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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2017年 06月 18日 ( 1 )

なんとマッドギャランが遂に復活!と巷の噂に聞いたので(?)、ものすごく久方ぶりに「ジャスピオン」と再会。
これ、ビデオデッキ買ったばかりの頃に放送していたので、リアルタイム視聴だけでなく録画して何度も何度も見てたなあ、途中まで…。

<宇宙刑事>シリーズの後ということで凄く期待していたのだけれど、出来上がった作品は色々とモヤモヤが溜まる作品に。

宇宙刑事じゃないのに、宇宙刑事の色違いのようなジャスピオンのデザイン。
最初のうちは目立った必殺技はなかったのに、中盤からはブレーザーソードをプラズマブレーザーサードにチャージさせてからの「コズミックハーレー!」が登場。
これって「ダイナミック!」とか「クラッシュ!」とか「ブルーフラッシュ!」とかと変わんないよなあ。

巨大怪獣モノが不在の時に敢えて巨大怪獣=巨獣を前面に押し出した意欲は買うけど、巨大ロボットで立ち向かうというのは<スーパー戦隊>との差別化が図られてるとは言い難いもんね。
それにせっかくの巨大戦も走査線剥き出しのビデオ合成で描かれては興醒めもいいとこ。予算面で本格的な特撮シーンを作り出すことが無理なら、変に背伸びしないで身の丈に合った作品作りで良かったような。

e0033570_06445343.jpgまた<戦隊>だと、等身大戦があって一度は決着がついた後、リターンマッチという形で巨大戦があるというフォーマットが定着していたけれど、「ジャスピオン」では巨獣も被害者という立場なので、等身大戦、巨大戦どちらに比重を置くか、バランスを欠いてるエピソードも多かった。肝心要の巨獣が物語展開の枷になっていたんじゃないのかな。
サタンゴースの設定も微妙。
本来なら「宇宙の絶対悪」として、半ば抽象的な存在として描くべきなんだろうけど、ダース・ヴェイダーを彷彿とさせるようなメカニカルなデザインは完全に狙いから外れていたような。
終盤では実はこれが殻で、脱皮して大サタンゴースと化すのだけれど、今度は生物感を押し出し過ぎて潜在的恐怖感を殺してしまう結果に。

マッドギャラン(春田純一、好演!)も四天王(仁礼美佐は可愛かった)もギルザ(高畑淳子)とギルマーザ(賀川ゆき絵)の銀河魔女姉妹も活かしきれていたとは言い難いし、男言葉を喋る女アンドロイド・アンリ(塚田きよみ)も序盤のみで設定変更されてしまい魅力半減だったし、演者自身の都合もあるけれどブーメラン(渡洋史)の扱いの中途半端さ。最終決戦の時ぐらい、戻ってきてくれても良さそうなのに…。

ただ、もっとも大きな問題は主演の黒崎輝の演技に全く乗れなかったこと。
というか「伊賀野カバ丸」見ても「コータローまかりとおる!」見ても「影の軍団」見ても、この時期の黒崎輝がどうして人気あったのか全くわからない。高木淳也共々”第二、第三の真田広之”と持て囃されていたのも納得いかないし、子供番組のヒーローとして相応しかったのかどうか。
スケジュールが多忙だったので変身後の出番が増え、せっかくの本人アクション披露の場もそれほど多くなく、また髪型がしょっちゅう変わっちゃうのもマイナスイメージ。

東映ヒーローとしてはかなりの大冒険をしたつもりなんだろうけど、変えるべき点はそのまま、変えなくて良い部分を変え、やらなくて良いことをやり、やって欲しいことをやりきれなかった勿体ない、残念な作品がこの「ジャスピオン」という作品だった、というのが正直な感想だ。お話も大河ドラマ的構成かと思いきや、最後はやっぱり尻つぼみ…。

今回「スペース・スクワッド」にマッドギャランが参戦したことで、今後「ジャスピオン」という作品そのものにもスポットが当たる可能性が出てきたが、はたして再評価、復権の目はあるだろうか?

このビデオはジャスピオンとアンリの進行で作品を振り返る、放送終了後に発売された1時間足らずの総集編(今はDVD最終巻に特典映像として収録)。これ見るのも発売当時以来かなあ。
ストーリーの順を追って、ではないので、これだけ見てもどんなお話かは分かりづらいだろうけれど、「巨獣特捜ジャスピオン」という番組のプロモーションビデオにはなっている。
ジャスピオンとアンリがダイレオン艦内を歩きながら会話するという新撮シーンは船の科学館で撮影されたらしいが、この部分はビデオ撮りなので本編部分(フィルム撮り)との落差が激しいのはなんだかなあ…。
また巻末には黒崎輝、塚田聖見、春田純一のインタビューコーナーもあるものの、短すぎて淋しい。


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by odin2099 | 2017-06-18 06:57 | ビデオ | Trackback | Comments(0)

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