【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<サ行>( 333 )

ひょんなことから高校の麻雀部へ入部することになった少女が、仲間と共に全国大会出場を目指すという人気コミックの実写化作品。
といっても原作は未読だし、先に作られたTVアニメ版も未見、おまけに麻雀のルールも全然わからない、という状態で、さて大丈夫だろうか、と案じていたけれど、これは面白い。

e0033570_23004669.jpg先ずTVドラマとして4話放送され、そこで主人公の宮永咲が原村和との偶然の出会いから麻雀部入部し、その後は練習に明け暮れ、強化合宿を行って遂に県大会の予選に出場するまでを描き、それに続く5話目にあたる「特別編」では彼女たちのライバルになる高校をフィーチャーし、この劇場版に繋げるというメディアミックス戦略が取られた。
劇場版でもこれまでの経緯はダイジェストで紹介されたり、回想シーンという形で挿入はされているものの、基本はドラマを見ている前提で組み立てられているので、一見さんだとやや辛いかもしれない。

麻雀のルールも、ドラマ版では大まかな説明があるもののさっぱり理解出来なかったのだが、劇場版では一種のスポーツとして捉え、王道を行くスポ根モノとして描くことで盛り上げることに成功。
またその合間には女の子同士の友情劇が、ちょっと百合っぽい危うさを漂わせながら盛り込まれているので、見ているだけで胸がキュンとなってくるし、ミニスカ中心の清楚な制服姿にも萌える。

とにかく全編これ、美女・美少女のオンパレード。
メインとなる宮永咲役の浜辺美波と原村和役・浅川梨奈のファーストシーンにおける圧倒的な透明感。
そのチームメイトとなる廣田あいか、古畑星夏、山田杏奈、ライバルとなる加村真美、樋口柚子、星名美津紀、吉﨑綾、武田玲奈、岡本夏美、あの、大西亜玖璃、長澤茉里奈、山地まり、永尾まりや、柴田杏花、小篠恵奈、金子理江、菊地麻衣、更に佐野ひなこに夏菜とよくぞ揃えたと感服するほどの女優、アイドル、モデルがズラリ。
必ずやこの中に次世代を担う逸材がいるに違いない。というより、既に何人かがブレイクの兆しを見せている。

漫画の実写化となると色々と注文も多くなるところだが、この作品に関してはビジュアル面はファンからも納得の声が多いようだ。
好評により近々第二弾が公開されるが、こちらも楽しみである。


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by odin2099 | 2018-01-17 23:03 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<日本語吹替版>、<字幕スーパー版>ときて、3回目は<3D吹替版>。
ぶっちゃけ、この映画を3Dで見る必然性は殆どない。
もう大作映画を無理して3D化する必要はないんじゃないか。

「フォースの覚醒」のハン・ソロは「大物スターのゲスト出演」という色合いが濃かったが、この「最後のジェダイ」のルーク・スカイウォーカーは紛れもなく主役の一人。
ルークというキャラクターには、まだ中心で活躍できるだけのポテンシャルが残った形での三部作の終焉だったが、10年前20年前ならともかく、三部作完結――「ジェダイの帰還」から30年を経ての新作ともなればこのぐらいのポジションが相応しいのだろう。物語への関与具合で言えば「新たなる希望」時のオビ=ワン・ケノービを凌いでいる。

e0033570_18595316.jpgそれにしてもジェダイとは、ジェダイマスターとは、過ちを繰り返しなかなか先へと進めない存在らしい。
ヨーダ然り、オビ=ワン然り、そしてルーク然り、常に過ちを繰り返す。ヨーダはドゥークーを、オビ=ワンはアナキンを、ルークはベン・ソロを導きそこなった。
ヨーダとオビ=ワンはルークを得たが、はたしてルークはレイを正しく導いたのか。
やはり「ジェダイは滅びるべき」なのかもしれない。

そのルークに代わって主役の座に就くのはレイと、そしてカイロ・レンことベン・ソロなのか。
「フォースの覚醒」ではレイ、フィン、ポー・ダメロンVSカイロ・レン、スノーク最高指導者という図式だったが、今回スノークが退場し(といってもEP9で復活してこないという保証はないが)、フィンがメインストーリーから脱落気味。
ポーは当初の予定では「フォースの覚醒」序盤で命を落とす軽い役回りだったとは思えないほど重要人物になりつつあるが、どうやら物語全体を引っ張る役目はレイとベンに託された感がある。

