【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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アメリカで実際に起されたバカバカしい民事訴訟を取り上げたウェブサイト「本当のステラ賞」。その人気サイトの内容を一冊にまとめたのがこの本である。
ちなみにステラというのは、買ったコーヒーを膝にこぼして火傷を負い、売ったマクドナルドを訴えて見事に大金を手にしたステラ・リーベックというお婆さんの名前から採ったもの。確かこの事件、日本でも大きく報道されていたはず。

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で、本書で紹介されているのは

「パーティー会場の帰途、ガールフレンドの車を借り、酔っ払い運転の挙句に事故を起し死亡した少年。彼は未成年で無免許だったが、そんなことにおかまいなく彼の母親はビール会社と販売店、車を貸したガールフレンド、車を与えたその母親、更にパーティー会場の持ち主や、その家を借りていた少女までをも訴えた。」

「太りすぎで喫煙者の女性は、医者に行くたびに、食事を減らすように、運動をするように、タバコをやめるように言われていたにもかかわらず、心臓発作を起し心臓病患者となってしまった。ところが彼女は、健康増進に励むように彼女を説得するために充分なことをしなかったとして、医者や政府に対して訴訟を起した。」

「友人の運転する車に同乗していて事故にあい、車外に投げ出されて重傷を負った女性は、シートベルトの安全で正しい使い方を説明しなかったとして自動車メーカーを訴えた。」

「酔っ払ってピザレストランの前に止めてあったトラックの下にもぐりこんだために轢き殺された青年。母親は、息子の行く手をふさぐようにトラックを止めさせたとしてレストランを、走り出す前にトラックの下を確認しなかったとして運転手を、酔っ払った息子に飲ませるのを止めなかったとしてバーとその所有者を、それぞれ訴えた。」等々。

本当にバカバカしく思わず笑ってしまうような事例が多いのだが、次の瞬間、これが全て実際に起された訴訟の一部であることに、言いようのない戦慄を覚えてしまう。
アメリカは訴訟大国だと聞くが、その実態がこんなもんだとは哀しいものだ。
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by odin2099 | 2006-07-31 05:45 | | Trackback | Comments(3)
春休み公開が恒例の劇場版『ドラえもん』、唯一の夏休み公開作品で、併映は『21エモン/宇宙へいらっしゃい!』e0033570_10124728.jpg・・・というよりも、メインは『21エモン』でこちらは添え物。これまた唯一の中編作品となっています。

夏休みの宿題で町の歴史を調べることにしたのび太は、ドラえもんに頼んでタイムカメラで過去の写真を撮ることにしたのですが、その中になんと桃太郎らしき人物の姿が・・・?! はたして桃太郎は実在したのかどうか、ジャイアン、スネ夫、しずかを連れ立ってタイムマシンで過去の世界へ――というお話です。

実は原作にはしずかやジャイアン、スネ夫は登場しないで、その代わりといってはなんですが『バケルくん』との競演作となっているそう。いや、『バケルくん』好きだったんですが、こんなエピソードがあったのは覚えていないですね。

正味50分ほどの作品ですが、なかなか上手くまとまっております。というか、劇場版『ドラえもん』もいつも1時間半クラスの長編作品を作るのではなく、たまにはこれぐらいの長さでも充分なんじゃないでしょうかね。あ、でもそうなるとやっぱり別の作品を柱に持ってきて、『ドラえもん』はオマケ扱いということになるので、興行的には難しいのかな。

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ちなみに、同時上映された『21エモン』とこの作品にはちょっとした仕掛けがあります。当時映画館で観たときは、それに気付いて思わずニヤリとしたものです。もしそれを体験したいという人がいらっしゃいましたら、ビデオ・DVD等を用意していただいて、『ドラえもん』→『21エモン』の順に続けてご覧になってみて下さい(逆に観るとあまりピンとこないかも・・・?)。
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by odin2099 | 2006-07-30 01:48 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_15213.jpgスタジオジブリファンの人は安心して良いでしょう。立派な後継者の誕生です。例えて言えば、山田康雄亡き後、栗田貫一が『ルパン三世』を引き継いでいるようなものです。
ついでに原作が、『指輪物語』や『ナルニア国ものがたり』と並んで<世界三大ファンタジー>と称されている程の作品だということも忘れた方が良いでしょうね。「ジブリだ~い好き♪」という人、「ジブリ作品に駄作などあり得ない」と信じている人は劇場に足を運んで下さい。

