【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 384 )

e0033570_19274073.jpg氷河期(アイス・エイジ)を舞台に、人間の赤ん坊を拾ったマンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーの珍道中を描いたCGアニメーション。
三者三様のキャラクターたちが最初のうちは反発しあいながらも、やがて友情で結ばれていくというわかり易いお話だし、画面も綺麗なのでお子様は大満足。

所々に現れながらも、本筋に全く絡まないリスが秀逸で笑わせてくれる
e0033570_19275082.jpgただ王道を行き過ぎる展開は、ご都合主義で物足りなくもあり、余韻を味あわせるよりも笑いを取ったラスト・シーンはちょっともったいない。

爆笑問題の太田光、山寺宏一、それに竹中直人という顔合わせの吹替版も評判だったが、山ちゃんはどちらかというとミス・キャストだし、あとの二人は過剰演技が鼻につく。
やっぱりタレント吹き替えは難がありすぎで、「思ったよりも良かった」というのが誉め言葉になってしまうレベルでは困りものだ。
予告編は全く別キャストだったが、プロを揃えたそちらの方が当然ながら出来は良い。
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by odin2099 | 2005-07-18 00:37 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_1734543.jpg一昨々日の日記に、好調な幕開けの『宇宙戦争』と書きましたけれども、アメリカ本国では不振のようです。
今年の『スター・ウォーズ/エピソード3』や去年の『スパイダーマン2』に比較しても見劣りし、『スパイダーマン2』の凡そ半分程度の成績だとか。全体的にアメリカの映画界は相当厳しいそうですが。
昨日私も映画見てきましたけど、内容もかなり厳しいものがありました。
感想はこちら(追記:下記に転載)。

それにしても長嶋さん、元気というより痛々しかったなぁ・・・。

  × × × × × × × ×

「しねま宝島」より転載
「吹替版には、予告編同様に津嘉山正種のナレーション付き!タイトルクレジットも日本語だ!!」

ブルーカラーの港湾労働者トム・クルーズ(声:森川智之)は、別れた奥さんミランダ・オットー(声:本田貴子)から、ティーン・エイジャーの息子ジャスティン・チャットウィン(声:野島健児)と、幼い娘ダコタ・ファニング(声:三村ゆうな)を週末に預かることになる。ところが奇妙な雷の後、地中から巨大な戦闘マシーンが出現、街は大パニックとなってしまう。父親に反抗的な息子と妙に達観した娘を連れ、ダメ親父の必死の逃避行が始まるのだが・・・?!

コミニュケーションもろくに取れない崩壊したトム・クルーズ一家は、侵略者そっちのけで自分の都合で怒鳴り散らすだけなので、それだけで見ていてイライラ。行き当たりばったりで逃げ惑うばかりで何もせず、ふと気がつくと助かっていました~というラストの唐突さ。で、このパニックを乗り越えて家族の絆が復活したかというと、それも怪しい。色々評判聞いていたけれど、これほどまでにつまらないとは思わなかった

見所はダコタ・ファニングの鬼気迫る怪演のみ。主人公を科学者に変えてしまった前回の映画版に比べると、一般人視点の今回は原作には近いけれども、展開は原作よりも前回の映画版をなぞった感じ。流石に侵略者は火星人じゃないが、どこから来たどういう存在なのかは一切不明。そいつらが人類誕生以前から地球侵略を狙っていたというのも悠長すぎるし、準備万端整えていたなら、何故ずーっと待っていたのかという疑問符がつく。どうせ同じようなネタを扱うなら、映画的ハッタリをかまし映像的快感がタップリの『インデペンデンス・デイ』の方が遥かにマシだ。結局一番恐ろしいのは、侵略者ではなく人間の心だとでも言いたいんだろうか。吹替版の後は字幕版でもう一度と思っていたけど、止めようかな。