レイは本当に「何者でもない両親」から生まれ、そして捨てられた名もない存在なのか。
ベンは己の野望、そしてダース・ベイダーを継ぐという気概の中に朽ち果てるのか、それともダークサイドからライトサイドへ帰還を果たし、秩序とバランスをもたらすのか。
「フォースの覚醒」で提示された謎の数々を「最後のジェダイ」ではあっけなく片付け、肩透かしを食らった感があるが、それを受けてのEP9がそれを更に進めるのか、それともまた新たなどんでん返しがあるのか。JJのお手並み拝見といこう。

個人的にはレイアの退場に説得力を持たせてくれることと、物語の締めくくりに際してはやはりルークに立ち会っていて欲しいと願っている。
また今回ヨーダが再登場したが、出来得ればオビ=ワン、アナキン、それにランド・カルリジアンにもサーガに関与して欲しいところだが、それは贅沢な望みか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/26269668/
http://odin2099.exblog.jp/26410542/
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by odin2099 | 2018-01-14 19:02 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
この作品も毎年のように見直しております。
見直す度に侍たちが愛おしくなってきますね。

残念なのはこの映画が3D作品として作られているのですが、劇場公開時に3Dで見ることが叶わなかったこと。
以前出たDVDは昔懐かしい赤と緑の眼鏡で見ることのできる3Dヴァージョンも収録されていましたが、元の色が伝わらない味気ないものですし、3D効果のほどもしれたもの。
最近出たBlu-rayのBOXには本来の3Dヴァージョンも収録されてますが、今度は自宅に観賞設備がない…。

結局夏の<スーパー戦隊>映画の3D化はこの「シンケンジャー」と翌年の「天装戦隊ゴセイジャー」で打ち止めとなってしまった、ということはその出来も推して知るべきなのかもしれませんが、それでも一度は劇場のスクリーンできちんとした形で3D映像を愉しみたいものです。

e0033570_08092752.jpg3D作品として作るために制約があったのか、この作品は通常より短めの尺。テレビ版の1エピソード以下の分量しかありません。
が、そこを逆手にとって、いわば前後編の「後編」のような構成にし、適度なお笑いというか微笑ましいシーンも交えながら、侍たちの悲壮感、そしてクライマックスでの爽快感も盛り込まれており、ぎゅっと濃縮したような密度のドラマを作ることに成功しています。

この映画一本だけで「侍戦隊シンケンジャー」という作品がどういうものかは掴めないと思いますが、時代劇のリズム、パターンを持った<スーパー戦隊>シリーズの中では異色の存在で、その立ち回りを含めた画面構成と、高木洋の音楽との相乗効果の素晴らしさの一端は伝わるかと。

そういえば今年の<スーパー戦隊>最新作「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の音楽担当は、「シンケンジャー」以来の高木洋の登板だとか。
それだけでちょっと興味が湧いてきてます。

それにしても「シンケンジャー」も来年で10年。
ともなれば引退したり音信不通のキャストが出たりする頃ではありますが、メインキャストは一人も欠けることなく活躍。
となれば再結集、完全新作の製作を願ってしまうところなのですが、逆に売れっ子がいる故にまたハードルが高くなってしまっているのでしょうね。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-14 08:13 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
2018年最初の一本は「スター・ウォーズ」!
前回は吹替版で見てきたので、今回は字幕スーパー版。やはり林完治の翻訳は安定してます。

さてこの映画、サントラを聴いた時にも改めて思ったのですが、ジョン・ウィリアムスは目立った新曲、というか新テーマを書いてません。
お馴染み「スター・ウォーズのテーマ」で幕を開けたあとは、既成曲の使いまわし。
レジスタンスが映ればレジスタンスのテーマが流れるし、カイロ・レンやレイが出て来ればそれぞれのテーマ。スノークがダース・ベイダーに言及すれば「ダース・ベイダーのテーマ」だし、ヨーダが登場すればもちろん「ヨーダのテーマ」、という具合。

拘ってるなと思ったのは、終盤のルークとレイアの再会シーンにはEP6で作られた「ルークとレイア」、ハンの形見を渡すシーンではEP5の「ハンとレイア」のメロディが使われていたこと。
また惑星クレイトでの攻防戦では、EP4のバトルシーンで流れた曲がミレニアム・ファルコン号の活躍を盛り立てます。

EP7よりはレイアのシーンが増えたので当然彼女のテーマも何回か使われますが、やはりグッとくるのがエンドロールでキャリー・フィッシャーへの献辞が映し出されるシーン。彼女を称えるかのように、しっとりと流れるんですねえ。

