【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<マ行>( 125 )

永井豪が手掛ける漫画では「マジン・サーガ」や「Zマジンガー」、アニメでは「マジンカイザー」、「真マジンガー/衝撃!Z編」等々リメイクやリブートは数あれど、自分にとっては唯一無二、TVアニメ版「マジンガーZ」の世界観を受け継いだ続編という触れ込みのこの作品、期待しないわけがない!

……いや、実際は不安で一杯だった。
これまでのリメイク、リブート作品同様、失望するのが怖かったからだ。

e0033570_20400125.jpg劇中では明確にされていないが、設定によれば「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」終了から10年後の世界。人類は光子力によって飛躍的に発展を遂げているようだ。
剣鉄也は軍人となり、炎ジュンと結婚してやがて父親になろうとしており、一方の兜甲児は戦闘の現場を離れ科学者の道を歩んでいる。弓教授は政界へと転じ、新しくなった光子力研究所の所長には弓さやかが就任。甲児の弟シローもまた軍人となってる。

武器の使用にはいちいち許可が必要で、量産型マジンガーが跋扈している世界というのは、まあ「あり」といえば「あり」だろうが、自分の見たかった未来図ではなかった。
ともあれ、そういう10年後の世界を舞台にマジンガーが復活する、ということだ。

甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャ、弓首相、せわし博士、のっそり博士、それにみさとと、驚くほど旧作のキャラクターは大事にされている。
マジンガーZ、グレートマジンガーだけでなくビューナスA(レプリカか?)、ボスボロット、重戦車Zなども健在。現代的にリファインされているのは残念だが、オリジナルへのリスペクトは伝わってくることは伝わってくる。

e0033570_20395076.jpgマジンガーの使用する武器も網羅。グレートはニーインパルクキックやバックスピンキックを繰り出すし、Zもアイアンカッターや大車輪ロケットパンチ、サザンクロスナイフ、冷凍光線と比較的マイナーな武器も使用する。
ボロボロになりながらも戦い続ける「鉄の城」のイメージは今回も健在だ。

思っていた以上に「マジンガーZ」だった。
原作漫画のエピソードを組み込んだり、他の永井豪作品からキャラクターやシチュエーションを借りてきたりということもなく、きちんと「マジンガーZ」及び「グレートマジンガー」の正当な続編となっていた。
単純に一本の長編作品として愉しめるものになっていた。
例えその世界観、物語の展開、キャラクターの置かれた状況が自分好みのものではなかったとしても。

しかし多くの人にとっては些細なことだと思うが、自分としてはどうしても得心のいかない点が幾つか。
例えばキャスティング。
往時のキャストを揃えるのが無理なのはわかっている。仮に呼べたとしても違和感が先に立ってしまうだろうことは想像に難くない。だが正当な続編を標榜する以上は、イメージは引き継いでもらわなければならない。

兜甲児、剣鉄也、弓首相…皆キャラクターが軽く、また若すぎる。10年を経た設定であるにも関わらずだ。
特に剣鉄也、なまじっかデザインが旧作踏襲なだけに余計違和感が募った。
石丸博也に似たタイプということを考慮して兜甲児役に森久保祥太郎を起用したのなら(個人的には似てるとは思っていないが)、何故野田圭一と全く声質の異なる剣鉄也が誕生したのか。

e0033570_20402762.jpgそして音楽。今回は旧作の渡辺宙明に代わってご子息である渡辺俊幸を起用している。
主題歌は「マジンガーZ」をそのまま新アレンジ、新録音で使い、旧作ファンへの目配せもされている。
いや違う。主題歌だけではダメで、「マジンガー」には全編に宙明サウンドが必要なのだ

Zの出撃シーンには流石に「Zのテーマ」をアレンジしたBGMが流れるが、中途半端にフレーズを聴かされてはかえってフラストレーションが溜まる。何故主題歌同様、そのまま流してくれなかったのか。
独立した楽曲としては素晴らしくても、この音楽は「マジンガーZ」の音楽ではない。

