【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<タ行>( 267 )

e0033570_20245530.jpgゴジラ、ラドンに次いで単独主演作を持っている東宝怪獣、というとモスラの名前が挙がりそうだが、実はその前にバランがいる。
初めてのワイド画面の怪獣映画ではあるもののモノクロ作品だし、キャストも地味なので疎外されがちだが、トカゲ型の怪獣でありながら空をも飛ぶことが出来るバランは、正にゴジラ+ラドンのコンセプトだ。
元々はアメリカとの合作映画としての企画だったらしいが、結局は日本単独製作となり、アメリカではテレ・フューチャーとして放送されただけのようだ。
東北の山奥に秘境があり、そこには村人から神と崇められている前世紀の巨獣が生息していた・・・!という純日本風な(?)シチュエーションは、逆に輸出向けだったのかな、という気もする。流石に今日では些か無理のある状況設定ではあるが。

この作品に関しては東宝特撮映画をむさぼるように見ていた頃に、「つまらないぞ」「見るとガッカリするよ」と周囲に言われておっかなビックリで見たことを思い出す。
本多・円谷コンビの中では失敗作と言われていて、確かに今見直してみても面白いとは思えないが、さりとて無茶苦茶酷いという訳でもなく、伊福部音楽が醸しだす土俗的なムードも悪くはない
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by odin2099 | 2006-03-21 08:38 |  映画感想<タ行> | Trackback(3) | Comments(2)
東宝特撮初のカラー・ワイド画面で描く、富士の裾野での人類と遊星人ミステリアンとの一大攻防戦!
――なのだけれども、いきなり田舎の村祭りのシーンから始まるとは・・・!
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そのギャップが大きかったせいか、未だにこの作品にはノレない(苦笑)。
外人さんも色々出てくるけれど国際色豊かという感じではないし、何よりも地球規模の大事件だという切迫感に欠けるのはなんとも。もっとも50年近くも前の作品なんだから、そのあたりは割り引いて考えなきゃイカンとは思うものの、自分の感覚には合わないのは確かなようで。

ただ、登場するメカニックのモダンさ、特撮シーンの素晴らしさ、それに何と言っても快調な伊福部マーチの魅力は特筆に価するだろう。
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by odin2099 | 2006-03-18 21:54 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(2)
アニメ・ブームの真っ只中に、春休みでもなく夏休みでもない、1980年のゴールデン・ウィークに公開された長編アニメーション作品。

原作は朝日ソノラマから刊行されていた「マンガ少年」に連載されていた竹宮恵子の同名漫画で、同社としては直前の春休みには同じく連載中だった手塚治虫の『火の鳥』をモチーフにした『火の鳥2772/愛のコスモゾーン』も公開されるとあって、2大アニメ大作を強力にプッシュしていた。残念ながら結果は共に芳しいとは言えないものになってしまったが。個人的にも両作品とも期待外れで落胆させられた。
e0033570_120219.jpgそういえば両作品とも、出産、育児が完全にコントロールされた未来社会が舞台となっているのは偶然の一致だろうか。
もっとも『火の鳥2772』は兎も角、この『地球へ・・・』に関してはその後も何度か見直しているのだが、その度ごとに自分の中での評価は上がっていっている。自分がそれだけ成熟したのか、作品が早すぎた傑作だったのか、はたまた自分の中の採点の基準が甘くなってきたのだろうか・・・?

以下「しねま宝島」から下記へ転載。
東映アニメーション・ファンクラブの会員アンケートで、アニメ化希望の第一位だったとかで映画化が決定したんだそうである。そういえば我が家にもアンケート用紙来てたっけ(実は割と早い時期からの会員だったりして)。

とは言うもののこの作品、世間的にはどの程度認知されていたものやら。春休みではなく何故かゴールデン・ウィークの公開だったこともあったが(その為公開初日には見に行けず――学校休んで並んだヤツもいたけど――二日目の早朝から出掛けた)、”『999』から『地球へ・・・』”と前年から宣伝を繰り返していたものの、興行成績は芳しくなかったとのこと(夏休みに再公開していたが、どのくらいの人が見に行ったのだろう?)。
映画としての出来が決して悪くはなかったので、この結果は非常に残念である。この作品がもう少しヒットしていたら、松本零士作品だけでなくもっと多くのアニメーション大作が産み出されていたかも知れず、そうなればアニメブームの帰趨も今とは違ったものになっていた可能性もあったろう。
作品の存在だけでなくその内容にも派手さはないが、ブームの熱気の中で作られた「渋い」大作として再評価して欲しい。公開当時はのれなかった人も、今の目で見直して。

