【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 393 )

いきなりアベンジャーズ殴り込みシーンから始まる本作、一応第二弾なのでお馴染みキャラの紹介は最小限に食い止めて、観客を物語の中に早く取り込んでしまおうという作戦でしょうかね。
多分シリーズで一番長いアバンで、確かに「掴みはOK」です。

e0033570_09383636.jpg前作では最初はいがみ合っていて、終盤で再集結してからは一気呵成で盛り上がってましたが、今回は序盤は仲良し軍団で、その後でバラバラになって、最後はまた一致団結…と思いきやわだかまりは残ってる、というのは「シビルウォー」への伏線だったんでしょうね。
まあ全員集合のアクションシーンはやっぱり燃える、と思ったらウォーマシンさん、その中にいないで単独行動してましたっけ。それにファルコンはお留守番でしたね。

そのアベンジャーズのお歴々、結構毀誉褒貶が激しいような。
前作ではロキに操られ、本作では序盤で重傷を負わされるクリントさんが不憫。
また前作ではナターシャと結構良いムードと思いきや(それとも事情を知らないトニーが勝手に「殺し屋カップル」って呼んでただけ?)、いつの間にか結婚して子供もいるってなんなんだ?
まあこれくらいやらないと個性的なメンバーの中では埋没しちゃいかねないっていうのはわかりますけれどね。
一歩外へ出たら、君はアベンジャーズだ」なんて決め台詞も用意されているし。
で、ナターシャはナターシャで、お相手がバナー博士っていうのは唐突すぎます。
バナー博士もバナー博士、ベティはどうしたのよ?

…と前作に比べると不満点も多々あったりするんですが、ヘレン博士は可愛いし(演じてるのはスヒョンという韓国の女優さん。再登場するかなあ?)、アンディ・サーキスやらジュリー・デルピーやらリンダ・カーデリーニやら、チョイ役でも名のある俳優さん使うあたり手抜きはないし、これだから<MCU>はやめられません。
あ、でもソコヴィア浮上シーンで「1000年女王」を思い出すくらいの松本クラスタではあります、はい。

最後にひとこと。
マキシモフ姉弟を「ほんの子供」と仰ったクリントさんですが、ワンダさんのあの豊満なボディ、子供には見えませんってば。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24109740/
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by odin2099 | 2016-12-25 09:40 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<マーベル・シネマティック・ユニバース>、フェイズ2へ移行。
そういやこれ、クリスマス映画だったっけ。あんまり季節感ないですが。

e0033570_22464634.jpgさて前2作の「アイアンマン」に比べると、今回のトニー・スタークはなんだか生き生きとしているように見えますね。

物語の中ではNY決戦の後遺症があったり、過去の亡霊?が敵として立ちはだかったり、最愛の人ペッパーが危機に陥ったりでズタボロのはずなんですが、今後の作品への伏線を張るでもなく、また過去2作や「アベンジャーズ」を引き摺ってもいない、いわば独立した作品になっているという自由さからなんでしょうか。
ちょっとスパイアクション物っぽい活躍を見せるトニーも新鮮です。

単独作としては「これが最後のアイアンマン」ということもあったのかもしれません。アイアンマンスーツや胸のアークリアクターと決別することで、きちんと三部作の完結編にもなり得ていますし。
といっても、すぐにトニーはまたスーツの開発や更にヤバいものの開発にも着手しちゃうんですがね…。

またこの作品はTVシリーズ『エージェント・オブ・シールド』の序章的作品でもあります。
ここに出て来たエクストリミス、この技術を持ったムカデと呼ばれる組織が、死の淵から舞い戻ったエージェント・コールソンらの当面の敵になるからで、その背後にヒドラの残党がいるというのはまた別の話。まあその辺りの映画とTVのリンクというのは、よくやってるなあと感心しきり。
しかしトニーはエクストリミスの解毒剤を発明してるはずなんですが、ムカデ相手では効き目がなかったんですかねえ。

この作品におけるトニー・スターク語録。

サインをねだってきた少年に対し、「君、クリスマス映画に出てたよね?」
うーん、マコーレー・カルキンには似てないぞ、あの少年は。

あんちゃんにタトゥーを見せられた際の一言「俳優のスコット・バイオ?」
誰だそれ?!――と思いましたが、ホントにそういう俳優さんがいるんですね。画像を見るとちょっと似てる?