「宇宙戦艦ヤマト2199」、その続編「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」では、宮川泰の音楽をご子息・宮川彬良が忠実にトレース、またはアレンジを施して使用し、新たなシチュエーションやキャラクターの為には新曲を書き下ろしている。そのスタイルを是非ともこの「マジンガーZ」では取り入れて欲しかった。

実際「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」に端を発した復活した<宇宙刑事>シリーズの諸作品では、オリジナルの宙明サウンドを活かしつつ、別の作曲家とのコラボを実現させている。
その同じことが何故「マジンガー」では出来なかったのか。

そしてエンディングに流れる新曲。全く「マジンガーZ」にそぐわないメロディ。
オープニングがかつてのTV版へのオマージュならば、当然エンディングもそうあるべき。
この物語展開ならば「ぼくらのマジンガーZ」もしくは「空飛ぶマジンガーZ」こそ相応しい。

e0033570_20401543.jpgかつてOVA「マジンカイザー」が作られた時、兜甲児、弓教授、Dr.ヘル、あしゅら男爵にオリジナルキャストを呼び戻しファンを狂喜させながらも、宙明サウンドが流れないことで失望を味わったが、今回もそれに近いものがある。
これがリメイクやリブートなら諦めもつくが、れっきとした続編である以上、絵だけでなく音にもこだわりを持って欲しかったのだ。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を見た時に「納得はしてないが面白い」と感じたが、この作品にも同様の感想を抱いた。

そうはいっても、例えモールドが入った新生マジンガーZの姿に違和感を覚えつつも、機械獣軍団を相手に大スクリーンで奮戦する勇姿には涙を禁じ得ない。

どうやらTVシリーズだけでなく劇場版シリーズも包括した世界観の上にこの物語は構築されているようだが、「UFOロボ グレンダイザー」との関係性が今一つ不明確なのと、Dr.ヘルやあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らの復活の理屈付けが定かではないこともあるので、これをステップとして新たな魔神伝説が第二章、第三章と続くのならば大歓迎だ。今度はグレートをフィーチャーして、TVで決着のついていないミケーネ帝国・闇の帝王との最終決戦篇なども望みたい。
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by odin2099 | 2018-01-15 20:45 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
今年はマジンガーZもデビルマンも復活!
ならばこの作品を見返すっきゃないっ!

――毎年毎年、時には年に数回見直すこともありますが、マジンガーZもデビルマンも自分の原点ともいうべき大事なヒーローなのです。
ホントはこのまんまの続編作って欲しいんですけどね、変なリメイクじゃなく……。
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この作品、テレビとは別班組んでますので、絵の感じはテレビ版とちょいと違います。
主に劇場用の長編まんがを手掛けていたスタッフが作ってるようです。
だからなのかテレビサイズに収まりきらない、シネスコの大画面を意識した絵作りが素敵。
これ、劇場の大画面で見たいんですけど。
劇場用マジンガーの新作の中で、これだけ映画館で見てないんですよね。
この復活ムーブメントの中、どっかで一挙上映!なんていうイベントをやってくれないものかしらん。

デーモン族と機械獣は水と油。
でも不思議と融和してしまうのは永井豪ワールドならでは?
ドクター・ヘルがなんでデーモン族のこと知ってるのかなあ、なんてことはツッコんじゃいけないんでしょうね。あの人も一種の「ナンデモ博士」だから。
下手すると兜十蔵博士も知っていたかもしれませんね。

冒頭であっけなく爆破されるアフロダイA。
後にテレビ本編でもアフロダイAは破壊され、さやかさんは相当なショックを受けるのだけど、この映画だと割と平然としてますね。すぐ直せたのでしょうか。
まあ映画版世界に限って言えば、次回作「マジンガーZ対暗黒大将軍」でさやかさんがダイアナンAに乗ってるのは、この時に壊されたからとの(強引な)解釈も出来ますが。

