【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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嵐に遭って船が難破し、双子の兄セバスチャンと離れ離れになったヴァイオラ。九死に一生を得た彼女は兄は死んだものと思い、身を守るために男装してシザーリオと名乗りオーシーノ公爵に小姓として仕えることになるのだが、密かに公爵に想いを寄せるようになる。
そのオーシーノ公爵は、伯爵家の令嬢オリヴィアに夢中。しかしオリヴィアは、亡き兄の喪に服したいとの理由で公爵の求婚を断り続けていた。
そこで公爵は一計を案じ、シザーリオをオリヴィアの許へ遣り、自分の想いを伝えてくれるように命じる。複雑な気持ちで、オリヴィアへの使者に立つシザーリオ=ヴァイオラ。ところが公爵の求愛は拒絶し続けていたオリヴィアが、今度はシザーリオに心を奪われてしまう。
オーシーノ公爵はオリヴィアに、オリヴィアはシザーリオに、そしてシザーリオことヴァイオラはオーシーノ公爵に恋をする・・・。
更にオリヴィアに求婚する貴族のアンドルーや、執事のマルヴォーリオらも巻き込み、恋の行方は混沌とし、そして死んだと思われていたセバスチャンまで現れ――?
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シャークスピアの戯曲を串田和美が演出したお芝居を、Bunkamuraシアターコクーンにて夜の部を鑑賞。
出演は松たか子(ヴァイオラ(シザーリオ)/セバスチャン)、石丸幹二(オーシーノ/吟遊詩人)、りょう(オリヴィア)、荻野目慶子(マライア)、大森博史(サー・トービー・ベルチ)、真那胡敬二(船長/アントーニオ)、小西康久(役人)、酒向芳(ヴァレンタイン)、内田紳一郎(フェイビアン)、片岡正二郎(キューリオ)、目黒陽介(ジャグリング)、小春(アコーディオン)、ギデオン・ジュークス(チューバ)、つのだたかし(リュート/司祭)、飯塚直子(パーカッション/リコーダー)、片岡亀蔵(サー・アンドルー・エイギュチーク)、串田和美(マルヴォーリオ)、笹野高史(フェステ)。

e0033570_2343780.jpg『十二夜』は以前、東宝製作のミュージカル版を帝劇で観たことがあります。
この時はヴァイオラ(シザーリオ)を大地真央が演じ、オーシーノー公爵を鈴木綜馬、セバスチャンを岡幸二郎、マルヴォーリオには上條恒彦、そしてオリヴィアに愛華みれという配役で、他に安崎求、治田敦、山形ユキオ、越智則英、秋川雅史、鷲尾真知子らが出演。
更に狂言回し役として、道化の川﨑麻世とネコの本田美奈子が設定されるというものでした。
本格的なものじゃないにせよ、これでお話は一応知っているつもりだったのですが、今回の舞台版は更に邪道だったのかも知れませんね。

なんか不思議な舞台でした。
ミュージカルではないはずなのに突然役者たちが歌いだしたり、楽器を持って陽気に浮かれ踊ったり。
客席からは何度も笑い声があがりましたが、結局最後まで笑うことはありませんでした。
一人二役はちょっと分かり辛いものの(演出的に)松たか子は良かったですし(カーテンコールで元気に飛び跳ねてるのが印象的でした)、石丸幹二は格好良いし、荻野目慶子の怪演ぶりには感服しましたし、観終わってそれなりに愉しかったなあとは思えたのですが、どうにもこうにも自分の好みとは合わなかったようです。
演出兼任の串田和美のガラガラ声も耳触りにしか思えず、最後まで場違いなところへ来ちゃったかなあという居心地の悪さは拭い去れませんでしたね。こういうお芝居も、見慣れてくると好きになるのかも知れませんが。
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by odin2099 | 2011-01-15 23:43 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
e0033570_21552041.jpg夏の<東映まんがまつり>で上映された一篇で、第3話「決戦!タンクーダ大暴れ」の短縮再編集版。
<まんがまつり>というとTVの1挿話をまるごと劇場に掛ける、というイメージを持ってる人も多いだろうけれど、この頃は上映本数が多いので、短くされちゃうこともざらだった。

