【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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「暁の蜂起」の首謀者として責任を取らされ、除籍させられたシャアは地球へ。ジャブローの基地工事現場で働くことになったシャアは、そこでララァという不思議な少女と出会う。その一方で、事件を政治的に利用とするザビ家。デギンは地球連邦政府に対し、高圧的な態度に出る。
そんな折、アナハイム社でモビルスーツ開発に携わるテム・レイは、軍からジオンのモビルスーツ開発に関する極秘情報と、恩師ミノフスキー博士がジオンから連邦へと亡命を希望しているとの極秘情報を得る。
博士を迎えるために月へと向かうテム。だが亡命の動きはキシリアの察知するところとなり、皮肉にも博士が開発したモビルスーツが実戦配備されることになった。
連邦もモビルスーツを投入し博士の救出に当たろうとするが、ジオンのモビルスーツの圧倒的な性能の前に、テムの眼前で博士は命を落としてしまう。
そしてジオン共和国はジオン公国と名を変え、地球連邦政府に対し独立戦争を挑むのだった。

e0033570_21423596.jpg「シャア・セイラ編」の完結編。
といっても過去作からの流用シーン以外にセイラの登場はない。
代わって登場するのがララァ・スン。早くもシャアとの間にニュータイプ的な共感を生み出しているが、両者ともまだそれには気付いていない。
また総じてシャアの出番も少なめで、実質的な物語の牽引役はアムロの父テム・レイ。
そして必然的にアムロの登場シーンも増え、いよいよ本編の主人公の本格的なお披露目が始まったというところ。
アムロに引きずられるように出て来たフラウ・ボゥも新鮮で、クラスメートとしてカイ・シデンやハヤト・コバヤシも姿を見せる。

アクション面では史上初のモビルスーツ戦が愉しめる。
ジオンは5機のモビルスーツを出撃させるが、これを駆るのがランバ・ラル、ガイア、オルテガ、マッシュ、そしてシャア。後の「青い巨星」「黒い三連星」「赤い彗星」の揃い踏みというのも、ファンには堪らないところか。
違う意味で愉しめるのが、何故かこのシリーズではお色気担当となっているキシリアの暗躍シーン。ゴージャスなセクシー美女に変身とは、部下ならずともビックリ。

そして当初は「シャア・セイラ編」のみの映像化とアナウンスされていたシリーズの続行も決まり、今度は「ルウム戦役編」。
2017年秋に「V 激突 ルウム会戦」、2018年には「VI 誕生 赤い彗星」と二部作で描かれるようだ。


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by odin2099 | 2016-11-21 21:46 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(2)
『スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」/岡田斗司夫の空想政治教室』 岡田斗司夫

e0033570_18012456.jpg「中学2年にもわかる政治学」を目的に書かれた本だそうです。
現実の政治についてあーだこーだ解説しているワケではなく、それをフィクション世界に置き換えるとどういうことなんだろうか?という感じです。
例えばイギリスのEU離脱は、ジオン公国の独立戦争に準えてます。
それによって「つまりこういうことなんでしょ?」とわかりやすく伝えることが目的ということなのでしょう。

タイトルと違って実際のところは「スター・ウォーズ」よりも「バットマン」や「スーパーマン」等のアメコミや「機動戦士ガンダム」からの引用が多いですが、色々な視点から物事を捉えることが出来るという点で面白い一冊だと思います。


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by odin2099 | 2016-09-17 18:02 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_20164100.jpgキャスバルがテキサス・コロニーを出て、ジオンへ入国しようとしているとの情報を得たキシリアは、密かにキャスバル暗殺を計画する。だがエドワウことキャスバルは、自分と瓜二つのシャアと入れ替わることで危地を脱し、シャアになりすまして士官学校へと入学する。
士官学校では学科、実技ともトップの成績を残すシャア。ザビ家の末子ガルマにはそれが面白くない。が、やがて自分を特別扱いしないシャアに好感を抱き、信頼を寄せるようになる。
しかし本物のシャアを知っていた同級生のリノは、旧友シャアのあまりの変貌ぶりに違和感を抱き、やがて驚愕の真実に辿り着く。

