【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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ジョン・ウィリアムズ、ハンス・ジマー、ジョン・デブニー、クリストファー・ヤング、レイチェル・ポートマン、トレヴァー・ラビン、ハワード・ショア、デヴィッド・アーノルド、パトリック・ドイル、エリオット・ゴールデンサール、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、ダニー・エルフマン、トーマス・ニューマンらハリウッドを代表する作曲家たちや、ジェームズ・キャメロンら映画監督へインタビューを敢行したドキュメンタリー映画。
「カリコレ2017」での上映を前にWOWOWで放送してくれたので、そちらで鑑賞。

e0033570_22341878.jpg無声映画時代から映画に音楽は付き物で、革新的な存在になったのがマックス・スタイナーの「キング・コング」。
以後、「欲望という名の電車」、「めまい」、「続・夕陽のガンマン」、「サイコ」、「猿の惑星」、「タイタンズを忘れない」、「ショーシャンクの空に」等々、映画音楽史に残る作品を取り上げ、作曲家や音楽関係者、時には本人のコメントと共に創作の秘話に迫っていく。
映画音楽全体の流れと、映画音楽のつけ方の変遷を説明してくれるので、音楽の門外漢にもわかりやすい内容だ。

街中に張り出された映画の宣伝ポスターに自分の名前があると焦りを感じるとか、録音するスタジオによって音楽は変わるだとか、あるいは実際の録音風景に密着しての当事者ならではの発言が興味深い。
モティーフの解説ではハワード・ショアが自作「ロード・オブ・ザ・リング」を例に、その音楽構成について語っているのも貴重だろう。

中でも多くの時間が割かれているのがジョン・ウィリアムズで、「ジョーズ」、「未知との遭遇」、「スター・ウォーズ」、「インディ・ジョーンズ」、「E.T.」、「ジュラシック・パーク」などについてハンス・ジマーが熱く語る姿は印象的だ。
もちろんハンス・ジマーにも時間は割かれていて、「グラディエーター」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」が同業者から絶賛されている。

映画音楽という括りを離れても、一つの映画が「ロッキー」のテーマ曲で幕を開け、「ピンク・パンサー」や「007」、「バットマン」や「アベンジャーズ」、「ハリー・ポッター」、「ブレイブ・ハート」、「トランスフォーマー」、「ファインディング・ニモ」、「カールじいさんと空飛ぶ家」などの名場面を愉しめるなんて贅沢な体験である。

本心を隠してのおしゃべりは楽しいが、音楽は全てをさらけ出すとのハンス・ジマーの言葉は重い。

エンドロールでは「ジェームズ・ホーナーを偲んで」と題して、ジェームズ・キャメロンが「タイタニック」製作当時の思い出を披露。本来は映画本編で大きく取り上げる予定だったのだろう。


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by odin2099 | 2017-07-23 22:35 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
オーディオブックの最後は<特典DISC>。
Disc13は「対談1」(田中芳樹、古川登志夫、塩屋浩三、佐々木望、安達裕章、横溝克文)と「対談2」(榊原良子、佐々木望、安達裕章、横溝克文)、Disc14は「対談3」(郷田ほずみ、安達裕章、横溝克文)と「郷田ほずみ朗読」、それに「対談4」(下山吉光、横溝克文)、最後のDisc15は「下山吉光朗読」を収録。

e0033570_22003515.jpg「郷田ほずみ朗読」で取り上げられているのは、「第5巻九章『急転』より抜粋」、「第8巻五章『魔術師、還らず』より抜粋1」、「第8巻五章『魔術師、還らず』より抜粋2」、「下山吉光朗読」で取り上げられているのは「第5巻第五章『暁闇』」
郷田ほずみ、そして下山吉光演じるヤン・ウェンリーの競演ということになる。

対談では図らずも富山敬の思い出話に終始。同盟側のキャストが揃ったのだから、これは致し方ないところ。劇中でのヤンの死と、現実での富山敬の死がリンクして感じられるのも当然と言えば当然。出演者のみならず、リアルタイムで作品に接していたファンの共通認識でもあろう。

