【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 396 )

新作の公開に合わせて旧作をお浚いと思ったのですが、そうだ、前作の別ヴァージョン、まだ観てなかった!

e0033570_07104675.jpg「フューチャー&パスト」は既にDVDとBlu-rayがリリースされていますが、その後で別ヴァージョンの<ローグ・エディション>がBlu-rayだけでリリースされています。「ファンなら両方買え」という有難いサービスなのか、一粒で二度美味しいという商売っ気なのかは受け手次第でしょう。

上映時間は132分から149分へ延長されましたが、見る前は編集でカットされたローグの出番を単に増やしただけなのかと思っていました。ところがローグの出番を増やすと、物語の進行がかなり変わるんですね。
その登場は終盤だけですが、まずウルヴァリン=ローガンを過去へ送ることでキティの体力の消耗が激しいことをアイスマンことボビーが気にします。そこで他者の能力を吸収して活用することが出来るローグを助け出すことを提案。マグニートー=エリックと一緒にプロフェッサー=チャールズ邸に囚われてる彼女を助け出しますが、ここでボビーは命を落としてしまいます。以後ローガンの傍らに付き添うのはローグですが、<劇場公開版>では最後までキティを護ろうと戦ったボビーとは違う運命が…。

またローグ以上に出番が増えたのがレイブン=ミスティークとハンク=ビースト。逃亡中のレイブンがセレブロを破壊するためにチャールズ邸に戻ってくるシーンでは、ハンクとのちょっとしたラブシーンもあったりで見ていて気恥ずかしいというか何というか。
これによって彼女のキャラクターは補完され、チャールズに対する、そしてエリックに対する複雑な彼女の感情に深みが出たのも確かですが、全体的にはテンポが悪くなってしまった印象が残ります。
ハンクがローガンに、未来世界での自分の運命を尋ねるシーンも別のシチュエーションに変えられてますが、これも<公開版>の方が感情の流れがスムーズなような気が。

ということで、この作品に関しては<劇場公開版>のまとめ方の方が正解ではないでしょうか。
<ローグ・エディション>は、あくまでも撮影されたもののカットされてしまったシーンを追加した、パラレルなものとしてファンが楽しむものなのかなと思います。

ついでに書いておくと<ローグ・エディション>ではレイブンの吹替キャストが剛力彩芽から牛田裕子に変更になっていますが、それがこのヴァージョン存在の最大の意義かもしれません。
芝居場が増えたレイブンに素人を起用するのは無謀(もちろん実際にはスケジュールや予算等の問題で、剛力彩芽の追加収録が出来なかった、というような事情もあったのでしょうが)なので、これは英断かと。
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【ひとりごと】
追加収録ということではマグニートーの台詞の一部が長克己になってますが、これは<公開版>作成から追加録音までの間にオリジナルキャストの家弓家正が亡くなってしまったからです。
といっても声に張りがなく、聴いていて辛かった<公開版>を考えれば、全面的に差し替えというのも有りだったかも知れませんね。


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by odin2099 | 2016-08-10 07:12 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21274525.jpg昭和から平成へ50年も続く人気特撮ヒーロー番組「アウターマン」シリーズ。しかしその歴代ヒーローを演じた俳優たちは、そのイメージが強すぎてその後の仕事に恵まれない。平成のアウターマンを演じた足立、吉野、森脇もイベントに参加したりして辛うじてファンに支えられている有様だった。
そんなある日、突如アウターマンそっくりの宇宙人が現れる。街はパニックになりかけるが、彼は人類救済のためにやってきたというのだ。人々はホンモノのヒーローの登場に興奮を禁じ得ない。
しかし防衛省は恐るべき事実を掴んでいた。
アウターマンの敵役として番組に登場していたシルビー星人、そのホンモノの証言によると、番組を使ってアウターマンをヒーローだと信じ込ませ、その隙に母星そっくりにテラフォーミングして人類を滅ぼすのが真の目的なのだという。
この危機を乗り越えるには、アウターマンに洗脳されていない人間が、シルビー星人と合体して戦うしかない。そして白羽の矢が立ったのが、足立、吉野、森脇の三人だった…。

