【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 246 )

年齢を考えれば大往生と言えるのかもしれませんが、最近まで元気に活躍していたイメージがあったので、その訃報はショックでした。
そこでロジャー・ムーアを追悼して何を見ようかな、と思案。
「007」じゃベタすぎるし、適度なサスペンス、アクション、それにユーモアがあって愉しめるだろうということで選んだのがこの一本。
実はDVDも持ってるんですけど、テレビ放送を録画したものが見つかったので、今回は気楽に吹替版を見てみることに。

e0033570_00084661.jpg石油の採掘基地がテロリストたちに襲撃され、施設内に爆弾を設置、さらに人質を取ってイギリス政府に身代金を要求するという事件が発生します。
政府は保険会社が雇ったプロを使ってテロリストとの交渉を行い、人質の解放と犯人の排除を画策します。
そこで呼ばれたのがロジャー・ムーア演じるフォークスという男で、部下たちを率い、海軍と協力してテロリストと対決するべく現場に向かう、というお話です。

このフォークスというのが変わり者で、外見は髭もじゃ、終始自信過剰な態度で尊大、おまけに極度の女性嫌い。その代わりに大の猫好きで家中を猫が徘徊しているという、まるでジェームズ・ボンドと真逆なキャラクター。これも一種のセルフ・パロディの範疇なんでしょうかね。
対するテロリストのリーダー、クレーマーを演じているのはアンソニー・パーキンス。迫力ある悪役ぶりで、相手にとって不足はなし。更に海軍提督役でジェームズ・メイソンが脇を固めていたりと、なかなか豪華なキャスティングです。

閉鎖された空間で、ヒーロー側と悪役があの手この手の駆け引きを行い、上手くいくかに思えた計画が些細な原因で失敗したり、逆に思わぬところから援けがあったりという展開は、今回見直していて気付いたのですが、後の「ダイ・ハード」や「沈黙の戦艦」などに通じるものがありますね。
監督がアンドリュー・V・マクラグレンなので多くを期待してはいけませんが、1時間半なりを十二分に楽しませてくれるものになっています。

ただブルース・ウィリスやスティーブン・セーガルと違うのは、アクションスターというレッテルを貼られてしまっているロジャー・ムーアではありますが、全編通して殆ど動かないことでしょうか。
「動」よりも「静」の魅力と言ってしまえばそれまでですが、アクション映画でこれほど主役が動かないのは珍しいかもしれません。それでも格好良いんですよねえ。

吹替キャストは広川太一郎、野沢那智、前田昌明、富山敬、梶哲也、谷育子、小川真司、玄田哲章、筈見純、大塚芳忠、西川幾雄、阪脩、若本規夫、加藤正之、鈴置洋孝、北村弘一、秋元羊介、榊原良子、立木文彦、石森達幸、塚田正昭、沢木郁也…と壮観な顔触れ。
このメンバーならば、例え元の映画がマイナス評価だったとしても、それをプラス評価に変えることも不可能ではないでしょう。
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by odin2099 | 2017-05-25 00:10 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
2回目を見てきました。<3D吹替>だった前回と違い、今回は<2D字幕>。
オリジナルの俳優さんの声にはあまりこだわりがなく、キャラクターとして納得して受け入れられれば…というタイプなものですから、吹替の方が画面にすんなり入り込めて楽しめた気がします。

そして2回目なのに、またもや泣いてしまいました。

いやあ、我ながら涙腺緩くなったものです。
野獣が斃れ、最後のバラの花びらが散り、ルミエールやコグスワース、ポット夫人、チップ、マダム・ド・ガルドローブ、マエストロ・カデンツァ、プリュメットらが物言わぬ無機物と化し、全てが終わってしまった…という中、静かに現れるアガット。
すると倒れた野獣の身体が光に包まれ宙に浮き、奇跡が起こる…
というシーンでジーンときてしまうんですよねえ。

e0033570_19035361.jpgそういえばお城の家来たちが「物」になってしまうのはこの実写版だけ。アニメ版でも舞台版でも、そうなる前に人間に戻ります。
ちょっと残酷かなと思わないでもないですが、悲劇性はより高まったように思います。

