【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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『ジャイアントロボ』、『人造人間キカイダー』、『キカイダー01』、『イナズマン』、『がんばれ!!ロボコン』、『秘密戦隊ゴレンジャー』、『ザ・カゲスター』、『アクマイザー3』、NET(現・テレビ朝日)で放送された東映スーパーヒーローの活躍をダイジェストで見せるTV特番をビデオソフト化したもの。
番組タイトルは『戦え!ぼくらのヒーロー大集合』で、1976年5月15日に放送。
構成・演出は田口勝彦、ナレーターは野田圭一
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トップバッターは『ジャイアントロボ』で、草間大作少年とロボとの出会いから、ロボとBF団との死闘、そして最後はギロチン帝王を道連れに玉砕するまでを一気に見せ、今度はそのまま『キカイダー』の第1話へと繋いでいく。
ギロチン帝王が倒れてもなお世界を狙う悪は絶えないということで、まるで続編であるかのような演出が見られる。ま、ここだけだけど。

で、『キカイダー』は1話のグレイサイキング戦がメインなのだが、何故か途中でカイメングリーンが出てきたりと他のエピソードをゴチャゴチャ挟んだりして時系列がメチャクチャ。

この後唐突にロボコンが進行役として登場し(声は山本圭子)、以後『01』、『イナズマン』・・・と紹介していくのだけれども、いずれもエピソード順ではなくバラバラに出てきてしまう為、『イナズマン』ではミュータンロボやファントム軍団があたかもガイゼル総統の指揮下にあるかのように見えてしまうし(『イナズマンF』とゴッチャにしてるから)、『ロボコン』では居候している家が大山家だったり小川家だったりするという弊害が。
子どもってそういうことも気になったりするもんです。なんせこの特番、リアルタイムで観てるし。
余談ですが、大山家のお母さんは加藤みどり、小川家のお母さんは上田みゆき、どちらも所謂声優さんの顔出しというのは面白いですな。

進行役のロボコンのシーン、スタジオ内に子どもを迎え入れての共演シーン(ゴレンジャー、アクマイザー、カゲスターも同様)、屋外での走行シーンでカゲローカーとベルカーに遭遇するシーンなどで新規撮影も敢行。
この新撮シーンのベルスターは、早川絵美自身が演じてるのかなあ。
ロボコンと子どもたちの掛け合いは、かなりお寒い。これも当時気になった部分。いらないよ、これ。

1回だけの放送で眠っていた秘蔵フィルムをビデオ化しました。」とジャケットの解説にあるけれど、確か1回だけ再放送やった気が・・・。
その後はDVD化もされてないみたいなので、またもや幻のフィルムになっておりますが、もう日の目を見ることはないのかな。
内容はアレなんでお勧めはしませんけど気になる人はいると思うし、『東映スーパーヒーロー100大ファイト』と一緒にDVD化希望!
・・・と書いておこうっと。
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by odin2099 | 2011-05-31 21:38 | テレビ | Trackback | Comments(2)
<HERO CLUB>レーベルで発売された『ゴーカイジャー』DVD第1弾。
今回は第1話と第2話を35分で再編集、新ヒーローのゴーカイジャーをアピールする内容になっている。

e0033570_2115391.jpg第2話と第3話が連続ストーリー(というほど密接ではないものの)になっているので、さてこのDVDではどうするんだろう? 第3話までをまとめるのかなと思っていたが、あっさりと2話までで終了。ナビィの言っていた「黒い服の人」って何のこと?状態だが、そこまで気にして観ている奴はいないか。

第1話冒頭のレジェント大戦の部分が、本筋には関係ないとはいえ短縮編集されていたのは残念だけど(ここが一番の見せ場だったのに・・・!)、『ゴーカイジャー』という番組のプロローグ部分、そしてゴーカイジャーという新ヒーローの特徴は結構上手くまとめられていた。
まだ番組見たことない人も、このDVD見てからならまだ付いて行けるかも。

