【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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6年ぶりに作られたシリーズ5作目です。
出番僅かですが、ウィル・ターナー役のオーランド・ブルームとエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイの二人がシリーズに復帰しました。

e0033570_22285213.jpg以前「ジャック・スパロウは主役であっても主人公に適さないキャラクターだ」と書きましたが、今回はウィルとエリザベスの息子ヘンリー・ターナーが主人公として物語をしっかりと引っ張ってくれています。そして本筋に直接関係なく、無責任に自由気ままに振舞ってこそのジャック・スパロウ。
前作「生命の泉」では若干窮屈そうに見えましたけれど、今回は伸び伸びと羽ばたいています。

彼を取り巻くキャラも、腐れ縁の一等航海士のギブスくんは今回も健在、そして宿敵バルボッサは本作の真の主役ともいうべき大活躍を見せてくれます。

今回ジャックたちの前に立ちはだかる”海の死神”サラザールを演じているのはハビエル・バルデム。メイクというかエフェクトかかった場面での登場が殆どなので、逆に怖さが今一つ伝わってこないような…。
ちなみに前作のヒロインを演じたペネロペ・クルスは奥さんでしたね。夫婦揃ってのシリーズ出演と相成りました。

5作目ではありますが、お話は「生命の泉」の続きというより前々作「ワールド・エンド」の続き。
あのアン・ハッピーエンドが納得できなくてシリーズへの興味をかなり失ったといっても過言ではなかったので、それを救済してくれた本作は久しぶりに楽しませてくれました。

なんだよ、あの感動が台無しじゃん!
――と仰る方がいらっしゃるのは重々承知ですが、いいじゃん、あのラスト、嫌なんだもん
ヘンリー、よくやった。

e0033570_22290541.jpgまた今回のヒロイン、カヤ・スコデラリオ演じるカリーナ・スミスは女だてらに天文学者。魔女だと思われ処刑されかけても自分をしっかり主張するあたり、エリザベスをどことなく彷彿とさせますね。
ヘンリー役のブレントン・スウェイツもウィルとエリザベスの息子として説得力ある風貌なので、純朴な青年と跳ねっ返り娘のカップル誕生は、原典である第1作「呪われた海賊たち」に戻った感じがします。

このカリーナにもちょっとした秘密があり、それがクライマックスの展開を盛り上げてくれるのですが、この流れ、最近どこかで見たような…? 
えーと、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」……???

エンドロール後のオマケシーンを見る限り、ジャックの冒険はまだまだ続くようですが、1作目から続く長いエピソードの大団円とも言える終わり方でもあるので、これで綺麗に終わらせてもいいんじゃないかなあとも思うのですが、全ては興行成績次第でしょうか。
今回チラっと若かりし頃のジャックが画面に登場しましたが、その頃の冒険を描くというのもアリだしなあ、なんてことも思ったりして。

ところで吹替版ではカリーナの声を栗山千明、ヘンリーの声を中川大志が担当しています。
栗山千明は「エクスペンダブルズ2」「スター・トレック/イントゥ・ダークネス」に続く3回目なのでもはや素人とは呼べませんが、声を張ったり叫んだりするのが下手なんですよね、彼女。感情の起伏の激しい役は駄目ですねえ。
一方の中川大志は、これはビックリ。スマートで若々しい声の持ち主で、本職と比べても遜色なしでした。

そういえば今回、音楽担当からハンス・ジマーの名前が外れています。
でもご心配なく、全編に亘り「彼こそ海賊」や「ジャックのテーマ」が(うるさいくらいに)流れますので、ジマーの不在は全くに気にならないでしょう。


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by odin2099 | 2017-07-01 22:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback(17) | Comments(4)
このシリーズ、1作目は何度か見直しているのだけれども、2作目以降は実は全然見てなかったことが、今回の再観賞ツアー?で発覚いたしました。
特にこの4作目なんか、お話全然覚えてなかった…。

いや、全然じゃないけれど、かなり断片的。
ジャックの偽者が出てくるのが導入部だったっけ?
結構気に入ってるシリーズのつもりだったんですが、楽しんだのは1作目だけだったのだな、多分。

e0033570_21152765.jpg今回、ジャックもバルボッサも黒ひげとアンジェリカも、みーんなが目指す「生命の泉」。随分と唐突な設定で作品世界にもジャック・スパロウにも似つかわしくないと思っていたんですが、そうか、3作目のラストでちゃんと伏線張ってたんですなあ。
この4作目はなんか番外編みたいな印象が残ってたんですけど、きちんと3作目ラストの続きになってたんですな。
ジャックとギブス、バルボッサ以外にレギュラーが出てこないのと、前作ラストがいきなり10年後だったので、時系列的に混乱してたというのもあるんですが。