アニメ版からの改変というと、村人がお城に所縁のある人だという設定。
コグスワースの奥さんやポット夫人のご主人(ということはチップのお父さん)たちが、ガストンに唆されて野獣退治のメンバーに加わっている、というのはなかなか怖いシチュエーションです。
村人たちは魔女によってその頃の記憶を消されているということになっているのですが、愛する者同士が知らずに傷つけあう可能性もあるわけで、そう考えると魔女の呪いの恐ろしさがわかります。
よっぽど腹に据えかねたんでしょうか。

しかしそうなると気になってくるのが、冒頭で描かれた「魔女が呪いをかけた」時から、ベルがお城に彷徨いこみ、遂には魔法を解くに至るまでどれくらい時が経っているのか、ということ。
アニメ版では明言されていませんが、野獣と化した王子が絶望にかられるようになるまで、は決して短くはなかったと思います。それにルミエールやコグスワースのぼやき具合からすると、短くても十数年、もしかすると数十年くらい経っているでは?と思わされます。お城の存在も、周囲の人々から忘れされられるだけの時間が経っているということですからね(アニメ版では魔女が人々の記憶を消したという描写はありません)。

でもこの実写版では人々が歳を重ねている描写も特に見られないので、数カ月からせいぜい数年といった感じで、それだと「魔女の呪い」としては些か甘すぎるのではないかなあという気もしないではないです。
アニメ版、実写版、どちらもかなりの歳月が流れながら、魔法によって人々の歳は取らなかった、という解釈も出来なくはないですが、うーん。絶望感はアニメ版に比べると今一つ?

また、ベルがこの村に来たのはいつ頃だったのかというのも気になりますね。
幼い頃に生まれ故郷のパリを離れたということが今回明らかになるわけですが、はたしてモーリスとベルの親子が村へ越してきたのは、お色の人々が魔法にかけられた前なのか後なのか。
前ならばベルやモーリスにもお城の記憶があっても不思議じゃないですし、後だとするならさっき挙げた時間経過の謎が立ち塞がります。
そのあたりはどうなっているのやら。考えると夜も眠れなく…はなりませんが、モヤモヤした気分は残ります。

さて今回、ル・フウが同性愛者(を匂わせる人物)として描かれているのが各方面で物議を醸しているようですが、彼以上に直接的に描かれているのがエセ三銃士?の一人。お城に攻め入った際にマダム・ド・ガルドローブによって女装させられ、他の二人は恐怖に駆られて逃げ出しますが、何故か彼だけは何かに目覚めたような表情を見せます。
そしてラストの舞踏会のシーンでは、よりによってル・フウと踊っているのですが…
このキャラクター設定にこのシーン、本当に必要だったんでしょうかねぇ。

と、色々思い出していると、また見たくなってきちゃいました。
3回め、行っちゃおうかな?

【ひとりごと】
ベルを父親の元へ帰してあがる決断をした野獣。
「(ベルを)愛しているから」の台詞、アニメ版だと野獣自身の口から語られますが、実写版だとポット夫人が代弁します。
また、野獣狩りを宣言したガストンに「野獣はあなたよ!」と言い放つベルのシーンは今回ありませんが、代わりにル・フウが「俺の前にも野獣はいる」みたいに歌います。
単純なアニメの実写化ではなく、キャラクターの立ち位置、視点が随分と違っているのは興味深く思います。


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by odin2099 | 2017-05-16 19:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(0)
e0033570_20225337.jpg<タツノコプロ創立55周年記念>作品。
ストリートファイターあがりの探偵が、強化服を身にまとってヒーローとなるというアクション映画。
監督は坂本浩一で、出演は溝端淳平、山田裕貴、原幹恵、柳ゆり菜、出合正幸、加藤貴宏、佃井皆美、中村浩二、神保悟志、長谷川初範。

