【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 246 )

週末再び劇場へ。
まだ入場者特典のクリアファイルを貰えたけど、作り過ぎて余ってるのか、それとも思ったより客足が伸びてないのか、どっちだろ?気になるなあ。

さて前回は<3D吹替版>で見たので、今度は<2D字幕版>を選択。
字幕も吹替翻訳もどちらも担当者が同じなので、双方のイメージの乖離はない。
ただ字幕だと一言足りなかったり、微妙なニュアンスが落ちてしまっている部分があるので、オリジナルの俳優さんの声がどーしても聞きたい、日本語で喋りだされたらイメージダウン、というんじゃなければ吹替版をオススメ。
それに字幕版だと、せっかくのロイスの入浴シーンがちょいちょい隠れるという弊害が…!

e0033570_21550168.jpg二度目ということで気負いもなく、かなりリラックスした状態で鑑賞。あまりにリラックスしすぎたのか、途中で若干睡魔に襲われかけたが何とか回避。
スーパーマンとバットマンの対決がやっぱり無理矢理っぽいのと、色々なことをやりすぎて結局何をやりたかったのか不明確になっちゃったレックス・ルーサーとか、ドラマ部分にはかなり不満あり。
それに唐突に挿入されるイメージシーン、幻覚シーンetcにはかなり閉口。
しかもそのショットは予告編でも幾つか使われ、観客をあからさまにミスリードしようとしているのも興醒めだ。

ワンダーウーマンの登場が唐突過ぎるという声も多いが、ピンチのバットマンの前に颯爽と立ちはだかる初登場シーンは鳥肌が立つほどの格好良さ(バーバリズムに彩られたテーマ音楽の妙!)。
それにドゥームズデイに対してバットマンはあまりに非力だから、パワーバランスを取るためのワンダーウーマン投入と考えれば得心がいく。
そういやドゥームズデイが「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」、「ホビット」に出てくるトロールに見えてしまうの自分だけ?

前作の「マン・オブ・スティール」も本作も、自分好みかというとちょっと違う。
今のところ<マーベル・シネマティック・ユニバース>には満足できても、<DCフィルムズ>にはちょっと不満が残る状態だけど、これで作品数を重ねて行ってパズルのピースが埋まっていけば最終的には納得出来るかも。

ところで、スーパーマン=クラーク・ケントは、アルフレッドとの無線のやりとりからバットマン=ブルース・ウェインに気付いたと思われるが、レックス・ルーサーはどうやって二人の正体に勘付いたんだろうか。

【ひとこと】
幼いブルース・ウェインが両親と観に行った映画は、なんで「エクスカリバー」なんだ?


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by odin2099 | 2016-04-25 21:58 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19361608.jpgゾッド将軍の野望を阻止したスーパーマンは救世主として崇められたが、一方で多くの犠牲者を出すことにもなった。
その戦いによって何人もの部下や友人を喪くしたブルース・ウェインも、スーパーマンを危険視する一人。正義を追求するあまり過激な手段を取ることもある<闇の騎士>バットマンの顔を持つ彼は、地球を滅ぼしかねない力を持つスーパーマンを阻止するべく立ち上がる。
またスーパーマン、クラーク・ケントも自らの行動が与える影響力について戸惑いを覚えていた。そしてスーパーマンの存在の是非について、遂に公聴会が開かれることになる。
だがその陰で巨大企業を率いるレックス・ルーサーは、クリプトン人がもたらした未知のテクノロジーに強い関心を寄せ、政府に働きかけ独自の研究を続けていた。果たして彼の真の目的は何か――?