コロニー周辺で連邦軍の戦艦とジオンの物資輸送船が衝突し、コロニーに甚大な損害を与えるという事件が起こり、ジオンでは連邦政府からの独立運動の機運が高まってきていた。
鎮圧に乗り出した連邦軍によって人民に犠牲者が続出、両者は一触即発の状態に陥ってしまう。ザビ家でもこれを軍事的に利用しようと画策するギレンと、戦争を回避しようとするデギンとの間の温度差が浮き彫りになっていた。
そんな中シャアは学生を集め、連邦軍基地を急襲して武装解除する計画を立案、ガルマに持ち掛ける。逡巡するガルマだったが、「自分の手で歴史の歯車を回したくはないのか」とのシャアの言葉に武装蜂起を決断する。

「シャア・セイラ編」の第三章。時代は少しずつ戦争へと動き始めてゆく。
シャアがジオンに入国したことで新たな人間関係が生まれ、今回もドラマ部分、アクション部分ともに見応えあり。
今後「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)」を語る上での新たなスタンダードになりそうな勢いである。
今秋公開予定の第四章「運命の前夜」にて「シャア・セイラ編」は完結。来年からは新章となる「ルウム編」の製作が決定したとのことである。

今回はシャアとガルマの初めての出会い、その後も続く二人の友人関係の発端が描かれているが、まあガルマがヘタレなことヘタレなこと。
成績はそこそこみたいだけれど体力はからきしダメ。それでもプライドが高く、いつも取り巻きを連れているという、原典から想像する以上のお坊っちゃんぶりを如何なく発揮。原典では線の細い部分はあるものの、それなりの才能を備えた実力者のように思えたんだけれどもねぇ…。
それでも性格は割と素直で人は良さそうだし(早くもシャアに良いようにあしらわれている)、これから軍人として如何に成長していくのか、も楽しみだ。

ヘタレといえばもう一人、”ホンモノの”シャア・アズナブル。
ぶっちゃけ第二章の最後の方に出てきて、この第三章の冒頭で死んでしまうから掘り下げも何もないのだけれども、その短い出番の中でもメンタルが弱そうな面が強調されるだけ。
瞳の色を除けば容姿はキャスバル(=エドワウ)と瓜二つという特徴だけの、出落ちみたいな存在だから尚更だった。

ジオンでのお話が中心ということで、セイラの出番は少なく、第一章から陰の主役的存在だったランバ・ラルやハモンは一切登場しないのがちょっと残念。いよいよ戦争が始まるから第四章ではセイラはともかく、ランバの出番はあるだろうね。
アムロは今回も顔見せ程度だけど、ファンサービス以外に必要なシーンなのかなあ。ま、次では親父のテム・レイがRX-78開発について力説するらしいから、それの伏線なのかな。
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by odin2099 | 2016-05-21 20:19 |  映画感想<カ行> | Trackback(6) | Comments(8)
e0033570_22231521.jpg地球へ逃れマス家の養子となりそれぞれエドワウ、セイラを名乗り平穏に暮らしているキャスバルとアルテイシア兄妹。だがザビ家の隆盛ぶりに不満を隠せないジンバ・ラルは密かにアナハイム・エレクトロニクスと接触、武装蜂起を企てるもののそれはザビ家の知るところとなり、ジンバは殺害され兄妹は辛くも難を逃れる。
もはや自分には二人を守ることが出来ないと痛感した養父テアボロ・マスは旧知のシュウ・ヤシマの助言を受け入れ、サイド5のテキサスコロニーへと移住を決意する。
そこでエドワウ・マスことキャスバル・ダイクンは一人の青年と運命的な出会いをする。その名はシャア・アズナブルーー!

時代は流れ、U.C.0071年から始まる<シャア・セイラ編>の第二章。
今回もクオリティが高く、1時間をじっくりと見せてくれる。
ジンバの死、キャスバルとアルテイシアの母ストライアの死、アルティシアの愛猫ルシファの死、それにマス家、ヤシマ家、アズナブル家の人々の登場と、出会いと別れが繰り返されるので若干忙しない印象を受けるし、模擬戦のシーンと、ザビ家によるマス家襲撃のシークエンス以外にはアクションシーンが殆どない地味な流れながらも飽きさせないのは演出の力量だろう。

今回もクラウレ・ハモンとランバ・ラルの比重が高く、お話そのものを進行させる役回りを担っている。加えてドズル・ザビが良い味を出しており、先々の展開が楽しみだ。
またアムロやミライの登場はファンサービスだろうが、今後の再登場も予定されているようなので、これが単なる顔見せに終わらないことを願う。

