【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_21255185.jpg題名に「不真面目な」と付くくらいだから、一風変ったクラシックの入門書。作曲家は必ずしも真面目に曲を書いていたわけじゃないし、何でもかんでも真面目に聴いていてもつまらないだけ。ちょっと視点をずらしてみることも必要なんじゃなかろうか、という一冊。

「実は笑える曲なのに、真面目に演奏されている名曲」と「正真正銘笑える名作オペラ」、「思わず笑ってしまう名曲」の三部構成で、取り上げられているのはベートーヴェンの「第九」やラヴェルの「ボレロ」、モーツァルトの「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」、ショスタコーヴィチの「レニングラード」、シュトラウス「ばらの騎士」、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、サン=サーンス「動物の謝肉祭」、バッハ「コーヒー・カンタータ」etc。

でもこれらの曲を面白がる、つまり「笑う」にはそれなりの知識と経験、聴き込むことも必要なんじゃないかと思うわけで、そうすると本書のカバーにあるように「初心者でもクラシックが楽しく気軽に聴けるようになる本」とまでは、なかなかいかないんじゃなかろうか。
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by odin2099 | 2007-08-31 21:26 | | Trackback | Comments(2)
e0033570_21332829.jpg007”20世紀最後の任務”は、ヨーロッパの生命線・石油パイプラインを巡るテロリストとの戦い。
実際に計ったことはないけれども、プレ・シークエンスはシリーズ最長ではなかろうか。大金奪取から始まり、次いで石油王キング卿の暗殺、そしてその暗殺者をボンドが追いかける件は、これだけでもお釣りがくるくらいの一大見せ場となっている。
本編もかなり充実しており、これが3作目となるピアース・ブロスナンも軽さがなくなった分渋みが増えて余裕綽々。

対するボンド・アクトレスは、歴代の中で最もメジャーな女優であろうソフィー・マルソー。作品のキー・パーソンとなる石油王の娘エレクトラを流石の貫禄で演じている。
かなり曖昧なキャラクターではあるものの、彼女のその存在感ゆえに魅力的になっている。というよりもボンドも、今回の悪役であるテロリストのレナードも、全て彼女の手の内で踊らされている感がある。ブロスナンも主演クラスのスターとしてかなり輝きを増してきたと思うが、ソフィー・マルソーの前ではそれも霞んでしまっている。

e0033570_21213558.jpgもう一人のボンド・アクトレスはデニス・リチャーズ。キュートなルックスとグラマラスな肢体で売っている彼女は、核兵器の専門家としては全くのミス・キャストだが、それもシリーズのお約束。定番どおりの”ボンド・ガール”の役回りをキッチリとこなし、バランスを保っている。

その反面、ロバート・カーライル演じるレナードは、サイコなテロリストというよりも哀れな人物という面が強調されすぎているし、人間ドラマに重点をおいたせいかボンド自身の価値観や考え方が大きく揺さぶられ、更にMまでもが危機に陥るという展開は、シリーズの持ち味でもあるウィットやユーモア、それにケレンミにも欠けているのがちょっと残念だ。

そしてそれに輪をかけたのが、長年に渡りムードメーカーのQ役を演じてきたデスモンド・リューウェリンが本作完成後に急逝してしまったこと。シリーズ全作に出演はしていないものの、この時点での歴代ボンド5人と全て共演していたのはこの人だけという貴重な存在でもあった。
作品中にも引退を匂わせる科白があるが、これが現実となってしまったことで、それ以後Qの退場シーンが必要以上に重くなり素直に見られなくなってしまった。
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by odin2099 | 2007-08-30 21:35 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(6)
e0033570_2115716.jpg別段”気象予報士”の資格を取ってやろう!などとは思わないけれど、やっぱりお天気のことは気になる。でも、意外に知らない天気のことを分かりやすく解説した謎本の一種。

