【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 396 )

礼拝堂で行われているオーケストラの練習風景をTV局が取材している、という設定で展開されるフェデリコ・フェリーニ監督のドキュメンタリー風の作品で、製作は1978年。
フェリーニとコンビを組んでいた作曲家のニーノ・ロータは、この作品が遺作となってしまったため、”ニーノ・ロータに捧ぐ”と献辞が出る。

e0033570_21192338.jpgカメラの前で演奏家や指揮者、裏方たちが好き勝手喋っているうちは面白いと思って見ていたけれども、次第にそれがエスカレートしていって指揮者と演奏家たちが対立。挙句に、暴動になりかけるともう付いて行けなくなってしまった。
その最中に工事用の鉄球が礼拝堂をぶち壊してしまうのだが、結局彼らは演奏を続けるしかない、というオチ。
脚本は有って無きが如しだが、監督の意図は奈辺に有りしか?
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by odin2099 | 2006-02-10 23:32 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(2)
タイに「ウルトラマンの街」が出来るかも?
――というニュースが流れてから、この作品が急に見たくなったのでビデオを引っ張り出してきた。
まだ友好関係にあった頃の(笑)円谷プロと、タイのチャイヨー・フィルムとの合作作品で、製作されたのは1975年。
ビデオソフトやLDは出たけれど、最近の訴訟問題のゴタゴタを考えるとDVD化は難しいだろうなぁ。
これも封印作品の仲間入り

e0033570_23532318.jpg両社の合作第1号は『ジャンボーグA対ジャイアント(仮)』という作品で、これはタイの映画のヒーロー『ジャイアント』と円谷製作のTVヒーロー『ジャンボーグA』とのジョイント企画で、これがあちらでは大ヒットとなったらしい。
そこで第2弾として作られたのが、タイの伝説のヒーロー(叙事詩「ラーマヤーナ」などに登場している)とウルトラ兄弟の共演作『白猿ハヌマーン&ウルトラ兄弟』で、これまた大ヒットしたのだが、どちらも日本では公開されることはなかった。
余談だがこの作品には続編があり、そちらではなんとハヌマーンと1号からXまでの5人の仮面ライダーが共演しているのだとか?! 

日本ではその存在が殆ど(というか一般には全く)知られていなかった作品だったのだが、折からの<第3次ウルトラ・ブーム>に乗っかって、かつてのTV版『ウルトラマン』を再編集した劇場版『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』が1979年春に製作され、公開されることになり、その併映作として急遽タイからネガを空輸し、再編集を施して仕上げたのがこの『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』なのである。
東京や大阪などではオマケではなく、GWに単独で上映されている(厳密に言えば単独ではなく、TV『ウルトラマンレオ』からセレクトされたエピソードがオマケに付いていた)。

音楽は『ウルトラセブン』のBGMと、それを再構成した『交響詩ウルトラセブン』のものに差し替えられ(といいつつ、何箇所かオリジナルのBGMが残っている)、円谷皐社長(当時)自ら作った主題歌をささきいさおが歌っているが、これが見事に画面に合っていない
『実相寺ウルトラマン』が、オリジナルBGMの他に、再構成した『交響詩ウルトラマン』を劇中に挿入し、かつ御馴染み「ウルトラマンの歌」を新アレンジでささきいさおに歌わせていたので、それとのセットということなのだろうが、選曲者のセンスを疑う出来だ(実際両作品の主題歌はカップリングでシングルレコードが発売され、交響詩もカップリングでLPレコードが出ていた)。

監督は後に東映のTVヒーロー物を数多く手掛けることになる東條昭平
日本公開にあたっては、おそらく短縮されていると思われ、能うならばオリジナルの状態で見てみたいとも思うのだが、今となっては正規のルートでは叶わぬ夢か。

で、この作品を邦題のイメージで期待して見ると、きっと裏切られた気分になること間違いナシ。
そもそも主人公はハヌマーンで、ウルトラ兄弟は土壇場で助っ人として出てくるゲスト扱いだし、全編を漂う宗教色の強さは日本人からすれば違和感タップリ。

