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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 373 )

e0033570_21132727.jpg多くの人々を救いながらも、その裏では決して少なくない犠牲者も出してしまったアベンジャーズの行動。世界中から非難の声が上がる中で、アベンジャーズを国連の管理下に置くという”ソコヴィア協定”が立案される。
逸早く賛同の意を表したトニー・スタークに対し、スティーブ・ロジャースはあくまで反対を主張し、2人は激しく対立する。更に協定の調印式の日に大規模なテロ事件が発生し、かつてのスティーブの親友”ウィンター・ソルジャー”ことバッキーが犯人として追われることになってしまう。
スティーブ(キャプテン・アメリカ)はバッキーを助け出し、ファルコン、ホークアイ、スカーレット・ウィッチ、それにアントマンを新たな仲間に加え自分の意思を貫こうとし、対するトニー(アイアンマン)はウォーマシン、ブラック・ウィドウ、ヴィジョン、それにバッキーによって父王を殺されたと信じるワカンダ国王子ブラックパンサー、更にはスパイダーマンと共にこれを阻止しようと立ち塞がり、ここにアベンジャーズは大きく分断されることになる。

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の13作目で、<フェイズ3>の第1弾ともなる作品。
「バットマンVSスーパーマン」でもヒーローの活躍の裏での惨事とそれに起因するヒーロー同士の対立が描かれていたが、途中でレックス・ルーサーの陰謀が前面に押し出されてくるが故に有耶無耶になってしまったが、こちらの作品ではもう一歩踏み込んだ世界が描かれる。

スティーブとトニーの意見の相違は単純にどちらが良いか悪いかでは測れないし、また両者ともに己の”正義”を振りかざすものの、どちらも自身のエゴから発せられているという点で根深い。
また生粋の愛国者で軍人、規律を重んじるタイプのスティーブと、傲慢で尊大、個人プレーを好むトニーが、真逆とも思える決断を下すあたりの居心地の悪さというか窮屈感が、ドラマを、二人の対立の深刻さをより際立たせている。
そしてそれぞれのチームを構成するメンバーの選択にも意外性と説得力の両方が感じられ、よく練られたストーリー、シナリオだと感心させられる。

ブラックパンサー、スパイダーマン、新規参入のキャラクターたちも単なる顔見せでも、またオリジンを描くでもなく、既にある存在としてスティーブとトニーと関わっていく。それによって起る化学変化も興味深く、早くそれぞれの単独主演作が観たいと思わせてくれる。
新たな「スパイダーマン」映画にはトニーの登場が決定し、それはこの作品での二人の関係を考えれば必然と思えるし、未だ何の発表もないが「ブラックパンサー」映画にはスティーブが出てくるのではなかろうか。

今回の作品でキーとなっているキャラクターは、ペギー・カーターとハワード・スターク、それにペッパー・ポッツ。ペギーは写真のみの登場で本人は出ず、ハワードは過去の回想シーンのみ、ペッパーに至っては名前が取り沙汰されるだけだ。
しかしペギーはスティーブの心の拠り所として大きな位置を占めていたし、過去と現在を繋ぐ唯一の絆。これを失ったスティーブの精神的動揺は大きいだろう。またスティーブがよりバッキーを必要とする根拠にもなっている。
ハワードは今もなおトニーにとってのトラウマ。そして自分の知らない父ハワードを知るスティーブに対する対抗意識の源でもある。今回その死の真相が明らかにされることで、トニーの中の何かが確実に壊れた。そしてペッパーとの破局は言わずもがな。

ただの意見の相違に留まらず、バッキーに対する想いの強弱、更には感情的なしこり。
多重的かつ多層的に織り込まれ練り込まれた対立軸の糸。
両雄の激突は不可避であり修復は不可能と思わせながら、その根底にあるのは相手への信頼感。
この構成は見事だ。
<MCU>の最高傑作かどうかは置くとして、<フェイズ3>は開巻するや否やまたもハードルを高く上げた。
続く「ドクター・ストレンジ」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」「スパイダーマン/ホームカミング」「ソー/ラグナロク」「ブラックパンサー」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」等々の健闘を期待したい。

