【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

<   2018年 01月 ( 19 )   > この月の画像一覧

永井豪が手掛ける漫画では「マジン・サーガ」や「Zマジンガー」、アニメでは「マジンカイザー」、「真マジンガー/衝撃!Z編」等々リメイクやリブートは数あれど、自分にとっては唯一無二、TVアニメ版「マジンガーZ」の世界観を受け継いだ続編という触れ込みのこの作品、期待しないわけがない!

……いや、実際は不安で一杯だった。
これまでのリメイク、リブート作品同様、失望するのが怖かったからだ。

e0033570_20400125.jpg劇中では明確にされていないが、設定によれば「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」終了から10年後の世界。人類は光子力によって飛躍的に発展を遂げているようだ。
剣鉄也は軍人となり、炎ジュンと結婚してやがて父親になろうとしており、一方の兜甲児は戦闘の現場を離れ科学者の道を歩んでいる。弓教授は政界へと転じ、新しくなった光子力研究所の所長には弓さやかが就任。甲児の弟シローもまた軍人となってる。

武器の使用にはいちいち許可が必要で、量産型マジンガーが跋扈している世界というのは、まあ「あり」といえば「あり」だろうが、自分の見たかった未来図ではなかった。
ともあれ、そういう10年後の世界を舞台にマジンガーが復活する、ということだ。

甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャ、弓首相、せわし博士、のっそり博士、それにみさとと、驚くほど旧作のキャラクターは大事にされている。
マジンガーZ、グレートマジンガーだけでなくビューナスA(レプリカか?)、ボスボロット、重戦車Zなども健在。現代的にリファインされているのは残念だが、オリジナルへのリスペクトは伝わってくることは伝わってくる。

e0033570_20395076.jpgマジンガーの使用する武器も網羅。グレートはニーインパルクキックやバックスピンキックを繰り出すし、Zもアイアンカッターや大車輪ロケットパンチ、サザンクロスナイフ、冷凍光線と比較的マイナーな武器も使用する。
ボロボロになりながらも戦い続ける「鉄の城」のイメージは今回も健在だ。

思っていた以上に「マジンガーZ」だった。
原作漫画のエピソードを組み込んだり、他の永井豪作品からキャラクターやシチュエーションを借りてきたりということもなく、きちんと「マジンガーZ」及び「グレートマジンガー」の正当な続編となっていた。
単純に一本の長編作品として愉しめるものになっていた。
例えその世界観、物語の展開、キャラクターの置かれた状況が自分好みのものではなかったとしても。

しかし多くの人にとっては些細なことだと思うが、自分としてはどうしても得心のいかない点が幾つか。
例えばキャスティング。
往時のキャストを揃えるのが無理なのはわかっている。仮に呼べたとしても違和感が先に立ってしまうだろうことは想像に難くない。だが正当な続編を標榜する以上は、イメージは引き継いでもらわなければならない。

兜甲児、剣鉄也、弓首相…皆キャラクターが軽く、また若すぎる。10年を経た設定であるにも関わらずだ。
特に剣鉄也、なまじっかデザインが旧作踏襲なだけに余計違和感が募った。
石丸博也に似たタイプということを考慮して兜甲児役に森久保祥太郎を起用したのなら(個人的には似てるとは思っていないが)、何故野田圭一と全く声質の異なる剣鉄也が誕生したのか。

e0033570_20402762.jpgそして音楽。今回は旧作の渡辺宙明に代わってご子息である渡辺俊幸を起用している。
主題歌は「マジンガーZ」をそのまま新アレンジ、新録音で使い、旧作ファンへの目配せもされている。
いや違う。主題歌だけではダメで、「マジンガー」には全編に宙明サウンドが必要なのだ

Zの出撃シーンには流石に「Zのテーマ」をアレンジしたBGMが流れるが、中途半端にフレーズを聴かされてはかえってフラストレーションが溜まる。何故主題歌同様、そのまま流してくれなかったのか。
独立した楽曲としては素晴らしくても、この音楽は「マジンガーZ」の音楽ではない。

「宇宙戦艦ヤマト2199」、その続編「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」では、宮川泰の音楽をご子息・宮川彬良が忠実にトレース、またはアレンジを施して使用し、新たなシチュエーションやキャラクターの為には新曲を書き下ろしている。そのスタイルを是非ともこの「マジンガーZ」では取り入れて欲しかった。