『マン・オブ・スティール』の続編で<DCフィルムズ(DCエクステンディッド・ユニバース)>の第一弾。
今後『スーサイド・スクワッド』、『ワンダーウーマン』、『ジャスティス・リーグPart1』、『ザ・フラッシュ』、『アクアマン』、『シャザム』、『ジャスティス・リーグPart2』、『サイボーグ』、『グリーン・ランタン』と2020年までに年二本のペースでの新作公開が予定されており、他にも「バットマン」の単独作なども噂されている。
ライバルとなるマーベル・コミックの<マーベル・シネマティック・ユニバース>に対抗して、こちらでも複数の作品を連携させて一つの世界を構築しようという試みだ。

『マン・オブ・スティール』の続編ではあるものの、今回の主人公はスーパーマンではなくバットマン。
勿論クラークの恋人ロイス・レインやクラークの養母マーサ・ケント、編集長のペリー・ホワイトらは続投だが、物語の比重はブルースや執事のアルフレッドの方に移っている。
更に謎の美女ダイアナ・プリンスも登場し、物語世界が一気に拡大。「次」への期待を嫌でも掻き立てるものになっている。

ただ最初からバットマンとスーパーマンの対決ありきで、その理由付けも弱い。
そもそも両者の力の差は歴然なのだが、バットマンは武装強化とクリプトナイトで優位に立とうとし、スーパーマンは手加減することでパワーバランスを取ろうとしているのだが、それを上手く画で見せてくれていない。
これはクライマックスのドゥームズデイとの対決における共闘シーンでもそうなのだが、2人が別々の場所で別々の相手と戦っているように見えてしまうのだ。

またバットマンがあの世界でどの程度認知されているのかが不明確なので、せっかくの両者の激突も「世紀の一戦」には見えない。バットマンの活躍が広く喧伝され、スーパーマンを快く思わない人たちがバットマンに期待しているというようなシーンでもあれば別なのだが。
それとも人知れず戦ってきた、一般には知られざる存在なのだろうか。もしくはゴッサムでは有名でもメトロポリスでは無名なのか。

全体的に重苦しいトーンに覆われていることも二大ヒーロー激突というビッグイベントが盛り上がらない一因で、しかもあっけない理由で両者が和解から共闘へと至るのでカタルシスも得られない。
ただその後、突如として参戦してきたワンダーウーマンが場を見事に浚っていくので、映画としてのボルテージは一気にヒートアップするので結果オーライではあるのだ。

そのワンダーウーマン、普段のダイアナの姿の時はさほど魅力的とも思われなかったのだが、アクションシーンとなると俄然輝いて見える。ただワンダーウーマンの能力はスーパーマンに匹敵するほどなので、ここでもバットマンが矮小に映ってしまうという欠点も。
こういったパワーバランスの見せ方はやはり<マーベル・シネマティック・ユニバース>に一日の長があり、特に「アベンジャーズ」であれだけ戦力比のある連中を一堂に会した上で過不足なく出番を割り振った手腕は敬服に値すると改めて思う。

しかしスーパーマン、バットマンとワンダーウーマンとの邂逅、フラッシュ、アクアマン、サイボーグらのさり気ないどころか堂々たる出演宣言、そして衝撃的な結末を経て高まる「次」への期待感。
決して秀作ではないどころかもしかすると壮大なる失敗作なのかも知れないが、<DCフィルムズ>のブリッジとして見事に襷を渡したとは言えるだろう。
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【ひとりごと】
前半に出てくるロイス・レイン=エイミー・アダムスの入浴シーンが良かったなぁ…


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by odin2099 | 2016-03-29 19:39 |  映画感想<ハ行> | Trackback(20) | Comments(2)
昨年夏に公開された「ひつじのショーン/バック・トゥ・ザ・ホーム」に続く劇場版第2弾!
…ではありません。
本国では昨年のクリスマスに放送された30分弱の新作スペシャル版です。
「シャーロック/忌まわしき花嫁」に続いて、イギリスはBBC製作のTVスペシャルを劇場で鑑賞とは不思議な感じではあります。

e0033570_20222980.jpg牧場主とビッツアーは賑やかな見本市へ。そこでは3匹のラマが売られていました。
密かに同行していたショーンの策略によって、牧場主はラマを買い取る羽目になってしまいます。
一緒に遊べると喜んだのも束の間、いたずら好きのラマたちによって牧場は大混乱。
最初のうちは喜んでいたひつじたちも大迷惑で、ショーンは責任を感じ何とかして牧場に平和を取り戻そうと奮闘するのですが…というお話です。

