【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<サ行>( 326 )

NHKのBSプレミアムで放送されている人気番組を再編集した劇場版、とのこと。
この番組は見たことがない、というより存在そのものも知らなかったが、たまたまこの劇場版の予告編を見て、出てくる猫の可愛らしさに観賞を決めた。

e0033570_20203933.jpgメインとなってるのは津輕のリンゴ農園で暮す猫の一家を2014年の初めから2015年にかけて、一年以上に亘って追いかけた映像。子猫の誕生から少しずつ成長していく姿が非常に愛らしい。
テレビでの未放映シーンも交えて再構成しているそうだが、最後には2年後、つまり今年の夏に撮影した最新映像も。
ちっちゃくて可愛い子猫の、すっかり逞しく立派になった姿を見ると、高々映画を見てる間の1時間半ちょっとしか経っていないのに、ずっと一緒に見守ってきたかのような錯覚にとらわれる。

その合間には世界各地で撮影したもののなかから、イスタンブール、リオデジャネイロ、ハワイ、モロッコ、シチリア、ギリシャの6か国分をピックアップ。その土地その土地に溶け込んだ様々な猫の姿をインターミッションとして挟み込む構成になっている。これまた個性的な猫のオンパレードで飽きさせない。

ナレーターは岩合光昭(出演も)と吉岡里帆。
この手のドキュメンタリーのナレーションは感情過多、説明過多で辟易するが、それはこの作品も同様。しかしそれが定番になっているのだから諦めるしかないのだろう。



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by odin2099 | 2017-11-01 20:23 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
これまたかなり気が早いですが、最新作となるエピソード8「最後のジェダイ」に向けて、こちらもおさらいを。

その「最後のジェダイ」は誰なのか、ということで様々な意見が飛び交ってますが、この作品の冒頭で「最後のジェダイ」=「ルーク・スカイウォーカー」と明言されております。監督のライアン・ジョンソンもそうコメントしてましたから、今更奇を衒った戦法は使わないのではないかと思います。

ただ今後、レイなりフィンなりがジェダイとして覚醒する可能性は当然ある訳で、これは二通りの意味があるのかも知れません。
つまり物語が始まる時点ではルークが「最後のジェダイ」だということ。
そしてレイたちは従来とは違う「新たなジェダイ」になる、即ちルークが旧い世代の「最後のジェダイ」である、という意味と掛けているのかな、ということです。

e0033570_22105940.jpgそれにしてもエピソード6の時点でのルークは、決して一人前のジェダイと言えるほどの活躍は見せませんでした。少なくともプリークエル・トリロジーにおけるオビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーには遠く及びません。
その彼が「フォースの覚醒」の中では「神話の人物」と呼ばれるほどの存在感を持つとは、この二つのエピソードの間にはどのような物語が繰り広げられたのでしょうね。

この「フォースの覚醒」は再三書いた通り、過去の作品の良いとこどり、パッチワークした二次創作作品みたいだな、というのが正直な感想です。
プリークエル・トリロジーにはなかった、ファンの見たい「スター・ウォーズ」の新作がこれだ、という意見も多く見かけましたが、自分には決してそうは映りませんでしたね。借り物の世界で新しいキャラクターたちが窮屈そうにしてるようにしか見えなかった、といえば言い過ぎでしょうか。
その点で「最後のジェダイ」は期待よりも不安の方がより大きな作品と言えます。願わくばそれが杞憂に終わらんことを。

ところで映画本編とは直接関係ないですが、最近「スター・ウォーズ」製作現場に関しては監督降板劇が相次いでいます。それもまた杞憂の一つです。
この「フォースの覚醒」のJ.J.エイブラムズと今度の「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソンは無事に完走出来ましたが、「ローグ・ワン」ではギャレス・エドワーズが降板まではしてないもののトニー・ギルロイが再撮影と仕上げの陣頭指揮を執り、実質的にはトニー・ギルロイ監督作品なのでは?と言われましたし、スピンオフ作品に携わっていたジョシュ・トランクは解任され、プロジェクト自体も凍結されてしまいました。

