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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:スティーブン・スピルバーグ ( 56 ) タグの人気記事

e0033570_21591035.jpgロアルド・ダールの「オ・ヤサシ巨人BFG」をウォルト・ディズニー社が映画化、しかも監督はスティーブン・スピルバーグ。
ファンタジー映画としてはこれ以上ないくらいのコラボレーションで、これをスピルバーグの”同志”フランク・マーシャル&キャスリーン・ケネディがサポートし、「ナルニア国物語」以来のウォルデン・メディア社も一枚噛み、音楽はもちろんジョン・ウィリアムズ。
脚本はこれが遺作となった「E.T.」のメリッサ・マシスン(献辞が出る)とくれば正に盤石の体制。

養護施設で暮す少女ソフィーは、眠れないある晩に巨人を目撃してしまい、「巨人の国」へと浚われてしまった。
初めは激しく反発するソフィーだったが、次第にその巨人――BFGと心を通わせるようになる。
だが他の巨人はBFGと違って凶暴で、子どもを捕まえては食べてしまうという恐ろしい存在だった。
何とかしなくては。一計を案じたソフィーは英国女王に援けを求めることをBFGに提案する。
はたしてソフィーは凶暴な巨人たちをやっつけることが出来るのか?!

手堅くまとめてあるなあという印象は受けるものの、この手の作品に欠かせないワクワク感がどこにも感じられなかった。
おそらく往年のスピルバーグなら少女ソフィー(演じているのは新人のルビー・バーンヒルでとっても可愛い。吹替の本田望結も最初のうちはアレレと思っていたけれど、全体的に悪くない)をしっかり中心に据えて、ハラハラドキドキの冒険活劇として描いてくれたのではないかと思うのだけれども、もう彼の視点は自分に近い年齢のBFGに移ってしまっているので、異世界の異生物(人間と似てはいるけれども別種の巨人族)との交流を描くのではなく、単に老人と少女の交流に留まってしまっていて面白みがない。
しかも少女のエロティシズムを感じさせる描写が付け加えられているのが何ともはや。

思えば大人になったピーター・パンを描いた「フック」も傑作とは言い難かったので、スピルバーグにとってファンタジーは実は鬼門なのかも知れない。
意図せず(もしくはそれを主眼とせず)作った「未知との遭遇」「E.T.」は素晴らしいと思うが、結果的にファンタジー映画になった作品に比べ、正面からファンタジー映画に挑んだ作品は今一つ。

それともこれがスピルバーグの「老い」なのだろうか。


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by odin2099 | 2016-10-04 06:07 |  映画感想<ハ行> | Trackback(7) | Comments(1)
e0033570_19233622.jpg<スター・ウォーズ>ほどじゃないけれど、<インディアナ・ジョーンズ>も気になるシリーズ。
ルーカス・フィルムをディズニーに売却した際には<SW>だけじゃなく<インディ>の続編の権利込みだったので、スピルバーグも乗り気のようだし余程のことがなければ新作が作られるのは間違いなさそう。
後はいつ作るかで、<SW>の新たな三部作やスピンオフが落ち着く2020年以降になるのか、それとも<SW>と並行して進めるのかが問題。
スピルバーグ自身は「ハリソン・フォード以外のインディはあり得ない」みたいな発言をしていたけれど、「フォースの覚醒」見る限りでは「クリスタル・スカルの王国」みたいにメインを張らせるのならば急いだ方が良さそう。
ディズニー・サイドとしては、<SW>のスピンオフで若きハン・ソロを描くのと同じように若い役者にバトンタッチさせるつもりなら、じっくり腰を落ち着けてでも良さそうだけど。

さて、「エクスペンダブルズ3」への客演、「フォースの覚醒」主演で、まだまだアクションスターとして(?)頑張ってるハリソン・フォード、その第一作を観直した。
<SW>もそうだけど、やっぱり<インディ>も一作目が至上。
特に紆余曲折ある<SW>に比べると、<インディ>は二作目以降ほぼ下降線を辿ってる印象がある。あ、個人的には二作目より三作目の方が好きだけど。
「フォースの覚醒」の枯れたハリソンも良いのだけど、この頃のギラギラしたハリソンはまた格別。
「パトリオット・ゲーム」などを見ると案外動けない人な気がするけど、この時は本当にタフガイに見えるもんなあ。

e0033570_19232648.jpg【ひとこと】
今回はBlu-rayだったので新録の吹替版(WOWOWで放送する時に作ったやつ)で見たけど、これはちょっとなあ。
マリオンは以前と同じ土井美加だけど、インディは「クリスタル・スカルの王国」に合わせた内田直哉。
慣れろと言われても、これは無理。
逆にWOWOWは「クリスタル・スカルの王国」を村井國夫で新録すべきだったのに!