とはいえ、作品に対する不満がないわけではない。というよりも、どちらかといえば当時は不満だらけだった。
映画化決定の報を聞いた時点では僕も原作を知らなかったが、映画を見に行くにあたってはきちんと原作を読んでいた(といっても総集編の出ていた第三部までで、完結篇の第四部はまだ連載中だった)。
それにアニメ誌などで予備知識を仕入れていたにもかかわらず、ストーリーがわかりづらいのだ。逆にあれだけ長大な原作をよく二時間で再構成したなと言えなくもないのだが、上映時間が『ヤマト』や『999』並みにあと10~20分長ければ、おそらくここまでの物足りなさを感じることはなかったろう。特にシナリオを読むとある程度流れに納得出来るのだが、完成作品からはシーンやセリフがバサバサ切り落とされているのが残念である。

そしてもう一つ、作品の完成度を一気に下落させたのがキャスティングである。現在のスタジオ・ジブリ作品にも通じる、本職ではないメンバーをメインに据えるという愚挙に出たのだ。
「声優の演技はパターン化しているから」という理由によって。勿論、志垣太郎(ソルジャー・ブルー)や岸田今日子(グランド・マザー)のような実績ある経験者は良い。意外なはまり具合で健闘した沖雅也(キース・アニアン)にも合格点を上げても良いだろう。しかしそれ以外のキャストは・・・。なまじ脇で起用したいわゆる人気声優やベテラン陣が好演しているだけに、余計勿体無い(というよりも、むしろ作品を救っている)。この英断によって、本来大事にしなければならなかったはずのアニメファン層の何割かは確実に脱落している。

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by odin2099 | 2006-03-13 06:07 |  映画感想<タ行> | Trackback(3) | Comments(6)
現在リメイク版が公開中ですが、これが記念すべき劇場版『ドラえもん』の第1作です。
中編作品の「のび太の恐竜」をベースに長編へと拡大して、異世界を舞台にした大冒険で、普段は喧嘩ばっかりのジャイアンやスネ夫とも固い友情で結ばれ、しずかちゃんのサービス・ショットもあって、という具合に劇場版のパターンは既にこの一作目で確立されています。
e0033570_2341435.jpgそして今見直してみても良く出来てるなぁと感心しきり。

スティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』は、この作品が元ネタになっているのだという噂もあるようですが、この頃は黒澤明監督の『影武者』の応援やらで来日していましたし、自宅にはドラえもんの縫いぐるみが置いてあるのをカメラが捉えたり、ということもあったようなので、あながち無関係ではないかも知れませんね。


ちなみにこの作品、劇場では『モスラ対ゴジラ』短縮版(リバイバル)と2本立てでした。ということは、かつての<東宝チャンピオンまつり>の正当な後継者ということになるのでしょう。
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by odin2099 | 2006-03-12 08:07 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(2)
何処とも知れぬ世界。
そこは1000年の昔、平和と秩序を保っていた水晶が割れたことによって出現した、邪悪なるスケクシス族により支配されてしまったいた。そして、ゲルフリン族によって滅ぼされる、という予言を恐れた彼らは一族を皆殺しにする。
しかし善なるミスティック族によって救い出されていた少年ジェンは、その長老の言葉に導かれ、途中で出逢ったやはりゲルフリンの生き残りの少女キアラと共に、スケクシス族の支配を断ち切るための冒険の旅へ出てゆく。

ジム・ヘンソンとフランク・オズが共同監督した、全篇マペットの映画です。
プロデューサーは『スター・ウォーズ』と『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を担当した後、ジョージ・ルーカスと衝突してシリーズを降板することになってしまったゲイリー・カーツ。
人間はおろか、既知の生物は一切登場しないという、完全なる異世界もののファンタジーで、最初のうちは見慣れない世界なので取っ付き難い印象を受けると思いますが、すぐに気にならなくなるくらい魅力的なキャラクターが揃っています