さて『宇宙鉄人キョーダイン』といえば、ポスト「仮面ライダー」を狙った東映=石ノ森章太郎のヒーロー番組。児童誌での告知段階では「スカイブラザー」だったのが、「キカイ(機械)ダー」や「アクマ(悪魔)イザー」同様に日本語のもじりになっちゃったのでビックリした覚えがある。「キョーダイ(兄弟)ン」とはねぇ。
おまけに数の単位である「京」にも引っ掛けてあって、”1京ダイン”のパワーが出せるとのこと。エンディングテーマで御親切にも「一、十、百、千、万、億、兆、京」と歌ってくれるので、「すげえ、億や兆よりでかい数字なんだあ」と素直に納得したもんだけど、実は「京」は「きょう」ではなく「けい」と読むことを後で知り、石ノ森センセを恨んだり・・・。知ったかぶりで披露してなくて良かったよ、子どもの頃。

お話の発端はこんな具合。
ダダ星人の侵略で、世界的なロボット工学の権威・葉山博士と、譲治・竜治の二人の息子が誘拐されてしまう。
その一年後、残された末弟の健治の前に、二人の記憶や人格をコピーしたロボット「キョーダイン」が現れて、ダダ兵団に立ち向かう、というもの。
e0033570_21561212.jpg健治は最初のうちは父や兄たちが帰って来られないことに落胆し、身代わりのロボットに拒否反応を示すものの、やがて兄と認めて心を開いていく、というなかなかユニークなもの。
『秘密戦隊ゴレンジャー』で複数ヒーロー物が認知されてきているので、色々と差別化を図ったんでしょうね。
ただ今回上映された第3話は、実は1、2話からの連続ストーリー。この辺りの説明部分が端折られちゃったので、いきなり映画館で観た子どもたちには、このロボットヒーローがどういう存在なのかわからなかったんじゃないのかな。

兄の葉山譲治を模したスカイゼルには『突撃!ヒューマン!!』夏夕介、弟・竜治を模したグランゼルには『仮面ライダー』一文字隼人の佐々木剛を起用するなど、力の入れ具合はなかなかのもの。実際は夏夕介より佐々木剛の方が3歳年上なのだけれど、当時はそんなことを知らなかったので素直に受け入れられたっけ。

また博士の助手で健治の姉代りの白川エツ子に、歌手の堀江美都子を抜擢したのも英断ですね。
たまたまレコードのジャケット写真で彼女の写真を見たことがあり、綺麗な人だなあと思っていたから、番組で見た時はビックリ。この番組で彼女の顔を知った、というオールドファンも少なくないでしょうね。
撮影当時は19歳ぐらいだったと思うけれど、時代が時代だったら、ミッチはその後アイドル扱いされていたのかも。アニメブームが起こって彼女が前面に出るようになるのは、番組が終わった頃からだったのだから。

今観ても、アクション描写はユニークで頑張ってるなあとは思うものの、色々と盛り込まれたギミックが上手く活かされていないのが残念。
TV放映は1年近く続いたものの、多分観てたのは1クールぐらい・・・?
で、『キョーダイン』というと、やっぱり「TVマガジン」に連載されていた成井紀郎の漫画の方が強烈に印象に残っていたりして。
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by odin2099 | 2011-01-14 21:59 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
DVD化も第二期に入ったというところでしょうか。7巻からは特典映像も付くようになりました。

e0033570_21424445.jpgさてこの第8巻は昨年2/25に放送された「中央線 東京~高尾」編。2時間スペシャルだったようです。

東京駅をスタートし、飯田橋、代々木、新宿と来て、次は中野。ブロードウェイの中や屋上も紹介されちゃいます。
荻窪、三鷹、吉祥寺、武蔵境、国立、立川・・・と旅する中で、なんとタツノコプロにまで潜入。かの笹川ひろしさんの手によって、くもじいがアニメーション化されるというオマケ付き(なんとヤッターマンに変身!)。
ちなみに番組中で披露されるトリビア、「”国立”は”国分寺”と”立川”にあるから名付けられた」は、自分は十年くらい前にひょんなことから知ったんですが、結構有名な話なのかな。
最後は高尾山を映し出すところでエンド。
割と馴染みがあるつもりでしたが、案外知らないってことに気付かされましたね。