一方、「あのアーシュラ・K.ル=グウィンの『ゲド戦記』の映画化である!」ということに期待している人、つまり平たく言ってしまえば原作のファンの人は、出来ればお止めになった方が宜しいかと・・・。これ以上は申しませんので、怖いもの見たさが勝った方は、ご自分の目でお確かめ下さい。

e0033570_15281.jpg今回は「第一回監督作品」ということを強調しておりますが、普通なら「第二回」なんかありそうもなさそうな内容です。
とは言うもののおそらく作品はヒットするでしょうし、ブランド・イメージもありますからそのうち次回作も発表されることでしょう。その際には、是非とも監督にはオリジナリティで勝負して頂きたいと思います。
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by odin2099 | 2006-07-29 12:30 |  映画感想<カ行> | Trackback(84) | Comments(40)
先日ご紹介した『赤んぼ大将』の3作目にして完結編です。
初版は1997年3月で、2作目の「赤んぼ大将山へいく」が出たのが1970年。現実と同様に物語内時間も25年後となっています。

となると、主人公のタッチュンこと加藤達夫(というのが正式な名前だそうです)も、当然ながら「赤んぼ」ではありません。では「題名に偽りあり」なのかというと・・・? それは読んでのお楽しみというところでしょうか。

e0033570_2323271.jpgタッチュンのパートナーのめざまし時計も、モモンガのモンザエモンも出てきますが、ただ残念ながら前の2作のように純粋には楽しめませんでしたね。
というのは、正直言って肝心のお話がピンとこないのです。

また、どうして物語内時間をリアルタイム(に近く)設定したのでしょうか。
大人になったタッチュンを描きたいというのが執筆動機にあったようですが、それにしても無理矢理タッチュンをお話に絡めているような気がしてなりません。これならば素直に「赤んぼ大将」としての3番目の冒険物語として語って欲しかったですね。
期待していただけに、かなり失望してしまいました。
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by odin2099 | 2006-07-28 06:03 | | Trackback | Comments(2)
世紀の傑作『銀河鉄道999』の、これは「蛇足」としか言いようがない続編である。
「物語とは本来、永遠に続かねばならぬ」とは作家・栗本薫の名言であるが、いかに続編好きの筆者であっても、この作品は認めることが出来ぬ。
何故ならば、テーマ的にもストーリー的にも前作で完結しているからである。

e0033570_10172847.jpg前作のラストにおいて、自らの目標を見つけ、少年の日に別れを告げ、自立していった星野鉄郎。そして、その鉄郎が切り捨てていったものの象徴としてのメーテルの存在。
であるならば、大人への道を歩み始めた鉄郎は、メーテルに再会してはならないのである。成長した鉄郎の物語には興味があるが、少なくともメーテル抜き999号抜きで語られなければならないはず。
またメーテルも、鉄郎にとっての自分の役目は終わったとして、今度は別の少年を導く役目を負わなければならない。原作でもTV版でもそれを匂わせているし、何よりも前作のラストが正にそれであったにも拘らず、なのである。ストーリー面でも言わずもがな。終着駅(機械化母星メーテル)の先に駅があったのでは、作劇上の大きな破綻と呼ばずして何と呼ぼう。

今回のキーマンである鉄郎の父・黒騎士ファウストも、デザイン、設定共に明らかに先年公開された『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』におけるダース・ヴェーダーの影響が大であるし、途中から追加されたキャラクターであることも想像に難くない(少なくとも初期のプロットでは存在していない)。

はたしてやる気があったのかと疑う原作者の姿勢の下には、やはりちぐはぐしたスタッフの存在がどうしても見えてしまう。松本キャラを見事に自分のものにした作画、芸術品と呼べる美術設定、暴走しまくっている演出、何処かで聞いたようなメロディでものの見事に作品の雰囲気を一変させてしまった音楽、等々。
経験も、そして技術的にも向上していながら、何かフルマラソンを終えた直後に、もう一度42.195キロを走らされるマラソンランナーのような雰囲気がしてならない。そして、長く続いた松本零士ブームも、この時終焉を告げたのである。
  ×  ×  ×  ×