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/4518599/
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by odin2099 | 2016-01-27 19:26 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_20370689.jpgタイトルに「ジュラシック・パーク」とは付かないものの、これは正当なシリーズ4作目。確か同じ邦題の作品もあったけれど、もちろん無関係だ。そして2作目3作目はイスラ・ソルナ島(サイトB)という別の場所で起こったお話なので、1作目と同じイスラ・ヌブラル島へ帰ってくるのは今回が初めて。
ということは、1作目に直結する続編だとも言える。


あれだけの大惨事を引き起こしながらインジェン社は破産も倒産もせず、またテーマパークのオープンにまで漕ぎつけたのは驚きだが、人間サイドのやることは以前と変わらず。倫理やら人命やらよりも商売を優先させた結果、またもや惨事を引き起こすとのは前と同じパターン。
それに今回はDNAから恐竜たちを復活させるだけに飽き足らず、遺伝子操作で新種まで生み出してしまい、もはや「恐竜映画」ではなく「怪獣映画」。


だがそれが悪いわけではなく、単なる1作目の焼き直しに終始せず、オマージュを捧げてスケールアップを施し、ある意味で理想的な続編を作り上げている。
多分当時のファンが2作目や3作目に期待していたのはこういったストーリーだっただろうし、過去作品を知らない人でもさほど予備知識を必要としない本作は十二分に愉しめるかと思う。


しかし早くも製作が決まった続編の方はちょっと不安。
主役コンビは続投らしいが、ワールドのその後を描くのか、それとも別の場所で新たな恐竜事件に遭遇するのか。
2作目、3作目と同じパターンを繰り返さないことを願うのみだ。


【ひとりごと】
クライマックスは「新怪獣対恐竜戦士連合軍」といった感じだったな。苦戦する新恐竜戦隊に、1~2作目のヒーローが加勢するという王道パターン。
そして美味しいところを持ってくのは第三勢力の新顔・モササウルス。こいつが次回作のキーキャラクターになるかも?!


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by odin2099 | 2015-08-09 20:42 |  映画感想<サ行> | Trackback(30) | Comments(0)

新作公開に合わせての旧作リピートもこれで最後。なんか色々な意味で残念な第三作を。


e0033570_17341582.jpg子供を探すためにセレブを装ってアラン・グラント博士を騙して島へ連れ出す夫婦とか、二か月間たった一人で生き延びてた少年とか、金儲けのためにラプトルの卵を盗み出すグラントの助手とか、ラストにいきなり現れて一気に解決させちゃう海兵隊とか、どうしてこうなるかなあ?という展開が続々。アランと別れて結婚してママになってるエリーというのも、なんだか夢がないし。


それでも、一作目にあったミステリー・サスペンス物の要素は皆無でも、大風呂敷広げただけの怪獣映画になってしまった二作目よりは、サバイバル・アドベンチャー物としてはコンパクトにまとまっているのは確か。
上映時間も短いし新顔の恐竜も色々と出てくるので、途中で飽きちゃって退屈するということはない、カナ?


さて、内容も評判が良く、記録的大ヒットとなっている最新作は如何に?!


【ひとりごと】
ティア・レオーニってこれの前は『ディープ・インパクト』に出てたし、スピルバーグのお気に入りだったのかな。
ちょっとシャロン・ストーンに似ていてセクシーな感じだけど、どちらの作品もその要素が皆無なのが残念だけど。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/10907119/


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by odin2099 | 2015-08-02 17:35 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_10542636.jpg『ジュラシック・パーク』の続編だが、同じくマイクル・クライトンの書いた同名の続編小説の映画化というより、小説とは異なる映画オリジナルストーリー。小説は小説、映画は映画でそれぞれ別の正続二篇から成っていると考えた方が良さそう。
もっとも映画版の方はその後も続いているのだが。