そして「銀河英雄伝説」はまた、思い出の中に還っていくのだ…。


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by odin2099 | 2017-07-22 22:02 | アニメ | Trackback | Comments(0)
「トランスフォーマー」をチェックしている流れの中で、もう一つのハズブロ製ヒーロー映画も気になったのでチェック。
あ、よく見たら”THE RISE OF COBRA”ってもうサブタイトル入ってるね。
邦題では無視されちゃったけど、当初からシリーズ化する気満々だったんだ。

ちなみにこの映画がそれなりにヒットした後、「トランスフォーマー」と世界観共有する構想があったはずなんだけど、どうなっちゃったのかなあ?
「マイクロノーツ(ミクロマン)」も映画化して<ハズブロ・ユニバース>を作るという景気の良いハナシだったんだけど…。
今は<トランスフォーマー・ユニバース>計画だけが生き残ってるようで。

e0033570_23200846.jpg「G.I.ジョー」といえば、僕も小さい頃にちょこっと触れたことのある玩具だけど、この映画は日本でも放送されたTVアニメ「地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー」をベース、ということで馴染みが薄いです。挑戦力を保有してる極秘の多国籍軍といっただけど、指揮系統・命令系統が今一つ不明確。誰の指揮下にあるんだろう?国連?

そんなG.I.ジョーと悪の組織(後にコブラと判明)の抗争を描いてるんだけど、細かいお話すっかり忘れていたからすっげえ面白い。
そうか、こいつとこいつが繋がっていて、裏でこやつが手を引いていて、あいつの正体は実は…?!、と目まぐるしい目まぐるしい。
メイン格のキャラが多過ぎて、途中で「この人誰だっけ?」となるのが玉に瑕だけど、2時間はハラハラドキドキで退屈させない。

シエナ・ミラーもレイチェル・ニコルズもそこそこのセクシーアクションを見せてくれてるので、「トランスフォーマー」なんかより数倍は面白い。
そのうち(お話や人間関係忘れた頃)また見たくなるんだろうなあ。

そういや今回、ブレンダン・フレイザーをやっと確認!
そうか、チョイ役だけどおいしい出番かも。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/11920190/


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by odin2099 | 2017-07-21 23:22 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「パワーレンジャー」を見たから、っていうわけじゃないですが、最初の「ゴレンジャー」を再見。
ベースが第6話と初期の話だけに、まだキャラクターもフォーマットも確立してません。

e0033570_22380894.jpg早朝に基地へ招集されたゴレンジャーたち、欠伸をかみ殺してると「遅いんだよ!」と江戸川権八司令が一喝! こういうシーンは珍しいのかな。
イーグルの機密情報が奪われたというのに、なんとなく呑気なゴレンジャーたちですから、これは仕方ないでしょうか。

今回はアカとミドだけが出動で、あとの3人はお留守番。
アカはオートバイで、ミドはサイドカーで出動ですが、そうなると次の一手を打つときはどうするんでしょうね。アオとキがサイドカーで、モモはさらにお留守番?

――なんて思ってると、結局残りの3人は揃ってバリブルーンで出動です。こういう時、変則的な配車をしてるグループって作劇上も苦労しますね。
アカが単独でバイク、アオとキ、ミドとモモがそれぞれサイドカーという組み合わせにしてると、単独行動をなかなかとらせにくいもんです。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23750718/


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by odin2099 | 2017-07-20 22:39 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
今日は「サイボーグ009の日」!
「サイボーグ009」の連載が始まった記念日です。

というワケで、やっぱり今日は「009」を鑑賞。
名作の誉れも高い、劇場版第2作「怪獣戦争」をば。

e0033570_22561153.jpgこの作品が多分、動く「009」を見た最初じゃないかなあ。
白黒のTVシリーズは見たことなかったし、まだサンライズ製のカラー版が始まってない頃、たまたまTVで放送していたのがこの「怪獣戦争」。
多分ビデオが出る前に2回か3回は見てる筈で、劇場版の1作目にTVでお目にかかったのは、それよりも後なんですよね。
あんまり放送してくれなかったのか、たまたま自分とタイミングが合わなかったのかわからないんですけど。

