【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965)

e0033570_22302180.jpg敗色の濃くなった昭和18年、アリューシャン列島のアッツ島に米軍が上陸し、守備隊2400名は孤立無援で玉砕。隣島キスカに立て篭もる5200名の将兵にも同じ運命が待ち構えていた。戦略的価値のなくなった同島は見殺しにすべしとの意見も出る中で、海軍は名誉を賭けて救出作戦を展開することを決意、第五艦隊長官・川島中将はその指揮を兵学校時代の同期である大村少将に委ねた。戦力の乏しい中、キスカを覆う濃い霧を唯一の味方に、それに紛れて艦隊を送り込もうという撤退作戦は果たして成功するのか?!

何せ敗戦国だからして日本の戦争映画には悲壮感溢れた作品が多いが、太平洋戦争を題材に採りながらハッピーエンドを迎えるという珍しい作品である。
登場人物の名前を始めかなり史実とは違うようなので、どこまでが事実でどこからがフィクションなのかはわからない。決して能天気な雰囲気があるわけではなく緊迫感漂う作品なのだが、偶然にも助けられながら艦隊司令の名指揮により見事「奇跡の作戦」は成功するという物語だから、観終わった後にも爽快感が残る。

三船敏郎、山村聡、中丸忠雄、佐藤允、藤田進、稲葉義男、田崎潤、平田昭彦、土屋嘉男、久保明、西村晃、志村喬、児玉清ら男臭い面構えの役者が揃い、女優が一人も出ていないのも画面が締まって見える。
その中にあって悲劇的な役どころになる黒部進や、コンビを組んで作品中唯一のコメディ・パートを演じている二瓶正也と阿知波信介が印象深い。
監督は丸山誠治、特技監督・円谷英二、團伊玖磨の音楽も効いている。
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by odin2099 | 2007-12-27 22:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(2)
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Commented by 猫姫少佐現品限り at 2007-12-31 21:15 x
やっぱりコメ、入ってないみたいね?
これも東宝特撮。でもあたし、長い間、キスカって言う怪獣が出てくるのだと思っていました、、、
Commented by odin2099 at 2007-12-31 23:18
東宝映画で特技監督が円谷英二だけに、「キスカ」という題名だけ聞くと怪獣映画を連想しますよね(笑)。
他にもそういうコメント残している人がいましたっけ。

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