意外なのは”主役”ルーク・スカイウォーカーのテーマ曲が殆ど流れないこと。
といっても「ルークのテーマ」=「スター・ウォーズのテーマ」なので、実は劇中での使用例は過去の作品でも少ないのです。EP1からEP3では殆ど使われていませんし(EP3のラストでは文字通りの「ルークのテーマ」としての使用例がありますが)。

e0033570_10172100.jpg代わって大々的に、事実上の作品のメインテーマ扱いになっているのが「フォースのテーマ」。
EP4で初使用の時は「ベンのテーマ」でしたが、やがて「ジェダイのテーマ」「フォースのテーマ」とどんどん扱いが大きくなっていきました。今回は師であるオビ=ワン・ケノービのイメージも部分的に重ね合わされているルークの描写には、むしろ相応しいメロディだったと思います。

ただその使い方はちょいと曲者でして、カイロ・レンがスノークを刺殺するシーンにも流れます。
ここでカイロ・レンがライトサイドへの帰還を果たしたのか?と期待させるのですが、実は…とミスリードを誘っているのも侮れません。
かつてEP2ではアナキンが葛藤する場面でこのメロディが使われ、彼がギリギリでダークサイドの誘惑をはねのけライトサイドに留まったことを表現したのを踏まえての演出なのかもしれませんが。

惑星クレイトといえば、なんといっても圧巻なのがルークとカイロ・レンの一騎打ち。
実はX-ウィングを海中に沈めてしまったルークには移動手段がなく(ということを表しているんでしょうね、あのショットは。実際はフォースを使えば、ダゴバでヨーダがやって見せたように引き上げて再使用も出来るでしょうけど)、遠くアク=トゥーからフォースでアバターを送っていただけなので実態はないのですが(その割にレイアとは触れ合ってますが、一種のフォースの感応でしょうかね、レイとカイロ・レンでもありましたが)、そのことは割と細かく、しかも初見では気付かれにくいように描写されています。

ファーストオーダーの猛攻の中でも平然としているルークというのはあからさまですが(これもルークの超人性の描写と受け取れるようになっていますが)、クレイトの地面は赤くその上を白い塩が覆っているので歩くだけで赤い跡が出来るので、激しく動き回るレンの足下は赤く乱れているのに対し、ルークの足下は白いままです。それにルークはレンのライトセーバーを躱すだけで自分から仕掛けませんし、切り結ぶこともありません。

そして何よりもルークの姿。全編に亘って見られる白髪交じりの初老のものではなく、黒髪を湛えた姿はレンと訣別した回想シーンと同じもの。おそらくレン、そしてレイアと別れた時の姿なのではないかと思います。
もし今後EP9でルークが霊体として姿を見せるとしたら、はたしてどちらの姿を取るでしょうか。レン(ベン・ソロ)の前に姿を見せるなら若い時の姿、レイの前なら初老の姿…などと想像してみるのも面白いと思います。

EP8はなかったことにして欲しいという署名活動が活発化してるようですし、個人的にもこの展開は望んだものでも納得出来るものでもありませんが、最後の最後に格好良いルークの姿を見せてくれただけで、この作品そのものは肯定したいと思います。例えEP9でどのようなどんでん返しがあろうとも。
上映終了までもう1~2回は見に行きたいものです。

【ひとこと】
なかったことにして欲しいのはEP8だけじゃなく、EP7以降全部ですね、自分なら。
EP7始動の際にそれまでの小説やコミック、ゲーム作品はカノン(正史)からレジェンズ(番外編)に格下げされましたが、将来的にEP7から9までの三部作が「なかったこと」になる日はくるでしょうか?
もしルーカスフィルムがディズニー傘下を離れ、独立するなり別の親会社を持つようになったら、ひょっとしたら…?


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by odin2099 | 2018-01-03 10:19 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
週末に「ジャスティス・リーグ」の2回目を鑑賞。
前回は吹替版、今回は字幕スーパー版でしたが(もう吹替版上映してなかった)、一度見てお話が頭に入ってるということもあって、より画面に集中出来たように思います。

e0033570_22265067.jpg前回は色々と気になったりもしたのですが、今回は素直に愉しみましたね。
スーパーマンの能力が特出してるので全体のパワーバランスは悪いのですが、それでもバットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグそれぞれ良いキャラしてます。

