【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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「ペパーミントの魔術師」Agehaさんのところから、バトンを貰ってきました。
その内容とは。。。
1.好きなモンスターは?
2.嫌いなモンスターは?
3.鳥肌のたったモンスターは?
4.ペットにしておきたいモンスターは?
5.あなたが襲われてもいいモンスターは?
6.こいつにだけは襲われたくないモンスターは?
7.コイツには勝てる!モンスターは?
8.次に回す方をドーゾ。
モンスターというと洋モノのイメージがありますね、やっぱり。和モノの怪獣や怪人とはちょっと違うというか。
でもそれじゃ選択肢が狭まるし、うーん、困ったね、こりゃ(苦笑)。
ま、いいか。

1.好きなモンスターは?

以前に似たようなバトンをやった際、『帰ってきたウルトラマン』第1話に出てきたアーストロンを挙げたんですが、あんまり知名度が高くないようなので今回は更に変化球を投げます(笑)。
『怪獣王子』に出てくるブロントサウルス(!)のネッシー! 「オ~ラ~!」と呼ぶとやって来ます。
・・・誰も知らんか・・・。

2.嫌いなモンスターは?

『禁断の惑星』のイドの怪物
なんせその正体は、自分の潜在意識、自我そのもの。自分自身と向き合うわけだし、それでいながら自分ではどうすることも出来ないというのは非常に厄介な存在。

3.鳥肌のたったモンスターは?

『戦慄!プルトニウム人間』のマニング大佐!!
幼稚園の頃にTVで観て、トラウマになりました。放射能の影響で巨大化した人間が暴れまわるというB級作品で、今観ればチャチなものなんですが、何故か物凄く恐怖を感じたんですよね。未だに正視出来ません・・・。

4.ペットにしておきたいモンスターは?

快獣ブースカ――ありゃモンスターか? ただオバQ共々食費が嵩むのが難点。
Agehaさんも挙げてましたけど、『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンは、仲良くしておきたいですね。
無難な線ではトトロ
パートナーとしてならば、最近では『エラゴン』に始まる<ドラゴンライダー>シリーズに出てくるサフィラかな。
ちょっと前なら、『ダーティペア』に出てくるムギ。あれも一応モンスターでしょ?

5.あなたが襲われてもいいモンスターは?

襲われたくはないですが(笑)、『スピーシーズ』のナターシャ・ヘンストリッジとか『スペース・バンパイア』のマチルダ・メイとかに襲われたら、男なら抵抗出来ない気がする・・・。

6.こいつにだけは襲われたくないモンスターは?

これもAgehaさんと被っちゃいましたけど、エイリアンかなぁ。
胎内に巣くっていて、ある日突然現れるというのはやっぱり怖いです。

7.コイツには勝てる!モンスターは?

バルタン星人(但しジャンケンで)。
・・・えーと、真面目に答えると、いしいひさいちの作品に出てくる地底人(どこが真面目なんだ?!)

8.次に回す方をドーゾ。

勝手に頂いてきたバトンですので、とりあえずここまで。
やってみたい!という方がいらっしゃればご自由にどうぞ♪

いや~、それにしても「モンスター」って範疇が広すぎますなぁ。
一応宇宙人や宇宙生物含めて「人ならざるもの」という観点で選択しましたが(それと映像作品中心で)、それでももっと絞れば良かったかなぁと反省。
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by odin2099 | 2007-09-30 20:43 | 映画雑記 | Trackback(2) | Comments(4)
昨日は朝晩は兎も角、日中は暑かったなぁという印象でしたが、今日は肌寒いを通り越して寒いです。先週も土曜は真夏日だったのに、一転して日曜・月曜は肌寒くなり、おかげでその日からちょっと体調は下降線。加えて期末なので仕事が忙しいということもありますが、季節の変わり目、皆さんも充分に気をつけて下さいまし。そういえば今日のコンサート会場でも、咳やクシャミをしてる人は結構多かったなぁ。

