【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 231 )

e0033570_20085949.jpgディズニーアニメの実写化シリーズの最新作。
もちろんアニメ版は何度も見てるし、劇団四季の舞台版も何度も見てるので、もう見る前から「面白いんだろうな」と期待度MAXで劇場へ足を運んだが、なんとクライマックスでまさかの号泣!
…まではいかなかったけれど、あふれる涙を止めることが出来なかった。
こんな経験、初めてかな。

王子が如何にして野獣に変貌していったかを紹介するプロローグ、アニメ版でも舞台版でもシルエットを使ったりで象徴的に表現していたが、この実写版では割とカッチリと描写。王子や家来たちの浮かれっぷりを強調した挙句の魔女の呪い。
この辺り、見ていて「あれれれ?」という感じで最初のうちは「この実写版、失敗なんじゃないの?」と心配になったりもしたものの、ベルが出てきて「朝の風景」が歌われる頃になると、あ、やっぱり自分の知ってる「美女と野獣」の世界なんだと安心。

e0033570_20084632.jpgベルの父モーリスがコメディリリーフではなくシリアスな役どころになっていたり(モーリスの妻=ベルの母親にまつわるエピソードも含めて)、ル・フウが単なるガストンの提灯持ち、腰巾着ではなく一個の人間として描かれていたり、アニメ版でも舞台版でも発端部分だけにしか出てこない魔女の比重が大きくなっていたり、結構な改変や追加(歌曲も)が行われてはいるが、基本ストーリーはアニメ版そのまんま。

ちなみに図書館の場面は舞台版から追加されたものだが、舞台版では文盲の野獣がベルによって本の、そして物語の魅力を教えられていく過程を見せることで二人の急接近を表現していたが、今回の実写版では野獣がかつてはきちんとした教養を受けた王子だったことを再認識させ、忘れかけていた自分を取り戻させてくれたベルに惹かれ、ベルも野獣の見せる思わぬ人間性に頑なだった心を開いて行くように描かれているのが、微妙ながらも面白いアレンジだと感じた。

今回は3D吹替版での鑑賞。
劇中で披露される歌曲まで含めた吹替版ということで、本職以外のミュージカル畑出身者や舞台経験豊富な面々がキャスティングされているため、最初のうちは須藤祐実の声じゃないエマ・ワトソンや、森川智之の声で喋らないユアン・マグレガーなどにかなり違和感があったものの、途中で段々と気にならなくなってはくる。

e0033570_20082967.jpgただこれはメインの中で終始人間態で出てくるキャラクターが少なく、どちらかというとアニメ寄りのテイストだからこそ成り立つもの。
以前「オペラ座の怪人」を日本テレビが放送する際に、舞台版で演じていた劇団四季のキャストで吹替版を作ったことがあったが、ミュージカルの日本語版としてはアリでも洋画の吹替版としては成功とは言い難かったので難しい問題ではある。

ともあれ、期待に違わぬ出来栄えだったこの実写版、今度は字幕スーパー版でもう一度見に行ってこようかな。


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by odin2099 | 2017-04-22 20:14 |  映画感想<ハ行> | Trackback(8) | Comments(2)
「仮面ライダー響鬼」は当初、<仮面ライダー>ではなくこの「変身忍者嵐」のリメイクとして企画されていたのは有名な話らしいけれど、今でも時代劇版<仮面ライダー>をやってみたらどうかなあという気はします。
でも<仮面ライダー>を止めて新しいヒーロー番組を作る勇気はなかなかないだろうし、各方面からのゴーサインも出にくいんでしょうね。
ここのところコンスタンスにヒーロー番組が作られてる印象はありますが、その実<ウルトラマン><仮面ライダー><スーパー戦隊>の冠をかざしてない作品は殆どなし。その分ユニークな<ライダー>や<ウルトラ>が登場するので毎度毎度ファンには賛否両論ですが、これが70年代だったらそれらとは別枠の、新規ヒーロー番組として実現していたのかもなあと思うと勿体ない気もします。

e0033570_22003332.jpgで、その「嵐」の劇場公開版は第6話をベースにした再編集版。
公開の2か月くらい前に放送されていたエピソードなので、時期的にはまあ順当。
ハヤテの幼馴染が化身忍者となって襲ってくるというのも、定番のドラマティックなものだから良しとしましょう。
でもその動機が些か弱いんですけどね。
腕は互角でも身分が違う、だからお前が憎い!
…もう少し頭使ったら?という気がしないでもないです、死人ふくろうこと山彦小次郎くん。
その妹であるゲストヒロインは島田淳子こと浅野真弓ですが、ぽっちゃりしていて別人のよう。
このあと「タイム・トラベラー」に主演して、「ウルトラマン80」では学校のマドンナ相原先生になるんですが。
牧冬吉の立ち回りは様になってるし、ロケ地もそれっぽくて時代劇ムードはまずまず。
今やれば結構受けそうに思いますが……。

