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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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『アルプスの少女ハイジ』の音楽は渡辺岳夫の作曲ですが、この組曲版の編曲はなんと冬木透!
ということで1982年の発売当時から気にはなっていたんですが、結局そのままになってしまっていました。
それが今年に入ってその前年に発売された『女声合唱によるアニメファンタジー アルプスの少女ハイジ』(こちらも編曲は冬木透)をボーナストラックにして復刻CD化されました。


e0033570_08414334.jpg内容を見ると全5章で構成されていて、第1楽章が「交響詩 アルプスとハイジ≪管弦楽≫」、第2章が「都会のディベルティスマン≪室内楽≫」、第3章「傷心のパルティータ≪室内楽≫」、第4章「歓びのトリオ≪管弦楽・室内楽・トリオ≫」、そして第5章が「交響詩 ハイジ≪管弦楽≫」となっていて、ライナーノーツを読むと子供たちのクラシック入門編のようなアルバムを目指していたようで、それで色々なタイプの楽曲の詰め合わせになっているようです。


演奏は熊谷弘・指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団、それにクレジットをよく見ると冬木透の肩書は「編曲」だけでなく「作曲」と「構成」も。つまり渡辺岳夫の音楽をアレンジするだけでなく、全体の構成を整え自らも新曲を書き下ろしているというわけです。
クラシック界では原曲を書いた人ではなくまとめ上げた人を「作曲者」とするというお約束だそうなので、そうなるとこの組曲全体の作曲者は冬木透ということになりますね(宮川泰の楽曲をふんだんに用いながら『交響曲 宇宙戦艦ヤマト』の作曲者が羽田健太郎とされているのも同じ理屈でしょう)。


それはさておきこのアルバム、渡辺岳夫・冬木透両氏のファンのみならず、クラシック好きにも大変興味深いものになっていると思いますが、お馴染みの主題歌のメロディーなどが使われてはいるものの、こと『アルプスの少女ハイジ』というアニメーション作品の音楽アルバムとして聴くと少々微妙に感じられます。
独立した作品としての完成度は高まっていても、ファンとしては主題歌、挿入歌、劇伴音楽をそのままオーケストラ・アレンジして貰った方が親しみやすいという贅沢な願いかもしれませんが。


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by odin2099 | 2015-09-27 08:45 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_18583583.jpgTSUTAYAを招いて図書館を改革した佐賀県は武雄市の市長が、その一連の流れを自らの口で語った一冊。

確かに話題にはなったし、入館者数も増えたようだし、利便性も高まったようなので、この思い切った改革・決断は評価したいところではあるのだけれども、結局のところ自慢話の域を出ていないし、反対派の意見に対して論理的に説得してるわけでもなく、自分自身の感覚や好き嫌いで反論してるようにしか見えないところがどうにも…。

「出る杭は打たれる」は致し方ないところかもしれないけれど、自ら「僕はよくTwitterなどで炎上してしまう」と自虐的に語ってしまうのも無責任に感じられてしまう。
本人はそれを愉しんでいるようなフシもあるし…。
まあ、だからこそ「炎上」するのかも知れないが。

しかし開館2~3年でアレコレいうのもなんなので、10年後20年後にどう評価されるのか興味深く見守りたい。

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by odin2099 | 2015-09-26 19:01 | | Trackback | Comments(0)

e0033570_00072032.jpgソニーの「スパイダーマン」、20世紀FOXの「デアデビル」「X-MEN」、それにユニバーサルの「ハルク」と製作・配給会社が違っていても、例のパタパタというマーベルのトレードマークが冒頭に出ると何となく統一感が出るのはいいもんですね。
しかしこの「ハルク」だけマーベルロゴが赤地でなく緑地なのが芸コマ。


さてこの作品、堂々たる大作の風格に溢れてます。
主役はブルース・バナーですが、真の主人公はその父デヴィッドといっても過言ではなく、ブルースは父の行動に翻弄されるだけです。
ちなみにデヴィッドというのは、ハルクがTVドラマ化された時の主人公の名前なので(原作ではブライアンというそうな)、端からW主人公という含みがあったのでしょう。