番組ではマーベラスと因縁浅からぬ新キャラクターのバスコ・タ・ジョロキアが登場し、更に6人目の戦士ゴーカイシルバーも近々登場という節目を迎えて益々面白くなりそうな処。
海賊船に乗り込むなら、今がチャンスだ。
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by odin2099 | 2011-05-30 21:16 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
『ドラえもん/のび太の海底鬼岩城』、『忍者ハットリくん/ニンニンふるさと大作戦』と3本立てで公開された、『パーマン』2度目のアニメ化作品で、TVシリーズのスタートに先駆けてのお披露目。

e0033570_20264472.jpg小学生の須羽ミツ夫は、ある日正義の宇宙人バードマンからパーマン・セットを手渡される。これを身につけると空を飛び、怪力の持ち主のパーマンに変身出来るのだ。
そんな時、同級生のみっちゃんが誘拐され、身代金を要求されるという事件が発生。ミツ夫は同じくパーマン・セットを貰ったチンパンジーの2号と共に犯人を追いつめる、というのがこの映画版のお話。

キャラクターや設定の紹介編といった内容になっていて、公開の翌月から放送を開始したTV版は、既にパーマンが活躍しているという所から始っているらしい。熱心に全話を見ていた訳ではないので、そのあたりは良く知らないが。

春に劇場版『ドラえもん』が公開されるのはこれが4本目だが、映画館へ見に行っていたのは3本目まで。
そろそろガキ、いやお子様たちがワイワイ騒が・・・お楽しみになっている場所は苦痛になってきたから、というのもあるのだが、同時期に『幻魔大戦』『クラッシャージョウ』、それに『宇宙戦艦ヤマト/完結編』が公開になっているので、時間とお金に余裕がなかった、というのも理由の一つ。

なのでこの作品を見たのは公開から10年以上経ってからなのだけれども、今回見直すまでそのことはすっかり忘れていて、初見かと思っていた。
嫌いじゃないけど、印象には全然残っていなかったんだな。

旧作が終了してから15年ぶりのアニメ版だが、1号の三輪勝恵、2号の大竹宏は前作からのスライド。
のみならず、後に2003年と2004年に作られた新作劇場版でも演じているそうで息が長い。というよりも、代われる人がいないくらいイメージが定着しているということか。
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by odin2099 | 2011-05-29 20:29 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
満開の桜の下で、組頭の娘である以登は一人の若い武士と出会う。彼は下級藩士でありながら、海坂藩随一の剣の使い手と云われる江口孫四郎。女ながら剣に覚えのある以登は、父の許しを得て孫四郎と試合をすることになる。
孫四郎は女の剣だと馬鹿にすることなく真っ直ぐに打ち込み、以登の胸はときめく。それは彼女の初恋だったが、身分が違い、しかも許婚のいる身では叶わぬ想いであった。そして孫四郎は、潘の要職にある家に婿として迎えられることになる。
しかし大任を帯びて江戸へ向かった孫四郎は、お役目に失敗したとして江戸屋敷で自ら命を絶ってしまう。
孫四郎の妻・加世が、潘の重鎮・藤井勘解由とただならぬ仲にあることを知ってしまった以登は、孫四郎が罠にはめられたのではないかと疑念を抱く。
そんな折り、以登の許婚である片桐才助が江戸から戻ってきた。以登は才助を通じて事の真相を調べ始め、やがて潘内に不正があることを突き止める。やはり孫四郎は疎まれ、はめられていたのだ。
ただ一度竹刀を交えただけの男・孫四郎のために、以登は剣を手にするのだった・・・。

e0033570_2136981.jpg原作は、短編集に収められている藤沢周平の同名の小説『花のあと』で、脚本は長谷川康夫と飯田健三郎、監督は中西健二。
出演は以登に北川景子、片桐才助に甲本雅裕、江口(内藤)孫四郎に宮尾俊太郎、藤井勘解由に市川亀治郎、以登の父・寺井甚左衛門に國村隼、他、相築あきこ、佐藤めぐみ、伊藤歩、柄本明ら。
祖母が孫たちに昔話をするという形で構成されていて、その語り(以登本人であるが)を担当しているのは藤村志保。

原作ではわざわざ「美人ではない」と但し書きがある以登を、もはや『セーラームーン』時代が隔世の感のある北川景子に演じさせるのはミスキャストなのだが、この映像的嘘がなければ映画そのものが成立しなくなってしまうだろう。

