【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 412 )

なんだかまた急に見たくなり、先週廉価版のDVDを買ってきた。『海底2万マイル』という題名でも公開されたようだけれど、ビデオは『海底20000マイル』。これが今の一般的表記なのかな。DVD版は『2万マイル』表記に戻っていたけれど。

e0033570_14314075.jpgジュール・ヴェルヌの”超”有名作品を原作とするSF映画の古典だが、現在の目で見ても何ら劣るところがないのは驚くべきこと。潜水艦ノーチラス号のデザイン、その艦内の美術設定は、50年以上も前の作品とはとても思えないくらいモダンである。
同じ年に我が国では『七人の侍』『ゴジラ』が公開されている。あちらはやはり古臭さを感じさせる部分も少なくないけど、こちらは最近の作品と比べても全く遜色なし。当時のディズニー映画製作陣の底力を、まざまざと見せ付けられた感じだ。

で、昨日は気持ち良くこの映画を見ていたのだけれど、見終わった後で監督したリチャード・フライシャーの訃報を知った。
最近はなんだか妙にシンクロするケースが多くて戸惑うばかり。『バラバ』、『ミクロの決死圏』、『ドリトル先生不思議な旅』、『トラ・トラ・トラ!』、『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』、『ジャズシンガー』等々、多くの娯楽大作で楽しませてくれた人。ご冥福をお祈りします。
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by odin2099 | 2006-03-28 22:37 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(4)
新訳Zガンダムの第三部、すなわち完結編。
ティターンズとエウーゴの抗争に、割って入る形となった旧ジオンの残党アクシズ勢力。その三つ巴の戦争もいよいよ終局へ。
ということで、全篇戦い戦い、また戦い。ちょっと気を抜くと、今はどことどこがどういう立場で戦っているのか、出撃しているのは誰と誰なのか、そういった俯瞰的な視点を見失ってしまうほど。早い段階で、自分にとってのキーとなるキャラクターを掴まえておかないと、物語の流れも捉え損なってしまうくらいだ。

e0033570_1149651.jpgま、そんなことよりも、今回の問題はラスト・シーンだろう。TVシリーズのラストとは変える、それが”新訳”たる所以だということは製作開始当初から広くアナウンスされていたのだが、う~ん、これはあり? 全く新しく付け加えられた旧ホワイトベース・クルーたちの特別出演は兎も角として、カミーユとファの描写の改変が、なんだかひどく安っぽいハッピーエンドに感じられたのは、自分だけではないと思うぞ。
またこの終わり方では『機動戦士ガンダムZZ』には繋がらないし、かといってハマーンの野望にも決着がついていないし、当然『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』にも続かない。こうなったら富野カントクには、”新訳”どころではない完全新作で『ZZ』をも映画化して、ミッシング・リンクを埋めてもらわねばなるまい。・・・・・・やらないだろうけどなぁ。

結局この映画版『Z』は、パート1の出来で大いに期待したものの、パート2、3と徐々に落胆の度合いが大きくなってきた。フォウもロザミアも出番はあれだけだし、そもそもTV版『Z』で一番好きだったシャアのダカールでの演説がない段階で、自分にとっての価値はかなり下がってしまったのだけれど。

ところで今回の映画化にあたっては一部のキャスティング変更が物議を醸したが、どーゆー訳かサラ・ザビアロフのキャストがまた変更になっている。じゃあパート2は一体何だったんだよ~。
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by odin2099 | 2006-03-26 05:51 |  映画感想<カ行> | Trackback(17) | Comments(8)
e0033570_1254595.jpg1980年春の<東映まんがまつり>で上映された短編作品で、『銀河鉄道999』の映画としてはこれが2本目となります。
といっても前年に公開された長編作品とは無関係で、こちらは放映中だったTVシリーズをベースにした作品。TV版第3話「タイタンの眠れる戦士」でも描かれた、「ガラスのクレア」のエピソードをリメイクしています。

ただしクレアの声は劇場版と同じ麻上洋子ですし、<クレアのテーマ>も劇場版のものを流用していますので、TVと映画の中間に位置する番外編だと言っても良いでしょう。
映画化ということで色々と膨らませているのかなと思いきや、意外にあっさりした作りなのがやや残念ですが、ファンならば必見の小品でもあります。