他にもユル・ブリンナーとかメリル・ストリープなどの俳優ネタがありましたが、ブリンナーはまあルックス面からわかるけれど、ストリープは何のために引き合いに出したのやら…。

そして最後にひとこと。
ブルース・バナー、顔が違い過ぎて誰だかわからなかった~。
吹替版で見ていたので、声が宮内敦士だったから「もしや?」と気付いたのですが…。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24075031/


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by odin2099 | 2016-12-05 22:49 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23040826.jpg見直す度に「良く出来た映画だよなあ」という気分になる。
いきなり登場する強敵然としたサノス。その庇護の下で再起をかけるというか復讐に燃えるロキ。
その動きに呼応するかのように暴走を始める四次元キューブ。騒然となるシールド基地。何かとんでもないことが起りそうだという危機感に焦燥感。
ニック・フューリーにフィル・コールソン、セルヴィグ博士といったお馴染みの顔に加え、新登場のマリア・ヒル、それにこれが正式なお目見えとなるクリント・バートン(ホークアイ)もさらりと紹介する、ここまでがアバン部分。
弥が上にもワクワクとさせてくれる。

続いてナターシャ・ロマノフ(ブラックウィドウ)の大活躍があり、メインの大物たちが続々登場。
トップバッターがハルクことブルース・バナーなのは、キャストがエドワード・ノートンからマーク・ラファロに交代したことで早めに観客へ馴染ませる意図があるのだろう。
次に正統派のヒーローであるスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)、その後に一種の異端児であるトニー・スターク(アイアンマン)の順番なのも妥当なところ。特に今回が3作目の登場となるトニーは観客に最も浸透しているキャラクターだけに、今更こまごまとした描写も不要という判断もあるのだろう。
ソー・オーディンソンの出番が一番遅いが、これは異世界の住人であること、それに物語の進行上でも納得の行くところだ。

ホークアイがロキに操られその軍門に下るのも、彼を目立たせる為の仕掛けだろう。
最初からアベンジャーズ側にいたのでは出番が限られ、場合によっては個性豊かなメンバーの中に埋没しかねない。ロキの側に置くことで、アベンジャーズと違った見せ場が与えられるからだ。

集められたメンバーがすんなりと仲良し集団にならないのもリアル。
トニーのスティーブへの反発も、後の作品を見ると父ハワードへの複雑な想いに起因してるのもわかるし、一方でブルースと簡単に打ち解けるのは、おそらく「孤高の天才」であったトニーには似たようなバックボーンを持った知人友人がこれまで周囲にはいなかったのだろうなとの想像が付く。
そんな彼らの潤滑油になるのが、作品世界ではトニーと一番古い付き合いであり、ソーとも面識があり(その出会いの経緯を考えれば、ソーは必ずしも好意的なな感情を抱いてはいなかったと思われるが)、またキャップの大ファンだったというエージェント・コールソンの存在。

どうなるかは予想が付いたし、ネタバレ情報も流れてきてはいたものの、最初に見た時はやはりフィルが不憫でならなかったのだけれども、『エージェント・オブ・シールド』で見事に復活。
シーズン4まで続く人気シリーズになった今は、エージェント・コールソンが健在なことを承知しているので安心して見ていられる。

不満点が全くないかというとそんなことはないが、一つのフレームにアイアンマン、ハルク、ソー、キャップ、ホークにウィドウの6人が全員揃った図の説得力は凡百の言葉に勝る。
日本公開時に不評だったコピーではあるが、「日本よ、これが映画だ。
そういうことである。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24064369/
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by odin2099 | 2016-11-24 23:06 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
トニーが衝撃的な「私がアイアンマンだ」発言してから半年。
といってもその間にアントン・ヴァンコは死に、息子イワンは復讐の鬼と化し、一方のトニーもアークリアクターの悪影響で余命幾許もなく、というところから始まる続編。

e0033570_22521364.jpgコールソンさんの出番は減ったけれども、それを補って余りあるエージェント・ロマノフの大活躍。
また前作のカメオから堂々と出張ってきたボスのフューリー長官。
相手方もイワン・ヴァンコにジャスティン・ハマーとキャラクターが増え、かなり賑やかに。
でもその反面、お話がとっ散らかった印象もなくはなし…(^^;