ところで特典映像なんですが、これはナレーションや字幕テロップなしの空撮映像そのまま。「もっとゆったり空中散歩」と名付けられています。
といっても本編丸ごとではなく、20分程度のダイジェストですけれど、これはこれで良いかも。
でも本当は番組のメイキングを収録して欲しかったなあ。
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by odin2099 | 2011-01-13 21:45 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_22242792.jpg「死海文書」というと『新世紀エヴァンゲリオン』を連想する人も少なくないでしょう。
この本でも前書きで『エヴァ』に関しては少し触れられていますし、発見から長らく内容が公表されなかったこともあり、キリスト教の根幹を揺るがす事柄が書かれているため、バチカンが封印しようとしてるのだといった陰謀史観に囚われたりもしてましたが――というか、恥ずかしながら自分の中の認識も似たり寄ったりでしたけど――、そういうものとは無関係なんだよと解きほぐしているのが本書です。

先ずは旧約、新約ひっくるめて「聖書」とは何ぞや、という話から始まり、「死海文書」が発見される過程、そしてその研究が進むにつれどういうことがわかってきたのか、従来知られている「聖書」とはどこがどう違うのかが簡潔にまとめられ、そして最後には「文書」を保管していたのはどういう人々だったのか、に想いを馳せるような構成になっています。

文章は平板で読みやすいですし、トンデモ本のようなものを期待していた人には物足りないでしょうけれど、何となくユダヤ教とキリスト教のことがわかったような気にはさせてくれます。
ただ、これをとっかかりに「聖書」を学ぼうか、という気にはなかなかなれませんがねえ・・・。
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by odin2099 | 2011-01-12 22:25 | | Trackback | Comments(2)
『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(2010)

昨年に引き続き、お正月映画に「仮面ライダー」が登場。4月には40周年記念作品も公開されるようなので、これで「仮面ライダー」は冬と夏、それに春から初夏にかけて、の3番組体制が確立してきましたね。
そして<戦隊ヒーロー>は夏と早春の2回。ヒーローべったりですが、あまりに依存し過ぎるのも考えものですが、いつまで続くことやら。

e0033570_20392414.jpg今回も昨年の『MOVIE大戦2010』同様の三部構成で、第一部が「仮面ライダーW/仮面ライダースカル メッセージ for ダブル」、第二部が「仮面ライダーオーズ/ノブナガの野望」、そして第三部が「MOVIE大戦CORE」
「W」と「オーズ」は別々の話が展開され、最後の「MOVIE大戦CORE」でドッキングするという構成も前回同様。

「W」編は最終回の後日談として始まるものの、途中で物語は過去へ飛び、仮面ライダースカル=鳴海壮吉が主人公となります。
壮吉がスカルになった経緯、決め台詞「お前の罪を数えろ」の由来、そして何故娘の亜樹子を避けていたかの謎が描かれるという、いわば鳴海壮吉にとっての「ビギンズナイト」のお話です。

翔太郎もフィリップも照井竜も脇に回り、ビリングトップも壮吉役の吉川晃司。セルフパロディ的な場面もあったりで笑えるシーンも盛り込みつつ、ひたすらハードボイルドな男の生き様が描かれて行きます。
過去世界で壮吉を慕う風都の歌姫メリッサが、亜樹子に瓜二つと言うか性格まで似通っていて、当然のように山本ひかるが二役で演じてますが、何か伏線でもあるのかと思いきや何もナシなのは拍子抜けしましたが、これはちょっとしたお遊びなのでしょうか。
兎にも角にも壮吉が格好良すぎで、また何かの機会にスカルが主人公になるお話、観てみたいと思います。

