【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『バットマン・フォーエヴァー』(1995)

e0033570_859166.jpg『バットマン』『バットマン・リターンズ』に続く劇場版シリーズの3作目で、前二作を監督したティム・バートンは”製作”に退いて、新監督にはジョエル・シューマッカーが起用された。
バットマンことブルース・ウェイン役も、前二作のマイケル・キートンが降板して二代目としてヴァル・キルマーが登板し、音楽担当もバートンの盟友ダニー・エルフマンからエリオット・ゴールデンサルにバトンタッチ、ということで”NEWバットマン”を前面に押し出した作りになっている。バットマン・スーツやバット・モービルのデザインも一新。

新登場のキャラクターは、バットマンとブルース・ウェインとの間で三角関係のラブ・ロマンスを繰り広げることになる精神科医のDr.チェイスをスレンダーな印象が強いニコール・キッドマンがグラマラスに、色っぽく好演。
対する悪役は、トミー・リー・ジョーンズ怪演のトゥー・フェイスと、ジム・キャリー暴走のリドラーという凶悪コンビが登場(トゥー・フェイスとしてはシリーズ初登場だが、正義に燃える検事補ハーヴェイ・デントだった前身を持ちシリーズ1作目でも姿を見せているものの、その時はビリー・ディー・ウィリアムズが演じていた)。ジョーカーのジャック・ニコルソン、ペンギンのダニー・デビートほどの重量感はないものの、軽妙なアクション映画の悪役としては嵌っていた。
そして遂に、バットマンの相棒”ロビン”がシリーズ初参戦。クリス・オドネルが扮していて、クライマックスでコンビ誕生となる。
一方で執事アルフレッド役のマイケル・ガフと、ゴードン署長役のパット・ヒンクルは続投、シリーズとしての一体感を演出してくれている。また、ドリュー・バリモアがちょこっと出演。

e0033570_8591766.jpg前二作に比べると全般的に評価は低いようだが、ヒーロー・アクション物に徹しているし、前二作のようなほろ苦さとは無縁のハッピー・エンド。個人的にはこちらの方が好み。ヴァル・キルマーの演技にも深みはないものの、単純に楽しむ娯楽作品としてはこの程度で充分かと思う。
これでダニー・エルフマンが作曲したテーマ曲が流れてくれさえすれば・・・
ゴールデンサルの音楽も前二作のイメージを踏襲したもので決して悪くはないのだが、ヒーローに相応しい盛り上がる曲がないのが惜しい。予告編ではゴールデンサルの曲に続けてエルフマンのメロディーが流れ、それが非常に格好良かったので期待していたのだけれども、当時の映画館でズッコケた思い出があるのだ。
[PR]
by odin2099 | 2008-06-08 09:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(7)
トラックバックURL : http://odin2099.exblog.jp/tb/8089132
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from きょうの子牛 at 2008-06-16 13:58
タイトル : 『バットマン・フォーエヴァー』【 BATMAN FORE..
注)ネタバレに触れる記載があるかもしれませんので気になる方は読まないでください。 バットマン フォーエバーワーナー・ホーム・ビデオこのアイテムの詳細を見る 『バットマン・フォーエヴァー』【 BATMAN FOREVER 】(1995年 アメリカ) 監督:ジョエル・シューマカー  出演:ヴァル・キルマー/トミー・リー・ジョーンズ/ジム・キャリー  他 (3/10/06 {/star/}{/star/}{/star/} ) シリーズも3作目になって、濃いキャラクターも増え、バットマンに相棒ロビンも出来...... more
Tracked from ひめの映画おぼえがき at 2008-07-07 13:48
タイトル : バットマン フォーエバー
バットマン フォーエバー 監督:ジョエル・シューマカー 出演:ヴァル・キルマー、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、クリス・オドネル、ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモア、マイケル・ガフ........ more
Tracked from 映画鑑賞★日記・・・ at 2008-07-24 23:13
タイトル : バットマンフォーエヴァー
【BATMAN FOREVER】1995/06/公開製作国:アメリカ監督:ジョエル・シューマカー出演:ヴァル・キルマー、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、クリス・オドネル、ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモア... more
Tracked from ダイターンクラッシュ!! at 2011-08-22 02:56
タイトル : バットマン フォーエヴァー
2011年8月21日(日) 録画再生(BS プレミアム 2011年6月21日22:00放送) バットマン フォーエバー [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオメディア: DVD NHK BSプレミアムでのバットマン特集。 ティム・バートン系バットマンの最後。 ただしティム・バートンは、製作だけで、監督は、何でも屋のジョエル・シュマッカー。 バットマンは、マイケル・キートンからヴァル・キルマーにチェンジ。 セットなどは、ティム・バートン臭があるが、ジム・キャリーの誇張し過ぎの...... more
Commented by よろづ屋TOM at 2008-06-08 13:31 x
比べるのは無理があるかも知れないんですが、クモ男や鉄男みたいなこういうアメコミ原作の実写化ものというのは、日本での特撮のポジションに比べてどうなんでしょうか。
日本みたいに何をどう作ろうともどこか子供向け扱い?それとも大人の子供遊びレベル?はたまた、本気のハリウッド映画として出演する方も観る方も受け取ってるのかなあ…って毎回思うんです。