バットマンは実はあんまりいい場面がないんですが、素顔のブルース・ウェインの時はチームのまとめ役、引っ張り役のみならず、映画全体の水先案内人としての務めは立派に果たしていますし、やっぱり光っているのはワンダーウーマン。
素顔のダイアナの時は髪型からしてあんまり好きになれないんですけど、ワンダーウーマンとなると俄然輝きます。見惚れてしまいます。ダイアナの時の衣装でも、例えばサイボーグと対面する際のパンツ姿。キュッと上がったヒップがカッコいいのなんのって。このショットだけでも何度も繰り返し見たくなります。

まあ欠点としてはお話の、というかヴィランの弱さ。
ステッペンウルフやパラデーモンの威勢が良いのは最初だけ。最後は腰砕けに終わってしまいますし、何といってもマザーボックスの設定がチンプンカンプン。
2時間というコンパクトさは買いますが、次回作はヒーロー大集合に相応しい盛り上がりを期待したいところです。

しかし、本国ではやはり失敗作の烙印を押されそうな状況のようですし、日本じゃお客さんがあんまり入っていないようで…。アメコミ映画は当たらない、という言葉が久々に蘇りつつあります。
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  ×  ×  ×  ×

比べてみたくなって、その後で「アベンジャーズ」を再観賞。
ただしお手軽に見たかったので、2015/6/26に放送された「金ロー」版で。
元の映画も面白いんですが、この時の編集は本当に凄いんですよね。140分強の作品を90分強に短縮して、それでも見せ場は損なっていないのですから。
この時の放送で初めて「アベンジャーズ」を、<MCU>を見た、という人でも、どうにかついていけるんじゃないかな、と思えるほどです。

e0033570_22263799.jpgそれはさておき、ヒーロー大集合映画としての出来は、「ジャスティス・リーグ」より「アベンジャーズ」に軍配はあがりますね。
「ジャスティス・リーグ」は「マン・オブ・スティール」から始まる<DCFU>の5本目、「アベンジャーズ」は「アイアンマン」から始まる<MCU>の6本目ですから条件としては概ね同じ。
しかし一本一本でキャラクターをじっくり描き、満を持して集結させた「アベンジャーズ」と違い、ストーリーの連続性はあるものの、キャラクターの集合とお披露目を兼ねた「ジャスティス・リーグ」ではワクワク感が足りませんし、遊びの部分も少なくなります。
<DCFU>は当然<MCU>を研究して戦略を立て、二番煎じにならない工夫を凝らしたことと思いますが、今までのところその方法は必ずしも成功してるとは言い難いようです。

現在17本目まで公開されている<MCU>は、2020年公開の22本目で一区切り。
しかしその後も年に2~3本ペースで五年後十年後を睨んだスケジュールを組んでいるようですが、対する<DCFU>は企画だけは10本前後持ち上がっているものの、どこまで決まっているのか、どの順番に作られるのかも定かではないのが現状です。

2019年に<MCU>は「ブラックパンサー」、「アベンジャーズ/インフィニティウォー」、「アントマン2」の3本が公開予定ですが、<DCFU>は「アクアマン」のみ。
DCとマーベルには良きライバル同士として映画界を盛り上げて行って欲しいのですが、このままだと大きく水を開けられてしまいかねないのが何とも淋しいところです。
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by odin2099 | 2017-12-26 22:29 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレ注意! ****

新たな三部作のブリッジとなるエピソード8。
今回はシリーズ初、前作のラストシーンから直結。
何年後とか何十年後とか必ず時間を置いていたこれまでとは一線を画しているのが大きな特徴だ。

e0033570_19034563.jpgといってもいきなりレジスタンスはファーストオーダーの攻撃を受け、さあ大変!――というところから始まるので、あれ?「フォースの覚醒」のラストってそんなに切羽詰まってたっけ?と違和感アリアリではある。
それに早速「帝国の逆襲」の焼き直しっぽくて、またか、と不安に駆られる出だしでもある。

一方ようやくルークを探し当てたレイ。
ライトセーバーを差し出すものの、それをポイっと捨ててしまい、「とっとと帰れ」とすげなく追い返そうとするつれないマスター・スカイウォーカーであった。
そのあまりにそっけない仕草に、これはギャグだと思っていいのか判断に悩む。
マスター・スカイウォーカーはその後でも葉っぱでコチョコチョとかやるので、なんだか監督のセンスを疑うな。

ファーストオーダーの攻撃に大混乱のレジスタンスの基地では、「フォースの覚醒」の思わせぶりなラストは何だったんだ?というくらいあっけなくフィンは目覚め、どうやって逃げようかとかそういう話が展開されるのだけど、正直言うとこっちのエピソード、いらなかった。