女剣士の復讐劇、という部分にスポットが当てられてはいるものの、ドラマそのものは淡々とした日常描写に力が入れられ、殺伐とした雰囲気もなければアクション物の体裁も取っていない。これは藤沢周平の世界に準じたものなのだろうが、映像が美しい分、若いキャストが浮いているような気がするのは、やはり時代劇を作るシステムが衰退しているからなのだろうか。

國村隼や柄本明、市川亀治郎らの存在感は画面を引き締めているし、最初は嫌悪感が先に立つものの、やがて意外に頼りがいがある面を見せる甲本雅裕の何とも言えない大らかさ、包容力は作品全体のアクセントになってはいるが、全体的に女優陣の所作のぎこちなさは残念である。頑張りは認めるのだが。

北川景子も日本髪が似合わず、着物がしっかりと身に付いていない印象を受け、しかも始終不機嫌そうな、ぶっきらぼうな表情ばかりで魅力は半減である。
剣士スタイルの時は髪を下ろし、またキリっとした眼差しが様になっているのだが、それでも立ち回りの不安定さは惜しいところ。彼女の身体能力は、もっと高いと思うのだが。
映画そのものも今一歩といったところで、縁取りはしっかりなされているのに色塗りのミスがある絵画のようなもどかしさを覚えてしまった。

そして、一青窈の歌う主題歌は邪魔だったなあ・・・。
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by odin2099 | 2011-05-28 21:36 |  映画感想<ハ行> | Trackback(13) | Comments(4)
今週の月曜日でしたっけ、来月頭に発売される児童誌からのフライング情報が飛び交いましたけど、今朝のスポーツ紙などで正式に公表されました。

仮面ライダー×暴れん坊将軍!!
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シュールというか、カオスというか、凄まじい”絵”ですねえ。
バイクに乗った仮面ライダーオーズと白馬に跨った将軍様の並走シーンも公開されてますけど、何とも言えません。

実際は仮面ライダーにしろ戦隊ヒーローにしろ、太秦の映画村でのロケは結構ありますし、時代劇っぽいシーンやシチュエーションも珍しくないのですが、何せ共演しているのがホンモノの松平健だというのが凄いです。

記事によって「暴れん坊将軍を彷彿とさせる徳川吉宗役」と書かれているものもあれば、ハッキリと「貧乏旗本の徳田新之助役」と書かれているものもありまして、「暴れん坊将軍の松平健」なのか、それとも「暴れん坊将軍っぽい松平健」なのかがイマイチわかりませんけれども。

まあ最初に聞いた時は冗談かと思いましたし、違和感というか拒絶反応の方が強く出ましたが、ここまでぶっ飛んだ内容ならむしろ期待しちゃいます。
恐るべき東映!恐るべしテレ朝!
「日本初の3D時代劇」なんて書かれてしまうと尚更ですが、うん?ちょっと待て。
メインは時代劇の方なのか?!
あとは菊池俊輔大先生作曲のあのテーマ曲が流れるかどうかが問題。
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というわけで、劇場版『仮面ライダーオーズ』は8月6日公開!
同時上映となる『海賊戦隊ゴーカイジャー』劇場版にも何かサプライズがあるのかな。


ところでEDテーマは、「マツケン・サンバ」のスペシャル・ヴァージョン?
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by odin2099 | 2011-05-27 21:32 | 映画雑記 | Trackback | Comments(6)
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが大デュマの傑作を映画化した一本で、これだけ若くて美形を揃えた『三銃士』はかなり画期的だったんじゃないのかな。チャーリー・シーンのアラミス、キーファー・サザーランドのアトス、オリバー・プラットのポルトス、そしてクリス・オドネルのダルタニアンという配役は悪くないと思います。というより、結構好き。
ブライアン・アダムスとロッド・スチュワートとスティングが”三銃士”を気取って歌った主題歌もヒットしたっけ。

e0033570_2392345.jpgお話は、銃士隊に入ろうとパリへ出てきたダルタニアンが、アトス、ポルトス、アラミスの3人と出会って意気投合。王位簒奪を狙うリシュリュー枢機卿の野望から、国王陛下を守ろうと奮闘する、というもので、細部にアレンジが施されたり省略されたりしているものの、大筋は原作に準じております。

