『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967)
2008年 01月 09日
シリーズの3作目。
お話はガメラとギャオスの対決に的を絞り、防衛隊(自衛隊なのかな)の対ギャオス作戦もしっかりと描かれていて余分な要素はない。
強いて言えば高速道路建設の作業員と、それに反対する村人との対立ドラマが余計といえば余計だが、最終的にはしっかりと本筋に組み込まれているので、さほどの違和感はない。その辺りは良く考えられているなぁと感心。
欠点といえば、どこへでもしゃしゃり出てくるガキが鬱陶しいのだけれど(「ギャオーッと泣くからギャオスだよ」とか言ってるけど、どうしても「ギャオーッ」とは聞こえないんだけどなぁ、どうなのよ?)、これ以降の”子どもベッタリ路線”に比べれば充分許容範囲だ。
ガメラ・シリーズのライバル怪獣の中で、もっとも人気のあるギャオスがはじめてその勇姿をスクリーンに現した記念すべき作品が、この『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』です。大映の作り出したすべての怪獣の中で、ギャオスこそが完璧なフォルムを持って命を与えられました。... more
大怪獣空中決戦 ガメラ対ギャオス本郷功次郎.笠原玲子.丸井太郎.北原義郎.夏木章.上田吉二郎.蛍雪太郎 湯浅憲明 角川エンタテインメント 2007-10-26 人喰いギャオスが殺人音波で帰ってきたぞ...... more
大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスGiant Monster Mid-Air Battle: Gamera vs. Gaos 1967年 湯浅憲明 監督本郷功次郎 笠原玲子(新人) 丸井太郎 北原義郎 上田吉二郎 蛍雪太朗 主役は? ガメラに乗った少年、えいいち君ですよね、、、 監督インタビューでも....... more
同日鑑賞同場所2本をまとめてレビュー。 ◆『ガメラ対ギャオス』フィルムセンター大ホール 五つ星評価で【★★★良心的な怪獣映画】 昭和ガメラ3作目で何回か見てる。 緊張感の欠如からちょっと船漕いだ。 ギャオスの背中ってあんなスケートボード 背負っているようなデザインだったか。 ギャオス退治作戦が何回かに分けられて複数案実行されるのは 一本調子な東宝ゴジラと比べるとよく脚本が練られている。...... more
初めて上映されたのは、今から40年も前だったんですね~。
(おいらが見たのはテレビだったから。)
昔のガメラシリーズは、よく見てましたよ。
平成ガメラの方が映画としては格段に面白いんですが、独特の”味”があるのは昭和ガメラ。
ただそれもこの作品が頂点だったかな。
TVといえば、何故か『対ジグラ』は何度も見た記憶がありますね。
他の作品、あんまりやってくれなかったのかなぁ???
ギャオスが口から発する「超音波メス」ちゅうのがなかなか斬新でしたね。ガメラの手足がスパスパ切れて痛そうでした。
いらっしゃいませー!
ゴジラに比べるとガメラはよく流血しますよね。
その生物感が大映怪獣の魅力なんでしょうけれども。
あと、超音波メスもそうなんですが、結構理詰めで勝負しようとしているのも大映怪獣の特徴でしょう。
デザインだけ見るとリアリティはなかなか感じ取れないですが・・・・・・ギロンとか(苦笑)。
この作品の真の主人公はこのガキ、いや少年ですからねー。
物語を完全に引っ張ってますから。
でも実際に怪獣が暴れて被害が出てる現場で、こんな発言するガキ、いや少年がいたら、即刻つまみ出されるだろうなぁ(笑)。
画面もリアルですし。
ただこの頃の、スタッフの創意工夫が感じられる作品作りはもっと評価すべきでしょうね。
今の画面に見慣れた人たちが観客や批評家の大半になった時に、こういった作品群が淘汰されなければ良いな、とも感じています。