【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『クリスタル殺人事件』(1980)

『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続くEMIのクリスティー映画第三弾は、前二作のエルキュール・ポワロに代ってミス・マープルが主人公
原作は『鏡は横にひび割れて』で、ミス・マープル役はアンジェラ・ランズベリー。監督は「007」シリーズで御馴染み、ガイ・ハミルトン。

e0033570_22352054.jpgミス・マープルが住むロンドン郊外の町に、ハリウッドの大スターとその夫の監督が映画の撮影にやって来た。町を挙げての歓迎ムードに包まれるが、久々の銀幕復帰に神経を尖らす女優とその夫である監督、それに彼の秘書らにとっては手放しで喜べる事態ではない。更に歓迎パーティの最中、新作映画で彼女と共演することになっているライバル女優とプロデューサーであるその夫も闖入し、益々動揺するのだった。しかしその時出席者であった婦人会の女性が倒れ、空気は一変する。その女性は毒殺されたのである。早速事件究明のため、スコットランド・ヤードからミス・マープルの甥である警部が派遣されてくるが、調査の結果その毒は女優を狙ったものだと判明。果たして間違え殺人だったのか、真犯人は誰なのか、推理好きで有名なミス・マープルの頭脳が回転を始める。だがそこに第二の殺人事件が起った――?!

往年の大女優にエリザベス・テイラー、その夫の映画監督にロック・ハドソン、ライバル女優はキム・ノバク、プロデューサー役はトニー・カーティス、マープルの甥クラドック主任警部にエドワード・フォックス、その他ジェラルディン・チャップリン、ウェンディ・モーガン、マーガレット・コートネイ、チャールズ・グレイ、マレラ・オッペンハイム、モーリン・ベネット、キャロライン・ピックルズ、エリック・ドットソン、チャールズ・ロイドパック、リチャード・ピアソンらが顔を揃えたオールスター・キャストの超大作なのだが、何となく釈然としないお話だった。前に一度この映画を観ているのだが、真犯人が誰で真相がどうだったか、全く覚えていないくらいである。元々謎解きの妙味で勝負する作品ではないのだろうが、動機も割とあっけない。もっとも原作はもっと面白いのだろうなぁ・・・。
それにしてもこの邦題、何のことやらさっぱり意味不明。そういえばこの頃、田中康夫が小説『なんとなく、クリスタル』を発表し、ブームになっていたっけ。

なお前二作に比べてこの作品はヒットしなかった為、ミス・マープル物はこれ一本で打ち止めとなり、EMIの次回作は再びポワロの登板と相成った。
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by odin2099 | 2008-01-06 22:36 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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