これがないとフィンの活躍が描けないとか、キャプテン・ファズマやマズ・カナタを再登場させられないとか色々あるんだろうけど(どっちも大した出番じゃない。このままだとファズマさんは見掛け倒しの”第二のボバ・フェット”になりかねない)、こっちのパートを削れば少なくてもシリーズ最長の上映時間にはならなかったはず。

フィンもフィンで、彼にとっちゃレジスタンスはどうでもよく、単にレイが心配なだけ。前作でもそうだったけど、彼の場合は動機やら方法に問題があっても結果オーライで済んでるから運が良い。
ポー・ダメロンは前作では”大人なキャラ”(あくまでレイやフィンやカイロ・レンに比べれば、だけど)だったのに、今回はヒーロー度は上がったけど、何故か熱血バカに。これじゃレイアのお怒りもご尤も。
またこの熱血バカ具合が、レイアが倒れた後でレジスタンスを指揮するホルト提督への疑念を強める効果を狙ってはいるのだろうけど、それもイマイチ決まらない。

ルークは完全に世捨て人になっていてレイの説得にも耳を貸さないのだけど、そこでR2-D2の必殺アイテム登場。
「助けてオビ=ワン・ケノービ!あなただけが頼り!」のレイアのホログラムをルークに見せるのだ。
よく取っておいたな、R2。

ルークが隠遁生活を送っていたのはベン・ソロという有望な少年を導きそこね、ダース・ベイダーのフォロワーたるカイロ・レンを誕生させてしまったから。
かつてオビ=ワン・ケノービは弟子アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ちた時、自らケリをつけようとしたけれど、ルークはベンに襲われ、逃げ出して殻に閉じこもったということなんですな。

ところがベン君に言わせると、この経緯はちと違う。
何故かレイとベン(カイロ・レン)の間にフォースの繋がりが出来て即時通話が可能、二人は共鳴し合う状態になるのだけど、ベンがダークサイドに堕ちた切っ掛けはなんとルークに殺されかけたから?! 
さあ、嘘を吐いてるのはどっちだ?

e0033570_19035608.jpgここでレイとベンの間に共闘する未来が提示され、実際それは後で実現するのだけれども、それは思いもかけないシチュエーションで。なんとベン君、スノーク最高指導者をあっさりと瞬殺!
で、ライトサイドへ戻ってくるかと思いきや、自らが最高指導者に地位に就く。

前作で誓った「あなた(ベイダー)が始めたことを終わらせる」というのは、ベイダーが出来なかった師匠(ダース・シディアス=パルパティーン)を殺して自分がシスの頂点に立つこと?
という以前にスノーク、お前は何者なんだ?
大言壮語してるうちに弟子に足下掬われて…いや、まだ実は死んでないとか、ワンチャンあるのかな。

何者?といえばレイ。
ルークの娘だとか、ハンとレイアの娘(ということはベンの妹?)、スノークの娘? はたまたアナキン同様「無原罪の御宿り」?とヤキモキさせながら、実は名もなき庶民の子どもってねぇ…。
個人的にはルークとレイアの間に生まれてしまった罪深き子供、という線をずっと考えていたのだけれど、それってエロゲやラノベの世界ですか?いや、兄妹婚って神話や英雄伝説にはよくある話だと思うのだけれど。

結果的にルークとは理解し合えないまま、レイは仲間の元へ。
やっぱりこれまた「帝国の逆襲」みたいな展開だけど、そんなルークの前に現れるのがマスター・ヨーダ。出てくるの遅いよ。もっと早くに出てきて、ルークを助けてやれよ。ジェダイって保守的というか、いつも後手後手に回ってる印象があるなあ。
それに役者の都合とか色々あるんだろうけど、ここでルークを見守るのはオビ=ワンの役目じゃないのかねえ。そしてアナキン、ベンのことで助言してやれよ。

「フォースの覚醒」はこれまでのシリーズから多くのシチュエーションを借り、パターン演出に押し込めて作られていたが、この「最後のジェダイ」はそれを逆手に取り、パターン破りでミスリードを誘い、すべてをぶち壊す。いみじくもルークが語ったように「ジェダイ(過去のシリーズ作品)は滅び」た。
そういう意味では「”衝撃の”スター・ウォーズ」だったかも知れない。