本来ならこの時期、スピルバーグは『インディ・ジョーンズ4』を撮り、トム・クルーズは『M:I-3』に出ているはずだったのが、どちらも延期になったのでこの作品が実現したわけだが、さてどっちが良かったんでしょうかね。
ちなみに原語版のナレーションはモーガン・フリーマンらしい。

 × × ×

「『宇宙戦争』ふたたび」

どうしようかなーと悩みつつ、結局は字幕版を見に行った。
二度目だし、かなり時間をおいたので冷静に見られるかなと思ったのだけれども、やはり不満しかない。一見ハッピーエンド風でも、崩壊したトム・クルーズ一家には何の救いもないラストも後味悪し。
ちなみにこの時トム・クルーズを出迎える元妻の両親を演じているのは、旧作のヒーローとヒロインのカメオ出演。このあたりは粋な計らいと言えなくもないけれども、面影残っているわけじゃなし、もっと宣伝してくれないとわかりゃしない。
それにしてもで原語で聴くと、改めてダコア・ファニングの破壊力の凄まじさを実感。ハッキリ言って、この映画で一番怖いのはダコタの悲鳴だ
  × × × ×

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by odin2099 | 2005-07-04 06:07 |  映画感想<ア行> | Trackback(17) | Comments(10)
ギャラクシー・エネルギーを復活させるために、大王星を目指すオーロラ姫御一行様の冒険を描いたTVシリーズの番外編で、恋人や仲間をスペース・モンスターに殺され、復讐に燃える戦士団が今回のゲスト・キャラクター。
例えモンスターであっても生命を奪ってはいけない、と主張するオーロラ姫との対立が見物。

e0033570_2314772.jpg昭和54年春の<東映まんがまつり>上映作品ということは、シリーズがスタートして約一年。スタッフ、キャスト共に作品やキャラクターを充分に把握した頃だろう。予定調和だけれどもソツなくまとめてあり、シリーズ未見の人でも何となく付いて行ける展開は嬉しい。

キャストといえば、ジャン・クーゴの石丸博也、サー・ジョーゴの富山敬は同時間帯の前々番組『UFOロボ グレンダイザー』の主役コンビ。ドン・ハッカ役の富田耕生も『グレンダイザー』、『惑星ロボ ダンガードA』に続いてのレギュラー出演なので安定感バツグン。おまけにゲストが前番組『ダンガードA』及び後番組『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』の主役の神谷明。今更ながらこの人たちの声を聞くと安心する
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by odin2099 | 2005-06-14 23:55 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
H・G・ウェルズの古典的名作を、『地球最後の日』、『80万年後の世界へ/タイムマシン』、『月世界征服』などのプロデューサー、ジョージ・パルが映像化した、これまた古典的なSF名作。
原作の舞台は執筆当時の19世紀末だが、これを現代(製作当時の20世紀半ば)に変更。主人公を科学者に変え、軍隊を前面に押し出して火星人との対決色を強めた。

e0033570_217486.jpgお話が原作とは全くといって良いほど異なる点(シチュエーションは多少活かされているが)や、終盤のパニック・シーンからメロドラマへの転換がちょっと頂けないものの、サスペンス物、アクション物の要素もふんだんに盛り込まれ、序盤から快調なテンポで1時間半弱を一気に見せる。当時としては大掛かりな特撮やロケーションを敢行、火星人のマシーンも秀逸で、センス・オブ・ワンダーに溢れた快作である。

結末は些かあっけないというか唐突に映らないでもないが(理由は原作通り)、ラスト・シークエンスで原作には登場しない教会へ主人公達を導くことによって、神への祈りが奇跡を呼んだのだと解釈する余地を残したのだろう。

火星人が攻めてくるというシチュエーションはもはや今日的とは言えず、今度公開されるリメイク版でもそのあたりは変更されているが――それを逆手にとってパロディ化して見せたのが、ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』だ――、実は30年近く前に本作がTV放映された時にも、翻訳で勝手に”琴座のベガ星人”に変えられていたそうである。
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by odin2099 | 2005-06-09 23:50 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)
e0033570_21631.jpg唐の国からやって来た狸御殿の狸姫と、自分より美しい者は例え息子であっても存在を許さないという、がらさ城城主・安土桃山に命を狙われる嫡男・雨千代との、ミュージカル仕立てのラブ・ストーリー。

