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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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アポロとロッキーの死斗は、僅差でアポロの判定勝ちで終わった。
アポロからの再戦の申し出も断り、ロッキーは引退を表明する。
CMに投資にと美味い話が次々と転がり込み、新居に新車にアクセサリーを購入と有頂天のロッキーは、エイドリアンと結婚し新生活を始める。ほどなくエイドリアンの妊娠も判明する。
だが満足に台詞も読めないロッキーはCMの撮影に失敗。やっと見つけた仕事も不況の煽りですぐに頸になってしまう。
そんな時、再戦を強く望むアポロは強引な手段でロッキーを挑発する。
一度は現役復帰に反対したミッキーも憤慨し二人は再びトレーニングを開始するが、夫の身を案じるエイドリアンの反対のせいか、ロッキーは今一つ練習に身が入らない。更に心労と過労が重なったエイドリアンは出産と同時に昏睡状態に陥り、ロッキーはひたすら神に祈り続ける。
ようやく快復したエイドリアンにロッキーは「ボクシングを辞めてもいい」というのだが、彼女から返ってきたのは「勝って」の一言。
遂にロッキーはアポロと雌雄を決するべくリングに上った。
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前作のクライマックス、アポロ対ロッキー戦から幕を上げる本作は、観客をいきなり興奮の坩堝に叩き込む。上手い、あるいは狡いオープニングだが、以後のシリーズはこの形を踏襲することになる。
クレジットタイトルを挟んで、今度は試合直後のシーン、ここから実質的な本編が始まるが、前作とのタイムラグは数十分から数時間程度だろうか。完全直結と呼んでも差し支えないスタートだ。

前作のラストでアポロもロッキーも「再試合はしない」と言っていて、これはオープニング部分でもそのまま使われているが、すぐに前言を撤回して再試合を申し込むアポロ。「さっき再試合はしないと言ったじゃないか」と返すロッキー。この辺りは続編を作るにあたっての苦肉の策か。

アポロの再戦の動機は、「八百長だ」とか「勝ったのはロッキーだ」といった試合結果に満足していないファンからの手紙が殺到しチャンピオンとしてのプライドを痛く傷つけられたということで、一方のロッキーは、ボクシングを引退したものの新しい生活には馴染めず、自分の居場所を取り戻すために否応なしに戻らざるを得なくなった、というように物語を運び、両者の激突に必然性を持たせたのは上手い作りだな、と思う。

当然のように今度はロッキーがアポロに勝つが、その試合運びにも工夫が見られ、「ヒットしたから」「商売になるから」といった安易な作りにはなっていない。
アカデミー賞受賞の前作に比べて低く評価されがちな本作ではあるが、正編を補完する続編としてはかなり良く出来ているのではないか。監督2作目であるスタローンの手腕も上々。


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by odin2099 | 2015-11-30 23:35 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_10525477.jpgこれが第1期<仮面ライダー>シリーズ最後の劇場版で、第7話「ライダー大逆転!!」を短縮してブローアップしたもの。
当初はラインナップに入っておらず急遽追加されたとかいう話は、一世を風靡したシリーズ作品のラストとしてはちょっと悲しいですね。

番組終了直後のお正月には新撮を交えたシリーズの総集編(『全員集合!7人の仮面ライダー!!』)が放送されましたが、貢献度を考えれば更にその後の春の<まんがまつり>でも何らかのイベント作品が欲しいところです。
30分程度でも7人勢揃いの新作だったら嬉しいですが、『ストロンガー』のデルザー軍団編、ぶっちゃけ歴代ライダーが客演するラスト5話分の再編集版とかでも子供たちは大喜びしたと思いますけどね。

さて、今回のエピソードで特筆すべきは
「そんなこと俺が知るか!」
の名(迷?)セリフでしょうか。

奇械人ワニーダのガスによって捕えられた城茂は基地ごと爆破されてしまうのですが、勝ち誇るワニーダの前に死んだ筈のストロンガー(=城茂)が!
「何故ガスが効かなかったんだ?」と驚くワニーダに言い放ったのがこの一言。
まあ、それを言っちゃおしまいよ、てな感じですけれどね。しかも一度しか使えないですし。

【ひとこと】
鎌倉ロケを敢行していて鶴岡八幡宮や大仏が出てくるんだけど、ただ映るだけ。
お話にきちんと絡ませろ、とは言わないですがなんか勿体ない気が。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/12783961/