そして旧作の音楽の流用(再演奏・再アレンジだが)も「ガンダム」ムードに浸らせる良い効果をもたらしている。
従来の「ガンダム」シリーズは、同じ世界観であっても音楽を継承することはなかったので連続性が希薄になっていた部分もあったが、『機動戦士ガンダムUC』あたりから既成曲を”財産”として使うようになってきていて好感が持てる。
第三章「暁の蜂起」は来春公開予定。年内にはアフレコも行われるとのこと。

【ひとこと】
10代前半のシャア(エドワウ)を池田秀一、8歳ごろのアムロを古谷徹がそれぞれ演じているが、流石にキツイ…。

【ひとりごと】
四部作とアナウンスされているこの「THE ORIGIN 」だが、どうやらその先の展開も用意されている雰囲気が。
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by odin2099 | 2015-11-01 22:25 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(2)

三部作最終章までたどり着きました。


e0033570_23084744.jpg「ガンダム」三部作は途中でキャストの交代があり、例えば1作目と3作目ではデギン、ドズル、ドレン、ワッケインらの声が違っていて、続けて観ているとかなり違和感があるのですが、この<特別版>ではまとめてアフレコをしていることもあって三部作で異動はなし。これは結構大きな<特別版>の利点だと気付きました。
またエンドロールに流れる曲も全て主題歌で統一されているので、実際の画面に合う合わないはともかくとして、パッケージとしての統一感は高まっています。


相変わらず不思議なBGMの使い方は「ガンダム」を観ている気分を削ぎますが、一方で全く新しい作品を観ているかのような錯覚ももたらします。
お馴染みの科白も、ニュアンスを変えて喋られると何か新しい言葉を聴いたかのような閃きが。


ということでこの<特別版>、色々な可能性を秘めた挑戦であったとは言えるでしょう。ただ後に続く作品が今のところないので、はたして商売として成立するかどうかはまだまだ不透明ですね。
「ガンダム」に匹敵するコンテンツとしては「宇宙戦艦ヤマト」や「新世紀エヴァンゲリオン」、「超時空要塞マクロス」などの名前を上げることが出来ると思いますが、それぞれ追随することなく独自の戦略のもと、商品展開をしているようですし。


今回の「めぐりあい宇宙」編で、アムロは父テム・レイと再会します。
酸素欠乏症にやられたその再会は、ある意味で母カマリアとの再会以上に残酷なものと言えます。
アムロは父に別れを告げ、父のその後がどうなったかははっきりと語られません(ノベライズなどによれば死んだとするのが定説のようですが)。
これが何だか認知症の親と、その介護に疲れた子供の姿とダブって見えてしまいました。
軍人である以上、例えアムロが望んだとしても父と暮らすことは出来なかったでしょうし、ガンダムの戦果を期待するテムもそれを望まないとは思いますが……。


<オリジナル版>の記事はこちらから。


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by odin2099 | 2015-03-31 23:11 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22000186.jpg「うんちく」シリーズの最新刊で、通算で11冊目か。
新書版からコミック版になってからは、どうもフォーマットが変わったせいか今まで程楽しめなくなっていたこのシリーズだが、今回は初期のテイストに近くなり久々に満足の一冊。

戦車、戦艦、鉄道にヤマト、ガンダム…と色々なジャンルのプラモデルを紹介。
その歴史から作り方、道具、ファンとしての楽しみ方まで追及している。

個人的にはお城のプラモについて殆ど触れていないのが残念だけれども、ボリュームとしてはこれぐらいがちょうど良いのだろう。
さて、シリーズの次なるネタはなんだろう?
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by odin2099 | 2015-03-25 22:01 | | Trackback | Comments(0)

とりあえず一本目だけ、と思って観たのですが、やっぱり続きが気になりだしたので二本目に突入します。


e0033570_22530241.jpgこのパートは戦闘、戦闘、また戦闘。ランバ・ラル、黒い三連星、そして赤い彗星のシャアとライバルが続々と登場し、一方でマチルダ、リュウ、ミハル、ウッディと次々と散華していくという正に「哀・戦士」編なワケですが……
主題歌、流れません。
最後の最後、エンドロールでやっと流れますが合わないし、このシーンって結構セリフもあるので邪魔っけで仕方ありません。


