『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫
2008年 07月 02日
この史上最大規模の惨事は、夏休み中の学生だった関係で、TVのニュース番組をかなりしつこく追いかけて見ていたことを思い出す。あれからもう20年以上経つんだなぁ。
主人公は地元紙の記者で、急遽「日航全権デスク」を任されて奮闘した約一週間の出来事を、現在から回想するという形式の物語で、実名で登場する企業も多いがフィクション仕立て。「ミステリー小説」にジャンル分けされているようだが、この作品の場合、そういう括りはあまりプラスには働かないような気もする。
未曾有の大事故に右往左往する新聞社内を舞台にしていながら、物語は事故そのものを語ることはせず、あくまで主人公を取り巻く人間模様が主眼。頑張ってるサラリーマン、仕事人間、プロフェッショナルを描いているのかという先入観は見事に裏切られた。
サクセス・ストーリーなどではなく、そこで繰り広げられるのは中年サラリーマン、中間管理職の悲哀とでも呼べるもの。読んでいて主人公と自分を重ね合わせてしまう場面もあり、何となく後味が悪いような、釈然としないような・・・?
最近試写会で、「クライマーズ・ハイ」を観てきました。 当時を知っているものとしては、身動きできず見入ってしまいました。 時間がちょっと長めですが、俳優さんも有名どころ揃いで良いですよ。 堤真一好きにはたまらないかも。 先日ゲオで(レンタルショップ)DVDが新作以外1枚100円で借りられたので 弟のワンピース2枚と私がオーメン、コナン、24のいっちゃん最初の5枚と 宮1枚10枚を借りました。 そのときに新作で「リトルDJ」があったのです。 もう、出たんだ〜!! これ神木君と福田真由子ちゃんが出ていてか...... more
■内容紹介■八五年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く力作北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だった。御巣鷹山の日航機墜落事故発生 ふたりの約束は果たせな...... more
クライマーズ・ハイ 北関新聞の記者・悠木は、安西と衝立岩に登る予定だったが、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落。悠木は登山を中止、全権デスクとして情報の収集を始める。 この大きな事故を地元の新聞記者の部下が取材し、記事にする。ここでも、横山サンの主人公は現場に出ず集まる情報をまとめ、指示していく。この緊迫感が凄く伝わる。 他社とのネタの取り合い、また同じ社内での確執、締切との戦い、載せられない記事の限界〜が次々と描かれていて、読んでいても息つく暇も無い。 事故から怒涛の一週間が新聞記者...... more
JAL123便が御巣鷹山に墜落したことにより、 地元紙・北関東新聞で全権デスクを任された悠木。 地方紙の意地と記者としてのプライド、 相反するかのような雁字搦めの社内体制。 仕事とは何か、精一杯生きるとは何かを問う 傑作です。... more
見たいです。
数年前NHKで佐藤浩市さん主演で放送された時もとても興味がありました。でも・・・最後まで緊迫感が続く内容に、見るほうにも体力が要りそうな、そんな気がしてなかなか集中してみることができませんでした。
この事故、私も忘れられない記憶です。
恐らく、事故中心ではなく、事故を追う記者中心がテーマだと思うんですが、なかなか。
映画もまだ迷っているところです。
いよいよ今日から公開ですね。
いつになるかわかりませんけれど、映画も観に行きたいと思っていますが、ちょっと想像していた(期待していた)のとは違うタイプの作品になっているようです。
もうちょっとサクセス・ストーリー、というか、充実感のある物語かなぁと思っていたのですが、どうやらそうでもない・・・。
また、人物相関図を見ると原作とも幾分か違っているようで、それが吉とでますか狂とでますか。
おお、登山をなさっているのですか!
以前から興味はあるのですが、身近にそういう人がいないもので、なかなか一歩が踏み出せずにいます(苦笑)。
でも「クライマーズ・ハイ」の状況は、あまり経験したくないですねぇ・・・。
物語は確かに主人公の苦悩や焦燥感が伝わってくるものでした。
というか、ぶっちゃけ良い所ないですもんね、このヒト(爆)。
映画の方は絶対見たかったので試写会に応募して当たってたんですが、行けませんでした(涙)
いつになるか分かりませんが、映画も観に行きたいんですよね。
公開されたらすぐ観に行こう!
・・・とはなかなか思わないタイプの作品なんですが(苦笑)、やっぱり興味はあります。
でもこの作品、わかりやすいカタルシスもないし、しがないサラリーマンにとっては身につまされるお話ですよね・・・。