ところでこの作品の中で、自分として納得がいかないのはトニーがスターク・エキスポの模型から新元素を発見する件。
まずあの新元素はハワードが発見して隠していたのか、それともたまたまトニーが模型を見ていてヒントにして見つけ出したのかということ。
もしハワードが隠していたのだとすると、それは何のためだったのでしょう?
成長したトニーに対する宿題みたいなつもりだったんですかね。トニー自身は「再発見」と表現してましたけれどね。

またその「再発見」した新元素が、都合よくアークリアクターに作用してトニーの命を救ったのは偶然なんでしょうか。
元々アークリアクター開発に伴って発見されたか、あるいは新元素ありきでアークリアクターが開発されたのかはわかりませんが、もし不可分の関係だったならばあんな形で隠さなくても良かったでしょうし(悪用を恐れた?)、たまたま上手く行ったのならばご都合主義すぎるなあと思っているのですが。

まあ映画を観ている分には、勢いで押し切られて何となく釈然としないものの、「面白かったからいいや」という気分にもなるんですけどね。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24036415/
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by odin2099 | 2016-11-16 19:12 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_20391104.jpg<マーベル・シネマティック・ユニバース>の第二弾でありながら、どことなく他作品との関係性が希薄なのは、第一に主人公のブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンが、以降の作品では降板してしまってマーク・ラファロに交代しているということが大きいんでしょうね。
ラファロ自身は嫌いじゃないですが、やはりノートン演じるブルースと同一人物として見るのは無理なので、どうしてもお話そのものが「なかったこと」になりかねません。「アイアンマン」→「アイアンマン2」でローディ役が交代になったのと同列には語れませんし、ノートン版ハルクの方がラファロ版ハルクよりハンサムですしねぇ。

またこの作品に登場したキャラクターや、続編へ向けての伏線と思われるものが殆どスルーされてしまっているのも残念な話。
ようやっと「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では本作のロス将軍が国務長官に転じて再登場してきますが、ブルースの恋人ベティはどこへ行ってしまったものやら。
彼女の経歴や能力を考えるなら、シールドが放っておくとは思えないのですが、ブルースは彼女に未練がなくなったのかエージェント・ロマノフとイチャイチャ…。

他にもアボミネーションことエミル・ブロンスキーはあれで死んだのかとか、傷口からブルースの血液が入り込んだ”Mr.ブルー”ことサミュエル・スターンズ博士はあの後どうなったのかとか、気になる点が多々残ったまま。一応はオフィシャルなスピンオフで「その後」について多少は触れられてはいるんですけどね。
この「インクレディブル・ハルク」の続編が無理なら、いっそ「エージェント・オブ・シールド」とかそういう作品で回収してくれても良いんですが。

さて、お色気シーンとは殆ど無縁の<MCU>ですが、唯一と言ってもいい色っぽいシーンがあるのがこの作品。
ブラジル潜伏中のブルースの元に迫りくる軍の魔手。ロープを伝わって建物の外へと逃亡しようとすると、なんと階下の女性が入浴中。慌ててまとったタオル越しに乳首がチラホラ見えます。
他にもベティ役のリヴ・タイラーが雨でぐしょぬれでブルースと抱き合うシーンとか、逃亡中にブルースに迫るシーンとか、何気にエッチモード全開。そういやシャワーシーンでノートンのオールヌードもありましたね。
それ以降の作品だと、思いつくのは「アイアンマン2」でのエージェント・ロマノフの車内での着替えシーンくらいかしらん。

ところでベティと一緒に逃亡したハルクが雷に向かって吼えてるのは、ムニョムニョ君に反応してるっていうのは公式設定なんですか?
単に原始的な恐怖心じゃないのかね、と思うんですけど…???

