【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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こちらのコナンはアメリカで放送されたTVシリーズのパイロット版。ブライアン・ユズナがプロデュースし、主演はラルフ・モーラー・・・って結構色々な作品に出てるみたいだけど、全然記憶にない。元ボディビルのチャンピオンらしい。

e0033570_21275348.jpg旅の途上、ひょんなことから村娘のタミラと知り合い、恋仲になったコナン。ところが魔道王ヒシャ・ズールの軍勢に村が襲われ囚われの身となってしまうが隙を見て脱出し、一緒に逃げた剣闘士のヴァルカーとゼベン、ズール配下の魔法使いヤラに愛想をつかしたオトリらと共にタミラを救い出す旅に出る。途中で女盗賊カレラと出会ったり、生き延びた村人の集団と合流したり、アトランティスの伝説の剣を手に入れたり、と1時間半で描くにはかなり詰め込みすぎな感のある冒険の挙句、ようやくズールの元に辿り着くのだったが、既にタミラは王の命を受けたゴロス将軍によって殺されてしまい・・・。

ヤラとゴロスは倒すもののズールとの対決は持ち越しで、愛するタミラの敵討ちはシリーズに持ち越し。併せてヴァルカー、ゼベン、オトリ、カレラといったレギュラー・キャラを一通り紹介、というのが趣旨なのだろうが、コナンはいきなり冒険の旅の只中から始まり、その生い立ち等々は冒頭のナレーションで紹介されるのみ。まあ毎回のオープニングならそれも良いけど、第1話ぐらい本編でじっくり語ったらどうかなあ、とも思う。

全部で22エピソード作られた(このパイロット版が第1、2話になるハズ)ものの、ファースト・シーズンで打ち切り。ということはファンからの評判も悪かったんだろうね。
確かに安っぽいし軽い感じはするけど、TVドラマということを考えればこんなもんじゃないのかな。
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by odin2099 | 2012-11-26 21:28 | テレビ | Trackback | Comments(0)
過去にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化されたロバート・E・ハワードの<英雄コナン>シリーズがリブート!
――ということで話題になっていた筈なのに、なかなか続報が流れてこなかったですねえ。
で、本国では昨年夏に公開、一方我が国では今夏にひっそり単館上映。DVDリリースまで待ちましたけれど、出来は推して知るべし・・・ってこと?

でも思ってたよりよっぽど面白かったですよ。万人向けではなかったかも知れませんが。
ちなみにシュワちゃん主演版の邦題は『コナン・ザ・グレート』ですが、原題はどっちも同じ”Conan the Barbarian”でございます。

e0033570_1954628.jpg幼い頃に親を殺されたコナンが、長じて復讐を目的とするという基本ストーリーは旧作と同じ。といってもこのエピソード、原作にはないらしいので映画オリジナルのストーリーということになるのでしょう。
旧作では奴隷として成長したコナンですが、今回は独力で盗賊やら海賊やらを生業として生き延びたようで、より逞しくなっている感じがします。まあこれは演じている役者さんの風貌のせいもありますがね。
旧作は朴訥で何にも知らなさそうな「野蛮人」「未開人」なコナンでしたが、今度のコナンはきちんと自分のことはわかってる大人のキャラ。どっちが魅力的かと問われれば・・・ねぇ? 

主演のジェイソン・モモア、最初にポスターやらトレーラーやら見た時は、ワイルド過ぎる顔立ちに嫌悪感を抱いたものですが、実際に映画を見てみるとかなーり格好良く映ってます。ギリギリの処で生き延びてきたという感じの不敵な面構えがバッチリ決まってますし、アクションもパワーだけじゃなくスピード、それにテクニックも駆使しているのでより強そう。ヌボーとした旧作のコナン君も決して悪くはないのですが。

またビュジュアル面も、ファンタジー映画らしくて良かったと思います。これは映像表現技術の向上という部分が大きいんでしょうね。製作費はおそらく旧作の方が潤沢だったんじゃないかなと思いますし。
ロケと、あとはCGだかマット画だかとの合成かなと思うのですが、なかなか幻想的でした。ただし『ロード・オブ・ザ・リング』にソックリという印象を受けましたが。