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by odin2099 | 2015-11-29 10:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
早くも「最高傑作」の声も聞こえてきている24本目となるシリーズ最新作を先行公開で観てきました。
今回は6代目ダニエル・クレイグに主演が変わってから初めて!
あのガンバレルから映画が始まります。
やはりこれがないと<007>シリーズだというワクワク感が出ないですねえ。
4本目にしてようやくシリーズのあるべき姿に戻ってきたんでしょうか。
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物語はメキシコシティからスタートしますが、いきなり建物は崩れ落ちるわ、ヘリコプターを使った派手なアクションを繰り広げるわで大騒動。このアバンの物量作戦も<007>ならではですな。
そういやボンドが連れていた女性、結局どうなっちゃったんだ?
てっきり何食わぬ顔で戻ってきて、ベッドインからオープニングタイトルへ移行するもんだと思っていたんだけどなあ。

で、メキシコで(しかも独断で)やり過ぎちゃったのでボンドは新任のMにこっぴどく叱られます。
今回MI-6はMI-5と統合され、しかも00課は時代遅れだからと廃止論が持ち上がってる最中。ボンドの暴走は廃止論者にとって格好の口実を与えてしまうわけだから、Mとしても頭の痛いところ。
そこでボンドを休職処分にするのですが、これで大人しくしているわけがありません。
なんだかんだでマネーペニーとQを味方につけ、今度はローマへ。

e0033570_22464283.jpg実はボンドの独断専行、死んだ前任のMの遺言に基づいての行動だということが段々と明らかになります。
メッセージビデオでジュディ・デンチが特別出演で、これはちょっとビックリ。ノンクレジットだったよね、確か。
そしてボンドはある組織と接触するのですが……。
正式公開の前ですし、この後は観てのお楽しみ。

まあ簡単に言ってしまえば、ダニエル・クレイグ版<007>シリーズ全ての黒幕がこの組織で、そしてそのボスがボンド個人と因縁浅からぬ人物だったってことなんですが…
あれ? なんだかスケールちっちゃくなっちゃった? 気のせい?
とにかくシリーズのまとめに入ったような感じではあります。

それもあって今回も前作からの引きがタップリ。
出来ればこの作品観る前に『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』『スカイフォール』の前3作をおさらいしておいた方が混乱も少ないでしょう。急に名前とか写真出されたり、本人が再登場してきても「誰それ?」になりかねないし。
先代までの<007>シリーズは、前の作品とはゆる~く繋がってる感じだったから一作一作は単独で十分に楽しめたのにね。

また相変わらずダニエル=ボンドは痛々しいし、全編ハラハラさせられっぱなしで緩急ついてないし、うーん、今回もダメ、かなあ…。
<007>シリーズは好きなんですが、6代目に代わって以降は「これだ!」という作品に巡りあえず仕舞い。とことん自分とは相性が悪いようです。
そろそろ7代目に交代して仕切り直しをして欲しいなあ。

実際、次回作がどうなるかはまだ未定のようで、契約上は確かあと1本か2本は残ってるはずのダニエル・クレイグ自身が降板を仄めかしたり、今回の作品が「完結編」じゃないものの一応これまでの流れには一区切りつけているので、いずれにせよ新展開にはなりそう。
ハードでシリアスなボンドも悪くはないけれど、もっと娯楽作品に徹して欲しいところなんですがねえ。

【ひとりごと】
雪山とか列車内とか、どっかで見たような…じゃない、旧作にオマージュを捧げたシーンが多いのは、ダニエル・クレイグ版<007>の決定版にしようという意図があったから?

【ひとこと】
モニカ・ベルッチの出番少なっ。


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by odin2099 | 2015-11-28 22:55 |  映画感想<タ行> | Trackback(35) | Comments(0)
e0033570_23150482.jpg「X-MEN」シリーズの完結編。――のはずだったんだけど、いつのまにかこの「完結編」以後に作られた作品群の方が多くなっちゃいましたね。
今現在でシリーズは通算7作、そして今後もスピンオフ含めて何本かがスタンバイ中。
リブート版「ファンタスティック・フォー」とのコラボは白紙になってしまったかもしれないけれど、噂では「アベンジャーズ」とのコラボがあるとかないとか…。
さて、どこまで続くのだろうか。

今回はウルヴァリンとジーンの恋愛ドラマ。
ウルヴァリンは強引だし、ジーン(いつの間にか二重人格設定)もちょっと気を持たせすぎ。
憐れスコットくん(=サイクロップス)は…。

この三角関係に、更にローグとアイスマンとキティのトライアングルが絡んでくるなど、総じてキャラを持て余し気味。最初から整理すればいいのに新顔増やしちゃうし。

まあ一応これが「完結編」として作られたからだろうけれど、この後でメインキャラクターが何人か退場。
また能力を喪う羽目になるメンバーも何人か。
増やした分は減らせばいいってこと?

