【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ラ行>( 94 )

e0033570_19465726.jpg2014年に製作された「LEGOムービー」は大ヒットして続編が現在進行中ですが、これはそのスピンオフとして作られたバットマンが主役の映画。
といっても「LEGOムービー」とは関係ないお話だし、舞台となっているのも別世界みたいで、わざわざ「スピンオフ」なんて断らなくても良かったんじゃないの?

それに「LEGO バットマン:ザ・ムービー/ヒーロー大集合」をはじめとしてジャスティスリーグが活躍するシリーズがDVDとかでリリースされているし(そっちとも繋がってないみたい)、なんか今更って感じのする作品でした。

かまってちゃんのバットマンは鬱陶しいし、押しかけ(?)養子のロビンもウザいし、自分の正義を掲げてひたすらまい進するバーバラ・ゴードン新ゴッサム市警本部長もある意味傍迷惑だし、そしてバットマンの宿敵を自認するジョーカーもこじらせ系だし…とやたら賑やかというか、ウルサイ映画になってしまってます。

まあ重たく辛気臭い<DCフィルムズ>もどうかと思うので(実写版のパロディが随所に織り込まれてる)、あちらでもこれぐらい弾けた作品を作っても面白いかなあと思わないでもないけれど、世間の評判の高さとは裏腹に、自分にはちっとも楽しめず、騒々しいだけでしたねえ。

e0033570_19473368.jpgジャスティスリーグ登場か?と思わせておいて、スーパーマンらの出番はほんの少しだし、ジョーカーが率いる悪者軍団のメンバーは「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロンに「ハリー・ポッター」のヴォルデモード卿、キングコングに「オズの魔法使い」の西の悪い魔女、「タイタンの戦い」のクラーケン、「マトリックス」のエージェント・スミス、「ジョーズ」のサメ、「ジュラシック・パーク」の恐竜、それにグレムリンと借り物ばかり。
「LEGOムービー」の中でやるならいいけれど、「バットマン」世界でそれをやられても違和感が先に立ってワクワクしません。

また吹替版で見たのですが、起用された芸人が自分の持ちネタをぶち込むなんざ、言語道断!
上手い下手以前の問題です。

おそらく当人のアドリブとかではなく、翻訳台本にあった指示でしょうけれども、いずれにせよそれを企画した者、OKを出した者は許すまじ。
おかげで余計楽しめなくなってしまいました。

その吹替版、何といってもジョーカー役の子安さんが弾けてます。
このキャスティング、「スーサイド・スクワッド」からの継続というのがなんとも…。
キャラは全然別なんですけどね(^^;


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by odin2099 | 2017-04-02 19:50 |  映画感想<ラ行> | Trackback(9) | Comments(5)
e0033570_14582394.jpg予告編で音楽を聴いた瞬間に「この映画、見たい!」となったのだけれども、公開直後のネットの反響を読むと、どうも自分が望んでる方向とは違う映画みたい。
ということで鑑賞予定を立ててはキャンセルするを繰り返したものの、やっぱり気になるのでとうとう映画館へ。

渋滞した高速道路で皆が歌い踊るオープニングから一気に惹きこまれ、うん、見に来てよかった。

冬、女優を目指すミアと、自分の店を持つことを夢みるジャズピアニストのセヴは最悪の出会いをする。
春、偶然に再会した2人は互いの夢を語り合い、意気投合。そして恋に落ちるのだった。
夏、夢をかなえようと努力するミアとセヴだったが、やがて少しずつ2人の間にすれ違いが。
秋、久しぶりに会えた夜、2人は大喧嘩になってしまう。
ミアのため生活のために夢を諦めかけるセヴ。自分の才能のなさに気付き、夢を捨てようとするミア。
だがセヴによってもたらされたオーディションの報に、最後のチャレンジを決意したミア。
そして――。

e0033570_14580862.jpgミュージカル映画という割に歌や踊りのシーンは多くはないのだが、音楽自体が作品に占める比重は大変大きい。
幾つかのメロディがアレンジを伴い繰り返し使われ、時にはミアとセヴの心情を台詞以上に能弁に語る。
という意味では紛れもないミュージカル映画だ。

正直言うとエピローグ部分の展開は「ええ、そうなっちゃうの?!」と呆れるというか淋しい気持ちになったりもしたのだけれども(これが鑑賞前に自分にとってネックになっていた部分)、あり得たかもしれないもう一つの未来も見せられ、2人にとってどちらが本当の意味でのハッピーエンドなのか、色々と考えさせられたので良しとしよう。
2人の笑顔が素敵だった。

最後にライアン・ゴズリングとエマ・ストーンに拍手!