流石に50年も前の作品ですから、古臭さはもちろん感じます。
原作漫画とは大きくイメージの異なる島村ジョーは違和感ありありですし、子どもを飽きさせないためなんでしょうけど、過剰に盛り込まれたギャグシーンはせっかくのお涙ちょうだいドラマに水を差します。
今ならもっとエモーショナルに、更に涙をたっぷり絞りとるように仕立てることも可能でしょう。絵柄も当然石ノ森タッチに忠実に。

でもこの時代ならではの勢い、熱がなければ、表面だけをなぞった薄っぺらいリメイクに終始してしまうんでしょうなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2449219/
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by odin2099 | 2017-07-19 22:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
新生スパイダーマンのお披露目が「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ならば、ワンダーウーマンが鮮烈なデビューを飾ったのはこの作品。
それまでダラダラと重たいドラマを延々と見せられてきて、その流れを一気に変えてくれたのがバットマンのピンチに颯爽と楯になる彼女の勇姿。
この作品で作られた彼女のテーマメロディは、単独作品「ワンダーウーマン」の予告でも使われ、遂に映画本編でもテーマ曲として流れることに。音楽担当者は別なんですけどね。

e0033570_19414147.jpgしかしワンダーウーマンは格好良いとは思うものの、変身前のダイアナ・プリンスというか、演じてるガル・ガドットの顔立ちは今一つ好みじゃない。
美人だとは思いますが。それに胸元が大きく開いた服を着てるシーンが大半なんですけど、ボリュームの点では非常に残念なことに。
これはかつてTVシリーズで演じていたリンダ・カーターのイメージが強すぎるんでしょうか。

おっと、ワンダーウーマンの話題ばっかでも何なので、映画あれこれ。

冒頭で描かれるブルース・ウェインの過去、両親が殺害された日。
家族で見に行ったのはてっきり「エクスカリバー」かと思い何でこの作品が選ばれたんだろうと悩んでましたが、そっちはCOMING SOONで、NOW HOWINGなのはタイロン・パワー主演の「怪傑ゾロ」でした。
きっとこの映画を見たブルース坊ちゃまの脳裏にマスク姿のヒーロー像がしっかりと焼き付いたんでしょうね。
しかしこの時期、リバイバル公開でもしていたのかしらん?

「マーサが死ぬ!」とスーパーマンに言われて動揺するバットマン。ここでのマーサは「マーサ・クラーク・ケント」でスーパーマン=クラーク・ケントの養母のこと。
一方でバットマン=ブルース・ウェインのトラウマになっている母親の名前もマーサ・ウェイン。
偶然にも二人の母の名前がマーサだったワケですが、そうじゃなかったらバットマンはスーパーマンに止めを刺していた?

さて、死んじゃったスーパーマンですが、そのままで終わるわけもなく、今年公開予定の「ジャスティス・リーグ」では、出番は多くないかもですが当然復活するはず。どんな理由をつけてどうやって帰ってくるのか、興味津々ですな。
その前に単独作「ワンダーウーマン」ですが、うーん、安易なタレント吹替とかやるんじゃないぞ。

【追伸】
ケビン・コスナーの声はなんで津嘉山正種じゃなくて内田直哉なんだ?
スケジュールの問題?ギャラの都合?それとも他に何かあるの?

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24594160/


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by odin2099 | 2017-07-18 19:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
オーディオブック版を聴いていたら、やはり昔のアニメ版が見たくなってきた。
少しずつ新作アニメの情報も出てきてはいるものの、未だにイベントで当時のキャストが呼ばれるのは、それだけ素晴らしい出来だったということ。
始まるとやっぱり見入ってしまう。

e0033570_14111626.jpg全体的に説明口調の台詞が多かったり、特にこのアニメ版オリジナルのシーンやオリジナルのキャラクターの会話など、物語の背景をわからせ進行をスムーズにさせるためのものなのだなということがあからさまで、後になって原作小説を読んだりアニメシリーズを見たりすると若干気になる部分ではあるものの、「銀河英雄伝説」という作品そのもののプロモーションを兼ねた作品の作りとして悪いとは言えない。
一言二言の為に集められた豪華なキャスティングも、いわゆる腹芸が要求される台詞の応酬には不可欠な要素だったかと。
未だ全貌が明らかにされていない新アニメ版が、果たしてこれを越える、今作り直す意義を見出せる作品になっていることを切に願う。