肝心のお話の方はスケール感に乏しく可もなく不可もなくというところで、ヒロインにレイチェル・ニコルズ、悪ボスがスティーヴン・ラング、その娘がローズ・マッゴーワン、コナンの父がロン・パールマンというキャストも微妙で華がないというのが惨敗の原因でしょうか。

個人的にはあと音楽を上げたいですね。雰囲気もあって美しいメロディーだとは思いますが、旧作を担当したベイジル・ポールドゥーリスの音楽ような、ダイナミックでヒロイズムに満ちた要素は必要だったと思います。

【ひとこと】
ローズ・マッコーワンが演じた妖術使いの娘、なんか似たようなルックスのキャラが『スター・ウォーズ/EP1』にいたような気が・・・。
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by odin2099 | 2012-11-23 19:54 |  映画感想<カ行> | Trackback(8) | Comments(2)
アトランティスから来た流れ者のカルが、ひょんなことからヴァルーシア国の王となるも、かつてヴァルカ神によって封印されていた魔術師アキヴァシャ女王が復活、王国は危機に瀕する。
アキヴァシャを倒すためには氷の国へ行き、”ヴァルカの息”を持ち帰るしかない。カルは冒険の旅に出発する。一方アキヴァシャも、それを阻止すべく軍勢を差し向けた。

e0033570_2232521.jpg主人公のカルを演じるのは、当時サム・ライミが製作総指揮を務めたTVシリーズ『ヘラクレス』の主演だったケヴィン・ソーボ。ヒロインとなる予言者ザレタを演じるのはカリナ・ロンバート、どちらもTVを中心に現在でも活躍しているようだ。
カルと敵対することになるタリガロ将軍役はトーマス・イアン・グリフィス、そして魔女アキヴァシャはティア・カレル。お気に入りの女優さんの一人だったが、最近はあまり名前を見かけないような・・・?

原作は<コナン>でお馴染みロバート・E・ハワードで、監督はジョン・ニコレッラ。
プロデューサーはディノ・デ・ラウレンティスの娘ラファエラ・デ・ラウレンティス、音楽はジェリー・ゴールドスミスの息子ジョエル・ゴールドスミスと何故か二世の名前が並んでいる。
ラウレンティス作品としては、『コナン・ザ・グレート』『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』『レッドソニア』に続く4本目のハワード原作作品ということに。

上映時間が1時間半強なので、展開はかなり早い。
開巻数分でカルは王になるし、ヒロインと出会うものの、魔女と偽りの婚礼を挙げさせられるわ、暗殺されかかるわ、それを逃れて大冒険に出発するが、途中で裏切られたりといったお約束を交えつつ、あっという間に目的地へ・・・。

アクションそれなり、お色気程々、それでも結構面白く見られるのは、役者陣が動けることと、超大作ではないものの、それなりの予算を組んで丁寧に作られているからだろう。
日本未公開でビデオ発売とBS、CSでの放送のみなのは、原作(及び原作者)と出演者の知名度を考えれば致し方ないところだが、だからといってB級扱いは勿体ない作品だ。

実は輸入盤だけど、サントラCDまで持ってたりする。
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by odin2099 | 2012-02-11 22:08 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
村を焼かれ、両親と兄を殺され、自らは凌辱されたソニアは、女王ゲドレンへの復讐の為に剣士となった。今またゲドレンは祭司や祭司に仕えていたソニアの姉を殺し、強大な力を秘めた秘宝タリズマンを奪い去る。
タリズマンの魔力が強まれば、世界は後13日で滅亡してしまう。
ソニアは旅の途中で知り合ったゲドレンに滅ぼされた王国の王子ターンとその従者ファルコン、そして謎の剣士カリドーと共にゲドレンを追うのだが・・・。
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「コナン」シリーズの番外編、姉妹編といった趣で、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。
コナンの恋人役だったサンダール・バーグマンが悪の女王を演じてシュワルツェネッガーと再共演を果たし、ブリジット・ニールセンはビリング2番目の”新人”という扱いだが、主人公は勿論彼女。
この後『ロッキー4』でブレイクしてシルベスター・スタローンと結婚、『コブラ』でも共演したものの程なく離婚し、以後はB級映画人生まっしぐらで最早「あの人は今?」状態だが、この頃は初々しい。
へっぴり腰ではあるものの、程よく筋肉の付いたニールセンのソニアには凛とした美しさがあって、なかなかのはまり役だと思う。