「オーズ」編は、TVシリーズを全然観ていないのでキャラクターの設定や世界観が今一つわからない、ということを抜きにしてもちっとも面白くありません。
いきなり織田信長のクローンを出されましてもねぇ・・・というところ。
今年のNHK大河ドラマが浅井三姉妹の末娘を主人公にしているので、それにあやかってるんでしょうかね。
これが「オーズ」単独の劇場版ならば、従来通りTVの番外編として楽しめば済むことですが、「W」編と並べると陳腐過ぎます。

そして「MOVIE大戦CORE」ですが、これまた無理矢理くっつけました感がありあり。
前回も必然性はないに等しかったのですが、それでも勢いで突っ走り、最後には見事に両シリーズの融合を果たしていましたが、今回は唐突に二人のライダーが出会ってそのまま共闘という流れです。
『仮面ライダーダブル FOREVER/A to Z 運命のガイアメモリ』で既に共闘らしきことをしているので、ダブルとオーズは互いに旧知の中になってますが、それでも唐突に思えてしまいますね。
フルCGで描かれる仮面ライダーコアも何が何だか。”仮面ライダー”である必然性も感じられません。
「W」世界にオーズがゲスト出演、もしくは「オーズ」世界にWが助っ人的な”共演”に留めておいた方が良かったのではないでしょうか? また次も「MOVIE大戦」ならばもう少し練って頂きたいものです。
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ということで次の「仮面ライダー」は、4/1公開予定の”仮面ライダー生誕40周年記念映画”の『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』、更に『W』スピンオフのVシネマ『仮面ライダーW RETURNS』が2本――4月の『仮面ライダーアクセル』と7月の『仮面ライダーエターナル』――が出るワケですが、単に「作りました」という作品にはなっていないことを願います。
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by odin2099 | 2011-01-11 20:41 |  映画感想<カ行> | Trackback(14) | Comments(2)
「邦画編」に続きまして「洋画編」も「独言倶楽部」にUPしました。

ベスト10をやろう!と発案したのは自分の癖に、結局「アニメ編(邦画)」「邦画編」、「洋画編」とどれも約束を守れず・・・。
相方さんは10本プラスアルファで、悩んでいらっしゃった「洋画編」ですら20本プラスアルファなのに、今回自分はとうとう100本選んでしまいました~!

幅広い年代で選ぼうと欲を出した結果でもありますが、古い作品は我ながら真っ当な作品が並び過ぎ、ちょっと面白くない結果に(苦笑)。

あとはシリーズ物の扱いに苦慮しましたね。
シリーズを一本として扱うかどうか。
例えば<ロード・オブ・ザ・リング>などは三本で一作品として捉えるべきでしょうし、<スター・ウォーズ>や<バック・トゥ・ザ・フューチャー>もそれに近いと思いますが、こちらは後で続編が追加されたので、ちょっと無理があるかなあ、と。
それに<007>などはシリーズとしての流れはある程度あるものの、やはり一本一本は独立してると考えるべきだし、ナドナド。

なお、久保田rズ・セレクトは、こちらこちらでご覧頂けます。
今回は番外編合わせると3本重なってますが、その重なり具合がこれまた微妙、かな(笑)。
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by odin2099 | 2011-01-10 08:52 | 映画雑記 | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_2054116.jpgいよいよ<ハリー・ポッター>も最終章。しかしクライマックスをじっくりと描きたいという意向から、シリーズ初の前後編に。

この作品も原作未読で観ましたが、一本に収めなければ、という制約がないせいか、一つ一つのシーンがゆったり目。ホグワーツ魔法魔術学校に通うシーンもなく、全編通じてハリーたちはヴォルデモード一味の襲撃から逃れつつ、その分霊箱を探し求める旅を続けているので、RPG的というか、魔法を使ったアドベンチャー映画色が強まっています。

