【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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「みんなの掲示板」にも書きましたけれど、ちっとも年末気分じゃありませんので、未だに平常運行です。
もう2007年も数時間になったんですけれどね。

まぁそれでも一応のけじめとして、こんなトピックスを用意しました(笑)。
皆様、今年も一年お世話になりました!
来年もどうか宜しくお願い致します!!


それにしても今年は、何から何まで不本意な一年でした。
去年も酷かったから今年こそ!と思っていたのですが、それに輪を掛けて悪化した感じです。
その要因の殆どは仕事上に起因するんですが、それがプライベートにまで大きく影響してきてます。
来年こそは!なんですが、こればっかりは周囲の顔触れが変るか、自分が別の所へ行くかしないと難しいですね。
「♪サラリーマンは~ 気楽な稼業ときたもんだ」
・・・とは、なかなか行きません(苦笑)。
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by odin2099 | 2007-12-31 17:51 | 雑感 | Trackback | Comments(7)
日本酒をワイングラスに注いで出す嫌味なバー<森へ抜ける道>。そこに集う自称ライターである山内、語り部である探偵の工藤、マスターの島の元「厄年トリオ」と、大学院生になった清楚な美人・桜川東子が、日本酒のグラスをかたむけながら難事件に挑むという連作短編推理小説集。

e0033570_9595830.jpg犯罪心理学者の山内、警察官の工藤、マスターの島、それに女子大生の東子がやはりバーで難事件に挑み、メルフェンを専攻しているという東子がグリム童話に絡めて鮮やかに解決してしまうという『九つの殺人メルヘン』という連作短編集があるのだけれども、これはその数年後という設定の続編。
それが書かれる前に彼女は、『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』のヒロイン早乙女静香と一緒に『すべての美人は名探偵である』という作品で共演しているが、それ以外にも他の作品とは色々と微妙にリンクしているらしい。

今回取り上げられているのは表題作の浦島太郎をはじめ、桃太郎、カチカチ山、さるかに合戦、一寸法師、舌切り雀、こぶとり爺さん、花咲爺という日本の8つの昔話。これに一見無関係に見える懐かしのTV番組や映画、歌などにまつわる薀蓄話が絡み、お話のまとまり具合は前作以上。正直言うとこの人の作品は当たり外れというか向き不向きが結構あるし、昔話の新解釈に関しては読んだ人それぞれに意見があるだろうけれど、成る程と思わせるものも多いので充分に楽しめる。少なくても前作『九つの殺人メルヘン』と違って後味の悪さがないのが救い。こうなると更なる続編を期待したいところなんだけれども、続くのかな。
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by odin2099 | 2007-12-31 10:01 | | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_23544648.jpg明智小五郎と少年探偵団の活躍を描いたシリーズ第2弾。「少年探偵団」そのものは前作で結成されているので、本格的な活躍はこの作品からということになる。BDバッチの使い方だとか、子ども中心の組織の割りにしっかりと編成されているのは明智探偵がバックでサポートしているからだろうか。

対するのは勿論、怪人二十面相。といっても前作の最後で明智探偵に捕らわれてしまっただけに派手な脱走劇でも描かれるのかと思いきや、あっさりとあれは手下が変装した別人だったというオチ。なんだかなぁ・・・。でも簡単に捕まってしまっては二十面相らしくないので、これでいいのだ(?)。二十面相と明智探偵の知恵比べは前作よりもスケールアップ。

それにしても今回、二十面相がわざわざ「黒い魔物」に扮する理由が今ひとつわからない。注意を逸らすためというより、単なる目立ちたがり屋のパフォーマンスなのかしらん。それに「黒い魔物」=「インド人」というのは、今のご時勢じゃ人種差別どころじゃないヤバさがあるのだけれども・・・?
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by odin2099 | 2007-12-30 23:55 | | Trackback | Comments(2)
e0033570_15594615.jpg先日読んだ近衛龍春の『蒲生氏郷』に今ひとつ納得出来なかったので(?)、こちらを引っ張り出してきて再読。

信長に心酔しながらもどこかに危惧を抱え、秀吉とはそりが合わず、利家は軽蔑しており、蒲生家の為に手柄を立てんと奮闘する猛将、というイメージなのが前掲書の氏家像だが、こちらの蒲生氏郷は文武に秀でたやや温厚な人物で、「利家びいき 家康嫌い」だと書かれている。