サイト内感想は「しねま宝島」へ。
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by odin2099 | 2006-03-12 20:47 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アニメーション・ブームに引き摺られるように沸き起こった懐かしヒーロー・ブームに乗っかって、ウルトラマンにやや遅れて仮面ライダーも復活! 題名もそのものズバリの『仮面ライダー』で、主役キャラクターは由緒正しい8人目、空も飛べるその名もスカイライダーである。
TVでの復活と同時に劇場への進出も考えられ、一時は単独上映も、という話もあったらしいが、結局は1980年春の<東映まんがまつり>の目玉に決定。もっともこの”新生”『仮面ライダー』は、関係者の期待するほどの活躍を見せてくれなかったため、この劇場版で早くも9人目のライダー、仮面ライダーV9を登場させてヒーローを切り替えることも検討されていた、というのも有名な話。
結局は、新型エネルギーを入手せんと、宇宙からの侵略者・銀河王と手を組んだネオ・ショッカーの野望を打ち砕くため、8人の仮面ライダーが集合して戦いを挑むというものに落ち着いた。

e0033570_15485989.jpgそんなこんなで予算が潤沢にあったのか、大規模なミニチュア・セットを組むなどこれまでの作品には見られなかったくらい特撮シーンが充実。ネオ・ショッカーの新怪人に大戦車、そして怪人2世部隊の登場! 銀河王と彼の配下の怪人(宇宙怪獣?)も絡む8人ライダーのアクション・シーン! さらに原作者・石ノ森章太郎(総監督を兼任)自身も特別出演!と画面を彩る要素も充実し、上映時間も、30分程度だったこれまでの劇場版とは違って45分近くの尺をもらって見応え充分!
・・・・・・のハズなんだけれど、肝心のお話がサッパリ面白くない
素顔を見せず、声優が持ち回りで台詞当ててるだけの歴代ライダーにかつての面影は皆無だし、中盤以降は芯となる役者がおらず、若手と子役だけになるので(石ノ森章太郎のお気に入りだった歌手の中村ブンだとか)そういった方面でも期待出来ないし。
怪人軍団の猛攻を掻い潜って愛車スカイターボを駆って基地へ乗り込もうとするスカイライダーを、歴代ライダーたちが助けるのだが、1号ライダーが二度も助けに入ったりするのは不自然すぎ。ただバイクに乗ってるだけのスカイライダーよりも、戦いながら追いかける1号の方が素早く動いてるのか?それならお前が基地へ行け!ってなものだ。
掛かったお金と面白さの度合いは反比例。テンポも悪く、ライダー・シリーズの劇場用作品としてはワースト1かも知れない。ファンの方、ゴメンナサイ。

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by odin2099 | 2006-03-10 21:35 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
最近は思い出の作品群を少しずつ見直している、ということを先日書きましたけれど、その中で絶対に避けて通れないのがこの作品ですね。言いたいことは概ねサイトの方に書いてありますのでそちらをご覧頂きたいのですが、今回もまた見直しながら涙してしまいました。自分にとって生涯のベスト1作品だと断言するつもりはありませんが、間違いなくベスト10には入るくらい存在感を持った作品なのです。

e0033570_15554872.jpgただ、だからといって決して『銀河鉄道999』のファンではないのです。

例えば松本零士の描いた原作漫画は、通しで読むと辻褄が合わないところだらけでイライラしますし、何故か2本の劇場用映画でのエピソードやシチュエーションを脳内補完しなければ上手くお話が繋がらないのはどうかと思います。これは再開された新シリーズに、より顕著に見られる点でもあります。
TVアニメ版は、どういうわけか鉄郎が何にでも首を突っ込みたがるお節介屋で、何かと言うと母親の悲劇を持ち出して自分の立場を正当化しようとしているヤなガキにしか見えないのがなんだかなぁ・・・。
またこの作品の続編『さよなら銀河鉄道999』は・・・やっぱり蛇足以外の何者でもないでしょうね。

というわけで、自分にとっての『銀河鉄道999』は唯一無二、この劇場版に始まり劇場版に終る、ということになります。
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by odin2099 | 2006-03-05 16:45 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(4)
オトフリート・プロイスラーの原作を、チェコのファンタジー、特撮、アニメetc映画の巨匠カレル・ゼマンが映画化した作品で、製作が1977年ですから、原作発表から6年足らずで作られたことになります。先に原作を読んでいて、これを映画にしたら面白いんじゃなかろうかと考えていたのですが、実は既に映画化されているということを知り探し出してきました。日本では長く未公開作品となっていましたが、先ごろカレル・ゼマン特集という形で上映され、その後DVD化されたようです。

水彩画タッチの切り絵を用いたアニメーション作品は、セル・アニメーションを見慣れた日本の観客、それに昨今のCG全盛時代の作品を浴びるように見ている世代には奇異に映るかもしれませんが、ドイツからポーランドにかけて伝えられた民話・伝説が基になっているお話としては相応しいように思えます。
上映時間が70分程度なので物語はかなり省略されていますし、一人一人のキャラクターの個性が消されてしまっていて感情移入しにくいのが難点ですが、進行をクラバートの一人称で行うことにより一本の映画としての完成度は高まっているように感じられます。

e0033570_15564658.jpgまた、宮崎駿監督作品の『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』はこの原作からの影響が大だと指摘されていますが、そういった意味ではこの作品は異母兄みたいなものかも知れません。作品の雰囲気やタッチはまるで違いますが、これらの作品に興味を持たれた方なら一度ご覧になってみては如何でしょうか。