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by odin2099 | 2017-03-12 15:02 |  映画感想<ラ行> | Trackback(28) | Comments(4)
e0033570_20182938.jpg鉄竜会が仕切る賭博船が爆破され、組長が死んだ。犯人はホークというコードネームを持つ殺し屋だが、既に死んだ筈で「バミューダの亡霊」と呼ばれていた。船にはルパン三世、次元大介、峰不二子が金目当てで密かに乗り込んでおり、ホークのターゲットは彼らだったのだ。組長のボディガードとして雇われていた五エ門は一度はホークを追い詰めたものの、逃げられてしまう。
ホークはなおも執拗にルパンたちを狙い、公安の銭形警部もルパンとの繋がりを直感しホークを追う。そして屈辱を味わった五エ門もまた、ホークを仇と付け狙う。
そして五エ門とホークが再び対峙する時がやってきたが…?!

「次元大介の墓標」に続く第二弾で、「峰不二子という女」から始まる「LUPIN THE IIIRD」シリーズとしては第三弾。
この調子だと第四弾、第五弾もありそう。次にフィーチャーされるのはルパン本人か、それとも銭形警部か?
前作同様OVAの先行お披露目という体裁で、一本の作品ではなく前後編を続けて上映する形式。

このシリーズの特徴としては、まだ仲良しグループの「ルパン・ファミリー」結成前ということ。
ルパンも次元も五エ門も不二子も、みんな自分の好き勝手につるんだり敵対したり。馴れ合いじゃないこの関係、いいなあ。また銭形もルパンにやられっぱなしのコミカルさは影を潜め、酸いも甘いも噛み分けた切れ者として出てくるので渋くて格好良い。

e0033570_20183945.jpg前作はかなり出来過ぎな感があったのに比べると、本作は数段落ちる。
こちらも自然と期待値を上げてしまっていたが、ホークが不死身な理由、そのホークにルパンたちの抹殺を指令した黒幕の正体など気になる謎解きは一切ないし、五エ門のストイックさを強調する為か殺伐としたシーンが多く、多少なりともグロテスクな描写があることには閉口した。
まあいつものルパンは年に一回のTVスペシャルやら、一昨年から昨年にかけて放送されたシリーズやらで楽しめば良いので、きちんと差別化は図られているからこれでもいいのだろうが。

ところで見ていて一番気になったのは声!
ルパンと次元の二人は今すぐ変えて欲しい。
本家を越える年数を演じながら一向に進歩しない物真似ルパンと、老いを隠せず衰えぶりが気の毒になってくる次元は辛すぎる。


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by odin2099 | 2017-02-07 20:19 |  映画感想<ラ行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_19233622.jpg<スター・ウォーズ>ほどじゃないけれど、<インディアナ・ジョーンズ>も気になるシリーズ。
ルーカス・フィルムをディズニーに売却した際には<SW>だけじゃなく<インディ>の続編の権利込みだったので、スピルバーグも乗り気のようだし余程のことがなければ新作が作られるのは間違いなさそう。
後はいつ作るかで、<SW>の新たな三部作やスピンオフが落ち着く2020年以降になるのか、それとも<SW>と並行して進めるのかが問題。
スピルバーグ自身は「ハリソン・フォード以外のインディはあり得ない」みたいな発言をしていたけれど、「フォースの覚醒」見る限りでは「クリスタル・スカルの王国」みたいにメインを張らせるのならば急いだ方が良さそう。
ディズニー・サイドとしては、<SW>のスピンオフで若きハン・ソロを描くのと同じように若い役者にバトンタッチさせるつもりなら、じっくり腰を落ち着けてでも良さそうだけど。