太陽が地球に近付きすぎたため、気温が上昇し、雨が降らずに人がバタバタ倒れているというのが物語りの発端なのだが、これを何とかしようとする科学者の実験が失敗して大爆発が起き、地下から怪獣が復活してしまう。
復活してくるのはゴモラ、アストロモンス、タイラント、ドロボン、それにダストパン・・・ってアンタ、ウルトラシリーズじゃなくて『ミラーマン』の怪獣じゃありませんか。
また、その実験基地にはZATやSAF(『ファイヤーマン』)や、後はSAT(『トリプルファイター』)だか電特(『緊急指令10-4 10-10』)だかの怪しい制服を身に着けた連中が右往左往しているし、指令を下している部屋はどう見てもMACステーション。このあたりで純粋な(?)ウルトラシリーズファンは、もう耐えられなくなってくるんじゃないかな。

ハヌマーンは、仏像泥棒を追って殺されてしまったコチャンという少年と一体化しているのだが、登場して先ず最初にやることといえば、この泥棒への復讐。
「仏様を大切にしないヤツは死ぬべきなんだ!」と、いくら悪人相手とはいえ、散々なぶりものにしてから踏み潰したりするダーティーさを発揮し、変身する時も、巨大化する時も、戦いの合間にさえ踊りを忘れないというワイルドなキャラクターなのだ。
う~ん、仏様の教えってそんなに過激だったっけ?

一方、実験が失敗しちゃって、さてどうするの? というと心配御無用!
なんとハヌマーン様が直々に太陽さんの元へ行き、「お前は地球に近付きすぎだから、もっと離れてくれ!」と直談判。
すると太陽さんもスンナリと自分の非を認め、あっさり引き下がってメデタシメデタシ。
ん?何かおかしいと思いました? 実は太陽さんは擬人化されて出てくるんですな。
・・・頭痛い。

なのでこれから見ようと思っている人は、心して見るように。
「ウルトラマン」を見るんだと思わず、珍しいタイの映画を見るんだという寛容な気持ちを忘れずに!
そう、珍品中の珍品。
実際この作品の意義といえば、ウルトラシリーズ初の劇場用新作映画だということのみにあるといっても過言ではない。
それまでもウルトラシリーズが劇場に掛かったことはあったが、それはTVシリーズの1エピソードそのままだったり、或いは複数のエピソードを再編集したものだった。
ところがこの作品は『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンタロウ』などから特撮シーンなどを流用してはいるものの、初めから劇場用作品として作られているという記念碑的な作品なのである。
その後、劇場用新作としてのウルトラが、1996年の『ウルトラマンゼアス』まで作られなかったことを考えれば、そこに至る道程が決して平坦ではないことがわかると思う。


ところで、タイに出来るという「ウルトラマン博物館」には是非ともハヌマーンも展示して欲しい!
残っているのなら、あの飛び人形も!!
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by odin2099 | 2006-01-22 22:28 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(10)
e0033570_16263271.jpgヤーバン大王の侵略から逃れたフリード星の王子デューク=フリードは、その野望を阻止するべくガッタイガーを駆って地球へと逃れた。しかしその魔手は遂に地球へも及んでしまう。しかもその指揮を執るのは、ヤーバン大王の娘テロンナ姫。デューク=フリードとテロンナは、幼い頃から共に育った幼馴染みだったのだ・・・。

1975年夏の<東映まんがまつり>で上映された30分のアニメーション映画で、『マジンガーZ』以来のロボットアニメ・ブームと、折からのUFOブームとを合体させた意欲作である。
原作は『マジンガー』シリーズの永井豪が担当しており、主役メカも、巨大ロボットと円盤が合体するというアイディアもの。
ご存知の通り、この作品をベースに『UFOロボ グレンダイザー』という『マジンガー』シリーズ第3弾のTVアニメが作られ、主題歌も歌詞の一部を変えて副主題歌に流用されているが、元々『グレンダイザー』のパイロット版として準備されたものではないそうだ。
グレンダイザーの洗練されたデザインも悪くはないが、個人的にはこの作品の無骨なガッタイガーの方が愛着がある。