実際「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」に端を発した復活した<宇宙刑事>シリーズの諸作品では、オリジナルの宙明サウンドを活かしつつ、別の作曲家とのコラボを実現させている。
その同じことが何故「マジンガー」では出来なかったのか。

そしてエンディングに流れる新曲。全く「マジンガーZ」にそぐわないメロディ。
オープニングがかつてのTV版へのオマージュならば、当然エンディングもそうあるべき。
この物語展開ならば「ぼくらのマジンガーZ」もしくは「空飛ぶマジンガーZ」こそ相応しい。

e0033570_20401543.jpgかつてOVA「マジンカイザー」が作られた時、兜甲児、弓教授、Dr.ヘル、あしゅら男爵にオリジナルキャストを呼び戻しファンを狂喜させながらも、宙明サウンドが流れないことで失望を味わったが、今回もそれに近いものがある。
これがリメイクやリブートなら諦めもつくが、れっきとした続編である以上、絵だけでなく音にもこだわりを持って欲しかったのだ。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を見た時に「納得はしてないが面白い」と感じたが、この作品にも同様の感想を抱いた。

そうはいっても、例えモールドが入った新生マジンガーZの姿に違和感を覚えつつも、機械獣軍団を相手に大スクリーンで奮戦する勇姿には涙を禁じ得ない。

どうやらTVシリーズだけでなく劇場版シリーズも包括した世界観の上にこの物語は構築されているようだが、「UFOロボ グレンダイザー」との関係性が今一つ不明確なのと、Dr.ヘルやあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らの復活の理屈付けが定かではないこともあるので、これをステップとして新たな魔神伝説が第二章、第三章と続くのならば大歓迎だ。今度はグレートをフィーチャーして、TVで決着のついていないミケーネ帝国・闇の帝王との最終決戦篇なども望みたい。
[PR]
by odin2099 | 2018-01-15 20:45 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<日本語吹替版>、<字幕スーパー版>ときて、3回目は<3D吹替版>。
ぶっちゃけ、この映画を3Dで見る必然性は殆どない。
もう大作映画を無理して3D化する必要はないんじゃないか。

「フォースの覚醒」のハン・ソロは「大物スターのゲスト出演」という色合いが濃かったが、この「最後のジェダイ」のルーク・スカイウォーカーは紛れもなく主役の一人。
ルークというキャラクターには、まだ中心で活躍できるだけのポテンシャルが残った形での三部作の終焉だったが、10年前20年前ならともかく、三部作完結――「ジェダイの帰還」から30年を経ての新作ともなればこのぐらいのポジションが相応しいのだろう。物語への関与具合で言えば「新たなる希望」時のオビ=ワン・ケノービを凌いでいる。

e0033570_18595316.jpgそれにしてもジェダイとは、ジェダイマスターとは、過ちを繰り返しなかなか先へと進めない存在らしい。
ヨーダ然り、オビ=ワン然り、そしてルーク然り、常に過ちを繰り返す。ヨーダはドゥークーを、オビ=ワンはアナキンを、ルークはベン・ソロを導きそこなった。
ヨーダとオビ=ワンはルークを得たが、はたしてルークはレイを正しく導いたのか。
やはり「ジェダイは滅びるべき」なのかもしれない。

そのルークに代わって主役の座に就くのはレイと、そしてカイロ・レンことベン・ソロなのか。
「フォースの覚醒」ではレイ、フィン、ポー・ダメロンVSカイロ・レン、スノーク最高指導者という図式だったが、今回スノークが退場し(といってもEP9で復活してこないという保証はないが)、フィンがメインストーリーから脱落気味。
ポーは当初の予定では「フォースの覚醒」序盤で命を落とす軽い役回りだったとは思えないほど重要人物になりつつあるが、どうやら物語全体を引っ張る役目はレイとベンに託された感がある。

レイは本当に「何者でもない両親」から生まれ、そして捨てられた名もない存在なのか。
ベンは己の野望、そしてダース・ベイダーを継ぐという気概の中に朽ち果てるのか、それともダークサイドからライトサイドへ帰還を果たし、秩序とバランスをもたらすのか。
「フォースの覚醒」で提示された謎の数々を「最後のジェダイ」ではあっけなく片付け、肩透かしを食らった感があるが、それを受けてのEP9がそれを更に進めるのか、それともまた新たなどんでん返しがあるのか。JJのお手並み拝見といこう。