来年公開予定の「ハン・ソロ」からは撮影終了を目前に突如フィル・ロード&クリス・ミラーのコンビが首を切られベテランのロン・ハワードに交代、そして今度は撮影開始を前にしてエピソード9からコリン・トレボロウが放り出されました。
より良い作品を生み出すためのやむを得ない措置だと信じたいところですが、聞こえてくるのは不協和音や温度差ばかり。このまま製作体制が崩壊しないことを願うばかりです。

<過去作品>
http://odin2099.exblog.jp/25022948/


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by odin2099 | 2017-09-15 22:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>に移籍してきたスパイダーマンの本格デビュー作品。
「スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン」で描かれたようなオリジンストーリーはカットし、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の”その後”からスタート。

e0033570_10592825.jpg主人公のピーター・パーカーが今度は高校生ということで、過去のシリーズともちょっと違った感じだし、<MCU>作品としてもかなり異色。
それでもトニー・スタークやハッピー・ホーガン、ペッパー・ポッツの登場で紛れもない<MCU>作品の一本と感じさせてくれる。
宣伝ではアイアンマン=トニー・スタークとのWヒーロー物なのかと思わせたが、トニーはあくまでピーターの導師というか疑似父親的ポジションに留まり、決して出しゃばらず且つ美味しい役どころだった。

アベンジャーズのメンバー入りを目指して日々ヒーロー活動を続けるピーター、しかしトニーからは認められずついつい暴走、しかし最後には大きく成長して、というストーリーも共感出来るもので、ピーター=スパイダーマンと対決するヴィランも、異世界からの侵略者だったり、巨大な陰謀を企んでいるわけでもない町工場の親父レベルなのも親近感が湧く。
従来作品では「アントマン」にやや近いかも。

とはいってもその正体にはひねりが加えられ、クライマックスはなかなかの緊張状態。高校生にとっては街の平和も、好きな女の子の笑顔もどっちも守りたい大切なもの、というのはわかるのだけれど、この緊張状態が持続せず、意外に葛藤もなくというか躊躇もなく行動に移すのがちょっと意外。これがトビー・マクワイヤやアンドリュー・ガーフィールドのピーターだったら、もっとウジウジ悩みそうなんだけどね。

最初はトム・ホランドの”とっつあん坊や”みたいなルックスが馴染めなかったけど、その身体能力の高さは相当なもの。彼のピーター・パーカー、今後も期待出来そうだ。
それに若すぎる、美人過ぎるマリサ・トメイのメイおばさん。あんなセクシーでキュートな女性と思春期の少年が二人暮らしっていうシチュエーションはどうなの?

ところでピーターの憧れの美少女リズだけれど、申し訳ないけどちっとも可愛く思えなかった。今後の正ヒロインになりそうなゼンデイヤ演じるミシェルの方がクールだし、それに校内キャスターやってる女の子の方が絶対可愛い。ちなみに彼女、「ナイスガイズ!」でライアン・ゴスリングの娘役だった美少女だよね。再登場希望。
それにしてもあの娘が「MJ」っていうのは…。
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製作がコロムビア・ピクチャーズだからなのか、目立った<MCU>への伏線張りはなし。次回作のヴィランになりそうなキャラはポストクレジットで紹介されるけれど、そこまで。
カメオ出演のキャプテン・アメリカが何故かお笑い担当に…?
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by odin2099 | 2017-08-12 11:05 |  映画感想<サ行> | Trackback(17) | Comments(2)
<DCEU>おさらい中、というか、終わりました。
3本だけって楽でいいなあ。
<MCU>はもう事実上不可能。次の作品が公開されるまでに前の作品のソフト発売が間に合わないから、全部は見てられな~い。
8/11公開の「スパイダーマン/ホーム・カミング」までにおさらいしたくても、その一本前の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」が出るのは9/6だもんねえ。