特にヒロインであるキアラ(「キラ」「キーラ」という表記の方が一般的かも知れませんが、公開当時の字幕は「キアラ」だったはずです)が出色で、その愛くるしい表情もさることながら、意外に何もしない(笑)ジェンに比べて行動力があり、事実上物語を引っ張っていっている存在になっています。
これは同い年の少年少女を比べると、得てして女の子の方がしっかりしている、ということの表れなんでしょうかね(苦笑)。
またこのゲルフリン族、何故か女の子にだけ背中に羽が生えておりまして
 「僕には翼なんかないよ?!」
と驚き戸惑うジェンに対して
 「当然よ。あなたは男の子なんだから!
と言い放つ格好良さ。
やっぱり女の子は強いですねぇ・・・。

それだけじゃなく、全篇を彩る幻想的な美術のイメージも圧倒されますし、何と言ってもマペットの動きの活発さ、表情の豊かさには公開当時に大いに唸らされたものですが、久しぶりに見直してみても全く変らない印象です。
ちなみに今回はDVDで見ましたが、実はLDソフトも所有しています。発売メーカーは同じなんですが、字幕は全面的に改めたようで、以前とはかなりイメージが違ってしまっています。好みの問題と言われてしまえばそうなんですが。
ただ画質はDVDの方が断然上回っていますし、天地を切っていないスコープ・サイズで収録されるのもDVDが初めて。
更に言えば従来のビデオやLDソフトでは、エンド・クレジットがどういうわけか簡易なものに変更されていたのですが、こちらにはきちんとオリジナルのままで収録されています。
メイキングや予告編も収録されていますので、”買い”であることに間違いはないのですが・・・。

e0033570_1619715.jpgところで製作から既に20年以上経った最近になって、続編が動き出したことは以前ここでも紹介しました。昨今のファンタジー映画ブームを当て込んだ企画でしょうか。
その続編”Power of the Dark Crystal”なんですが、どうやら製作のジム・ヘンソン・カンパニーが監督を決めたようです。
気になるその名前はゲンディ・タルタコフスキー
TVアニメ『スター・ウォーズ/クローン大戦』の監督として日本でも名前を知られるようになった人ですが、この人選からすると全篇CGIを駆使した3Dアニメーションか何かになってしまうのでしょうか。
マペットの良さは無くして欲しくないですし、ちょっと不安ではありますが、期待はしております。

ファンタジー映画の続編ついでに、ネタを一つ。
『ナルニア国物語』の第2弾「カスピアン王子のつのぶえ」が、製作準備に入ったようです。
キャストはやはり子役4人は続投で、公開予定も来年末に繰り上がったようでメデタシメデタシ。
・・・とはいうものの、我が国では続編はおろか、正編まで公開前でしたっけ。やれやれ。
今月末には先行公開も予定されているようですが、早く見せて欲しいですね。
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by odin2099 | 2006-02-08 06:27 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(10)
去る2月3日にDVDが発売されました。
無事に前日には<2枚組特別編>を手に入れることが出来ましたが、予約して購入しているお客さんを結構見掛けましたね。
特典が付いたり、割引になったり、という理由もあるでしょうが、それだけ作品の人気が高いことの証拠でしょう。
でも劇中でチャーリーたちがチョコレート工場を訪れるのは2月1日ですから、それに合せて1日に発売しても良かったんじゃないですかね。実際は”バレンタインデー”に合わせてこの時期になった、というのが実情のようですが。

e0033570_1071817.jpgさてこの作品、僕は試写会で見させて頂いたのですが、その時は何とも不完全燃焼だったものですから、これはもう一度きちんと見直さなきゃと思いつつ結局そのままになっていたので、DVDでようやく落ち着いて見ることが出来ました。
しかも気になっていた吹替版で。