【ひとこと】
遂にペギーの姪だと判明した”エージェント13”シャロン・カーター。
フィル・コールソンといい、マリア・ヒルといい、最初は小さな役かと思われたキャラクターの比重がどんどん大きくなっていくのは、正に大河ドラマ的で嬉しい。
今後スティーブとどのようなドラマが繰り広げられるのかも楽しみだ。
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by odin2099 | 2016-04-30 21:15 |  映画感想<カ行> | Trackback(32) | Comments(2)
e0033570_17241143.jpg1人の女子高生がショッカーに狙われた。少女の名前は立花麻由、あの立花藤兵衛の孫娘だ。
不屈の男・立花藤兵衛の血を受け継いだ彼女こそ、偉大なる英雄アレキサンダー大王の眼魂を宿すのに相応しい。ショッカーは地獄大使復活の依代として彼女を欲していたのだ。
一方、ショッカーを見限った者たちによって結成されたノバショッカーも、その力を求めて彼女を狙っていた。
麻由を助けようと駆け付けた天空寺タケル=仮面ライダーゴーストらは、その両者の争いに巻き込まれ苦戦を強いられる。
だがそこに一人の男が現れ、怪人たちをなぎ倒してゆく。
その男の名は本郷猛、またの名を仮面ライダー1号!

『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に続いて藤岡弘、が本郷猛を演じた、仮面ライダー生誕45周年記念作品。
劇中では何の説明もなく、マッシブにリニューアルされたデザインの1号ライダーが登場しているが、今の藤岡弘、の貫録に合わせた強化ヴァージョンと考えるべきか。
また現行の『仮面ライダーゴースト』の主要キャストが顔を揃え、物語の進行上は彼らが主人公だが、従来の春興行の作品のように他の歴代ライダーやスーパー戦隊の登場はない。

e0033570_17240083.jpgお話は決して良く出来たプロットとは思わない。ショッカー内部の世代抗争という発想は面白いとは思うが、本郷猛とのライバル関係が宙ぶらりんになってしまった地獄大使の存在意義は薄いし、数多の戦いの中で傷つき余命幾許もないという設定の本郷がクライマックスで復活を遂げるのは唐突過ぎる。もちろんこちらの好みの問題でもあるのが、せっかくの大テーマである「生命」というものの受け取り方が本郷からタケルへと上手くリレーされているとも言い難い。

それに”1号ライダー”を強調するのであれば、その存在とは不可分であろう菊池俊輔メロディを一切使わない音楽演出(ゴーストやスペクターが眼魂でフォームチェンジすることで登場する「W」や「鎧武」など平成ライダーのBGMは使っているのに!)にも承服しかねる。
それでも全編を貫く”熱さ”は肯定したい。

とにかくこの作品は藤岡弘、の圧倒的な存在感に尽きる。
撮影時に69歳だった藤岡弘、は年齢を全く感じさせない現役のヒーローぶりを如何なく発揮。一歩間違えばギャグにしかならない嘘偽りのない男の生き様をまざまざと見せてくれる。
これはもう「本郷猛=藤岡弘、」としか言いようがない。
ハリウッドにクリント・イーストウッドがいるならば、わが国には藤岡弘、がいる。
そういうことだ。
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by odin2099 | 2016-03-27 17:26 |  映画感想<カ行> | Trackback(7) | Comments(4)
e0033570_22071455.jpg春のプレイバックシリーズ、次は「幻魔大戦」。1983年の3月12日に公開されました。

この日は「クラッシャージョウ」も公開され、本来ならば「宇宙戦艦ヤマト/完結編」も公開される筈でしたが、製作スケジュールの遅れから一週間延期となり、同日対決は回避されました。
角川映画がいよいよアニメーションに参戦するということで、時代が変わって来たなあと感じたものです。
そしてこの2年後、角川書店はアニメ専門誌の「NewType」を創刊という運びとなります。

さてさてこの映画を見て、面白いからと平井和正の小説に手を出した人は当時、どのように感じたのでしょうね。
フロイに導かれたルナとベガの出会い、東丈の覚醒あたりは概ねそのままですが、ヨーギンだのアサンシだのタオだのサラマンダーだの、ソニー・リンクス以外のサイオニクス戦士とやらは一人も出てきませんし、最初のうちこそ派手なアクションもありますが、次第にどんどん地味になって行きます。
久保陽子?井沢郁江?杉村由紀?…誰それ?