関東では「ウルトラマンA」の裏番組になってしまって苦戦した「嵐」、僕も「A」見てましたから「嵐」は見たことありませんが、そのテコ入れとして仮面ライダーと滝和也をゲスト出演させるプランがあったのには驚きです。
実際のところライダーと滝をどうやって江戸時代へ連れてきて、ハヤテたちと出会わせて共闘にまで至るのか、うーん、謎ですね。
しかも3話連続エピソードの予定だったようで、これが実現していたら「A」に一矢を報いていたかもしれません。

そういや続編だかリメイクだかの漫画はどうなってるんだ?

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23364336/


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by odin2099 | 2017-04-15 22:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20114238.jpg2009年1月15日、USエアウェイズ1549便は、ラガーディア空港離陸直後にバードストライクによって両エンジンが停止。サレンバーガー機長は苦渋の末に市街地を避けハドソン川への不時着水を敢行。乗員乗客155名に一人の犠牲者も出さなかったその決断は賞賛され、一躍英雄となる。
ところが事故の原因究明に当たった運輸安全委員会(NTSB)は、収集したデータやシミュレーションの結果から空港への着陸は可能だったと結論付け、機長の判断の是非が問われることになった。
そして全ての判断は公聴会の場へ――。

映画は時系列を追って描かれるのではなく、まず事故後のNTSBによるサレンバーガー機長やスカイルズ副機長への審問から始まる。
次々と付きつけられるデータは、ラガーディアへ引き返しても、近くの他の空港へ向かっても、無事に着陸出来たであろうことを明らかにしていく。
また機体の損傷についても、サレンバーガーらが思うよりは軽微であった可能性も示唆していく。

これにサレンバーガーの若かりし頃、パイロットを目指していた時分のものや、事故当日の映像を回想として挟むことにより、自分の判断が本当に正しいものだったのかと苛まれる様を描いて行く。
そこに登場するのは、英雄とは程遠い、不安におびえるちっぽけな男の姿だ。
いわば「老け役」に挑戦したトム・ハンクス(実際には当時のサレンバーガーと撮影時のトム・ハンクスはほぼ同年齢のはずだが)が、この時は本当に小さく、弱々しく見える。

クライマックスとなるのが公聴会のシーンで、コンピューターが導き出した結論には「人的要因」が欠けていると主張。見事に自らの正しさを証明する件では実に堂々とした英雄らしい態度を見せ、やはりこの人は巧いなあと感心させられた。
クリント・イーストウッド監督の演出も、奇を衒うでもなく、また必要以上に英雄視することもなく、淡々とした描写を積み重ねることでサレンバーガーという人物を浮き上がらせることに成功している。
上映時間が1時間半強とコンパクトなのも良い。

【ひとこと】
トム・ハンクスの吹替と言えば何人かが担当しているものの、やはり江原正士のイメージが強いが、この作品では立川三貴。なんとなく必要以上にトムがくたびれて見えてしまうのは、この作品に限ってはプラス材料か。


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by odin2099 | 2017-02-16 20:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback(21) | Comments(2)
e0033570_20131518.jpg高名な建築家の伊織は秘書の笙子と愛人関係にあり、妻や娘とは別居中だった。
そんなある日、かつての教え子だった霞と再会し、彼女とも愛し合うようになる。霞は画廊を営む年の離れた夫と、その娘かおりと暮らしていた。
伊織の変化に気付いた笙子は寂しさから同僚と浮気し、一方の伊織はますます霞にのめり込んでいく。
やがて伊織と妻の離婚が成立。晴れて笙子と再婚しようとするが、彼女は伊織に別れを告げる。口汚く彼女を罵る伊織だったが、もう既に彼女の気持ちが自分から完全に離れていることを悟り、諦めてその場を立ち去る。
今度は霞との新しい関係を築こうとした伊織だったが、その待ち合わせの場に現れたのはかおりだった。
初めは二人を応援していたかおりだったが、やがて霞を失うのではという恐怖から全てを父に話したことで、二人の関係が終わったことを伝えに来たのだ。
「抱いて」と迫るかおりだったが、伊織はこれを拒否。一人になった伊織は失った二人の女性に想いを馳せるのだった。