ヒーローが実は悪い奴で、その敵役が本当は良い奴だった、という善悪逆転の発想には思わず「やられた」という感じ。
アウターマンは特撮ヒーローの代名詞「ウルトラマン」を英語発音したものを連想させるし、シルビー星人は言わずと知れたその好敵手「バルタン星人」――なんせそのネーミングは当時の人気歌手”シルビー・バルタン”に由来するというのが巷間伝えられている都市伝説なのだから――を彷彿とさせるというのもなんともストレートすぎ。
でありながら歴代のアウターマン役者を演じているのが塩谷瞬、吉原靖久、戸塚純貴と、<スーパー戦隊>や<平成仮面ライダー>所縁のキャストというのも面白い。

その他の出演者はGero、七海、北岡龍貴、筒井巧、沖田駿一、きくち英一、真夏竜…とこちらはウルトラシリーズと東映ヒーローの混成チーム。
監督は「日本バカ映画の巨匠」とキャッチコピーを付けられてる河崎実だが、意外にも真っ当なドラマ展開で、泣き要素も燃え要素もある。いつものゆるーい脱力系の笑い成分は抑えめで、なんだ、こういう映画もイケるんだ。


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by odin2099 | 2016-08-08 21:31 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
宇宙からの侵略者を撃退した地球は、かつてないほどまとまりを見せていた。
またエイリアンが残したテクノロジーを用いて、科学も飛躍的に進歩。
しかし「もしも」に備えた準備も怠ってはいなかった。
そして再び、その「もしも」がやってくる…

前作から20年経って作られた新作は、王道を行く堂々たる続編っぷり。
劇中時間もあれから20年後で、準備万端整えていた筈の地球に、前回以上の物量作戦で臨むエイリアンが襲来。
バカバカしいくらい圧倒的なパワーでもって、気持ちいいくらいの派手なぶっ壊しをみせてくれる。

e0033570_21225050.jpg前作の主役トリオからはウィル・スミスが脱落。
ギャラ高騰とスケジュール面の両方から敬遠された模様だが、この手の話には珍しく当人は未練タラタラっぽい。
しかし劇中で死んだことにされちゃあ、更なる続編があっても回想シーンくらいしかお呼びがかからないだろうな。

ただ物語上ではウィル・スミス(というかヒラー大尉、じゃない大佐か)不在は気にならなかった。
息子を出してメイン格に据えたのは安易な気もするけれど、偉大な父を持って苦悩する子ども、というのをドラマ部分にもりこんでいるのでかえって良かったかも。
また親父が前面に出てきて華々しく活躍しても変わり映えしないし、だとすると劇中で死なせるくらいしか目立たせる方法がなくなってしまうだろうしなあ(代わりと言っちゃなんだが、ジャスミンが…)。

残る二人、ジェフ・ゴールドブラムビル・プルマンはお手頃な値段だったのか、今回も活躍。
ジェフ・ゴールドブラムことデイビッドは地球防衛の責任者に。出世したもんだ。
お父さんジュリアスもご健在で、コメディリリーフを務めながら子どもたちへ助言を与えるという役どころ。

ホイットモア元大統領は、またもや自らパイロットとして最前線へと向かうけど、ちょっとやりすぎの感が。
むしろ、以前エイリアンと精神的にコンタクトを取った経験者、の部分を活かして助言者に徹した方が良かったのではないかなと思うけど、一度付いた「戦う大統領」のレッテルは重いんだろうな。
厄介者扱いされてる面もあって、前作のラッセル・ケイスの役回りも兼ねさせられてるっぽい。

そして前作のホイットモアの役どころはもう一人のホイットモア、美しく成長した娘パトリシアが引き継いでいる。
演じているのはマイカ・モンローというアスリート兼女優さんだけど、綺麗だなあ、彼女。