しかし出演者の顔触れを見て、大いなる期待を寄せてしまったのが大間違いだった。舞台の書割のような平面なセット、奔放なイマジネーション溢れるというよりも、行き当たりばったりで投遣りな印象さえ受ける編集等々、作り手は面白いと思ってやっているのだろうが、見ている方は感情が寸断され、思考停止状態に陥ってしまうのでちっとも楽しめやしない。それに、”オペレッタ”というのは”喜歌劇”とも訳されるくらいハッピーエンドが定番なのに、この結末では納得いかないね。実に勿体無いことである。

よって見所はチャン・ツィイーのみ! 最初カタコトの日本語喋り出した時は、全篇こんな調子かと愕然としたもんだったがトータルではまぁまぁ。あとは薬師丸ひろ子が意外な拾い物だったくらいか。

この作品のアピール・ポイントに、美空ひばりの<デジタル出演>というのがある。この<デジタル出演>、てっきり過去の出演作品から適当な映像を抜き出してデジタル合成しているのかと思いきや、CGで姿も声もゼロから作られたものだというから驚きである。しかし台詞もあって歌も”披露”してくれていて、その技術力の高さをアピールしてはいるものの、結果的には下手なタレントの中途半端なモノマネ演技を見せられているような気がして落ち着かない気分にさせられるのはどうも・・・。
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by odin2099 | 2005-05-29 16:17 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_10565268.jpg劇団☆新感線の舞台劇の映画化。といっても話題になってたのを知ってるぐらいで、実際に生でお芝居を見たことはない。よって予備知識としては、予告編見て「面白そうだなぁ」と漠然と感じた程度。しかも公開後の口コミでの評判はあまり芳しくなかったので、一時は見るのを止めようかと思っていたくらい。それでも公開がもうじき終わりとなると諦めきれず、結局は足を運んだ次第である。

主演は舞台版と同じ市川染五郎だが、色気があって華もある。着物の着こなし、立振舞い、殺陣とどれも決まっているのは、流石幼い頃から伝統芸能に身を置く人だけのことはある。ただ台詞回しには難があって、これは役柄のせいもあるのかも知れないが、やっぱり舞台役者のものであって映画俳優としてのものではないってことだろう。これ一本でどうこう言うのは早計だが、今後映画俳優として大成するかどうかは、まだまだ未知数のようだ。

e0033570_1057828.jpg台詞回しといえばライバル役の渡部篤郎は、大仰な台詞回しの染五郎と対照的に、抑揚のないボソボソ喋りだったが、これはこれで聞き取り難いもんである。それにこれだけ芝居の質が違うと、演技が上手く噛み合ってないように感じられるのは残念。

それにヒロインが宮沢りえじゃなかったら・・・? まぁ百歩譲って普段の姿は良しとしても、「恋をすると鬼にな」っちゃった状態はちょっと辛い。反対に、チョイ役にすぎない沢尻エリカの可愛さの引き立て役になってるのはなんだかなぁ。もっとも可愛いとは言え彼女の芝居は浮いてるし、時代劇向きの顔立ちじゃないのでミスキャストではあるんだけど。

異界の者の総称を”鬼”と称しているこの作品の世界観はどうにも馴染み難いが――”鬼”というと自ずとやや異なる存在をイメージしてしまうので――、一風変わった時代劇としては「有り」だ。若い人にウケルのもわかるし、きっと外人さんにもワンダフルでファンタスティックでクールだとして(?)受け入れられるだろう。