一体これのどこが「ポリマー」なんだ?
ポリマーといえば、自称”二代目シャーロック”の車探偵長やセントバーナード犬の男爵といったキャラクター、それにメカへの転身が欠かせない要素だけれども、全てオミット。
ところが単独のヒーロー物、そしてうだつの上がらない探偵とドジな新米警官のバディ物としても結構面白い。

全然期待していなかった溝端淳平が思いの外好演で、山田裕貴とのコンビも好調。ポリマーに転身しなくてもいいからこのコンビで続編かスピンオフを見てみたい。
山田裕貴といえばクールなゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役のイメージが強いけど、坂本組では「俺たち賞金稼ぎ団」に続いての情けない役がなかなかハマってる。
唯一アニメ版とのイメージの乖離が一番少なかったのは、南波テル役の柳ゆり菜。監督、わかってるねえ。

e0033570_20215918.jpg出合正幸、加藤貴宏、佃井皆美、中村浩二、それに榊英雄、島津健太郎、人見早苗ら坂本組常連と言えそうなお馴染みの顔ぶれが揃ってるのが安心感を与えてくれるが、中でも特筆もんは原幹恵。わざわざジッパー降ろして胸元を強調し、顔を近づけて「私のこと好きなんでしょう?」と迫ってくるのはヤバ過ぎ。
地味目のリケジョと露出多めのアクティブでセクシーな美女、その両方を演じさせるなんて、監督どんだけ彼女のこと好きなの?って感じ。元々このキャラは、彼女のアテ書きだったみたいだけど。

神保悟志の出番が少ないなあと思っていたら終盤は大暴れだし、長谷川初範はお父さんなのかと思ったら一捻り?あったし、人見早苗のブラ見せがあったり、ギャルメイクの佃井皆美ちゃんが可愛かったりと、坂本監督ならではの見せ場は沢山。
アニメとは全く別物だけど、それでも「キャシャーン」や「ガッチャマン」に比べりゃ遥かに「ポリマー」だった。
ラスト、シャーロック君は警察辞めて探偵事務所に飛び込んでくるかと思ったけど、まあこういう終わり方もアリかな。

ただ一つだけ注文を。
クライマックスバトルで「戦え!ポリマー」流してくれるのはテンション上がるんだけど、ここはカバーじゃなくオリジナル版で行って欲しかった!

さて、残るは「宇宙の騎士テッカマン」の実写化!
誰か手を挙げる猛者はいないもんかね。

【ひとこと】
そういえばこの作品って、昨年の2月頃の撮影だったとか。
随分間が空いたもんだねえ。
まあ記念作品だからタイミングを計ったんだろうけど、もっと早く見せて欲しかったな。

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by odin2099 | 2017-05-14 20:27 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われし海賊たち」に続く第2作目、新作公開に合わせてのおさらいもピッチを上げなくては。
結婚式を間近に控えて幸せ絶頂だったはずのウィルとエリザベスの突然の逮捕劇、今回の冒険はそこから始まります。

e0033570_06055570.jpg好き勝手自由気ままかと思いきや意外な弱点?を抱え込んだジャック、純粋に真っ直ぐに突っ走るウィル、女の狡さも発揮しだしたエリザベス、と「らしい」行動を見せる主役トリオと、それをサポートするお馴染みの顔ぶれ。
前作であれだけ伏線張ったから出てくるのが当たり前という感じのウィルのお父さん、”靴紐のビル”や、怖いだけじゃないディヴィ・ジョーンズとか、新しいキャラクターも多々いますが、それほどの無理矢理感はないですね。

笑える箇所は前作以上。
無声映画のドタバタ喜劇を意識してるのかなあという、身体を張ったギャグが多く、あのメイクのせいか、ジャックがチャップリンに見えてきちゃったりして。

ただ最初から3作目をやるのが前提の作り方なので、そこが不満っちゃあ不満。
露骨に「え、ここで?」というところで終わりますしねえ。
それに上映時間、長い。この内容なら2時間くらいで収めて欲しいとこなんですが。

最後に登場するバルボッサ。
あれ?前作ラストで死んだ筈なのに?!
――と驚いたのは観客だけでなく実は出演者もだったそうで、あのシーン、別のキャラクターが出ると説明されていたらしいです。
あれ、本当に驚いているのかあ。