ただ、それで本作が凄く面白いのかというと、やはり微妙。
以前にも書きましたけど、ジャックは主役ではあっても主人公には適さないキャラ。
本筋を進めるキャラクターが別にいて、それにちょっかい出したりして結果的にお話を引っ張る、というのならいいのですが、初めっからジャックありきで進めようとすると色々と制約もありそう。

宣教師と人魚のカップルもバッサリ切ってしまってもお話の進行上は問題ないし、むしろその分をバルボッサと黒ひげの因縁話に費やした方が「海賊映画」らしさが出て骨太な映画になったかも。
あとはアンジェリカを、黒ひげとジャック、どちらともつかず離れずにしておけば、「ルパン三世」における峰不二子みたいに描けたのかなあ?
なんて考えてしまいました。

さて、最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」の日本公開はもうすぐ。今のところ評判は悪くなさそう。
しかし今回で完結なワケじゃなく既に次の作品の話も聞こえてきてるというのに「最後」と付ける邦題や、「さらばジャック」みたいなコピーを使うのは、誇大広告を通り越して詐欺だと思うんですがねえ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/15030251/


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by odin2099 | 2017-06-28 21:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(2)
シリーズ最新作へ向けてのおさらいは続行中です。
今回はシリーズ3作目の「ワールド・エンド」、最初から三部作構想ではなかったと思いますが、結果的に三部作完結編となりました。
「スター・ウォーズ」のように2作目が「次へ続く」で終わっているので、さてどうなるんだろう?と公開を楽しみにしていたんですが、ちょっと、というよりかなーり期待外れでしたね。

e0033570_22273688.jpgまずキャラクターが多過ぎです。個性豊かな海賊たちが沢山出てきますが、個性豊かに見えたのは外見だけ。
中身は誰が誰やらで、何かあると右往左往するだけの烏合の衆。
その中の一人、サオ・フェンはチョウ・ユンファが演じるということで注目を集めてましたが、正直言ってどうってことないポジションです。
ジャック・スパロウのお父さん役でキース・リチャーズも出てきますけど、これも「悪ノリ」してるだけですねえ。まあ、こちらは大物のお遊び出演ということで許せるところではありますが。

そしてお話がもう何が何やら…。
これは登場人物が多過ぎることも原因ですが、誰が何を考え誰と手を組み、そして真の目的は何なのか?
裏切りに次ぐ裏切りで、落ち着いて大冒険を楽しむゆとりがありません。
それにエリザベスのお父さんとか、ノリントンさんとか、1作目からのレギュラーメンバーがあっけなく退場してしまいます。

それに最後のウィルとエリザベスの運命は…あれで良かったんですかねえ。

今度の5作目となる最新作にはウィルとエリザベスの息子が登場し、この二人も重要な役どころで出演する、と伝えられてますが、そうなると次の4作目はどういう扱いになっているのでしょうか?
まあ期待せずに見に行きます(^^;

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/6260606/


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by odin2099 | 2017-06-21 22:29 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われし海賊たち」に続く第2作目、新作公開に合わせてのおさらいもピッチを上げなくては。
結婚式を間近に控えて幸せ絶頂だったはずのウィルとエリザベスの突然の逮捕劇、今回の冒険はそこから始まります。

e0033570_06055570.jpg好き勝手自由気ままかと思いきや意外な弱点?を抱え込んだジャック、純粋に真っ直ぐに突っ走るウィル、女の狡さも発揮しだしたエリザベス、と「らしい」行動を見せる主役トリオと、それをサポートするお馴染みの顔ぶれ。
前作であれだけ伏線張ったから出てくるのが当たり前という感じのウィルのお父さん、”靴紐のビル”や、怖いだけじゃないディヴィ・ジョーンズとか、新しいキャラクターも多々いますが、それほどの無理矢理感はないですね。

笑える箇所は前作以上。
無声映画のドタバタ喜劇を意識してるのかなあという、身体を張ったギャグが多く、あのメイクのせいか、ジャックがチャップリンに見えてきちゃったりして。

ただ最初から3作目をやるのが前提の作り方なので、そこが不満っちゃあ不満。
露骨に「え、ここで?」というところで終わりますしねえ。
それに上映時間、長い。この内容なら2時間くらいで収めて欲しいとこなんですが。