地位も名誉も手に入れた男が次々と女性をものにするが、最後には全てを失ってしまうというお話で、渡辺淳一の原作を荒井晴彦が脚本し、根岸吉太郎がメガホンをとった。
出演は秋吉久美子、沖直美(現・沖直未)、岩本千春、岸部一徳、丹波義隆、池田満寿夫、池部良、木内みどり、津川雅彦。
この津川雅彦演じる主人公が、パワハラ、セクハラなんのその、自分勝手でもうどうしようもない男で、見ていても全く感情移入は出来ず、ラストに至ってはざまーみろ!という感じなのだが、その分ポルノ映画と見紛うばかりのベッドシーン連発で、女性をとっかえひっかえなのは実に憎たらしい…いや、羨ましい。

ということでみどころは先ず第一に秋吉久美子のヌード。撮影当時は30歳くらいだろうか、全編通してかなりの頻度で脱ぎまくっている。また和装姿で登場するシーンが多いがこれが実にしっとりとした美しさで、彼女を見るためだけでも鑑賞料金払っても文句ないと言えるくらい。
準ヒロイン格の沖直未は撮影当時25くらいだと思うがやはり大胆なラブシーンを演じ、まだデビュー間もない時期だったと思われる岩本千春は20歳なるならずの頃だと思うが、これまた初々しいヌードを披露、と至れり尽くせり。
お話自体は理解不能でサッパリだけれども、商売としては十分にアリだ。

【ひとりごと】
今回四半世紀ぶりに見直したけど、結構覚えてるのでビックリ。
それだけ秋吉久美子や岩本千春のヌードってインパクトあったんだなあ。。。


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by odin2099 | 2017-02-04 20:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
予告通り?<スーパー戦隊>シリーズにも手を出しました。
シリーズとしての初の劇場版で、TVシリーズの第58、59話と同時進行で撮影された由。
ただ人気作品故に2年も放送されたとはいえ、劇場版が製作されたのが番組が始まってから1年3カ月ほど経ってからというのは異例ですねえ。
そういや本放送中にも数回再放送を運ぶくらいだったから、製作スケジュールはかなりタイトだったのかも。

e0033570_19341605.jpgゴレンジャー御一行は黒十字軍の秘密計画を追って四国へ。
さんふらわあ号に乗って、ホテル奥道後に泊まり、というのはその3年前に作られた「仮面ライダーV3対デストロン怪人」と同じコース。こういうのも比較してみると面白いですね。
ただ、人目につかないように移動したいなら、さんふらわあに乗るよりバリドリーンで乗り込む方がたやすい気もしますけど。

船上のプールではビキニのセクシー美女が登場。
ちなみにペギー松山はワンピース、それに連絡員007号は上に羽織ってしまって見せてくれないのが残念。鹿沼絵里はこの後はポルノ映画とかで活躍するんですが…。
ただ問題なのがこの美女が黒十字総統の変装した姿だということ。
違う意味で目立っちゃってますけど、なんでわざわざ総統自ら乗り込んでくるのやら。

この謎の美女を演じたのは風間千代子という女優さんで、「脱走遊戯」や「激突!殺人拳」、「前科おんな/殺し節」、「夜のならず者」、「脱走遊戯」、「青い性」、「女番長ブルース/牝蜂の挑戦」などに出演してるようなので、アクションやエロティックさを売りにした作品中心の活躍だったのでしょう。

e0033570_19335896.jpg劇場版ならではの再生怪人軍団といったお約束の展開はないものの、劇場版のみの新怪人は登場。その名も「鋼鉄剣竜」というのですが、これはちょっとスペシャルなネーミング。
何がスペシャルかというと、TVシリーズに出てくる怪人たちは皆「○○仮面」、という具合に名前に「仮面」の文字が付くのがネーミングルールなんですが、それとは外れているんです。
番外怪人というか、特別な怪人という雰囲気がネーミングからも伝わってきます。こういうのが嬉しいんですよねえ、子どもにとっては。