【ひとりごと】
お話、全然覚えてないなあと思いつつ見直しておりましたが、そうか、この作品って劇場で一回しか見たことなかったんでした。
前作は劇場で二度見て、その後もテレビ放送の時に見たりDVDで見たり、と何度か繰り返していたんですが。
ということで、11年ぶり二度目の観賞でした。そこまで記憶力、落ちてなかったかあ、とほっと一安心(^^;

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3817827/


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by odin2099 | 2017-05-11 06:07 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
2014年7月に横浜アリーナで行われたBⅰS(プー・ルイ、ヒラノノゾミ、カミヤサキ、テンテンコ、ファーストサマーウイカ、コショージメグミ)の解散コンサートに密着したドキュメンタリー映画。
という体裁で製作は進んでいくものの、その実態は…

e0033570_20412038.jpg以前見た「テレクラキャノンボール2013」と同工異曲、カンパニー松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田、梁井一、嵐山みちるの6人のAV監督が、電話番号をゲットしたら何点、寝顔を撮影したら何点、ハグしたら何点、という具合に本人たちに知らせずポイントを稼ぎ、あわよくば最終的にはアイドルとハメ撮りしてしまおう(!)というトンデモなもの。

全裸のPVが話題になったり、解散直前に「週刊プレイボーイ」でヌードを披露したりと、過激なパフォーマンスで知られるアイドルグループとはいえ(自分の持ってる知識はこの程度)、こりゃ無謀すぎるんじゃなの?と思ったものの、仕掛け人の一人はマネージャーの渡辺淳之介だというのだから恐れ入る。

さすがに「何かがおかしい」と気付いたメンバーから抗議が入ったりで、おそらく当初の目論見からは大幅に外れた内容になってはいるのだけれど、一風変わったドキュメンタリーになっているのは事実。
とくにメンバーが皆「夢を追い続けて」とか「何が何でもアイドルに」といったギラギラした部分を持っていないだけに、畑違いのAV監督たちが段々と牙をもがれていく様は面白いと思う。

ただ、最初で最後、大切にしたい解散コンサートの場で、これをやるか?!
単なるコンサートに密着しつつのキャノンボールなら、もしかするととんでもないハプニングもシャレで済むかもしれないけれど、流石にTPOは弁えろ、とスタッフには言いたくなる。
だからこそやりたくなる、というのもあからなくはないのだが。

結局BiSは解散から2年後に新メンバーでBiSHとして再結成。
旧メンバーたちもそれぞれ単独で、あるいはユニットで活躍している。


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by odin2099 | 2017-05-08 20:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(4)
e0033570_20085949.jpgディズニーアニメの実写化シリーズの最新作。
もちろんアニメ版は何度も見てるし、劇団四季の舞台版も何度も見てるので、もう見る前から「面白いんだろうな」と期待度MAXで劇場へ足を運んだが、なんとクライマックスでまさかの号泣!
…まではいかなかったけれど、あふれる涙を止めることが出来なかった。
こんな経験、初めてかな。

王子が如何にして野獣に変貌していったかを紹介するプロローグ、アニメ版でも舞台版でもシルエットを使ったりで象徴的に表現していたが、この実写版では割とカッチリと描写。王子や家来たちの浮かれっぷりを強調した挙句の魔女の呪い。
この辺り、見ていて「あれれれ?」という感じで最初のうちは「この実写版、失敗なんじゃないの?」と心配になったりもしたものの、ベルが出てきて「朝の風景」が歌われる頃になると、あ、やっぱり自分の知ってる「美女と野獣」の世界なんだと安心。

e0033570_20084632.jpgベルの父モーリスがコメディリリーフではなくシリアスな役どころになっていたり(モーリスの妻=ベルの母親にまつわるエピソードも含めて)、ル・フウが単なるガストンの提灯持ち、腰巾着ではなく一個の人間として描かれていたり、アニメ版でも舞台版でも発端部分だけにしか出てこない魔女の比重が大きくなっていたり、結構な改変や追加(歌曲も)が行われてはいるが、基本ストーリーはアニメ版そのまんま。