ただその風格が邪魔をしたのか、期待していただけの成績は上げられなかったようで、マーベル・サイドはリブートを決めたわけですが、もしこの作品が大ヒットしていたら、少なくても今見るような形での<マーベル・シネマティック・ユニバース>の展開はなかったわけですから、残念なような結果オーライのような…。


リブート版の『インクレディブル・ハルク』に比べると、ブルースはある程度怒りをコントロールしているようですし、ハルク化しても知識や記憶を失うこともないようです。
それにベティが傍らにいることが多く(実はブルースとベティは元恋人同士ということになってますが)、軍に囚われてるシーンが長いこともあって、孤独な逃亡者という側面は殆ど感じられません。そして基本的には受動的なキャラクターです。


どちらが人間的に深みのあるキャラクターになるか、というのは難しいところですが、この重さを反省して軽快なアクション映画としてリブートした作り手側の考えもわからないではないですね。
能動的・行動的になったからこそ、ブルースが他のキャラクターたちと関わるシーンも自然に感じられますし。


このままで行っても良かったような気もするし、リブートして正解だった気もするし…
う~ん、難しいところです。
ただ、どちらが好きかと言われれば……リブート版の方かなあ、やはり。

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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8779042/


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by odin2099 | 2015-09-25 00:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_20590562.jpg死斗!仮面ライダーは三度死ぬ!!」「対決!!スカイサイクロン空襲」「決斗!ショッカー首領の正体」の全3話からなる『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の続編。
劇場の入場者プレゼントとして1話を収録したDVDが先行配布され、その後でdビデオで順次配信された。
Blu-ray&DVDソフトはそれをまとめてリリースしたもの。

居眠りをしていた泊進ノ介は、詩島霧子からの電話で叩き起こされる。剛と3人で映画を観る約束だというのだ。
急ぎ待ち合わせの場所へ向かおうとする進ノ介の前に乾巧と桜井侑斗が現れ、街がショッカーに襲われていると知らせる。霧子との約束に覚えがなく巧と侑斗にも見覚えのない進ノ介だったが、暴れるショッカー怪人に変身して立ち向かい、途中で合流した剛と共にこれを倒す。
だが最後の瞬間、剛が怪人の道連れとなって命を落としてしまう。


気が付くと進ノ介は霧子からの電話で起こされた。そして現れた巧と侑斗と共に怪人と戦い、剛は…。
またもや霧子からの電話で起こされる進ノ介。デジャヴを覚えた進ノ介はその謎を解こうとする。
剛の死を契機に巻き戻される時間、それは恐るべきショッカーの「4号計画」だったのだ…!


『仮面ライダー3号』では仮面ライダーマッハ/詩島剛は死んだままで幕を閉じたが、もちろんそのままにしておく訳がなく、この作品でめでたく復活。
キャラクターが絞り込まれ話があっちこっち行ったりしない分、前編となる『仮面ライダー3号』よりも単純に面白い。


e0033570_21020452.jpgしかし主人公は剛でも進ノ介でもなく、実は巧だったりするのがかなり曲者で(隠れ主人公は霧子かも)、自分のように『仮面ライダー555』はおろか『仮面ライダードライブ』さえ見てない人間には、その面白さが上手く伝わってこないだろうことは明らか。タイムスリップを繰り返すというSFチックなシチュエーションも、子供には分かりづらいのでは?


そしてタイトルロールの仮面ライダー4号だが、出番は2話の終盤から。
その正体は不明のままで、3号のように自立しているわけでも1号2号と因縁があるでもなく、ただの悪役でキャラも立っていないし、そもそも仮面ライダーである必要は全くないので、その点は残念だ。


【ひとりごと】
誰かが死ぬ度にリセットしてたら、いつまで経ってもライダーは倒せないんだけど、それでいいのか、ショッカー首領?


【もうひとこと】
だーりお、可愛いなあ。


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by odin2099 | 2015-09-24 21:06 | ビデオ | Trackback | Comments(0)

e0033570_07001639.jpg<マーベル祭り>の一貫で製作順に観直しております。
今回は「X-MEN」の続編。
確かシリーズで一番人気なんでしたっけ?