そういえばこのホテル奥道後、その後は経営不振に陥り、今は「奥道後 壱湯の守」としてリニューアルオープンしてるようです。
危険なアクションの舞台となったロープウェイは休止、金閣寺そっくりの錦晴殿も土砂崩れで流失してしまったんだと。
あちらに行く機会があれば、ちょっと覗いてみたかったな。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/22802362/
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by odin2099 | 2017-01-27 19:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_10392021.jpg事故で両親を失い、森でひとりぼっちになってしまった少年ピート。しかしそこでドラゴンと出会い、エリオットと名付け仲良く暮らすことになる。
だがその楽しい時間も長くは続かなかった。森の伐採が始まり、ピートは森を守る仕事をしているグレースという女性に出会い、半ば強制的に人間の世界に戻されることになる。
ピートの身を案じるエリオットだったが、その存在が広く知られてしまい、狩りの対象になってしまう。
エリオットを救うため、ピートは森へと戻っていく。

これも最近ディズニーが積極的に進めている実写リメイクシリーズの一本ということになるんでしょうね。
元ネタは1977年に作られた実写とアニメの合成作品『ピートとドラゴン』、日本未公開ですが以前はビデオソフトが出ていました、未見ですけれど。
あちらではDVD化されていますし、東京ディズニーランドのパレードにもいるそうなので、この作品がソフト化される時に一緒にリリースしてくれないものかなあと願っております。

閑話休題。
ブライス・ダラス・ハワード、ウェス・ベントリー、カール・アーバン、ロバート・レッドフォードと豪華な顔触れを揃え、今や完全にファンタジー映画の聖地と化したニュージーランドで撮影されたこの作品、オークス・フェグリーにウーナ・ローレンスといった子役の演技も素晴らしく、物語の構造上では「悪人」ポジションになる人物もいるものの、根っからの悪人は存在せず、最後はお約束のハッピーエンド。
美しくもどこか神秘的な風景を堪能し、気持ち良く映画館を後に出来る一篇です。
舞台を変に現代に持って来なかった点もマル。
パソコンや携帯電話、スマートフォンもなく、黒電話のある世界。

あちらではサマーシーズンに公開されましたが、わが国では冬休み時期にひっそりと公開。
ディズニーとしては『ドクター・ストレンジ』を延期してまで『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に注力しているところなので致し方ないところですが、上映スクリーン数も少なくロクに宣伝も行われず殆ど話題にも上らないのはとても勿体ないですし、残念ですね。
かといって春休みやゴールデンウィークの時期には『モアナと伝説の海』や実写版『美女と野獣』もありますし、このタイミングしかないのもわかりますけれど、もっと多くの人に見てもらいたいなあと願ってやみません。

ところでこの邦題、旧作同様に「ピートとドラゴン」、あるいは直訳で「ピートのドラゴン」じゃいけなかったんでしょうか?
”不思議な生き物”ではなく、もっと”ドラゴン”を前面に押し出しても良かったと思いますが…?

【ひとこと】
ディズニーは同時期に『ジャングル・ブック』も実写でリメイクしていますが、何も似たような話を続けて作らなくても良かったんじゃないのかな、と思うのは自分だけ?


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by odin2099 | 2017-01-09 10:41 |  映画感想<ハ行> | Trackback(6) | Comments(2)
「カリブの海賊」に続いて、ディズニーのアトラクション映画を再見。
ルーカス・フィルムもマーベル・スタジオもディズニー傘下だから、ここのところディズニー映画ばっかり見てるなあ。

e0033570_20511974.jpgこの映画を最初に見た時、一軒家なのになんでマンション?とか思ってしまったのだけれど、共同住宅や集合住宅という意味で使ってる「マンション」は和製英語で、英語本来の意味では「豪邸」ってことなのを後で知った。だからお化け屋敷映画なのね。

不動産業を営むジムとサラのエヴァース夫妻は、グレイシー家の執事ラムズリーから屋敷を売りたいと持ち掛けられる。二人の子どもを連れて屋敷を訪れたエヴァース夫妻だったが、実は屋敷の主人エドワードをはじめ使用人も皆幽霊だった。
生前に結ばれる筈だった最愛の女性エリザベスを失い、屋敷は呪いにかけられている。その呪いを解く鍵は、エリザベスの転生と思しきサラ。何とか彼女を我が物にしようとし…というのはホラー物ではよくあるお話だ。

ただそのあたりの悲劇の要素は控えめで、主演がエディ・マーフィってことからもわかるように、ホラー映画というよりもコメディ映画に主眼が置かれている。
以前見た時は、怖くもないし笑えもしないと思ったものだけれども、久しぶりに見直したら上映時間も短いし、ちょっとした時間つぶしには丁度良い小品という感じ。天下のディズニー製だけあって安っぽさとは無縁だしね。