相変わらず台詞はナシというか、何を言ってるのかわからないようになっていますが、それでも伝わる感情表現。
そしてキャラクターたちが動く動く。そのダイナミックな表現がキャラクターたちに命を吹き込み、それが国境を越えて愛される由縁なのでしょう。

本編の上映時間が短いので、その前に「テレビシリーズ ベストセレクション」がオマケについています。

牧場主が処分した古いレコードプレイヤーを使ってダンスパーティを企画する「サタデー・ナイト・ショーン」
自分の誕生日に仮装パーティを企画する牧場主。ところがその招待状を汚してしまい、配達できなくしてしまったビッツァー。ショーンは一計を案じ、皆で仮装して牧場主に友達だと信じ込ませようとする「パーティをしよう」
牧場の近くを通りかかったトラックから振り落とされた汚らしい一匹のひつじ。ところが実はとっても可愛らしい女の子でショーンは一目惚れ。ラブラブの二匹を周りは冷やかすものの、ビッツァーは飼い主を捜しに出かけて…という「ショーンの恋」
こひつじのティミーお気に入りのぬいぐるみを持って行ってしまった牧場主。代わりのぬいぐるみを与えてもティミーは泣き止まない。困ったショーンたちはぬいぐるみを取り戻そうとするが、猫のピッツリーが邪魔をするという「ティミーのぬいぐるみ」
暖炉にくべる薪がなくなり、牧場の大きな木を切り倒そうとする牧場主。この木はひつじたちにとって大事な遊び場。ショーンたちはあの手この手でそれを妨害しようとするものの…という「おもいでの木」

ファン人気の高い名作5編ということなんですが、さて誰が選んだんでしょうか?アードマン側からの指示だったんでしょうかね。
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by odin2099 | 2016-03-14 20:25 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(4)
e0033570_09560877.jpgついこないだ劇場で観たような気もしますが、Blu-rayが出たのでさっそく再観賞。
4カ月程度でソフト化されるのは嬉しいような勿体ないような。
すぐに安価でレンタル出来るからわざわざ劇場へ観に行かないという気持ちもわかるし、気に入った(気になった)から手元に置いて何度も愉しみたいというのも本音だし……難しいね。

改めて見直したけれど嫌いじゃないなあ、これ。
総じて地味だし(キャストも画面も)、これでどうやって「X-MEN」と世界観を共有させようとしていたのかは不明だけど、中盤までの展開(異次元へ旅立つ辺り)まではいい感じ。

旧作のお色気過剰なスーもいいけど、清楚で知的なスーも悪くない。ジェシカ・アルバだとあんまり科学者らしく見えないからねえ。
でもケイト・マーラって意外に年齢が行っているのでビックリで、4人組の中では最年長。そうは見えないのは…実は吹替を担当した堀北真希故でもあったりするんだね。
堀北真希の声ってあんまり印象にないんだけど、透明感がありながら案外「萌え」系の声の持ち主と見た。ケイト・マーラは割と低くて大人しめの声なので、その辺のギャップも面白かったり。
ちなみにケイト・マーラって「アイアンマン2」に出てたんだ?! どこだろう。

ただし中盤から後半にかけては、ペース配分間違えてるだろう?!というくらいにグダグダな構成になってしまう。
4人が能力を授かる件が長いし、スーとジョニーがどうなったかわからない状況でリードの逃亡→1年後、というのは端折り過ぎでしょう。
それにビクターの帰還・覚醒で残り時間20分って…。
そこからは一大クライマックスのはずなのに。

それでも最後にカタルシスが得られれば「まあまあ面白かったね」で済んだと思うけど、F4もドゥームもお互いに能力を持て余し気味の対決にあっさりとケリがついてエンド。これではやっぱり寂しいわな。
結局映画会社の公開スケジュールから続編の情報がカット。
中止なのか延期なのか正式な発表は今のところないし、「X-MEN」とのコラボ企画がどうなるのかもわからないけど、ここまでやったんだから逆になんとか続けて欲しいなとは思う。もう一度メンバーにチャンスを!