ただ3本だけといえども、なかなかハードルが高いのが<DCEU>。
ぶっちゃけみんな長い、暗い。
スカッと愉しめる作品がない。
このあたり<MCU>ほど支持を得られてない原因だと思うんですけどね。

e0033570_20435276.jpgその中にあって一番短く、一番余計な脇筋のないのがこの「スーサイド・スクワッド」。
なんせ主人公が悪者たちだから多少はグロかったりエグかったりもあるけれど、実はみんな結構ピュアで好い奴ら。だから割と感情移入しやすいし、お涙ちょうだいシーンも適度にまぶされ、案外スカッとできるんじゃないのかなあ。

もっともそう単純ではないのが、この部隊を率いてる連中。
いわゆる正義の味方ポジにいるはずの人たちなんだけど、その実こいつらが一番の悪。
だから事件が解決しても「メデタシメデタシ」って気分になれないのが欠点で…
つくづく<DCEU>って捻ってるよなあ。

今度の「ワンダーウーマン」は初めて理屈抜きで楽しめそうだけど、そうなると作品世界のムードの統一が図られてるのかがちょっと気になるところだけど、そこは見てのお楽しみ、かな。

ところでこの作品に先立って見た「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」の王女アマネットが、ちょっとこの作品の魔女エンチャントレスにダブって見えた。なんか似てません?
そういや「パワーレンジャー」のリタもキャラが被ってるような。もっとラスボスの女性キャラにヴァリエーションが欲しいな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25098684/


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by odin2099 | 2017-08-01 20:45 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19221072.jpg「ミイラ再生」「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」も、元々は大神官(高僧)と王女(王の愛人)の悲恋が発端。最愛の人を蘇らせようとして復活したミイラが事件を引き起こすのだけれども、この作品では王女=ミイラで、身勝手な冒険家ニックことトム・クルーズがうっかり彼女を起こしちゃったので、さぁ大変、というお話に。
ミイラの行為に同情の余地はないし、トム、お前が余計なことをしなければ世界は平和だったのに。

その軍人にして泥棒というニックの前に現れるのがラッセル・クロウ扮するヘンリー・ジキル博士。
言わずとしれた「ジキル博士とハイド氏」のジキルなワケだけど、最初っからエキセントリックなアブナイ人で、これじゃあ二重人格も何もあったもんじゃない。
この人も自分で傷口広げておき乍ら、あとは知らん顔という大変メイワクな御仁。
この調子でドンドン犠牲者を増やしながら、今後の<ダーク・ユニバース>を引っ張っていくのだろうかと考えるとかなーり不安を覚える。

e0033570_19222179.jpg今回も自らアクション頑張ってるし、少々チャラいトムを楽しみたい人ならOKなんだろうけど、そうじゃないと辛い。
共演者も、ニックの恋人となる考古学者ジェニー役のアナベル・ウォーリス、ニックの相棒クリスのジェイク・ジェイソンは個性を出し損ねてるようだし、反対に王女アマネットを演じたソフィア・ブテラは、個性が色々と強烈すぎて好き嫌いが分かれるだろうし、元々期待値は高くはなかったんだけど、その予想すら下回った感じ。

専用のロゴまで用意した<ダーク・ユニバース>、今後のラインナップは「フランケンシュタインの花嫁」、「大アマゾンの半魚人」、「透明人間」、「ヴァン・ヘルシング」、「狼男」、「フランケンシュタイン」、「魔人ドラキュラ」、「オペラの怪人」、「ノートルダムのせむし男」etcのリメイク(リブート)作品が並んでるけど、今回の「ザ・マミー」を見る限りかなり厳しいかなあ。

監督や主演俳優には大物を予定してるようだが、「次」への伏線の貼り方は上手くないし、何といっても次回作の公開予定が2019年というのは遅すぎる。こういうのは年に一作ぐらいずつ作って一気呵成に行かなければ…。
自信がないので「ザ・マミー」の結果を見てから判断、なんて考えてるなら端からユニバース構想なんかぶち上げなけりゃ良いのだ。
「ドラキュラZERO」、どうなったんだよお。

まあ、「次」でどう立て直すかお手並み拝見だが、興行的にも作品内容的にもあまり芳しくないようで、はたして「次」があるのかどうか…?


