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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2017年 01月 30日 ( 1 )

コジラ版「若大将」シリーズなどと呼ばれたりもしている通算7作目。

海で遭難した兄を探しに田舎から出て来たあんちゃんが、偶然知り合った大学生や金庫破りを巻き添えにして勝手にボートで船出。
嵐に遭い、更に怪獣エビラに襲われボートは壊れ、ようやく島へと辿り着いたと思ったら、そこには悪い「赤い竹」という連中がいて、しかも近くの島民を掻っ攫って来て重労働を科していた。
辛うじて脱出した島民の美女と仲良くなって聞いてみると、彼女たちはインファント島の住人達。そしてどうやらその島には、難船の生き残りの兄がいるらしい。
なんとか「赤い竹」を出し抜いて、インファント島の人たちを救い出して、と思ってると、なんと島にはゴジラが眠っていた…!

ということで前作までとはガラっと違った作風。
お話も殆どこのレッチ島に限定され、怪獣映画の醍醐味でもある都市破壊などのスペクタクルシーンは愉しめない。
ゴジラは人間の都合で眠りを覚まされ「赤い竹」やエビラと対峙させられるが、当人にしてみりゃ勝手に敷かれたレールの上を走らされた結果、不本意ながら相手をしてるといったところ。

金庫破り役の宝田明の軽妙な演技や、砂塚秀夫、当銀長太郎、それに「赤い竹」の平田昭彦や田崎潤ら濃いメンツの印象が強く、これまた怪獣映画らしからぬ雰囲気。
ヒロインの島娘・水野久美も良かったんだけど、エビラはともかく、ゴジラもモスラもなかなか出てこないので、お子様向けとは些か言いかねる面が。

e0033570_20021127.jpgモスラの代弁者、小美人は今回も出てくるが、キャストはザ・ピーナッツからペア・バンビに交代。
誰それ?って感じだけど、実はザ・ピーナッツよりも先にデビューしてる当時の人気者だったという話。
「へー?!」だけどね。
ただザ・ピーナッツに比べると、メイクのせいもあるのかもしれないが、より南洋の島の妖精っぽい気がする。

さんざ人間どもに利用されるゴジラだけど、その分登場人物たちは感情移入しちゃったらしく、最後はもうすぐ爆発する島から「逃げろ~!」の大合唱。
結局助かって一同ヤレヤレと胸をなでおろす一幕も。
ゴジラの正義の味方化はこのあたりから始まるんだな。

ちなみにこの作品、元々「ロビンソン・クルーソー作戦/キングコング対エビラ」というキングコング主演作として用意されたもの。
アメリカ側が難色を示したためにボツになり、代わりに「キングコングの逆襲」が作られ、一方ボツになった台本は主役をゴジラに書き換えて使われたというワケ。作風の違いはこんなところにも原因があるんだろう。

【ひとりごと】
着ぐるみの造形のせいなのか、それとも劣化したからなのか、本作のゴジラは終始顔が(顎が)上がってるような。
常に上の方を見つめてるようで、視線が定まってないのが気になるな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/9797892/


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by odin2099 | 2017-01-30 20:11 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

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