以前の感想ではかなりきついことも書いているんですが(過去ログとサイト内「しねま宝島」を参照して下さい)、
二度目ということもあってか、今度は随分と楽しめました。
相変わらず、原作にはないウォンカと父親のエピソードには馴染めない面もありますが、まぁそんなに毛嫌いするほどじゃないかなぁ、なんて。
元々それさえなければ満足度は(これでも)高めだったので、今回の鑑賞で更にポイントアップという感じです。

吹替キャストでは、ジョニー・デップの声が藤原啓治ということで公開当時から賛否両論でしたね。
確かにデップの声というと平田広明の名前を挙げる人も多いでしょうし、また個人的にもそれが希望のキャスティングではあったのですが、藤原啓治もウォンカの風変わりなキャラクターを上手く表現していて悪くはありません。もしラジオドラマか何かでウォンカを演じるのであれば、充分及第点だと思います。
ただ残念ながら、画面に合せて見ると違和感がありますねぇ。つまりデップのイメージとはちょっとそぐわない感じです。

それ以外のキャストは、DVDのパッケージではフレディ・ハイモアの池田恭祐とヘレナ・ボナム=カーターの山像かおりしか表記がありませんが、デビッド・ケリーは清川元夢のようですし、デビッド・モリスは永井一郎でしょう。
また、ジェームズ・フォックスが小林修で、アダム・ゴドリーが内田直哉のように聞こえますし、クリストファー・リーは家弓家正で間違いないところ。
『ロード・オブ・ザ・リング』での”クリストファー・リー=家弓家正”はハマってたと思いますので(同時期の『スター・ウォーズ/エピソード2』、『3』の羽佐間道夫よりも)、これは嬉しいですね。
さすがに子役の配役まではわかりませんし、劇中で流れる歌まで吹き替えられているのには抵抗ある人もいるでしょう。殊に歌詞が聞き取り難いという欠点があるのですが、それでも全体としては丁寧に作られた吹替版だという印象です。
ジョニー・デップの声にこだわりのない人であればお勧めです。お子様にも字幕よりはアピールするのではないでしょうか。

ところで前作『夢のチョコレート工場』DVDも同じワーナーから発売されているので、今回ツインパックが出るんじゃないかなぁと密かに期待していたのですが、残念ながらそれはありませんでした。
あちらにも出来れば吹替版を入れて欲しかったんですがね。
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by odin2099 | 2006-02-06 06:09 |  映画感想<タ行> | Trackback(10) | Comments(10)
能楽の「安宅」と歌舞伎の「勧進帳」に材をとって、大河内伝次郎の弁慶に藤田進の富樫という顔合わせで、頼朝に追われる御馴染み義経主従の道行を描いた1時間の小品です。

e0033570_14564891.jpg製作は1945年ですが、占領米軍の禁止処分を受けて1952年まで公開が見送られたという曰く付きの作品でもあります。

以前にも見たことがあるのですが、その時も面白いとは思えず、今回見直してみてもやはり同じ印象でした。
古い作品なので自分の感覚に合わないということもあるんでしょうが、そんなに世間が騒ぐほどの作品なんですかねぇ。
最初から最後まで八面六臂の活躍を見せているのは強力役のエノケンですが、それが鬱陶しく感じてしまうのは自分だけ?

なお、脚本・監督は黒澤明です。
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by odin2099 | 2006-01-19 06:15 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(2)
1月15日から1月第2月曜日へ――<成人の日>が移動して数年経つのですが、まだ慣れませんね。
この”ハッピー・マンデー”というヤツ、連休が取り易くなるのはいいんですが、月曜ばかりお休みになるのもどうかなぁという気がします。月曜日に授業のある先生なんか、気が気じゃないでしょうね。明らかに年間の授業数が減るんですから。
また、個人的には土日の週休二日がほぼ維持されている状況にありますので、たまには金曜から日曜にかけての三連休も欲しいなぁ、なんて思ったりして。
でもそれよりも何よりも、”記念日”というものが毎年毎年コロコロ日にちを変えている、というのが落ち着かなく、あんまり気持ちの良いものには思えません。