若干中身に自社(ウェザーニューズ社)の宣伝めいた部分もないではないが、気象情報会社がこういうサービスも提供しているんだよ、ということは知っておいても損はないかもしれない。
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by odin2099 | 2007-08-29 21:15 | | Trackback | Comments(0)
幻の名盤と言われていたアルバムの復刻である。
コロムビアから発売された『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』が1977年の12月。これがヒットして、翌年は『交響組曲宇宙海賊キャプテンハーロック』だとか『組曲銀河鉄道999』だとか続々とリリースされているけれど、それに対抗してキングレコードがリリースしたのがコレ。1979年春のことだ。
ちょっとジャンルが違ってる気もしないではないけど、『機動戦士ガンダム』の放送が始まってマニアに注目され、『交響詩ガンダム』が出来上がるのはまだ先の話だから仕方ない。

e0033570_23205861.jpgともあれ、多分発売日にレコードを購入しているし、後にCD化された時にも買いなおして何度も繰り返して聴いているが、いつの間にかCDが行方不明。大変残念な思いをしていたところ、今回再発売の朗報が届いた。
因みに僕が良く行くHMVでは、サントラやアニメCDのコーナーには一枚も置いておらず、クラシック・コーナーの店頭に堂々と並べられ、しかも店内演奏までされていた。そういえばタワーレコードでも発売告知がクラシック・コーナーでなされていたっけ。クラシック、現代音楽という認識なんだろうか。

『交響詩ウルトラマン』の作・編曲は昨年物故された宮内國郎
東宝映画『ガス人間第一号』の音楽を担当して円谷と縁が出来、『ウルトラQ』、『ウルトラマン』を担当というからウルトラ音楽の元祖。他にも『恐竜戦隊コセイドン』や『ザ・ウルトラマン』も手掛け、他社作品では『宇宙猿人ゴリ(→宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン→スペクトルマン)』も御馴染み。作品中に使われた主題歌やBGMを、独立した演奏会用組曲に仕上げた印象がある。

『交響詩ウルトラセブン』の作・編曲は冬木透
『セブン』以降、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンA』、『ウルトラマンレオ』、『ザ・ウルトラマン』、『ウルトラマン80』、『ウルトラマンネオス』、『ウルトラマンコスモス』を担当。『ミラーマン』、『ファイヤーマン』も手掛けているのでウルトラ音楽のみならず、円谷音楽の顔的存在。
アニメファンならば『太陽の牙ダグラム』や『機甲界ガリアン』が有名か。こちらは主題歌やBGMをストレートにシンフォニー化し、全編通して一つの物語、叙事詩としているかのようだ。

なお『交響詩ウルトラマン』は『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』の、『セブン』は『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の、それぞれサントラ盤扱いになっていて、劇中でもちょこっと聴くことが出来る。

アルバムは『交響詩ウルトラマン』と『交響詩ウルトラセブン』とのカップリングだが、これは元々のLPがそうなっていて、A面が『ウルトラマン』でB面が『セブン』。独立した単品だと商売にならないと判断したのか、それとも両作品の密度を高めようとしたのか。まぁ後者だと思いたいが・・・。
演奏は東京交響楽団、指揮は小松一彦。収録は何故か福生市民会館大ホールというところで行われている。
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by odin2099 | 2007-08-28 23:22 | 音楽 | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_23524354.jpgトールキンの『指輪物語』は、「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の三部構成。映画版もそれに準じているが、原作では第二部冒頭で描かれるボロミアの死と一行の離散は映画第一作のクライマックスへ持っていかれ、逆にファラミアと別れたフロド、サム、ゴラムがキリス・ウンゴルへ向かう話と、ヘルム峡谷の戦いを終えたガンダルフ、アラゴルン、セオデン、エオメルらがアイゼンガルドへと赴くエピソード以降は第三部へと持ち越しになるなど原作と離れた独自の流れが目立つ。

エモーショナルな流れを考えれば、一作目のクライマックスにボロミアの話を持ってきたのは理解出来るし、ゴラムがフロドたちをシェロブの棲処へと誘い込むエピソードは、そのボリュームを考えて三作目でまとめたのは正解。それに映画的な構成を考えれば、二作目のクライマックスに派手なヘルム峡谷の戦いや、エントたちによるアイゼンガルド攻撃を持ってくる方が盛り上がる。物語の途中で始まり、途中で終ってしまう三部作のブリッジ作品として、作劇上では一番損をしているこの二作目だが、それを逆手にとって大戦争で幕を下ろした構成はお見事。

