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『サンダーバード6号』(1968)

サンダーバードの秘密を手に入れんとする一味は、新型飛行船スカイシップ1号のテストを兼ねた世界一周旅行に、国際救助隊からアラン、ミンミン、ペネロープ、パーカーが同行することを知り、密かに乗組員を殺害して乗り込み、ペネロープの会話を盗聴・録音し編集することで偽の通信文を作成して、まんまとサンダーバード1号、2号をおびき出すことに成功した。
しかしその陰謀に気付いたアランたちが反撃。その最中に機体は損傷し、スカイシップ1号は墜落の危機に見舞われる!

『サンダーバード6号』(1968)_e0033570_22351499.jpgTVシリーズ、そして劇場版のヒットを受けて製作された第2弾。
これ以降、アニメーションによるリメイク(?)作品”Thunderbirds 2086”(これは日本製の『科学救助隊テクノボイジャー』のことである)や実写リメイク版が作られはしたものの、事実上『サンダーバード』のラスト・エピソード。
秘密組織であるはずの国際救助隊の面々が、かなりオープンに活躍しているのには違和感を覚えるが、相変わらずのミニチュア・ワークの素晴らしさには圧倒される。

タイトルロールになっているのは国際救助隊の新型メカ…では、実はない。
劇中で国際救助隊の頭脳とも呼ぶべきブレインズは、隊長のジェフから新しいメカの開発を依頼されて頭を悩ますが、結果採用されたのは、クライマックスの救助シーンで大活躍することになる複葉機のタイガーモス。
未来志向で最先端のメカニックの活躍を描いてきたシリーズの、そのラスト・エピソードで活躍するのが小型複葉機というのもなかなかアイロニーが効いている

それにしてもこの作品、一頃やたらとTVで放送されていた記憶がある。
少なくとも1~2年の間に3回は観たんじゃなかろうか。
但し何れも短縮版だったはずで、全長版を初めて観たのは後にLD-BOXを購入した際で、現在ではDVDでも視聴が可能だ。
by odin2099 | 2006-11-15 22:35 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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