個人的にはレイアの退場に説得力を持たせてくれることと、物語の締めくくりに際してはやはりルークに立ち会っていて欲しいと願っている。
また今回ヨーダが再登場したが、出来得ればオビ=ワン、アナキン、それにランド・カルリジアンにもサーガに関与して欲しいところだが、それは贅沢な望みか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/26269668/
http://odin2099.exblog.jp/26410542/
[PR]
by odin2099 | 2018-01-14 19:02 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
この作品も毎年のように見直しております。
見直す度に侍たちが愛おしくなってきますね。

残念なのはこの映画が3D作品として作られているのですが、劇場公開時に3Dで見ることが叶わなかったこと。
以前出たDVDは昔懐かしい赤と緑の眼鏡で見ることのできる3Dヴァージョンも収録されていましたが、元の色が伝わらない味気ないものですし、3D効果のほどもしれたもの。
最近出たBlu-rayのBOXには本来の3Dヴァージョンも収録されてますが、今度は自宅に観賞設備がない…。

結局夏の<スーパー戦隊>映画の3D化はこの「シンケンジャー」と翌年の「天装戦隊ゴセイジャー」で打ち止めとなってしまった、ということはその出来も推して知るべきなのかもしれませんが、それでも一度は劇場のスクリーンできちんとした形で3D映像を愉しみたいものです。

e0033570_08092752.jpg3D作品として作るために制約があったのか、この作品は通常より短めの尺。テレビ版の1エピソード以下の分量しかありません。
が、そこを逆手にとって、いわば前後編の「後編」のような構成にし、適度なお笑いというか微笑ましいシーンも交えながら、侍たちの悲壮感、そしてクライマックスでの爽快感も盛り込まれており、ぎゅっと濃縮したような密度のドラマを作ることに成功しています。

この映画一本だけで「侍戦隊シンケンジャー」という作品がどういうものかは掴めないと思いますが、時代劇のリズム、パターンを持った<スーパー戦隊>シリーズの中では異色の存在で、その立ち回りを含めた画面構成と、高木洋の音楽との相乗効果の素晴らしさの一端は伝わるかと。

そういえば今年の<スーパー戦隊>最新作「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の音楽担当は、「シンケンジャー」以来の高木洋の登板だとか。
それだけでちょっと興味が湧いてきてます。

それにしても「シンケンジャー」も来年で10年。
ともなれば引退したり音信不通のキャストが出たりする頃ではありますが、メインキャストは一人も欠けることなく活躍。
となれば再結集、完全新作の製作を願ってしまうところなのですが、逆に売れっ子がいる故にまたハードルが高くなってしまっているのでしょうね。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/10811238/
http://odin2099.exblog.jp/12277783/
http://odin2099.exblog.jp/21394905/
http://odin2099.exblog.jp/25138555/
[PR]
by odin2099 | 2018-01-14 08:13 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<マーベル・シネマティック・ユニバース>の3作目にして「アイアンマン」の続編。
今のところ前の作品のラストから直接繋がっている<MCU>はこれだけ。
これから作られる「スパイダーマン」の2作目は「アベンジャーズ4」の直後から始まるという話だが、「アベンジャーズ4」がどう終わり「スパイダーマン2」がどう始まるのか、その答えがわかるのは来年の夏だ。

ただアバン部分こそ「アイアンマン」のラストシーンを引き摺っているが、タイトルクレジットが終わって本編が始まると、時間経過を置いて「6カ月後」となる。
その間にトニー・スターク自身も、彼を取り巻く環境も大きく変わり、あれ?トニーの親友ローディがすっかり別人に?!

e0033570_08223233.jpgすったもんだがあって前作のテレンス・ハワードは降板、この作品以降はドン・チードルが演じるようになったからだが、同じ黒人とはいえこの二人もまるでタイプが違う。
ブルース・バナーがエドワード・ノートンからマーク・ラファロに変わったほどの衝撃はないものの、マーベル・スタジオは代役を立てる際に元の役者に似ていることは考慮してないのかな、と思ってしまう。
これも、もしテレンス・ハワードが続投していたなら、トニーとローディの関係にももっと深みが出たんじゃないかなあと考えるとやっぱり勿体ない思いの方が強い。

今回一番の儲け役はハッピー・ホーガンじゃないかと思うけれど、色々な意味で注目なのはナタリー・ラッシュマンことナターシャ・ロマノフことブラック・ウィドウ(ややこしい)。
スカーレット・ヨハンソンもこの頃は可愛げがあるというか、初々しい感じがして良かったなあ。