e0033570_2137765.jpgさて、今日聴いてきたのは川井郁子さんのヴァイオリン・コンサートです。
以前から一度は行きたいなと思っていたのですが、偶然が重なって(というほど大げさなもんじゃありませんけど)一週間前にチケットが取れ、急遽出掛けることになりました。
場所は「かつしかシンフォニーヒルズ」の「モーツァルトホール」。最寄は京成青砥駅ですが、京成線に乗るの、初めてかな(あ、スカイライナーには乗ってるか)。
「シンフォニーヒルズ」といえば、先週行きたかったコンサートがあったんですよね、「稲葉瑠奈&松井利世子ジョイントリサイタルvol.1」というのが。しかし平日の夜、しかもそれが20日ということで泣く泣く断念したんですが、その後お二方のブログを見るとお客さんの入りは芳しくなかったようで・・・。まぁ日が悪すぎましたよね。これに懲りずに是非vol.2も実現させて下さいませ。
また、近々別のコンサートでこのホールは再訪予定です。おっと閑話休題。

コンサートはピアソラの「リベル・タンゴ」から幕を開けました。舞台にはピアノの朝川さんとギターの天野さん二人だけ登場し、演奏スタート。そこへ白のミニのドレスを纏った川井さんが登場し、会場が拍手で包まれます。後ろの方の、しかも端っこの席だったのでオペラグラスを取り出して見ていましたけれど、やっぱり綺麗です。
プログラムによれば第1部のメニューは、以後ヴィジョルドの「エル・チョクロ」、川井さんオリジナルの「花音~かのん~」、「水百景」、モンティ「チャルダッシュ」、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」と続くのですが、実際は「花音」の前に新曲が披露されました。現在レコーディング中の新アルバムのための曲だそうで、まだ曲名が決まっていないとのこと。
それにしてもスパンコールが煌く白のミニは眩しかったですねぇ。「10年ぐらい前に着ていたようなミニですが・・・大丈夫ですか?」とご本人が客席に語りかける一幕もありましたが、OKです!

e0033570_21373327.jpg第2部は真赤なドレスに身を包んでの登場です。先ずはオリジナル曲の「エターナリー」から。次いでラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」へ。
その次はオリジナルステージ『Duende』用に作った曲、ということでまた新曲が披露されました。プログラムには曲名が「夕顔」となっていましたが、実際はまだ曲名未定だそうです。モティーフが『源氏物語』の”夕顔”ということのようですね。
更にプログラムを見ると次もオリジナル曲で「キャラバン」となっていますが、天野さんのギターソロの曲が流れている間に川井さんは中座。今度は白のロングドレスへと衣装替えです。赤のドレスは胸元がザックリと開いている上に、照明の加減で腰から下のラインが露になってしまう非常にセクシーなものでしたが、こちらも清楚というより神々しい感じがして良かったですね。結局演奏されたのはこれまた曲名未定の新曲で、仮タイトルは「ラテン」。ノリの良いリズムの曲でした。
この後はロドリーゴの「レッド・ヴァイオリン」(アランフェス協奏曲)、そしてホルストの『惑星』から「ジュピター」が演奏され、第2部の幕となりました。
アンコールはしっとりと「浜辺の歌」で締めくくり。

今回、川井さんの演奏を初めて生で見たわけですが、やっぱり色っぽいですね。それに何となく取っ付き難いイメージもあったのですが、トークを聞く限りではそんなこともなさそうです。
また驚いたのは、演奏中に踊る・・・とまでは行きませんけれど、ステージ上を移動したりステップ踏んだりするんですね。ヴァイオリニストというと直立不動に近いイメージがあったので、これにはちょっとビックリです。ヴォイオリン奏者というよりエンターティナー、パフォーマーという感じですか。その分、所謂クラシック愛好家の受けはあまり良くないようですが、堅苦しいばかりがクラシックじゃないわけで、彼女のスタイルは全面的に肯定します。