いや、結構厳しいこと書いてますなぁ(苦笑)。
「しねま宝島」からの転載なんですが、これは公開当時に書いた文章、ほとんどそのまんまです(爆)。
でもあれから25年も経ったからでしょうかね。今回観直した際には、もうちょっと寛容な気持ちになれました。再会と別れを繰り返す鉄郎とメーテルの関係にはもはや緊張感は感じないとか、プロメシュームとメーテルの真意がさっぱりわからないとか、他作品とのリンク上の矛盾点は増える一方だとか、言いたいことはまだまだ沢山あるのですが、許せはしないものの、突き詰めようという気持ちは失せてきました。
ということは、作品に対する愛情も薄れてきたということなのかもしれないですけれど・・・?
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by odin2099 | 2006-07-27 06:16 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23432164.jpg有尾人帝国ジャシンカと戦う<スーパー戦隊>シリーズ第4弾『科学戦隊ダイナマン』の劇場公開版。
おなじみ<東映まんがまつり>で上映された後、TVシリーズの1エピソードとしても放送されたという変り種。これまでTVの1エピソードをそのまま、或いは手を加えて上映することの多かった<まんがまつり>だが、その逆となると唯一無二。
おまけに放送枠の関係から、短縮版となってしまっているようだ。

ファンからの評判の割りに、自分にはちっとも良さのわからない(苦笑)『ダイナマン』だけに、この作品も「面白くないなぁ」ぐらいしか感想がないのだが、見所といえばアクション演出にかなり力が入っていることだろうか。
特に変身前変身後の両方を演じているJAC所属(当時)の春田純一(ダイナブラック)、卯木浩二(ダイナブルー)の二人は、短い尺ながらかなり派手なことをやらされている。

e0033570_233471.jpgもっともドラマ部分そっちのけでアクション重視という構成こそ、自分にとって面白みを感じない要素なのだが。
変身後のアクション場面や巨大ロボット戦など、思わず早送りボタンを押したくなってきてしまう(爆)。
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by odin2099 | 2006-07-26 22:41 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
来春公開予定の劇場版『ドラえもん』は、『のび太の魔界大冒険』のリメイクで『のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い』に決定!

脚本はなんと『ホワイトアウト』などで知られる作家の真保裕一、監督はシリーズ初の女性監督となる寺本幸代、ということで話題性はありそうだけれども、肝心のお話の方はネタ切れ?
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by odin2099 | 2006-07-26 00:11 | 映画雑記 | Trackback | Comments(2)
「カワウソ」、「ダークローズとダイヤモンド」、「地の骨」、「湿原で」、「トンボ」の5編の短編と、「アースシー解説」を収めた文字通りの番外編。
本編の5巻が出る前に書かれていたのだが、翻訳版は本編を優先した為にシリーズとしては最終巻として刊行された。

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「カワウソ」は本編より300年ほど遡った時代を舞台に、ロークの学院がどのように誕生したのかを伝える物語である。というよりも、後に学院を設立することになる人物にまつわる物語と表現した方が良いだろうか。

「ダークローズとダイヤモンド」は、裕福な商人の息子と魔女の娘との一風変ったラブ・ストーリーで、「カワウソ」共々『ゲド戦記』本編とはかなり違った味わいを持っている。

「地の骨」は、ゲドの師の若かりし頃を題材にしたもので、これを読むとキャラクターの幅が広がって感じられるはずである。例えは悪いが、ちょっと『スター・ウォーズ』の新三部作の雰囲気に近い、というとファンは気を悪くするだろうか。

「湿原で」は外伝中、唯一ゲドが登場するエピソード。大賢人として活躍しているので、本編でいえば3巻の直前にあたるのではないだろうか。とはいうもののゲドは決して主役ではなく、一歩下がった立場から全体を見回す役回りとなっている。

「トンボ」は5巻でのキー・キャラクターであるアイリアンが初登場するストーリーで、4巻と5巻のブリッジとなっている。本来ならば5巻を読む前に読んでおいた方が、より作品が楽しめることと思う。

「アースシー解説」は、この世界の歴史、文化、風土、生き物などの解説。物語仕立てではなく、あくまでも”解説”という体裁をとっている。知らなければ物語が楽しめない、ということもないが、頭の片隅にでも留めておけば、それだけ作品世界に遊びやすくなることだろう。

ということで、本編とは直接関わってこない番外編や、逆に密接にリンクしている物語など多様な構成を見せるこの一冊。無理してでも読まなければいけない、という性質のものではない。ただ、ファンならば押さえておいて損はないはずである。
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by odin2099 | 2006-07-25 23:50 | | Trackback(3) | Comments(0)
原宿クエストホールで行われている「SEASONS CONCERT」、去年に続いて「夏」を担当するのは、アルパ奏者の上松美香♪ 
ということで、昨日は一向に明けない梅雨空の下、原宿まで出掛けてまいりました。日照時間が大幅に少なく農作物には悪影響を与えてますし、各地で大雨による被害が続いていて、今年は本当に梅雨が長いですな。今日もほとんど一日中雨降りだったし。