さて、「エクスペンダブルズ3」への客演、「フォースの覚醒」主演で、まだまだアクションスターとして(?)頑張ってるハリソン・フォード、その第一作を観直した。
<SW>もそうだけど、やっぱり<インディ>も一作目が至上。
特に紆余曲折ある<SW>に比べると、<インディ>は二作目以降ほぼ下降線を辿ってる印象がある。あ、個人的には二作目より三作目の方が好きだけど。
「フォースの覚醒」の枯れたハリソンも良いのだけど、この頃のギラギラしたハリソンはまた格別。
「パトリオット・ゲーム」などを見ると案外動けない人な気がするけど、この時は本当にタフガイに見えるもんなあ。

e0033570_19232648.jpg【ひとこと】
今回はBlu-rayだったので新録の吹替版(WOWOWで放送する時に作ったやつ)で見たけど、これはちょっとなあ。
マリオンは以前と同じ土井美加だけど、インディは「クリスタル・スカルの王国」に合わせた内田直哉。
慣れろと言われても、これは無理。
逆にWOWOWは「クリスタル・スカルの王国」を村井國夫で新録すべきだったのに!

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/4518599/
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by odin2099 | 2016-01-27 19:26 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17522352.jpg妻に先立たれ、戦争に行った二人の息子も重傷を負い、満足に絵筆をとることもままならず、失意のルノワールの元に、亡き夫人の頼みで絵のモデルになりに来たという若く美しい娘デデが現れる。
彼女によって創作の意欲を掻き立てられたルノワールは彼女をモデルに絵筆を握りしめ、怪我の療養のために帰郷した次男ジャンもまた彼女に強く惹かれるようになる。
やがてジャンとデデは愛し合うようにになり、女優や歌手が夢と語るデデは、映画に興味を持ち始めたジャンに「一緒に映画を作ろう」と話すのだった。
だが一人前線を離れたジャンは、戦地の戦友たちに対する後ろめたさもあり、怪我が癒えると再び戦場へと志願する。それを知ったデデは飛び出し、デデを喪ったルノワールも筆をとることをやめてしまう。
父にも自分にもデデが必要だと悟ったジャンは、彼女の行方を探し求める。

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの晩年と、その息子で後に世界的な映画監督となるジャン・ルノワールの若き日を、二人のミューズとなった”デデ”ことアンドレ(カトリーヌ・エスラン)を交えて描いた作品。
原作のジャック・ルノワールは曽孫とのこと。

宣伝文句では「自ら生涯最高傑作と位置づけた〈浴女たち〉誕生秘話」が中心と受け取れるが、特にこの作品に特化した内容ではなく、また父よりも息子ジャン寄りの構成なので、そういう映画だと思って観ていると戸惑うのではないかと思う。
また予備知識なしで観ていたので、ルノワール家に出入りしている人物(ルノワールの息子たちと使用人、それにモデルのデデ)の関係がわかりづらいので物語に入り込みにくい。結末も何か中途半端な印象を受ける。

ただデデを演じたクリスタ・テレは、少女のあどけなさと成熟した大人の女性の魅力の両方を振りまき出色。
勿論”裸婦”画のモデルだけあって美しいヌードを披露している場面も多く、彼女の為だけでも一見の価値ありと言えよう。


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by odin2099 | 2016-01-17 17:53 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_18495827.jpg多感な少女サラは、父と継母、それに幼い弟トビーと暮らす夢見がちな少女。しかし二人が出かける度にトビーの子守をさせられるのにうんざりしていた。
今夜も一向に泣き止まないトビーにイライラしたサラは思わず、「今すぐ弟をどこかへ連れ去って」と空想の世界の魔王に頼んでしまう。するとゴブリンの魔王ジャレスが本当に現れ、トビーを自分の城へと連れ去ってしまう。
驚き、必死に弟を返してと懇願するサラに対し、13時間以内に迷宮を抜けて城へやって来なければトビーは自分のものにすると宣言するジャレス。
トビーを救うため、サラは不思議な迷宮の中へと入って行く――。

デヴィッド・ボウイというとこの作品ぐらいしか自分との接点はないもので、公開当時に劇場で観て以来30年ぶりに再観賞(いや、もしかするとTV放映された際にチラホラ見ているかも知れないが)。
モンティ・パイソンのメンバー、テリー・ジョーンズが脚本を書き、ジム・ヘンソンが監督。
サラ役にジェニファー・コネリー、そして魔王ジャレスをデヴィッド・ボウイが怪演。
「スター・ウォーズ」でフランク・オズと仕事をしたジョージ・ルーカスは本作では製作総指揮を務め、その師匠と組むことに。