「アベンジャーズ」で再登場して以降はその活躍ぶりがあまりに超人化しすぎてる気がするのだけれど(周りにいるのが超人ばっかだから仕方ないけど)、この作品における彼女は地に足がついたというか、あくまでも凄腕のエージェントの範囲に留まってる気がする。

また「アベンジャーズ」以降の彼女は比較的露出が抑えめになるのだけれども(スカーレット・ヨハンソンが妊娠していたりといった事情もあるのだろうけど)、この作品では車の中での着替えシーンでセクシーな下着姿をチラっと見せてくれたり、戦闘コスチュームの時も胸元を開けてくれたりとサービス精神旺盛。そして吹替の声も米倉涼子じゃなく佐古真弓だから、がさつじゃなく品の良さも感じられ出色だ。
以前から「企画はある」と伝えられる彼女の主演作品の実現に、最近一歩近づいたとの報道が流れたが、ヨハンソンが健在なうちになんとか添え物じゃない彼女が見たいもんである。

【ひとこと】
スターク・エキスポにいたアイアンマンのお面を被った少年、これが後のスパイダーマン、ピーター・パーカーだというのは、そのうち本当にオフィシャル設定になっちゃうのかな。
後付け設定でも、こういう解釈が出来るというのは面白いなとは思うんだけど。
似たような例では<DCFU>の「マン・オブ・スティール」に、密かに(?)アクアマンが出演してる、というのもあるけれど。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/12788410/
http://odin2099.exblog.jp/16241370/
http://odin2099.exblog.jp/19474363/
http://odin2099.exblog.jp/22748725/
http://odin2099.exblog.jp/24036415/
http://odin2099.exblog.jp/24929011/


[PR]
by odin2099 | 2018-01-13 08:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21595410.jpg創立125周年を記念し、1年で50公演を行うという世界一周ワールドツアーに密着した、RCO初の公式記録ドキュメンタリー映画。

普段は見ることの出来ないリハーサル風景や楽団員の素顔、訪れた地域で出会った人々のインタビューなど貴重な映像の数々…なのだけれども、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、世界最高峰と言われるオーケストラの魅力を掬い取っているとはとても言えない。

オーケストラを掘り下げたいのか、旅景色を収めたいのか、一本の映画としてのコンセプトが不明確で、ツアーに密着したのならその土地土地の観客の反応などを盛り込んでほしいし、オーケストラの魅力を伝えたいなら、ツアーではなく普段の公演の裏側や、その歴史について触れた方が良いだろう。


[PR]
by odin2099 | 2018-01-12 22:00 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(0)
やっぱりマジンガーはいいな、ということで今度はコレ。
<マジンガー>の劇場用新作の3本目で、TVシリーズの存在を無視した初めての作品。
e0033570_20415838.jpg
「マジンガーZ対デビルマン」は現在進行形の「マジンガーZ」の番外編に既に放送終了した「デビルマン」の後日談をプラスした形だったし、「マジンガーZ対暗黒大将軍」は「マジンガーZ」最終回の先取りという意味合いが強かったけれど、今回の映画は「グレートマジンガー」とも「ゲッターロボ」のどっちにも属さない、マジンガーとゲッターが共存してるというパラレルワールドが舞台なのだ。

なので両雄がどういう関係で普段は何やってるのかがよくわからないのだけど、謎の円盤や宇宙怪獣の出現に、最初は対抗意識むき出しでいがみ合っていた両雄が、強大な敵を前に手を組み、遂にはこれを撃退して友情を育む、という展開はストレートでわかりやすいし、なんといっても渡辺宙明、菊池俊輔の両巨匠の奏でるゴキゲンなミュージックをバックに、神谷明の、野田圭一の、武器名の連呼が実に心地よい。
e0033570_20420581.jpg
物語の主軸がグレートマジンガー側にあり、クライマックスに差し掛かるバトルシーンに音楽が一切流れないなどの不満点はあるものの、全盛期のロボットアニメの魅力は十分に伝わってくる出来栄えだ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2738141/
http://odin2099.exblog.jp/19801481/
http://odin2099.exblog.jp/22815075/
http://odin2099.exblog.jp/25363101/