それでもなお従来のパターンに当てはめて今後を予想するなら、ルークは霊体となってレイや場合によってはベンの前に姿を見せ助言するだろうし、ベンにもライトサイドへ還る最後のチャンスが用意されているかもしれない(でないとスカイウォーカー家の血筋は絶える)。
ラストの方に出て来た子供たちが次世代のジェダイとして覚醒するかもしれないが…もはやそれも意味あることとは思えない。レイが従来のシリーズの延長線上にいない主人公だからだ。

レイアが直接フォースを操るシーンがあるのはシリーズで初(で最後?)。
「フォースの覚醒」でハン・ソロ、「最後のジェダイ」ではルーク、となれば次のエピソード9はレイアがメインフィーチャーされ、息子ベンとの決着がつくものと期待したいところだけれど、それも叶わぬ夢か。
監督交代劇を踏まえ、全米公開が(「インディアナ・ジョーンズ」シリーズ5作目を翌年に追いやって決めた)2019年5月から12月へと先延ばしされてしまった完結編となるエピソード9、現段階では期待よりも不安が大きい。

【ひとりごと】
本作で描かれるルーク・スカイウォーカー像に納得している訳ではないが、それでもマーク・ハミルの演技は素晴らしい。
オスカーに値すると思うが、「クリード」でのシルベスター・スタローンの扱いを見る限り、娯楽作品での受賞はおろかノミネートさえ難しいのだろうな。
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by odin2099 | 2017-12-17 19:09 |  映画感想<サ行> | Trackback(3) | Comments(4)
*** ネタバレ注意! ***

e0033570_19201399.jpg今年2本目、通算では「マン・オブ・スティール」、「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」、「スーサイド・スクワッド」、「ワンダーウーマン」に続く5本目になる<DCEU>の最新作。
この”ユニバース”作品群、前作前々作では<DCフィルムズ>と呼称していたが、本作のパンフレットを見ると<DCFU(DCフィルムユニバース)>とある。<MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)>のように、もういい加減オフィシャルで統一して欲しい。

仕上げ段階で監督のザック・スナイダーが降板し、ジョス・ウェドンが後を引き継いで完成させた(だけでなく再撮影を行うなど大きく手を入れたとの噂)という経緯があり、何故かゴタゴタの絶えない<DCEU>の現場だけに不安要素は大きかったが、上映時間を思い切って2時間に刈り込んだのが功を奏したのか、初めて何度でも見直したい、と思える作品になっていた。

といっても先行する<MCU>と違い、<DCEU>は伏線の貼り方が下手。いきなりステッペンウルフだ、マザーボックスだ、と言われてもその凄さがわからない(逆に<MCU>は露骨にやりすぎなこともあるけれど)。
これまでの作品で少しでもそれらに触れていたならば「未曾有の危機に強者集結」というワクワク感が増したと思うのだが、残念ながら唐突感は否めなかった。

またキャラクターの描き分けも下手。これは「アベンジャーズ」の一作目が奇跡的な出来栄えだったということもあるのだが、比較してしまうとジャスティス・リーグはせっかく超人が集まっていても烏合の衆に見えてしまう場面が多々ある。

パワーバランスも悪く、スーパーマンはチート過ぎるしバットマンはザコ過ぎる。アクアマンは海中での見せ場がないし、一応能力を発揮しているように見えるのはフラッシュとサイボーグだけ。
アベンジャーズも個々の能力差は大きいものの共闘のシーンでは各人の役割分担が決まっていて、それも正に適材適所だと見ていて納得出来るのだが、ジャスティス・リーグの戦いは見ていても誰の場面かがわかりづらい。

e0033570_19202893.jpgそして注目のスーパーマンの復活。「バットマンVSスーパーマン」のラストシーンの描写から、超自然的な力や奇跡が起こって復活するのかと思いきや、なんとマザーボックスのパワーでジェネシスチェンバーを起動、つまりテクノロジーの力でバットマンたちが甦らせてしまうとは…! まあ「有り」っちゃあ「有り」なんだけど、これはなんだか肩透かしされた気分。

と愚痴を言えばキリがないのだが、その一方で満足度も高い。
音楽担当のダニー・エルフマンは自作の「バットマンのテーマ」のみならず、ジョン・ウィリアムズ作曲の「スーパーマンのテーマ」もチラッと流してくれるし(勿論バーバリズムに溢れた「ワンダーウーマンのテーマ」も)、やっぱりヒーロー同士の共闘は燃える。それにワンダーウーマン、使い勝手が良いのかもしれないが、製作サイドから愛されてるなあ。
これに続く「ジャスティス・リーグ2」の企画は一端白紙に戻ったとも聞くが、今回参加してないヒーローも交えての再共演、是非とも実現して欲しいものだ。