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by odin2099 | 2017-07-30 19:23 |  映画感想<サ行> | Trackback(17) | Comments(1)
商売上は「ガールズ・イン・トラブル」を単独で第一弾とするのは難あり、と判断したんでしょうが、あちらが後付けの「エピソード0」ではなく、しっかりと伏線張って終わっていますので、先にあちらを見た方がこちらを楽しく見ることが出来るでしょうね。
特にシェリーの変身能力がこのお話の肝になっていますが、そのことはこの作品ではさらっと流されるだけ。
ついでに紅牙が元・宇宙刑事という設定に言及したのもあちらなので、やはり先に見ておいた方が良いかなあ、と。

e0033570_22333055.jpg「ゴーカイジャーVSギャバン」の時は曖昧だった警察組織の問題も、今回のシリーズで解決。
銀河連邦警察は「宇宙警察内部にあって組織犯罪対策を担っている」とのこと。
十文字撃はデカレンジャーたちに対して「あんたら所轄とは違う」と言ってますけど、そういうことなんですね。
また一乗寺烈とドギー・クルーガーが旧知の仲であるという、いわばファン発の後付け設定が今回のドギーの台詞で公認となったワケですが、今度は初代ギャバンとデカマスターが並んで戦う姿が見たいもんです。

紅牙は今回もちゃっかり生き残り、次なる使徒クールギンの元へ。
毎回毎回逃げ延びて次のエピソードへの橋渡しをする役回りだったりすると、それはそれで面白そうですし、監督の寵愛を受けてるだけになまじあり得ない話ではない?
ソフィ長官は彼女のことを知らなそうでしたが、元・宇宙刑事という出自を活かした彼女メインのエピソードも作れそうですし、初代のギャバンやシャリバンのかつての教え子だったり、というような設定はないのかなあ。

こちらのオーディオ・コメンタリーは石垣佑磨・さいねい龍二・林剛史・伊藤陽佑・吉田友一・坂本浩一監督。まあ想像つくように全編通してうるさいうるさい。
現場の楽しげな様子は伝わってきますし、石垣佑磨は意外に?進行を気にしていて、場面ごとの裏話とか補足を入れてきてるので、お宝度もあったりします。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25858802/


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by odin2099 | 2017-07-26 22:34 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「スペース・スクワッド」の円盤を入手したので、今度は時系列順に見直します。

e0033570_21395161.jpgこの映画、オープニングからミスリードを誘う演出が満載。
怪しげなホラーガールとヘルバイラをカットバックで見せ、ジャスミンとウメコはあっさりと惨殺。
と思いきやリセットされ、ループ展開に「?」となってると、ここで種明かし。
シシーが出てきて一気に作品の雰囲気が変わりますが、桃瀬美咲、やっぱ可愛いですねえ。
メイキング映像見ると、ちょっとお肌が荒れてるようなのが気になりますが。
ムードといえば、ジャスミンのポクポクチンも場違いといえば場違いですが、ジャスミンらしいといえば言えるのかなあ。
しかしよく「一休さん」なんて知ってたね、ジャスミン。それに東映+テレ朝だからオッケーなのかしらん?