で、続編なので「あの島」へ再び行く話なのかと思っていると、目的地は別の島。
このあたりが初見じゃ良くわからなかったのだけれども、「もう一度大冒険!」よりは「もう一つあった!」の方がインパクトがあるだろうという判断なのだろうか。


しかしその島へ行くのがあの皮肉屋のイアン・マルコムなのが何とも…。
ただし前作とはまるで別人のヒーロー然としたキャラクターに変貌してしまっているので、それはそれで違和感が。


e0033570_12541774.jpg違和感と言えば、前作の事件の元凶のハモンド氏が「善意の人」扱いなのも納得いかないし、島を訪れるメンバーが揃いも揃って自己主張が激しく、結果的に事態を悪い方へ悪い方へと導いて行くのも頂けない。
物語上の一番の悪役はインジェン社の新社長ピーター・ルドローだが、凄腕のハンターとして頼りになる存在のローランドもかなり独善的だし、ヒーロー側のキャラである筈のカメラマンのニックにしたって、自分の信念の為なら他人を危険にさらすのも厭わないように見受けられる。


これはマルカムの娘ケリーも、そして正ヒロインのサラも大なり小なり持ってる要素で、結果的に前作では「嫌われ役」ポジのマルカムが、今作では一番の常識人に見えるという素晴らしい結果に。
お話の構成も、この手のジャンルの古典「キング・コング」や、更にその原典たるコナン・ドイルの「失われた世界(ロスト・ワールド)」の焼き直しというのも物足りない。
街中でT-REXを暴れさせたのは、その当時製作中だった『GODZILLA』への対抗意識だったかも知れないけれど。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8915775/


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by odin2099 | 2015-05-16 10:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_12544145.jpg多分それまでで一番リアリティ溢れる恐竜映画。
それが仇になって、従来なら相手にしなかったであろう各種分野の専門家からツッコまれ、また新しい発見があったり学説が唱えられる度に槍玉にあげられてしまう結果に。


しかし実際はどうであれ(誰も見たことないんだし)、スクリーン上の説得力にかけては今なお一級品の輝きを持った作品だろう。

マイクル・クライトンの小説に忠実に作ろうとすると、実はあんまり「恐竜映画」とは言えなくなってしまいそうだが、そこをザックリと割り切った撮ったスピルバーグの勝利。
多分この手法、原作未読だが『JAWSジョーズ』でも使っていたと思われる。


エンドクレジットにもご注目。
e0033570_12541774.jpg”THE PRODUCERS WISH TO THANK THE FOLLOWING”としてGEORGE LUCASの名前が…!
次回作『シンドラーのリスト』で多忙を極めるスピルバーグに代わって、仕上げの部分を統括したのはジョージ・ルーカスだったのだ。
その出来栄えに満足したルーカスは、寝かせておいた『スター・ウォーズ/エピソード1』を遂に作ろうと決心したのだから、色々な意味で「映画史に残る」一本だ。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3066266/


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by odin2099 | 2015-05-09 13:00 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_21433069.jpg『未知との遭遇』は大好きな作品だと公言してますが、このヴァージョンは今まで観たことありませんでした。
この<ファイナルカット版>は、簡単に言えば<劇場公開版>をベースにして<特別編>をミックスしたもので、ランニングタイムも3ヴァージョンの中で最長です。細かい違いを指摘するほど見まくってはいませんが、おそらくこの<ファイナル・カット版>で新たに追加されたり差し替えられたシーンはないようです。


本来なら、やり残した部分を撮り不要な部分をカットした<特別編>が”完全版”であるべきなんでしょうが、その際にスピルバーグは不本意ながら追加させられたシーンもあったようなので、それらを省いた”決定版”ということになるのでしょう。


ということで久しぶりに観返した『未知との遭遇』ですが、考えてみると真面な人物が殆ど登場しませんね。
ロイは不可思議な体験をしたから変貌した訳ではなく、元からかなり”変わり者”の部類だったでしょうし、ロイの妻ロニーもロイとは違った子供っぽさがあって”良き妻”、”良き母親”とまでは言えなさそうです。
プロジェクトを統括するラコーム博士は一見すると冷静で理知的な人物に映りますが、こういうプロジェクトを立ち上げ推し進めようとするくらいですから、おそらく周囲との軋轢を相当生んだ”変わり者”ではないでしょうか。


