【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<タ行>( 267 )

e0033570_10154637.jpg異常気象に地殻変動、そして遂に巨大怪獣が目覚めた。あらゆる電子機器を無力化するその能力に、人類は打つ手がない。
だがかつて万能細胞「セタップX」捏造疑惑で学会を追われた西郷博士とその娘・美和は、密かにそれを完成させていたのだ。
助手の新田に「セタップX」を注入して人体実験を行った結果、新田の細胞は急激に分裂と増殖を繰り返し、彼を強靭な肉体を持つ巨人へと変貌させた!

河崎実監督が「シン・ゴジラ」に便乗して作った巨大怪獣モノ。
ちなみに「モノ」は「物」かと思ったら、なんと怪獣の名前だった!
さすが人の発想の斜め上を行くセンスだ。
ただ「シン・ゴジラ」に便乗していても、その元になってるのはゴジラではなく「フランケンシュタイン対地底怪獣」。ある意味ウルトラマンのルーツとも言える「怪獣対巨人」の構図を現代に蘇らせた。

出演は飯伏幸太、斉藤秀翼、鈴木みのる、真夏竜、河西美希、赤井沙希、古谷敏、きくち英一、筒井巧、堀田眞三それに毒蝮三太夫(本人役)。
斉藤秀翼に万能細胞を注入すると飯伏幸太になり、最後にはパワーアップして鈴木みのるになる…と書くとなんのこっちゃ?と思うだろうけど、そういうキャスティングなのだから仕方ない。プロレスラーに怪獣と戦わせるというビジュアルイメージがそもそもの発端なのだろう。

万能細胞の効力は2分40秒という中途半端なものだが、これは博士役が真夏竜だからこそだろう。また滝を切るなんていう特訓シーンもあり、これに異常に拒否反応を示すというのもお遊びだ。
防衛長官と副長官が初代ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンのスーツアクターというのもお遊びで…って、基本この監督の作品はそういったノリで作られてるから、いちいち上げてるときりがない。
その割に「セタップX」に関してはSTAP細胞のパロディ以上の言及がないけれど…これって仮面ライダーXじゃないの?

前作「アウターマン」はかなり面白かったのだけれども、今回はいつもの監督の作風に逆戻り。マムシさんの扱いなんて正にそれ。「ギララの逆襲」の時のビートたけしみたいなもんかな。
それはそれで想定内だったけど、また新しい面が見られるかなとちょっぴり期待した自分がいけなかった。

【ひとりごと】
堀田眞三の存在感(と声のデカさ)は圧巻。もっともっと活躍して欲しいけれど、今のライダーや戦隊にはそぐわない演技なんだろうな。
萩原佐代子と牧野美千子はすっかり隠れレギュラー?
渡洋史も出てたし、真夏竜と筒井巧もお気に入りなのかな。


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by odin2099 | 2016-08-11 10:16 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21271127.jpg2011年3月11日、東日本大震災発生。福島第一原発は全電源喪失の事態に陥った。
それからの数日間、「原発」というモンスターと戦った人々を、迫真のドキュメンタリータッチで描いたポリティカルサスペンス。
震災発生から時系列を追って進められる2011年のパートと、2012年や2013年、即ち後日の取材部分のパートを時折挟み、「あの時」どうなっていたのかを鮮明に描き出している。

鍋島という新聞記者を主人公に、政府や電力会社とのやりとりは緊迫感溢れるノンフィクションの体裁で、またイチFの作業員や非難させられるその家族、それに留守宅で帰りを待つ鍋島の妻を、状況がわからず不安に駆られる一般市民の代表としてフィクションとして描いた骨太な力作。
流石に東電関係者は別だが、菅内閣総理大臣、枝野内閣官房長官、坂下官房副長官秘書官、寺田首相補佐官、福山内閣副官房長官ら政府関係者が実名で登場するのには驚かされる。

この物語に出てくることが全てではないだろうし、事実と違う部分もあろうし、中立公正な立場で描かれているのかどうかもわからないが、まだ記憶に新しいというかまだまだ風化させてはならない「あの時」をドラマとはいえ、きちんとまとめ得たということは十分に評価してよいと思う。
「まだ何も終わっていない」というラストの台詞が胸を打つ。