兜甲児はかなりヤンチャな不良少年のはずなんだけど、不動明の前ではそれでも優等生に見えますが、石丸博也の声も田中亮一の声も正統派二枚目声ではないけれど、やっぱり田中亮一の方がより不良っぽさを感じさせるから、というのも大きいでしょうか。
それにしても二人のバイク対決、お互いに殺す気満々にしか見えません。崖でムチャしすぎ。

その甲児くんとさやかさん、この映画版ではラブラブで良い感じですなあ。

そして最後にひとこと。
デビルマンの助力なくてもマジンガーZ、勝ってたな
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<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-07 08:54 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
1978年から82年にかけてポーランドで作られた短編アニメシリーズ「ムーミン パペットアニメーション」を、お色直しして再編集し長編化したもので、「ムーミン谷の夏まつり」「ムーミン谷の彗星」に続く3作目となります。
2017年最後に映画館で見た作品となりました。

e0033570_10263576.jpgただしお話は原作の「ムーミン谷の冬」に、短編「もみの木」やコミックス版の「おかしなお客さん」等々をミックスし再構成している…のは原作ファンじゃなければわからないですね。
冬眠中のムーミン一家が起こされて、初めてのクリスマスを体験するという大筋の中にきちんと組み込まれています。

強いて上げるなら登場キャラクターが沢山いるのですが、いつの間にかいなくなっちゃったり、あるいは唐突に出てきたり、最後までみんなが揃う場面がないことや、舞台があちらこちらに飛んで幾つかのエピソードが並行して描かれるものの、それらが結局結びつかずに終わってしまうのが(後になって思えば)不自然かなあという程度でしょうか。
個人的にあまりノレるお話ではなかったこともあって、途中でちょっと集中力が途切れてしまいましたが…。

オリジナル版だとステラン・スカルスガルドとビル・スカルスガルド父子にアリシア・ヴィキャンデルがヴォイス・キャストに起用されているそうですが、日本語吹替版はムーミントロールの声を宮沢りえ、主題歌を歌っているサラ・オレインが赤いリスの役を演じてる以外は全てのキャラクターを森川智之と朴璐美の二人が担当。
更に最近はすっかり声優業も板についてきた神田沙也加がナレーションで参加してますが、正直言って宮沢りえは何のためにいるのやら。神田沙也加の兼ね役で十分だったのではないのかなあと思っています。
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by odin2099 | 2018-01-02 10:29 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_22225434.jpg週末の深夜放送枠で「未知との遭遇」というタイトルを見かけ、ひょっとしたら?と録画してみたら、これが大当たり!
その昔「日曜洋画劇場」で放送された吹替版でした。
樋浦勉、金内吉男、藤田叔子、小原乃梨子、仲村秀生、大平透…と豪華な顔触れですねえ。
まだビデオデッキを持っていなかった頃なので、リアルタイムで見た記憶があります。
今DVDやBlu-rayで聴くことの出来る吹替版はどうも小粒でしっくりこなくて。

しかし3:15~5:00という放送枠は流石にキツイです。
CMカットすると本編正味はどれくらいでしょう?
90分あるかないか?
オリジナルが130分以上あるので、サクサク物語が進む半面、キャラクター描写がサッパリです。

それでも光と音の洪水とでも表現すればいいんでしょうか、殆どカットされなかったクライマックスシーンは圧倒されます。
デビルズタワーのロケーションも良いですし、やっぱりこの映画、好きなんですね。
異星人と音楽でコミュニケーションを取るというのは誰のアイディアか知りませんが、映画的ウソであっても妙に説得力があります。

シーンによって宇宙人の姿が違って統一感がないとか、日焼けのあとを見せるジリアンの胸元がザックリと開きすぎてる(!)とか色々気になる場面もありますけど、マイベスト10を選ぶならば未だにこの作品は外せません。