しかし自分にはこの作品の面白さがどーしてもわからない。

無駄に豪華なキャスティングは本当に無駄遣いだなあと思わざるを得ないし、マイノリティが絶望的な状況の中で苦闘するというのも痛々しいし、そもそもX-MEN、ちっとも活躍しないじゃん。

独りよがりのウルヴァリンに親しみは覚えないし、プロフェッサーもサイクロップスも見かけ倒しだし、ジーンにもストームにも惹かれないし、ローグにも萌えないし、他に誰がいる?
マグニートーは存在感あるけれど共感は出来ないし、まあミスティークは…良いかな?

最近の色々リセットした作品群は割と好きなんだけれどもねぇ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8499909/

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by odin2099 | 2015-09-23 07:07 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_08035214.jpgかつてNASAが打ち上げた、地球外生命体へのメッセージを搭載したロケット。その中に含まれていたビデオゲームの映像を地球人からの宣戦布告と受け取った宇宙人が、そのゲームをコピーした侵略兵器を開発し攻撃を開始した。この地球消滅の危機に立ちあがったのは、当時のゲームチャンピオンたちだった…!


というワケで、今じゃすっかり一般社会からドロップアウトしてしまったヲタクたちが、そのスキルを如何なく発揮して大活躍するというお話なのだが……あんまりワクワクしないのは何故だ?
ここに描かれているヲタクたちがステレオタイプすぎるのか、ダメ人間たちが活躍するのがわざとらしすぎる、如何にもなヲタクたちの理想像すぎるのか――その両方なのかな。


e0033570_08040125.jpgこの作品も予告編を観て凄く期待していたのだけれども、自分にはゲームヲタクの要素が皆無だからなのか、どうもイマイチ。劇中に出てくるゲームも殆どプレイしたことないし、その面白さ、再現度の高さなども理解しきれなかったのが敗因だろうな。

それに主役の吹替が酷すぎて、ちっとも画面に集中出来やしない。
本田貴子に神谷明、沢城みゆき、一城みゆ希、原康義、玄田哲章、山寺宏一etcと、脇にはチョイ役でもかなりの大物を起用してるのに…。 


【ひとりごと】
日本版主題歌もいらないね。
あと原語版で何と言ってるかは知らないが、「あばよ」「モッコリ」「お前はもう死んでいる」とか中の人繋がりの台詞はやめません?


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by odin2099 | 2015-09-22 08:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback(24) | Comments(6)

e0033570_00033928.jpg予告編を観て、勝手にスパイ物のパロディ、コメディ映画だと思って楽しみにしていたんですが……どうもノレませんでした。


確かにコメディ映画の成分が強いことは強いんですが、悪ふざけが過ぎるというか、かなり暴力的で残酷なシーンも。
そもそも人がバンバン死に過ぎるし、王道と言えば王道だけれども「内部に裏切り者」パターンは食傷気味だし、自分には合わなかったですね。


60年代70年代のスパイ映画風のガジェットや、コリン・ファースの熱演が光るアクションシーンだとか見どころは一杯で、そちらを前面に押し出してくれていればフェイバリットな一本になり得ていたかもしれないんですけれど、表面的なコミカルさとは裏腹に、内面はかなりダーク。英国風の洒落た作品か、或は思いっきりおバカな映画を期待していた自分の見込み違いでした。


しかしながら続編が作られたら、おそらく観に行ってしまうと思います。
タロン・エガートンの身体能力はなかなかだし、悪役じゃないマーク・ストロングはちょいと珍しいし、”ランスロット”を襲名したソフィー・クックソンも可愛かったし、マイケル・ケインやサミュエル・L・ジャクソンに代わる豪華な配役が実現し、作風も変わるようなら興味がありますね。


【ひとりごと】
劇中に出てきたのはアーサー、マーリン、ガラハッド、ランスロット、それにパーシバルでしたっけ。
名前を呼ばれなかった連中がガウェインだったりトリスタンだったりするのかしらん。


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by odin2099 | 2015-09-22 00:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(36) | Comments(4)

e0033570_17310762.jpgNetflixで配信されているドラマ版『デアデビル』も気になりますが、その前に映画版の方をおさらい。
エレクトラを主人公にしたスピンオフが作られたものの、大ヒットには繋がらなかったから権利関係が20世紀FOXからマーベルスタジオに戻り、その結果誕生したドラマ版が評判になっているのだから難しいところですねえ。