徐々に暗く、重たくなっていくシリーズですが、今回はいつになく重苦しい展開で、初期の<ハリー・ポッター>の”愉しさ”が懐かしくなってきますが、一方でこれまでの作品では「長閑な学校生活」と「生死を賭けた闇との戦い」部分との落差の大きさに不自然さを覚え続けていたので、そのあたりは個人的にはスッキリとした感じではあります。

それにしてもこれ、子どもが観ても大丈夫なファンタジー映画なんでしょうかね。
直接的な描写は流石に避けてはいますが、かなりエグいシーンもありますし、何といっても驚愕なのはハリーとハーマイオニーのラブシーン!
ロンの見た幻というシチュエーションではありますが、お子様連れの方は気まずい思いをしたのではないでしょうか。ハリーと共に、観客も大人になっていることを期待しましょう。

e0033570_2062495.jpg前後編の前編ということで、いきなり尻切れトンボで終わるのではないかという懸念もありましたが、独立した映画としてはまずまずキッチリと終わっていたので一安心。
これまでの作品に出てきたキャラクターが集結し、いよいよ大団円を迎えるのだなあという高揚感もあって、なかなか良く出来ているのではないでしょうか。
もっともこれも、原作読んでないから比較しないで済んでいるからだろうとは思いますが。

PART2の公開は7月とのこと。
従来のパターンで行くと4月頃にはこの作品のDVDが発売されると思いますので、その節にはこれまでの7本全部を観直して、”本当の”最終章に備えたいと思っています。
おっと、その前に原作小説を読み終えておかなくては。
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by odin2099 | 2011-01-09 20:06 |  映画感想<ハ行> | Trackback(30) | Comments(6)
遂に昨日から公演が始まった舞台版『銀英伝』、早速青山劇場へ出陣!
ここは1200人入る大劇場だけれども、どうやら立ち見席も完売状態らしい超満員。
チケットはネットでの受け付け開始日に先行予約していたのに、ほぼ1階席最後列になってしまいました。
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会場入るまでに列がグルングルンと蛇行してます。
観客層は90%以上が女性、しかもその大半が20代と思しき面々。
彼女たち、『銀英伝』知ってんのかなあ?
原作読んでいたり、アニメ版を観ていた人たちなら40代、いや少なくても30代半ばぐらいにはなるんじゃなかろうか。新しいファンを生み出してるのか、それとも出演者目当てなのかな。
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その出演者は、ラインハルト・フォン・ローエングラムに松坂桃李、ジークフリード・キルヒアイスに崎本大海、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフに「紅白」初出場を果たしたAAAの宇野実彩子、ウォルフガング・ミッターマイヤーに中河内雅貴、オスカー・フォン・ロイエンタールに東山義久、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツにジェームス小野田、セバスティアン・フォン・ミューゼルに”特別出演”の堀川りょう、パウル・フォン・オーベルシュタインに貴水博之、アンネローゼ・フォン・グリューネワルトに白羽ゆり、フリードリヒ4世に長谷川初範。

e0033570_21162784.jpg以下、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトに吉田友一、エルネスト・メックリンガー岡本光太郎、アウグスト・ザムエル・ワーレン土屋研二、コルネリアス・ルッツに平野勲人、シュターデンひわだこういち、ベルンハルト・フォン・シュナイダーは村上幸平、オフレッサー中村憲刀、アンスバッハは高山猛久、アルツール・フォン・シュトライトが北代高士、エルラッハ三井太一、そしてオットー・フォン・ブラウンシュヴァイクが園岡新太郎、ウィルヘルム・フォン・リッテンハイムに石鍋多加史、と続きます。