それでもカラオケ(?)に乗せて演奏するというスタイルは、ちょっと再考の余地があるような・・・。
アルバムのレコーディングとは違って、コンサートではオーケストラ呼んだり、シンセサイザーを使ったり、パーカッションを加えたり・・・ということが出来ないのはわかりますけれど、普通はコンサート用にアレンジ変えたりするんですがねぇ。
勿論ピアノとのデュオ、ギターとのデュオ、ピアノやギターとのコラボの曲が中心になってはいるのですが、一部はアルバムそのまんまのアレンジ。イメージを損ないたくないのはわかりますけれど、100%アコースティックなサウンドの方が有り難味が増すと思うのですが・・・。

ところで今回のコンサート、当初は「羽田健太郎 デュオ・ファンタジーwith川井郁子」だったそうです。冒頭でも川井さんが「ハネケンさんの分まで」と仰ってましたけど、本当に残念です。実現していれば全く雰囲気の違ったコンサートになったと思いますが、この組み合わせでも是非見て聴いてみたかったなぁ・・・。
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by odin2099 | 2007-09-29 21:40 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
西暦180年のローマ。皇帝マルクス・アキレウス(リチャード・ハリス)の信任篤いマキシウス(ラッセル・クロウ)は次期皇帝に推される。マルクスの息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は姉ルッシラ(コニー・ニールセン)までもがマキシウスを慕っていることに危機を覚え、父である皇帝を暗殺、マキシウスをも殺害しようとする。間一髪難を逃れたマキシウスだったが、妻子を殺され地位を奪われ、遂には奴隷商プロキシモ(オリヴァー・リード、遺作)に囚われの身となってしまう。やがて剣闘士(グラディエーター)として市民の英雄となったマキシウスは、今は皇帝となったコモドゥスと再会するのだったが・・・。

e0033570_6255699.jpg古代ローマ帝国を舞台にしたアクション大作で、デイヴィッド・フランゾーニの原案・脚本をリドリー・スコットが監督。上映時間は2時間半を越え、重くて暗いストーリー展開はどちらかといえば苦手な分野ではあるのだが、それでも最後まで拳に力を入れて見てしまった。
マキシウス自身は架空のキャラクターだが、アキレウス、コモドゥス、ルッシラは実在の人物で、ある程度史実を下敷きにしている。もっとも時代考証に関して疑念の声も挙がってはいたが、主人公の崇高な英雄的生き様や迫力あるバトルシーンが評判となり大ヒット。大掛かりなセットを作るのではなくCGを駆使して、かつてのハリウッド史劇の伝統を蘇られせたことも好評価に繋がり、作品賞や主演男優賞など5部門でオスカーを獲得。『アメリカン・ビューティー』に続いて、二年連続でドリームワークスに栄冠が輝くことになった。
また『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のヒットを挿みながら、『トロイ』『キング・アーサー』『アレキサンダー』『キングダム・オブ・ヘブン』など史劇大作が続々と生み出される切っ掛けともなっている。
そういえば続編製作の噂が後を絶たないが(リドリー・スコットやラッセル・クロウの口からも語られている)、果たして本当に作るのだろうか。
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by odin2099 | 2007-09-28 06:29 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(6)
どこかの国で、遠くない未来に起こった物語――という設定で、TV版をリセットして語られる『仮面ライダーファイズ』の番外編。おかげでシリーズを見ていない自分でもスンナリと物語世界へ入ることが出来た。

この世界はスマートブレイン社によって支配され、人々は<オルフェノク>と呼ばれる人類の進化形態とされる新たな種族によって駆逐され、残りは僅かになっていた。
レジスタンスの中心的存在である少女・園田真理は、乾巧こそ人類の救世主であると信じ続けていたが、かつてのスマートブレインとの戦いの中で巧の消息は杳と知れず、他のメンバーたちも彼女の言葉には耳を貸さずに勝手な行動を繰り返すばかり。一方オルフェノクの側にも人間との共存の道を模索し、レジスタンスへの接触を求めてくる者たちがいるが、両者の溝は想像以上に深い・・・。