ちなみに図書館の場面は舞台版から追加されたものだが、舞台版では文盲の野獣がベルによって本の、そして物語の魅力を教えられていく過程を見せることで二人の急接近を表現していたが、今回の実写版では野獣がかつてはきちんとした教養を受けた王子だったことを再認識させ、忘れかけていた自分を取り戻させてくれたベルに惹かれ、ベルも野獣の見せる思わぬ人間性に頑なだった心を開いて行くように描かれているのが、微妙ながらも面白いアレンジだと感じた。

今回は3D吹替版での鑑賞。
劇中で披露される歌曲まで含めた吹替版ということで、本職以外のミュージカル畑出身者や舞台経験豊富な面々がキャスティングされているため、最初のうちは須藤祐実の声じゃないエマ・ワトソンや、森川智之の声で喋らないユアン・マグレガーなどにかなり違和感があったものの、途中で段々と気にならなくなってはくる。

e0033570_20082967.jpgただこれはメインの中で終始人間態で出てくるキャラクターが少なく、どちらかというとアニメ寄りのテイストだからこそ成り立つもの。
以前「オペラ座の怪人」を日本テレビが放送する際に、舞台版で演じていた劇団四季のキャストで吹替版を作ったことがあったが、ミュージカルの日本語版としてはアリでも洋画の吹替版としては成功とは言い難かったので難しい問題ではある。

ともあれ、期待に違わぬ出来栄えだったこの実写版、今度は字幕スーパー版でもう一度見に行ってこようかな。


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by odin2099 | 2017-04-22 20:14 |  映画感想<ハ行> | Trackback(19) | Comments(2)
「仮面ライダー響鬼」は当初、<仮面ライダー>ではなくこの「変身忍者嵐」のリメイクとして企画されていたのは有名な話らしいけれど、今でも時代劇版<仮面ライダー>をやってみたらどうかなあという気はします。
でも<仮面ライダー>を止めて新しいヒーロー番組を作る勇気はなかなかないだろうし、各方面からのゴーサインも出にくいんでしょうね。
ここのところコンスタンスにヒーロー番組が作られてる印象はありますが、その実<ウルトラマン><仮面ライダー><スーパー戦隊>の冠をかざしてない作品は殆どなし。その分ユニークな<ライダー>や<ウルトラ>が登場するので毎度毎度ファンには賛否両論ですが、これが70年代だったらそれらとは別枠の、新規ヒーロー番組として実現していたのかもなあと思うと勿体ない気もします。

e0033570_22003332.jpgで、その「嵐」の劇場公開版は第6話をベースにした再編集版。
公開の2か月くらい前に放送されていたエピソードなので、時期的にはまあ順当。
ハヤテの幼馴染が化身忍者となって襲ってくるというのも、定番のドラマティックなものだから良しとしましょう。
でもその動機が些か弱いんですけどね。
腕は互角でも身分が違う、だからお前が憎い!
…もう少し頭使ったら?という気がしないでもないです、死人ふくろうこと山彦小次郎くん。
その妹であるゲストヒロインは島田淳子こと浅野真弓ですが、ぽっちゃりしていて別人のよう。
このあと「タイム・トラベラー」に主演して、「ウルトラマン80」では学校のマドンナ相原先生になるんですが。
牧冬吉の立ち回りは様になってるし、ロケ地もそれっぽくて時代劇ムードはまずまず。
今やれば結構受けそうに思いますが……。

関東では「ウルトラマンA」の裏番組になってしまって苦戦した「嵐」、僕も「A」見てましたから「嵐」は見たことありませんが、そのテコ入れとして仮面ライダーと滝和也をゲスト出演させるプランがあったのには驚きです。
実際のところライダーと滝をどうやって江戸時代へ連れてきて、ハヤテたちと出会わせて共闘にまで至るのか、うーん、謎ですね。
しかも3話連続エピソードの予定だったようで、これが実現していたら「A」に一矢を報いていたかもしれません。

そういや続編だかリメイクだかの漫画はどうなってるんだ?

