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『大鉄人17』(1977)

『大鉄人17』(1977)_e0033570_19595568.jpg世界最大の人工頭脳ブレインが、開発者の一人であるハスラー教授と共に、一夜にして国際平和部隊の科学研究所から姿を消した。その行方は杳として知れず一年の歳月が流れたある日、突如として巨大ロボットが出現、都市を破壊し始めた。それは、地球にとって人類は有害であるとの結論を出したブレインの、人類抹殺計画の一環なのだ。ブレインロボットによって家族を失った南三郎は、偶然別の巨大ロボット、ワンセブンと遭遇。ワンセブンはブレインに生み出されながらも、人類に対して異なった意見を持っていたため封印されていたのだが、三郎との出会いによって覚醒し、ブレインロボットに立ち向かってゆく。

東映が、横山光輝原作の『ジャイアントロボ』以来の巨大ロボット物に挑んだ意欲作で、題名は同じく横山光輝の『鉄人28号』からのもじり。原作は石ノ森章太郎で、前番組『宇宙鉄人キョーダイン』に続く<鉄人シリーズ>ということになった。

『大鉄人17』(1977)_e0033570_22594826.jpgこの作品は第1話「謎の鋼鉄巨人」第2話「地上最大の巨人頭脳」を短縮再編集した一遍だが、公開が第1話放送の翌日からということだったため(第2話はまだ放送前)、新作劇場用映画扱いされている。
中丸忠雄、竹井みどり、大月ウルフら脇を固める何気に豪華な顔触れが楽しめるものの、2話分を僅か20分足らずに再構成ということでストーリーはわかりづらく、絵的にも見せ場が乏しいのは残念。当初から劇場公開が前提だったのか、それとも急遽公開が決まったのかはわからないが、せっかくのお披露目なのだからもっと派手に着飾っても良かったと思う。
by odin2099 | 2008-01-15 20:02 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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