これまでの<DCEU>には特別ポストクレジットシーンは用意されていなかったが、今回は2つ。
1つはフラッシュとスーパーマンが速さを競うというお遊び的なものだが、もう1つは脱獄したレックス・ルーサーがデスストロークに対し、ジャスティス・リーグに対抗して我々も手を組もうと持ち掛けるシーン。明確な次回作以降への伏線だが、果たしてこれを回収するのはどの作品になるのだろうか。

<DCEU>の次の作品は来年公開の「アクアマン」(今回はチラっと顔見せ程度の出番だったメラに期待。ワンダーウーマンに足りない”ボリューム”を補ってくれそう)だがこちらには絡みそうもないし、その次となると一応の公開日がアナウンスされている「ワンダーウーマン2」以外は「シャザム」、「フラッシュ」、「グリーンランタン」、「サイボーグ」、「サンドマン」、「ジャスティス・リーグ・ダーク」、「マン・オブ・スティール2」、「バットガール」、「ナイトウィング」、「ゴッサム・シティ・サイレンズ」、「スーサイド・スクワッド2」、「ザ・バットマン」とタイトルだけは列挙できるものの、全部実現するとは思えないしどこから着手するのかも不明。
持ち直したとも言われる<DCEU>ではあるが、ライバルの<MCU>に比べるとまだまだ不安定、先行き不透明と言わざるを得ないのが寂しい。


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by odin2099 | 2017-11-23 19:24 |  映画感想<サ行> | Trackback(3) | Comments(3)
NHKのBSプレミアムで放送されている人気番組を再編集した劇場版、とのこと。
この番組は見たことがない、というより存在そのものも知らなかったが、たまたまこの劇場版の予告編を見て、出てくる猫の可愛らしさに観賞を決めた。

e0033570_20203933.jpgメインとなってるのは津輕のリンゴ農園で暮す猫の一家を2014年の初めから2015年にかけて、一年以上に亘って追いかけた映像。子猫の誕生から少しずつ成長していく姿が非常に愛らしい。
テレビでの未放映シーンも交えて再構成しているそうだが、最後には2年後、つまり今年の夏に撮影した最新映像も。
ちっちゃくて可愛い子猫の、すっかり逞しく立派になった姿を見ると、高々映画を見てる間の1時間半ちょっとしか経っていないのに、ずっと一緒に見守ってきたかのような錯覚にとらわれる。

その合間には世界各地で撮影したもののなかから、イスタンブール、リオデジャネイロ、ハワイ、モロッコ、シチリア、ギリシャの6か国分をピックアップ。その土地その土地に溶け込んだ様々な猫の姿をインターミッションとして挟み込む構成になっている。これまた個性的な猫のオンパレードで飽きさせない。

ナレーターは岩合光昭(出演も)と吉岡里帆。
この手のドキュメンタリーのナレーションは感情過多、説明過多で辟易するが、それはこの作品も同様。しかしそれが定番になっているのだから諦めるしかないのだろう。



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by odin2099 | 2017-11-01 20:23 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
これまたかなり気が早いですが、最新作となるエピソード8「最後のジェダイ」に向けて、こちらもおさらいを。

その「最後のジェダイ」は誰なのか、ということで様々な意見が飛び交ってますが、この作品の冒頭で「最後のジェダイ」=「ルーク・スカイウォーカー」と明言されております。監督のライアン・ジョンソンもそうコメントしてましたから、今更奇を衒った戦法は使わないのではないかと思います。

ただ今後、レイなりフィンなりがジェダイとして覚醒する可能性は当然ある訳で、これは二通りの意味があるのかも知れません。
つまり物語が始まる時点ではルークが「最後のジェダイ」だということ。
そしてレイたちは従来とは違う「新たなジェダイ」になる、即ちルークが旧い世代の「最後のジェダイ」である、という意味と掛けているのかな、ということです。

e0033570_22105940.jpgそれにしてもエピソード6の時点でのルークは、決して一人前のジェダイと言えるほどの活躍は見せませんでした。少なくともプリークエル・トリロジーにおけるオビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーには遠く及びません。
その彼が「フォースの覚醒」の中では「神話の人物」と呼ばれるほどの存在感を持つとは、この二つのエピソードの間にはどのような物語が繰り広げられたのでしょうね。