一方で石ノ森章太郎の漫画に手を出すと、こちらはストーリー展開もかなり近いものがありますが、しかし石ノ森キャラと大友克洋キャラのイメージが違いすぎるので、これはこれでかなり違和感があるのではないかと思います。
それに絶望的な、あまりに異様なラストシーンを知ってしまうと、映画版があまりにあっさりしてるのにガッカリするのかも。

それにしても、何度見てもこの映画の良さが自分にはわかりませんねえ。
監督りんたろうの”作家性”が、正続二篇の「銀河鉄道999」より色濃く出ているとは思いますが、これは両作品における原作者の関与の度合いの差から来るものでしょうが、自分が「銀河鉄道999」を好きなのはその”作家性”故ではないことは確かなようです。

e0033570_22072240.jpg「幻魔大戦」は今、Web上で『幻魔大戦Rebirth』という続編が連載中ですが、「サイボーグ009」の完結編(2012 009 conclusion GOD'S WAR)に続く大胆な試み、その着地点が非常に気になっています。
最初の平井和正+石ノ森章太郎の共作に始まり、やがてそれぞれが単独で独自にシリーズを展開したものの、何れも未完のまま作者が鬼籍に入ってしまっただけに、両方のファンを唸らせるだけのものになり得るでしょうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/7256776/

【追記】
この作品で青木望と共同で音楽を担当したキース・エマーソンの訃報が今朝ほど届きました。
偶然とはいえビックリ…


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by odin2099 | 2016-03-12 08:06 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
昨夏は公開日にアニメの過去作を振り替えるという企画(?)をやったんですが、それに味を占めて春映画でもちょこっとやってみようかなと。
先日の「北斗の拳」に続きまして、今日は「風の谷のナウシカ」。

e0033570_22335139.jpg3・11はもちろん東日本大震災の日なんですが、1984年のこの日は「ナウシカ」の公開日だったんですねえ。
そういや忘れてたけど、この作品って日曜日公開だったんだ?!
「少年ケニヤ」は前日の土曜日公開だったのに、なんでずらしたんだろう?
製作が遅れたわけでもないんだけど。

最初に観た時はイマイチに感じられた「ナウシカ」ですが、見直す度に好きになるなー。
「カリオストロの城」や「ラピュタ」以降の作品と比べると、宮崎タッチとはちょっと違う「絵」の連続ですが、それはそれで味があります。
普段あまり一緒に仕事をしたことのない寄せ集めのメンバーを統率しきれなかった、その歪さがかえって枠にはまり切れない作品のパワーになっている感じ。

音楽も使い方があんまり上手くなく、オープニングのタイトルバックは尺が合ってないみたいで気になって仕方ないけれど、それも粗削りの魅力を生み出してるような。
贔屓の引き倒し?

まあ、なんだかんだで最後、ナウシカが復活する場面は毎度のことながら泣けます。
ただ大ババ様の「その者蒼き衣をまといて…」と暗唱する件の台詞回しが、昔っから不自然に思えて気になってるんですよね。
もっと感情に流されながらの方が良いなあと思いつつ…

【ひとりごと】
風の谷の人たちが立て籠もるのは、嘘かホントか「星まで行ってた艦」ってことですが、潜水艦のようにも、それこそ宇宙戦艦ヤマトのようにも見えますな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/7885588/


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by odin2099 | 2016-03-11 05:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19525445.jpgこれまた<MCU>の最高傑作との呼び声も高い通算10作目。ところが個人的にはこの作品が一番ノレなかった。
サノスが出たりコレクターが出たりインフィニティストーンの争奪戦があったりできちんと<MCU>世界であることはアピールしているものの、地球とほぼ無縁の大宇宙を股に掛けた大活劇というのがピンと来ないんだなあ。

ただし全くもってつまらないと思っているワケではなく、はみ出し者が集まって銀河を救い、最後はみんなに認められるという展開はワクワクするし、そのクライマックスシーンはピーター、ガモーラ、ドラックス、ロケットがただ手をつなぐだけなのに”超”燃える。