そんな中、街には新成人と思しき面々が繰り出しているのですが、「コイツらホントにハタチかよ?」と言いたくなる連中が目立ちます。
かえって「そんなに大人になるのを焦らなくても」とか「もっとコドモで良いんじゃないの?」などと言いたくもなったりするんですが、でも中身はコドモなんだなぁ。バカ騒ぎもほどほどにして「もっとルールやマナーを守れ!」とか「周囲に迷惑かけるんじゃない!」と、ついつい説教たれたくなる局面もしばしば。
「近頃の若いモンは!」とは言いたくないんですが、自分らの頃はもうちょっと節度があったんじゃないかなぁ、なんて考えてしまうのですが、その頃は自分たちもきっとそう言われていたのでしょうね。
まぁそんな偉そうなことを言ってる人間が見るもんじゃないと思いますが(爆)、今日見てきたのは『甲虫王者ムシキング/グレイテストチャンピオンへの道』と『超星艦隊セイザーX/戦え!星の戦士たち』の二本立て。どちらもTVシリーズの劇場公開版です。

e0033570_14541743.jpg『ムシキング』は予備知識ゼロ。勿論人気ゲームが元になってるということくらいは知っていますが、プレイしたこともありませんし、そもそも虫嫌いには辛い作品です。格好良いというよりも、気持ち悪いという方が先に立ってしまいます。
ただ映画の内容は比較的わかりやすく、卑劣な手段を使うライバルを、最後には主人公が友情や親子の絆によって打ち破る、という少年向けとしては正統派のパターンで作られています。
TVシリーズとの関連性はよくわからないのですが、劇場版限定の必殺技とか新アイテムといったパワーアップの要素はなさそうです。
また、この映画限定と思われる悪役が最後に逃げ出しているのは、続編への伏線でしょうか。まだまだ人気はありそうなので、今年の暮あたりに劇場版第2弾が作られるのかも知れません。

一方の『セイザーX』は、『超星神グランセイザー』、『幻星神ジャスティライザー』に続くシリーズ第3弾の映画化ということになります。こちらも殆ど予備知識はナシ。シリーズも『グランセイザー』以外は見たことがありません。
そもそもこの3シリーズの関連性が良くわからないのですが(『ジャスティライザー』には『グランセイザー』のメンバーがゲスト出演したことがあったようですが)、ウリはこの3大ヒーローの集結にあります。12人+3人+3人=18人ものヒーローが並ぶ姿は、確かに壮観ではあります。
ただし素顔で登場するのはセイザーXとジャスティライザーのメンバーだけ。堀口博士役の赤星昇一郎だけが特別出演という感じで、グランセイザーは誰も出てこないのが寂しいですね。これならむしろ出さない方が映画としてはまとまったと思います。
お話の方もサッパリで、色々シリーズへの目配せはあるらしいのですが、知らないとやはり「何それ」という感じになってしまいますね。登場人物が右往左往しているだけで、あとはひたすらドンパチなのは流石に疲れます。

e0033570_14544178.jpgそんな中で面白かったのは、峰岸徹演じるところの国防軍司令官が神宮寺という名前であることと、その司令官自らが乗り込んで指揮を執る迎撃戦艦があの”海底軍艦”轟天号なことです。
ミニチュアは新しく作ったのか、それとも『ゴジラ/FINAL WARS』で使ったものの流用なのかはわかりませんが、出撃シーンにわざわざ伊福部昭作曲のマーチを『海底軍艦』のサントラから流用するくらい力が入っています。
また、最後に登場する巨大怪獣マンモスボスキートは二つ首というデザインですが、その誕生シーンからしてキングギドラへのオマージュがタップリ。このあたりは大森一樹監督が、というよりも川北紘一特技監督が遊んでるというべきでしょうか。
15年ぶりにゴジラもモスラもいないお正月になったわけですが、結局はポスト・ゴジラを模索中なんでしょうね。

ところでこの二本立て、メインは『ムシキング』のような扱いになってますが、上映時間を比べると『ムシキング』が51分で『セイザーX』は70分。メインは『セイザーX』の方なんですが、このあたりは以前の『ハム太郎』と『ゴジラ』二本立ての頃と変ってないのね・・・。
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by odin2099 | 2006-01-09 21:28 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(6)
こちら東京では、約一ヶ月ぶりの雨
箱根を走るランナーたちも、冷たい雨に打たれて可哀相だったなぁ。
しかし”戦国駅伝”とはよく言ったもので、これだけ順位がめまぐるしく変るレースも珍しい。おかげで最後まで目が離せなかった。明日の復路も楽しみである。