e0033570_22424827.jpgオルフェノクに対抗する手段として、スマートブレイン社にある<帝王のベルト>の奪取を試みるレジスタンスのメンバーたち。ファイズに変身出来る巧のいない今、唯一オルフェノクに対する存在となったカイザへと変身出来る草加雅人。オルフェノクでありながら人間の共存を願い、裏切り者扱いされている木場勇治たち。<帝王のベルト>の一つを持ちサイガへと変身するレオ。そして記憶を失い別人として生きていた巧の復活、と一筋縄では行かない人間関係が繰り広げられるこの作品は、もはや子供番組の域は越えたといって良い。
前作『仮面ライダー龍騎』でも既にライダーのヒーロー性は剥奪され、たまたま他人を凌駕する力を得てしまった個人のエゴのぶつかり合いを描いていたが、今回はより単純に兵器(装備)として捉えられ、敵味方が奪い合いをするレベルへと落された。誰が仮面ライダーになるのかは、もはや問題ではないのだ。だから表面的にはライダー同士の対決を売りにしているクライマックスのバトルにしてから、実際に描かれているのは「人間VSオルフェノク」という対立図式ですらなく、「人間VS人間」「オルフェノクVSオルフェノク」の二重構造。個人同士の感情のぶつけ合いにすぎない。その結果、何の解決も見出せずに終わる――救世主の物語と思いきや、結局救いは描かれない――これだけカタルシスのない結末を迎える”ヒーロー映画”を他に知らない。そもそも、世間は「仮面ライダー」という冠から単純に”ヒーロー映画”と規定するとしても、その範疇で判断すべき作品ではないだろう。SFという形を借りた一個の”人間ドラマ”として捉え、先入観なしで多くの人に見てもらい、そして評価して欲しい。

ピーター・ホーが演じる初の外国人仮面ライダーの存在や、悪役の声で知られる納谷悟朗、加藤精三、飯塚昭三のベテラン声優陣の顔出し出演なども話題にはなっていたが、個人的に一番気になっているのはゲスト主役扱いの速水もこみち
というのも番組が始まる前、ネット上では彼が主役だという噂が随分飛び交っていたからで、今でこそスターとなったものの当時は無名だった彼が大きな役に抜擢されたということは、本当に主役候補の一人だったのかも知れないと思わせるからだ。
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by odin2099 | 2007-09-27 22:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_8471783.jpgJ・R・R・トールキンの「指輪物語」を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』三部作もこれで完結。
原作を知っていれば、あのシーンがない、このエピソードも・・・という不満も出ては来るのだが、途中からはそれも気にならなくなるくらいの充実感を味わえる。予告編にはあるのに本編にはないシーンがあったりと、当初の構想からどれだけ縮めたのかはわからないが、それでもこれだけのボリューム(201分)! 膨大な原作を良くぞまとめたという全篇が見せ場の連続で、観終わってお腹がいっぱいになる作品に仕上がっている。

アラゴルンと幽霊部隊の描写があっさりしたものだったのも、サルマンとグリマの件がカットされたのも、映画としてまとめる上での取捨選択としては間違いとも言えないし、三部作を通しで見た際のバランスを考えるとこれはこれでOKだろう。
それでもファラミアとエオウィンの扱いについては若干の不満が残っている。戴冠式に出席した二人が、単にアラゴルンを祝福しているだけなら良いのだが、並んでニッコリではあまりにも意味ありげだ。このあたりは<スペシャル・エクステンデッド・エディション>で描写も増えてはいるものの、唐突な感があるのは否めない。二人ともあくまでメイン・キャラクターではないので致し方ないのかも知れないが。

e0033570_8473877.jpgそしてラスト・シーンの灰色港での別れ。
原作ではこの後何年も経ってから、サムは”最後の指輪所持者”として西方の国へ赴く。おそらくかの地でフロドとも再会出来たのではなかろうかと想像する余地も残されているが、映画ではこれが今生の別れである。劇的であり、より盛り上がってはいるのだが、サムにとっては辛い改変かなと思う。それに<旅の仲間>のその後についても、少しでも触れておいて欲しかったのだが蛇足になるだろうか。