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23364336/


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by odin2099 | 2017-04-15 22:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20114238.jpg2009年1月15日、USエアウェイズ1549便は、ラガーディア空港離陸直後にバードストライクによって両エンジンが停止。サレンバーガー機長は苦渋の末に市街地を避けハドソン川への不時着水を敢行。乗員乗客155名に一人の犠牲者も出さなかったその決断は賞賛され、一躍英雄となる。
ところが事故の原因究明に当たった運輸安全委員会(NTSB)は、収集したデータやシミュレーションの結果から空港への着陸は可能だったと結論付け、機長の判断の是非が問われることになった。
そして全ての判断は公聴会の場へ――。

映画は時系列を追って描かれるのではなく、まず事故後のNTSBによるサレンバーガー機長やスカイルズ副機長への審問から始まる。
次々と付きつけられるデータは、ラガーディアへ引き返しても、近くの他の空港へ向かっても、無事に着陸出来たであろうことを明らかにしていく。
また機体の損傷についても、サレンバーガーらが思うよりは軽微であった可能性も示唆していく。

これにサレンバーガーの若かりし頃、パイロットを目指していた時分のものや、事故当日の映像を回想として挟むことにより、自分の判断が本当に正しいものだったのかと苛まれる様を描いて行く。
そこに登場するのは、英雄とは程遠い、不安におびえるちっぽけな男の姿だ。
いわば「老け役」に挑戦したトム・ハンクス(実際には当時のサレンバーガーと撮影時のトム・ハンクスはほぼ同年齢のはずだが)が、この時は本当に小さく、弱々しく見える。

クライマックスとなるのが公聴会のシーンで、コンピューターが導き出した結論には「人的要因」が欠けていると主張。見事に自らの正しさを証明する件では実に堂々とした英雄らしい態度を見せ、やはりこの人は巧いなあと感心させられた。
クリント・イーストウッド監督の演出も、奇を衒うでもなく、また必要以上に英雄視することもなく、淡々とした描写を積み重ねることでサレンバーガーという人物を浮き上がらせることに成功している。
上映時間が1時間半強とコンパクトなのも良い。

【ひとこと】
トム・ハンクスの吹替と言えば何人かが担当しているものの、やはり江原正士のイメージが強いが、この作品では立川三貴。なんとなく必要以上にトムがくたびれて見えてしまうのは、この作品に限ってはプラス材料か。


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by odin2099 | 2017-02-16 20:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback(21) | Comments(2)
e0033570_20131518.jpg高名な建築家の伊織は秘書の笙子と愛人関係にあり、妻や娘とは別居中だった。
そんなある日、かつての教え子だった霞と再会し、彼女とも愛し合うようになる。霞は画廊を営む年の離れた夫と、その娘かおりと暮らしていた。
伊織の変化に気付いた笙子は寂しさから同僚と浮気し、一方の伊織はますます霞にのめり込んでいく。
やがて伊織と妻の離婚が成立。晴れて笙子と再婚しようとするが、彼女は伊織に別れを告げる。口汚く彼女を罵る伊織だったが、もう既に彼女の気持ちが自分から完全に離れていることを悟り、諦めてその場を立ち去る。
今度は霞との新しい関係を築こうとした伊織だったが、その待ち合わせの場に現れたのはかおりだった。
初めは二人を応援していたかおりだったが、やがて霞を失うのではという恐怖から全てを父に話したことで、二人の関係が終わったことを伝えに来たのだ。
「抱いて」と迫るかおりだったが、伊織はこれを拒否。一人になった伊織は失った二人の女性に想いを馳せるのだった。

地位も名誉も手に入れた男が次々と女性をものにするが、最後には全てを失ってしまうというお話で、渡辺淳一の原作を荒井晴彦が脚本し、根岸吉太郎がメガホンをとった。
出演は秋吉久美子、沖直美(現・沖直未)、岩本千春、岸部一徳、丹波義隆、池田満寿夫、池部良、木内みどり、津川雅彦。
この津川雅彦演じる主人公が、パワハラ、セクハラなんのその、自分勝手でもうどうしようもない男で、見ていても全く感情移入は出来ず、ラストに至ってはざまーみろ!という感じなのだが、その分ポルノ映画と見紛うばかりのベッドシーン連発で、女性をとっかえひっかえなのは実に憎たらしい…いや、羨ましい。