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23986945/


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by odin2099 | 2016-11-14 21:38 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_09510699.jpgこちらも「何度目だ?」の再観賞記事です。
新作「ドクター・ストレンジ」の公開が先送りになって、モヤモヤしてるので<マーベル・シネマティック・ユニバース>もおさらい。
ホントは早く「エージェント・オブ・シールド」のシーズン2と3や、やっとBDが出た「デアデビル」のシーズン1を見て、あわよくばNetflixに加入して配信作品をコンプリートしなきゃ、なんですけどね。

一見すると「その他大勢」っぽいポジションなんですが、実は要所要所に出てくるフィル・コールソン捜査官。
まさかこの時はこの世界の「超重要キャラクター」になるなんて思いもしませんでしたが、そのコールソンさんが所属する「戦略国土調停補強配備局」。
「長い名前」とさんざん言われて、最後に「略して<シールド>」と決めてくれますが、あれれ?
「アントマン」とか見ると、昔っから<シールド>と呼称してたみたいなんですけど……(^^;
内々で使ってた呼び名を、この機会に正式な”公称”にしたんですかねえ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23951225/


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by odin2099 | 2016-11-13 09:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_18432640.jpg時は1983年、人類最古のミュータントと言われるエン・サバ・ヌール(アポカリブス)が永い眠りから復活。エンジェル、サイロック、オロロ・モンロー(ストーム)、そしてエリック・レーンシャー(マグニートー)を従え、人類を浄化しようと企む。
その頃チャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)はハンク・マッコイ(ビースト)と共に、ジーン・グレイやスコット・サマーズ(サイクロップス)、カート・ワグナー(ナイトクローラー)ら若きミュータントを導いていた。
だがジーンの予知能力は不穏な動きをキャッチし、かつての恋人であるCIA捜査官モイラ・マクタガートに協力を求めようとした矢先に、アポカリブスによって囚われの身となってしまう。
残されたハンク、スコット、ジーン、カートそれに戻ってきたレイブン・ダークホルム(ミスティーク)やピーター・マキシモフ(クイックシルバー)はチャールズを救うべく行動を開始する。

キューバ危機を題材にした「X-MEN/ファースト・ジェネレーション」、JFK暗殺やらベトナム戦争終結を背景にした「X-MEN/フューチャー&パスト」に続き、今回の舞台は1983年。劇中でスコットやジーンたちが「ジェダイの復讐」を見に行って、「帝国の逆襲」に及ばないとボロクソに貶すシーンが存在する。

e0033570_18433625.jpgいつの間にか<新X-MEN三部作>の完結編という宣伝がされているけれど、お馴染みのメンバーが集ってX-MENが結成されるラストシーンは確かに一区切りではある。
ただこれで<旧X-MEN三部作>に繋がるかというとそうではなく、前作「フューチャー&パスト」で歴史改変を試みた結果、新たに誕生した時間軸上に存在するパラレルワールドなので、旧作の展開に囚われない新しい物語を紡ぎ出すことが可能になった。

そしてどんなに強大な敵が出現しようとも、舞台が過去(1983年)である以上X-MENたちの勝利は必然。
ということでアポカリブスには見掛け倒しの小物感が漂ってしまうのは仕方ないところだが、実際のところアポカリブスが何をしようと本筋には関係ない。
この物語の主軸になっているのは「ファースト・ジェネレーション」で出会って以降、くっ付いたり離れたりを繰り返しているチャールズとエリックの複雑に絡み合った愛憎の結末と、この二人の理想と現実の狭間で揺れ動くレイブンが最終的にどんな選択を下すのか、にあるのだ。

そしてその選択の結果、「フューチャー&パスト」でも描かれたウルヴァリンが戻って行った未来世界の描写を見るにつけ、おそらく<旧三部作>よりも明るい未来が待っているのだろう。
スピンオフの「デッドプール」もこの時間軸上の世界のはずだが、そちらを見てもミュータントと人類の対立やミュータント同士の抗争も表立っては描かれておらず、<旧三部作>のような緊迫感があり殺伐とした世界ではなさそうだ。
とはいうものの、エンドロール後に加えられたシーンからすればX-MENたちが単純に平穏無事静かな生活を送れるとは思えず、確実に「次」への伏線は張られているようだが。