e0033570_10572648.jpg重傷を負ったはずの主人公が、何の説明もなくクライマックスで大立ち回りを演じるのはどうかと思うし、そのクライマックスへ向けて加速度的に盛り下がってゆくのは、この監督の前作『陰陽師II』と同じ構造だったりとツッコミどころも満載。不思議なことに、どんなにCGを駆使しても画面全体が平板に見えてしまうのは何故だろう? むしろCGなし、SFXなし、セットも映画に比べればちゃちで、観客のイマジネーションに委ねる部分の多い舞台の方が、よりスケール感を感じられるのかもしれない。
ということで結論。ああ、生の舞台が見たい
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by odin2099 | 2005-05-21 23:10 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(4)
e0033570_22473267.jpg何度も映画化されているガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』ですが、今回は大ヒットしたアンドリュー・ロイド=ウェバーのミュージカル版の映画化というのがポイントです。以前から見たい見たいと思いつつも、今日に至るまで舞台を見ることが出来なかったので、その代りという感じで見に行きました(本当は映画の公開に合せるように劇団四季の再演が始まったので、今度こそ見に行こうと考えていたんですが、なかなかチケットが取れずに断念・・・)。

それにしても全篇がほとんど歌ばかりで、完全にミュージカル形式になっていたのには驚きました。まぁロイド=ウェバーが自ら製作したわけですから、自分の手掛けた音楽を前面に押し出すのは当り前ではあるんですが、もっと映画らしい演出を施しているのかと漠然と考えていたんですけれども、良い意味で裏切られました。
映画らしさは専ら画面作りに注ぎ込まれ、豪華絢爛たるセットや衣裳はため息が出るほどです。勿論、舞台上の制約を取り払った演出もなされてはいるわけですが、映画独自の解釈を盛り込むよりは、舞台版をそのままスクリーンに引き移すことに専念しているようです。
その分、幾分か饒舌すぎるように思えます。この映画の上映時間は2時間20分強ありますが、これがおそらく生で見る舞台だったら(しかも間に休憩時間を挟んだ二幕モノだったなら)、素直に感動できたと思うのです。しかしゴージャスな画面が繰り広げられているとはいえ、歌うことをメインにしてる映画としては長過ぎでしょう。歌抜きなら1時間半程度で収まる内容でしょうし、舞台ではなく映画なのですからもう少しメリハリの効いた作り方もあったろうと思います。

e0033570_22475370.jpgタイトル・ロールのファントム役は『トゥームレイダー2』や『タイムライン』に出ていたジェラルド・バトラーですが、ここまで歌える役者さんだとは知りませんでした。実はメイン格で出ていたのに、これらの作品での印象はあまりなかったものですから、これから注目して行きましょう。
ラウル役のパトリック・ウィルソンはやや線が細いかなとも思いましたが、実は語り部役である老ラウルもウィルソン自身だと知って見直しました。メイクの助けもあるでしょうが、なかなか堂々としたものです。

そしてクリスティーヌ役のエミー・ロッサム。彼女は『デイ・アフター・トゥモロー』のヒロインだった娘ですが、その歌唱力はともかくとして”主役”としては些か華がないような気もします。これも好みの問題だといえばそうなんですがね。どちらかといえば、友人のメグを演じていたジェニファー・エリソンの方が可愛かった・・・!
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by odin2099 | 2005-03-16 21:54 |  映画感想<ア行> | Trackback(19) | Comments(8)
トーマス・マロリーの『アーサー王の死』を140分に凝縮した大作。
自分がアーサー王や円卓の騎士たちに興味を抱いたのはTVアニメ『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』(1979~80)が好きだったからだが、原典とはまるで違うと聞かされて、では原典とは如何なるものだろうかと気になっている時に公開されたのがこの作品である。
同時に、『スター・ウォーズ』が<アーサー王伝説>の影響下から生まれたと指摘されていたこと、そしてその『スター・ウォーズ』の大ヒットが、数年間眠っていたこの企画を呼び覚まし映画化に結びつけたという裏話を耳にしていたことも、余計に興味を掻きたててくれた。

e0033570_17303747.jpg<アーサー王伝説>の決定版であるとか、入門編として最適との評価もあるが、実際には原典の忠実な映画化との触込みとは裏腹に、かなり大幅な脚色を施し再構成・再構築した、ジョン・ブアマン・オリジナルとでも呼べそうな<アーサー王伝説>となっている。監督にとっては実に四半世紀も暖め続けていた念願の企画で、ここまでくると執念の産物と言えるかも知れない(ちなみに企画が難航していた時期に代りに俎上に載せられていたのは、J・R・R・トールキンの『指輪物語』であった)。