このパトリシアの恋人なのが、ようやく名前が上がる本作の主人公ジェイク。
演じてるリアム・ヘムズワースは勿論あの雷神の弟ですが、なんで吹替キャストが藤原竜也?
下手じゃないけど声に特徴があって、更に癖のある気取った喋り方なので洋画の吹替向きじゃないと思うんだがなあ。
あの「ジュラシック・ワールド」における玉木宏みたいなもん。

ジェイクは自分勝手で暴走しちゃうという典型的なヒーロー風キャラだが、その相棒のチャーリーもウルサイながらも良いキャラで、結構色々と死亡フラグを立て乍ら全て回避して生還。
そういや前作のヒラーの相棒は死んじゃったっけ。

でも本来ならジェイクの相棒ポジションは、ヒラーの息子ディランが務めるのが自然。
ディランとパトリシアは親が英雄という点で共通点があるし、あの一件以来の幼馴染。
となればパトリシアとジェイクは恋仲なんだから三角関係っぽい描き方をするのが定番といや定番なんだけど、故意か偶然かそうはならず。
ただジェイクとディランは、因縁浅からぬライバル関係、という鉄板の設定は導入されてるのでその辺はちょっとモヤモヤが。ディランはパトリシアをどう思ってるんだろう?

で、これらの連中が盛大にドンパチやらかすのがこの映画だけれども、忘れてならないキーキャラクターがもう一人。
前作にも登場したオーキン博士。
え?この人、死んだんじゃなかったの?!
――どっこい生きてました。
20年間昏睡状態で。
奴らが再びやってくるってんで起こされちゃったようです。
エキセントリックぶりは変わらずにブレント・スパイナーが怪演しとります。

初めの方に書いたように、前作以上のスケールの爆破!ぶっ壊し!カタストロフィがこれでもか!と描かれるが、より好戦的な面も協調。
一応はデビッドやトーマス・ホイットモアに慎重論を語らせはするものの、怪しいヤツはまず攻撃!
実は今回、地球人類を全滅の危機に陥れるガミラスに対するイスカンダルのように、救いの手を差し伸べてくれる第三の存在が出てくるのだが、合衆国首脳部はまず攻撃!

結局は「敵の敵は味方」の論理で手助けしてくれることになったからいいものの、新たな敵を生み出して「前面の狼後門の虎」になったらどうするんだろ。
学習してないねえ。

まあ、だからこそ盛り上がる面もあるし、前作よりスケールアップしてのやりたい放題は嫌いじゃないし、驚いたことに上映時間が前作より30分ぐらい短い2時間丁度というのも有難いし、今回も楽しませてもらったのでマル。

脚本:ディーン・デヴリンと監督:ローランド・エメリッヒの久々のコンビ復活作だし、デヴィッド・アーノルドの復帰は叶わなかったけど、近年アーノルドに代わってエメリッヒと組んでるトーマス・ワンカーが、ハラルド・クローサーとコンビで音楽を担当し、前作のテーマ曲も流してくれるなど「続編」ムードもしっかり。

かなーり酷評の声も聞こえてくるけど、そういう人は何を期待してたんだろ。
見たい要素はきっちりと見せてくれたと思うんだがなあ。

この続編、二部作の予定で、「インデペンデンス・デイ」を三部作にする構想があると伝えられているが、ゴーサインが出たのは一本分だけ。
この結果次第で第三弾の可否が決まるらしいけど、さて次もあるのかな。

【ひとりごと】
ところで、前作でよりを戻したと思ったデイビッドの元妻コニーとは結局どうなったんだ?
なんか新しく出てきた旧友のキャサリンとかいう心理学者と、ラストでいきなりイチャイチャしだしてるけどさあ。

【ひとこと】
今回はホント、「独立記念日」関係なくね?