とはいうものの、復活を匂わせるキャラもいたりで、製作サイドはシリーズに幕を下ろす気なんてサラサラなかったんでしょうな。すぐさまスピンオフの製作を発表しちゃったし、小休止というか、ちょっとインターバルを置いて仕切り直しをしたかったんでしょう。

後半の「絵」作りとか格好良いし、派手さもありますが、やはり自分には合わないこの三部作、見直してはみたものの、やっぱり「好き」とは言い辛いなあ。

【ひとりごと】
ミスティーク役のレベッカ・ローミンが、今回驚きのオールヌードを披露!
…肝心の部分は見えませんけどね。
1作目から殆どヌードの上に特殊メイクを施していたようなものだったらしいですが、やっぱり「生」だとインパクトがありますねぇ(^^;
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【ひとこと】
ファムケ・ヤンセン、老けたな…。
メイクのせいもあるのかもしれないけれど。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/9789591/
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by odin2099 | 2015-11-26 23:17 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
今年はリブート版の「ファンタスティック・フォー」が登場しましたが、見比べてみるとやっぱりこっちの方が面白い。

e0033570_19503286.jpg先ず第一に、キャラがきちんと立っているんですよね。演じているヨアン・グリフィスが地味なこともあって(『キング・アーサー』じゃランスロット役で目立っていたのに)一番没個性に思われるリードも、他のキャラクター(主にスー、ベン、それにビクター)と対比させることで浮き上がってきてますし、ベンもジョニーもわかりやすいキャラになっています。
そして何よりもスー。
ジェシカ・アルバのナイスバディがタップリと拝めるだけでなく、お色気シーンのサービス付き。これは無敵ですね。
それに比べると新作は地味だし、みんな暗い。
お話のタッチがかなりシリアスだから致し方ないけれど。

で、こっちにも特殊な能力を得たことでの苦悩というのも描かれてはいるものの、ベンが深刻になるのは当然としてもジョニーはひたすら能天気だし、図らずもビクターが指摘した通りリードとスーもこの状況を愉しんではいないだろうけれど、よりを戻せそうな展開には満更ではなさそう。
各人の能力も多分にコミカルに描かれ、新作のようなホラーテイストはなし。
また結果的に、どうやらいつでも超人ではなく元の姿に戻れそう(?)なのも悲劇性を弱めている…のはちょいと興醒めな部分ではあるわな。

リブート版「ファンタスティック・フォー」は色々批判されてるけれど、リブートした以上は責任もって続けて欲しいし、今後どういう展開が待っているのか気になるけど、出来ればこっちの路線で続けて欲しかったという思いは隠すべくもないね。このキャストを再招集かけて揃えるのはかなり難しくなってるだろうことは承知の上だけど。

とか言ってたら、リブート版の続編が製作予定から削除されちゃったというニュースが…!
白紙なのか無期延期なのか、まだ詳細わかりませんが、暗雲立ち込めてます。。。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3651877/

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by odin2099 | 2015-11-25 19:54 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「マーベル祭り」絶賛開催中!
今回のお題は『エレクトラ』、前にも見ているので再見です。

e0033570_20081196.jpg『デアデビル』劇中で死んだと思われたエレクトラ、実は生きていて…?と受け取れる描写もあったんですが、この映画では「一度死んで蘇生された」とハッキリ言ってますね。まあ別に矛盾ってほどでもないけれど。

で、お話の方は二度目なんですけれど、やっぱり良くわかりません。
二つの勢力がどういう形で争ってるのか、そしてお宝というのが具体的にどういう役割を果たすのか。
”ザ・ハンド”の女刺客が「昔は私が”宝”だった」と言ってますが、さんざ争奪戦を繰り広げても賞味期限切れ(?)だともう用済みになってしまうんですかね。
作品観る限り、アビーという女の子の特殊能力とやらよりも、よっぽどエレクトラの方が価値があるように感じられますが。