同じ人物を扱いながらもかなり違いがあるあたりが時代小説の面白さかもしれない。
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by odin2099 | 2007-12-30 16:00 | | Trackback | Comments(0)
新人類帝国の帝王バンバが、イナズマンこと渡五郎に決闘を申し入れてきた。五郎を襲うファントム軍団のミュータンロボット軍団。だがその戦いに割って入る第三の勢力。それはガイゼル総統率いるデスパー軍団だった・・・!

e0033570_015988.jpg飛びだす冒険映画 赤影』(『仮面の忍者 赤影』第一部の総集編)、『飛び出す 人造人間キカイダー』に続く立体映画の第三弾で、劇場では赤と青の立体メガネが配布され、3Dのパートになるとそのメガネをかけて楽しむという趣向。
脚本は高久進、監督・山田稔。出演は渡五郎に伴直弥(伴大介)、ガイゼル総統に安藤三男、ゲストとして超能力を持つ少女ミチルに斉藤浩子。音楽は勿論、渡辺宙明。
TVシリーズが『イナズマン』から『イナズマンF』へとお色直しされる過渡期に作られた作品で、TVに先駆けてバンバの最期とガイゼル総統の登場を描いている。



e0033570_9154926.jpgリアルタイムで観に行った<東映まんがまつり>以来の鑑賞と相成ったが、同時上映だった『きかんしゃやえもん D51の冒険』や『マジンガーZ対ドクターヘル』『キューティーハニー』『仮面ライダーX』などと比べて全然記憶に残っていなかったのも無理はない。『イナズマン』という比較的マイナーな作品の劇場版だということ、それに立体映画だということを除けばこれといった見所のない作品で、一応『イナズマン』ファンを自認している(?)自分でもちょっと辛いかなぁという内容。せっかくの美少女ヒロインの扱いも勿体無い。



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by odin2099 | 2007-12-30 09:16 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17223643.jpgスペースコロニー<インダストリア7>を脱したバナージとオードリーたちは、連邦軍ロンド・ベル所属の戦艦ネェル・アーガマに収容された。「ラプラスの箱」の鍵となるユニコーンガンダムを巡って、艦内では様々な思惑が錯綜する。そんな中、ネェル・アーガマに奇襲を掛ける赤いモビルス-ツがあった。それを操るのは、ネオ・ジオンにあって”赤い彗星”シャア・アズナブルの再来と噂されるフル・フロンタル・・・!

サブタイトルが「赤い彗星」となった3巻目。バナージの出生の秘密、オードリーの正体なども明らかにされ、ファーストや『Z』序盤を思わせる展開に、更に「見せてもらおうか。新しい<ガンダム>の性能とやらを」と嘯いて参戦してくるフル・フロンタルなどやりたい放題ですな、もう。
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by odin2099 | 2007-12-29 17:23 | | Trackback | Comments(0)
元々はTVドラマとして製作されたものを小説化したものだそうですが、原作でもシャーロック・ホームズの手足となって活躍する子どもたち――「ベイカー街遊撃隊(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)」を主人公にしたパスティーシュ、<ホームズ外伝>といった位置付けのシリーズです。e0033570_22853100.jpgなまじホームズの”聖典”を子ども向けにリライトするよりは、ホームズの存在を背景にして彼ら少年探偵団のオリジナルの冒険を描くほうが、創作時の自由度も高いし、煩型のホームズ・ファンの受けも悪くないんじゃないかと思います。語られるべくして語られた物語、という感じがします。

ホームズ”聖典”との整合性については研究者ではないので良くわかりませんが、死んだと思われていたホームズの宿敵”犯罪界のナポレオン”モリアーティ教授の復活、子どもとは思えぬ探偵団の活躍ぶりなど、ホームズ作品を知らなくても充分に楽しめる一遍。
目くじら立てずに、たまにはこんな作品も如何ですか?
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by odin2099 | 2007-12-28 22:10 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_22302180.jpg敗色の濃くなった昭和18年、アリューシャン列島のアッツ島に米軍が上陸し、守備隊2400名は孤立無援で玉砕。隣島キスカに立て篭もる5200名の将兵にも同じ運命が待ち構えていた。戦略的価値のなくなった同島は見殺しにすべしとの意見も出る中で、海軍は名誉を賭けて救出作戦を展開することを決意、第五艦隊長官・川島中将はその指揮を兵学校時代の同期である大村少将に委ねた。戦力の乏しい中、キスカを覆う濃い霧を唯一の味方に、それに紛れて艦隊を送り込もうという撤退作戦は果たして成功するのか?!