e0033570_8442135.jpg一方「謎の剣士」実は「王様」のシュワルツェネッガーはあくまでゲスト扱い。美味しい所に出てくるとはいえ出番はさほど多くなく、彼の主演作だと思って観るとガッカリするかも知れない。
元々この作品、『コナン・ザ・グレート』『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』に続くシリーズ3作目として準備されていたものの、2作目がヒットしなかったので企画変更。「コナン」と同じロバート・E・ハワード世界に材を採った別作品に模様替えし、契約がもう一本分残っていたシュワルツェネッガーが引き続き出演したとの噂もある。

更に暴露本によれば、この時期シュワルツェネェッガーは今の奥さんと交際中にも関わらずニールセンと付き合っており、それが疎ましくなってライバルだったスタローンに(人を介して画策して)押し付けた、なんてことも書いてある。
まぁどこまでホントのことかわからないが、二人の間には色々あったらしいことは伝えられているものの、その後は共同でレストランを経営したり、今またスタローンの新作にカメオ出演したりと良好な関係を築いているのは喜ばしい話だ。

「コナン」シリーズと比べると予算も縮小されているようで、商売にはならないと思ったのか我が国では『キング・オブ・アマゾネス』のタイトルでビデオスルー。しかしその後で、現在の邦題に改めて劇場公開されたという変わった経緯がある。
今観直すと意外にマットアート合成が綺麗だったりという発見があったりもするが、素晴らしいのはエンニオ・モリコーネの担当した音楽。輸入盤のサントラCDを買ってしまったほどのお気に入りだ。
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by odin2099 | 2009-11-03 08:48 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
死んだ恋人バレリアの復活と引き換えに、女王の姪である王女を守って宝物を手に入れる旅に出ることになったコナン。その宝物は純潔の乙女しか手にすることが出来ないのだという。
しかし女王の真の目的は、その宝物によって魔神ダゴスを復活させ、世界を支配することにあったのだ。首尾よく宝物を手にしたコナンたちを、女王の衛兵が襲う。しかも王女は今まさに、ダゴス復活の生贄に捧げられようとしていた・・・!

e0033570_23195035.jpg穢れを知らない可憐な乙女、オリビア・ダボがひたすら可愛いシリーズ第2弾。ロバート・E・ハワードが創造した蛮人コナンを、前作に引き続いてアーノルド・シュワルツェネッガーが演じている。
前作は監督のジョン・ミリアスが『七人の侍』を意識したとかいう重厚な作品になっていたが、今回はリチャード・フライシャーに交代。コミックブック・テイストに徹したB級活劇に仕上がった。

前作から共通するキャラクターは、<コナン・サーガ>全体の語り部と位置づけられている(らしい)魔術師アキロを演じたマコのみ。
前作のヒロイン、バレリアの影は色濃く作品に残ってはいるものの、物語的には”続編”というほど引きはなく、コナンも前作ほど蛮人ではなく、普通のヒーローっぽいキャラクターになっているが、これをコナンの成長と見るか、シュワちゃんが売れたからと見るか。
世界を破滅させると恐れられている割にはあっさりと倒される魔神を始め、全体的にチャチな作りではあるものの、単純に比較すれば前作よりも面白い。前作の”深み”を愛するヒトには向かないだろうけれど。
ベイジル・ポールドゥーリスの音楽を聴くだけでワクワクするアクション・ファンタジーの快作!・・・だと思いたいのだけれども、興行的にはコケたようで。

で、王女さまである。当時17歳だったという彼女は、童顔でグラマラスという”萌え”系のキャラクター。あの頃は随分と入れ込んでいたっけ。今観ても充分に可愛い♪ 調べてみたらその年のラジー賞の「最低助演女優賞」と「最低新人賞」にノミネートされ、見事「新人賞」を受賞しております。
彼女のお姉さんだか従姉だかが、『007/リビング・デイライツ』でヒロインを務めたマリアム・ダボで、彼女も歴代ボンド・アクトレス随一の清純派などとも形容されたりしていたが、二人とも良い雰囲気を持ってましたな。その後の作品については、どうせイメージ崩れるだろうからあまり観たくないけれども・・・。