ところで先ほど「クライマックスはほぼノーカット」と書きましたが、実はロイがマザーシップに乗り込んだあとのシークエンスが丸々カットされていました。
この「日曜洋画劇場」放送版は明らかに<オリジナル劇場公開版>ではなく<特別編>の方なのですが(砂漠で船を発見する件もあります)、放送時間の関係だろうと思いますけどセールスポイントの場面をあっさり切り捨てるとはなかなか大胆。
ただ明らかに蛇足なのも確かなんですけれどね、これ。

【ひとりごと】
e0033570_22230854.jpgデビルズタワーに築かれた秘密の施設。何かに導かれるかのように侵入するロイとジリアン。
マザーシップの着陸に合わせロイは近づいて行くが、ジリアンはその場に留まる。
「まだバリーがいないから」という理由で。
しかし結局は彼女もまた近づくことになるのだが、何故最初から二人は行動を共にしなかったのだろう?
あるいはバリーが姿を見せてからジリアンが近付いて行くのならわかるのだが、その前に彼女は行動に移す。
ロイとジリアンの別れを強調したかったのかどうか。
ちょいと不思議だ。
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by odin2099 | 2017-12-19 22:26 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
***ネタバレ注意***

e0033570_07350939.jpg死の女神ヘラの復活によってアスガルドは崩壊の危機に。だがソーはムジョルニアを破壊され、辺境の惑星サカールへと飛ばされてしまう。
そこでソーが出会ったのは行方不明になっていたハルク。何とか彼を説得し、ヴァルキリーの生き残りや同じく追放されていたロキと手を結びサカールを脱出、アスガルドを救うための戦いへ――!

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の17作目にして、「マイティ・ソー」シリーズの3作目。
ついでに言うと、今年日本で公開された<MCU>はこれで4本!
直接のシリーズ物・続編じゃないことや、日本での公開時期がずれたこともあったけれど、これは驚異的なハイペース。来年も再来年も3本ずつ予定され、さらに別会社からは「X-MEN」と「スパイダーマン」の関連作も公開予定で、2年間トータルのマーベル印の映画はなんと15本?! 
空前のマーベル・バブルはいつ弾けるか?!

今回は全体的にコメディタッチ。
冒頭の囚われのソーがスルトをおちょくる処から、今までの作品群とはかなり異質なテイスト。
オーディン(に化けたロキ)が見せる猿芝居――ソー役がクリスの実兄ルーク・ヘムズワース、ロキはマット・デイモン、そしてオーディンを演じているのがサム・ニールというなんて豪華な無駄遣いーーや、全編に漂うソーとロキ、ソーとバナー(ハルク)という二組の漫才コンビっぷりが大いに笑わせてくれる。

サカールを支配するグランドマスターも濃いし(コレクターの兄、という設定らしい。ジェフ・ゴールドブラムベニチオ・デル・トロが兄弟かあ)、序盤でチョイ役として出てくるドクター・ストレンジとソーのやり取りも笑えるので、コメディ映画という評価も間違いじゃない。
宇宙が舞台ということもあって、これまでの<MCU>作品の中では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」正続二篇に近い印象を受けた。

その一方でオーディンが消えていく場面はしんみりとさせてくれるし、ヴォルスタッグ、ファンドラル、ホーガン、いわゆるウォリアーズ・スリーの雑魚っぷりには唖然。これで4人ともシリーズ退場か。
最後には復活してくるかと思ったが、そのまま。
多少抵抗して見せたホーガンはともかく、ヴォルスタッグとファンドラルは瞬殺。シリーズ・レギュラーの扱いとしてはあまりにあっけない。
そういえば今回レディ・シフは不在だったが、ヴァルキリーとキャラが被るから?