それに、ランバ・ラルとハモンさんが『オリジン』に出てきたキャラと同一人物に見えません……。


全体的に前作同様台詞は抑え気味だし、音楽も大人しめのものばかりだし、効果音も控えめだし、淡々としているので盛り上がらないこと夥しいですね。
でも製作サイドの狙いはそこにあるのかなあ。
大人っぽさは増しているので、芝居としてはこのヴァージョン、結構好きです。
でも「ガンダム」観たなという気分にはあまりなりませんが。


【ひとりごと】
それにしても古谷徹と古川登志夫のお二人は声が変わらないなあ。

<オリジナル版>の記事はこちら


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by odin2099 | 2015-03-24 20:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

ガンダム THE ORIGIN』を観ると<ファーストガンダム>も観たくなりますね。
そこで引っ張り出したのがコレ。
劇場版『ガンダム』のDVDということで買ったはいいものの、音声のリニューアルどころか再アフレコを敢行し、全面的に差し替えということで躊躇しているうちに、オリジナル版がDVD化されたのでそのまま封印していたものを引っ張り出してきました。


e0033570_18033103.jpgいやー、改めて観ると、というよりも「聞く」と、ですが、凄いですね。
冒頭のナレーションはお馴染みの「人類が増えすぎた人口を」云々というものですが、流れているBGMが違うだけで、まるで「ガンダム」気分に浸れません。
劇場版サントラに従うと「宇宙世紀0079」という曲名になるんだと思いますが、あれがないと「ガンダム」じゃないんですね、自分にとって。
例えれば「無限に広がる大宇宙」が流れない『宇宙戦艦ヤマト』みたいなもの?!


その後も「長い眠り」や「颯爽たるシャア」などの耳馴染みのあるBGMは殆ど流れず、総じて大人しめの音楽が続くもので、どうにもテンションが上がりません。効果音も違うのが気になります。
ヒーロー性の強いロボットアニメの要素を減らし、大人向けの一般映画のような音楽構成、とでも呼べば良いのでしょうか。


一方の再アフレコですが、最初のうちはオリジナル・キャストの「老い」や、諸事情によるキャスト変更の部分が気になりましたが、こちらは徐々に慣れてきました。
こちらも台詞回しが大人しめになり、いわゆる「絶叫系」は封印されましたが、そのおかげで芝居が自然に感じられます。


ただ、絵はそのままで音だけ差し替えるというアップデートは斬新だと思いますが、作り手側の欲はともかく受け手側からするとあまり需要があるようには思えません。ここまで変えるのならば、いっそ絵もリニューアルしてもらった方が納得出来ると思ってしまったのですが、如何なものでしょう。


【ひとりごと】
音楽差し替えということで、主題歌「砂の十字架」は割愛されるかと思いきやそのまんまかあ。

<オリジナル版>の記事はこちら


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by odin2099 | 2015-03-08 18:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_21460373.jpg宇宙世紀0068、サイド3のムンゾ自治共和国。
地球連邦政府からの独立を宣言しようとした矢先、ジオン・ズム・ダイクンは突如倒れ帰らぬ人となる。
側近のジンバ・ラルはザビ家の陰謀だと公言し、ダイクンの遺児キャスバルとアルティシア兄妹の身柄を確保。一方のザビ家は民衆を扇動して連邦政府による暗殺だと喧伝し、サイド3の実権を掌握せんとし、ダイクンの後継争いは混沌とする…。


テレビと劇場で人気を博したアニメーション作品『機動戦士ガンダム』を、同作でアニメーション・ディレクターを務めた安彦良和がコミカライズした『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。
今度はそれを元にしたアニメーション・シリーズの第一弾(ややこしい)を、ソフト発売に先駆けたイベント上映で鑑賞。
監督は今西隆志で、総監督は安彦良和自身。


e0033570_21455720.jpg原作漫画となる『ORIGIN』はアニメ版をトレースして始まった序盤しか読んでいないが、今回アニメ化されるのは中盤以降に挿入されたオリジナルエピソード「過去篇」。今まで設定だけ存在していたり、過去の事件として語られるだけだったジオン・ダイクンの謎の死、ザビ家の台頭、ラル家との確執、キャスバルとアルティシア兄妹の地球への亡命等々が初めて「物語」として映像化されるというのがアピールポイントである。
どれくらい原作漫画に忠実に構成されているのかはわからないが、1時間という上映時間ながらしっかりと見応えあるドラマが繰り広げられている。