ところで『ロード・オブ・ザ・リング』といえば、その前章にあたる『ホビットの冒険』の映画化の問題は大変気になる。
当初は権利関係がネックになっていたのだが、それが解決したと思ったら今度は製作側のニューラインと監督候補のピーター・ジャクソンとの確執が表面化し、またもや暗礁に乗り上げてしまっている。
何度か製作側からの歩み寄りも見られ、一時はジャクソン監督で始動と報じられたこともあったのだが、その後は再び降板(解雇)騒動が起り、後任監督にサム・ライミを据えて2009年の公開が発表されるなど迷走状態は相変わらず続いている。
ただ最近の報道を見る限り、ジャクソン監督がプロジェクトへ復帰する可能性も高いとか。もっともスケジュールの関係上ジャクソンが監督として参加するのは難しく(脚本とプロデュースか?)、メガホンをとるのは結局サム・ライミだとの話もありファンをヤキモキさせている。

なおピーター・ジャクソンは『ホビットの冒険』を三部作で映画化する構想を持っていると伝えられ、最終的に一作目の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』へ繋げる予定なのだとか。原作には出てこないアラゴルンやアルウェンを登場させたり、他の”中つ国”を扱ったトールキン作品からエピソードを引っ張ってくるのかも知れないが、あまり膨らませすぎたり辻褄合わせには終始しないで欲しいのだが・・・。
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by odin2099 | 2007-09-26 09:05 |  映画感想<ラ行> | Trackback(3) | Comments(8)
1957年のアメリカ。母親と二人で暮す少年ホーガースは、頭が良くて飛び級してしまったために、友達のいない孤独な少年。そんな彼はある晩森の中で、隕石のように落下してきて記憶をなくした鋼鉄の巨人と出会い友情が芽生える。しかしある事件をきっかけにこのロボットの存在が町に広まり、ロボットが他国からの侵略兵器ではと疑うエージェントによって、遂には軍隊が出動してしまう。実はこのロボットは攻撃を受けると、自動的に恐るべき殺戮兵器と化してしまうのだ。はたして彼ら二人の友情の行方は・・・?

e0033570_237386.jpg大の大人が号泣必至、という評判を先に聞いてしまったために期待が大きすぎたので、涙、涙・・・とはならなかったが、素敵な小品である。
友達を必死で守ろうとするホーガスの姿、そして友情と任務の板挟みになって苦悩するロボットの姿には思わず涙腺が緩む。『E.T.』あたりと共通するベタな展開ではあるが、かつてロボットに夢中になった男の子の心を残している人ならば素直に楽しめるだろうし、余計な登場人物もおらず、奇をてらうことないストレートな物語は、『ドラえもん』などが好きな女性にもお薦め。ラストがハッピー・エンドなのも嬉しい。

本作のヒロインといっていいのがホーガスのお母さんだが、彼女が若くて実にチャーミング! アニメーションではなかなか見ないタイプの女性キャラだ。次回作『Mr.インクレディブル』でも、インクレディブル夫人であるイラスティガールが魅力的だったことを考えると、これは監督の趣味の問題なのかも知れない。
そしてホーガスを手助けするのが、クズ鉄屋兼芸術家のボンクラ青年(いわゆるヲタク系のキャラ)というのも新鮮で、やっぱりターゲットは純粋な男の子じゃないのかなぁ。

原案・監督はブラッド・バード、原作はテッド・ヒューズ、脚本:ティム・マッキャンリース、音楽は数年前に若くして物故したマイケル・ケイメンが担当。
なお、オリジナルのヴォイス・キャストはジェニファー・アニストン、ハリー・コニックJr.、ヴィン・ディーゼル、クリストファー・マクドナルド、ジョン・マホーニー、イーライ・マリエンタールという顔触れだが、日本語版は日高のり子、井上和彦、郷里大輔、大塚芳忠、池田勝、進藤一宏らが配され、これは甲乙つけ難い。