まあ、受け取り方は人それぞれというのはいずこも同じでしょうが、社会的な座標としてはどのあたりに位置しているか…『ライダーNext』でのコメントでもお返事いただいたように、たしかに日本でも少しだけ上がってるようですが、私はアメコミは門外漢なのでそこらへん、一度エクスカリバーさんにお訊ねしたいなと。
Commented by odin2099 at 2008-06-08 18:32
私もアメコミについては詳しくないですが、大学生や社会人が平気でマンガを読む国は日本だけだ、と聞いたことがあります。
アメコミを元にしたTVアニメ(カートゥーンですね)もありますが、これはTVの放送コードの影響もあって完全にお子さま向けになっているようです。
でもそれを映画化するとなると、綿密にリサーチして大人向けというか、子どもも大人も楽しめるファミリー映画として作っているんですね。

日本だと、先ず実写で映画化ということが少なく、アニメという表現手段が採られるケースが多いですが、まだまだアニメは子どものものという受け止められ方は拭い去られていない気がします。
そして仮に実写化されれば、予算の関係もありますけれど中途半端なものにならざるを得ない。
となると、やっぱりマンガは・・・という悪循環に陥っているのではないでしょうか。
Commented by odin2099 at 2008-06-08 18:32
マンガ好きからすれば「スーパーマン」も「ウルトラマン」も同列に捉えることは可能ですけれど、一般的にはこの二つの作品を同列に比較論ずることは今後ともありえないと思いますね、残念ながら。
個人的に「仮面ライダー」>>「バットマン」だとしても、世間一般では
「バットマン」>>>>>>(中略)>>>>「仮面ライダー」でしょうね。
Commented by よろづ屋TOM at 2008-06-09 03:03 x
(;´д`;)やはり米国でもそうなんですね。てか、ディズニーがその呪縛から抜けられてませんものね。
日本に関してはいまだに私もそーかなーと思わざるを得ませんね…
日本の大衆文化はいつの世も海の向こうで認められてから逆輸入ですものね。カンヌが「ジャパニメーション、とれびあーん」といわなかったら今も宮さんはコツコツ式のアニメ職人だったでしょうからね。

( ̄〜 ̄lll) 認めたくないものだな…日本の年寄ゆえの石頭というものを…
Commented by odin2099 at 2008-06-09 21:17
ディズニーというだけで、日本ではありがたく崇め奉る傾向がまだあるのが情けなくも思います。
最近はジブリもそうなりつつなりますが。
やっぱりブランド・イメージって大事なんだなぁー。
Commented by じゅりまの at 2008-06-16 13:59 x
トラありがとうございます^^
なんかトラ返しが遅くなりすいません(汗)

確かに前2作となにかと比較されがちな本作でしたよね

でもバットマンガール!?のニコールの美しさに参ってました^^;
Commented by odin2099 at 2008-06-17 22:34
>じゅりまの様

いらっしゃいませ、ありがとうございます!
ティム・バートン印がどうにも好きになれない自分としては、こっちの方が好きなんですが・・・。
確か興行的にも前作を上回ったと聞いているのですが、どうにも世間の評価は低いようなのが残念(苦笑)。
でもニコール・キッドマンの魅力は、前2作のヒロイン、キム・ベイシンガーやミシェル・ファイファーに決して負けてないと思います。

by Excalibur
ブログトップ