[PR]
by odin2099 | 2018-01-12 20:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<マーベル・シネマティック・ユニバース>の二本目。
日本での公開順で言えばこれが一本目。「アイアンマン」より先に公開された。
といってもアメリカ公開後すぐに日本に来たわけじゃなく、公開は約2カ月後。「アイアンマン」が5カ月ぐらい遅れて公開されたといえば、当時この二本が特に期待されていたわけじゃなかったことが窺える。
それでも「ハルク」は夏休み真っ只中の8/1に公開されているが、その大半は吹替版。しかもタレント吹替だったのだから、少なくても夏休み興行のメイン番組ではなかっただろう。

e0033570_19441700.jpg斯様に日本では不遇だったこの作品だが、結果的に<MCU>全体でも不遇な存在に。
その最大の原因は主演のエドワード・ノートンとの軋轢で、フェイズ1の単独ヒーロー作品はいずれも三部作となり、フェイズ2、3の作品も続編、続々編が動いているにも関わらず、この「ハルク」には続編がない(これは権利関係の問題も絡んでいるのだが)。
ロス将軍は後に「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」に再登場したが、この作品の他のメインキャラクター、バナーの恋人ベティ、アボミネーション/ブロンスキー、Mr.ブルーことスターン博士らは現段階で再登場の予定はない。いずれも続編が作られればそれぞれドラマが用意されていただろうに。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」以降、バナーはブラック・ウィドー=ナターシャと良い仲になりつつあるが、ベティのこと忘れちゃったんだろうか。
しかし今更リヴ・タイラーが復帰したところで、マーク・ラファロ演じるところのバナーとでは釣り合いが取れないだろうから、仮にベティが再登場したとしてもキャストは変更になるのかもしれない。

<MCU>では唯一ヌードシーン(というほど大げさなものじゃないが)があったり、ヒロインの露出が高めだったりと全体的にアダルトムードが高めの本作は、作品のトーンそのものも<MCU>では異端になってしまった。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8504915/
http://odin2099.exblog.jp/16185055/
http://odin2099.exblog.jp/19466280/
http://odin2099.exblog.jp/22733419/
http://odin2099.exblog.jp/23986945/
http://odin2099.exblog.jp/24907953/
[PR]
by odin2099 | 2018-01-11 19:46 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(1)
タフでセクシーなトレジャー・ハンター、ララ・クラフトが、お宝を巡って大冒険を繰り広げるというアクション映画。

世界的に大ヒットした同名ゲームソフトの映画化だということだけど、映画になるまでその存在すら知らなかった…反省。
なのでゲームと比べてどう、というのはわからないけれども、少なくてもララを演じたアンジェリーナ・ジョリーはゲームファンにも納得のキャスティングだと聞く。

内容は女性版<インディ・ジョーンズ>といった趣きだけど、正直言って設定もわかりづらいし面白くもない。ところがスタントを殆ど使わず、文字通り身体を張ったアンジェリーナ・ジョリーのおかげで、映画自体は救われた。

見所はズバリ、アンジェリーナそのもの。
ただし、どうしても目が行ってしまうその胸元は、ちょっとやりすぎだろう。厳寒のシベリアでも薄着だし、そもそも無理矢理作り上げて強調してるのが目立つ。

なお、ララの父クラフト卿を演じているのが、アンジェリーナの実の父親ジョン・ボイド。不仲が伝えられる二人の共演も話題だったが、結局絶縁状態になってしまったようだ。

以上、「しねま宝島」からの転載。
これまた新作が来るので、その前のおさらい。

e0033570_06344355.jpgララの同業の小悪党的トゥームレイダーを演じてるのはダニエル・クレイグ。
6代目007を襲名するのは5年後で、この時は結構なチャラ男。当時は何とも思わなかったけど、逆に今見るとかなり違和感があるな。それだけ007のイメージが強くなってるってことだろうけど。

ララと敵対する組織はイルミナーティ。
ピラミッドなんか出されると、おお、「ダ・ヴィンチ・コード」!などと思ってしまう。
あれが出版され、ベストセラーになるのはこの2年後のことだから、ネタとしては先取りしてる、というよりも使い古された定番ネタだったってことかな。

しかし謎解き含めてお話はサッパリ面白くない。
悪役がステレオタイプでストーリー展開にひねりもない。
粗筋なぞってインディを女性に置き換えました、ってだけで、シナリオがこなれてないのが根本的な問題だろう。

