【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ティガ ダイナ & ウルトラマンガイア/超時空の大決戦』(1999)

『ウルトラマンティガ ウルトラマンダイナ & ウルトラマンガイア/超時空の大決戦』(1999)
TV番組として『ウルトラマンガイア』を放送している世界、つまり我々の住んでいる現実世界に、なんと本物のガイアがやってきた!
――という大胆な設定でこの物語は始まる。
「怪獣なんか早く卒業しなさいっ!」とお母さんに怒られる少年の図というのは、この映画を見た「大きなお友達」にとっては、実に身につまされる光景だろう・・・・・・。

e0033570_21311516.jpgところで、従来のウルトラシリーズというのは、繋がっているようないないような微妙な関係にあって、所謂パラレルワールドみたいなものだった(直結しているというには、あまりに世界が違いすぎるし)。
しかし『ウルトラマンティガ』スタートにあたっては、(ほぼ)完全に過去の流れを断ち切り独立した世界観を確立。それに続く『ウルトラマンダイナ』は『ティガ』の続編、つまり完全な同一時間軸上で展開されているというのが特徴である(これはシリーズ初だ)。
ところがその後番組の『ガイア』では、またまた仕切り直しで新たな世界を設定してしまっているので、この3大ヒーローの競演にはかなりの苦心の跡がうかがえる。
世界観がまるで違うと言うことは、ティガとダイナを共演させたり、かつてのウルトラ兄弟集結のようにはいかないからだ。

そのために考え出されたのが、何でも願いのかなう赤い玉の存在。
そして『ティガ』&『ダイナ』世界でも『ガイア』世界でもない、我々のいる現実世界を舞台に選んだことである。
この玉を手に入れた少年がガイアを現実に登場させ、またピンチのガイアを助けるためにティガとダイナをも実体化させることにより、競演が可能になったのだ。

ということは・・・・・なんだ、別にティガとダイナじゃなくてもいいじゃないか
ゾフィーとウルトラセブンとか、ウルトラマングレートとウルトラマンネオスとか、アストラとウルトラマンスコットとか、アンドロメロスとエレクとか、ミラーマンとグリッドマンとか、或いは思いきって他社のヒーローとか・・・・・・?

自らの力によって滅んでいったいくつもの世界を見てきた赤い玉の化身の少女と、主人公の少年との淡い恋物語を軸に、願い(=想い)が時空を超えて伝わる、という構成はかつて小中監督が手掛けた『星空のむこうの国』に良く似ているが、これは半ば意図的なもののよう。ファンタジーというかジュブナイルSFとしては良い雰囲気を持っている。

ただ『ウルトラマンガイア』の映画を見た、という気分にはあまりならないのがちょいと残念。
ウルトラマンアグルも出ないし、あくまでも番外編扱いだ。
以上、「しねま宝島」から引用しましたが、もうすぐ「ウルトラマン」の新作映画が公開されることもあって、何となく旧作を観たくなったので鑑賞。

『ティガ』、『ダイナ』、『ガイア』の<平成ウルトラ3部作>の中では、完成度の点からも一番好きなのがこの『ガイア』。
キャラクターの群像劇としても秀逸で、是非とも劇場のスクリーンで、それに相応しい大きなスケールの作品を観たかったのだけれども、この映画ではティガやダイナとの共演というイベント性を重視しているので、肝心の『ガイア』世界が疎かにされてしまっているのが残念。他の作品に比べて相当数いるレギュラー、準レギュラー・クラスのキャストも殆ど出てこないし・・・。
TVシリーズでは、例えば最終回の3部作なんか、そのまま劇場用に作り直しても良いくらいの完成度、そして盛り上がりを見せる傑作で、こういうのが観たかったんだよなぁ・・・。

もうすぐ公開の新作では、ほぼ十年ぶりに吉岡毅志が高山我夢としてスクリーンに登場、しっかりとガイアに変身してくれるそうなので、楽しみでならない。
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by odin2099 | 2008-09-04 21:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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