何せ敗戦国だからして日本の戦争映画には悲壮感溢れた作品が多いが、太平洋戦争を題材に採りながらハッピーエンドを迎えるという珍しい作品である。
登場人物の名前を始めかなり史実とは違うようなので、どこまでが事実でどこからがフィクションなのかはわからない。決して能天気な雰囲気があるわけではなく緊迫感漂う作品なのだが、偶然にも助けられながら艦隊司令の名指揮により見事「奇跡の作戦」は成功するという物語だから、観終わった後にも爽快感が残る。

三船敏郎、山村聡、中丸忠雄、佐藤允、藤田進、稲葉義男、田崎潤、平田昭彦、土屋嘉男、久保明、西村晃、志村喬、児玉清ら男臭い面構えの役者が揃い、女優が一人も出ていないのも画面が締まって見える。
その中にあって悲劇的な役どころになる黒部進や、コンビを組んで作品中唯一のコメディ・パートを演じている二瓶正也と阿知波信介が印象深い。
監督は丸山誠治、特技監督・円谷英二、團伊玖磨の音楽も効いている。
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by odin2099 | 2007-12-27 22:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(2)
最近では『指輪物語』の前日譚という紹介のされ方が増えてきているが、本来はこの作品の続編として書かれたのが『指輪物語』である。
主人公はフロドの叔父であるホビットのビルボ・バギンズで、彼が魔法使いのガンダルフや13人のドワーフたちと共に、邪竜スマウグに奪われたドワーフの財宝を取り戻すため、はなれ山を目指して冒険の旅に出るという物語。
ビルボやガンダルフだけでなく、裂け谷のエルロンド、グワイヒアと思われる”鷲の王”など『指輪物語』にも登場するキャラクターや、ギムリの父・グローインや闇の森のエルフ王(レゴラスの父)など関係の深いキャラクターも登場。それに映画『ロード・オブ・ザ・リング』の回想シーンでも描かれていたビルボがゴラム(ゴクリ)から<指輪>を手に入れる件も、この作品の重要なエピソード。『指輪物語』に挫折した人でも、この作品は読みやすいのでお勧めしたい

現在翻訳版は2種類刊行されている。
e0033570_2353722.jpg岩波書店から版型を変えて数種類出版されているのは、児童文化史に名を残す翻訳者・瀬田貞二の手になる名訳ということなのだが、「忍びの者」「つらぬき丸」「指輪ひろっ太郎」「運のよしお」「たるにのるぞう」といった訳語にはどうしても馴染めない。
「原文の良さを残しつつ子供向けに配慮した名訳」と言われているのだが、どうも原文を日本語化しすぎて子供を馬鹿にしているとしか思えないのだ。
これは『指輪物語』の翻訳や『ナルニア国ものがたり』の翻訳にも共通しているのだが、例えば『指輪物語』でフロド・バギンズが使う偽名「ミスター・アンダーヒル」を「山の下氏」と訳している。そのまま「アンダーヒル」なら外国人だが「山の下」ではまるで日本人。こういった瀬田訳の感覚にどうしても付いていけないのである。

もう一つは原書房から『ホビット/ゆきてかえりし物語』と題して出版されている、山本史郎による新訳版。
<第四版・注釈版>と肩書が付けられているのだけれども、この『ホビット』は作者自身によって何度か手を加えられているらしく、その最終ヴァージョンを底本にし、研究者の注釈を付け加えたものらしい。どこがどう違っているのかは読んでのお楽しみ・・・といっても、わざわざ読み比べでもしない限り、その違いはわからないだろう。

e0033570_2361389.jpg実はこちらの訳文も今一つの出来で、「エルフ」を「妖精」、「ドワーフ」を「矮人」と表記しているのも、キャラクターの名称表記がかなり違うのも気にはなる。
例えば「トーリン」が「ソーリン」に、「ボンブール」が「ボンバー」、「ビフール」が「ビファー」、「ドワーリン」が「ドワリン」、「ドーリ」が「ドリ」、「ビヨルン」が「ビョルン」といった具合で、どちらが実際の発音に近いのかは知らないが、瀬田訳に親しんだ人は違和感があるだろう。
ただ一方で、「忍びの者」を「押入(バーグラー)」、「つらぬき丸」を「スティング(そのまんま)」、「指輪ひろっ太郎」「運のよしお」「たるにのるぞう」をそれぞれ「僕は指輪を獲得する者、幸運を帯びる者。僕は樽乗り」と表しているのは、面白みはない代りに普通の海外の小説(?)らしくなっているので個人的には引っかかりは少ない。「リヴェンデル渓谷(山本訳)」「裂け谷(瀬田訳)」あたりの訳語の選び方だと甲乙付け難いと思うのだが。
とは言っても「ゴクリ」だけ同じなのはちょっと解せない。せっかくの新訳なら原文に倣って「ゴラム」でも良いと思う。
「僕チン」とか「あいちゅ」といった言葉使いにするなど新風は吹き込んでいるし、何よりも「いとしいしと」という表現も使っていないだけに。