また今回ソーは多くのものを失う。
父、友人、ハンマー、そして故郷アスガルド。また自らの右目も失い隻眼の戦士となる。
コメディ映画との先入観を与えられていたので、最後までそのアンバランスさへの違和感は拭いされなかった。

e0033570_07352043.jpgヘラがソーやロキの姉(オーディンの娘)という設定は驚きだったが、その圧倒的強さが描かれるのは前半だけ。
クライマックスバトルではソーがパワーアップし、ハルクやヴァルキリーやロキと上手くチームを組んだせいか、さほど強大な感じはしない。その最後もよく分からず、あれはスルトと相討ち、ということでよいのだろうか?
ハッキリしないだけに、またどこかで再登場、なんて可能性があるのかもしれない。ケイト・ブランシェットが首を縦に振ってくれれば。

よくわからないといえば、ヘイムダルが民を匿っていた場所へヘラが現れた後、ヘラはソーと対峙するのだが、その時ソーは玉座に座ってる。ということは、ここは王宮?
見ていて色々と混乱したので、これはもう一回見に行くしかないのか。

確かに当初はあまり期待しておらず、この作品に続く「ブラックパンサー」同様に「アベンジャーズ/インフィニティウォー」の前座くらいにしか思っていなかったのだが、聞こえてくる好意的な声に段々と期待値を上げられたものの、いざ実際に見終ってみるとさほどの出来とは感じられず、絶賛の嵐に包まれた周囲との温度差、熱意の差を思い知らされてしまったのだが、これはそもそも<MCU>全体への期待値が高すぎたのが遠因なのかも。
パズルのピースの一つとしては十分に愉しめたのは間違いないからだ。

ラストは地球へ向けて脱出したソーに率いられたアスガルドの民たち。その傍らに寄り添うロキは、どうやらアスガルドに保管されていたインフィニティ・ストーンを持ち出したようだが、その前に立ち塞がるのがサノスの宇宙船。早くも新王の船出に暗雲が立ち込めたところで幕。
「ブラックパンサー」を経て、いよいよサノスとの地球を舞台にした一大攻防戦の始まり、ということで今度こそ期待は否でも高まる。

ところで今回吹替キャスト欄に米倉涼子の名前があったが、新録したのか?
名前が大きくなかったところを見ると、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」からの流用?


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by odin2099 | 2017-11-05 07:40 |  映画感想<マ行> | Trackback(11) | Comments(4)
これ、劇場用の新作だと思って劇場に見に行きました。
騙されました。
これが自分の<東映まんがまつり>初体験。
小さく書いてある<劇場用カラー長編まんが(劇場用新作カラーまんが)>と<カラーまんが>との違いを学び、一歩大人に近づいた小学生の頃…。
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<東映まんがまつり>では他にあまりこういった例を知らないのですが、<東宝チャンピオンまつり>でも既成作品を改題、再編集して公開することはよくやってましたね。
それだけその作品の人気が凄かった(集客力があった)ということなんでしょうし、新作を求められても応えられない大人の事情もあるんでしょうけど、子どもを騙してるという後ろめたさは微塵も感じなかったんですかね。

ま、お話の方は再三書いてますが、劇場用作品として相応しいイベント編。
ドクターヘルによって光子力研究所が襲われ、ジャパニウム合金が奪われ、それを使って全身超合金Zに身を包んだ機械獣が出現。頼みのマジンガーZは罠にかかって囚われの身。はたして日本は?!
という娯楽編です。

宙明サウンドのみならず伊福部センセの「わんぱく王子の大蛇退治」やら小杉太一郎先生の「サイボーグ009」の音楽も駆り出しての総力戦!(違うか)
「マジンガーZ」を知らなかったり、たまたまこの回を見逃してしまっていたちびっ子に訴えかけるものは大きかったと思います。

前作のタイトルが「対デビルマン」と変則的ですが、次回作は「対暗黒大将軍」ですから、間に並べても遜色のないタイトル。
実際にこのタイトルで新作作ってくれても良かったよなあ。