脚本は堀江慶、村上桃子、西田シャトナー、脚本監修としてアニメ版でプロデューサー、シリーズ構成、脚本、デザイナーなど八面六臂の活躍をした田原正利(総合監修としてもクレジット)、演出が西田シャトナーで、演出プランとして堀江慶がクレジット。あれ?この人、演出として発表されてなかったっけ。
音楽は何と三枝成影です。
堀江慶がガオイエローだったからってことは関係ないでしょうが、何気にヒーロー物出身者、チラホラいますねえ。
ラインハルトのお父さんが、ラインハルト役の声優・堀川りょうというのはファンサービスだったのかな。
原作者にして中国大好き・田中センセが桃李クンの名前に反応しないワケがなく、パンフレットでは桃李クンのことしか書いてないのはなんだかあ・・・。

物語は原作の1巻と2巻を、副題通り銀河帝国側に絞り、自由惑星同盟側の描写をオミットして構成してました。
アスターテ会戦から始まり、キルヒアイスが凶弾に斃れ、ラインハルトが帝国を手中に収めるまでですね。
自由惑星同盟側の人物は全く登場しませんが、ヤン・ウェンリーの名前だけは繰り返し登場するので、お話知らない人だと「???」ではないかと思いますが。

e0033570_21165019.jpgで、その合間に回想シーンとしてラインハルトとキルヒアイスとの出会いとか、アンネローゼが後宮に入れられるエピソードなどが挟まれるのですが、これがなかなか上手く行っていて、例えば惑星ヴェスターラントの大虐殺を、オーベルシュタインの進言により政治的見地から見過ごしたものの、後になって自責の念に駆られ「仕方がなかった!」と自己弁護するラインハルトの姿と、金でアンネローゼを売ったと非難するラインハルトに父が「仕方がなかった」と弁明する姿をダブらせるなど、作品を読みこんでるなあと感心する部分も多かったです。
休憩時間を除くと上演時間は2時間半ぐらいですが、心配していたよりもかなり良かったと思います、お話の展開は。

ただ、やっぱり登場人物が多いので、予備知識がないと誰が誰やらわからないでしょう。
ロイエンタールとミッターマイヤーは序盤から登場しますが意外に見せ場がなく(オフレッサーとの対決も唐突過ぎますし)、他の提督陣ではビッテンフェルトがややお笑い担当で目立ってるくらいでしょうか。
門閥貴族陣営は更に分が悪く、これでは最後のアンスバッハの見せ場も「誰それ?」になってしまいそうです。
あと、問題の艦隊戦ですが、これは将官役の俳優(例えばミッターマイヤーやビッテンフェルトなど)と群舞を担当するダンサーで表現してます。慣れてくればまあ納得しながら(させながら)観ていられますが、やはりちょっと違うかなと思わざるを得ませんね。

で、肝心の役者陣ですが・・・若手が多いので仕方ない部分ではありますが、台詞が聞き取り難いです。原作特有の台詞回し(「卿ら」とか)に苦労してる部分もありますし、効果音がかなり大きいので消されてしまっている部分もありますが、台詞の応酬が魅力の『銀英伝』でこれはちょっと辛いですね。