シェリーとタミーとの邂逅もスムーズですし、謎の女性(苦笑)マキの登場も格好良く演出されてます。
これは川本まゆと佃井皆美の二人がちゃんと動けるからで、それに引っ張られるように森田のすーちゃんも絶妙のやられっぷりを見せてくれてます。その分ジャスミンとウメコは割を食った印象がありますが、主役の彼女たちは最後まで出ずっぱりですからね。

ホラーガールもとい銀河連邦警察のバーディー刑事部長から一連の経緯が説明され、物語は第二ステップへ。
ここからは紅牙が登場したりで、序盤のホラームードとは別の殺伐とした展開が待っているのですが、圧巻なのは原幹恵の身体能力の高さでしょうね。
ただ可愛い女の子がワーワーキャーキャー言ってるだけじゃアクション映画としては面白くもなんともありません。うわー、すげえ!というシーンがスタント丸出しじゃなく、本人がきちんとこなしていることがわかって初めて感激も倍加するワケです。

紅牙は途中で離脱して本編へ(笑)。
ヘルバイラはアリエナイザーとして見事にデリート許可!
ということで55分間はあっという間に終わります。
メイキング見ると楽しそうだし、人見早苗が演じたビビアン以外、名前がクレジットされない女性警官たちもきちんと設定されてることがわかりますし、木下あゆ美・菊地美香・森田涼花・桃瀬美咲・川本まゆ・坂本監督によるオーディオ・コメンタリーの噛み合わなさには失笑を禁じ得ませんし、人を選ぶタイプの作品なので好き嫌いはあるかと思いますが、僕個人としては全面的に応援します。
次もヨロシク!

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25860832/


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by odin2099 | 2017-07-25 21:42 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
ジョン・ウィリアムズ、ハンス・ジマー、ジョン・デブニー、クリストファー・ヤング、レイチェル・ポートマン、トレヴァー・ラビン、ハワード・ショア、デヴィッド・アーノルド、パトリック・ドイル、エリオット・ゴールデンサール、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、ダニー・エルフマン、トーマス・ニューマンらハリウッドを代表する作曲家たちや、ジェームズ・キャメロンら映画監督へインタビューを敢行したドキュメンタリー映画。
「カリコレ2017」での上映を前にWOWOWで放送してくれたので、そちらで鑑賞。

e0033570_22341878.jpg無声映画時代から映画に音楽は付き物で、革新的な存在になったのがマックス・スタイナーの「キング・コング」。
以後、「欲望という名の電車」、「めまい」、「続・夕陽のガンマン」、「サイコ」、「猿の惑星」、「タイタンズを忘れない」、「ショーシャンクの空に」等々、映画音楽史に残る作品を取り上げ、作曲家や音楽関係者、時には本人のコメントと共に創作の秘話に迫っていく。
映画音楽全体の流れと、映画音楽のつけ方の変遷を説明してくれるので、音楽の門外漢にもわかりやすい内容だ。

街中に張り出された映画の宣伝ポスターに自分の名前があると焦りを感じるとか、録音するスタジオによって音楽は変わるだとか、あるいは実際の録音風景に密着しての当事者ならではの発言が興味深い。
モティーフの解説ではハワード・ショアが自作「ロード・オブ・ザ・リング」を例に、その音楽構成について語っているのも貴重だろう。

中でも多くの時間が割かれているのがジョン・ウィリアムズで、「ジョーズ」、「未知との遭遇」、「スター・ウォーズ」、「インディ・ジョーンズ」、「E.T.」、「ジュラシック・パーク」などについてハンス・ジマーが熱く語る姿は印象的だ。
もちろんハンス・ジマーにも時間は割かれていて、「グラディエーター」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」が同業者から絶賛されている。

映画音楽という括りを離れても、一つの映画が「ロッキー」のテーマ曲で幕を開け、「ピンク・パンサー」や「007」、「バットマン」や「アベンジャーズ」、「ハリー・ポッター」、「ブレイブ・ハート」、「トランスフォーマー」、「ファインディング・ニモ」、「カールじいさんと空飛ぶ家」などの名場面を愉しめるなんて贅沢な体験である。