主要な登場人物が揃って奇人・変人オンパレードという映画ではありますが、それでも最後が壮大なファンタジーと化すので、観ていてそれほど嫌悪感や違和感を抱かないんだと思います。
途中まで理詰めで攻めているので、その最後のファンタジー描写も許容範囲なんでしょうね。


UFOの公式報告を拒む旅客機のパイロットたち、UFO接近に伴って生じる不可解な現象、インドの老人やロイ、ジリアンらUFOを目撃した人たちが日焼けしているとか、そういう細かいディティールの積み重ねが大切な要素。
でもそれで行くなら、クライマックスシーンでデビルズタワーの基地にいる人たちは全身水ぶくれになりそうなもんですが、サングラスだけで済んでしまうあたりリアルとホラ話との絶妙な匙加減と言えるでしょう。
そういやデビルズタワーから人々を退去させる口実に使っているのはエボラ出血熱だったんですねぇ。


それにしてももう一度大画面で観たいものです。
それも出来得れば『スター・ウォーズ』の一作目と二本立てか、或は『レイダース/失われた≪聖櫃≫』と三本立てでもいいなあ。
あの頃の夢みる自分に帰りたい…。


【ひとこと】
エンタープライズ号とR2-D2を探せ!


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by odin2099 | 2015-05-08 21:50 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17161728.jpgスピルバーグとピーター・ジャクソンのコラボということで話題になっているCGアニメ、あんまり食指をそそられなかったんですが、一応「押えて」おこうかな、ぐらいの感覚で見てきました。

お正月映画の本命とまではいかなくても、少なくても対抗ぐらいのポジションかと思っていたら、年を越せずに随分と公開規模が縮小されちゃいましたね。期待したほどお客さん入ってないんでしょうか。
最初のうちは3D字幕、3D吹替、2D字幕、2D吹替と4ヴァージョンも用意されてましたけど、今は3D字幕だけで、しかも1日2回ぐらい、てなところでしょうか。

そもそも日本人で、「タンタンの冒険旅行」を知ってる!という人がどれくらいいるものやら。
個人的にも殆ど予備知識はありません。
フランスで人気のコミックだということは、かれこれ40年近く前から知ってはいましたが、実際に読んだことはないですし(翻訳版が出てますけど)、どういう設定なのかは映画版で初めて知りました。
TVアニメ版、放送されてたんですねえ(汗)。

e0033570_17214726.jpgで、映画版、2D吹替で見たのですが、ごくごく普通に楽しみました。
実写ではとても描けないようなショット、アクションシークエンスが盛り沢山で、パフォーマンス・キャプチャーを用いたCGアニメという手法を手にしたことで、スピルバーグのイマジネーションの幅が大きく広がったであろうことは想像に難くありません。
子どもが、新しい玩具に興味津々で色々いじくりまわす、その要領で、本人も楽しみながら作ったんだろうなあという感じがします。

その反面、原作が古いので致し方ないですが、全体的にオーソドックスすぎる作りですね。
テンポはかなり早いのでその点は現代的ですが、古典的なギャグだとか、ハラハラドキドキの仕掛けだとか、大時代的ですね。
主人公が少年で、しかも職業を持ち、何でも首突っ込みたがる性格で、相棒が犬、という設定も非常に古臭く感じられます。
いっそのこと、モノクロで作ったら面白かったかも知れません。

ラストは次なる冒険への前振りみたいな感じで幕を下ろしますが、確か三部作構想だったはず。次回作がストレートな続編になるのか、それとも新たな冒険に出るのかはわかりませんけれど、はたしてシリーズ化は成功するのでしょうか。

そういえばこの作品、ドリームワークスが絡んでないみたいですね。なんでだ?
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by odin2099 | 2012-01-08 17:22 |  映画感想<タ行> | Trackback(37) | Comments(4)
観光シーズンを過ぎても大勢の客が訪れているカナダの国立公園で、二人の若い女性キャンパーが惨殺される。森林警備隊のケリー隊長は熊が犯人だと睨むが、公園管理責任者のキトリッジはそれを認めない。
動物学者のスコットは、犯人が熊ではなくより巨大で凶暴なグリズリーの仕業だと断定するが、やはりキトリッジは公園閉鎖を主張するケリーの言葉に耳を貸さず、その忠告を無視して森にハンターを入れ、更に宣伝のためにマスコミも呼びよせてしまう。
しかしその間にも犠牲者は続々と増え、ケリーはスコットや、ベトナム帰りのヘリコプター・パイロットのドンと共に、グリズリーを仕留めるべく森へと入ってゆく――。