他のキャストは、リシュリュー枢機卿にティム・カリー、枢機卿の腹心の悪女ミラディにレベッカ・デ・モーネイ、枢機卿の片腕ロシュフォール伯爵をマイケル・ウィンコット、国宝ルイ13世にヒュー・オコナー、王妃アンにガブリエル・アンウォー、そして王妃の侍女コンスタンスにジュリー・デルピーと、主役同様総じて若い配役。

で、公開当時かなり期待しながら映画館へ行ったんですが、ちょっとなあ・・・。
ガッカリ、とまでは行きませんでしたが、やっぱりダイジェスト版だな、という印象を受けました。
今回観直してもやっぱりそうで、ダルタニアンとコンスタンスは2回しか会わないし、ミラディはあっけなく改心して死んじゃうし、上映時間106分は厳し過ぎる気がします。

ティム・カリーにはカリスマ性がなくて単なる小悪党にしか見えませんし(いや、それが狙いなのかな)、ヒロイン(というほど出番はないけど)のガブリエル・アンウォーとジュリー・デルピーは何だか貧相だし。でもこれってひょっとすると、『ロビン・フッド』のアラン・リックマンやメアリー・エリザベス・マストラントニオを意識してるのかしらん?

ケビン・コスナー主演でヒットした『ロビン・フッド』は、重厚な雰囲気に時折コミカルな要素を挟みこんで成功しましたが、そのラインを狙ってたのかも知れません。
予告編には『ロビン・フッド』の音楽流してたし(どちらの作品も音楽担当はマイケル・ケイメン)、主題歌はブライアン・アダムスが歌ってたし。

一応はダルタニアンと三銃士の活躍は描かれていたし、最後の方では国王と王妃が意外な活躍を見せるし、最後は悪の野望が潰えてメデタシメデタシで終わるから(えーと、リシュリュー枢機卿はどうなっちゃったの?)、ディズニー印のファミリー・ピクチャーとしてはこれで良いのかも知れません。

個人的にはレベッカ・デ・モーネイが色っぽくて良かったなあ。
この頃好きだったんですよね、『ゆりかごを揺らす手』を見て以来。
『ギルティ/罪深き罪』とか『ビジター/欲望の死角』とか『ストレンジャー』とか、彼女目当てで見てたっけ。そういえばこの頃は、ヒラリー・クリントンのソックリさん扱いもされてたこともあったのも懐かしいです。

最初にも書きましたけど4人のキャスティングは良いと思うし、これでシリーズ化して欲しいなと思ったり。
あ、でも原作の「第二部」は20年後が舞台だから、今からでも十分間に合うか。

ただねえ、この原作ってフランスの文豪が書いた作品じゃないですか。
それをアメリカ人主体の俳優さんで映画にすることを、フランスの人たちはどう考えているのでしょうか?
例えば『忠臣蔵』を同じアジア系とはいえ全てタイとかインドの俳優さんで映画化されたら、われわれはかなり違和感を覚えると思うのですが・・・。
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by odin2099 | 2011-05-26 23:13 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
ロシアの文豪ツルゲーネフの作品『初恋』に魅せられた16歳の少年アントンは、彼の家に住み込みで働く同じ年ごろの少女パーシャに恋をする。しかし彼はまた、隣家に住む25歳の令嬢セラフィーマにも惹かれていくのだった。
自分の気持ちに忠実に、真っ直ぐに一途に行動するアントンだったが、やがてその行為が大きな悲劇を生みだしてしまう・・・。

e0033570_230721.jpgガラスペインティングという、ガラス板に指で油絵具をつけて描く方法で作り上げられた短編アニメーション作品。
脚本・監督のアレクサンドル・ペトロフは、同じ手法で作り出した『老人と海』でアカデミーの短編アニメーション部門を受賞。
この『老人と海』に圧倒されたことと、何よりも大好きな『初恋』にインスパイアされた作品だということからずっと興味を持っていた作品で、油絵が動いている、としか言い表せない独特の表現手法は今回も健在。
商業ベースにはなかなか乗らない、世界の優れたアニメーション作品を紹介して行こうという、三鷹の森ジブリ美術館プレゼンツの第1弾作品でもある。