今見ても、というよりCG全盛の今だからこそマペット技術の素晴らしさに目を見張らされる。
俳優たちとパペットで表現されるクリーチャーたちが、同じ場所にいるという臨場感はファンタジーには大切なこと。合成丸出しの画面は興ざめだ。

しかしながらお話はかなり退屈である。
サラも決して良い子ではないし、サラの両親も悪い人ではないんだろうが、子供よりは自分の世界を大切にしてるタイプのように見えるので、サラが身勝手とも思えないし、トビーを鬱陶しく思う気持ちも理解出来る。
だから彼女がひたすら反省して弟を取り戻そうという部分には、あまり共感出来なかったりもするのだ。

一方の魔王ジャレスも一体何がしたいのやら。ラビリンスの住人達も好き勝手に暮らしてるだけ。
一応は魔王恐ろしさに服従しているようでもあるがどことなく「ごっこ遊び」に似た部分も感じられる。

e0033570_18493563.jpgまたこの手のお話だと、異世界のキャラクターは現実世界のキャラクターと対応していたり、その裏返しだったりというパターンもあるが、特にそういう意味合いもないようだし、かといってサラが生み出した空想の世界がそのままラビリンスの中というワケでもなさそうなので、ちょっと世界観の構築に失敗しているような…。
いや自分が勝手に深読みしてるだけなのかも知れないが。

ジェニファー・コネリーなりデヴィッド・ボウイなりに萌えられれば、それはそれで至福の時を味わえるのだろうが、生憎とどちらにも興味が無し。
嫌いにはなれないものの、自分にはとことん合わない映画で、30年前の感想メモも読んでみたが、殆ど同じ内容が書いてあった。

【ひとりごと】
当時のメモを見ると、この作品にはシリーズ化の噂もあったらしい。
まあ直接の続編であれ、登場人物やシチュエーションを変えたパート2であれ、基本設定さえ押さえておけば如何様にも作れそうではあったが、ヒットしなかったのだろうな。
自分も夏休みにガラガラの映画館で見た、と記している。


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by odin2099 | 2016-01-13 18:52 |  映画感想<ラ行> | Trackback(3) | Comments(0)
e0033570_21205216.jpg服役中のランボーの元をトラウトマン大佐が訪れた。特赦と引き換えに、ベトナムの捕虜収容所に潜入して生存者の証拠写真を撮ってくるという極秘任務を携えて。
マードック司令官の指揮の下ベトナムへ潜入したランボーは、女性諜報員のコーと合流したものの、任務外である捕虜を助け出して脱出を試みるが、捕虜を連れていることを知ったマードックは作戦中止を命令、見捨てられたランボーは現れたソ連軍によって拷問を受ける羽目になる。
だがコーの犠牲によって窮地を抜け出したランボーは、コーの敵討ちと捕虜の救出を決意し、ソ連軍やベトナム軍を相手に反撃を開始する。

「ロッキー」と並ぶスタローンの人気シリーズ「ランボー」の第2弾。
第1作は観たことがなかったのだけれども、予告編があまりに面白そうだったので劇場へ。
前作知らないと楽しめないのかなあと思っていたのだけれども然にあらず。大興奮で帰宅し、丁度一カ月後くらいにテレビで放送された前作(吹替が渡辺謙だった)を観て、意外に地味なドラマだったんだなあと驚いた次第。

とにかくこの作品はイケイケドンドン。
ランボーは重火器振り回してるイメージ強いけれど、その実ナイフを使ったり、弓矢を使ったり、森の中、土の中、水の中に潜伏して相手を一撃で倒したりと、派手さはないけれど堅実な戦いぶりを見せてくれるなど、アクション面では苦心の跡がうかがえる。
ランボーの不死身っぷりはツッコミどころ満載だが、観ている間は高揚感に包まれ、あんまり気にならないから大したものだ。

またスタローンもキャリアの絶頂期だけあって、何をやっても上手く行くという勢いが感じられるし、ロッキーとはきっちり芝居を変えてきているので、意外に演技派なんだなあと気付かせてくれる。
ランボーは無慈悲な殺人マシーンでは決してないし、トラウトマンは別格としても、今回の身内の敵マードックにも言葉とは裏腹に手を出せなかったりと、限界を持ち合わせた男でもあるのだ。