最後はもちろんハッピーエンド。
エヴァース夫妻は最後にグレイシー氏から権利書を譲られているけれど、結局あの屋敷はどうしたんだろう?
最後は予定通り旅行に出かけたとこ(だよね?)で終わっちゃったけど、それがちょっと気になる。

【ひとこと】
リメイクだかリブートの企画が何年か前から持ち上がってるけれど、その後は進展ないのかな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3202505/


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by odin2099 | 2017-01-05 21:59 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20354194.jpg今年はシリーズの新作が見られるということで、それにあわせておさらいを始めます。

映画館に2度行って、その後でDVDやらTV放映やらで見ているはずですが、見直すのは久しぶり。10年ぶりくらいでしょうかね。
考えてみるとこの作品も早いものでもう14年も前の作品。
ジョニー・デップは今も相変わらずヘンテコな役を演っていますけれど、オーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイもすっかりスターになりました。
多少「あの人は今?」的な存在になりつつあるようではありますが…。

ここ数年で何度も「スター・ウォーズ」を見直しているせいもありますが、やはり当時から指摘されている通り、この両シリーズは良く似てます。
この一作目に関してはお話に類似点があるわけではないですが、ジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス・スワンというキャラクター配置が、それぞれハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナに対応。言ってみれば「スター・ウォーズ」をルークではなく、ハンの視点で描くとこんな感じになるのかもしれません。

実際にプロデューサーも「意識してる」と発言したようですし、2作目になると父親絡みの自分の出自の問題やら、三角関係っぽくなったり、最後に生死不明になったりと益々酷似していきます。
「スター・ウォーズ」のファンでこのシリーズを未見の人、あるいはこのシリーズは好きだけれど「スター・ウォーズ」はちょっと…という人は、そんな観点で見てみるのも面白いんじゃないでしょうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3780662/
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by odin2099 | 2017-01-04 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20374104.jpg手にした不思議なトランクの中に保護した沢山の魔法動物を入れ、魔法使いニュート・スキャマンダーがニューヨークへやってきたのは1926年のこと。折しもNYには不可解な事件が起こり、ノー・マジ(魔法を持たない普通の人間)に魔法使いの存在が知られようとしている時だった。
ノー・マジのジェイコブ・コワルスキーは誤ってニュートのトランクと自分のとを取り違え、街中に魔法動物を放ってしまい、人間界と魔法社会の緊張は更に高まるばかり。ニュートはジェイコブと一緒に逃げた魔法動物の行方を追うが、事態は益々混乱の一途を辿る。
マクーザ(アメリカ合衆国魔法議会)の元捜査官ティナ・ゴールドスタインは真相を探るべくニュートに付き纏うが、議長のセラフィーナ・ピッカリーや魔法保安局長のパーシバル・グレイブスからは、逆にニュート共々危険人物としてマークされてしまう。
ティナの妹クイニーやジェイコブによって辛くも危地を脱したニュートたちは、逃げ出した動物の保護と事件の真相究明に乗り出すのだが…?!

e0033570_20372551.jpg「ハリー・ポッター」新シリーズ、と宣伝していますが、時代背景が70年ほど昔ということを考慮しても、テイストはかなり違います。
「ノー・マジ(マグル)」とか「ホグワーツ」とかの単語や、「オブリビエイド」「アクシオ」などの呪文の響きは懐かしいですし、音楽担当がジェームズ・ニュートン・ハワードに代わっても「ヘドウィグのテーマ」が流れたり、と地続きであることは協調されているんですが、あのムードの「続き」を期待すると「あれあれ?」と思うかもしれません。

その一方で、てっきりこれは「ハリー・ポッター」のスピンオフという立ち位置だとばかり思っていたのですが、どうやらダンブルドアが鍵を握るキャラクターになりそうなこと(今回は名前だけで、2作目から登場するとのこと)や、闇の魔法使いグリンデルバルドの存在が思ったより大きく、シリーズ通じてニュートたちの前に立ちはだかりそうなことなど、スピンオフではなく前章としてのポジションに重きを置かれている様子。
「スター・ウォーズ」のプリクエル・トリロジーや、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に対する「ホビット」三部作のように、続編ではなく前日譚としてシリーズの新作を作るのがハリウッドのトレンドなんでしょうか。

そのグリンデルバルド、ネタバレしますけど先ごろ続編への出演が発表された某スターが最後にチラッと顔を見せてくれます。吹替版だとそのシーンのためにわざわざ平田広明を起用する念の入れようで、これは吹替ファンには嬉しい配慮ですね。

e0033570_20380166.jpg映画そのものは可もなく不可もなく、という印象。終始オドオドした表情の主人公に、華のないヒロインたち、見るからに胡散臭い悪役陣、バラエティに富んでいて可愛いヤツ、綺麗なヤツ、おどろおどろしいヤツと多種多様乍ら、あまりに種類が多過ぎてその能力と名前がなかなか覚えられない魔法動物たち…
個人的にはこの辺りに物足りなさを感じました。