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by odin2099 | 2016-07-20 21:27 |  映画感想<ア行> | Trackback(22) | Comments(4)
ヒューマン、エルフ、ドワーフらが平和に暮らす世界アゼロスに、突如別世界からオークの軍勢が攻め込んできた。彼らが暮らす世界が滅亡に瀕しており、生きるために新天地を求めてきたのである。
だがオークの中には、指導者たる狡猾なシャーマンのやり方に反発し、密かにヒューマンたちと手を結ぼうとする者たちもいた…。

e0033570_11180857.jpg人気ゲーム作品を題材にしたヒロイック・ファンタジー映画。といってもゲームそのままではなく、前日譚のオリジナルストーリーらしい。
いずれにせよゲーム版の知識は皆無に近いので、予告編で受けた「ロード・オブ・ザ・リング」の亜流もしくは後継作品みたいとの印象だけで鑑賞。

監督はダンカン・ジョーンズ、出演はトラヴィス・フィメル、ポーラ・パットン、ベン・フォスター、ドミニク・クーパー、トビー・ケベル、ベン・シュネッツァー、ロブ・カジンスキー、クランシー・ブラウン、ダニエル・ウー、ルース・ネッガら。
製作はレジェンダリー・ピクチャーズ。

単純に「人間=善、オーク=悪」とはせず、人間側にも戦いに至る原因があり、オーク側にも彼らなりの論理があり意見の多様性もある、というところで物語を掘り下げようとしているのだけれども、メインとなるキャラクターが多い上にその関係性もわかりにくいので見ていて混乱してきてしまった。
上映時間は123分あるが、とてもその時間内で消化しきれるデータ量ではない。

また現に物語は明らかに「序章」部分で終わっていて(その割にメイン格のキャラが何人も姿を消すが)、あくまでも続編ありきで作っているのだろうと思うのだが、それならば最初から二部作、三部作ということできっちりボリュームを図って組み立てて欲しかったところだが、そこまで望むのは酷か。実際、続編の製作は微妙な状況のようだし。
とはいうものの、上映中はこの舌足らずな筈の123分がやたらと長く感じられてしまったのは、緩急の付け方が今一つだったということだろうか。

レイン王役のドミニク・クーパーは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」その他で若きハワード・スタークを演じており、その妃タリアを演じているルース・ネッガは”花のドレスの女”レイナ役で「エージェント・オブ・シールド」に出演と、<マーベル・シネマティック・ユニバース>で所縁の顔を発見。
おまけにこの二人、実生活でもカップルなんだとか。

【ひとこと】
人間側、オーク側が50/50で描かれるからとはいえ、メインキャラにオークが何人もいるのがビジュアル的にどうしても馴染めなかった。
ハーフ・オークの美女(!)ねぇ…。

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by odin2099 | 2016-07-17 11:19 |  映画感想<ア行> | Trackback(7) | Comments(0)
観よう観ようと思いつつ、ずーっと寝かせつけてましたけど、「いつ観るの?今でしょう!」(古っ)というタイミングで引っ張り出してきました。
なんせ本家「インデペンデンス・デイ」の続編の公開が間近で、しかも今日は独立記念日!
テレ東の「午後ロー」でもオンエアしてたようですけど、それとは関係なくDVDで鑑賞です。
ちなみにこのタイトル、インチキ邦題かと思いきや、原題も”INDEPENDENCE DAYSASTER”なので大差ありません。

e0033570_22285098.jpgお話は本家よりかなりスケールダウン。
独立記念日を故郷で過ごそうと考えたガーセット大統領は、一足先に息子アンドリューを向かわせ、息子の友達であるイライザやニック、それに自分の弟ピートと合流させます。そしていざ自分も現地入り、と思った瞬間、突如円盤群が大襲来!

大統領を乗せたヘリコプターは墜落して大統領の安否は不明になるわ、アンドリューたちを乗せた護衛の車も襲われるわ、ピート(彼が一応の主人公)は途中でSETIの女科学者セリアと出会い、宇宙人の目的は侵略じゃなくテラフォーミングしようとしているんだなんていう恐ろしい話を聞かされるわ、副大統領は大統領不在をこれ幸いと円盤に対し喜々として攻撃命令を下すわ…と一気に目まぐるしい展開を迎えます。

宇宙人は円盤で攻めてくるだけじゃなく、地中から削岩機みたいなドリルを搭載したポッドも出現させ、両面作戦を敢行。どうやら有史以前より密かに尖兵として送り込まれていたんじゃ?という遠大な計画も語られます。なんて面倒くさいことを…。
当然軍の攻撃なんか効くはずもなく、敵母船に対して核攻撃を仕掛けるも失敗。いよいよ人類に打つ手なし?!