さて去年は二日間で三公演行われていましたが、今回は昨日の昼夜二公演だけ。その昼の部に顔を出したのですが、些か寂しいですね。あ、もっとも一昨日は別々のグループが昼夜公演をしていたようですので、コンサートとしては二日間で四公演ということになるようですが。
e0033570_10443420.jpg第一部はソロでの登場です。
曲目はプログラム通りに「みかの夏休み」、「カスカーダ」、「夏の想い出」、「生まれゆく時の中で」、「となりのトトロ~風の通り道~」、「魔女の宅急便~海の見える街~」、「虹のたもとへ」の7曲。ゆったりとしたメロディーのものが多かったのと、彼女のほんわかトークにすっかり癒され、ついつい瞼が重たくなってしまいました(苦笑)。
「トトロ」と「魔女の宅急便」はニュー・アルバム『ANIPA』からの選曲ですが、「アニパ」とはやっぱり「アルパ+アニメ」の合成語だそうで、「アニメが大好きなんです」「特に宮崎駿監督の作品が」ということだそうです。

第二部はギター/藤間仁、パーカッション/山下由紀子、御馴染みの二人を従えての構成に変ります。
こちらはプログラムとは順番が異なり、「銀河鉄道999」、「キャンディ・キャンディ」、「ウミノカナタ」、「風」、「OASIS~水の生まれる場所」、「ラ・ビキーナ」のやはり7曲。プログラムを見ると「ラ・ビキーナ」、「ウミノカナタ」、「キャンディ・キャンディ」、「999」、「風」、「OASIS」となっていたんですが、これはコンサートのノリを考えての変更でしょう。
「999」も『ANIPA』からの選曲ですが、やはりインパクトがありました。本人は「アルパってこんな音も出せるんですよ」と言ってましたけれど、楽器というものには色々な可能性があるものですね。
この中では「OASIS」が新曲ということで披露されていましたので、ちょっとお得な感じ。春夏秋冬にコンサートを開こう、その際には季節に因んだ新曲を作ろう、という本人曰く「無謀な試み」の一曲だそうで、いずれアルバムに収録されることもあるんでしょうか。

アンコールは「テソリート」と「コーヒー・ルンバ」の2曲。
「テソリート」は彼女のオリジナルで、個人的には大好きな曲なので得した気分でしたが、もう一曲はてっきり「ルパン三世のテーマ」だと思っていたんですがねぇ(苦笑)。
ともあれ、彼女のコンサートは和むというかほっとします。いつまでもそのテイストは失わないで欲しいものですね。また機会があれば聴きに行くつもりです。
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by odin2099 | 2006-07-24 22:34 | 音楽 | Trackback(2) | Comments(9)
『ナルニア国ものがたり』の初映像化は1967年にイギリスで放送されたTVドラマ版だそうですが、こちらはおそらく唯一のアニメーション版。英米合作ということになっていますが、アメリカCBSで復活祭に放送されたTVスペシャルで、エミー賞を受賞しています。

ルーシーがナルニアへ迷い込み、フォーンのタムナスと出会う件が全て回想形式で処理されていたり、サンタクロースが登場しないので(名前だけは出てきます)、剣や盾、弓、つの笛、薬などピーターたち兄妹への贈り物が、アスランから直接手渡されたりと細々としたアレンジは施されていますが、約90分という長さの中でほぼ原作に忠実に描かれています。

しかし健全な(?)子ども向けのTVアニメということですから、かなりオブラートに包んだ印象があり、例えるならば古典作品、名作物をリライトした絵本のような感じでしょうか。四半世紀も前の作品、しかも表現に制約の大きいアメリカの作品ということを差し引いても、見応えという面ではかなり劣ります。絵も殆ど動きませんし、かなり割り切らないと楽しめないでしょう。
もっとも本来の対象者を無視し、”大人の視点”(苦笑)を振りかざしてアレコレ言うのは本末転倒ですので、そういった子供たちの純粋な意見を是非聞いてみたいものですね。かえって新鮮に受けとめられるかも知れませんし。
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by odin2099 | 2006-07-23 11:24 | テレビ | Trackback | Comments(2)

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