ところで現行のDVD等は「銀河英雄伝説/わが往くは星の大海」ではなく、「銀河英雄伝説外伝/わが往くは星の大海」となっているが、確かに物語は本編ではなく外伝のもので、かつ30分シリーズのフォーマットに適していないので区別は必要なんだろうとは思うが、後になって題名を変更されるのはあまり気分の良いものではない。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3584764/


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by odin2099 | 2017-07-17 14:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17462685.jpg「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をベースにアメリカナイズした「パワーレンジャー」シリーズ1作目を、劇場版としてリメイクした作品で、アメリカ本国から4カ月遅れでの凱旋?公開。

基本は学園ドラマで、問題児だったりオタクだったりといったはみ出し者の高校生たちがひょんなことから出会い、特別な能力を得てしまったことで戸惑い、地球の危機とそれに立ち向かう運命を知らされるものの、思うようにその能力を発揮することが出来ずに苛立ち、葛藤する、というのがメインのストーリー。

出演はジェイソン・スコット/レッド・レンジャーにデイカー・モンゴメリー(声:勝地涼)、キンバリー・ハート/ピンク・レンジャーにナオミ・スコット(声:広瀬アリス)、ビリー・クランストン/ブルー・レンジャーにRJ・サイラー(声:杉田智和)、トリニー/イエロー・レンジャーにベッキー・G(声:水樹奈々)、ザック/ブラック・レンジャーにルディ・リン(声:鈴木達央)、リタ・レパルサにエリザベス・バンクス(声:沢城みゆき)、ゾードンにブライアン・クランストン(声:古田新太)、アルファ5の声はビル・ヘイダー(山里亮太)、監督はディーン・イズラライト。

アイアンマンやスパイダーマン、バンブルビーなどの固有名詞を出すのはどうかと思うし、メンバーの一人トリニーがLGBTなのは現代的な設定なのかもしれないが、こういった要素は必要不可欠なのだろうか。
またセクシーな女幹部枠かと思っていたリタが期待外れ(?)だった分、思いがけずキンバリーにセクシーショットがあったり(清楚なヒロインじゃなくビッチなチアガールという設定)と、決してお子様向けじゃなく、ティーンを含めて幅広い層を狙っているのはわかるのだが。

e0033570_17455194.jpgそして2時間強の映画だが、ようやく覚醒してパワーレンジャーとなるのは終盤のみ。第1話の拡大版としても些か長すぎるが、その分各々のキャラクターはじっくりと描かれているので(揃いも揃ってティーンエイジャーには見えないが、これは役者の実年齢考えれば仕方ない)、パワーレンジャーたちの戦いっぷりや巨大ロボット(メガゾード)への合体が行き当たりばったりではあるものの、思っていたよりも楽しめた。
昨今のアメコミヒーローたちとの差別化は、一応は図られてると言っても良いだろう。

最後には6人目の登場を匂わせ続編への布石は打っているが、内容に関して総じてあまり良い評判を聞かなかっただけでなく興行的にも微妙とのこと。頼みの中国市場も惨敗で、残るは日本でどれだけ稼げるかで「次」が決まるらしい。
キンバリー役のナオミ・スコットがディズニーの実写版「アラジン」で、ヒロインのジャスミン姫役に抜擢されたというおめでたいニュースが流れて来たが、ライバル作品犇めく夏興業戦線の中でこれが追い風になるかどうか。

ただ、変身や名乗りポーズもなく、みんな揃っての必殺技もないグループヒーロー物を、<スーパー戦隊>とは呼べない。アメリカナイズされた<スーパー戦隊>などではなく、これは全く別のヒーロー映画だ。
その上で、この作品の続編は見てみたい。せっかくパワーレンジャーになれたものの、ヒーローらしい活躍は殆ど見せてくれていないので。

ところでこの作品、セールス対象からして<字幕スーパー版>より<日本語吹替版>がメインなんだろうと思うが、どういう経緯で起用されたのかはわからないがタレント吹替は可もなく不可もなく。
しかし以前にも書いたけど、芸人吹替は嫌悪感しかもたらさないのでやめて欲しい。