北村有起哉、三田村邦彦、袴田吉彦、大西信満、中村ゆり、郭智博、神尾佑、青山草太、菅原大吉ら比較的地味なキャスティングなのも功を奏している。
監督は佐藤太。
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【ひとりごと】
『シン・ゴジラ』から怪獣要素を取り除くとこの作品になるように思う。
あの作品に惹かれる人ならば、こちらも必見。


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by odin2099 | 2016-08-08 21:29 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイド・ウィルソンは、今は金を貰ってチンピラを制裁する自警団のような生活をしていた。そんなある日売春婦のヴァネッサと出会って意気投合、同棲生活を経て結婚を意識するようになる。
しかし突如ウェイドを襲った末期がんの宣告。そんな余命幾許もないことを知ったウェイドに「末期がんを治せる」と接触してくる謎の男。彼はヴァネッサを悲しませまいとしてその誘いに乗り、彼女の前から姿を消す。
ところがウェイドが連れてこられたのは恐るべき人体実験が行われている施設だった。実験のため全身の皮膚が爛れたウェイドはそれと引き換えに不死身の肉体を得たが、ヴァネッサの前に姿を見せる勇気がない。
全身スーツに身を包んだウェイドは「デッドプール」と名乗り、実験の首謀者エイジャックス(フランシス)の行方を追い求める。元の顔に戻せるのはエイジャックスだけという言葉を信じて…。
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ライアン・レイノルズはこの作品以前に「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」でも同じ役を演じているが、この映画でのデッドプールはファンからの評判がすこぶる悪く、その後の「X-MEN/フューチャー&パスト」で歴史改変が行われたことでこれ幸いと「なかったこと」にされてリブートの運びとなった、ということらしい。
本家「X-MEN」シリーズに比べるとかなり低予算らしいが、本家を凌ぐ大ヒットとなり、続編の製作も決まったのは嬉しい誤算だろう。

e0033570_18284361.jpgリブート版「ファンタスティック・フォー」も「X-MEN」シリーズと世界観を共有するという話だったけれど、結局リンクらしいリンクも張られていなかったので、この作品もスピンオフとはいえ匂わせる程度かな、なんて思っていたら、「恵まれし子らの学園」は出てくるし、コロッサスとネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの二人だけとはいえX-MENも登場。デッドプールと共闘してくれるという具合にガッチリ絡んでいた。

観る前から自分には合わないタイプの作品だなあと思っていたけれど、やっぱり自分好みとは程遠かった。
下ネタ満載で下品なのはともかく、グロいのは苦手。「こんなのグロのうちに入らないよ」という御仁が多いのは承知しているけれど、許容度は人それぞれ、ということで。
ただちょっと煩すぎるきらいはあるけれど、終始軽口を叩いた超ポジティブなデッドプールのキャラは気に入ったので、続編も楽しみだし、本家「X-MEN」への合流も期待したい。
またこれだけお喋りばっかりのキャラクターが主人公なので、吹替版は正解かな。
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【ひとこと】
ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリン、エロくていいね。


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by odin2099 | 2016-06-04 18:33 |  映画感想<タ行> | Trackback(19) | Comments(2)
4/26は「地球へ…」の公開日。
まだ学校が週休二日なんて夢のまた夢だった時代、学校サボって初日に観に行った友人がいたっけなあ。
自分は真面目だったので(?)二日目の日曜日、朝早くから並んで観た覚えがあります。
といっても7時半とかそれくらい?
そういやセル画貰ったっけ。

e0033570_21125890.jpgそれまでの「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」に比べて、落ち着いた色使い、落ち着いた動き。よりアダルト層を対象にしたかのような演出。
このあたりはアニメ初挑戦の恩地日出夫監督の力量に負うところ大の模様。
アニメは門外漢とはいえ決して遠慮することなく、自己流を押し通したのでしょう。