さて、「マーベル祭り」もこれにてひとまず終了。
まだ番外編的なものはやるだろうし、TVシリーズも色々と見なくちゃだけど、ひとまず現時点での最新作までこれで消化したね。
これであと今年見られそうなのは「デッドプール」に「キャプテンアメリカ/シビル・ウォー」、「X-MEN/アポカリプス」、そして「ドクターストレンジ」が年内か年明けか、というところかな。
まだまだ「祭り」そのものは終わらない。
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【ひとこと】
ベンがリードよりも小柄?というのも後々のギャップを考えると面白い。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23761425/
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by odin2099 | 2016-02-13 10:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21230356.jpg地帝帝国チューブのイガム王子は、人魚のレライに歌わせ、その歌声に地帝獣ホーンドグラーの声を共鳴させ大地震を引き起こす。駆け付けたマスクマンたちは「君はイガムに騙されている」とレライに訴えかけるが、彼女の耳には届かない。
レッドマスク=タケルはとっさに崩れた岩の下敷きになりかけたレライを助け出しなおも彼女を説得しようとするが、逆にレライの攻撃を受けてしまう。そこに二人を追ってきたイガムが駆け付けるが、レライを助けるのかと思いきや「死ぬまで歌い続けろ」と冷たく命ずるのだった。
やっと自分が騙されていたことに気付いたレライだったが、長時間水から離れていた彼女の身体は衰弱しきっていた。マスクマンはレライを護ってこの窮地を脱することが出来るのか?!

夏の<東映まんがまつり>で上映された劇場用新作映画で、併映は『ドラゴンボール/魔神城のねむり姫』『聖闘士星矢』『超人機メタルダー』となかなか手堅いラインナップ。
まず驚いたのがオープニングで、てっきり主題歌がかかるんだろうと思いきや、流れてきたのがファンキーな「ショットボンバー全力集中」でガクッ! いや、「マスクマン」の主題歌って格好良くてかなり好きだったんですよねえ。

e0033570_21211389.jpg次にオドロキだったのがイガムのレライに対する台詞で、これがいきなり「いつの日か結婚しよう」。……。
劇場でも子どもたちがツッコんでましたねぇ、「イガムって女じゃん」って。

まあこの時点ではイガム=女という設定は(劇中では)伏せられていたのですが、見りゃわかりますよね、そりゃ。
それにイガムの双子の妹イアル姫は、美緒と名乗って地上にスパイとして派遣されていた時にタケルと出会って恋に落ち、という<スーパー戦隊>版「ロミオとジュリエット」なワケですから。

そこらへんのツッコミどころを無視すれば、物語もアクションもそれなりにそつなくまとめられ、画面作りにもなかなか力が入っているので比較的見応えのある作品には仕上がっています。
ただ「星矢」や「メタルダー」の方が映画としての出来は上だったので全体的にレベル高めだったこの番組、その中で「マスクマン」は若干割を食った印象がありました。

【ひとりごと】
レライの歌、吹替てるのは川島和子かな?


