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『つぶせ!裁判員制度』 井上薫

いよいよ来年には実施されるという「裁判員制度」。しかし具体的に何をすればいいのか良くわからない人が大半だし、また積極的に参加したいという人も圧倒的に少数派でしょうね。

『つぶせ!裁判員制度』 井上薫_e0033570_6334967.jpgというわけで「裁判員制度」とは何ぞや?ということでこの本を手に取りました。
そしてビックリ!
そもそも「裁判員制度」自体が、明確な憲法違反だったのですねー。
如何にも「簡単です。誰でも出来ます」式の論調、宣伝が繰り広げられているようですが、それはトンデモナイ間違い。相当の法律知識がない限り、素人に太刀打ち出来る問題じゃなさそうです。

しかもどういうわけか、「裁判員制度」が導入されるのは重罪の刑事訴訟です。窃盗だとか痴漢だとか、そういったレベルではありません。場合によっては死刑を宣告することだってありえます。うーん、なんか裁判員になった人がそのことでトラウマ抱えそうですな。しかも殺人事件だと、現場のエグイ写真を証拠として見せられるわけですから、気の弱い人なら心を病んでしまうかも知れません。わー、ヤダヤダ。

面白いことに(?)この「裁判員制度」、控訴審には適用されないそうで。
つまり素人さんが下した第一審判決が控訴されたら、後の判断はプロだけが行うってことは・・・素人さんは何のためにいるの?

ちなみに自分は法学部出身ではありますが、とりあえず卒業した(出来た)というレベルなので、ムズカシイ話はチンプンカンプンです。
一生守秘義務を抱えるのも御免被りたいので、クジから外れることを祈るのみです・・・。
by odin2099 | 2008-03-28 06:34 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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