その反面、残念だったのがその拘りが生んだであろう「タレント吹替」。
中には意外な好演というケースもありますが、大半はその素人臭さが作品の完成度を大幅に貶めているとしか思えません。
キャスト一新して再アフレコしたら現在でも立派に通用する作品になるのに、と妄想は募っていくのですが…。

e0033570_21124625.jpgあと、この作品の上映時間は2時間弱ですが、もう10分か20分、出来れば2時間半の尺があれば、もっと完成度が上がったろうなというのも妄想の一つ。
というのはノベライズや脚本を読むと、本編からカットされたシーンがかなりあり、それが入るか入らないかで作品の理解度、キャクラクターの深みが随分と違ってくるからで、つくづく勿体ない作品だったよなあ、と思うのであります。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2974538/


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by odin2099 | 2016-04-26 21:17 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_21512828.jpg前後編の後編である第15話「ゴメス!戦場に散る」の短縮版というワケのわからなさ。
<東映まんがまつり>はTV版を観たことのない子どもたちに、番組を宣伝するという役目も負っていたと思われるが、ちょっと不親切である。

またサブタイトルは「まあ内容そのまんま」ではあるのだが、宣材だけで劇中では表記されないし、代わりに(?)TV版のサブタイがそのまんまというチグハグさも。なんだかやっつけ仕事っぽい気がして仕方ない。

「大鉄人17」という作品自体は、十分に魅力的だとは思うのだけれども…。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/18354249/


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by odin2099 | 2016-02-02 21:53 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19405618.jpg『超新星フラッシュマン』の劇場版第2弾は、4話分をまとめた再編集版。

リアルタイムで番組を見ていた自分でも、あれ?こんな話だったっけ?と思うほどの超編集だけれども(英雄タイタンとレー・バラキの因縁とか、お話の肝なのにわかりづらい)、番外編に終始しがちな劇場版と違いメインストーリーを盛り上げるイベント編が元になってるだけに、充実感はなかなかのもの。

しかしなんで放送終了後のタイミングで、中盤のエピソードを再編集して劇場にかけなければならなかったのかが最大の謎だったり。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/19860625/


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by odin2099 | 2016-02-02 19:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21260949.jpg『超新星フラッシュマン』は、その前年にNHKで放送していた『真田太平記』石田三成役を好演していた清水紘治がレギュラー悪ということを聞き、狂喜しながら1話から楽しみに観ていた作品だったんですけど、前番組『電撃戦隊チェンジマン』が面白かった分、ガッカリだったという印象しかありません。

この劇場版の1作目は、何故か劇場版『チェンジマン』の2作目と似たお話。
『チェンジマン2』は偶然子供が作った装置が敵の弱点となったので、チェンジマンとゴズマの連中が争奪するというお話だったけれども、こちらは怪人を倒す切り札となる子犬をフラッシュマンたちが全力で守り抜くというお話。
パターン、出尽くしたのかな。

見どころとしては、敵の女幹部を演じた萩原佐代子が色っぽいとか、そんなとこ。
フラッシュマンの女性二人は…ねぇ?
そういやサラ役の中村容子は、この番組に起用される前に学園祭のイベントで見かけたなあ。
『チェンジマン』にゲストで出たり、もう番組出演は決まっていた時期だったのかな?

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/19569514/


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by odin2099 | 2016-01-10 21:28 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22241514.jpg母艦シャトルベースはチェンジマンの5人だけで操縦しているワケではなく、中には地球守備隊の隊員たちも乗り組んでいる。
じゃあその内部はどうなっているの? 
という興味にある程度応えてくれる一篇。

といってもあくまでも「ある程度」で、マニア心は満たしてくれはしない。
今だったらもっとじっくりと拘った演出を施すかもしれないネタではあるが、この頃はこれが限界だったということ。

実際の出番はそれほどでもないけれど、宣材での扱いが大きかった乗組員の一人を演じた美津井祐子は、この作品の前に『巨獣特捜ジャスピオン』にゲスト出演し、後に『超人機メタルダー』に美人秘書Kとしてレギュラー出演した人。
スタイルも良いセクシー美女だけど、どちらかというと悪女タイプ?
スチール写真だけ見た時は、てっきり大星団ゴズマのスパイか何かの役なのかな、と思ってしまった。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8247333/
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by odin2099 | 2016-01-07 19:55 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23214003.jpg東宝創立30周年記念作品、その後編を鑑賞。