ラインハルトは「閣下」ですが、「殿」と被る部分もあるので結構いけます。ラインハルトより背の低いキルヒアイスは問題ですが、芝居は安定していました(何箇所か台詞をとちってましたが)。二人ともちょっとだけ、笑いをとる芝居もあって場内が沸きました。そういえばロイエンタールも背が低いのですが、何だかなあ。
ヒルダはもうちょっと頑張って欲しかったし、メルカッツはどう見てもミスキャスト。
一方、オーベルシュタインは難しい役どころだとは思いますがきちんと押さえていましたし、アンネローゼも舞台映えがしました。
そして全体を引き締めていたのがフリードリヒ4世。この方の演技の引き出しは、失礼ながら想像していた以上に多かったんですねえ。原作以上に存在感のある皇帝でした。
またもう一人、キーパーソン的な立場で支えていたのがセバスチャン・ミューゼル。次回があれば”特別出演”ではなく、正式なキャストとして参加して欲しいものです。
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早くも6月には「外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編」の上演も決まりましたが、おそらく「第二章」は決まりでしょう。
今度は「自由惑星同盟編」だと思われますが、どの部分を取り上げるのでしょう? 今回と同じ話を同盟側から描くのか、それとも<神々の黄昏>作戦あたりを描くのか・・・。
いずれにせよ、ヤンやユリアン、アッテンボロー、フレデリカ、シェーンコップ、ポプラン、キャゼルヌらを誰が演じるのかは非常に気になります。
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夜の部の当日券を求める列がもう出来てました。
「常勝の天才」だから合格祈願・・・?
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by odin2099 | 2011-01-08 21:18 | 演劇 | Trackback(3) | Comments(3)
相方さんが選んだ作品10本、プラス”番外”2本は「独言倶楽部」で、そして更に”思い出”としてもう2本追加したものは「ぼやき部屋」でご覧になれますが、前回のアニメ篇と違い、今回は二人の共通作品は一本もありません。
50本も選んだのにね(苦笑)。

実際は「アニメーション作品を除いた邦画」という括りで選びましたので、アニメを含めると共通する作品も出てくるんじゃないかと思いますが、まず何といっても最大の理由は、14本のうち自分が観ている作品が3本しかない、ということが挙げられます。

その3本がどれなのかはクイズにしてみようかな、なんて考えたりもしてますが(笑)、どれも嫌いじゃないものの、ベストとして推すほどじゃないなあというのが除外した理由。
好きじゃなくても”良い”と思った作品は選んでますし、”好き”だけで選んでいたら、うち1本か2本はリストアップしたかも知れませんが。
では観ていない作品の中で今後観たいと思ってる作品がどれくらいあるかというと・・・今のところ3本、4本・・・かな?
ここらあたりは難しいですねえ。

自分は邦画と言うと<東宝チャンピオンまつり>、<東映まんがまつり>に始まり、アニメブームの洗礼を受け、その後は話題作というとどうしても洋画中心になっちゃうので、思い入れの強い作品と言うのは案外少なかったりします。
大学生から社会人にかけての時期に、往年の東宝特撮に始まり、主に東宝の古い作品を観たり、逆に当時の若手監督の作品をちょこっと追いかけたりもしたので、そういう面ではバラエティに富んでると思って頂けるかも知れませんが、基本的には偏ったジャンルしか観てなかったことを今回改めて悟りました。

近々、今度は「洋画編」を発表する予定ですが、こちらはどうなりますことやら。
期待しないで(?)お待ち下さいませませ。
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by odin2099 | 2011-01-07 06:42 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)
ハリウッド版「ゴジラ」、10年ぶりぐらいに観直しました。
ずーっと「ゴジラ」シリーズ観直しをしてきたんですが、ここ1年ばかりお休みしちゃいましたけれど、これにて復活!・・・の予定。

そういや来年ハリウッドで2度目の映画化予定ですが、監督がギャレス・エドワーズという人に決まったようで。
この方、去年アメリカで公開された低予算SF映画で高い評価を受けた俊英だそうですが、無名の人にビッグバジェットを任せて大丈夫なのかという不安と、いやむしろ色の付いていない若手の方が思わぬ快作を撮ってくれるんじゃないかという期待と、その両方が入り混じっているのが今の心境です。

いや、その前に”前作”ですな。
e0033570_21464318.jpgこのローランド・エメリッヒ監督版、当然期待なんかしていなかったんですけど、ところが予告編の出来が良い
第1弾は全部撮り下ろしで本編使用カットなし、という大胆なもので期待を煽り、第2弾では本編の1シーンをほぼ丸ごと流用することで雰囲気を出し、そして第3弾は見せ場をじゃんじゃん詰め込んで盛り上げる、という戦法。しかも肝心のゴジラの姿は殆ど見せない、という戦略にすっかり乗せられ、ついつい「期待感」なんぞを抱いてしまったのが運の尽き・・・。