今度の新作のララ・クロフト役はアリシア・ヴィキャンデル。アンジーに比べると華奢でちょっと心配。
アンジーなら放っておいても何とかするだろうと思えるタフさを感じるが、アリシアだと守ってあげたくなる……ってほどじゃないか。「コードネーム U.N.C.L.E.」では十分に頑張っていたしね。
でも改めて見るとアンジーのメリハリボディが懐かしい。
おっぱい盛りすぎで、しかも胸ポチまであるのはやりすぎだと思うけど。
[PR]
by odin2099 | 2018-01-11 06:37 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
元々は「日本アニメ(ーター)見本市」のために作られた短編作品で、後に長編化されNHKで放送されたものを、音響面をリニューアルして劇場公開。

…ということは知っていたが、ストーリーやシチュエーションに関しては一切予備知識なしで鑑賞。

e0033570_20044454.jpgいきなり第二次大戦か、と思うような戦争シーンが始まり、なんだなんだ?と思ってると龍が現れ、世界観が全く掴めないまま一気に物語世界に。
主人公の少年は一度死んだらしいのだが、龍の力によって転生させられ、敵国の、龍のお世話をする面々の元へ送り込まれる。なんだか富野由悠季の「リーンの翼」みたいだな、と思う間もなく、少年は少女と出会い、ボーイ・ミーツ・ガール、少年少女の冒険物語が始まる。
こういう物語をこそ、スタジオジブリは作るべきだったよなあ。

龍の歯に救う虫歯菌の描写はなんだかジブリっぽいし(「もののけ姫」のタタリ神っぽい)、途中で「ゲド戦記」のクモっぽいキャラクターは出てくるし、それでも龍の描写やら何やらは、スタジオカラー製作だからなのかどことなく「エヴェンゲリオン」っぽいし、極論を言っちゃうと「エヴァ」をジブリっぽく作りましたという感じ。
トミノ、アンノ、ハヤオの良いとこ取り、と評したら安直すぎるかな。

ラストが延々と少年のモノローグで終わっちゃうのはどうなのかと思うし、何となく続編も作れそうだけど、その結果として下手に世界観を掘り下げたら台無しになっちゃうかなあ、なんてことを思いながら帰路に就いた。

ヒロインの声は千眼美子こと清水富美加。やっぱり彼女は達者だな。
脇に山寺宏一、林原めぐみがいるのが「エヴァ」っぽい。
主人公は岡本信彦、他に松尾スズキ、名塚佳織、徳本恭敏、高木渉、櫻井孝宏、津田健次郎ら。
[PR]
by odin2099 | 2018-01-10 20:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
凄腕の殺し屋がマフィアに襲われ、気が付くと性転換手術によって女にされていた!
殺し屋は復讐のため施術を行った女医を探し出そうとするというお話で、女に改造された殺し屋フランク・キッチンにミシェル・ロドリゲス、狂気の女医ジェーンにシガニー・ウィーバー、そして監督はウォルター・ヒル、という布陣。

e0033570_20114971.jpgミシェル・ロドリゲスは性転換前の、つまり男も演じているのだが、股間はぼかされているもののオールヌードのシャワーシーンやベッドシーンがあり、それはどうやって撮影したものか。特殊メイクを施して、と説明しているが、それだけでなくCG合成なども行っているのだろう。それ以外のシーンでは顔は髭で覆い、ラフな服装で誤魔化そうとしてるが、声やちょっとした動作では多少の違和感は拭いされない。
一転して女性になってからもオールヌードを披露してるが、こちらは逆に女性の身体だからこその男性らしい行為、仕草が決まっているので、難役をこなしたことは評価出来る。

バカバカしくも面白くなりそうなシチュエーション、ストーリーが用意されているのだが、映画は今一つ弾けない。
囚われの身となったジェーンが精神鑑定を受けるシーンと、フランク自らが語る回想シーンが交互に出てくるのだが、ぶっちゃけ女医のパートはなくても映画としては成立するし、なまじっかそちらに時間を割いてる関係で、せっかくのミシェル・ロドリゲスの熱演が霞む。存在感という面ではやっぱりシガニー・ウィーバーに分がある。

それにミシェル・ロドリゲスの銃を構える姿などは格好良いものの、思いの外アクションシークエンスは少なく、実に勿体ないなという印象が残った。
余計な要素抜きに、純粋にこのフランク・キッチンのキャラクターだけを取り出して続編を作ったら、案外ユニークなアクションシリーズ物に化けるかも。


[PR]
by odin2099 | 2018-01-09 20:12 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
ブログトップ