この「フォースの覚醒」は再三書いた通り、過去の作品の良いとこどり、パッチワークした二次創作作品みたいだな、というのが正直な感想です。
プリークエル・トリロジーにはなかった、ファンの見たい「スター・ウォーズ」の新作がこれだ、という意見も多く見かけましたが、自分には決してそうは映りませんでしたね。借り物の世界で新しいキャラクターたちが窮屈そうにしてるようにしか見えなかった、といえば言い過ぎでしょうか。
その点で「最後のジェダイ」は期待よりも不安の方がより大きな作品と言えます。願わくばそれが杞憂に終わらんことを。

ところで映画本編とは直接関係ないですが、最近「スター・ウォーズ」製作現場に関しては監督降板劇が相次いでいます。それもまた杞憂の一つです。
この「フォースの覚醒」のJ.J.エイブラムズと今度の「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソンは無事に完走出来ましたが、「ローグ・ワン」ではギャレス・エドワーズが降板まではしてないもののトニー・ギルロイが再撮影と仕上げの陣頭指揮を執り、実質的にはトニー・ギルロイ監督作品なのでは?と言われましたし、スピンオフ作品に携わっていたジョシュ・トランクは解任され、プロジェクト自体も凍結されてしまいました。

来年公開予定の「ハン・ソロ」からは撮影終了を目前に突如フィル・ロード&クリス・ミラーのコンビが首を切られベテランのロン・ハワードに交代、そして今度は撮影開始を前にしてエピソード9からコリン・トレボロウが放り出されました。
より良い作品を生み出すためのやむを得ない措置だと信じたいところですが、聞こえてくるのは不協和音や温度差ばかり。このまま製作体制が崩壊しないことを願うばかりです。

<過去作品>
http://odin2099.exblog.jp/25022948/


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by odin2099 | 2017-09-15 22:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>に移籍してきたスパイダーマンの本格デビュー作品。
「スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン」で描かれたようなオリジンストーリーはカットし、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の”その後”からスタート。

e0033570_10592825.jpg主人公のピーター・パーカーが今度は高校生ということで、過去のシリーズともちょっと違った感じだし、<MCU>作品としてもかなり異色。
それでもトニー・スタークやハッピー・ホーガン、ペッパー・ポッツの登場で紛れもない<MCU>作品の一本と感じさせてくれる。
宣伝ではアイアンマン=トニー・スタークとのWヒーロー物なのかと思わせたが、トニーはあくまでピーターの導師というか疑似父親的ポジションに留まり、決して出しゃばらず且つ美味しい役どころだった。

アベンジャーズのメンバー入りを目指して日々ヒーロー活動を続けるピーター、しかしトニーからは認められずついつい暴走、しかし最後には大きく成長して、というストーリーも共感出来るもので、ピーター=スパイダーマンと対決するヴィランも、異世界からの侵略者だったり、巨大な陰謀を企んでいるわけでもない町工場の親父レベルなのも親近感が湧く。
従来作品では「アントマン」にやや近いかも。

とはいってもその正体にはひねりが加えられ、クライマックスはなかなかの緊張状態。高校生にとっては街の平和も、好きな女の子の笑顔もどっちも守りたい大切なもの、というのはわかるのだけれど、この緊張状態が持続せず、意外に葛藤もなくというか躊躇もなく行動に移すのがちょっと意外。これがトビー・マクワイヤやアンドリュー・ガーフィールドのピーターだったら、もっとウジウジ悩みそうなんだけどね。

最初はトム・ホランドの”とっつあん坊や”みたいなルックスが馴染めなかったけど、その身体能力の高さは相当なもの。彼のピーター・パーカー、今後も期待出来そうだ。
それに若すぎる、美人過ぎるマリサ・トメイのメイおばさん。あんなセクシーでキュートな女性と思春期の少年が二人暮らしっていうシチュエーションはどうなの?

ところでピーターの憧れの美少女リズだけれど、申し訳ないけどちっとも可愛く思えなかった。今後の正ヒロインになりそうなゼンデイヤ演じるミシェルの方がクールだし、それに校内キャスターやってる女の子の方が絶対可愛い。ちなみに彼女、「ナイスガイズ!」でライアン・ゴスリングの娘役だった美少女だよね。再登場希望。
それにしてもあの娘が「MJ」っていうのは…。
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製作がコロムビア・ピクチャーズだからなのか、目立った<MCU>への伏線張りはなし。次回作のヴィランになりそうなキャラはポストクレジットで紹介されるけれど、そこまで。
カメオ出演のキャプテン・アメリカが何故かお笑い担当に…?
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by odin2099 | 2017-08-12 11:05 |  映画感想<サ行> | Trackback(17) | Comments(2)

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