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by odin2099 | 2016-02-05 20:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22273938.jpgルガシュ王国の至宝”ピンク・パンサー”が盗まれた。
4年前の盗難事件での実績を買い、王国はクルーゾー警部に捜査を依頼する。失敗を重ねたクルーゾーは巡査に降格させられており、今またドレフュス主任警部から6か月間の停職を言い渡されたところだったが、この非常事態に警部に復帰することとなり勇んでルガシュ王国へと乗り込む。
現場に残された白い手袋からクルーゾーは、今は引退した”怪盗ファントム”ことチャールズ・リットン卿を犯人だと睨み変装してリットン夫人に接近するが、すぐに正体を見抜かれ逆に南フランスからスイスへと夫人に振り回される羽目になってしまう。
一方、濡れ衣を着させられて憤慨するリットン卿は、自ら真犯人探しに乗り出しルガシュ王国へ潜入する。

ピンクの豹』、『暗闇でドッキリ』、番外編的な『クルーゾー警部』に続くシリーズとしては通算4作目。
『ピンクの豹』の続編ということになるのだろうが、リットン卿の配役が交代していたりで連続性は薄く、ドレフュス主任警部やクルーゾーの使用人ケイトーが引き続き登場するなど物語のパターンとしては『暗闇でドッキリ』の続きという部分が大きい。
劇中では4年前の盗難事件と言っているが、『ピンクの豹』が公開されたのは12年も前だ。しかも事件を解決どころか、クルーゾーは怪盗ファントムの罪を着せられ逮捕されている。
ちなみにテレビで何度も放送されていて、おそらく自分がシリーズの中で初めて見たのはこの作品。

しかし昔はバカバカしく楽しめたものだが、今見ると繰り返しのコテコテのギャグは爆笑を通り越してイラつく。
虐げられてるクルーゾーに共感するより、むしろドレフュス主任警部に感情移入してしまい、お気の毒にと思ってしまう。
結果オーライで評価されるクルーゾーは「ドジで不器用」どころか案外「要領の良い」「世渡り上手」なのかも?!

【ひとこと】
リットン夫人クローディーヌを演じたカトリーヌ・シェルがなかなかチャーミング

【ひとりごと】
その昔聴いていた「神谷明のオールナイトニッポン」、その番組内に「明のショート・ショート・ショート」というドラマのコーナーがあり、そのテーマ曲が当時からずっと気になっていたのだが、かなり後になってこの映画のサントラだったことがわかった、という思い出がある。


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by odin2099 | 2016-01-25 06:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19361517.jpgペルーを訪れた冒険家が、言葉を喋るクマの夫婦と仲良くなる。そして40年後、ペルーから一頭の密航者が現れた。この夫婦に育てられた甥っ子のクマだ。偶然通りかかった旅行帰りのブラウン一家にパディントンと名付けられた彼は、しばらくブラウン家に居候することに。
礼儀正しく紳士的でありながら、失敗を繰り返すパディントンだったが、最初は迷惑がっていた一家も徐々に親しんでいく。
だがこのパディントンを執拗に付け回す謎の美女が現れた…?!

マイケル・ボンドの『くまのパディントン』を原作とした映画ですが、いやー、パディントンが可愛かったです。
アニメーション映画にするのではなく、CGとアニマトロニクスでパディントンを表現、このモフモフ感はなかなかのもの。

一見堅物だけどやる時はやる、頼れる一家の大黒柱のブラウンさん。
大らかで広い心を持ったお母さん、ブラウン夫人。
ちょっと反抗期だけど、根は素直で語学の天才・長女のジュディ。
好奇心旺盛でなんでも組み立てちゃう弟のジョナサン。
片付けの名人で一家の親戚にあたるバードさん。
そしてそこに居候することになるパディントン。

異世界からやってきた奇妙な友人との同居生活、というと何やら藤子不二雄の世界みたいですが、パディントンには特殊な能力はないものの藤子作品と共通する雰囲気はあります。

悪役として出てくるのはブラウン一家の隣人のカリーさん。
ただ彼は気難し屋ではあっても根っからの悪い人というワケではなく、最後にはパディントンを助けてくれることになるというちょっと美味しいポジション。