最後に登場するバルボッサ。
あれ?前作ラストで死んだ筈なのに?!
――と驚いたのは観客だけでなく実は出演者もだったそうで、あのシーン、別のキャラクターが出ると説明されていたらしいです。
あれ、本当に驚いているのかあ。

【ひとりごと】
お話、全然覚えてないなあと思いつつ見直しておりましたが、そうか、この作品って劇場で一回しか見たことなかったんでした。
前作は劇場で二度見て、その後もテレビ放送の時に見たりDVDで見たり、と何度か繰り返していたんですが。
ということで、11年ぶり二度目の観賞でした。そこまで記憶力、落ちてなかったかあ、とほっと一安心(^^;

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3817827/


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by odin2099 | 2017-05-11 06:07 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19501537.jpg今年は新しいアーサー王伝説にまつわる映画が観られそうですが、現時点で最新の大作として作られたアーサー王物を久々に見直しました。中世の騎士物語ではなく、ローマ帝国に使えたサルマート騎士団のお話です。
時代設定は西暦467年、実在のアーサー王にはこれが一番近いんだそうです。

華やかさとは無縁で、アーサー率いる円卓の騎士たちも煌びやかイメージはなく、泥臭く、無骨。
マーリンは魔法使いではなく蛮族の指導者、グウィネヴィアも貴族のお姫様ではなく蛮族の娘です。
そして出演しているのも大スターではなく、地味な役者さんたち。
おそらくヒットはしなかったんでしょうね。

でもこの出演者、今考えると何気に豪華。
円卓の騎士を演じているのはアーサー/クライヴ・オーウェン、ランスロット/ヨアン・グリフィズ、ボース/レイ・ウィンストン、ガラハッド/ヒュー・ダンシー、ガウェイン/ジョエル・エドガートン、トリスタン/マッツ・ミケルセン、ダゴネット/レイ・スティーヴンソンと何れもその後の活躍が目覚ましいです。
グウィネヴィアは「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続いてヒロインに起用されたキーラ・ナイトレイですし、サクソン軍を率いるセルディックにはステラン・スカルスガルドという布陣。
今このメンバーを揃えようとすると、出演料だけでなくスケジュール調整などかなりの困難を伴いそうです。

最初から死亡フラグ、全員玉砕フラグが立ちまくりの物語なのですが、7人の円卓の騎士中で亡くなるのは3人だけということは、かなり高い生存率と言えるでしょうか。
最後はアーサーとグウィネヴィアの結婚式で、これでブリテンが統一されたというハッピーエンドを迎えるのですが、実はDVDには「もうひとつのエンディング」というものが収録されていて、これがなかなか良いムード。
テスト試写の際の反応を見てハッピーエンドの方を採用したそうですが、これはちょっと勿体なかったと思います。

またハッピーエンドを選んだということは、物語の最後で誕生した「キング・アーサー」を主人公とした物語が真に始まるということを意味しますが、続編などの声も聞こえてきませんし(そもそも企画があったのかどうかもわかりませんが、それを匂わせる終わり方ではあります)、なおさらしんみりムードで終わった方が感銘を与えたように思います。

公開当時はかなり期待値が高かっただけに失望も大きかったのですが、改めて見直してみると、結構好きな映画かもしれません。
主題歌含めてハンス・ジマーの音楽も傑作の一言。
もっと色々な人に見て頂きたかったなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/5508960/


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by odin2099 | 2017-01-18 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20354194.jpg今年はシリーズの新作が見られるということで、それにあわせておさらいを始めます。

映画館に2度行って、その後でDVDやらTV放映やらで見ているはずですが、見直すのは久しぶり。10年ぶりくらいでしょうかね。
考えてみるとこの作品も早いものでもう14年も前の作品。
ジョニー・デップは今も相変わらずヘンテコな役を演っていますけれど、オーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイもすっかりスターになりました。
多少「あの人は今?」的な存在になりつつあるようではありますが…。

ここ数年で何度も「スター・ウォーズ」を見直しているせいもありますが、やはり当時から指摘されている通り、この両シリーズは良く似てます。
この一作目に関してはお話に類似点があるわけではないですが、ジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス・スワンというキャラクター配置が、それぞれハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナに対応。言ってみれば「スター・ウォーズ」をルークではなく、ハンの視点で描くとこんな感じになるのかもしれません。