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by odin2099 | 2015-12-25 19:48 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_15501290.jpgドラゴを破りソ連から帰国したロッキー。しかし会計士の不正により破産、また脳に損傷を受けていることが発覚し、やり手プロモーターのデュークからの再三の申し出も断り、引退を決意する。
フィラデルフィアに戻りミッキーの残したジムで一から出直しを始めたロッキーの元に、新進気鋭のボクサーであるトミー・ガンが自ら売り込みにやってくる。トミーはロッキーとの二人三脚で快進撃を続けるが、やがて自分がロッキーのコピー、ロボットと呼ばれることに我慢が出来なくなる。一方で息子のロッキーJr.は、父の関心が自分ではなく全てトミーに向けられていることに不満を抱いていた。
トミーとロッキーの溝を感じ取ったデュークは強引にトミーを引き抜くが、このことでロッキー父子はようやくお互いに向き合うことが出来た。
タイトルマッチに見事勝利し新チャンピオンとなったトミーだったが、観客はロッキーを見捨てたトミーに強烈なブーイングを浴びせるのだった。そこでトミーとデュークはロッキーを挑発、師弟対決を求めるのだが…。

テレビで過去の作品を見たことはあったけれど、劇場で「ロッキー」を見たのはこれが初めて。
でも上映前に『ロッキー・スペシャル/炎の青春』という20分くらいの総集編が付いていたので、すんなりと作品に入り込めたのは有難かった。
多分日本独自の編集モノだったと思うが、クライマックスシーンのオンパレードで大興奮の一篇だったので、もし映像が残っていたらDVDなどの特典で付けて欲しいものだ。

e0033570_15502260.jpg当時からあまり評判の良くなかった作品ではあったものの、劇場”初体験”の「ロッキー」にかなり興奮したのは確か。今見直してみても前作よりはよほどドラマとしてまとまっているように思える。
トミーとロッキーJR.は疑似兄弟関係になり、共に父ロッキーを取り合うという図式は面白いし、無一文になったロッキーが昔の帽子やジャケットを取り出して着るシーンなど小道具の使い方も上手い。
それにバージェス・メレディスを呼んできて、回想シーンに出てくるミッキーのシーンを撮り足すなど、細部への拘りも、シリーズ作品の惰性や「やっつけ感」がなくて好感が持てる。
そして何といっても音楽にビル・コンティが復帰したことで全体的に3割増し4割増しになっているのも確かだろう。

世代交代を図ってシリーズの延命を図ることもなく(例えばトミーやロッキーJr.に主役をバトンタッチするとか)、また最後にロッキーをリングに上がらせなかったのは英断だとは思うが、一人の英雄譚の締めくくりがストリートファイトだったというのはちょっと引っかかる。
ただ親子二人でシリーズの象徴的な建物であるフィラデルフィア美術館の階段を駆け上るラストシーンと、これまでのシリーズの場面を散りばめたエンドロールはなかなか良いと思う。

これで完結ということから邦題には「最後のドラマ」という副題が付けられていたが、興行的に振るわず作品内容もあまり評価されなかったことから次回作が実現することに。

【ひとりごと】
トミーを演じたトミー・モリソンは、ジョン・ウェインの甥だとかという触れ込みの現役ボクサー、ロッキーJr.を演じたセイジ・スタローンはシルベスター・スタローンの実の息子だが、二人とも近年相次いで若くして亡くなっているんだよなあ…。

【ひとこと】
「オレは厄介者の居候かよ!」 
その通りだよ、ポーリー。あんたが全て悪いよ。

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by odin2099 | 2015-12-23 17:31 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09270841.jpgソ連がプロボクシング協会加入を発表、アマチュア王者ドラコとロッキーとのエキシビジョンマッチを要求する。
この申し出を聞いたアポロはロッキーを説得、自身がリングに上ることを承知させる。
だがドラゴの強烈なパンチにアポロはなすすべもなくリングに沈み、そのまま還らぬ人となってしまう。
哀しみの中ロッキーはドラゴとの対戦を了承し、ロシアの地を踏んだ。