今回の作品では、カメオ出演した”シリーズ皆勤賞男”を除けば既存のキャラクターの配役は入れ替え。原作ではX-MENのリーダーであるスコットも、ようやっと主人公っぽい活躍を少し見せてくれている。
次回作はウルヴァリンを主人公にしたスピンオフ第3弾だが、こちらでウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンと壮年期のプロフェッサーX役のパトリック・スチュワートが降板を表明していることを合わせれば、「次」のX-MEN映画が作られるとしたらキャスト一新の若い顔ぶれになる可能性が高い(二代目ミスティーク役のジェニファー・ローレンスも本作での降板を示唆している)。
となると「完結編」どころか、本作を新たな一作目としてシリーズがどんどん作れそうなものだがどうなのだろう?
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【ひとりごと】
製作中なのは「ウルヴァリン3」で、準備中なのが「デッドプール2」「ガンビット」
それに「Xフォース」「ザ・ミュータンツ」
他にもファンタスティック・フォーとの共演作や、遂に実現か?!というアベンジャーズとの合流の噂も。
でも純粋なX-MENの新作の話は聞こえてこないな。

【もうひとこと】
吹替版で観たが、アポカリブスには松平健の時代がかった大仰な台詞回しでもさほど違和感なし。
ただ中の人がポー・ダメロンだと考えるとねぇ…。

【もういっちょ】
エリック、あっちこっちに子ども作り過ぎ!


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by odin2099 | 2016-08-13 18:50 |  映画感想<ア行> | Trackback(22) | Comments(8)
新作の公開に合わせて旧作をお浚いと思ったのですが、そうだ、前作の別ヴァージョン、まだ観てなかった!

e0033570_07104675.jpg「フューチャー&パスト」は既にDVDとBlu-rayがリリースされていますが、その後で別ヴァージョンの<ローグ・エディション>がBlu-rayだけでリリースされています。「ファンなら両方買え」という有難いサービスなのか、一粒で二度美味しいという商売っ気なのかは受け手次第でしょう。

上映時間は132分から149分へ延長されましたが、見る前は編集でカットされたローグの出番を単に増やしただけなのかと思っていました。ところがローグの出番を増やすと、物語の進行がかなり変わるんですね。
その登場は終盤だけですが、まずウルヴァリン=ローガンを過去へ送ることでキティの体力の消耗が激しいことをアイスマンことボビーが気にします。そこで他者の能力を吸収して活用することが出来るローグを助け出すことを提案。マグニートー=エリックと一緒にプロフェッサー=チャールズ邸に囚われてる彼女を助け出しますが、ここでボビーは命を落としてしまいます。以後ローガンの傍らに付き添うのはローグですが、<劇場公開版>では最後までキティを護ろうと戦ったボビーとは違う運命が…。

またローグ以上に出番が増えたのがレイブン=ミスティークとハンク=ビースト。逃亡中のレイブンがセレブロを破壊するためにチャールズ邸に戻ってくるシーンでは、ハンクとのちょっとしたラブシーンもあったりで見ていて気恥ずかしいというか何というか。
これによって彼女のキャラクターは補完され、チャールズに対する、そしてエリックに対する複雑な彼女の感情に深みが出たのも確かですが、全体的にはテンポが悪くなってしまった印象が残ります。
ハンクがローガンに、未来世界での自分の運命を尋ねるシーンも別のシチュエーションに変えられてますが、これも<公開版>の方が感情の流れがスムーズなような気が。

ということで、この作品に関しては<劇場公開版>のまとめ方の方が正解ではないでしょうか。
<ローグ・エディション>は、あくまでも撮影されたもののカットされてしまったシーンを追加した、パラレルなものとしてファンが楽しむものなのかなと思います。

ついでに書いておくと<ローグ・エディション>ではレイブンの吹替キャストが剛力彩芽から牛田裕子に変更になっていますが、それがこのヴァージョン存在の最大の意義かもしれません。
芝居場が増えたレイブンに素人を起用するのは無謀(もちろん実際にはスケジュールや予算等の問題で、剛力彩芽の追加収録が出来なかった、というような事情もあったのでしょうが)なので、これは英断かと。
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【ひとりごと】
追加収録ということではマグニートーの台詞の一部が長克己になってますが、これは<公開版>作成から追加録音までの間にオリジナルキャストの家弓家正が亡くなってしまったからです。
といっても声に張りがなく、聴いていて辛かった<公開版>を考えれば、全面的に差し替えというのも有りだったかも知れませんね。