実際にプロデューサーも「意識してる」と発言したようですし、2作目になると父親絡みの自分の出自の問題やら、三角関係っぽくなったり、最後に生死不明になったりと益々酷似していきます。
「スター・ウォーズ」のファンでこのシリーズを未見の人、あるいはこのシリーズは好きだけれど「スター・ウォーズ」はちょっと…という人は、そんな観点で見てみるのも面白いんじゃないでしょうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3780662/
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by odin2099 | 2017-01-04 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ジョニー・デップの悪ノリ演技が楽しめる、”キャプテン”・ジャック・スパロウの大冒険物語、仕切り直しの第4弾。
今回は3Dでの鑑賞と相成ったが、わざわざ3Dを選ぶほどの内容じゃなかったな。
というか、ホントは2Dで充分だと思ってたんだけど、字幕版じゃなく吹替版を観ようと思ったら近場のシネコンでは3Dしかやってなかったから、というのが真相。

e0033570_2175316.jpgさてこのシリーズ、1作目が面白く、2作目の盛り上がりに大いに期待し、そして3作目に大きく失望しちゃったもんで、今回の4作目も全く期待してませんでした。
まあ観客が見たいのはジャック・スパロウだし、映画もジャックが出てりゃ何とかなるんじゃないの程度で作ってるんじゃなかろうか、とかなり心配してましたが、結果は・・・うーん、当たってる部分もあり、そうじゃない部分もあり。

先ず「生命の泉」の設定が良くわからない。
儀式とか儀式に必要なものとか、それらはどういったレベルで流布されてる話なのか、ジャックはホントにそこへ行ったことがあるのか云々。もうちょっとわかり易く説明して欲しかったなあ。
それにジャックが探し求めるお宝っぽくないし、実際にジャックは興味を示さなかったし、何だか無理矢理ジャックを争奪戦に絡めただけって気がして仕方ない。

今回は全くのオリジナル・ストーリーではなく、ティム・パワーズの小説『生命の泉(旧邦題・幻影の航海)』が原案ってことになってるから、海賊映画としては悪くないのかも知れないけれど、借り物の世界にジャックは似合わないってことかね。

それにジャックは”主役”ではあっても”主人公”には適さないキャラなのを再認識。
旧三部作ではウィルとエリザベスという二人を中心に物語が転がっていったので、その中で様々な化学反応を見せるジャックに魅力を感じたもんだが、今回出てくる宣教師と人魚のカップルでは荷が勝ち過ぎだ。
バルボッサとギブスは出てくると安心するけど、毎回バルボッサがキー・キャラクターなのもパターンだし。

そんな中で、ジャックと対抗する女海賊アンジェリカは、演じたペネロペ・クルスのおかげもあって魅力的ではあったものの、やはり彼女も映画そのものを引っ張るキャラクターじゃなし。ウィルとエリザベスを再登場させなかったのは好判断だと思うけど、新たな三部作の第一弾と持ち上げた割にちょっと淋しいような。

でも、ブラックパール号を取り戻すまで、ジャックにはまだまだ頑張って欲しいもの。お猿のジャックも健在みたいだし、毎度お馴染みエンドロール後のオマケ映像でまた何やら伏線張ってるし、5作目はやるんだよね?
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by odin2099 | 2011-06-28 21:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback(46) | Comments(6)
古代のペルシャ。王弟ニザムを補佐役に、シャマラン王は巨大な帝国に君臨していた。孤児だったダスタンは王によって見出され、血の繋がりはないものの、タス、ガーシヴに次ぐ第三の王子として迎えられ、勇者と呼ばれるに足る若者へと成長した。王は、三人の結束こそが帝国の繁栄をもたらすのだと説いた。

ある時、国境近くの聖なる都アラムートが、敵国に武器を供給しているとの情報をニザムが入手した。
常々シャラマン王はアラムートへの手出しを禁じていたが、今は不在。ダスタンは攻撃に反対するものの、ガーシヴとニザムに押し切られ、王位継承者たる長兄タスは攻撃を決断する。犠牲者を最小限に食い止めたいダスタンは、命令に背いて奇襲を仕掛け、アラムートを陥落させた。その際、不思議な短剣を手に入れる。

e0033570_6264714.jpg絶世の美女と謳われるアラムートの王女タミーナは、自分の妃になれというタス王子の申し出を拒絶し自決しようとするが、ダスタンが短剣を持っていることに目をとめると降伏勧告に応じることにした。