しかし障害者が主人公だし、スラム街が舞台だし、復讐や私刑を目的としたヒーローのお話だし、画面も含めて暗くて重たい作品になっているから、いくらヒーロー活劇とはいえこれをファミリー・ピクチャーとして売るのは難しかったのでしょう。
視聴者層の絞り込みが出来て表現上の制約の少ないネットドラマは、彼が活躍するには理想的なフィールドと言えるのかも。


セクシーなコスチュームに身を包んで登場しながらも、殆ど活躍しなかったエレクトラはてっきり死んだとばかり思っていましたが、今回観直してみると明確に死んだという描写はなされてませんね。逆にペンダントの件とか、生存フラグがプンプン。
キングピンは逮捕されただけだし、ブルズアイも死んでないし、続編への引きはタップリ。映画化権が切れる前にFOXは続編やリブートを何度か企画したようですが、それがどんな内容だったのかも気になります。


【ひとこと】
デアデビルの正体を知る協力者は神父さん以外にいなさそうなんだけど、あのコスチュームや武器、それと秘密基地っぽい自宅等々、マットが一人で用意したのかなあ。

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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8557080/


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by odin2099 | 2015-09-21 17:32 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

<マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)>の12本目で、『アイアンマン3』から始まる<フェーズ2>の最後を飾る作品。


e0033570_18592172.jpg前科者で仕事も妻も娘も喪ったスコット・ラング、その前に一人の男が現れやり直すチャンスを与えようと申し出る。
その謎の男=ハンク・ピム博士は昔シールドのメンバーであり、アントマンというヒーローとして活躍していたが、自らが生み出したテクノロジーの流失を恐れ全てを封印したという過去があった。だがかっての弟子ダレン・クロスがそれを悪用しようとしているのを阻止するべく、二代目アントマンとしてスコットに白羽の矢を立てたのである。
ハンクの娘ホープ・ヴァン・ダインはスコットの起用に反対し、スコット自身も自分には荷が重いと一度は辞退するが、自分の為ではなく愛する娘の為にヒーローになれとのハンクの言葉に心を動かされる。


「アベンジャーズは浮かんだ都市を救うので忙しい」とか、スコットが忍び込もうとしたハワード・スタークの昔の保管庫がアベンジャーズの基地に改装されているという描写からして、時系列的には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の後半から映画本編終了後と並行した時期だと思われる。
回想シーンではハワード・スタークとペギー・カーターが、アベンジャーズ基地の件ではファルコンことサム・ウィルソンが登場し、ハンクが「アントマン・スーツはアイアンマン・スーツとは違う」と力説するシーンがあるなど他の<MCU>作品とのリンクは健在。予備知識なしでは些か厳しいのは致し方ないところだろう。


虫嫌いの自分としてはでっかい蟻(実際には主人公が縮んでいるのだが)が出てくるだけで辟易してしまうところだが、かなりメカニカルに描かれているというか、生々しさがないので辛うじて耐えられる(逆に虫好きにはリアリティがないと非難されてしまいそう)し、スコットのキャラ立てのユニークさ、小さくなったり元に戻ったりと文字通り変幻自在の動きを見せるアントマンのアクションシーンは文句なしの面白さ。


スコットと別れた妻マギーに娘キャシー、マギーの婚約者パクストン、そしてハンクとホープという素直になれない父娘という崩壊した二つの家族が出てくるが、これが徐々に修復されたり新たな関係が芽生えたりという過程を、しつこくならない程度に描写しているのも物語に深みを与え、単なるヒーロー物、単なるコメディで終わらせていないのは上手いし、スケールが大きすぎないのも良い。


<フェーズ2>の最終章というよりは<フェーズ3>の序章という感じで、単独の作品としてみた場合はその点が弱いが、これまでの<MCU>を楽しめた人なら大半の人が楽しめるだろうし、この作品を切っ掛けに新たに<MCU>世界に触れるのも良し、である。