e0033570_22164579.jpg『ジョーズ』の大ヒットで、凶暴なサメが大暴れする亜流作品はゴマンと作られたが、この作品はストーリーの骨子はそのままに、サメをハイイログマ(グリズリー)に置き換えたという、ちょっと捻った一品。
監督はウィリアム・ガードラー、出演はクリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ジョーン・マッコール、ジョー・ドーシー、チャールズ・キッシンジャーら。

カメラがグリズリー視点で犠牲者に接近し、全身を映さずに恐怖感を煽るという演出も『ジョーズ』そっくりだし、クマ退治に出向くのが3人組という点も同じ。
お偉いさんが危険を認識せず、事態をドンドンと悪化させていくというのは、もはやこのジャンルのお約束だ。

『ジョーズ』と違うのは、ヒロイン的な女性キャラを出して多少色恋沙汰を描いていることと、犠牲者が増えても主人公がロクな手を打たず、打ってもみんな後手後手にまわる、という点だろうか。
何れも『ジョーズ』をより生温くするだけの効果しか上げておらず、亜流は所詮亜流ということか。
ただそれで詰まらないかというとそうでもなく、緊迫感はないものの、B級と割り切れば結構楽しめるのは、”元のお話”が面白かったからか。

以前はレンタルビデオを探して見たが、今回はDVDで鑑賞。小林清志、仲村秀生、田中信夫、栗葉子、村松康雄、納谷六朗といった豪華な吹替キャストで楽しめるとは良い時代になったもんである。

ところで通常のハイイログマの体長は、大きいもので2メートルくらいらしいが、この映画に登場するのは5~6メートルという設定の化け物。
しかし本物のクマを使って撮影したのが売りらしいけれど、そのせいで巨大感が出てないのは何だかなあ。
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by odin2099 | 2011-10-26 21:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
海水浴シーズン到来を間近に控えた海辺の町で、一人の女性が行方不明となり、やがて無残な死体となって打ち上げられた。赴任してまだ日が浅い警察署長のブロディは人食い鮫と判断し海岸を閉鎖しようとするが、貴重な観光財源を失うことを恐れた市長の猛反発に遭ってしまう。
だが第二、第三の犠牲者が出てしまい、責任を感じたブロディは市長を説得、海洋学者のフーパー、鮫狩りの達人クイントと共に沖合へと船出してゆく――。

ピーター・ベンチュリーのベストセラー小説を、新進気鋭だったスティーブン・スピルバーグが監督した海洋サスペンス、アクション、パニック映画の傑作。
数々の亜流作品を含め、後発作品に与えた影響大の”不滅の金字塔”だ。

e0033570_20475384.jpgこの作品が劇場での洋画初体験だった同級生は多いはずだが、自分が初めて見たのは公開から10年以上経ってから。しかもTV放映だったのだけれども、それでも面白かった。スピルバーグ監督の最高傑作にこの作品を推す人が多いのも然もありなん。

原作小説は分厚いし、その内容は結構だるいらしいけれど、スピルバーグはそのあたりをザックリと切り捨てアクション映画に特化。そのため原作者はオカンムリだったらしいが、映画としてはそれで成功なのだろう。原作と映画の関係を考えると難しいところだが。

その後何度かビデオで見ていて、今回は20年ぶりくらいでDVDで見直したのだけれど、市長が非を認め、ブロディたちが鮫退治に出掛けるまでがもっと長かった印象が。どうやらその辺り、『ジョーズ2』と記憶がゴッチャになっていたみたい。記憶を整理するためにも、近いうちに続編も見なければ。

スピルバーグはその後もヒット作、話題作を連発し、今じゃすっかりハリウッドの巨匠になったが、一方のベンチュリー(最近は「ベンチリー」という表記が一般的?)は『ザ・ディープ』とか『アイランド』とか何本か映画になった作品もあったものの、結局は一発屋で終わった感がある。
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by odin2099 | 2011-10-20 20:46 |  映画感想<サ行> | Trackback(9) | Comments(2)

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