そして謎の美女ミリセント。
彼女は博物館の剥製担当として珍獣を密かにコレクションしていて、次なるターゲットはなんとパディントン。
実は彼女、例の探検家の娘で、この探検家はペルーから帰国後に世紀の大発見となるはずのクマのことを、彼らの身を案じて伏せたが故に名誉を失い、彼女もどん底の中で育ったことからクマの一家を逆恨み。
なので単なる冷酷非情なワケでもなさそう。
こういったキャラクター設定も、何だか藤子作品っぽいといえなくはないですな。

e0033570_19363086.jpgというワケで日本でも受ける要素が沢山あり、実際に見た人の評判も上々のようですが、なんで日本公開は1年以上遅れたんですかね。知名度やら何やら日本じゃ分が悪いと思ったのかなあ。
日本でも40年近く前から翻訳が出てるので、結構人気のある作品だと思うんですが。
また本国でもヒットしたようですけど、今のところ正式な続編の話は聞こえてきませんね。
もう一本くらいパディントンのお話、見てみたいなあ。子役たちが成長する前に。

ところで本筋とは直接関係ないですが、劇中でなかなか笑えるのはニコール・キッドマン扮するミリセントがブラウン家に忍び込むシーン。これが「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントそっくり。
イーサン・ハントといえばトム・クルーズ、トム・クルーズといえばニコールの元の旦那。ということはかなりキワドイ捨て身のギャグですが、よくやったなあ。
と思ってるとクライマックスではパディントン自身がイーサンのアクションのパロディに挑戦。
ご丁寧にこちらでは「ミッション:インポッシブル」のテーマもチラっと流す凝りよう。スタッフに好きな人がいるのかね。

最後に、今回は時間の都合で吹替版を見たんですが、これがタレント吹替としては上出来の部類。
古田新太と斉藤由貴は文句ないし、心配していた松坂桃李のパディントンも想像以上の好演。
「ジュラシック・ワールド」では最悪だった木村佳乃も今回は許せます。まあ台詞の数も少ないし、ゆっくり喋るシーンが多かった(あちらは早口で専門用語をまくし立てるシーンがあったし)からというのもあるんでしょうけど。


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by odin2099 | 2016-01-21 19:39 |  映画感想<ハ行> | Trackback(12) | Comments(2)
純粋なシリーズ作品ではないものの、関連する新作が作られるからと「ハリー・ポッター」のおさらいを始めたのが去年だったんですが、いつの間にやら中断してしまってそれっきり。
いよいよ今年の暮れにはその新作も公開されるので、これじゃあイカンと半年以上間が空いたものの再開したら、なんとアラン・リックマンの訃報が飛び込んできてしまいました!

……なんというタイミング!

今まで素敵なスネイプ先生を有難うございました…。

気を取り直して――
10年ぶりに4作目を見直しました。
3作目までは何度か観直してるんですが、このあたりから劇場で観てる回数もDVDなどで観直してる回数も減りはじめ、遂には劇場へ行かなかった作品まで出てしまうのですが、この頃までは毎回毎回「ハリー・ポッター」の新作は楽しみにしていました。

e0033570_23024214.jpgクリス・コロンバスが監督から降り、音楽のジョン・ウィリアムズもシリーズから去って、段々と自分が求める「ハリー・ポッター」とは違ってきてしまったなあと感じはじめ、やがて疎遠になってしまったのですが、この作品は今までのシリーズ作品との違和感を強く感じながらも愉しんだ記憶があります。
長大な原作はもはやプロットに過ぎないというのは言い過ぎでしょうが、小説を映画化するというよりも、映画版としての「ハリー・ポッター」を作る方向に舵を大きく切ったというのはあるのではないかと思います。
これまでは「あれがない」「これが違う」ということに一喜一憂してましたが、もう比較することに意味はなくなってきていますね。

明るく楽しい学園ドラマから、生と死は紙一重の過酷な戦場へ、ドラマの方向性も大きく変わってきています。
そのテイストの違いから脱落していったファンも少なからずいたんじゃないかと思いますが、ここからがいよいよ本番なのだ、と言い聞かせながら観続けると違った楽しみ方も出来るのではないでしょうか。
そのシリアスなストーリーの中、ハリーたちとコミカルなやり取りをしているスネイプ先生、光ってますね。