演出の芹川有吾の持ち味というか、物語の主眼はデューク=フリードとテロンナの悲恋におかれ、SF版「ロミオとジュリエット」といった趣き。かなり際どい台詞もあり、アイシャドーがポイントの妖艶なテロンナのデザインと合せて、子ども向けにしてはかなり濃厚なムードがプンプン漂う。短い時間でテーマを明確に打ち出し、かつロボットアニメの魅力をも表現したという意味でも、この作品はロボットアニメ史上の傑作と評しても良いだろう。
同型のヤラレメカが続々登場したり、可変メカが中心になるのは『機動戦士ガンダム』の先駆け?
菊池俊輔の音楽も快調で、後に『グレンダイザー』を初め、『大空魔竜ガイキング』や『惑星ロボ ダンガードA』、『SF西遊記スタージンガー』などにも流用された。
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by odin2099 | 2006-01-20 06:13 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_19333690.jpg今夜TBSで放送していたので、ついつい見てしまいました。
やっぱりスピルバーグの『宇宙戦争』なんかより、ムチャクチャやってる分、面白れなぁ~♪

・・・と書こうと思ったんですが、カットし過ぎっす(涙)。
2時間半近くある作品を2時間の放送枠に押し込めてるんですから、単純計算で1時間近くのカット。
作品全体の5分の2が失われた勘定になります。
BGMはブツブツ切れるし、やたらとCMは入るし、初見で今日の放送見た人はサッパリわからなかったでしょうね。
せめて2時間半枠でやってもらわないと。
自分でもかなり消化不良を起してしまったので、そのうちDVDで見直そうかな、という気になりました。
そういえばDVDには、約10分長い<特別版>も同時収録されているんですが、まだ見たことなかったっけ。e0033570_1934695.jpg
あと、今日のTV放映版は以前にも流れていたものの短縮版ですが、吹替キャストがちょっと微妙なんですよね。
ウィル・スミスの山寺宏一はともかく、ジェフ・ゴールドブラムに磯部勉、ビル・プルマンに古川登志夫という顔ぶれ。
これがDVDだとウィル・スミスの山ちゃんは同じですけれど、ジェフ・ゴールドブラムが大塚芳忠でビル・プルマンが安原義人という組み合わせなので、どちらかというとこちらの方が好みですねぇ。特に芳忠さんのジェフ・ゴールドブラムは『ジュラシック・パーク』もそうでしたけれど、本人が出ていたCMでも担当していたくらいハマっていると思います。

<追記> 
以下に「しねま宝島」より転載
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宇宙人が地球に攻めてくる・・・この使い古された図式をとりあげ堂々と映画化。何を今更、というよりも今だからこそ、というタイミングの妙が世界的大ヒットに繋がったのだろう。世紀末を迎えた終末ムードが、パニック映画やスペクタクル映画にとって、目に見えない追い風になっているのは否定出来まい。
またこの手の作品は、ともすればちゃちな仕上がりになりがちな分野ではあるが、そのスケール感を支えるだけの映像を生み出すだけの技術の進歩があったというのも見逃せないポイントだ。
人間側のドラマ(殊に大統領の描写)がどーの、リアリティがこーの、と的外れの意見を述べる向きもあるけれども、この映画はひたすら画面の迫力が生み出す圧倒的な快感に身を委ねていればいいのであって、目くじらを立てる性質のものでもないだろう。
とは言ってみたものの、ここでもエメリッヒ監督の悪い癖が顔を覗かせている。序盤の壮大さに比べ、後半に行くにしたがってスケールダウンしていくのだ。しかしながら今回は、いつも大風呂敷を広げっぱなしのエメリッヒ監督が、かろうじてそれを閉じきった稀有な作品とも言えるかも知れない。

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by odin2099 | 2006-01-06 23:29 |  映画感想<ア行> | Trackback(6) | Comments(6)
2019年、大気汚染から守られた都市で単調で退屈な日々を送っている人々の夢は、抽選で選ばれて、地上に残された最後の楽園”アイランド”へ行くことだった。しかし実は彼らは、クライアントに臓器を提供するためだけに生かされているクローンだったのだ。そのことに気づいた二人のクローンの必死の逃亡が始まる。

