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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 373 )

最初は見るつもりなかったんだけど、みずよさんが褒めてたのでコロっと宗旨替え。まぁ他にも理由はあるんだけど、とりあえず見に行ってまいりました。
日本じゃほとんど知られていないアメコミ『ヘルブレイザー』が原作で、タイトルになってる「コンスタンティン」というのは主人公の名前。既に『ヘルレイザー』という映画があるから紛らわしいという理由で変更させられたとのこと。元々原作コミックも『ヘルレイザー』と付けようとしたのに、同じ理由で却下といういわくつきだったりする。

e0033570_19394017.jpg主人公は肺ガンで余命一年のクセしてヘビー・スモーカー、この世ならざるものが見えてしまう能力故に、ヒーローになりたくないのにヒーローになってしまった男。これに神様が出て(きてるんだろうけど、お姿は見えず)、天使と悪魔(サタン)も出てきて、地獄からの使者であるところのモンスターも絡んでくるという、ちょっぴりホラー・テイスト加味しましたというアクション・ムービー。ただしスケール感はまるでない。まぁ元々その気もなさそうなので、『エンド・オブ・デイズ』のような、あるいはかの『デビルマン』のような落胆は味わわなくて済む。ただ、『デビルマン』とは似たようなビジュアルのシーンがあるんだけど、金の掛け方が全然違うのは一目瞭然。悲しいね。

しかし近年のハリウッド映画は、子供に悪影響を与えるという理由で喫煙シーンにはウルサイのに、よくもこんなヒーローが生まれたなという感じだが(あの007=ジェームズ・ボンドでさえ喫煙しなくなっているのに)、ラストがラストだから許されたのかねぇ(どんなラストだって?それは見てのお楽しみ・・・って勿体ぶるほどじゃないけどね)。それでもあのヘビー・スモーカーぶりは、見ているだけで気分が悪くなる

映画化に際しては、一時は主役に「アメコミ・ヒーローを演じることに異常な執念を燃やす」ニコラス・ケイジが名乗り出たために、監督が「イメージが違う」と降板し企画凍結、なんてこともあったらしい。その後メル・ギブソンやらヒュー・ジャックマン(それじゃ『ヴァン・ヘルシング』になっちゃうよ)の名前も取り沙汰されてのキアヌ登板。原作のイメージは知らないし、自己中で偏屈という設定の割りに、清潔感がありすぎな気もするけど、映画キャラクターとしては「あり」かな。

期待していなかった分、可もなく不可もなくというのが個人的な感想だが、「ガブリエル」「ルシファー」「運命の槍(ロンギヌスの槍のこと)」等々、何の説明もなく飛び交う単語に拒絶反応を示さない人なら楽しめそう
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by odin2099 | 2005-05-03 23:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(17) | Comments(8)
『バットマン』からのスピンオフ企画で、最初は『バットマン・リターンズ』のミシェル・ファイファーそのまんまスライド、という話だったけれども、寝かし続けているうちに軌道修正。結局『バットマン』シリーズとは何の関係もない作品になりました。立ち上げから10年以上経て実現したことの方が、凄いのかもしれませんが。

e0033570_005163.jpg作品の出来映えは、なんだか『スパイダーマン』の劣化コピーみたいになってますが、これは女性向けの映画ですなぁ。夢と現実のギャップに苦しんでいる、抑圧された女性の自我を解放する、というような内容でして、これは男が見て楽しい映画じゃないです。
セクシーなコスチューム(露出度の高いボンデージ・ファッション)に身を包んだハル・ベリーに萌えられる男性観客ならばそれなりにOKなのかもしれませんが、あいにくとこちらはハル・ベリーに女性的魅力をとんと感じない、という個人的理由もありまして。確かにハル・ベリーの猫女というのは雰囲気ではありますが、これが違う女優さんだったら評価はまるで違っていた可能性大。
シャロン・ストーンとの、女と女の対決に期待している向きもあるでしょうが、どっちも常人とは言えないものの、スーパーパワーの応酬という程じゃないので、クライマックスとしては弱いです。いくらでも続編作れそうな終わり方も、興行成績寂しいらしいし。今年は本家『バットマン』が復活するので、そちらにゲスト出演、なんてことになったらそれはそれで楽しいかもしれない(が、世界観が著しく違うか)。

ただ、アカデミー賞取ってもこういう作品に出続けるハル・ベリーのスタンスは凄いし、しかもこの作品がゴールデン・ラズベリー賞を受賞した際に、実際に自分でトロフィーを受け取りに行った根性は尊敬します。多分今までに本人がラジー賞の授賞式に出席したのって、ポール・バーホーヴェン監督くらいなもんじゃなかったかな。