ただ『ライトスタッフ』もそうなのだが、ソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げ、アメリカ人が頭上に脅威を感じているという時代背景(アイアン・ジャイアントをデザインしたジョー・ジョンストンが監督した『遠い空の向こうに』も同じ)は、どうにもわかりづらい。これが理解出来ればもっと作品を楽しめるのだろうが残念である。
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by odin2099 | 2007-09-25 23:10 |  映画感想<ア行> | Trackback(6) | Comments(2)
e0033570_2258618.jpg原作者・夢枕獏推薦の野村萬斎を安倍晴明役に迎え、短編連作である原作小説からいくつかのエピソードを抽出し、オリジナルキャラクターを加えて再構成しての映画化作品。
先にNHKで放送したTVドラマ版を観ており、その時に晴明を演じていた稲垣吾郎のイメージが強かったため、原作者公認とはいえ当初は野村萬斎の晴明に馴染めないものを感じていたのだが、その身のこなし立振舞い全てに、ある種の風格というか品をもたらしているのは見事である。

そして狂言という古典芸能にどっぷりと浸っている野村萬斎とはまた違ったリズム感を持っているのが、対する真田広之という役者の大きさである。
肉体を使って表現するという役者の基礎を、長年JACで培ってきた成果であるが、この二人の絡みには対照的ながらも何か相通じるものも感じられる。観る前は悪役としてはやや迫力不足かなとも思えたのだが、どうしてどうして貫禄たっぷり。この二人の役者のぶつかり合いを見るだけでも、充分に愉しめる。そして「声」――声色というか声音というか、「声」もまた役者にとっては大事な武器になるのだということを、二人のやりとりから改めて感じた次第である。

この二人の間で割りを食った感があるのは、源博雅役の伊藤英明。晴明と博雅は表裏一体といえるほど分ち難い存在なのだが、野村萬斎を向こうにまわすにはやや荷が勝ちすぎたか。原作にはない二人の出会いから描いているせいもあるのだろうが、どうも今一つコンビネーションがしっくりとこない。もう少し格上の役者を起用したほうが、映画としては引き締まっただろう(他にもミスキャスト、或いは不要と思えるキャラクターも散見されるのが残念である)。

予告篇では『帝都物語』もかくやという派手な構成で違和感が先に立ったが、本編では映画ならではの仕掛け(大掛かりなアクションや視覚効果など)はあるものの、全体としては原作の淡々とした味わいは損なってはいない。ストレートな活劇物としても作れる素材ではあるが、敢えてそうはせずに辛うじて原作のイメージの許容範囲内で収めきっている。

監督は滝田洋二郎、出演は他に今井絵理子、夏川結衣、宝生舞、萩原聖人、柄本明、岸部一徳、小泉今日子ら。ヒット作となり、第二弾も製作された。
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by odin2099 | 2007-09-24 22:59 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(8)
記念すべきCHISA&MINOコンビの一作目。ユニット名は「CHISA&MINO」なのに、何故かこのアルバムでは「ピアノ・作曲・編曲」の肩書きを持つ加羽沢美濃の名前の方が、「ヴァイオリン」だけの高嶋ちさ子より先に出てるのが面白いですが、2枚目のアルバムではやっぱり(?)逆転しています。力関係の差でしょうか・・・?
このアルバムが発売されたのは1999年の7月。二人がコンビを組んで1~2年の頃でしょうけれど、その頃は全くと言って良いほど二人のことは知りませんでしたね。バンテリンのCMにちさ子さんが出るようになったのって、この後でしたっけ? なのでこのアルバムを購入したのも随分後になってからです。