今年の夏に劇場公開された作品だけれども、見逃してしまったのでようやくDVDで鑑賞。
主演は『スター・ウォーズ/エピソード3~シスの復讐~』、『ロボッツ』(声)と今夏に作品集中しまくりのユアン・マグレガーとスカーレット・ヨハンソン。共演がジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン、スティーブ・ブシェミら。
監督は『チームアメリカ/ワールド・ポリス』で散々コケにされていた(苦笑)マイケル・ベイ。

e0033570_1503431.jpgクローンは人間なのか、そうではないのか。「生きる」という意味を問いかけた問題作・・・ではないだろうけれど、色々いじれば面白くなりそうな題材を、サラッと流して作りました、というSFアクション。その割りにダラダラ長いんですけど。
同時期の『スター・ウォーズ/エピソード3』とは一味違ったユアン・マグレガーをチェックするくらいしか見所はない。本当ならスカーレット・ヨハンソンを推したいところなんだけれど、せっかくのプロポーションを出し惜しみしてるのが勿体無い。
未来世界を題材にした逃亡劇というと、同じドリームワークス作品ではスティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』というのもあったけれど、あれも未来世界のディティールにこだわり過ぎて、本質を見失ったかのような超”怠”作だったっけな。未来世界はあくまで背景であって、それを前面に押し出しすぎると付いて行けなくなる。
ただ一つだけ印象的だったのは、色使いというか、”青”が凄く綺麗だったこと。アイランドを取り巻く海の”青”だけでなく、全体的にインパクトがあった。意図的なものか、偶然なのかはわからないけれども。

音声=日本語で見ていたのだけれども、ユアン・マグレガーが森川智之でないのが残念。イマイチ平田広明ではピンとこないので、何年か後でTV放映される際には、是非森川智之で新録をして欲しい。
ショーン・ビーンは、同じワーナー・ホーム・ビデオから出ている『トロイ』と同じで大塚芳忠。この人は決して嫌いじゃないんだけれども、オリジナル音声で聴くと寡黙で知的な印象のキャラクターなのが、吹替版だとやたら饒舌に思えてしまうのは何故だろう? 台詞の量は同じはずなのに(爆)。こちらも出来れば別キャストで新録して欲しいかな。
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by odin2099 | 2005-12-23 21:38 |  映画感想<ア行> | Trackback(13) | Comments(16)
e0033570_1364877.jpg試写会へお誘いいただきました(またもや他力本願)。
<戦後60周年記念作品>と銘打たれておりますが、華やかさ豪華さとは無縁の力作です。

登場人物が多く、それを演じるのも若手で馴染みのない役者ばかり。その彼らが一様に坊主頭に水兵服なので、誰が誰やらわかり難く、個々のエピソードが羅列される中盤はやや中弛みがありますが、後半に入って戦艦大和の沖縄特攻が始まると、目を逸らすことが許されないくらい陰惨な光景が繰り広げられ、生半可な気持ちで見てはいられなくなります。
場内でもあちらこちらからすすり泣きが漏れていました。

正直、こんな重たい内容では”お正月映画”として相応しいとはとても思えないのですが、戦艦大和の広さ、大きさを体感する為だけでも劇場に足を運んで損はないかと思われます。e0033570_1361885.jpg
ところで耳に馴染みやすく格好良い音楽を担当したのは、てっきり服部隆之だろうと思っていたのですが、エンドクレジットで映し出された名前はなんと久石譲。これはちょっと意外でした。


 * * * * *

「しねま宝島」より転載
復帰した角川春樹が、映画化に執念を燃やしたという<戦後60周年記念作品>。
言うなれば、往年の<角川映画>の復活でもある。
実姉である辺見じゅんの原作を、原寸大の戦艦大和のセットを作るなどして超大作として映画化。戦争全体ではなく、その一局面を真摯に捉えた力作でもある。
どこまで事実に基づいた物語になっているのかはわからないが、生半可な気持ちで見ることが許されないくらい陰惨な光景が繰り広げられ、目を逸らしたくなるものの、それが許されないくらいの圧倒的な重みを持っている。
難を言えば、馴染みのない若手役者が中心のキャスティングで、しかも揃って坊主頭に水兵服という出で立ちなので、個々のキャラクターが判別しにくいこと。
それにW主演を謳われた反町隆史と中村獅堂演じるキャラクターと、実質的な主役である松山ケンイチらが演じる少年兵キャラクター、そして渡哲也、奥田瑛二、林隆三といったベテラン勢が演じている軍や艦の上層部という具合にドラマの主点、力点が分散してしまって、それぞれがあまり絡まないことだろうか。
e0033570_1371753.jpgそうはいっても、波を蹴立てて進む戦艦大和はそれだけで主役スターの貫禄たっぷり。充分に絵になる存在感である。この大和の大きさを体感する為だけでも、映画館に足を運ぶ価値はあるように思う。
惜しむらくはお正月映画としての華に欠ける点で、これは本来<終戦記念日>のある8月に公開すべき作品だったと思うが、逆に年末年始に気を引き締めて見るのも悪くないかもしれない。