あれ、ゴジラじゃないよなあ、やっぱり・・・。

鳴き声はそれっぽいけど、デザインはまるで別物だし、放射能火炎も吐かないし、超スピードでひょいひょいミサイルをかわしまくり、それでいながら最後は通常兵器であっけなく殺されちゃうヤツを「怪獣王」とは呼べません。
百歩譲ってデザインや設定改変に目をつぶり、野心的な女性レポーターが特ダネ欲しさに元カレを騙す人間ドラマがかったるいのは置いておいたとしても、「怪獣」に魅力のない「怪獣映画」はないでしょ。面白ければそれなりに観ていられますけれど、『ジュラシック・パーク』の亜流のようなお話には捻りも何もありはしません。

亜流といえばこのお話、「ゴジラ」というよりその元ネタ的存在の『原子怪獣現わる』のリメイクだと言った方が、まだ納得出来るかも知れません。いや、そうなるとリドサウルスやハリーハウゼンに失礼かな。
結局は監督もプロデューサーも、「ゴジラ」の知名度を利用して好き勝手な映画作りをしただけなんでしょうね。

ご存知の通り・・・いや、今となっては知らない人の方が多いかも知れませんが、当初監督と発表されたのはヤン・デ・ボン、『スピード』で大ヒットを飛ばしたばかりの「今が旬」の人でした。ヤン・デ・ボンと親交のあった高倉健が出演?などと報じられたのもその頃の話です。
ところが色々あって結局降板しちゃったワケですが、その代わりにデ・ボン監督が撮ったのが『ツイスター』だと言われてます。

ウソかホントかその時のシナリオを流用し、予定していた出演者もスライドさせたとかいう話ですが(実際は『ツイスター』のシナリオはマイクル・クライトンなのでそれはないと思いますが、ただキャラクター設計などに活かされた可能性はあるかも知れません)、もし『ツイスター』で描かれる竜巻をそのままゴジラに置換え、竜巻チェイサーならぬゴジラ・チェイサーがクレイジーにアタックする作品になっていたとしたならば、今までのシリーズとは一味も二味も違う、ハリウッドで作った甲斐があったと言えるだけの物になっていたかもしれないと考えると残念ですね。

e0033570_214787.jpg続編を作る気満々のラストでしたけど、評判は芳しくなくそのままフェードアウト。新怪獣と対戦するとかキングギドラが登場するとか色々と取り沙汰されておりましたが・・・。
実は続編はTVアニメのシリーズとして作られ、何本か観ましたけど、これがなかなか「怪獣」していて面白かった記憶があります。放射能火炎を吐き、人類の味方となって他の怪獣と戦うというものになってましたっけ。

映画としてはその後、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』では「前世紀末(1998年)にアメリカにゴジラに酷似した巨大生物が出現した」「アメリカではゴジラと名付けられたが、日本の学者は認めていない」と言われてしまったり、挙句の果てには『ゴジラ/FINAL WARS』では「ZILLA(ジラ)」と名を変えて本家ゴジラと対戦する悪役にされてしまうなど散々。東宝サイドでも黒歴史なんでしょうか。今度は大丈夫なのかなあ。

それでもDVD買ったり、TV放映の度に観ていたり、とこの作品、5~6回は観ておりまして、迫害されればされるほど(?)シリーズの一本として認めてあげないと可哀想、というような心境になりつつあります。
ハリウッドと日本の「怪獣」に対する考え方が違うということもあるんでしょう。「怪獣」のキャラクター性を廃した『クローバーフィールド/HAKAISHA』が、好き嫌いは兎も角として良く作られているとは思いますし。
ともあれ、最後の「ゴジラ」映画が作られたのは2004年のこと。久しく新作にお目にかかっていないので、ハリウッド製とはいえ新作は楽しみです。

・・・いや、不安の方が強いかな。
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by odin2099 | 2011-01-06 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback(6) | Comments(2)

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