27分という小品で、ノーマン・ロジェの音楽の素晴らしさと相まって心地好い一時を味わえるが、やや観念的な表現が多いこともあり、今一つ物語世界に入り込めなかったのが残念だった。
思春期の甘さ、そして残酷さは十分に伝わってくるだけに・・・。
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by odin2099 | 2011-05-25 23:00 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_2217452.jpgやり手のトレーダーとしてロンドンで多忙な日々を送るマックスは、おじのヘンリーが亡くなったとの知らせを受け、相続手続きの為に南仏を訪れた。ヘンリーが愛したシャトーとぶどう園を手放し、すぐにでもロンドンへ戻るつもりだったマックスだったが、ちょっとしたトラブルでここで休暇を取る羽目になってしまう。
ヘンリーと長年一緒にぶどう園を世話してきたデュフロは売却に反対し、また自分が唯一の相続人と思いきやヘンリーの隠し子であるクリスティまで現れ、マックスの目論みは大きく狂う。
だが日を重ねていくうちに、幼い頃毎夏をこの地で過ごしていた頃の楽しい思い出が甦り、更にはレストランのオーナーであるファニーという魅力的な女性と出会ったことで、マックスの心は大きく揺れて行った・・・。

マックスを演じるのはラッセル・クロウ、彼の人生の師ともいうべきヘンリーにアルバート・フィニー。
以下、マックスが恋に落ちるファニーにマリオン・コティヤール、マックスの友人で不動産業者のチャーリーにトム・ホランダー、ぶどう園で働くデュフロ夫妻にディディエ・ブルドンとイザベル・カンディエ、マックスの従妹クリスティにアビー・コーニッシュ。

少年時代を演じていたフレディ・ハイモアが成長するとラッセル・クロウになるというのは納得いかないし、いざとなれば汚い手段も使うビジネスマンの役がハマっているとも思えないが、キャストは総じて好印象。
個人的には正ヒロインのマリオン・コティヤールよりも、準ヒロイン格のアビー・コーニッシュの方が魅力的。
監督がリドリー・スコットというのは、彼のフィルモグラフィーの中でも異色作になるのではないか。

若いうちに稼げるだけ稼ぎ、早期リタイヤしたら優雅でリッチな暮らしをしたい、というのは誰しも夢見ることなのかな、と思う。
都会で忙しない生活を送っている仕事人間が、ふとした切っ掛けで田舎の素朴な大らかな時間を過ごして行くうちに、その価値観を大きく変えてしまうというのはよくある話だし、最悪の出会いからやがてラブラブな展開になるのもありふれた展開ではあるのだが、プロヴァンス地方の美しい風景に酔いしれて素直に受け止められてしまうという、ちょっとした小品。
ただ、現実感はまるでない、大人のためのファンタジー、だろう。
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by odin2099 | 2011-05-24 22:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback(13) | Comments(2)
ベリゼールとプリュダンスのベレスフォード夫妻の叔母バベットは、夜行列車に乗車中、併走する列車内で女性が殺される場面を偶然目撃する。しかし車掌には相手にされず、事件も報道されていなかった。
退屈な日々に厭いていたプリュダンスは、叔母の話を聞くと独自に調査を開始。殺人を目撃した直後に列車が急カーブで曲がったとの叔母の証言から、線路がカーブする近くにある屋敷が怪しいと睨み、夫に内緒で家政婦として潜り込んでしまう。そこには偏屈な老主人とその娘、姪、それに父親と不仲の兄弟たちが滞在していた。
屋敷を散策中にプリュイダンスは女性の死体を発見し、警察の捜査が始まったが、その中には勝手な振る舞いをした妻を監視する役目も兼ねたベリゼールの姿も――。

e0033570_235969.jpg『奥さまは名探偵』『ゼロ時間の謎』に続いて、パスカル・トマがアガサ・クリスティーの小説を映画化した3作目で、主人公は1作目同様、原作の”おしどり探偵トミー&タペンス”を翻案したベレスフォード夫妻で、プリュダンス役のカトリーヌ・フロ、ベリゼール役のアンドレ・デュソリエはそのまま続投している。
ただしこのお話そのものは<トミーとタペンス>シリーズではなく、<ミス・マープル>シリーズの一篇。何故この作品を選んでアレンジしたのかは不明である。

原作は未読だが、以前観た『ミス・マープル/夜行特急の殺人』よりは原作に忠実に作られているとのこと。
いつプリュダンスの正体がバレるかとヒヤヒヤしながら観ていたのだが、最後までそういうシークエンスはなし。一家には正体不明の胡散臭い人物だと思われる程度で、もう一人正体を隠している夫ベリゼールとのドタバタを含め、コミカル描写はなかなか良い感じである。
また老主人を始めロクな男共がいないこのお屋敷だが、何故かプリュダンスはモテモテ。しかし彼女って孫までいる設定なので、ちょっと無理があるような・・・?