e0033570_13113362.jpg美濃さんのオリジナル曲が2曲ある(「春のスケッチ」「マンダラ’98」)他は、『レ・ミゼラブル』の「オン・マイ・オウン」、モンティの「チャルダーシュ」、フォーレの「シシリエンヌ」、坂本九の歌で御馴染み「上を向いて歩こう」、それに「タイム・トゥー・セイ・グッバイ」やベートーヴェン「悲愴のアダージョ」、ピアソラ「レヴィラード」、嘉納昌吉の「花」にアルベニスの「タンゴ」、更にアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」とアイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」という具合に、クラシックの名曲から最近のポピュラー・ミュージックのヒット曲、懐かしの歌謡曲とバラエティに富んだ選曲の割りに軸がぶれていない、というか、どれをとっても”CHISA&MINO”の音楽になっているのが凄いところ。アレンジも原曲から随分離れたものも多いし、途中で美濃さんオリジナルのメロディが顔を出したりもしてますが、違和感はありません。

二人の掛け合いによるライナーノーツの曲目解説も楽しいですが、この二人の魅力は演奏だけでなく(演奏よりも?!)、お喋りや即興の掛合いにあるのですから、ライヴのCDやDVDなんかも出してくれたりすると非常に嬉しいですね。
また今のところコンビのアルバムは(企画盤を除くと)2枚しか出ておらず、しかも2枚目をリリースしてから6年も経過しちゃっている訳ですが、どうやら現在、久々にレコーディングをしているようです。発売は来年になるんでしょうか。いまから発売が楽しみです。
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by odin2099 | 2007-09-24 13:12 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
行方不明となった第九ヒスパナ軍団の副司令官だった父の後を継ぎ、ローマ軍団の百人隊長としてブリテンの地へと赴任したマーカス・フラビウス・アクイラ。軍人としての出世と父の汚名を晴らす目的を持っていた彼だったが、押し寄せたブリテン人から砦を守る戦いの際に足を負傷し、退役を余儀なくされてしまった。

e0033570_20173888.jpg目的を失った彼は、駐留地の指揮官となりそのまま退役してブリテンに住んでいるアクイラ叔父の元へ身を寄せ悶々とした日々を送るが、ひょんなことから、かつてはブリトン人の戦士であったものの戦いに敗れ奴隷となっていた剣闘士エスカの命を助け、持ち主から彼を買い取ることになる。マーカスの従者となったエスカは献身的に仕え、やがては友情に結ばれ、マーカスは彼を奴隷の身分から解放してやるのだった。更に隣家の娘であるコティアや、エスカが捕えてきたオオカミの子・チビとの交流の中で、徐々に立ち直っていくマーカス。

そんなある日、第六軍団の総司令官クローディウス・ヒエロニミアヌスが、長年の友人であるアクイラ叔父を訪ねてきた。そこで思いがけず彼の口から、ヒスパナ軍団は戦って殲滅され、その象徴である≪ワシ≫がどこかの氏族で神として崇められているという噂があることを聞かされたマーカスは、その噂を確かめることを決意。始めは反対していたアクイラ叔父やクローディウス司令官もその熱意にほだされ、正式な命令を受けたマーカスは、エスカを伴い北の辺境の地へと旅立っていった。だがそれは、危険で困難な旅だった・・・。

サトクリフの<ローマン・ブリテン四部作>と呼ばれているものの一作目で、カレドニアの諸氏族を平定するべく北に進軍した第九軍団が、その後に消息を絶つという、実際に2世紀に起った事件を題材にしたフィクションです。
高校生の頃にサトクリフ作品は、『ともしびをかかげて』と『運命の騎士』共々一度読んでいるのですが、いずれきちんと読みたいと思いつつ今日まで来てしまい、ようやく少年文庫に入ったのを期に購入して読み直しました。

正直言うとお話は殆ど覚えていなかったのですが、その分新作同様に楽しめましたし、リアリティにこだわった描写は児童書でありながらも大人向けだったのかなと感じました。当時つけていた日記を見ると一週間足らずの間に三冊まとめて読んでいるようで(実は間に他の本も読んでいますので、なんと6日間で12冊も読んでました! 暇だったんだなぁ・・・。まぁこの年は年間に186冊も読んでいたわけで、とても受験生のやることじゃないですね)、一番気に入っていたのがこの作品だと記してあります。またヒロインであるコティアには随分想い入れがあったようなんですが、今回読み直してみるとエスカやアクイラ叔父といったマーカスを陰で支え続けたキャラクターの方に目がいきましたね。以前とは違った楽しみ方が出来るのも、優れた作品の証拠なんだと思います。