来年1月にはTVシリーズの「続編」だという新作劇場用映画「マジンガーZ / INFINITY」も公開されますが、この頃の興奮は二度と戻ってくることはないんだろうな…。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23792087/
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by odin2099 | 2017-09-15 20:35 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
製作部門が解体されたことで、スタジオジブリを飛び出したスタッフたちが設立した新会社スタジオポノックの第一回作品で、「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督が、三度イギリス文学(原作:メアリー・スチュアート)に材を採った。

e0033570_21291379.jpg不思議な花を見つけた少女メアリが魔女の国へ彷徨いこみ、そこで自分は魔女だと嘘を吐いたことで大事件を巻き起こしてしまうというお話は、キャラクターデザインや美術設定、音楽の使い方に至るまでジブリの後継者足るに相応しいもの。周囲からは当然それを期待されていただろうし、おそらく当人たちも自負していたものと思う。

ジブリのコピーだとかパクリだといった評は幸いにしてあまり耳にしなかったが、逆に「ジブリ作品ではなくポノック作品であることの独自性」や、「何故この作品がジブリの名を冠していないのか」といったそもそもの製作に至る経緯が一般には浸透してはいなかったことから生じる誤解によって、不当に評価されることはなかったものの、観客に違和感や戸惑いの感情を引き起こしたことは誤算だったのではないだろうか。

そういった色眼鏡抜きで観れば、普通に愉しめるアニメーション映画。
時代設定がハッキリせず(舞台は現代?)ファンタジー世界にすんなりと入り込めなかったり、悪役ポジションの登場人物が特に改心もせずそのまま放置されたり、原作がどの程度原型を留めているかは知らないが気になる箇所が何点かあるものの、”所謂ジブリ映画”を求めて来たファミリー層の受け皿にはしっかりなっていたと思う。

となるとスタジオポノックの次回作が気になるところだが、皮肉なことにジブリが宮崎駿監督の下で新作映画の製作を再開。ポスト・ジブリの座を本家と分家で争う事態になってしまった。
お互いに切磋琢磨して共存共栄を願いたいところだが、パイは大きくはないのだろうな。

最後に余計なお世話だが、ポノック作品がジブリ作品を踏襲して欲しくないのは、素人中心のキャスティング体制。もちろん巧い人もいるし、思わぬ逸材に出会える可能性もあるが、先ずはキャラクター優先の適材適所をお願いしたい。
今回も台詞の聞き取り辛い人が何人か。これは作品の完成度を著しく損なってしまう残念な結果に。


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by odin2099 | 2017-08-31 20:07 |  映画感想<マ行> | Trackback(17) | Comments(0)
先日はベラ・ルゴシの「魔人ドラキュラ」を見たので、今度はボリス・カーロフの「ミイラ再生」を。
この作品もオープニングタイトルに流れるのはチャイコフスキーの「白鳥の湖」
なんでこの曲を選んだのかねえ。

e0033570_21094987.jpgどちらも85年以上前の作品だから古臭いのは仕方ないし、演出のテンポも間延びしていて自分のリズムとは合わないし、技術的に稚拙だと見えるし、ぶっちゃけ退屈する場面も多々ある。正味70分ほどなのに、もっと長く感じられもする。
今作ればもっと凄い迫力の映像に、畳みかけるようなアクション、ショック描写のオンパレードも可能なはず。
ただこの作品で言えばボリス・カーロフ、その演技というか圧倒的な存在感、これを現代に蘇らせることは至難の業だろう。

いよいよ日本でも公開される<ダーク・ユニバース>第1作「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」はこの作品のリメイク。
以前にも「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」としてリメイクされたこともあるが、今回どれだけ原典の魅力を残し、新たな魅力を付け加えているのだろうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8106576/


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by odin2099 | 2017-07-27 21:10 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
ユニバーサル映画がベラ・ルゴシを主演に迎えて製作した「ドラキュラ」映画で、ブラム・ストーカーの小説の正式な映画化作品としてはこれが最初になるらしい。
監督はトッド・ブラウニング、ヴァン・ヘルシング教授役にエドワード・ヴァン・スローン、ジョン・ハーカーにデヴィッド・マナーズ、ミナにヘレン・チャンドラー、レンフィールドにドワイト・フライほか。

e0033570_20200737.jpgタイトルバックにいきなり「白鳥の湖」が流れるので驚くが、後は本編中に音楽は一切流れず(劇中音楽としてはチラっと流れるが)、ゆったりとしたテンポに俳優たちの大仰な演技、というのは今日の目で見るとかなり辛いものがある。
約四半世紀ぶりに見直してみたものの、歴史的意義は見出せても純粋に楽しめたとは言い難かった。