単純に比較するならば、読みやすいのは訳文がこなれている瀬田訳の方だが、よりドライな翻訳文学感覚が味わえるのは山本訳ということになるだろうか。
翻訳に「解は一つ」ということはないので、色んな解釈があって良いはず。そして読者に選択肢を与えてくれたという点で、出来映えは兎も角としてこの新訳版を「是」とするのだが、如何だろうか。ファンからの山本訳を推す声は少ないとも聞くのだが。

なお、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の大ヒットから、当然のようにこの作品の映画化も期待されたが紆余曲折が待ち構えていた。
先ずは映画化権が分断されていて『ロード・オブ・ザ・リング』の製作会社では製作が難しい状況があり、それが解決したと思ったら今度は『ロード・オブ・ザ・リング』の監督ピーター・ジャクソンと製作会社の関係がこじれての訴訟劇。映画化中止、ピーター・ジャクソン抜きでの製作、様々な情報が飛び交ったが、先ごろようやく監督としてではなくプロデューサーとしてだがピーター・ジャクソンの参加が決まって映画化がスタートと報じられた。

共通するキャラクターは勿論のこと、それ以外も出来るだけ縁の役者を起用しての映画版を期待したいところだが、『指輪物語』に比べて遥かに分量の少ないこの作品を当初は同様の三部作、ついで二部作で映画化するという発言や、映画版『ロード・オブ・ザ・リング』とリンクさせるといった発言に若干の不安が出て来ている。
そのまま映画化すれば2~3時間でまとめられると思うので、『スター・ウォーズ』六部作とは違うのだから無理に一つにまとめる必要はないと思うのだが・・・。
ともあれ公開は2010年と2011年とのことなので、今から待ち遠しい。今度こそきちんと実現して欲しいものだ。
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by odin2099 | 2007-12-26 23:10 | | Trackback(1) | Comments(2)
ナイル川を遡る豪華遊覧船の船上で起った殺人事件。偶然乗り合わせていたエルキュール・ポワロが事件の解決に乗り出すが、乗客の誰もが動機を持っていた。やがて第2、第3の殺人事件が起る。はたしてポワロの”灰色の脳細胞”は、見事真犯人を解明することが出来るのか?

e0033570_21495875.jpg『オリエント急行殺人事件』に続いて、”ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品を豪華キャストで映画化した第二弾で、原作は『ナイルに死す』。監督は大作の顔、ジョン・ギラーミン。
最初の犠牲者はロイス・チャイルズ、乗り合わせた乗客はジェーン・バーキン、ベティ・デイヴィス、ミア・ファーロー、ジョン・フィンチ、オリビア・ハッシー、ジョージ・ケネディ、アンジェラ・ランズベリー、サイモン・マッコーキンデール、マギー・スミス、ジャック・ウォーデン、ハリー・アンドリュース、サム・ワナメイカーといった面々。デヴィッド・ニヴンがポワロの旧友レイス大佐を演じ、ポワロ役は前作のアルバート・フィニーからピーター・ユスチノフに交代。先にこちらの作品を観ているので個人的にはポワロ=ユスチノフのイメージが強いが、原作は未読な為いずれ前言を撤回することになるかも知れない。

公開以来だからほぼ30年ぶりに鑑賞。以前観た時は、誰もが胡散臭そうでありながら被害者との関係が台詞で語られるだけなので、ポワロの謎解きがかなり唐突に感じられてしまったものだが、今回予め犯人が誰かを判って観ていても得心がいかなかったのは演出のせいだろうか、脚本のせいだろうか、それとも原作のストーリー故なのだろうか。15大スターの競演を謳いながらも、キャラクターを消化し切れていないのも勿体無い。
だが出演者と一緒にエジプト観光に出掛けた気分で観ていれば、贅沢な気分に浸れて充分に楽しめる一本である。映画には使われていないイメージソング『ミステリー・ナイル』のメロディーも懐かしい。何故かEPレコードを持っている。
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by odin2099 | 2007-12-25 21:52 |  映画感想<ナ行> | Trackback(2) | Comments(4)

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