【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_10542636.jpg『ジュラシック・パーク』の続編だが、同じくマイクル・クライトンの書いた同名の続編小説の映画化というより、小説とは異なる映画オリジナルストーリー。小説は小説、映画は映画でそれぞれ別の正続二篇から成っていると考えた方が良さそう。
もっとも映画版の方はその後も続いているのだが。


で、続編なので「あの島」へ再び行く話なのかと思っていると、目的地は別の島。
このあたりが初見じゃ良くわからなかったのだけれども、「もう一度大冒険!」よりは「もう一つあった!」の方がインパクトがあるだろうという判断なのだろうか。


しかしその島へ行くのがあの皮肉屋のイアン・マルコムなのが何とも…。
ただし前作とはまるで別人のヒーロー然としたキャラクターに変貌してしまっているので、それはそれで違和感が。


e0033570_12541774.jpg違和感と言えば、前作の事件の元凶のハモンド氏が「善意の人」扱いなのも納得いかないし、島を訪れるメンバーが揃いも揃って自己主張が激しく、結果的に事態を悪い方へ悪い方へと導いて行くのも頂けない。
物語上の一番の悪役はインジェン社の新社長ピーター・ルドローだが、凄腕のハンターとして頼りになる存在のローランドもかなり独善的だし、ヒーロー側のキャラである筈のカメラマンのニックにしたって、自分の信念の為なら他人を危険にさらすのも厭わないように見受けられる。


これはマルカムの娘ケリーも、そして正ヒロインのサラも大なり小なり持ってる要素で、結果的に前作では「嫌われ役」ポジのマルカムが、今作では一番の常識人に見えるという素晴らしい結果に。
お話の構成も、この手のジャンルの古典「キング・コング」や、更にその原典たるコナン・ドイルの「失われた世界(ロスト・ワールド)」の焼き直しというのも物足りない。
街中でT-REXを暴れさせたのは、その当時製作中だった『GODZILLA』への対抗意識だったかも知れないけれど。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8915775/


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by odin2099 | 2015-05-16 10:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_12544145.jpg多分それまでで一番リアリティ溢れる恐竜映画。
それが仇になって、従来なら相手にしなかったであろう各種分野の専門家からツッコまれ、また新しい発見があったり学説が唱えられる度に槍玉にあげられてしまう結果に。


しかし実際はどうであれ(誰も見たことないんだし)、スクリーン上の説得力にかけては今なお一級品の輝きを持った作品だろう。

マイクル・クライトンの小説に忠実に作ろうとすると、実はあんまり「恐竜映画」とは言えなくなってしまいそうだが、そこをザックリと割り切った撮ったスピルバーグの勝利。
多分この手法、原作未読だが『JAWSジョーズ』でも使っていたと思われる。


エンドクレジットにもご注目。
e0033570_12541774.jpg”THE PRODUCERS WISH TO THANK THE FOLLOWING”としてGEORGE LUCASの名前が…!
次回作『シンドラーのリスト』で多忙を極めるスピルバーグに代わって、仕上げの部分を統括したのはジョージ・ルーカスだったのだ。
その出来栄えに満足したルーカスは、寝かせておいた『スター・ウォーズ/エピソード1』を遂に作ろうと決心したのだから、色々な意味で「映画史に残る」一本だ。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3066266/


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by odin2099 | 2015-05-09 13:00 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_21433069.jpg『未知との遭遇』は大好きな作品だと公言してますが、このヴァージョンは今まで観たことありませんでした。
この<ファイナルカット版>は、簡単に言えば<劇場公開版>をベースにして<特別編>をミックスしたもので、ランニングタイムも3ヴァージョンの中で最長です。細かい違いを指摘するほど見まくってはいませんが、おそらくこの<ファイナル・カット版>で新たに追加されたり差し替えられたシーンはないようです。


本来なら、やり残した部分を撮り不要な部分をカットした<特別編>が”完全版”であるべきなんでしょうが、その際にスピルバーグは不本意ながら追加させられたシーンもあったようなので、それらを省いた”決定版”ということになるのでしょう。