ただドラキュラのというか、吸血鬼のというか、その表現方法で興味深く感じたのは直接的な吸血シーンが描かれないこと。牙も見せず顔を近づけただけで終わってしまうのだ。
棺桶から出るシーンもなく、蓋が空いて手が出てきたと思ったら次のカットでは棺のそばに立っていたり、コウモリや狼に姿を変えることは暗示されてはいるものの、変身するショットは皆無。
鏡に映らなかったり、十字架を嫌う仕草はあっても「ドラキュラ=吸血鬼」は明確ではなく、ヘルシングの台詞でのみ説明しているのだ。

技術的にリアルに表現するのが困難だったのかもしれないし、幅広い観客層にアピールするために敢えて恐怖心を煽ったり残酷な描写を避けたのかもしれないが、観客に想像の余地を残していることで、逆にジワジワと浸透してくるという、こういった恐怖演出もありなのだなと感じさせてくれた。

現在ユニバーサルは<ダーク・ユニバース>というプロジェクトを展開中だが、いずれこの作品のリメイク(リブート)にお目にかかれる日も来るのだろう。


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by odin2099 | 2017-07-14 20:23 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<DCフィルムズ>の新作「ワンダーウーマン」は絶賛の嵐。日本公開はまだちょっと先ですが、期待が高まります。
それに続く「ジャスティス・リーグ」も、残念な監督交代劇はあったものの、今のところネガティヴなニュースがあまり流れてこないところをみると、どうやら期待して良い?

ということでこちらもお浚いをはじめてみようと思ってるのだけれど、<DCフィルムズ>って呼称は全然定着しませんな。配給会社が打ち出した公式な名称のはずなのにファンの間では専ら<DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)>と呼ばれてるし、日本独自のアピール、どうやら失敗みたい。

e0033570_07073097.jpgさて、今までのスーパーマン像とはかなりイメージが違うこともあって、最初の印象はあんまりよくなかったこの作品だけど、何度か見直していくうちに段々と愛着が湧いてきた。
解説役のみならず、結局はストーリーを運んでしまうジョー=エルことラッセル・クロウの出番が多過ぎるのは気になるものの、スーパーマン=クラーク・ケント役にクリストファー・リーヴやブランドン・ラウスのような無名の若手が抜擢されたのとは違うヘンリー・カビルの存在感が、ラッセル・クロウのワンマンショーになりかねない事態を回避。

もう一人のお父さん、ジョナサン・ケントにケビン・コスナーを持ってきたことで、上手くバランスもとれてる感じだし、従来の作品以上に養母マーサにスポットを当てていることで、クラークの周りがガッチリ固められている。
配役を聞いた時にはダイアン・レインがこんな老け役を?と驚いたものだが。

ただクラークの人格形成大となったジョナサンの考え方は理解しづらい。
”能力”を使って友だちを助けたクラークを非難し、「じゃあ見捨てれば良かったの?」との問いに「そうかもな」と答える。そして実際、竜巻に巻き込まれた自分を助けようとしたクラークを制し、自ら犠牲になってみせる。
何が「正解」なのか、結局その答えは永遠に見つからないだろうが、それでも”正義の味方”スーパーマンへの教えとしてそれで良かったのかなという疑問は残る。
また人を護るためというより、私怨によってゾッド将軍を殺してしまったように見えるスーパーマンの選択は、今後のスーパーマンの活動を(地球人として)全面的に信頼していいものだろうか、というのは大いなる問題でもある。

色々な面でモヤモヤが残る展開、そして結末だった。
そして続編「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」でも、これは問題提起されている。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24237421/


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by odin2099 | 2017-07-08 07:09 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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