とにかく王女さまが全てといっても過言ではない(?)この作品、王女さまの魅力に比べればシュワちゃんだって・・・。
また全体的にこの映画、女性キャラの方が目立ってます。
清純派プリンセスに対する悪女キャラは、『スーパーマン』『スーパーマンII/冒険篇』などのサラ・ダグラス。それなりに露出の多いコスチュームを身に纏ってますが(ヒロイック・ファンタジーの場合、これ大事)、今ひとつセクシーさがないようで残念! もっとコナンを誘惑するとか、そういう展開があればねぇ。むしろ、何気にエッチな衣装のオリビア・ダボの方が、危うい色気を醸し出しているのが何とも・・・。
またこの作品じゃ悪役じゃないけれど、女戦士を演じたグレース・ジョーンズははまり過ぎ。彼女、本業は歌手だろうけれど、コナンに命を救われてから、彼のためなら命を投げ出すことも厭わない侠気溢れるキャラを好演。ただ、はまり過ぎちゃったんでしょうなぁ。次回作の『007/美しき獲物たち』も似たような感じのキャラだったし。
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by odin2099 | 2008-07-07 23:24 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(2)
<ヒロイック・ファンタジー>――「剣と魔法の物語」。
そのジャンルの定義には諸説あるようだが、幻想の超古代、魑魅魍魎が跋扈し、魔術師が暗躍する中、己の剣一本を頼りに生き抜く蛮人、というパターンを生み出したロバート・E・ハワードの<コナン>シリーズが嚆矢であることには異論がないだろう。自分の場合も、このジャンルとの出会いは<コナン>だった。もっとも本当の<コナン>ではなく、映画化された『コナン・ザ・グレート』ではあったのだが、たちまち惹かれるものを感じたのは確かだ。

e0033570_90350.jpgこのアンソロジーは<ヒロイック・ファンタジー>を代表するであろう作品群を、発表年代順に編んだ日本オリジナルのもの。
ロード・ダンセイニの「サクソスを除いては破るあたわざる堅砦<オーラスリオンの領主の息子レオスリック>」に始まり、ハワードの「不死鳥の剣<キンメリアのコナン>」が続き、ニッツィン・ダイアリスの「サファイアの女神<オクトランのカラン王>」、C・L・ムーアの「ヘルズガルド城<女戦士ジョエリーのジレル>」、ヘンリー・カットナーの「暗黒の砦<サルドポリスのレイノル王子>」、フリッツ・ライバーの「凄涼の岸<ファファード&グレイ・マウザー>」、ジャンク・ヴァンスの「天界の眼<切れ者キューゲル>」、そしてマイクル・ムアコック「翡翠男の眼<黒き剣のエルリック>」の計八篇が収められている。七篇が新訳であり、うち三篇が本邦初訳という贅沢振りだ。

この中で自分に馴染みがあると言えるのは、ハワードの<コナン>と、マイクル・ムアコックの<エルリック・サーガ>。どちらもシリーズ作品を何篇か読んでいる。力だけで解決していく<コナン>も、複雑な運命に翻弄される<エルリック>も対極の存在でありながらどちらも魅力的だ。
特に気になる存在は<エルリック>、というよりもマイクル・ムアコック作品全般だと言えようか。というのもムアコックは、コルムやエレコーゼ、ホークムーンといった他のシリーズの主人公を始めとする全ての作品の主人公を、多元宇宙の概念を持ち込むことで一人の人物の転生・分身と捉え、一つの巨大な物語に仕立てあげようとしているからだ。それが最終的にどう実を結ぶのか(或いは結ばないのか)、心して待ちたい。
また<コナン>はアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画二本の他にもTVシリーズ化され、今また映画化企画が始動していると聞く。一方の<エルリック・サーガ>も、『ライラの冒険/黄金の羅針盤』の監督クリス・ワイツが最近、兄であるポール・ワイツと共同で映画化構想を語っていた。どちらも完成が楽しみだ。