吹替版で見たけれど、ビデオ&DVDの吹替キャストは本田貴子、小杉十郎太、中村秀利、寺田路恵、深見梨加と安心できるメンバー。下手なタレント吹き替えは断固反対!
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by odin2099 | 2005-04-17 17:06 |  映画感想<カ行> | Trackback(9) | Comments(0)
e0033570_8231429.jpg『デビルマン』級とか『デビルマン』を凌ぐと言われている最新作にして最終作
さっそく初日に見て参りました。

詳しくはサイト内の「しねま宝島」にコメントしてありますが、結果的には『ゴジラ』>『ハウルの動く城』だと思います。
バカバカしくも楽しめました。ただ、万人向けじゃあないけど(苦笑)。

『ハウル』といえば今原作を読み返しているんですが、見事にキャラクターが違っちゃってますなあ。
どっちが良い、とも言えないんだけどね・・・。


以下、「しねま宝島」から転載
”これが最後”という触込みの、シリーズ通算28作目にして誕生50周年の記念作
ということで早くからファンの注目を集めたが、灰汁の強い監督起用に喧喧諤諤。それでも『デビルマン』よりマシだろうというのが大方の意見(希望的観測ともいう)だったが、いざ試写会が始ってみると”『デビルマン』級”だとか”『デビルマン』より酷い!”と非難囂々。不安だらけで劇場へ足を運んだのだが、結果的には充分楽しめた(それにしても既に基準値となっている『デビルマン』の存在って・・・? もう一つ、『CASSHERN』という基準もあるのだが)。
「こんなゴジラが見たかった!」とは思わないが、「こんなゴジラもありだよな」という肯定派。
冒頭の東宝マークに往年の”TOHO SCOPE”のものを使っているのが「この映画は総集編的セルフパロディ映画なんですよ」という一つのサインで、これを素直に受け止めさえすれば二時間だれずに(人によっては大笑いしながら)楽しむことが出来るのだ。

登場する怪獣はゴジラ以外にモスラ、ラドン、アンギラス、ミニラ、マンダ、キングシーサー、クモンガ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、ジラ(ハリウッド版『GODZILLA』モドキ)、ガイガン、モンスターX、そしてモンスターXの実体であるカイザーギドラ(キングギドラより凄い?!新怪獣)と錚々たる顔触れ。それに加えて地球防衛軍の主力戦艦はあの『海底軍艦』轟天号だし、攻めてくる宇宙人はX星人、地球に接近する天体は妖星ゴラス、と東宝特撮映画のアイテムてんこ盛り。もう最初から最後まで見せ場の連続で見終わった後はどっしりとした疲労感。でも不思議とゴジラ映画を見た、という気にはならないんだよなあ・・・。

というのも結局は人間ドラマというか人間アクションに主眼が置かれているからで、松岡昌宏とケイン・コスギのぶつかり合いとか、松岡昌宏と北村一輝の激突とか殆ど『マトリックス』状態のアクション・シーンばっか印象に残ってるからだ。
出てくる怪獣にしたってごく一部を除けば秒殺・瞬殺の嵐だし・・・って、これはギャグなんでしょうね、きっと。
また人間の出番が多いからといって人間ドラマがきちんと描けているってこともなく、表情に乏しい菊川怜や脚線美を見せるだけの水野真紀などなどキャラの掘り下げも殆どなし。まあヘンに説教臭いドラマをやらかされるよりは、テンション下がんない分遥かにマシなんですがね。

そんな中で出色なのは、X星人北村一輝の怪演。完全にイっちゃってて実に頼もしい
そして轟天号の艦長ダグラス・ゴードン大佐を演じた総合格闘技のドン・フライ。そんじょそこらの俳優さんよりも演技が上手いというか、存在感があるというか。あ、でも声を吹き替えた玄田哲章の巧さでもあるのかな。実質的にはこの二人が主役といっても過言ではなく、だからメチャクチャ強いはずのゴジラの存在感が霞んでるんだなあ。

e0033570_17363231.jpg
ただこの映画、音楽だけはまるでダメ!なんで今更キース・エマーソンなんか引っ張り出したのかわからないけど、全篇に渡って流れっぱなしのロック・サウンドは、耳に残るメロディーは皆無で五月蝿いだけ。
別に御大・伊福部昭を呼んで来いとは言わないけど、これだけ色んなキャラが出てくる作品なら伊福部メロディーが必要でしょ。せめて轟天出撃シーンくらいは。
その代り(?)劇中曲扱いなのか、佐藤勝版”メカゴジラのテーマ”が唐突に流れてきたりするのはなんなんだか。