…と思っていると、セリアが発明した機器(フォノン砲とか言ってましたな。フォトンじゃなく)が円盤に対する切り札となることがわかり、ピートは偶然アンドリューたちと合流して軍の基地へ。
一方どっこい生きてた大統領は大統領で、天才ハッカーのトッドとレニというヲタクコンビと出会い、何とか首脳部と連絡を取ろうと頑張り、これまた都合よく他の面々と合流を果たし、なんとかして地球の危機を回避させます。メデタシメデタシ。

しかしユーザーレビューを拝見すると、皆さんボロクソ書いてますねえ。
というか、皆さんはこの手の映画に何を期待してらっしゃるんでしょうか?
いや、正直言うと自分はかなり楽しめましたよ、これ。
役者さんが案外魅力的だし(アンドリューのガールフレンドのイライザ、可愛い)、しょぼいしょぼい言われてるCGだって丸っきり見られないワケじゃあないし、メインかと思ってたキャラがあっけなく退場するので誰が助かるのかのハラハラもあるし、ハッピーエンドと思わせて実は…?のラストシーン含めて許せます。
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by odin2099 | 2016-07-04 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_20042509.jpg父の後を継いで船長となったアリスは3年の航海から戻ってくるが、彼女を待ち構えていたのは新たに貿易会社のトップとなったヘイミッシュの嫌がらせだった。
そんな時アブソレムに導かれたアリスは、鏡を通って再びワンダーランドへ。そこでは白の女王をはじめチェシャ猫、マリアムキン、白うさぎ、ベイヤード、三月うさぎ、トウィードルダムとトウィードルディーら懐かしい顔ぶれが出迎えたが、一同はアリスにマッドハッターを助けて欲しいと頼み込む。ある出来事が切っ掛けで過去に囚われてしまったマッドハッターは、今や命の危険にさらされてるというのだ。
そのためには時間の番人タイムの持つクロノスフィアが必要だと言われたアリスは、タイムの住む城へと向けて出発する。

ティム・バートンは製作に退き、新鋭ジェームズ・ボビンがメガホンをとった『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。
ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ、マット・ルーカス、レオ・ビル、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、ポール・ホワイトハウス、スティーヴン・フライ、バーバラ・ウィンザー、マイケル・シーンら前作のキャストは続投(吹替キャストも続投)し、新登場のタイムはサシャ・バロン・コーエンが演じている。
e0033570_20043783.jpgそういや3D吹替版で観てしまったが、アラン・リックマンは本作が遺作のようだ。

前作も自分好みの作品ではなかったが、本作も同じ。
赤の女王と白の女王はどうしてああなってしまったのかとか、マットハッターの生い立ちというか家族の話とか、前作よりも遡ってのメインキャラのオリジン・エピソードを挟んだ構成になっているのは『スノーホワイト/氷の王国』と似ているし、しかもそれが後付け感ありありなのも共通していて何となく既視感。
但し前作に比べるとあちらこちらと舞台が目まぐるしく変わることもなく、謎かけばかりでイライラもさせられず、何よりもアリスが受け身ではなく自らの意思で行動している分、物語には入り込みやすいので退屈はしない。

e0033570_20044785.jpgミア・ワシコウスカは前作の時もちっとも美人にも可愛くも見えず、ただただ顔色の悪いお姉ちゃんだなとしか思えなかったのだけれども、今回はそれに加えて一気に老けた感じがするし、ジョニー・デップ、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーターの白塗りも気持ち悪いので、もうこれにて打ち止めにして欲しいところ。
本国でもあまり評判も興行成績も芳しくないようなので、第3弾はないと思うのだが。