原作未読でも構わないが、映画冒頭に親切な「これまでのあらすじ」もなく、離散した”旅の仲間”はフロドとサムのコンビ、アラゴルン、レゴラス、ギムリのトリオ、更にメリーとピピンのコンビといった具合に三つのグループに分かれて行動することになるし、新しく登場するキャラクターも沢山いるので、せめて前作は観ておかないと話には付いていけないだろう。その際には<劇場公開版(コレクターズ・エディション)>よりも<スペシャル・エクステンデッド・エディション>の方が、二作目以降への伏線部分がカットされずに残っていることもあって初心者には特に親切だと思う。

e0033570_2353353.jpg不満といえば、やはりキャラクター描写(特に新しい登場人物)の物足りなさ。
時間的な制約が大きかったのだろうが、セオデンやエオウィン、エオメルにグリマといったローハン側の人物に比べ、ゴンドール側のファラミアは中盤以降のキーとなるキャラクターであるにもかかわらずさらっと流されている感がある。しかも原作とは性格をかなり変え、屈折した人物として設定しなおしている以上、もっと力点を置いてもらわないとその魅力が出て来ない。
その点、二作目の<スペシャル・エクステンデッド・エディション>ではファラミアの回想シーンとして、亡き兄ボロミアとの対比や父デネソールとの確執も盛り込まれているので些か復権しているが。

そして原作との違いは前作以上
殊にヘルム峡谷の戦いは殆ど別物で、原作ではエルフは参戦しないし、エオメルは最初から角笛城にいるので、ガンダルフが連れてくる援軍はローハンの西の谷の領主エルケンブランドのものだ。映画内のことで考えると更なる新キャラクター(エルケンブランド)を出すよりも、既知のキャラクター(ハルディア)を出すほうが盛り上がるとの判断かもしれないが、その分ローハンという国の規模が幾分か小さくなってしまったようにも思われる。
しかもハルディアはこの戦いで命を落としてしまうわけで、これは原作ファンならずともビックリだ。

それでも『指輪物語」をなぞることなく、映画版『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の一本として観るならば充分に合格点を上げて良いのではないか。これだけの規模の作品、そうそうお目にかかれるものじゃない。
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by odin2099 | 2007-08-27 23:54 |  映画感想<ラ行> | Trackback(6) | Comments(4)
時代劇について書かれているけれども、作品よりも役者さんに対する比重の高い本。アラカンやバンツマは流石に良く知らないし、千恵蔵や右太衛門もちょっと遠いけれど、錦之助や橋蔵、杉良太郎や里見浩太朗ならば守備範囲。忠臣蔵、水戸黄門、遠山金四郎に大岡越前、銭形平次に必殺シリーズ、新撰組と、映画もTVドラマもごちゃ混ぜに取り上げられている、時代劇好きのための一冊。
大河ドラマや最近の『大奥』あたりも取り上げられており、誉めるべきは誉め、そうでないものはバッサリ斬り捨てられているので読んでいて楽しい。
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by odin2099 | 2007-08-27 06:18 | | Trackback | Comments(0)
国内開催のはずなのに「時差のある国からの衛星中継かよ!」、と言いたくなるような時間帯に放送している「世界陸上」。
朝7時スタートとか、終って夜の11時とか。
おまけに土日の昼間に競技がない、中継がないなんて実に勿体無い!