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by odin2099 | 2016-08-10 07:12 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21274525.jpg昭和から平成へ50年も続く人気特撮ヒーロー番組「アウターマン」シリーズ。しかしその歴代ヒーローを演じた俳優たちは、そのイメージが強すぎてその後の仕事に恵まれない。平成のアウターマンを演じた足立、吉野、森脇もイベントに参加したりして辛うじてファンに支えられている有様だった。
そんなある日、突如アウターマンそっくりの宇宙人が現れる。街はパニックになりかけるが、彼は人類救済のためにやってきたというのだ。人々はホンモノのヒーローの登場に興奮を禁じ得ない。
しかし防衛省は恐るべき事実を掴んでいた。
アウターマンの敵役として番組に登場していたシルビー星人、そのホンモノの証言によると、番組を使ってアウターマンをヒーローだと信じ込ませ、その隙に母星そっくりにテラフォーミングして人類を滅ぼすのが真の目的なのだという。
この危機を乗り越えるには、アウターマンに洗脳されていない人間が、シルビー星人と合体して戦うしかない。そして白羽の矢が立ったのが、足立、吉野、森脇の三人だった…。

ヒーローが実は悪い奴で、その敵役が本当は良い奴だった、という善悪逆転の発想には思わず「やられた」という感じ。
アウターマンは特撮ヒーローの代名詞「ウルトラマン」を英語発音したものを連想させるし、シルビー星人は言わずと知れたその好敵手「バルタン星人」――なんせそのネーミングは当時の人気歌手”シルビー・バルタン”に由来するというのが巷間伝えられている都市伝説なのだから――を彷彿とさせるというのもなんともストレートすぎ。
でありながら歴代のアウターマン役者を演じているのが塩谷瞬、吉原靖久、戸塚純貴と、<スーパー戦隊>や<平成仮面ライダー>所縁のキャストというのも面白い。

その他の出演者はGero、七海、北岡龍貴、筒井巧、沖田駿一、きくち英一、真夏竜…とこちらはウルトラシリーズと東映ヒーローの混成チーム。
監督は「日本バカ映画の巨匠」とキャッチコピーを付けられてる河崎実だが、意外にも真っ当なドラマ展開で、泣き要素も燃え要素もある。いつものゆるーい脱力系の笑い成分は抑えめで、なんだ、こういう映画もイケるんだ。


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by odin2099 | 2016-08-08 21:31 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
宇宙からの侵略者を撃退した地球は、かつてないほどまとまりを見せていた。
またエイリアンが残したテクノロジーを用いて、科学も飛躍的に進歩。
しかし「もしも」に備えた準備も怠ってはいなかった。
そして再び、その「もしも」がやってくる…

前作から20年経って作られた新作は、王道を行く堂々たる続編っぷり。
劇中時間もあれから20年後で、準備万端整えていた筈の地球に、前回以上の物量作戦で臨むエイリアンが襲来。
バカバカしいくらい圧倒的なパワーでもって、気持ちいいくらいの派手なぶっ壊しをみせてくれる。

e0033570_21225050.jpg前作の主役トリオからはウィル・スミスが脱落。
ギャラ高騰とスケジュール面の両方から敬遠された模様だが、この手の話には珍しく当人は未練タラタラっぽい。
しかし劇中で死んだことにされちゃあ、更なる続編があっても回想シーンくらいしかお呼びがかからないだろうな。

ただ物語上ではウィル・スミス(というかヒラー大尉、じゃない大佐か)不在は気にならなかった。
息子を出してメイン格に据えたのは安易な気もするけれど、偉大な父を持って苦悩する子ども、というのをドラマ部分にもりこんでいるのでかえって良かったかも。
また親父が前面に出てきて華々しく活躍しても変わり映えしないし、だとすると劇中で死なせるくらいしか目立たせる方法がなくなってしまうだろうしなあ(代わりと言っちゃなんだが、ジャスミンが…)。

残る二人、ジェフ・ゴールドブラムビル・プルマンはお手頃な値段だったのか、今回も活躍。
ジェフ・ゴールドブラムことデイビッドは地球防衛の責任者に。出世したもんだ。
お父さんジュリアスもご健在で、コメディリリーフを務めながら子どもたちへ助言を与えるという役どころ。

ホイットモア元大統領は、またもや自らパイロットとして最前線へと向かうけど、ちょっとやりすぎの感が。
むしろ、以前エイリアンと精神的にコンタクトを取った経験者、の部分を活かして助言者に徹した方が良かったのではないかなと思うけど、一度付いた「戦う大統領」のレッテルは重いんだろうな。
厄介者扱いされてる面もあって、前作のラッセル・ケイスの役回りも兼ねさせられてるっぽい。