そうは言っても1時間半ちょっとの上映時間で、ひたすらジェニファー・ガーナーが格好良い映画なので、最後まで退屈せずに済みます(ついでに言うと少女時代のエレクトラを演じたLAURA WARDがとっても可愛い)。
製作予算は『デアデビル』の半分未満って話ですが、香港映画からの影響大なスタイリッシュなアクション・シークエンスなど魅せ方は心得ている様子。ジェニファー・ガーナーがセクシーすぎないのも良いのかも知れません。
そして最初のはくそ生意気なガキにしか見えなかったアビー役のキルステン・プラウトが、段々と可愛く見えてくる不思議。

そのアビーのお父さん役のゴラン・ヴィシュニックは、ちょいフェロモン系で濃い顔のイケメンですが、この頃6代目ジェームズ・ボンドの候補にもなってたんですねえ。
6代目を継いだダニエル・クレイグとは随分と雰囲気違いますけど、他にクライヴ・オーウェン、ジュード・ロウ、ヒュー・ジャックマン、ヘンリー・カビルなんかも候補だったことを考えると、濃い顔のボンドの可能性を模索していたんでしょうか?

【ひとこと】
まだラスボスと思しきケリー・ヒロユキ・タガワが残ってるんですけど、これでおしまい?
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【もうひとこと】
Netflix版『デアデビル』のシーズン2に出てくるエレクトラはどんな感じなのかなあ。


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by odin2099 | 2015-11-24 20:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
サン=テグジュベリ・エステートが初めて認可した『星の王子さま』の続編映画。
原題と違って邦題には「と私」と付いているが、この「私」とは誰のことなんでしょう?

e0033570_20270129.jpgキャリアウーマンの母親と一緒に越してきた9歳の女の子は、母が立てた人生設計プラン通りに頑張ろうと毎日猛勉強中。ところがその隣家には風変りな老人が一人で住んでいた。ある日のこと、飛んできた紙飛行機を何気なく手に取ってみると、そこには元飛行士だった老人が砂漠で出会った小さな王子のことを、挿絵を添えて綴ってあった。
続きが気になった女の子は隣の家を訪ね、元飛行士が語る王子の話にすっかり夢中になってしまう。それからは母に内緒でお隣を頻繁に訪れるようになる。
ところがそのことが母親にばれ、隣家への出入りを一切禁じられてしまう。それでも母親の目を盗んで老人宅へ忍び込むのだが、王子の最後の物語にショックを受けてしまい、再び母親の敷いたレールの上を歩む生活に戻ってしまう。
そんな時、元飛行士が病に倒れる。助けられるのは王子しかいない。女の子は修理が済んだ飛行機を駆って、王子を探す旅に出る。

試写会などの評判が良いので期待して観に行きました。
アニメーションの技術は素晴らしく、音楽も美しい。
心に残る名セリフも随所に散りばめられ、感動した、涙した、との声にも偽りがないこともわかりました。

e0033570_20271153.jpgでも、最初に予告編を観た時に感じた違和感、それを最後まで払拭することは出来ませんでした。
というより、予想以上に酷かった、というべきかもしれません。

最初は「星の王子さま」をアニメーション映画にする、ということで興味を持ちました。
既にミュージカル仕立ての著名な実写映画があり、日本でテレビアニメ化もされています。
今度はどんなアプローチをするのだろう?という期待が高まったのです。

ところが「星の王子さま」の映画化ではなく、その「続編」を作るというのです。
いや~な予感がしました。
結局のところ、その予感は的中しました。

「星の王子さま」は70年以上前に書かれたお話です。
いつの時代かは明確にされていませんが、作者である語り部(=飛行士)が回想する形式で進められるお話ですから、概ね同時代だと考えて良いかと思います。
書かれた時から十数年か、数十年前なのかはわかりませんが。

その「続編」を、「現代」を舞台に描こうというのです。
ファンタジーが成立しにくいこの「現代」で。

それでも「正編」部分と「続編」部分を明確に区分けして描いて、やがて両方の世界が混然一体と融合していって――というのならわかりますが、実際にはリアルな存在として元飛行士を現代世界に登場させ、あまつさえ王子さままでも……。

e0033570_20272298.jpg王子が星へ帰って行ったのか、それとも死んでしまったのか、それは読み手の想像に委ねる形で原作は幕を閉じています。
それをどう受け取るかによって、この物語はハッピーエンドにも、物悲しいラストにもなるのですが、この続編はどちらもぶち壊してしまっています。