【ひとりごと】
少女時代のイラスベス(赤の女王)とミラーナ(白の女王)はすっごく可愛い。

【ひとこと】
短い出番乍ら強烈な印象を残すアスコット家のお医者さん。
さすがモリアーティだ。


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by odin2099 | 2016-07-03 20:08 |  映画感想<ア行> | Trackback(17) | Comments(1)
前作の主役トリオからウィル・スミスが(ギャラ高騰で)離脱したりであんまり興味の持てなかった続編ですが、予告編が解禁になり相変わらずハッタリ映像のオンパレードだとわかると、期待値がどんどん上がっていきます。
そこで「新作見る前におさらい」と最近出たばっかりの「吹替の帝王」シリーズのBlu-rayをいそいそと開封。
以前出た<特別編>とセットになった2枚組のDVDも持ってるんですが、ソフト版に加えてテレ朝「日曜洋画劇場」版の吹替も搭載されてるとなるとついつい…ねぇ?

e0033570_20560033.jpgただ以前にも書きましたけど、吹替キャストは総じてソフト版の方が好きでして、今回もメインはソフト版で見てました(どっちもウィル・スミスは山寺宏一で、ソフト版はジェフ・ゴールドブラムが大塚芳忠、ビル・プルマンが安原義人、テレ朝版は磯部勉と古川登志夫)。そのあとでテレ朝版と比較してみましたが。
その昔、まだ古川さんがデビューしたばかりの頃(もう40年ぐらい前ですかね)、安原さんと間違えてしまったことがあったのですが、こうやって同じキャラの台詞を聞き比べると、やっぱり似てる部分もあるなあと改めて感じた次第です。

この映画が公開された頃って『ツイスター』が公開され『エグゼクティブ・デシジョン』『ザ・ロック』が続き、とパニック映画、アクション映画が充実していたんですよね。
この映画も(些か長すぎるきらいはありますけど)娯楽映画のテンプレートともいうべき作品になっています。

もう初っ端から何かが進行しているという緊迫感。その一方で市井の人々の生活は平穏無事静かであることを描写し、その中で主人公たちや彼らを取り巻く人々の顔を売って行きます。
そしていざ侵略となると一気呵成。顔を売っておいたキャラクターたちが実にあっさりと命を落としていき(まあフラグを立てているとも言えますが)、メイン格のキャラかと思ったらザコだった、次は一体誰がどうなるんだろう?と更に緊迫感を煽って行きます。この人も死んじゃうのかなあ、と。

宇宙船の圧倒的な威圧感もいいですね。
最初にビジュアルイメージを見た時はクラークの『幼年期の終わり』を連想したのですが、あれを映像化する際にはこれぐらいのスケールは欲しいところ。そういやTVのミニシリーズが作られましたけど、どんな出来なのか気になります…閑話休題。

また光で交信を試みるファーストコンタクトのシーンは『未知との遭遇』、撃退の鍵となるのがウィルスなのは『宇宙戦争』の、それぞれオマージュなんでしょうね。
そういえば「おはよう、デイヴ」という『2001年宇宙の旅』ネタで笑ってたのは、満員の劇場で自分だけだったような…?

ただ娯楽映画とはいえ、気になるのは毎度おなじみの米軍の核兵器の扱い方。というか、核というものの認識の甘さです。
何とか核兵器を使わずに済ませる方法を模索する、という方向へお話を引っ張ることは出来ないものでしょうか。
とりあえず強大な敵にはまずぶっ放しておけ。そして発射しても効果なし、というシチュエーションを見せないと米国民は納得してくれないんですかねえ。使わずに敗北を描いたら「なんで核を使わないんだ!」と非難されるのかしらん。

それに例え相手に対して効果はなくても、実際には残留放射能やら何やらで被害が残るわけで、それを全く無視というのはちょっと恐ろしい気がします。都合よく相手が放射能やら有害物質やらを全て吸収してクリーンな状態に戻してくれてる…なんていうのは現実にはまずあり得ないでしょうけれど。