そしてもう一つ、ラスト・シーン。ここまでお祭り騒ぎやらかしといて、これはないんじゃないの?
個人的にミニラが大っ嫌いってこともあるけど、最後の最後で緊張感の糸がぷっつり切れたかのような虚脱感に襲われました、ハイ。
この二点がなけりゃ、冒険作として結構な点を付けても良かったのになあ。もっともシリーズの最後でこうまで弾けた作品作っちゃうと、なんか勿体無いね。どうせ数年後か十数年後には甦ってくるんだろうけど、とりあえずの大トリを飾る作品としては許せない部分もあるなあ。というか、これで最後の『ゴジラ』です、とは認めたくないというか。

追伸。
エンドクレジットには、本編では使われなかったカットが随分使われてるので、最後まで席を立たないこと。

   ×  ×  ×

興行的にはかなり厳しいという話なので、もう一回見に行ってしまいました。これで当分スクリーンで『ゴジラ』とおさらばかと思うと、感慨深いものがあります。

それにしても、のっけから見せ場満載、ツッコミどころ満載の映画はなかなかないですねえ。
冒頭のゴジラ対海底軍艦の一戦、金子監督が『GMK』のクライマックスで実現出来なかったことをあっさりとやってのけてしまったわけですが、この初代轟天号の指揮を執っているのが中尾彬・上田耕一コンビなのが<平成シリーズ>をずっと見ている人にはニヤリだし、続いて新・轟天号が戦う相手がマンダなのは必然? 
しかもこの新・轟天のデザインが、二代目海底軍艦とでも呼ぶべき『惑星大戦争』版の轟天号のイメージに近いのも遊び心が出ています。

回想シーンで暴れている過去の怪獣たちが、バラン、バラゴン、ガイラ、ゲゾラ、それにチタノザウルスというセレクトなのも渋いです。でもどうせならメガロとかゴロザウルスとか他にもバンバン映して欲しかった怪獣はいますし、一体も選ばれていない平成怪獣群の中からも、例えばビオランテとかデスギドラとかダガーラとかオルガとか出して欲しかった気もしますね(あれ、メガギラスはいたんでしたっけ?)。

ゴジラ対GODZILLA実現!のジラ戦、あっけなくやられちゃうジラは拍手もので、「やっぱマグロ食ってるヤツはダメだな」という北村一輝の台詞も大笑いだし、アンギラス・ラドン・キングシーサーとの変則マッチが何故かサッカー映画風演出なのも子供には受けていたようです。
あっという間に出てきて消えるヘドラや、エビラに止めを刺す際の「悪いな、エビは嫌いなんだ」というケイン・コスギの台詞などは評判悪いようですが、まぁそんなに目くじら立てるほどのことではないでしょう(そんなことよりもドン・フライ同様、ケインの台詞も吹き替えにした方が・・・)。

そうそう、「これでも昔は”百発百中”と呼ばれた男だよ」という宝田明の台詞に、場内でただ一人反応してクスクス笑っていたのは私です(知らんだろうなぁ、その昔の宝田明の主演映画に『100発100中』というのがあって・・・・・・といっても見たことありませんが)。
南極にあるエリアGの隊員さんコンビの名前がニックとグレンだってことに反応したのも私だけだったかなぁ(これは、『怪獣大戦争』にニック・アダムスが出演した時の役名が、”グレン”だったことに引っ掛けたお遊びですな)。

かように古くからのファンはお遊びにニヤリ、これまで『ゴジラ』なんか見たことない!と仰る新参者にも敷居は低いのが本作の特徴でしょうね。その分、マニア、フリークの皆様方の中には強烈に拒絶反応を示していらっしゃる方もおりますが、これは仕方ないでしょうね。いわばこれまでのシリーズ全作品を、ある意味否定しまくっているわけですから。

しかしこうなると、次に『ゴジラ』を復活させる時は大変そうです(”最終作”と銘打ってはいますが、数年、十数年後にはまず間違いなく甦ってくるでしょうから)。これほど破天荒で能天気なオールスター映画を作られてしまうと、単純な対決モノでは小粒過ぎますし、かといってその対戦相手がリバイバル怪獣では新鮮味に乏し過ぎます。さりとて一作目に倣った単独の”恐怖ゴジラ”が上手く行くかというと難しいでしょうねえ。
禁じ手としてはその一作目のリメイクという選択肢もありますが、それはやらないでしょうし、うーん。ここはやっぱりガメラと対決させるしかないんじゃありませんか?

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by odin2099 | 2004-12-04 22:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(4)

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