主演のクリス・プラットには「次のインディアナ・ジョーンズ」を期待する声もあるが、実際にこの映画は「インディをスター・ウォーズ風にしたら」こんな感じになるんじゃないかな、なんて夢を見させてもくれる。
マーベル・スタジオもルーカス・フィルムも今やディズニー傘下だけど、この作品でキルン刑務所に投獄されてる連中が、そのまんまモス・アイズリーのカンティーナにいたとしてもさほど違和感は感じないに違いない。

ま、<MCU>と<SW>の直接のコラボはないだろうけど(レゴ・ムービーなんかだと十二分にあり得るが)、エンドロール後に唐突に出てきたハワード・ザ・ダックとのコラボならどうだろう?
公式には「お遊び」とされているけれど、今までの<MCU>作品には「お遊び」のシーンはなく、何れも次回作以降とのリンク込みだっただけに、もしかすると…?

【ひとこと】
グレン・クローズ演じるノバ軍警察のお偉いさんの傍らに控えている女の子が可愛い。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/22388050/
http://odin2099.exblog.jp/22830340/


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by odin2099 | 2016-02-03 19:54 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17543657.jpg前作「ザ・ファースト・アベンジャー」もペギーやらバッキーやらの仲間に囲まれ、集団ヒーロー物のリーダー然としていたスティーヴですが、今回もナターシャやサムらと組んで行動しています。
次の「シビル・ウォー」も売りが「キャプテン・アメリカVSアイアンマン」ですから、トニーやソーのように押し出しの強いキャラとはいえないキャップの単独主演映画というのはなかなか難しいのでしょう。

さて、<MCU>最高傑作などとも呼ばれていたこの作品、ウィンター・ソルジャーの設定にはSF性を感じますが、他の部分は地に足の着いたというか、それでも他の作品に比べると現実世界に即したリアリティを感じます。
次の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が地球が殆ど出てこない宇宙の大冒険活劇ですから、ユニバースと呼ぶに相応しい世界観の広さがありますね。
まあ仮にこの作品と「ガーディアンズ~」しか見てない人がいたら、二つの作品世界が繋がってるとはとても信じられないでしょうが。

しかしこの作品のナターシャはかなり積極的。
敵の目を欺くためとはいえ、人前で堂々とスティーヴとキスするし、やたらと「あの子を誘いなさい」「この子とデートしなさい」と世話焼きたがるのはなんでだろう。
まあそれとは関係なくスティーブは、エージェント13ことケイトとくっつくかも?だけど。

ところでペギー・カーターって何歳?
スティーヴより年上だろうから100歳くらいなのかな。
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【ひとこと】
ゲイリー・シニーズが出演してるらしいけど何の役だろうと思っていたら、スミソニアン博物館のナレーターだったとは…!
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/21908585/
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by odin2099 | 2016-01-30 17:57 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ちいっとも知らなかったのだけれども、今日1月18日は「クマのプーさんの日」なんだそうで。
なんでも原作者アラン・アレクサンダー・ミルンの誕生日に因んでいるんだとか。

なので急遽ディズニー版「くまのプーさん」を見ることに。
この映画見るの、20年ぶりくらいだなあ。
その時は、どこが面白いのかさっぱりわからなくて困惑したもんだけど、今回はどうかな。

e0033570_22314890.jpgこの作品は長編版「プーさん」の第1作目ということになってますが、実は「プーさんとはちみつ」(1966)、「プーさんと大あらし」(1968)、「プーさんとティガー」(1974)の3本の短編に、それぞれのエピソードを繋ぐシーンやオープニングとエンディングを追加して再構成したオムニバス映画。
まあ知らなければ別々に作られた作品、しかも製作期間にはかなり開きがあるものをひとまとめにしたものだとは気付かんでしょう。

「プーさんとはちみつ」は、なんとかしてはちみつを食べようと蜂の巣へ忍び込もうと何度か繰り返すも失敗。ラビットの家ではちみつをご馳走してもらうことになったものの、今度は食べ過ぎて玄関につっかえてしまうというお話。
「プーさんと大あらし」は、風の強さを最初は楽しんでいたプーやピグレットだったが、やがてそれが大あらしになってしまい、100エーカーの森も大洪水になってしまってサア大変、というお話。
「プーさんとティガー」は、いつも飛び跳ね廻っているティガーに迷惑しているラビットが、プーやプグレットと共にティガーにお仕置きをしようとする、というお話。