それでも最初はバラバラに描かれている複数の人間の行動が、やがて一つに収斂しクライマックスを迎える高揚感は一級品。
考えてみるとこの大統領はかなり素人臭いし、決断力はありそうですが根拠不十分な怪しげな推論の上で自説を主張しちゃうし、自ら最前線に飛び込んじゃったりとかなりトンデモな人ではありますが、娯楽映画のヒーローというのはこういうものですよね。

ちなみに今度公開される続編『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』は、当然今回撃退した連中が20年経って復讐戦を挑んでくるという展開になる訳ですが、サブタイトルの「リサージェンス(誘導多発性)」とは、一度中断したことが復活・再開するという意味だそうで、例えば害虫を駆除するために農薬を散布したら、散布する前よりかえって増えてしまう現象などを指すようです。うーん、なるほど~。

【ひとりごと】
キーマンの一人となるラッセル・ケイスは、当初はパイロットを志願するも断られ、独断で複葉機で参戦し母船に突っ込むというというシーンが撮影されていたものの、登場シーンで笑いを取っても端から自殺志願者になってしまうのでボツになり、現行の展開になったということですが、うーん、どっちが良かったんでしょうかね。
特典映像として収録されてる場面を見る限り、これはこれでアリかなという気がします。
ところで終始酔っぱらってるケイスは本当に宇宙人に誘拐されたことがあるんでしょうか。
また事実ならそれは同じ宇宙人だったのでしょうか。謎は残ります。

【ひとこと】
続編にも出るらしいですが、オーキン博士、あれで生きてたとは…。

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by odin2099 | 2016-06-11 20:58 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_21494714.jpgこれまた続編を見る前に、と前作をおさらい。
こっちはディズニーの製作だけど、ディズニーアニメ版の続編というスタンスなのかしらん?
アリスが過去にワンダーランドを訪れたことがあり、本人は忘れちゃったけどこれが二度目の訪問ということは…直接ではないにせよ「続き物」。
実写でのリメイクやリブートではない、ってことでOK?

『スノーホワイト』と続けて見ちゃうと、どっちがどっちだったか混乱しちゃう。
どちらもヒロインが剣を取って戦うお話だから、これまたウォルトもビックリじゃなかろうか。
グリム兄弟もルイス・キャロルもだろうけど。

e0033570_22085738.jpgジョニー・デップがマット・ハッター役ということで、ともすればアリスよりも前面に出ちゃう悪ふざけぶりは頂けない、というか自分の感性がティム・バートンと合わないせいか、見直してみても今回ものれず。
ミア・ワシコウスカは終始顔が青白くて不健康そうだし、眼つきが悪いせいか可愛く見えないし、ヘレナ・ボナム=カーターもアン・ハサウェイもねぇ。
さて続編はどうかな。

こちらもまたまた吹替版で鑑賞。
アリス役の安藤瞳ってあんまり上手くないし、それに声がちょっと坂本真綾に似てるぞ、と思ってたんだけど、以前テレビで放送された時には坂本真綾で新録版が作られてたっけ。
深田恭子は洋画の吹替向きの声じゃないけど、フジテレビでの放送とはいえ高橋真麻(朴璐美が吹き替えた赤の女王は島田彩夏!)に差し替えるというのもどうなのよ。まあ意外に上手かったんだけどね、彼女は。
ちなみにソフト版(劇場公開版)もテレビ版も、ジョニデの声は安定の平田広明。


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by odin2099 | 2016-05-30 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
「スター・ウォーズ」を迎え撃て!
5/4は”スター・ウォーズの日”だし、最新作「フォーズの覚醒」のBlu-ray&DVD発売日だし、それに対抗できるのは和製スペースオペラ「宇宙からのメッセージ」だけ!
Blu-ray&DVDは一足早く、連休前の4/28に発売になりましたしね。