本心を隠してのおしゃべりは楽しいが、音楽は全てをさらけ出すとのハンス・ジマーの言葉は重い。

エンドロールでは「ジェームズ・ホーナーを偲んで」と題して、ジェームズ・キャメロンが「タイタニック」製作当時の思い出を披露。本来は映画本編で大きく取り上げる予定だったのだろう。


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by odin2099 | 2017-07-23 22:35 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「トランスフォーマー」をチェックしている流れの中で、もう一つのハズブロ製ヒーロー映画も気になったのでチェック。
あ、よく見たら”THE RISE OF COBRA”ってもうサブタイトル入ってるね。
邦題では無視されちゃったけど、当初からシリーズ化する気満々だったんだ。

ちなみにこの映画がそれなりにヒットした後、「トランスフォーマー」と世界観共有する構想があったはずなんだけど、どうなっちゃったのかなあ?
「マイクロノーツ(ミクロマン)」も映画化して<ハズブロ・ユニバース>を作るという景気の良いハナシだったんだけど…。
今は<トランスフォーマー・ユニバース>計画だけが生き残ってるようで。

e0033570_23200846.jpg「G.I.ジョー」といえば、僕も小さい頃にちょこっと触れたことのある玩具だけど、この映画は日本でも放送されたTVアニメ「地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー」をベース、ということで馴染みが薄いです。超戦力を保有してる極秘の多国籍軍といっただけど、指揮系統・命令系統が今一つ不明確。誰の指揮下にあるんだろう?国連?

そんなG.I.ジョーと悪の組織(後にコブラと判明)の抗争を描いてるんだけど、細かいお話すっかり忘れていたからすっげえ面白い。
そうか、こいつとこいつが繋がっていて、裏でこやつが手を引いていて、あいつの正体は実は…?!、と目まぐるしい目まぐるしい。
メイン格のキャラが多過ぎて、途中で「この人誰だっけ?」となるのが玉に瑕だけど、2時間はハラハラドキドキで退屈させない。

シエナ・ミラーもレイチェル・ニコルズもそこそこのセクシーアクションを見せてくれてるので、「トランスフォーマー」なんかより数倍は面白い。
そのうち(お話や人間関係忘れた頃)また見たくなるんだろうなあ。

そういや今回、ブレンダン・フレイザーをやっと確認!
そうか、チョイ役だけどおいしい出番かも。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/11920190/


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by odin2099 | 2017-07-21 23:22 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
今日は「サイボーグ009の日」!
「サイボーグ009」の連載が始まった記念日です。

というワケで、やっぱり今日は「009」を鑑賞。
名作の誉れも高い、劇場版第2作「怪獣戦争」をば。

e0033570_22561153.jpgこの作品が多分、動く「009」を見た最初じゃないかなあ。
白黒のTVシリーズは見たことなかったし、まだサンライズ製のカラー版が始まってない頃、たまたまTVで放送していたのがこの「怪獣戦争」。
多分ビデオが出る前に2回か3回は見てる筈で、劇場版の1作目にTVでお目にかかったのは、それよりも後なんですよね。
あんまり放送してくれなかったのか、たまたま自分とタイミングが合わなかったのかわからないんですけど。

流石に50年も前の作品ですから、古臭さはもちろん感じます。
原作漫画とは大きくイメージの異なる島村ジョーは違和感ありありですし、子どもを飽きさせないためなんでしょうけど、過剰に盛り込まれたギャグシーンはせっかくのお涙ちょうだいドラマに水を差します。
今ならもっとエモーショナルに、更に涙をたっぷり絞りとるように仕立てることも可能でしょう。絵柄も当然石ノ森タッチに忠実に。

でもこの時代ならではの勢い、熱がなければ、表面だけをなぞった薄っぺらいリメイクに終始してしまうんでしょうなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2449219/
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by odin2099 | 2017-07-19 22:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

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