そこへ父王シャマランが到着。王子たちのアラムート攻略を激しく責めたてるが、ダスタンの勇気は賞賛し、タミーナを既に多くの妃を持つタスではなく、ダスタンの妻にすると宣言する。だがその祝宴の最中、シャマランは何者かによって暗殺され、その嫌疑はダスタンに掛けられてしまう。そのダスタンに救いの手を差し伸べたのは、何とタミーナ。辛くも二人は王宮からの脱出に成功する。

タミーナがダスタンを手助けした理由は、彼の持つ短剣にあった。この短剣には<時間の砂>を操り、過去へと戻る不思議な力があり、タミーナは代々この短剣を守るよう定められた存在だったのである。
ダスタンもまた、アラムート攻略の真の狙いはこの短剣にあることを悟る。では誰がこの短剣を狙い、王を暗殺し、今また自分たちに追手を仕向けているのか。二人はいがみ合い、反撥し合いながらも、砂漠の逃避行を余儀なくされる・・・。

原作は20年以上前に発表され、今なお新作がリリースされ続けている人気ゲームだそうだが、映画化決定の報が流れるまで存在も知らなかった。
よって予備知識もなしで観たのだけれども、こりゃあなかなか面白いでないの。

砂漠を舞台にした宝探し的アドベンチャー映画で、ウォルト・ディズニー&ジェリー・ブラッカイマー・プレゼンツなだけにこれでもかこれでもか、の物量作戦。CGだけじゃなく、セットの作り込みも凄い。
シェイクスピアの「ハムレット」の如き王位継承に纏わる陰謀譚とか、シチュエーションやシークエンスがどっかで見たようなものばっかりなのも、色んな作品の良い所取りと考えれば腹も立たないし、何よりもこういう映画は景気良く、派手にバンバンやってくれないとね。
一番悪そうな人がやっぱり悪い人なのは当然として、一見すると悪人っぽい人が実は善人だったり、そういうのも変に深読みしないで素直に楽しめば良いんだろうね。

アクションヒーローのイメージがまるでないジェイク・ギレンホールが主人公というのも面白いし(メイキング見るとかなりのスタントを本人がこなしてるようでビックリ)、ベン・キングズレーはやっぱりだし、それに最近この手の作品にアルフレッド・モリーナって良く出てくるなあ。すっかりジャンル俳優になりつつあるけれど、善悪どちらでもこなせる貴重な役者さんである。
そしてヒロインのジェマ・アータートン。
『007/慰めの報酬』では全然印象に残ってなかったし、『タイタンの戦い』でもちっとも魅力的に思えなかったのだけれども、この王女さまはなかなか良い。これはお見逸れいたしました。

タイムスリップ出来ることから、最初から想像がつくラストは御都合主義といえば御都合主義だけど、こういった映画はハッピーエンドで終わって欲しいもの。
というか、毎回毎回これを繰り返せばいくらでも続編作れるんだけど、はてさてそこまで作品にパワーがありますかどうか。
どうも興行的にはイマイチだったようで、続編そのものの企画も消えそうなんだとか。ダスタンとタミーナの大冒険、まあもう一本ぐらいは観たいかな。
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by odin2099 | 2010-09-27 06:24 |  映画感想<ハ行> | Trackback(37) | Comments(6)
e0033570_1924185.jpg「魔法使いの弟子」といえば、勿論デュカの管弦楽曲。でもこの曲をウォルト・ディズニーが『ファンタジア』で使い、ミッキーマウス扮する”魔法使いの弟子”が、中途半端な魔法を使って大騒動をやらかすという短編作品に仕上げたことでも有名になった。

今度はウォルト・ディズニー・ピクチャーズが、このアニメをベースに実写映画化。
ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズをパートナーに、SFX満載のマジカル・アドベンチャーに再構成したのがこの作品で、”魔法使いの師匠”を演じるニコラス・ケイジがプロデューサーも兼ね、アルフレッド・モリナ、テリーサ・パーマー、モニカ・ベルッチらが共演。主人公である”魔法使いの弟子”には、ジェイ・バルチェルを起用した。
ちゃんとデュカの曲をバックに、未熟な弟子が魔法を濫用しててんやわんやというシーンも用意されていて、原典を知っていればニヤリ。ただ知らないと些か唐突に映るかもしれないけど。