複数のキャラクターのエピソード、役廻りを一人の人物に集約させたり、時間経過を大胆に省略するなどして長大な物語を巧みに纏め上げている反面、熱心な読者であればあるほどその改変度合いに混乱をきたす結果になったのは致し方ないところか。個人的には、原典では中途で姿を消すマーリンに最後の見せ場を与えたのは嬉しいが、ランスロットが己を恥じて隠遁生活へ入ってしまうのは納得がいかないのだが。

もっとも当時の自分にとっては、原典の物語も把握出来ず、その改変ぶりもわからず、というより内容を殆ど理解出来なかったというのが正直なところで、期待が大きかった分、落胆も大きかったものだ。
音楽に魅力を感じられなかったのもその一因で、音楽担当としてトレバー・ジョーンズがクレジットされているが、劇中に流れる大半の曲はワーグナーの<ニーベルングの指環>、<パルジファル>、<トリスタンとイゾルデ>、それにオルフの<カルミナ・ブラーナ>などクラシックの数々。今でこそこれらの曲は自分にとって馴染み深いものとなっているが、その頃は単に”暗くて退屈な曲”としてしか認識出来なかったのである。

数年後にTVで、なんと90分強に切り詰められたヴァージョンを見ることになったのだが、そのテンポアップした編集、それに日本語吹替の強みもあってか充分に楽しめることが出来、その後はビデオ等で再見して認識を改め、最近も見直して興味を新たにした次第。

それにしてもラブ・シーンの多さ、大胆さにはやや閉口する。ただそれでも、スチール写真のみで本編にはないシーンがまだあることを考えると、本来はもっと過激な作品だったのかも知れない。ファンタジー映画という認識で作品を見ると戸惑いも大きいだろう。
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by odin2099 | 2005-01-16 23:01 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)
e0033570_819515.jpg子供向けではなく一般向けの「ウルトラマン」映画を、ということで作られた作品。そのため従来なら必ず設定されていた防衛組織は排除され、時代設定も現代で主人公も空自の(元)パイロットという現実世界に即したリアルなものに設定された。またこの主人公が、30代半ばで妻子持ちであるという設定も斬新。

物語は初代『ウルトラマン』の現代版リニューアルと呼べるもので、宇宙から飛来した赤い物体と遭遇した主人公がウルトラマンと一体化し、同様に青い物体と遭遇することで怪獣化してしまった存在と戦うというもの。ここまでストレートにオリジナルの『ウルトラマン』をトレースするならば、ザ・ネクスト(最初に出現した怪獣=ザ・ワンに対し、劇中ではウルトラマンはコードネームでこう呼ばれている)のデザインはゴタゴタし過ぎているのが気になるが、これも考えようによっては『ウルトラマン』に遡る企画『科学特捜隊ベムラー』や『レッドマン』の名残と捉えることも出来る(これらの段階では正義の超人というより、人類に味方するモンスターというイメージだった)。

e0033570_8191945.jpgメインの登場人物が揃いも揃って表情に乏しく生硬な演技を見せること、それに音楽が作品と乖離し過ぎている点が大きなマイナス・ポイントだが、意欲作としては評価したい。ただ肝心の一般客にアピールするには至らず、相変らず観客は”チビっ子”と”大きなおともだち”に限定され、しかも客席はガラガラ。にもかかわらず、来冬には第二弾の製作が決定したようで最後に告知が流れるのは如何なものか。元々公開予定が二転三転(夏から春に繰り上がったものの結局は年末へ延期)したこと自体が、今現在のウルトラマンが置かれている厳しい状況を如実に示していると思うのだが。
そういえば大義のためとはいえ自衛隊が民間人を拘束、監禁し、あまつさえ発砲するような映画によく協力したものだ。