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by odin2099 | 2017-07-16 17:49 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19533682.jpg「のぼうの城」に続いて和田竜の小説「忍びの国」を、自らの脚本、中村義洋の監督で映画化。
出演は大野智、石原さとみ、鈴木亮平、知念侑李、マキタスポーツ、でんでん、満島真之介、きたろう、平祐奈、立川談春、國村隼、伊勢谷友介ら。
映画版の「のぼうの城」を見た時も思ったのだが、今回も小説を読んで受けたイメージを裏切るキャストが多い。それでも面白ければ問題ないのだが…。

まずは主人公の無門。
凄腕の忍びでありながら怠け者で、時折醒めた飄々とした面を見せるものの、惚れた女には徹底的に尻に敷かれまくるというギャップが魅力のキャラクターなのだが、スクリーンに映し出されたのはチャラチャラして周囲に流されやすい底の浅い男でしかない。

対する織田信雄も、最初のうちこそバカ息子と見えているものの、その内面にはかなり屈折した感情を抱き、この戦を通じて成長する人物として描かれていくはずなのだが、最後まで癇癪持ちの駄々っ子という殻からは脱しきれなかった。

e0033570_19530692.jpg得体のしれない十二家評定衆の面々の演技合戦や、忍びの技の過剰な描写も、マンガならマンガに徹すればそのバカバカしさを愉しむ気持ちにもなれようが、中途半端なお笑い要素は寒いだけ。かといって時代劇のリアリティを追及している訳でもない。
そもそもきちんとした時代劇のお芝居が出来る役者が國村隼くらいしか見当たらず、しかも序盤で姿を消してしまうのだから土台は無理な話。

小説版は楽しく読み、その映画化作品にも大いに期待していたのだが、何とも残念な結果になってしまった。作品と乖離した主題歌をはじめ、音楽も画面を越えての自己主張が強すぎる。
ただ石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介の熱演には拍手を送りたい。


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by odin2099 | 2017-07-15 19:57 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
ユニバーサル映画がベラ・ルゴシを主演に迎えて製作した「ドラキュラ」映画で、ブラム・ストーカーの小説の正式な映画化作品としてはこれが最初になるらしい。
監督はトッド・ブラウニング、ヴァン・ヘルシング教授役にエドワード・ヴァン・スローン、ジョン・ハーカーにデヴィッド・マナーズ、ミナにヘレン・チャンドラー、レンフィールドにドワイト・フライほか。

e0033570_20200737.jpgタイトルバックにいきなり「白鳥の湖」が流れるので驚くが、後は本編中に音楽は一切流れず(劇中音楽としてはチラっと流れるが)、ゆったりとしたテンポに俳優たちの大仰な演技、というのは今日の目で見るとかなり辛いものがある。
約四半世紀ぶりに見直してみたものの、歴史的意義は見出せても純粋に楽しめたとは言い難かった。

ただドラキュラのというか、吸血鬼のというか、その表現方法で興味深く感じたのは直接的な吸血シーンが描かれないこと。牙も見せず顔を近づけただけで終わってしまうのだ。
棺桶から出るシーンもなく、蓋が空いて手が出てきたと思ったら次のカットでは棺のそばに立っていたり、コウモリや狼に姿を変えることは暗示されてはいるものの、変身するショットは皆無。
鏡に映らなかったり、十字架を嫌う仕草はあっても「ドラキュラ=吸血鬼」は明確ではなく、ヘルシングの台詞でのみ説明しているのだ。

技術的にリアルに表現するのが困難だったのかもしれないし、幅広い観客層にアピールするために敢えて恐怖心を煽ったり残酷な描写を避けたのかもしれないが、観客に想像の余地を残していることで、逆にジワジワと浸透してくるという、こういった恐怖演出もありなのだなと感じさせてくれた。

現在ユニバーサルは<ダーク・ユニバース>というプロジェクトを展開中だが、いずれこの作品のリメイク(リブート)にお目にかかれる日も来るのだろう。


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by odin2099 | 2017-07-14 20:23 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

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