それ以外は初めて読むものばかりなので、特に楽しみにしていたのは名前だけは以前より知っていたC・L・ムーアの<処女戦士ジレル>のシリーズで、女性作家の描く女戦士とはどういうものなのかに興味があったのだが、収録された物語のせいだったのかもしれないが、今ひとつ面白みが感じられなかった。何れ他の作品も読んでみたいものだが、絶版になって久しい。
逆に期待せずに思わず引き込まれたのはダイアリスの「サファイアの女神」。そしてシリーズ作品全部を読みたくなったのが、カットナーの作品(他のシリーズ作品としては<アトランティスの王子エラーク>物もあり、こちらも是非)と、ライバーの<ファファード&グレイ・マウザー>シリーズか。<コナン>も<エルリック>も新編集で再発売されており、このブームを機に他の作品も復刻・復刊、あるいは新規刊行が進むことを望みたい。

最後になるが本書は、「神秘と冒険の『指輪物語』の系譜」とある通り、『指輪物語』ブームの余波によって生まれたものである。トールキンの『指輪物語』も<ヒロイック・ファンタジー>を語る上では外せない重要作品であり、人によっては<ヒロイック・ファンタジー>の王道中の王道だと説く人もいるようなのだが、どうも個人的には<ヒロイック・ファンタジー>の範疇に属しない、むしろ対極に位置する作品なのではないかと思えてならないだが、如何なものだろうか。
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by odin2099 | 2007-09-16 09:03 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_23142242.jpgロバート・E・ハワードが生み出した蛮人コナン、初めての映像化作品(のはず)で、主演はこれがおそらく日本初お目見えだったアーノルド・シュワルツェネッガー。
この作品は当時、旅先で観ています。途中で予定が狂っちゃったので、時間つぶしにフラっと立ち寄った映画館でやっていたのですが、当然予備知識も殆どありませんでした。<ヒロイック・ファンタジー>というジャンルにも馴染みがなかったので、何だか安っぽい映画だなぁという印象が先に立ってしまい、最初のうちは戸惑うばかりでしたが、途中からはかなり引き込まれてゆき、2時間を越える上映時間も弛れることなく最後まで楽しみました。

見直してみると、CG全盛の現在とは比べ物にならないほどセットは豪華だし、スペインが中心だったというロケーション映像も素晴らしいし、小道具にもこだわりが感じられますので、決して安っぽい作品ではありません。それどころか何といってもプロデューサーが、大作を生み出し続けているディノ・デ・ラウレンティスなだけに相当な予算が注ぎ込まれているのは間違いないでしょう。もっとも後追い作品の中には、低予算丸出しのものも少なくないのですが・・・。
そして特筆すべきは音楽の素晴らしさ! 監督のジョン・ミリアスの盟友であるベイジル・ポールドゥーリスの最高傑作といっても過言でないこの作品の音楽は、主人公であるコナンが口数の少ない存在であることも手伝って、実に雄弁に物語を語っています。人によっては過剰だと受け止めるかも知れませんが、時に雄雄しく、時に叙情的に、時に官能を湛え、時に感傷的な旋律はひたすら心地よく響き渡ります。

e0033570_23144379.jpgコナンは冒頭に記したようにハワードが書き残した小説シリーズのヒーローですが、この作品は直接原作に材を採ったものではなく、映画用のオリジナル・ストーリーです。そのために(当然のように)原作ファンからは賛否両論挙がっていましたが、興行的には成功を収め、シュワルツェネッガーも一躍メジャーな存在となり、続編も作られています。そして数多くの後追い作品を産み落としていますので、一つのジャンルのパイオニア的存在と言えるでしょう。
近年ではTVドラマになったり、アニメーション映画の製作が進められていたり、はたまた新たな実写映画化の話も聞こえてきています。残念ながら評論家筋からはクロサワ映画、特に『七人の侍』からの多大な影響のみ語られることの多い作品ではありますが、これを機にもっともっと再評価されることを願うものです。
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by odin2099 | 2006-10-08 00:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(2)

by Excalibur
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