『機動戦士ガンダム』本編より凡そ10年前ということで、お馴染みのキャラクターも若返って、或は幼い姿で登場。
なかには本編とはかなりイメージの異なるキャラもいるが、彼らがこれからどのような出来事を経て、後の我々が知る姿へと変貌するのかを想像するのも楽しい。


【ひとりごと】
実質主役はランバ・ラルとハモンさん。
本編のハモンさんは冷たい人という印象があるけれど、本作のハモンさんは包容力があって行動力があって実にイイ。年下の男の子好きはこの頃から?
「イイ女」といえば美人で格好良く、おまけに脱ぎっぷりも良いキシリア姉さんは要チェック。こりゃファン増加は必至か。
反対に、英雄らしい堂々さに欠けるジオン・ダイクン、小心者で狂信的な偏屈爺さんジンバ・ラルあたりは株価大暴落かも。


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by odin2099 | 2015-03-02 21:50 |  映画感想<カ行> | Trackback(7) | Comments(3)

e0033570_19512269.jpg10月からTV放送がスタートする「機動戦士ガンダム」新シリーズの1~3話を、放映に先駆けて劇場でイベント上映。
総監督は富野由悠季で、配給は意外なことに松竹ではなく東宝映像事業部。


フォーマットは最初に映倫マーク付きのOPタイトルが出て、各話がサブタイトル付きで上映され、途中でアイキャッチが2回だったかな、挿入され、最後に3話分まとめてのEDが流れるというもので、各話の繋ぎ処理はこれといってなされていない様子。TV放映される時には普通にOPとEDが付くのかも知れない。
最後に次回予告の類はなく、関連作品(例えば『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』など)の特報なども一切付かなかった。


物語の舞台はR.C.1014年の地球。
R.C.=リギルド・センチュリーは宇宙世紀(U.C.)の次の世紀で、U.C.が何年まで続いたのかは明らかにされていないものの、少なくてもかつての「ガンダム」世界からは1000年以上経た未来世界ということになる。但しその先には『∀ガンダム』で描かれた(未来世紀やアフター・コロニー、アフター・ウォー、コズミック・イラ、西暦、アドバンスド・ジェネレーションなど全ての「ガンダム」世界を内包した)正歴の世界が待っている、ということらしい。
……流石に無理があるだろうけど、作劇上ではなく営業上の都合なのだろうから致し方ない。


劇中ではモビルスーツという呼称も出てくるし、宇宙世紀の過ちを繰り返さないために、という台詞も出てくるために、この物語が「宇宙世紀ガンダム」と地続きであることはわかるのだが、地球と宇宙の懸け橋となる「キャプタル・タワー」と呼ばれる起動エレベーターが存在していることや、全体的に何らかの宗教的支配を受けているらしい世界観であることなど、「宇宙世紀ガンダム」との違いが前面に押し出されている。
あのスペースコロニー群もどうなったかは現時点では明らかではなく、勿論「ガンダム」という名称も出てこないので、観ていて「ガンダム」の新作を観ているという気分には殆どならなかった。


結局この物語を「ガンダム」でやる必要があったのかな、というのが率直な感想。
色々と新機軸を打ち出せば出すほど「ガンダム」世界から乖離してくるし、それなら「ガンダム」の名前を冠さないオリジナル作品として世に出せば良いのではないか。
それとも「ガンダム」の名を冠さなければ、純粋なオリジナル作品を発表する場さえ与えられない世の中になってしまったのだろうか。


でもその一方でこうも考える。
「ガンダム」の名を冠した作品世界だからこそ、意義があるのだと。
「ガンダム」の名の下で「ガンダム」を一度壊さなければ、更に未来へと続くコンテンツにはもうなり得ない、そんな岐路に来ているのかも、と。


秋から始まるTVシリーズは半年ほど続く予定とのこと。
シリーズを視聴するかどうかは現時点では未定だが、もしかするとこれが富野由悠季が手掛ける最後の「ガンダム」になるやも知れぬ。その着地点は見届けたい。


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by odin2099 | 2014-08-23 19:52 |  映画感想<カ行> | Trackback(5) | Comments(0)

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