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by odin2099 | 2005-11-21 22:41 |  映画感想<ア行> | Trackback(84) | Comments(26)
e0033570_1421411.jpgかつては世界ランク11位まで上り詰めたものの、今は119位まで後退し、今大会を最後に引退を決意したポール・ベタニー。
片や英才教育を受け今まさに上り坂、新進気鋭のキルスティン・ダンスト。
対照的な二人がふとした偶然から出会い、恋に落ちるというラブ・ストーリー。

出会った直後からいきなりラブラブモードに突入し、大事な大会の最中にデートを重ねるという展開はどうかと思うけれど、二人の仲に反対する人・応援する人が登場し、誤解やすれ違いから一度は破局し試合もメロメロになるものの、最後はお定まりのハッピー・エンドが待っているというのは安心。
『スパイダーマン』シリーズでは今ひとつの感があったキルスティン・ダンストも、この作品では実にチャーミングで、スポーツ物にはついつい点数が甘くなりがちなことを差っ引いても大いに楽しんだ。

主演の二人ともテニス経験がないそうだけれども、なかなか様になっているように見受けられるし、ウィンブルドンのセンターコートで堂々とロケを敢行したというのはテニス・ファンにとっては大事件ではなかろうか。
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by odin2099 | 2005-11-06 00:09 |  映画感想<ア行> | Trackback(8) | Comments(6)
e0033570_0195078.jpg主演映画の失敗によって、今や落ち目となってしまった映画スターのジャック。そんな彼にオファーされたもの、それは往年の人気テレビドラマ『奥さまは魔女』のリメイク企画でした。何とかこの作品で人気回復を図りたいジャックは、自分を引き立たせるために魔女サマンサ役に無名の新人女優を希望します。ポイントはもちろん、オリジナルのエリザベス・モンゴメリーのようにチャーミングに鼻を動かせること。しかしオーディションを繰り返すものの、なかなか「これは!」という女優にめぐり合えないジャック。そんな時に彼は、街中で器用に鼻をピクピク動かしている女性と出会います。その女性イザベルを、強引に口説き落としてサマンサ役に抜擢するジャック。そして撮影がスタートし、いがみ合いながらも惹かれ合うジャックとイザベルの二人だったのですが、でも実はこのイザベル、人間の世界に憧れて魔法界を飛び出してきた”本物の魔女”だったのです・・・。

というわけで『奥さまは魔女』を劇中劇扱いにした、変則的リメイク映画です。ストレートにオリジナルをリメイクした作品も見たかったのですが、これはこれで悪くありません。ラスト・シーンが割りとあっさりしていることを除けば、これと言って不満もなく楽しめました。
主演のニコール・キッドマンはどことなくオリジナルのエリザベス・モンゴメリーを彷彿とさせますし、”クール・ビューティー”のイメージが強い彼女が、”恋に恋する女の子”を演じているのも新鮮です。父親役のマイケル・ケイン、劇中劇の母親役のシャーリー・マクレーンといった芸達者なベテランが脇を固めているのも、画面全体を引き締めています。
ただダーリン役のウィル・フェレルが(あちらでは知らない人がいないというくらいの人気コメディアンだそうですが)、日本での知名度が低いためか興業的に苦戦しているらしいのが残念ですね。もしこの役が当初名前が挙げられていたようにジム・キャリーだったなら、作品の評価はともかく観客動員はもう少し変わっていたかも知れません。もっともジム・キャリーだったなら、ニコールとのバランスを取るのが難しかったでしょうね。

e0033570_020645.jpg別のキャスティングといえば、一時は主役にリース・ウィザースプーンなんて声も挙がっていましたっけ。オリジナルの雰囲気にはニコールの方が近そうですが、コケティッシュな魔女としてはリースも捨てがたかったかな、と思います。というか、正直言ってしまえば30代後半に差し掛かったニコールでは、”恋を夢見る女の子”、”世間知らずの若妻”を演じるのは些かキツく感じられるのも確かです。