なお、現在ドイツにおいて実写での映画化企画が進行中とのこと。
今年の秋から撮影が始まり公開は来年という話ですが、是非日本でも公開して欲しいですねぇ。
またプロイスラー作品では『大どろぼうホッツェンプロッツ』もやはりドイツで映画化されており、まもなく公開されるそうです。こちらも日本に入ってきますかどうか。
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by odin2099 | 2006-03-04 12:04 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(4)
前作の大ヒットを受けて半年足らずで公開された続編です。
この作品から円谷英二は「特技監督」として一枚看板を背負うことになりますが、その他のスタッフは監督(本多猪四郎から小田基義へ交代)も音楽担当者(伊福部昭から佐藤勝へバトンタッチ)も前作とは異なる顔触れで、キャストにしても志村喬だけが前作と同じ山根博士役で出ていますが、殆ど顔見世程度の出番しかありませんので作品のイメージは大きく異なります。
e0033570_15583131.jpg物語も、ゴジラを中心にしてそれに対する人間側のリアクションを見せることで進んでいた前作に対して、この続編では先ず人間側のドラマありきで、その中にゴジラが入り込んでくるという感じになっています。

その人間側のドラマにしたところで、小泉博と若山セツ子の主役コンビがこれといって面白みのない人物になっている反面、飄々とした持ち味の千秋実が副主人公格を好演していて主役を食う活躍ぶりを見せてくれていますので、何となく落ち着かない印象が残ります。本来はメインとなるはずであろうゴジラ(前作でゴジラは死んでしまったため、これは同種の別個体という設定)と新怪獣アンギラスとの格闘も、霞んで見えてしまうほどです。現場のスタッフ、キャストは頑張ったのだと思いますが、肝心のホン作りの部分でもっと時間をかけて練るべきだったんでしょうね。この後ゴジラは即座にシリーズ化はされずに、7年間の眠りに就くことになりました。
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by odin2099 | 2006-03-02 22:26 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_2341644.jpg『仮面ライダー』第13話「トカゲロンと怪人大軍団」を、タイトルを差し替え、サブタイトルをカットし、アイキャッチも削除した上で画面の天地を切ってワイド画面仕様に作り変えた作品で、1971年夏の<東映まんがまつり>上映の一本です。他の上映作品(新作を含む)を差し置いて、映画館へ駆けつけた子どもたちの中では一番人気だったとか。

まぁ確かにイベント要素も満載だし、低視聴率に喘いでいただけに、映画館で初めて『仮面ライダー』を見たという子どもたちも少なくなかったんだと思います。そういう子どもたちにとっては、劇場用新作であれTV作品そのままであれ、面白ければOKということになるのはある意味当たり前ではありますが。
かくいう自分も、つい数ヶ月前に見ているのにまた見直してしまいました(苦笑)。
作品の詳細はサイト内の「しねま宝島」へ。

 × × × ×

以下、「しねま宝島」より転載

ショッカーは再生怪人軍団を使って原子力研究所を襲ったが、研究所を守るバーリヤの前に頓挫。そこでプロ・サッカー選手の野本健を怪人トカゲロンに改造して、バーリヤ破壊ボールを使って再度の襲撃を計画する。それを阻止せんと立ちはだかる仮面ライダーだったが、トカゲロンの必殺シュートの前に一敗地に塗れ、猛特訓の末に新必殺技”電光ライダーキック”を編み出してショッカーの野望を粉砕するのだった。

e0033570_2385853.jpg1971年夏の<東映まんがまつり>で上映された劇場版『仮面ライダー』の記念すべき一本目。
といっても新作ではなく、所謂<旧1号ライダー編>の最終話となるTVシリーズ第13話「トカゲロンと怪人大軍団」を劇場用にブローアップしたもの。
TV放映から一ヶ月足らずでの劇場公開だったが、タイトルを『ゴーゴー仮面ライダー』に改めたオープニングを新規に作り、サブタイトルと中CM前後のアイキャッチはカット。更にはフィルムの上下を切ってワイド・サイズに変更するなど、劇場用としてのお色直しも施されている。

復活した怪人軍団に立ち向かう仮面ライダーという物語構成は、以後の劇場用新作の基本パターンとなるなど娯楽的要素も満載。そのせいか、メイン・プログラムの『アリババと40匹の盗賊』や他の併映作品を差し置いて、当時の子供たちからの反響はナンバー・ワンだったようだ。

e0033570_2326946.jpg初期『仮面ライダー』は低視聴率に苦しめられ、しかも主役が撮影中の事故で出演続行が不可能という緊急事態だったが、ガラっとムードの変った<2号ライダー編>もスタートしたことで徐々に子供たちにも浸透し始めていた時期の公開だったことを考えると、これが後の空前のライダー・ブームを引き起こした切っ掛けの一つだったのかもしれない。