さて、本年一本目の映画は――

境の豪商・呂宋助左衛門は、豊臣秀吉の勘気に触れて処刑されることになるが、密かに逃れて配下の者たちを集め、大海原に乗り出した。途中黒海賊に襲われ南の国へと流れ着いた彼は、そこで王位を狙う企みに巻き込まれてしまう。

三船敏郎が呂宋助左衛門に扮して大暴れする冒険活劇で、脚本が木村武と関沢新一、音楽が佐藤勝、監督は谷口千吉で特技監督が円谷英二。1963年の作品である。

e0033570_2318898.jpg一応は時代劇ということになるのだろうが、アラビアンナイトを髣髴とさせるような異国が舞台であり、時代劇の制約から逃れた純然たるファンタジー物となっていて、欧米では”シンドバッド映画”として公開されたらしい。かなり大掛かりなセットを組んだりしていて、つくづく東宝の、というよりも日本映画の黄金期の底力を思い知らされる内容だ。
主役の三船敏郎以外にも、ヒロインの弥々姫に浜美枝、助左衛門に手を貸す気風の良い女山賊・水野久美、姫付きの奴隷娘に若林映子、王位を狙う宰相の中丸忠雄、宰相と組んで海を荒らす黒海賊・佐藤允、宰相の愛人である女官長・草笛光子らを揃えた配役も見事で、中でも水野久美と若林映子は違ったタイプの色気を発散していて、本当にこれはオトナのためのおとぎ話だなぁと思う。
ただ出色なのは助左衛門の助っ人となる仙人役の有島一郎と、宰相の懐刀である妖婆を演じた天本英世の二人で、”女に弱い”という設定の仙人はコメディ・リリーフというか作品のアクセントになっているし、天本英世の怪演はファンならずとも一見の価値ありだ。予告編で強調されているほどこの二人の対決色が強くないのがやや残念だが、好評だったのか後に作られた『奇巌城の冒険』にも殆ど同じ役でコンビで登場している(作品的には何の関係もない)。
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by odin2099 | 2006-01-02 21:05 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_2249933.jpg引越しを機に、25インチから32インチのワイドテレビに替え、安物とはいえホームシアターサウンドシステムを設置。どんなものだろうなとのテストを兼ねて、DVDのコレクションから選んだのがこの一枚。映画館でも2度見に行ってるし、テレビで放送される度に見ているのに不思議と飽きない大好きな作品の一つである。
スティーブン・スピルバーグのプロデュースの下、オリジナル脚本を書いたのは、『ジュラシック・パーク』のマイクル・クライトンとアン=マリー・マーティン夫妻。そして監督は『スピード』をヒットさせたばかりのヤン・デ・ボン。
竜巻の研究をしている離婚寸前の科学者夫婦が、結果的によりを戻すというメイン・プロットは正直どうでも良く、この映画の魅力は何と言っても夫婦率いる科学者チームの愛すべきクレイジーぶりにある。普通なら逃げ出す竜巻に、果敢に挑戦する<竜巻チェイサー>たち。現代を舞台にした冒険野郎たちには憧れの念を禁じえない

e0033570_16425478.jpg一度はハリウッド版『ゴジラ』の監督に決まりながらも降板を余儀なくされたヤン・デ・ボン監督は、そのスタッフ、キャスト、そしてプロットをこの作品に流用したとも言われているが、実際に完成したローランド・エメリッヒ監督版『GODZILLA』がイマイチどころかイマニ、イマサンだったことを考えると、このノリで作られた『ゴジラ』も是非見たかったな、と思う。
ヒットメーカー揃い踏みの割に、あまり評価は高くないようなこの『ツイスター』。キャラクター造型は結構しっかりしているし、手に汗握る場面とホッと息抜きさせる場面、ちょっとしたギャグなど娯楽作品としての完成度はかなり高いと思っているのだけれども・・・?
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by odin2099 | 2005-12-16 23:47 |  映画感想<タ行> | Trackback(3) | Comments(9)

by Excalibur
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