殺人犯は誰なのか、だけでなく、殺されたのは誰なのか、という興味でも引っ張って行くストーリーなのだが、最後が駆け足になっているのが残念。これ、3作共通の感想でもあって、上映時間がもう10分か20分あれば・・・とも思う。それに今回はお屋敷の中の話なので、前2作ほど美しい風景を拝めないのが難点ではあるが、まとまり具合としては3作中で一番かも知れない。
宣伝文句には「アガサ・クリスティー原作3部作最終章」と謳われているが、もう何本か映像化して欲しいものである。

それにしても「日本での劇場公開を楽しみにしている」と以前『華麗なるアリバイ』を観た際に書いたことがあるのだが、いきなりDVDスルーになるとは思わなかった。
前2作、それに『華麗なるアリバイ』も含めてヒットしなかったのだろうか。
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by odin2099 | 2011-05-23 23:05 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(4)
≪RED≫とは”Retired Extremely Dangerous”――引退した超危険人物のこと。
引退し年金生活を送っていた元CIAエージェントのフランクは、ある晩特殊部隊の襲撃を受ける。そしてその矛先は、彼が心を寄せる女性サラの身にも及んでいた。
誘拐同然にサラを連れだしたフランクは、上司だったジョー、武器のスペシャリストであるマーヴィン、それに元MI6の女性スパイだったヴィクトリアら昔の仲間たちを訪ねる。

何故彼らは狙われたのか?
その理由は過去に彼らが遂行したミッションにあった。何者かの指示によりCIAは、そのミッションに関与していた人物を始末していたのである。
追い詰められた彼らは、巨大組織に対して反撃を開始する!

e0033570_187778.jpgフランクにブルース・ウィリス、サラにメアリー=ルイーズ・パーカー、ジョーにモーガン・フリーマン、マーヴィンにジョン・マルコヴィッチ、ヴィクトリアにヘレン・ミレン、この5人がチームを組むことになり、更に彼らに協力することになる仇敵ロシア人スパイのイヴァンにブライアン・コックス、フランクに密かに資料を提供するCIAの記録保管室の番人ヘンリーにアーネスト・ボーグナイン、事件の全貌の鍵を握る政財界の大物ダニングにリチャード・ドレイファス、フランクたちを追い詰める若きCIA捜査官クーパーにカール・アーバンらが出演。
原作はDCコミックの人気グラフィック・ノベルだそうで、監督は俊英ロベルト・シュヴェンケ。

予告を見た時から面白そうだなと思いつつ、ついつい劇場で見逃してしまっていたので、DVDがリリースされたので早速レンタル。
シルベスター・スタローンがかつてのアクションスターたちを集めた『エクスペンダブルズ』という作品をヒットさせたが、こちらはアクションには無縁に思えるような役者まで集めたオールスター大作。平均年齢の高さもこちらの方が上のはずで、オヤジが頑張るというよりもジジイが頑張ってる、という感じ。そういえばウィリスは、この撮影の合間を縫って『エクスペンダブルズ』にゲスト出演したんだっけか。

ただもっとコメディー色が強いのかと思いきや、意外にシリアスで暗め。
序盤は何やらダラダラしてるし、最後もスカッと明るく問答無用に楽しめる作品とは言い難いのがちょっと期待外れだったかな。まさかあそこで脱落者が出ようとは・・・。
でも続編でもあれば、ひょっこりと元気な姿を見せてくれたりして・・・って、一応続編の企画はスタートしてるそうで。
まだ脚本が発注された段階らしいけど、ヒットはしたし、もう一本ぐらいは作るんじゃ?
キャスト陣が揃えられれば、だけど。
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by odin2099 | 2011-05-22 18:11 |  映画感想<ラ行> | Trackback(16) | Comments(2)

by Excalibur
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