実は今日に至るまで原作マンガをきちっと読んだことがなく、特にこの頃は予備知識はゼロに等しかったのだけれどもそれでも楽しんだ。
原作との違い(例えばサイコガンの設定)もあるので賛否両論あるんだろうけど、作画のレベルも高く、演出のテンポも良い。
お話も「一見さんお断り」にはなっていなかった。
ただそのクオリティに水を差したのがサウンド面。
まず、コブラの声が松崎しげる!
『スター・ウォーズ』初回TV放映版の悪夢よ再び――。
主題歌も歌っていて、こちらはなかなか雰囲気良いんだけどねぇ。
これがもしコブラの声が山田康雄だったら…。
まんまSF版『ルパン三世』になっただろうとの声もあるけど、当時のファンの第一希望だったし、バッチシはまったことだろう。
TVシリーズ化の際にも噂になったけど結局は野沢那智だったし、これは実現して欲しかったな。
それよりもなによりも一番驚いたのがBGM!
オープニングで音楽担当者のクレジットを見落としていたので誰がやってるのかわからずに見ていたのだが、「なんか聴いたことがある曲ばっかだなぁ」と思ってると、いきなり『さよなら銀河鉄道999』そっくりの旋律が流れてきて「?!」
アレンジまでそっくりなのであわてて(暗がりの中で)パンフをめくって探してみると、「音楽:東海林修」の文字。
これでは手抜きと言われても仕方あるまい。
アニメーターたちは一生懸命作品作りをしたはずなのに、最後の仕上げの段階でこの始末ではスタッフが可哀相すぎる。(「しねま宝島」より)
榊原良子や藤田淑子は文句ありませんし、睦五郎、田島令子、久米明あたりの名前が並んでるのは洋画なら兎も角アニメでは珍しいですが、肝心の主役が松崎しげるに中村晃子、それに風吹ジュンと来た日にゃ…。
ホント、勿体無いと思います。
私はこのアニメ映画は好きな類に入るのですが、いかんせん、声と音楽が(爆)
コブラの宇宙船が復活するところはすごく好きです。
最後のクリスタルボーイとの対決の音楽は、まさしく999が離陸?しながら鉄橋が崩れていく、あの音楽なんですよね(当時も聴き比べちゃいました)
しかし、声は×ですが、松崎しげるの歌は良かったと思います。シングルもってるんですがすでにプレイヤーが無いので、確認したくても聞けないのですけどね(苦笑)
良かった、賛同者がいてくれて(笑)。
TV版の音楽も、なんだ「ルパン三世」じゃんか、と言われてしまいそうですが(苦笑)、でも元々SF版「ルパン三世」みたいなもんだし(?)、それも良いかなぁと思ったりもしますが、あれでは老パルチザンがコブラの旅立ちを見送ってしまいそうです(爆)。
野沢那智のコブラも、無理して演じている気がして馴染めなかったんですが、そこはプロ、大ベテラン!
やっぱり素人とは違いますね。
ただ、仰るとおり、主題歌は良い曲だと思っております。
爆笑してしまいまいしたー!!
確かにそのとおりです。
コブラがSF版ルパン三世とは、思いつきませんでした。
ルパンというよりボンドですか?<毎回コブラ・ガールが違う(笑)
何本か出来上がっていたはずなんですが、結局あれはどうなってしまったのだろう???
当時は「マイアニメ」などでも紹介されていましたね。
ルパンは泥棒ではなく探偵で、人工衛星に事務所を持っているという設定。
他のレギュラー・キャラもそのまんま子孫が出てきてます。
権利関係等で問題がないのならば、何らかの形で公開して欲しいものですね。