ということでみどころは先ず第一に秋吉久美子のヌード。撮影当時は30歳くらいだろうか、全編通してかなりの頻度で脱ぎまくっている。また和装姿で登場するシーンが多いがこれが実にしっとりとした美しさで、彼女を見るためだけでも鑑賞料金払っても文句ないと言えるくらい。
準ヒロイン格の沖直未は撮影当時25くらいだと思うがやはり大胆なラブシーンを演じ、まだデビュー間もない時期だったと思われる岩本千春は20歳なるならずの頃だと思うが、これまた初々しいヌードを披露、と至れり尽くせり。
お話自体は理解不能でサッパリだけれども、商売としては十分にアリだ。

【ひとりごと】
今回四半世紀ぶりに見直したけど、結構覚えてるのでビックリ。
それだけ秋吉久美子や岩本千春のヌードってインパクトあったんだなあ。。。


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by odin2099 | 2017-02-04 20:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
予告通り?<スーパー戦隊>シリーズにも手を出しました。
シリーズとしての初の劇場版で、TVシリーズの第58、59話と同時進行で撮影された由。
ただ人気作品故に2年も放送されたとはいえ、劇場版が製作されたのが番組が始まってから1年3カ月ほど経ってからというのは異例ですねえ。
そういや本放送中にも数回再放送を運ぶくらいだったから、製作スケジュールはかなりタイトだったのかも。

e0033570_19341605.jpgゴレンジャー御一行は黒十字軍の秘密計画を追って四国へ。
さんふらわあ号に乗って、ホテル奥道後に泊まり、というのはその3年前に作られた「仮面ライダーV3対デストロン怪人」と同じコース。こういうのも比較してみると面白いですね。
ただ、人目につかないように移動したいなら、さんふらわあに乗るよりバリドリーンで乗り込む方がたやすい気もしますけど。

船上のプールではビキニのセクシー美女が登場。
ちなみにペギー松山はワンピース、それに連絡員007号は上に羽織ってしまって見せてくれないのが残念。鹿沼絵里はこの後はポルノ映画とかで活躍するんですが…。
ただ問題なのがこの美女が黒十字総統の変装した姿だということ。
違う意味で目立っちゃってますけど、なんでわざわざ総統自ら乗り込んでくるのやら。

この謎の美女を演じたのは風間千代子という女優さんで、「脱走遊戯」や「激突!殺人拳」、「前科おんな/殺し節」、「夜のならず者」、「脱走遊戯」、「青い性」、「女番長ブルース/牝蜂の挑戦」などに出演してるようなので、アクションやエロティックさを売りにした作品中心の活躍だったのでしょう。

e0033570_19335896.jpg劇場版ならではの再生怪人軍団といったお約束の展開はないものの、劇場版のみの新怪人は登場。その名も「鋼鉄剣竜」というのですが、これはちょっとスペシャルなネーミング。
何がスペシャルかというと、TVシリーズに出てくる怪人たちは皆「○○仮面」、という具合に名前に「仮面」の文字が付くのがネーミングルールなんですが、それとは外れているんです。
番外怪人というか、特別な怪人という雰囲気がネーミングからも伝わってきます。こういうのが嬉しいんですよねえ、子どもにとっては。

そういえばこのホテル奥道後、その後は経営不振に陥り、今は「奥道後 壱湯の守」としてリニューアルオープンしてるようです。
危険なアクションの舞台となったロープウェイは休止、金閣寺そっくりの錦晴殿も土砂崩れで流失してしまったんだと。
あちらに行く機会があれば、ちょっと覗いてみたかったな。
e0033570_19490741.jpg
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/22802362/
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by odin2099 | 2017-01-27 19:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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