そして前作のホイットモアの役どころはもう一人のホイットモア、美しく成長した娘パトリシアが引き継いでいる。
演じているのはマイカ・モンローというアスリート兼女優さんだけど、綺麗だなあ、彼女。

このパトリシアの恋人なのが、ようやく名前が上がる本作の主人公ジェイク。
演じてるリアム・ヘムズワースは勿論あの雷神の弟ですが、なんで吹替キャストが藤原竜也?
下手じゃないけど声に特徴があって、更に癖のある気取った喋り方なので洋画の吹替向きじゃないと思うんだがなあ。
あの「ジュラシック・ワールド」における玉木宏みたいなもん。

ジェイクは自分勝手で暴走しちゃうという典型的なヒーロー風キャラだが、その相棒のチャーリーもウルサイながらも良いキャラで、結構色々と死亡フラグを立て乍ら全て回避して生還。
そういや前作のヒラーの相棒は死んじゃったっけ。

でも本来ならジェイクの相棒ポジションは、ヒラーの息子ディランが務めるのが自然。
ディランとパトリシアは親が英雄という点で共通点があるし、あの一件以来の幼馴染。
となればパトリシアとジェイクは恋仲なんだから三角関係っぽい描き方をするのが定番といや定番なんだけど、故意か偶然かそうはならず。
ただジェイクとディランは、因縁浅からぬライバル関係、という鉄板の設定は導入されてるのでその辺はちょっとモヤモヤが。ディランはパトリシアをどう思ってるんだろう?

で、これらの連中が盛大にドンパチやらかすのがこの映画だけれども、忘れてならないキーキャラクターがもう一人。
前作にも登場したオーキン博士。
え?この人、死んだんじゃなかったの?!
――どっこい生きてました。
20年間昏睡状態で。
奴らが再びやってくるってんで起こされちゃったようです。
エキセントリックぶりは変わらずにブレント・スパイナーが怪演しとります。

初めの方に書いたように、前作以上のスケールの爆破!ぶっ壊し!カタストロフィがこれでもか!と描かれるが、より好戦的な面も協調。
一応はデビッドやトーマス・ホイットモアに慎重論を語らせはするものの、怪しいヤツはまず攻撃!
実は今回、地球人類を全滅の危機に陥れるガミラスに対するイスカンダルのように、救いの手を差し伸べてくれる第三の存在が出てくるのだが、合衆国首脳部はまず攻撃!

結局は「敵の敵は味方」の論理で手助けしてくれることになったからいいものの、新たな敵を生み出して「前面の狼後門の虎」になったらどうするんだろ。
学習してないねえ。

まあ、だからこそ盛り上がる面もあるし、前作よりスケールアップしてのやりたい放題は嫌いじゃないし、驚いたことに上映時間が前作より30分ぐらい短い2時間丁度というのも有難いし、今回も楽しませてもらったのでマル。

脚本:ディーン・デヴリンと監督:ローランド・エメリッヒの久々のコンビ復活作だし、デヴィッド・アーノルドの復帰は叶わなかったけど、近年アーノルドに代わってエメリッヒと組んでるトーマス・ワンカーが、ハラルド・クローサーとコンビで音楽を担当し、前作のテーマ曲も流してくれるなど「続編」ムードもしっかり。

かなーり酷評の声も聞こえてくるけど、そういう人は何を期待してたんだろ。
見たい要素はきっちりと見せてくれたと思うんだがなあ。

この続編、二部作の予定で、「インデペンデンス・デイ」を三部作にする構想があると伝えられているが、ゴーサインが出たのは一本分だけ。
この結果次第で第三弾の可否が決まるらしいけど、さて次もあるのかな。

【ひとりごと】
ところで、前作でよりを戻したと思ったデイビッドの元妻コニーとは結局どうなったんだ?
なんか新しく出てきた旧友のキャサリンとかいう心理学者と、ラストでいきなりイチャイチャしだしてるけどさあ。

【ひとこと】
今回はホント、「独立記念日」関係なくね?

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by odin2099 | 2016-07-20 21:27 |  映画感想<ア行> | Trackback(22) | Comments(4)

by Excalibur
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