なお周知の通り、負傷によって降板を余儀なくされた藤岡弘は本作には出演していない。
そこでそれ以前に撮影されたフィルムから幾つかのシーンを抜き出し、さらに本郷猛の出番を変身後の仮面ライダーに振替えることで不在を補っている(セリフは全て納谷六朗の吹き替え)。
また、ゲスト・キャラクターのトカゲロンこと野本健に扮するのは、東映ヒーロー番組の悪役としては御馴染みの堀田真三である。

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by odin2099 | 2006-02-26 21:43 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_1664195.jpgグレート・マジンガーがメンテナンス中というタイミングを見計らったかのように宇宙人が襲来し、迎撃に飛び立ったゲッターチームを壊滅させてしまった。ようやく修復なったグレートが出撃するものの、立ちはだかる宇宙怪獣の前に大苦戦を強いられてしまう。その時、新たなるゲッターロボが出動、共同戦線を張った2大スーパーロボットは、見事侵略者を撃退するのだった。

1975年夏の<東映まんがまつり>のメイン作品で、グレート・マジンガーの新兵器グレートブースターのお披露目、TVシリーズの流れとは無関係に再度描かれるゲッターチームのムサシの死と新ゲッターの誕生、さらにグランゲン、ボング、ピグドロンと3体もの宇宙怪獣の登場、とイベント要素は盛り沢山。
その割りに小粒な印象を受けてしまうのは、上映時間がこれまでの作品よりも若干短くなったことと、明比正行の演出が手堅くまとまり過ぎているからだろうか。

明確には触れられてはいないが、前作『グレートマジンガー対ゲッターロボ』の続編と受け止めるのが自然で、前回宇宙怪獣ギルギルガンを送り込んだ宇宙人と、今回の連中が同一の存在かどうかはわからないが、何らかの関係があるものと思われる。
それにしても本作では、グレートもゲッターも宇宙からの侵略者に対抗する手段としか思えない位置付けになっているのだが、この世界にはミケーネ帝国も恐竜帝国も、それに百鬼帝国も存在していないのだろうか。
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by odin2099 | 2006-02-24 06:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
去年は「ゴジラ」シリーズ全作を順番に見ていこうと思っていたのですが、なかなか時間が取れずに結局断念。
今年こそは、と思っております。
というわけで先ずは第一作からです。

ゴジラというキャラクターの魅力、
日本で初めて本格的に導入された特殊技術、
それに宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬らが織り成す人間ドラマ、等々。
観客の注意はどうしてもこちらに傾いてしまいますが、実は脇にも光るキャラクターがいるんですね。

例えば堺左千夫演じる新聞記者。e0033570_16104681.jpg事件直後から一貫してゴジラを追い続け、大戸島でもゴジラに遭遇して国会でその存在を報告するメンバーの一人となります。
その後も、平田昭彦が演じる芹沢博士という重要なキャラクターを、観客に紹介する役目を担っていますし、物語を上手く運ぶためのキー・パーソンと言えそうです。ゴジラの最後も見届けていますし。
大戸島島民の生き残りである新吉少年も、観客の視点に近い立場で主人公たちと接するという重要なポジションと言えそうです。
また村上冬樹は、志村喬扮する山根博士とは対照的な科学者を、抑えた演技で好演しています。
ちょっと視点をずらしてみると、また違った楽しみ方を味わえるのがこの作品の凄いところかもしれません。

逆に今回見直していて気になったのは、河内桃子が演じているヒロインの恵美子さん。深窓の令嬢で本質的には良い人なんでしょうが、見ようによっては凄くイヤな女とも受け取れますね。
彼女がいなかったらゴジラが退治されることはなかったかも知れませんが、確実に二人の男性の運命を狂わせてしまう”ファム・ファタール”・・・。当人に何の自覚もないことが、一層残酷な感じです。

それにしても「ゴジラ」シリーズは、全作品が繋がっているのではなく、何度かその歴史がリセットされて今日に到っているのですが、この一作目だけは否定されたことがありません(部分的な改定はありますが)。
それだけ偉大な作品、神聖にして冒すべからざる存在なのかも知れませんが、今後も長くキャラクターの命脈を保つためには、思い切った改革も必要かと思います。
第一作を否定した”新生ゴジラ”の誕生。
冒涜だと受け止める人もいるでしょうが、飽きられないためには英断も必要かと。
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by odin2099 | 2006-02-19 07:49 |  映画感想<カ行> | Trackback(9) | Comments(2)

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