実際は二本立ての前後編というより、長い映画に途中休憩を入れたというところだろう。
江戸に在住の赤穂浪士たちは様々な手段で吉良側の動向を調べ、いよいよ内蔵助も江戸へ下ってき、着々と「その時」は近づいてゆく。

その中には恋愛模様も色々。
じっくりと描けばそれぞれが一本の主役ともなり得るエピソード揃いだがそれらはさらっと流し、それでも大事を控えた浪士たちの苦悩、葛藤を盛り込みながら討ち入りを迎えるという手堅い演出。
人によっては盛り上がりに欠けると思うかもしれないが、微妙な匙加減の中、辛うじてまとめ上げた稀有な作品との印象だ。

討ち入りのシーンで流れる音楽はまるで「ゴジラ」のようだ、と表されることも多いが、重厚且つ躍動感あふれる伊福部節が愉しめるのは悪くない。

先ごろ訃報が伝えられた原節子、その遺作は本作ということになるのか。


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by odin2099 | 2015-12-21 20:24 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23214003.jpg12月14日といえば赤穂浪士討ち入りの日。
しかしテレビ欄を眺めていても、「忠臣蔵」や「赤穂浪士」を冠した番組が特に放送されるわけでもなさそうなので、自発的に「忠臣蔵」映画を一本チョイスして鑑賞。
東宝創立30周年記念映画、東宝オールスター総出演の一篇。

何がオールスターかというと、主だった出演者だけで松本幸四郎(松本白鸚)、加山雄三、三橋達也、宝田明、夏木陽介、佐藤允、高島忠夫、河津清三郎、志村喬、加東大介、小林桂樹、池部良、原節子、司葉子、団令子、星由里子、白川由美、水野久美、浜美枝、藤山陽子、池内淳子、淡路恵子、草笛光子、新珠三千代、森繁久彌、フランキー堺、三木のり平、柳家金語楼、益田喜頓、八波むと志、由利徹、南利明、山茶花究、有島一郎、小泉博、藤木悠、久保明、平田昭彦、佐原健二、太刀川寛、江原達怡、中丸忠雄、堺左千夫、土屋嘉男、藤原釜足、田崎潤、藤田進、上原謙、児玉清、伊藤久哉、天本英世、桐野洋雄、田島義文、沢村いき雄、小杉義男、沢村貞子、市川染五郎(九代目松本幸四郎)、中村萬之助(二代目中村吉右衛門)、二代目中村又五郎、二代目中村芝鶴、市川團子(二代目市川猿翁)、八代目市川中車、三船敏郎…と綺羅星の如し。

で、この皆さんが単なる顔見世ではなく、それなりに出番というか見せ場があるのだから恐れ入る。あちらこちらに知った顔があるのは単純に観ていて愉しい。
短期で曲ったことの嫌いな浅野内匠頭役の加山雄三と、欲深で憎々しいばかりの市川中車の吉良上野介、内匠頭を庇いだてる脇坂淡路守の小林桂樹に、同じく内匠頭に同情的な伊達左京亮の久保明、なんていう前半メインとなる配役だけでもなかなかのもの。しかも音楽が伊福部昭なので特撮ファン的にも満足。
ただ主演は、先年松竹から一門を率いて移籍してきたばかりの松本白鸚というのが東宝らしからぬ点で、息子の幸四郎・吉右衛門兄弟も脇役ながら揃って出演。もっともこれでかえって新鮮味があるキャスティングとも言えるかも。

この映画は以前にテレビで一度観たことがあるのだが、その時に放映されていたのは<海外版>とかいう短縮・再編集されたものだったので、全長版となると今回がお初。
ただ時間の関係で前編だけしか観られなかったので、続きはまた。
内蔵助が妻と子供たちを離縁して、いよいよ討ち入りへ向けて物語は動き出す。


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by odin2099 | 2015-12-14 23:24 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

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