【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2016年 09月 29日 ( 1 )

e0033570_21250451.jpg2014年に上演された日本テレビ開局60年特別舞台「真田十勇士」が、今度は映画に。
ということで、舞台中継でおさらいをしてから映画館へ行ってきました。
結論から言ってしまうと、舞台>映画。
真田丸の攻防戦など映画らしいスペクタクルな見せ場もありますが、お話は舞台版の凡そ半分(後半部分)だし、舞台上で繰り広げられる生身のアクションを見てしまうと、スクリーン上でのアクションはねぇ。

メインキャストは舞台からスライドの人あり、入れ替わりの人あり。
猿飛佐助に中村勘九郎、霧隠才蔵に松坂桃李、この主演二人はそのまんま。
真田幸村の加藤雅也、三好清海の駿河太郎、由利鎌之助の加藤和樹、筧十蔵の高橋光臣、海野六郎の村井良大、望月六郎の青木健、仙九郎の石垣佑磨も変わらず。
火垂は比嘉愛未から大島優子に交代し、根津甚八(豊臣秀頼と二役)の福士誠治は永山絢斗に、三好伊三は鈴木伸之から荒井敦史に、真田大助は中村蒼から望月歩へ、久々津壮介も音尾琢真から伊武雅刀、淀殿は真矢みきではなく大竹しのぶ、そして徳川家康は平幹二朗から松平健へとそれぞれ変更。
それでも各キャラクターのイメージは概ねそのままでした。

e0033570_21251853.jpgお話も舞台版とほぼ同じ。
ただ前に書いたように舞台版は九度山から始まり大坂入城、大坂冬の陣と夏の陣と進んでいきますが、映画版は大坂の陣に絞って展開します。
そのために見せ場が減ってしまうキャラクターも多く、佐助や才蔵と仙九郎の因縁話とか、才蔵と火垂の関係なども少々わかりにくくなっていますね。
それに才蔵は舞台版のおちゃらけた感じがなくなり、クール一辺倒(といいつつ、実は結構”熱い”男ではあるのですが)で少々つまらない感じに。というか、全体的にコメディ色は弱められています。
舞台版では流行語をバンバン取り入れたり、諺というか言い回しを微妙にずらしたりというギャグが再三織り込まれていましたが、さすがに映画版では全部カット。まあそれはいいんですけどね。
その反対に、真田父子が討ち死にするシーンでは思わず涙が…。
これは映画版ならではの盛り上げでしょうか。

斯様に多少なりとも不満のある映画版ではありますが、舞台版を知らない人ならば真田幸村のキャラクター造形のユニークさや、幸村・大助、淀殿・秀頼という二組の親子関係の描き方、クライマックスでこれでもかと出てくるどんでん返しの連発は十分に楽しめるでしょうし、娯楽時代劇としてはもちろん合格点。
でもやっぱり初見の舞台版でのインパクトが勝ってしまった、というのが個人としての感想です。
逆に、再演版の舞台がどうなっているのか、愉しみが増えました。

【ひとりごと】
冒頭、なんでアニメシーンを入れてキャラクター紹介をしたのかは意味不明。
エンドロールの紙芝居、これまた意味不明な箇所もあるけれど、もし続編の構想があるのなら、それは見てみたい。
どうせ「何がホントで何がウソかさっぱりわからねえ」ホラ話なんだから、やってくれりゃとことん付き合いまっせ。


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by odin2099 | 2016-09-29 21:30 |  映画感想<サ行> | Trackback(9) | Comments(0)

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