・・・とは思うものの、この猛暑酷暑を考えると、日中の気温が高い時間帯を避けたスケジュール設定も致し方なかろう。

それでも体調崩す選手が続出。まだ開催二日目なのにね。
体調管理をしっかり出来るのも一流選手の証拠なんだろうけれど、そうはいっても暑さにやられて最高のパフォーマンスを見せられなかった選手はお気の毒だ。

そういえば暑さにあまり関係なさそうな「世界競泳」は、なんとなく始まってなんとなく終っちゃった印象があるんだけれども・・・?
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by odin2099 | 2007-08-26 20:22 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
e0033570_13523427.jpgこれを<書籍>扱いで取り上げて良いのかどうか分からないけれど、書店で売ってるし総ページ数も130ページ近くあるので、「解説書付のCD-ROM」ではなくあくまで「CD-ROM付の書籍」ということにしておきます。
といってもメインはCD-ROMに収録されている4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」
これは国立天文台4D2U(4次元デジタル宇宙プロジェクト)が開発したソフトウェアで、「プラネタリウムモード」と「宇宙空間モード」があります。

「プラネタリウムモード」は、文字通りパソコンでプラネタリウムが楽しめるというもの。時間も場所も色々と設定出来て現在だけじゃなく過去も未来も選べますし、例えば木星から見た星空などという選択も出来てしまいます。

「宇宙空間モード」は、宇宙旅行を体感出来るモードで、月や他の太陽系惑星に着陸することも、パイオニア10号、11号やボイジャー1号、2号の航路を確認したり、などという芸当も出来ます。

おまけムービーもあったりで色々と遊び倒せるんですが、残念ながら結構メモリーを食うんですね。
うちのノートPC君では動作不良を起したり、フリーズしちゃったりするのが玉に瑕・・・。
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by odin2099 | 2007-08-26 13:53 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_2354366.jpgゲルショッカーを倒したのも束の間、新たな組織デストロンが出現。
両親と妹を殺された風見志郎はその復讐を誓うが、瀕死の重症を負ってしまう。
ダブルライダーは彼に改造手術を施し、ここに第三の戦士、仮面ライダーV3が誕生した!

『仮面ライダーV3』第2話「ダブルライダーの遺言状」を、<東映まんがまつり>枠で公開した劇場版。
前番組『仮面ライダー』は98本作られ、『V3』1話ではV3はラストに姿を見せるだけなので実質的な活躍はこのエピソードから。

ということで『仮面ライダー』通算100話目にして、新ヒーローのデビュー作という記念作品。
3人のライダーが顔を揃えているというイベント性もあってセレクトされたのだと思うが、前後編の「後編」なので、当時の「ライダー」人気を考えれば2話分を再編集するくらいの手間をかけても良かったんじゃなかろうか。

後に”東映ヒーロー東の横綱”と呼ばれ、『秘密戦隊ゴレンジャー』アオレンジャー新命明、『怪傑ズバット』早川健、『ジャッカー電撃隊』行動隊長ビッグワン番場壮吉、それに<レスキュー・ポリス>シリーズや『超力戦隊オーレンジャー』でヒーロー役者の真髄を見せてくれた宮内洋も、ここではまだまだ手探りの初々しい演技を見せている。
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by odin2099 | 2007-08-26 13:42 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
昨日初めてNHKの『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』という番組を観ました。
e0033570_8125848.jpg毎回、10代から20代の若者向けに一つの職業を取り上げ、それに実際に携わってる人に密着取材するという番組だそうですが、昨日の放送で取り上げられていたのはミュージカル俳優、そして取材を受けていたのは劇団四季の沼尾みゆきさん。
これは先月放送されたものの再放送で、丁度新作ミュージカル『ウィキッド』公演に向けて頑張ってる彼女を追っている訳ですが、その練習風景やリハーサルの模様は新鮮でした。

実際に舞台を観る前に購入していたのがこれ。
ついでというわけでもないですが、ご紹介しておきます。

「日経エンタテインメント!」の別冊で、謳い文句は「大ヒット『ウィキッド』と劇団四季ミュージカルのすべてがわかる決定版ガイド」

四季に詳しくはないので、この本の内容がファンに満足というものなのかどうかはわかりませんが、主役エルファバ役の濱田めぐみさんを始め、沼尾さんや他のキャストの方のインタビューが載っており、TV番組ともオーバーラップして、また生の舞台『ウィキッド』が観たくなっちゃいました。
それに舞台で観るのは二度目だった沼尾さんですが、なんかファンになってしまいそうです。
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by odin2099 | 2007-08-26 08:13 | | Trackback | Comments(2)

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