――というのとは実は関係なく「宇宙からのメッセージ」を再見したのは、実は今日4/29が公開日だったからです。
流石に初日には見に行ってないですが、2日目か3日目か割と早い時期には見に行ってる筈で、劇場は混雑していた記憶があります。後でヒットと呼ぶには程遠かったと聞いて意外な思いをしましたが。

e0033570_11093846.jpg個人的にはこの映画、あんまり「スター・ウォーズ」との類似点って感じなかったんですが、改めて観直してみると細かいシチュエーションやショットの随所に影響が垣間見られますね。ガバナス兵のショック銃(?)で失神させられるエメラリーダ姫の倒れ方がレイア姫に似てるとか、原野?に姿を見せるハンス王子が帝国歩兵やケノービ老に似てたりとか。
あとはガバナス要塞の内部攻略戦やロクセイアとハンスの一騎打ちなんかは、逆にシリーズを先取りしてる感が。向こうのスタッフ、何気に色々とチェックしてるんだろうなあ。

この頃の特撮映画というとやはり東宝映画、それに円谷プロという印象で、東映はTVヒーロー物を数多く手掛けているものの”特撮モノ”を作ってるという認識はあんまりなかったのですが、実物大のセット組んだりとかなり意欲的。
でも今の東映が本気出したらもっと凄いものが出来るんでしょうねえ。
それほど予算は潤沢ではなく、スケジュールもキツキツの状態でコンスタンスに<仮面ライダー>や<スーパー戦隊>の映画を量産してくるくらいだから、1年ぐらいじっくり取り組めば…と思うんですが、多分体質的に無理なんでしょうね。

でもやりませんかね。日本で本格的な宇宙SF。
真田広之呼んできて続編作っても良いし。
やっぱり商売として成り立たないかなあ???

【素朴な疑問】
e0033570_11094878.jpgチンピラのジャックがなんでリアベの勇士に選ばれたのかはさっぱりわかりません。あいつ、なんかの役に立った?
ムードメーカーというより苛立たせるだけのトラブルメーカーだし。
あ、切っ掛けを作る「ロード・オブ・ザ・リング」におけるゴラムみたいなもんだと思えば良いのかしらん。

【素朴な疑問2】
勇士ウロッコはいつから裏切ったのでしょう?
ジルーシアを破壊してでもガバナスを倒そうと皆が決断した時から、だと思っていたんですけど、なんかロクセイアがリアベの勇士たちの動向を早くから掴んでいるようにも受け取れるので、それ以前から内通してたのかな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2768189/
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by odin2099 | 2016-04-29 11:11 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<TOEI HERO NEXT>第4弾、坂本浩一監督作品「俺たち賞金稼ぎ団」をDVDにて再観賞。
そういえば公開から2年近く経つが第5弾の告知はまだないな。
本家<ライダー>や<戦隊>の映画やVシネ作品が増えているので、それ以外の作品に時間を割く余裕はないのかも。

e0033570_23005593.jpg劇場公開当時も気になったのだけれども、「獣電戦隊キョウリュウジャー」終盤のサイドストーリーという設定はいらない。
デーボス軍が総攻撃をかけてきて、地球が大ピンチ!
…という裏側で、実はこんなことがありまして、と言われてもピンとこない。
堂島ワタルが以前ゾーリ魔に襲われてトラウマになっている、というのがリンクの必然性だろうが、それは他の要素に置き換えられると思う。
むしろそんな大ごとになっているのに、登場人物たちが呑気すぎるのが気になる気になる。
これがない方が「キョウリュウジャー」を知らない人にも勧めやすいんだけれども…。

早撮りの坂本監督でも、100分の映画を10日だか11日だかで撮り終るのはかなりきつかったんではなかろうか。
しかも「キョウリュウジャー」のクライマックスの撮影と掛け持ちだったはず。
NG集を見ると結構テイクを重ねているのがわかるし、撮影がテッペン回ったことも一日や二日じゃなさそう。
それでもメイキングを見ると、みんな楽しそうに演じているのは坂本組ならでは、なのかな。
「ウルトラマンギンガ」や「ウルトラマンX」を経て、今度は「仮面ライダーゴースト」に参加する坂本監督、たまにはこういったヒーロー物からちょっと離れた明るい作品も手掛けて欲しいものである。




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by odin2099 | 2016-04-09 23:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

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