いずれもキャラクターの可愛さで持っているけれど、やっぱり面白いの?と聞かれると答えに窮する。
「となりのトトロ」と同じで、持て囃されてるのはストーリーの面白さじゃなくてキャラクターの造形ゆえでしょ?と言いたくなってしまうのは自分が純粋じゃないからなんだろうなあ。

【ひとこと】
プーさんってディズニーのオリジナルキャラだと思ってる人って結構多いんだねー、びっくり。
キャラクターの使用権を巡っては、原作者や原作の挿絵画家の権利を継承している人たちとディズニーとの間で何度か裁判沙汰にもなっていて、ディズニーが権利を喪う可能性が割と最近もあってニュースにもなっていたんだけどね。


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by odin2099 | 2016-01-18 22:34 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21040114.jpgロアークと契約しゴーストライダーとなったジョニー・ブレイズは、己の裡なる悪魔を抑え込む隠遁生活を続けていた。
そんな彼の前にモローという神父が現れ、ダニーという少年を救って欲しいと依頼する。母親のナディアと逃亡生活を送っているダニーは、ロアークと契約したナディアが生んだ悪魔の子で、ロアークはダニーを依代により協力で完全な姿に生まれ変わろうとしていたのだ。
ロアークの呪いを解くことを交換条件に、ジョニーはダニーの行方を追うのだが…。

ニコラス・ケイジ主演『ゴーストライダー』の第2弾。
同じく”MARVEL KNIGHTS”ブランドで公開された「パニッシャー:ウォー・ゾーン」のようにリブートされるという話もあったようだが、結局は続編に落ち着いた。
しかし微妙に設定変更されているようで、続きだと思っていると何だか違和感があって落ち着かないし、キャストも総じて格落ち。3D映画として作っているから、決して低予算ではないのだろうけれど。

「マイティ・ソー」に続き、イドリス・エルバがマーベル世界に参戦。
「ソー」だと素顔がわからないけれど、なるほどこういう顔をしていたのか。
黒人神父のモロー役というと敬虔なイメージがあるけれど、その実アクションヒーロー。次のジェームズ・ボンドに彼を推してる人は、この映画を見るとどんな感じになるか想像がつきやすいかも。
ただ、ピーター・フォンダに代わって”悪魔”ロアークを演じるキーラン・ハインズ共々どうしても小物感が漂ってきちゃうのが難点。

e0033570_21035425.jpg映画そのものも上映時間が1時間半強というコンパクトさ。その中でニコラス・ケイジが暑苦しい怪演を見せてくれるのだから溜まったもんじゃない。
しかも随所に盛り込まれるギャグと紙一重(いや、ありゃギャグか)の描写も、どう受け止めて良いのやら。
前作より娯楽に徹したといえば聞こえはいいけど、画面作りは派手なものの締まりのない作品になっちゃってるなあ、というのが偽らざる感想だ。
だいたい前作のジョニーは自分の運命を受け入れる覚悟を決めていたはず。ところが本作ではライダーの力を捨てることに終始しているというのはヘン。

唯一の救いはヒロインを演じたヴィオランテ・プラシド
いやあ彼女はエキゾチックな美人だ、というか色っぽい姐ちゃん。
こんなセクシーなお母さんがいたら息子はたまらないだろうねえ。
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【ひとりごと】
前作ではまだヒーローっぽかったライダーも、本作ではまるでモンスター扱い。
しかも元は正義の聖霊だったのが、今は堕天使?
なんか違うキャラになってないか?


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by odin2099 | 2016-01-15 21:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20332643.jpg「X-MEN/ファースト・ジェネレーション」には第二次大戦頃、少年時代のマグニートーが出てくるが、その頃既にスティーブ・ロジャースはキャプテン・アメリカとして活躍中。
ということは、マグニートーもプロフェッサーXもキャップよりも年下なんですねえ。
まあ今のところ<MCU>と「X-MEN」、二つのユニバースが合体することは(噂レベルの話を除けば)ありませんが。

最初の方でシュミット=レッド・スカルが、「主神オーディンのコズミック・キューブ」だとか「世界樹」だとかについて滔々と語るシーンがあるけれど、この作品だけ観てるとチンプンカンプン。
でも前作「マイティ・ソー」を観ていればオーディンが何者で、キューブの謂れがどんなものなのか察しが付くようになっている。
ということは、やはりこれはシリーズ物の一本だと素直に考えた方が良いのだろう。