他の<四部作>作品も順次少年文庫に入るとのことですが、まだ正式な告知がありません。絶版になっているものもあるようですし、<四部作>に限らず全ての作品を早いところ少年文庫に収録し、より多くの人に読んで欲しいものです。勿論自分が読みたい、という気持ちが一番強いのですが。
また現在、『運命を分けたザイル』や『ラストキング・オブ・スコットランド』で知られるケヴィン・マクドナルド監督が、この作品の映画化を企画中とか。『ラストキング~』で共同脚本を担当したジェレミー・ブロックがシナリオを執筆し、『フォー・ウェディング』、『キャメロット・ガーデンの少女』、『ノッティングヒルの恋人』そして『ラブ・アクチュアリー』を手掛けたダンカン・ケンワーシーの製作で、来春にも撮影が開始されるとのこと。こちらにも期待したいですね。
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by odin2099 | 2007-09-23 20:19 | | Trackback | Comments(2)
観たことはないんですが、コリン・ヒギンズが原作・脚本を担当した『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』という映画がありまして(監督はハル・アシュビー、1971年の作品)、後に舞台化もされているそうなんですが、それを今回トム・ジョーンズがミュージカルにしたのがこの作品です。
台本・詞がトム・ジョーンズ、音楽がジョゼフ・サルキン、演出・翻訳・訳詞は勝田安彦、音楽監督・呉富美、振付がジム・クラーク、出演は大方斐紗子、三浦涼介、立川三貴、旺なつき、杉村理加ら。

e0033570_21515559.jpg池袋に出来た新劇場「あうるすぽっと」の杮落とし公演で、正式には「豊島区立舞台芸術交流センター」という厳しい肩書きが付くんですが、それが浸透することは、ま、ないでしょうね。
全くノーチェックの公演だったのですが、急に職場にチケットの斡旋が来まして、それで鑑賞を決めました。なんせチケット料金がべらぼうに安かったもので・・・。そんなこんなで、正規料金で鑑賞された方には申し訳ない気持ちで一杯です。

お話の方は、母親の愛情に飢えていて、自殺ごっこを繰り返す19歳の少年ハロルドが、ある日79歳にして自由奔放に生きている老婦人モードと出会い、最初は戸惑いながらもやがて強く惹かれていくという、少年と老女のラブ・ストーリーになっています。かなりキワモノっぽい内容ですが、これを純粋なドラマとして描いていますので、好き嫌いは分かれちゃうでしょうね。自分もちょっとノレ切れない部分がありました。それだけじゃなく、舞台全体がなんか淡々としていた印象でしたね。役者さんの熱を感じないと言うか、空回りしているというか。気のせいかも知れませんけれども。

e0033570_2152155.jpg三浦涼介クンというのは、三浦浩一・純アリス夫妻の息子さんなんですな。『超星艦隊セイザーX』主役の一人だったのはちっとも覚えていなかったですが。大方さんといえば『太陽の王子 ホルスの大冒険』のホルス、立川さんといえば『怪人二十面相と少年探偵団』の二十面相ですか。
面白いのは、大方さんも立川さんも、宝塚出身の旺さんも、テアトル・エコーの杉村さんも、皆さん洋画やアニメのアフレコでも活躍しているという共通点があることでしょうか。そして演出の勝田さん。創刊号からの『宇宙船』愛読者としては懐かしい名前です(余談ですが、来春ホビージャパンから復刊されるそうで)。

それにしても立川さんと杉村さんは、それぞれ6~7役を掛け持ち、早変わりも見せる大活躍。こういうベテランの人が、作品を支えているんです。
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by odin2099 | 2007-09-22 21:55 | 演劇 | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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