【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2012年 08月 26日 ( 1 )

2007年6月に電通四季劇場「海」でスタートした公演は、2009年に大阪四季劇場、2011年に福岡キャナルシティ劇場、そして新名古屋ミュージカル劇場へと移ってきましたが、それもいよいよこの9月で終了。
ということで名古屋まで遠征してきました。
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前回鑑賞から約1年半。
東京で10回、大阪で1回見ていますので、今回が12回目。おそらく今後これだけ繰り返して見るミュージカル作品には出会えないでしょうね。我ながら呆れますが。

で、気になるキャストですが
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チケットを取った段階では自分にとっては新顔の方が多くて期待していたのですが、千秋楽が近いということなんでしょうか、やはりお馴染みさんが戻ってきてますね。
今回、ボックだけは初めて見る方です。

といってもメイン格8人のうち、オズの魔法使い陛下の松下さん以外の初演キャストの皆さんは退団されてしまったようですから、これが現在のベストメンバーなのかも知れません。
しかし苫田さん、つい先日クリスティーヌで見たばっかりだったのに・・・(苦笑)
あ、ちなみに今回のグリンダは、ドスを効かせたりはしない”可愛い”ヴァージョンになってました。でも計算高く見えてしまうのは致し方ないんでしょうか・・・?

久しぶりに見たせいもあるんでしょうが、今まで見たのとは随分と印象が違いました。
台詞の言い回し、解釈、言葉の区切り方も違いましたし、歌の歌い方も違います。歌うというよりも、普通の喋りになっている箇所が幾つもありましたね。

e0033570_2255513.jpgこれはもしかして演出が変わったのでしょうか。それとも公演を重ねて行くうちに、役者さん自身が色々と変えているのでしょうか。これまでも小芝居が見る度に違っていたりで、それがまた楽しみだったりもしたのですが、今回はそういったレベルではないように感じたのですが、気のせいですかね。また全体的にラフな感じを受けました。その分ライヴ感はあったように思いましたが。

ただ、多少の違和感があったにせよ、やはりこの作品は大好きです。
最後の方でグリンダとエルファバが歌う「For Good」には、いつも泣かされます。

さて、次に『ウィキッド』を見ることが出来るのはいつになるかわかりません。出来れば近いうち、せめて4~5年後くらいに再演があると嬉しいですし、ひょっとするとその間に映画版が公開になるやも知れません。
何れにせよ当分はお別れ。この機会にこれまで見ていて気になった点を、幾つかズラズラと上げておこうと思います。

初っ端は物語の大前提に関わることですが、そもそも『オズの魔法使い』の前日譚として見ると色々な矛盾点がありますね。
例えば、心のないブリキ男、臆病なライオン、脳みそのないカカシらの前身となるキャラクターが出てきますが、ドロシーとはおそらく行動を共にしてはいないでしょうし、カカシに至っては面識すらない可能性が高いです。しかもこのキャラクター設定、『ウィキッド』の原作小説にもない舞台版独自のものなので、アイディアは悪くないにしても、もうちょっと上手く組み込めなかったものかなあと感じてしまいます。

上手く活かされていないと言えば、魔法を使えない筈のオズ陛下が、どうやって動物たちから言葉を奪ったのかとか、ディラモンド先生は囚われる前から虐待を受けていたのかとか、ディラモンド先生最後の授業の場面にグリンダがいないのは何故かとか、グリンダがエルファバをイメージチェンジしてあげた場面、パーティが終わって夜も遅い(あるいはもう夜が明ける)時間なのに、グリンダと同室のエルファバは「私、行かなきゃ」とどこへ出掛けて行ったんだとか、最初に見た時から「あれあれ?」と感じる部分は幾つもありますが、普通の人はあまり突っ込まないのでしょうね(苦笑)。

また、グリンダは本当にエルファバが死んだと思っているのでしょうか。
e0033570_226549.jpgそもそも「悪い魔女が水に溶ける」なんて信じちゃいないでしょうから、生きていたことを知っていた可能性は高いと思います。でないと最初と最後のオズの人々に囲まれる場面で、あそこまで能天気に(?)「悪い魔女は死にました!」などと語れなかったと思うのですが・・・。

何といってもこの物語自体が、グリンダの回想という形で構成されていますので、どこまでが”真実”なのやら。グリンダとエルファバが相談して、知らせたくない部分は伏せていた、という解釈も出来るのではないでしょうか(ただ、フィエロに関しては知らなかった可能性もあります)。

ナドナド、いつかまたじっくりと考えてみたいものですが、その為にはこれから何回も何回も繰り返して見たいですねえ。
その機会が早く訪れることを願って――。

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by odin2099 | 2012-08-26 22:08 | 演劇 | Trackback | Comments(2)

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