列車から落下して死んだと思われたバッキーが、続編では凄腕の暗殺者”ウィンター・ソルジャー”として復活してくるワケだけれど、捕虜収容所にいた時から何らかの手術などを受けていて、だからこそ助かったと考えるのが妥当なんだろうな。その際に怪我を負ったか何かで片腕が義手になり、洗脳されて記憶も喪った、と。
ただバッキー自身、自分の身体の変調なり違和感なりに何も気づいていなかったのかな?という疑問符も付いてしまう。
もっとわからないのは、同じく続編に出てくるドクター・ゾラのその後なのだけれど、これは「意外な形で再登場する」というインパクト重視で、細かい所にはツッコんじゃいけないのかもしれない。

復活と言えばレッド・スカル復活の噂もあったけれど、今のところ実現していない。
キューブのエネルギーとして取り込まれてるとか、そんな感じで出すつもりだったのだろうか。
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<過去記事>
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by odin2099 | 2016-01-12 20:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
父を知らず、母を亡くし、厚生施設に入れられていた少年アドニスの元に一人の婦人が訪れ、彼を引き取る。
彼女の名はメリー・アン・クリード、元世界チャンプ、アポロ・クリードの未亡人。
そしてアドニスこそ、亡き夫アポロと愛人との間に生まれた子なのだ。
メリー・アンの養子としてすくすくと育ったアドニスだったが、その身体を流れる血故なのか、彼はボクシングに憑りつかれ、遂には家を出てあの男の元へ。
その男、ロッキー・バルボア。アポロを破りチャンプになった男、そして親友。
エイドリアンを、そしてポーリーを喪い、息子も自分から遠ざかったこともあり、今はボクシングから身を引いたロッキーは、アドニスの申し出を一度は断るのだが、その熱意に負けてトレーナーとして復帰する。
アドニスの中に亡き友アポロを、そしてかつての自分の姿を見出したかのように。
デビュー戦を華々しいKO勝ちで飾ったアドニスに、世界チャンピオンからの対戦オファーが舞い込んできた。
だがその時、ロッキーの身体は病魔に蝕まれていた……
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2015年、映画館納めはこの作品でした。
完結した筈なのにまだ「ロッキー」やるの? 
今度はアポロの息子を出すの? 
と最初にニュースを聞いた時は半分呆れたものでしたが、出来上がった作品は実に感動的。
スタローン自身が「ロッキー7」ではなく「クリード1」だとコメントしていましたが、どちらの可能性も持った作品だと思います。

e0033570_10145857.jpgロッキーが若いボクサーを育てるというのは「5」でも「6」でもありましたし、お話そのものは「1」の焼き直しでもあるのですが、今回はロッキーがすっと脇に回り新しい主人公を立てているのが成功の理由でしょう。スタローン自身の企画ではなく、脚本を執筆したり監督をしたりしていないというのもあるのかもしれません。
「エクスペンダブルズ」シリーズでは、まだまだ若い者には負けないとばかりに現役感丸出しだったスタローンですが、こちらでは老境に差し掛かり少し枯れた魅力も見せてくれます。特にフィラデルフィア美術館の階段を、息も絶え絶えで上って行く姿にはグッとくるものがありました。
また音楽担当のルートヴィッヒ・ヨーランソンの勇壮なスコアも良いですが、要所要所に流れるビル・コンティの「ロッキー」のスコアも効いています。

そして「次」も気になります。
チャンピオンとの再戦とロッキーの闘病、シリーズで言うと「2」「3」のような話になりそうですが、予想を良い意味で裏切ってくれるようなフレッシュな作品も期待したいところですが、興行成績はどうなんでしょうか。
作品の評判も良いようですが、日本では公開劇場も少なく、宣伝にもそれほど力を入れているようにも見えないのが残念なところです。

【ひとこと】
アポロ、そしてその死後はロッキーのトレーナーとして全作に登場したデュークにも出て欲しかったですね。
それに「6」でちょっといい感じになったリトル・マリーとは、その後どうなったんでしょうか。


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by odin2099 | 2016-01-03 10:19 |  映画感想<カ行> | Trackback(19) | Comments(4)

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