また今後のシリーズはこの4人組を主役として展開していくのかなと思っていたのですが、次回作はアメリカではない別の国が舞台だそうですし、ラストシーンを見る限りニュートは毎回違うキャラクターと絡むのかもしれません。
といっても4人とも次回作の出演契約は結んでいるようですし、色々と仕掛けを施しているのでしょう。
そして三部作の予定が五部作に。
二年に一本の計画らしいので完結するのは八年後。
その後にあの『ハリー・ポッターと呪いの子』の映画化が実現するんでしょうか?
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by odin2099 | 2016-11-23 20:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback(23) | Comments(8)
e0033570_21583575.jpg遂に「ハリー・ポッター」も最終章。
前後編に分けたのは正解で、色々な描写がゆったり・じっくり描かれ、堂々たる大作の風格。
これを従来通り一本でまとめようとしていたら、かなり駆け足で忙しなくなっていたことだろう。
ハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビル、ルーナ、スネイプ、それにヴォルデモード以外のキャラは大幅に削られてしまっていたのでは?

ポリジュース薬でベラトリックスに変身したハーマイオニー。
変身が解けても衣装はそのままなので、前半では胸元がちょっと大胆なエマ・ワトソンにドキドキ。
中盤以降はハーマイオニー以上に活躍してる(ハリーの役に立ってる)印象が強いのがルーナ。ハリーのパートナーとしては、実はルーナもありなんだよなあ、なんて思いながら見てました。
映画版では原作と違い、ネビルと結ばれるんでしょうか?

そのネビルが終盤にきて大活躍。
原作ではハリーと同じような運命を担う重要キャラクターではあるものの、映画ではその存在が軽んじられてきた傾向がありましたが、最後に美味しいところを持って行く儲け役に。
演じるマシュー・ルイスは、最初のうちこそ「いじめられっ子のおデブちゃん」のイメージを保っていましたが、ドンドンとイケメンに変貌。1作目とはまるで別人になっちゃいましたね。
逆にドンドンと劣化していったのはドラコ…。

この映画で一番の見どころは、スネイプ先生の真実がわかる件。
スネイプの純愛…。
リリーはジェームズのどこが良くて結婚したんだ?スネイプの方がよっぽど人間的に優れてるのに。
そしてダンブルドア先生はあまりに酷すぎ。
スネイプの弱みを握って味方につけ、ハリーを捨て駒としか考えていないとは。
少なくても映画を見てる人は、そう感じるんじゃないのかなあ???
そして自ら命を捨てる決心をしたハリーの前に現れる、父ジェームズ、母リリー、そしてシリウス・ブラック、リーマス・ルーピンの揃い踏み。このシーンにスネイプもいたら更に胸熱だったことでしょう。

e0033570_22003700.jpg最終決戦は「ニワトコの杖」「透明マント」「蘇りの石」の三種の神器、もとい「死の秘宝」を手にしたハリーとヴォルデモードの直接対決。しかし映画見る限りではせっかく集めたこのアイテム、たいして役に立ってるように見えませんね。
原作では色々と曰く因縁が語られてるんですが、尺の都合ですかね。その辺りはちょっと残念でした。
しかも最後にハリー、ニワトコの杖折って捨ててるし…!

ラストシーンは19年後。
それぞれ老けメイクを施したハリー、ジニー、ロン、ハーマイオニー、それにドラコが出てきますが、皆さん見事にイケてない。
まあハーマイオニーはまだまだ十分かもしれませんが、なんか妙にリアルでもあります。
ちなみにこの19年後というのは、作品世界の年表によると2017年――来年のこと!
来年の9月1日に、キングスクロス駅に行けばハリーに会える!
…かもしれません。

舞台版として作られた”8番目の物語”とされる新作「ハリー・ポッターと呪いの子」の発端も、このラストシーンと同じ。
そしてこの度公開されるスピンオフ三部作改め五部作となる「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」は、シリーズを遡ること70年前、1926年が舞台になるとか。
実はこの年って後のヴォルデモード、トム・リドルが生まれた年でもあるんですな、ふむふむ。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/15152637/
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by odin2099 | 2016-11-20 22:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(0)

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