ところで劇中では全く触れられていないが、この作品は現在TV放映中のシリーズ『ウルトラマンネクサス』のプロローグ編にあたるのだとか。これからTVの方で映画とのリンクが描かれて行く予定だそうである。
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by odin2099 | 2004-12-25 22:15 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(2)
南極の氷の下に最古のピラミッドが発見され、探検隊が調査に赴く。しかしそれは太古より、プレデターの成人の儀式に使われていた場所だったのだ。プレデターの成人の儀式、それはエイリアン狩り。今探検隊にエイリアンとプレデター、双方の恐怖が襲い掛かる。

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『エイリアン』『プレデター』両シリーズのコミック権を入手し、映画のコミカライズに飽き足らずオリジナルのストーリーを展開させていた新興のコミック会社ダークホース・コミック社が、両シリーズのジョイントを企画し大ヒットを飛ばした『エイリアンVSプレデター』(その発想の原典は『キングコング対ゴジラ』にあるという)、そしてその映画化企画が浮上してからも早10年以上。遂にというか、ようやっとスクリーン上で両者の対決が実現した。
遠い未来を舞台にしたコミックそのものの映画化ではなく時代設定は現代になっているが、主人公が両者の激突の中で戦いに目覚めるヒロインであること、そして共闘することになったプレデターの戦士によってハンターの印を授かり、やがて他のプレデターからも一人前の闘士として認められるというラストまで共通点は多い。

物語自体は一応シリーズの番外編扱いだが(題名は「エイリアン」VS「プレデター」だが、比重からすると「プレデター」VS「エイリアン」という感じ。また現代が舞台ということで、ストレートに『プレデター3』とも受け取れそう)、『エイリアン2』『3』にビショップ役で出演したランス・ヘンリクセンを同キャラクターに関連ある人物の役に振るなど、現代を舞台にしてきた『プレデター』シリーズ、未来を舞台にした『エイリアン』シリーズ双方のミッシング・リンクとしても立派に機能している。惜しむらくは既知の存在であるはずのプレデターに関する言及が全くないことで、一時はアーノルド・シュワルツェネッガーが『プレデター』と同じダッチ・シェーファー役でカメオ出演することも想定されていたようなので、もしこれが実現していればよりシリーズとの密接な結び付きが描かれていただろう(なお『エイリアン』シリーズの顔シガニー・ウィーバーは、当初から出演の予定はなかったそうである)。

e0033570_8202332.jpg壮大なスケールを期待して、意外にこじんまりした内容にガッカリしたファンは多いようだが、序盤から来るぞ来るぞと思わせながら、エイリアン、プレデター共になかなか姿を見せずに引っ張り(色々な描写は小出しにしている)、いざゴングが鳴り響くと後は一直線にバトルが展開されるという手口はシリーズのお約束だし、何気ないショットにシリーズ諸作品へのオマージュが散りばめられていたり、とファンを蔑ろにしない制作体制は御立派。そしてラストにはファンなら「ああ、やっぱり」と思う展開が待ち構え、続編への期待を掻き立てる。『エイリアン5』『プレデター3』のみならず、『エイリアンVSプレデター2』もプランニングしても良いのではなかろうか。

しかし『フレディVSジェイソン』『エイリアンVSプレデター』と来れば、次は何だろう? ダークホース社には『ロボコップVSターミネーター』とか色々心躍らせる(頭の痛くなる?)タイトルも数多いし、つい最近には『スーパーマンVSバットマン』などという企画も動いていた。国内に目を転じると・・・やっぱり『ゴジラVSガメラ』かなぁ、究極は。
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by odin2099 | 2004-12-23 23:09 |  映画感想<ア行> | Trackback(10) | Comments(4)

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