既に公開は打ち切られてしまっていたために見られなかった吹替版は、松田聖子がイメージソングを歌っているということだけが話題になっていたけれども、岡本麻弥に山寺宏一という主役コンビに加えて、オリジナルTVシリーズのナレーションを務めた中村正や、オリジナルのサマンサ役の北浜晴子を抜擢したり、脇にも野沢雅子、長島雄一、水島裕、内田直哉、大塚芳忠らを配した豪華なものだったよう。こちらも是非見たかったものです。DVD待ちになるかなぁ。
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by odin2099 | 2005-09-17 23:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(14) | Comments(4)
e0033570_22455749.jpg今日発売の『オペラ座の怪人』ですが、『ローレライ』で懲りたので昨日きちんと買いに行きましたよ、大雨の中。
実際はほとんど雨降ってない時だったし、ホントは買ったわけじゃなくてポイント引き換えだったんですが、そんな細かいことはさておいて、今度も<コレクターズ・エディション>の方、高いです(買ったんじゃないけど)。つくづく「初回限定生産」って言葉に弱いなぁ・・・。

で、注目なのは字幕!!
吹替版が作られなかったので仕方ないんですが、ザーッと見た感じ幾分か修正されてました!
でも観客のクレーム受け入れて直すんなら、初めから起用しなきゃいいのにね、この人を
しかしその修正は随分と中途半端で、かえってどツボにはまったような気がしないでもなし。困ったものじゃわい。
次なる被害者(?)『キングダム・オブ・ヘブン』も、再来月発売のDVDでは修正入れるんだとか。
重ね重ね、最初から起用しなければ・・・。

『スター・ウォーズ』<新三部作>なんか、全面的に別の人で作り直して欲しいもんなぁ。そうなれば買い直しますよ、私ゃ
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by odin2099 | 2005-08-27 00:12 |  映画感想<ア行> | Trackback(7) | Comments(13)
e0033570_10502734.jpg原作読んだことないけどジャンル的には興味あるし、京極夏彦って売れてるし、「京極堂シリーズ」って人気あるし、監督は実相寺昭雄だし、出演者は何気に気になるメンバーだし・・・ということで予備知識殆どナシで鑑賞。

主人公が古本屋の店主で、安倍晴明ゆかりの神社の神主(現代版の陰陽師?)で、なおかつ”憑物落とし”という設定も「?」だが、その友人には他人の記憶を見ることが出来る私立探偵がいて、という世界は、一見おどろおどろしいものの正当なミステリー・サスペンス物なのか、それとも妖怪やら魑魅魍魎が跋扈する妖しの世界を描いた作品なのか、一体どっちなんだろうか? 
監督が監督なだけに端からカルト作品になることは決定付けられているようなものだが、横溝正史モノみたいに「呪いだ!」「崇りだ!」と騒ぎつつも、所詮はトリック有りの人間の情念が生んだ事件なのかと思いきや、結局は超常現象が絡んできているようでもあり、クロスオーヴァーといえば聞こえはいいけれど、なんだかどっちつかずの印象。これならしっかりと妖怪変化でも出して、キワモノに徹してくれた方が面白かったかなァ、なんて考えてしまったくらい。
原作知らずして、勝手に『帝都物語』+『陰陽師』のような世界観を期待してしまった自分がいけないのだけれども。

e0033570_10504131.jpg映像的にはゲイジュツ映画というか、ジッソージっぽいというか、美術の頑張りもあって不思議な画面作りには成功しているし、意外や原田知世がキレイだったなぁという収穫もあるのだけれど(個人的に『時をかける少女』以降、あまり魅力感じてないもんで)、じゃあ面白いのかというと・・・ちょっとギモン。
何だかよくわからなかった、というのが正直なところで、これはちゃんと原作を読まなきゃいけないということかなぁ。
あと不満といえば堤真一の台詞回し。長台詞も多いのだけれど、聞いていてちょっと辛い箇所が幾つかあり。
それでも、もしシリーズ化が実現したならば次も見に行く可能性は大である。DVDも・・・買っちゃうかも?
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by odin2099 | 2005-08-08 20:53 |  映画感想<ア行> | Trackback(8) | Comments(4)

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