それに女の子が操る飛行機。これを持ち出すことでいよいよ物語はファンタジー世界と融合するのか、と期待させてくれたのですが、映画にはその後のフォローがありません。
それでなければ「夢オチ」にするのかなとも考えたのですが、何の説明もなくそのまま現実世界へと戻ってきて、昨日に繋がる「今日」が始まって行くのです。

これにはガッカリを通り越して呆れてしまいました…。

評判を呼んでこの作品はヒットするかも知れません。
より多くの「感動した」「泣いた」の声が増えるかもしれません。

でも自分にとっては
こんな続編は見たくなかった
「こんな王子さまの姿は見たくなかった」
――これに尽きます。

最後に日本語吹替版について。
女の子役の鈴木梨央、王子さま役の池田優斗、この2人の演技は凄く自然で大変素晴らしいものでした。
また周りを固めるベテラン陣(一部若手キャストも含みます)も、この2人を盛り立てています。
しかしそれ以外のメインキャストの方々は、残念ながら作品の完成度を高めるために貢献している、とはとても言い難い状況です。
日本語吹替版限定の主題歌、然り。
仮にそれが歌曲として優れた出来だったとしても、既に完成しているものに付け加える、もしくは改竄に値するとはとても思えません。
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by odin2099 | 2015-11-23 20:32 |  映画感想<ラ行> | Trackback(8) | Comments(0)
e0033570_08242495.jpgブレイドの活躍に業を煮やしたヴァンパイアたちは、ヴァンパイアの始祖=ドラキュラ復活を目論む。
併せて周到な用意をもってブレイドを罠にかけることに成功。ヴァンパイアではなく手下の人間を殺してしまったことでブレイドは指名手配され、FBIと警察の連携作戦の最中に相棒のウィスラーは殺され、自らも囚われの身となってしまう。
だがそんなブレイドの窮地を救ったのは、<ナイトウォーカー>と名乗るヴァンパイアハンター集団だった。

元々ブレイドは「吸血鬼ドラキュラ」を原作とするコミックの登場人物だったんだっけ?
劇中でも(何故か)そのコミック誌がチラっと登場するけれど、最大の敵役登場!という感じでオープニングから期待も高まる。予算も増えたのか画面作りも派手になったような気もするし。

しかし復活したドラキュラ(=ドレイク)は態度こそでかいものの、さしたる見せ場もナシ。
ブレイドも相変わらず強いんだか弱いんだかわからないと来ているので、全体としてなんだか盛り上がらない。
一作目からずっとコンビを組んできたウィースラー老人もあっけなく退場させちゃうし、三作目に来てシリーズもとうとう息切れか?

e0033570_08214624.jpgその一方で、これまでウェズリー・スナイプスのワンマン映画の色が濃かったシリーズにも新風が吹きこまれ、ジェシカ・ビール演じるアビゲイルと、ライアン・レイノルズ演じるハンニバル・キングの二人が助っ人参戦。
アビゲイルはウィースラーの娘という設定のようだが、特殊な弓を武器にヴァンパイアたちをバッタバッタとなぎ倒す。この強さ、ブラック・ウィドウを凌ぐかも。
ハンニバル・キングはお喋り好きで、説明係とコメディリリーフを兼ねた役回りで少々ウザイものの、意外にタフで美味しいところは浚っていく。こちらは原作準拠のキャラクターのようで。

ということで、愉しさという点ではシリーズ随一かもしれないけれど、映画の出来としては有終の美は飾れなかったかな。金は掛けてるんだろうけど。
あ、それに「有終の美」と書いたけれど、宣伝では「これが最後の戦い」「シリーズ完結編」を謳い文句にしていたけれど、映画そのものは特に「最後」を意識した締めくくりにはなっていないし、実際この後で続編としてTVシリーズが作られているのだから、単なる方便だったのかな。
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【ひとりごと】
現在は映画化権がマーベル・スタジオに戻ってきていて再映画化の噂もあるものの、「アベンジャーズ」の世界観と上手く馴染むかどうか。
ただウェズリー・スナイプス自身はやる気満々なので、下手にキャストの変更は出来なさそう。となると既存の映画シリーズ(とTVシリーズ)との整合性をどう取るのかも気になるね。
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by odin2099 | 2015-11-23 08:25 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09374649.jpgシリーズの1作目を再見。
最初のロッキーにはヒーローっぽさは皆無で、高利貸しの取り立て屋をやってるチンピラ。
永遠のヒロインのエイドリアンも、地味でブサイク。
お互いにお互いのどこに惹かれたのかはあからないけれど、この2人が映画の後半に差し掛かるにつれ段々と美男美女に見えてくるのは一種のムービー・マジック(エイドリアンが眼鏡を外す、というのもわかりやすいポイントだけど)。