【ひとこと】
タレント吹替枠が幾つかあるが、なかでもキーとなる某キャラは最悪。
長台詞もあり話術も求められる役どころに素人は無理だ。

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【ネタバレだよ】
エンドロールにオマケ映像が2つ。
その一つはハンクが妻ジャネットと共同で開発していた女性用のスーツ。任務遂行中に亡くなったジャネットはワスプという女性ヒーローとして活躍してという設定で、これはそれに改良を加えたもの。当然今後のシリーズ作品ではホープが二代目ワスプとして活躍するのだろう。アントマンとどんなコンビぶりを見せるのか期待したい。


もう一つは、スティーブ・ロジャース、サム、そしてウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズが登場するシーン。
トニー・スタークに知らせるかどうかで悩んだスティーブに対し、サムは「一人アテがある」と言うのだが、これはどうやらスコットのことらしい。


他にも「壁を這い登るヒーローが出てきた」という台詞があったりと、お楽しみはまだまだ続くのだ。


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by odin2099 | 2015-09-20 19:00 |  映画感想<ア行> | Trackback(28) | Comments(4)

2カ月くらい前にTwitterで「マーベル祭りをやりたいな」と呟いたことがありましたが、地味に実施しております。


e0033570_21433011.jpg今回は「スパイダーマン」1作目を再見。コミックのコマがパタパタパタ、とパラパラ漫画みたいに映し出されるお馴染み「MARVEL」のトレードマークは、この作品から使われるようになったんですね。
これ、製作会社が違っていても統一感があってなかなか洒落たものになってると思います。


さてこの作品の製作時、キルスティン・ダンストはまだ10代だった筈ですが、なまじ整った美貌だけに年齢以上に上に見えてしまったのはお気の毒。それでブサイクだ、ミスキャストだ、と騒がれることにもなったワケですが、凡そ清純派のヒロインとは言いかねるMJのビッチ感、これは彼女ならではな気もしますね。


6歳で隣に引っ越してきた時にピーターは「あの娘は天使?」と聞いたそうですが、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の頃の彼女を見れば、それも頷ける美少女ぶり(まあ天使というよりは多分に小悪魔的要素を持ち合わせていましたが)。


長じてからは胸元ザックリの衣装もサラっと着こなし、しかもピーターの部屋からは彼女の部屋が丸見えっぽいので、あんなエロエロな娘が隣に居たら、どれだけピーターは悶々とした屈折した日々を送ってきたんだろうなあと同情を禁じ得ません。
スパイダーマンとしてですが、雨の中の彼女との初めてのキスも、濡れた服が胸にピタっと張り付いてうっすらと透けて見え、更にドキドキもののシチュエーションでしたし。


ただこういうキャラが一般的な男性観客に受けるかというと難しいし、女性観客の共感を呼ぶかと言えばこちらも微妙なんでしょうね。
なんだか彼女一人が叩かれていた、そんな印象の残るシリーズでした。


またピーターがスパイダーマンになる切っ掛けを作ったのも間接的には彼女ですし、ピーターとハリーとの友情にヒビを入れたのも彼女、グリーン・ゴブリンの人質となってスパイダーマンのピンチを招いたのも彼女…と、そのアクの強さはヒロインというよりは悪女よりのポジションなのもマイナスに働いているような…。


もっとも彼女の場合、浮気性とか尻軽女というよりは、恋愛体質というか依存症なのかなあと言う気がしますね。
飲んだくれでおそらく家庭内暴力なんかも絶えないであろう自分の家に居場所を見出せず、その結果自分を構ってくれる人を求めてるのかなあ、と。
そう考えると多少は同情の余地がありそうに思います。


そしてそんな彼女を受け入れる度量の広さが肝心のピーターにないことも悲劇と言えば悲劇。
意地を張って暴漢を見過ごしたりしなければベン叔父さんは死ななかったかもしれないし、一言かける勇気があればハリーとMJとの関係にウジウジと悩むこともなかったかもしれません。
彼がその辺りを吹っ切って大きく成長すればハッピーエンドにもなり得るところですが、それだとスパイダーマンじゃなくなるというか独自性が損なわれてしまうでしょうね。


スパイダーマンである前にピーター・パーカーであること、そんな等身大の彼の物語、それが「スパイダーマン」なのでしょう。

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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/5208169/


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by odin2099 | 2015-09-16 21:46 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

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