東西冷戦の終結ムードの中、いわば米ソの代理戦争の様相を呈した単純なストーリーが受けたのか、シリーズ最大のヒットとなった4作目。
120分→120分→100分ときて本作の上映時間は92分とシリーズ最短で、二人の男の対決に的を絞って盛り上げる演出も効果的。
e0033570_09271813.jpgその分ドラマ部分が希薄で(1作目から登場しているアポロの死というエモーショナルな部分はあるが)評価は低いようだ。
また前作までにあった、怪我や年齢的な面で限界に近付いているロッキーの姿はこの作品では一切描かれず、単なるアメリカを代表する国民的ヒーローとしてしか登場しないのにも違和感を覚える。

個人的にもシリーズ最低作だと思っているのだが、ハイテクなトレーニングで作り上げられた”マシーン”のドラゴと、ローテクというか根性論で戦うロッキーという図式は日本人にも受け入れやすいのだろう。これをシリーズ最高傑作に推す友人もいるから受け取り方は人様々。
ドラゴ夫人を演じたブリジッテ・ニールセンとスタローンとの場外での艶聞も話題になったっけ。

e0033570_09265310.jpg続編の構想を聞かれたスタローンは、次回作でロッキーはアメリカ大統領になる。更にその次では誘拐されたロッキー大統領を救出にランボーが赴く、などと語っていたものだったが、本気でそう考えていたのか単なるリップサービスなのかはわからないものの、ロッキーとランボーの共演、ちょっと観てみたかった。

【ひとこと】
シリーズで唯一この作品だけビル・コンティが音楽を手掛けておらず、お馴染みの「ロッキーのテーマ(Gonna Fiy Now)」が流れない。これもこの作品にノレない理由の一つだ。

【もうひとこと】
サブタイトルの「炎の友情」は現行ソフトでは削除されている。
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by odin2099 | 2015-12-13 09:31 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23000226.jpgアポロに勝って新チャンピオンとなったロッキーは、度重なる防衛戦を制し栄光を手に入れていた。
そんな中で現役引退を宣言するが、新進気鋭のボクサーであるクラバーの挑発に乗り、渋るミッキーを説得して現役最後の試合に臨むことになる。だが試合の直前にミッキーが倒れ、そのアドバイスを受けられないまま屈辱のKO負けを喰らい、ミッキーもロッキーの目の前で息を引き取った。
失意のどん底のロッキーの前に現れたのは、かつての宿敵アポロだった。
失ったハングリー精神を取り戻せばお前はまだやれる。そのアポロの説得に再び挑戦する決意を固めたロッキーの必死のトレーニングが始まる。

恩師ミッキーの死と宿敵アポロとの友情を描いた三部作の完結編。
――当初の予定通りここで終わっていたら、「ロッキー」シリーズはもっと評価されていたかもしれない。

ロッキーの再起もそう簡単にはいかず、苦悩と逡巡が描かれ、それはアポロをもってしてもおいそれとは越えられない壁だった。
その壁を越えさせたのは最愛の妻エイドリアン。
前2作でのエイドリアンはロッキーの守るべきものの象徴であり、戦うためのモチベーションであったが、今回のロッキーは初めてロッキーと対等の口をきき、叱咤激励するというこれまでよりも大きな存在として描かれている。
このあたり、脚本・監督のスタローンの上手さだと思うが、なかなか評価されにくい人でもあるのが残念だ。

e0033570_23001011.jpgただその一方で、ロッキーのスーパーマン化が進んでいるのがご都合主義的というか、リアリティを削いでいるのも事実。
前2作で身体はボロボロ、特に視力に関しては致命的だった筈のロッキーが、意図的に格下相手のマッチメイクだったとはいえ防衛戦で次々圧勝していくのは不自然だし、これは純然たるファンサービスだろうとは思うが、ハルク・ホーガンとの異種格闘戦――チャリティマッチの件は些かやりすぎに思える。
それでも2回行われた対クラバー戦の試合運びには工夫の跡が見られるので、カタルシスは十分に得られ心地よい高揚感を抱いて観終ることが出来る。

そしてラストシーン。
観客もいない二人だけのロッキーとアポロのリターンマッチ。
クライマックスではスケールの大きなファイトシーンを持ってきて、最後に凄くパーソナルなシーンで締める。
この緩急の付け方は見事だ。

【ひとこと】
前2作とは顔付も筋肉の付き方もまるで違うスタローンに大スターのオーラが感じられる。ハングリー精神を失ったロッキーの設定には自戒の意味も込められてるのか。


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by odin2099 | 2015-12-03 23:04 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

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