自分勝手で我儘で癇癪持ちのポーリー、頑固オヤジでロッキーに唯一正面から苦言を呈することの出来るミッキー、対照的な2人ではあるけれど、どっちもちゃっかり勝ち馬に乗ろうとしている点では同じで、癖もあるけど味のある小市民ぶり。
こういったキャラクターに囲まれて庶民性が際立っているのもこの作品が支持された理由なんだろう。
ロッキーが雇われてる高利貸しも、何かとロッキーを気にかけ面倒を見てくれてる(時には師であるミッキー以上に)点では、決して単純な悪人には描かれておらず、むしろ表裏がない分好感が持てるようになっていて、つまりは街ぐるみでロッキーの味方をしているという図式が、いやでもファイトシーンを盛り立てる仕掛けになっているのだ。

映画は約2時間、そのうちロッキーの暮らしぶりを紹介し、チャンプとの対戦が決まるまでが1時間。
ここからクライマックスへ向けて一気に物語は収斂していくのかと思いきや、ポーリーやエイドリアン絡みで人間ドラマが入るのがややまだるっこしいし、そもそもロッキーとエイドリアンの接近が早すぎる気もしないでもないけれど、有名なテーマ曲”Gonna Fly Now”に乗せたトレーニングシーンが出てくると、映画は残り30分。否応なしに盛り上がってくる。

ロッキーとアポロの試合シーンは実は10分ちょっとしかなく、見ている間はそれこそ15ラウンド戦っているのを見ているくらいの充実感があるが、これは演出や編集の上手さ。
そして試合はロッキーが圧倒しているように見せながら(意図的?偶然?)も、判定は僅差でアポロ。
安易にロッキーに勝たせなかったのが映画としての勝因で、これでチャンプとしてのアポロの面子を立てつつハッピーエンドに仕立てることに成功している。

結果的にアポロが勝ったことで続編を作りやすくなっているが、試合後の「リターンマッチはなしだ」という2人のコメントは当時の製作サイドの本音なのかな?

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/18418867/


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by odin2099 | 2015-11-22 09:40 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
公開三日間の先行チケット販売が始まりました。
ジェダイ騎士の皆さんは首尾よく確保出来ましたでしょうか?
初日が金曜日、しかも夜6時半なんていうトンデモな時間なので端から断念しましたが――年末進行の週末に、定時に上がれるほど甘い職場じゃないし、上がれたとしても最寄りの映画館まで時間内に辿り着けるかどうか――、何とか土日を押さえました。後は当日、不測の事態が起こらないことを祈るのみです。

また公開が近付いてきたので、関連書籍も色々と発売されています。
そういえば「エピソード1」の時も色々出てましたねえ。
さすがに「エピソード3」の頃には目新しいものはなかったように記憶してますが、今回は絵本類やジュニア小説など年少のファンにターゲットを絞ったものが目につきます。
第1作からかれこれ40年近く、既にファンも三世代、四世代に跨ってきている証拠でしょう。
そんな中で何点かご紹介。

『スター・ウォーズ論』河原一久
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『どっちのスター・ウォーズ』立田敦子/監修:河原一久
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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 予習復習最終読本』河原一久
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どれも初心者向けではない、かな。

旧作を見続けて来たか、そうでなくてもある程度の知識とか興味がある人が、作品全体をもっと掘り下げて知りたいとか、レアな話が気になるといった人には良いんじゃないかな、というものばかりです。
マニアならば「こんなの知ってるよ」という人も少なくないと思われますが、これらを読むと一端の「通」気取りにはなれると思います。


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by odin2099 | 2015-11-18 18:33 | | Trackback | Comments(2)

by Excalibur
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