【ひとりごと】
e0033570_22065116.jpgフラー・デラクール役のクレマンス・ポエジー、ハリーたちよりちょっとお姉さんの、成熟しかけの魅力を発揮しています。
水着姿もチラっと披露してくれたりで今までのシリーズにはいなかったセクシー要員。もっと活躍して欲しかった女優さんですね。

またこの頃はまだハリーとハーマイオニーはくっつきそうな感じがあり、でもロンとの間にフラグが立っているようでもあり…。
なんでも作者のローリング女史は、ハリーとハーマイオニーをくっつけるべきだったかも?などと原作完結後にコメントしてましたが、まだ迷いのあった時期の執筆だったのでしょうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/1915480/
http://odin2099.exblog.jp/2488786/


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by odin2099 | 2016-01-14 23:04 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_08394924.jpg子供を人質に取られ、国防総省を裏切ってバトルフィーバーロボの機密をエゴスに漏らした高官が、その償いにエゴス基地に舞い戻って爆死する、という展開は今の子供番組では無理かもしれない。
オリジナルはTVシリーズ第5話「ロボット大空中戦」
スケジュールの遅れから巨大ロボを1話から出せなかったのを逆手にとって、サスペンス風味に仕立てたのは怪我の功名と言えるのかも。

それにしてもバトルフィーバーの指揮官が東千代之介というのは実に渋い。
中村(萬屋)錦之助、大川橋蔵らと並ぶ時代劇のスターでありながら、子供番組へ出演というのは異例なことだと思うけれど、その格や品が作品の質を向上させているのは確かだ。

【ひとりごと】
ゲストは蛯名由紀子
彼女は可愛いし芝居も上手いし文句なしだよなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/12339229/


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by odin2099 | 2016-01-06 19:36 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19332823.jpg巨大犯罪組織の集まりに乗り込んだフランク・キャッスルは、ボスをはじめ組織の大半の人間を処刑し、一度は逃した野心家のビリーも追い詰めガラスの粉砕機に突き落とす。しかしその襲撃の最中にFBIの潜入捜査官ドナテッリを誤って殺してしまったことに気付き自責の念に駆られ、”パニッシャー”としての活動からの引退を仄めかす。
だが顔の皮膚、筋肉、骨をズタボロにされながらもビリーは一命を取りとめていた。醜悪な貌となったビリーはジグソウと名乗り、フランクの仲間やドナテッリの家族を人質にフランクへの復讐を誓うのだった。

『パニッシャー』の続編として製作が始められたものの、結局は仕切り直しとなった第2弾。主演もトーマス・ジェーンからレイ・スティーヴンソンに交代。
ただフランクが”パニッシャー”になった経緯は回想シーンなどでさらっと語られるのみで、既にパニッシャーとしての活動は5~6年になるという設定。

e0033570_19334784.jpg前作にも幾つかの暴力シーンがあったが本作はその比ではなく、ホラー映画に近い残酷シーンがしばしば登場する。
フランクも潜入捜査官を誤って死なせてしまった件についてはかなり逡巡するものの、基本的には悪党に対して容赦なく制裁を加えており、比重で行ったら悪役よりも多くのシーンで凄惨な殺し方をしていると言っても良い。
”MARVEL KNIGHTS”という別のレーベルでの公開(オープニングのお馴染みのパタパタ…というロゴが出ない)となったのも、その辺りを配慮したものだろう。

パニッシャーの処刑シーンに快哉を上げるか、それとも顔を顰めるか、それによって作品の評価は大きく分かれそう。
個人的には決して好きにはなれないタイプの作品だが、法で裁けぬ悪を代わって”処刑”する姿にある種の快感を覚えるのは確かだ。
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【ひとりごと】
FBI捜査官の未亡人が美人、そして残された娘が可愛い。
これ、よろめきドラマとして作ることも出来たな。

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by odin2099 | 2016-01-05 19:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(0)

by Excalibur
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