物語の背景には、1000年の昔より続く善と悪の魔法使いたちの戦いが・・・ということだが、善の魔法使いがマーリンで悪の魔法使いがモルガナ・ル・フェイ。
なるほどねー。一から因縁話を作るよりは、アーサー王伝説を再利用する方が楽だし知名度もある、ってことかな。

e0033570_1924366.jpg主人公が物理ヲタクのヘタレなお兄ちゃんというのも面白いんだけれど、彼が何故”選ばれし者”なのか、そして如何にして”偉大な魔法使い”として覚醒するのかが語られないのは何だかなあ。
それに”魔法”と”科学”が対立するでもなく、かといって共存するでもないという中途半端な描き方なのもどうかと思うけれど、スケール感がないことを除けば2時間弱は退屈しないで済みそう。続編を匂わせるラストだったけれど、さてシリーズ化されるんでしょうか。

出演者に目を向ければ、せっかくの<イタリアの宝石>モニカ・ベルッチの出番が少ないのは許せないが、主人公のガールフレンドを演じたテリーサ・パーマーはなかなか可愛いし、アルフレッド・モリナのほどほどの悪役ぶりも良し。
それと、吹替版で観たせいかニコラス・ケイジが実に頼りがいがあってメチャメチャ格好良い。ある意味じゃニコラス・ケイジの声に大塚明夫って反則だなあとも思えてくる(定番キャストなんだけど)。120%ぐらい魅力をアップさせてるような気がするし。
ただ、主人公は吹替共々ちょっとねぇ・・・。
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by odin2099 | 2010-09-17 19:25 |  映画感想<マ行> | Trackback(41) | Comments(2)
一見するとただのモルモット、実は高度な訓練を受けたFBIのスパイ、というアニマルたちが活躍するアクション映画です。
メンバーにはモグラやハエ、ゴキブリなんかもいますが、これらは皆CGの産物。技術が進歩すると何でも当たり前のように見えちゃいますが、表情といい、仕種といい、毛の質感といい、見事なもんです。

e0033570_6234425.jpgお話の方は、世界征服を企む元・武器商人にして現・大企業のCEOの魔の手から、密かに結成されていたGフォースが世界を救うというもの。
予算削減で部署が閉鎖されそうになってしまったので、Gフォースは緊急出動。何とか実績を残そうと潜入するものの、情報収集に失敗、基地も閉鎖されてしまいます。
逃げ出した彼らは途中でバラバラになったりもしてしまいますが、遂に野望の全貌を捉え敵地へ乗り込むのですが、そこで意外な黒幕の正体を知り・・・という展開です。

黒幕の正体は、勘の良い人ならポスターやチラシを見ただけでピンと来るんじゃないかと思いますが、ディズニー印に相応しいファミリー向け作品かと。
ただこれが、ジェリー・ブラッカイマー作品なのはちと意外かも。

しかし最初にタイトルを聞いた時は、てっきりハリウッド版『科学忍者隊ガッチャマン』かと思いました。
というのも今を去ること30余年前、『ガッチャマン』は『バトル・オブ・ザ・プラネッツ』というタイトルで(勝手に再編集された揚句に)アメリカに上陸し、科学忍者隊はGフォースと呼ばれていたのです。

この番組そのものはアメリカのファンからも改悪版扱いされているそうで、後にオリジナルに近いヴァージョンを観たあちらのヲタク連中が度肝を抜かれた、という逸話もあるくらいなんですが、それでもGフォースそのものの知名度は結構高いようだし、『ガッチャマン』が海を渡ってリメイクされる話はここ10年ばかりずーっと流れているもので。
一時は『宇宙戦艦ヤマト(スター・ブレイザーズ)』を実写リメイクする気でいたディズニーのこと、有り得ない話ではないなーと深読みし過ぎてしまった次第です。

劇場では日本語吹替版しか上映されなかったらしいですが、今回借りてきたDVDも何の気なしに吹替を選んでしまいましたが、主役の声はガレッジセールの二人だったんですねえ。ちっとも知らずに聴いていて、なんか素人くさい演技だなあとは思っていたのですが、予備知識なかった分だけそんなに悪くは感じなかったかな。
ただそれでも高木渉、本田貴子、中尾隆聖、千葉繁らに囲まれると流石に分が悪いですね。やっぱり本職に任せた方が無難です。
また原語版ではサム・ロックウェルやペネロペ・クルス、スティーヴ・ブシェミ、ニコラス・ケイジらが参加していたことを後で知ったので、字幕版で観るべきだったかなあとちょっと後悔してたりして・・・。
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by odin2099 | 2010-06-29 06:20 |  映画感想<サ行> | Trackback(11) | Comments(0)

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