ということで久しぶりに観返した『未知との遭遇』ですが、考えてみると真面な人物が殆ど登場しませんね。
ロイは不可思議な体験をしたから変貌した訳ではなく、元からかなり”変わり者”の部類だったでしょうし、ロイの妻ロニーもロイとは違った子供っぽさがあって”良き妻”、”良き母親”とまでは言えなさそうです。
プロジェクトを統括するラコーム博士は一見すると冷静で理知的な人物に映りますが、こういうプロジェクトを立ち上げ推し進めようとするくらいですから、おそらく周囲との軋轢を相当生んだ”変わり者”ではないでしょうか。


主要な登場人物が揃って奇人・変人オンパレードという映画ではありますが、それでも最後が壮大なファンタジーと化すので、観ていてそれほど嫌悪感や違和感を抱かないんだと思います。
途中まで理詰めで攻めているので、その最後のファンタジー描写も許容範囲なんでしょうね。


UFOの公式報告を拒む旅客機のパイロットたち、UFO接近に伴って生じる不可解な現象、インドの老人やロイ、ジリアンらUFOを目撃した人たちが日焼けしているとか、そういう細かいディティールの積み重ねが大切な要素。
でもそれで行くなら、クライマックスシーンでデビルズタワーの基地にいる人たちは全身水ぶくれになりそうなもんですが、サングラスだけで済んでしまうあたりリアルとホラ話との絶妙な匙加減と言えるでしょう。
そういやデビルズタワーから人々を退去させる口実に使っているのはエボラ出血熱だったんですねぇ。


それにしてももう一度大画面で観たいものです。
それも出来得れば『スター・ウォーズ』の一作目と二本立てか、或は『レイダース/失われた≪聖櫃≫』と三本立てでもいいなあ。
あの頃の夢みる自分に帰りたい…。


【ひとこと】
エンタープライズ号とR2-D2を探せ!


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by odin2099 | 2015-05-08 21:50 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17161728.jpgスピルバーグとピーター・ジャクソンのコラボということで話題になっているCGアニメ、あんまり食指をそそられなかったんですが、一応「押えて」おこうかな、ぐらいの感覚で見てきました。

お正月映画の本命とまではいかなくても、少なくても対抗ぐらいのポジションかと思っていたら、年を越せずに随分と公開規模が縮小されちゃいましたね。期待したほどお客さん入ってないんでしょうか。
最初のうちは3D字幕、3D吹替、2D字幕、2D吹替と4ヴァージョンも用意されてましたけど、今は3D字幕だけで、しかも1日2回ぐらい、てなところでしょうか。

そもそも日本人で、「タンタンの冒険旅行」を知ってる!という人がどれくらいいるものやら。
個人的にも殆ど予備知識はありません。
フランスで人気のコミックだということは、かれこれ40年近く前から知ってはいましたが、実際に読んだことはないですし(翻訳版が出てますけど)、どういう設定なのかは映画版で初めて知りました。
TVアニメ版、放送されてたんですねえ(汗)。

e0033570_17214726.jpgで、映画版、2D吹替で見たのですが、ごくごく普通に楽しみました。
実写ではとても描けないようなショット、アクションシークエンスが盛り沢山で、パフォーマンス・キャプチャーを用いたCGアニメという手法を手にしたことで、スピルバーグのイマジネーションの幅が大きく広がったであろうことは想像に難くありません。
子どもが、新しい玩具に興味津々で色々いじくりまわす、その要領で、本人も楽しみながら作ったんだろうなあという感じがします。

その反面、原作が古いので致し方ないですが、全体的にオーソドックスすぎる作りですね。
テンポはかなり早いのでその点は現代的ですが、古典的なギャグだとか、ハラハラドキドキの仕掛けだとか、大時代的ですね。
主人公が少年で、しかも職業を持ち、何でも首突っ込みたがる性格で、相棒が犬、という設定も非常に古臭く感じられます。
いっそのこと、モノクロで作ったら面白かったかも知れません。

ラストは次なる冒険への前振りみたいな感じで幕を下ろしますが、確か三部作構想だったはず。次回作がストレートな続編になるのか、それとも新たな冒険に出るのかはわかりませんけれど、はたしてシリーズ化は成功するのでしょうか。

そういえばこの作品、ドリームワークスが絡んでないみたいですね。なんでだ?
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by odin2099 | 2012-01-08 17:22 |  映画感想<タ行> | Trackback(37) | Comments(4)
観光シーズンを過ぎても大勢の客が訪れているカナダの国立公園で、二人の若い女性キャンパーが惨殺される。森林警備隊のケリー隊長は熊が犯人だと睨むが、公園管理責任者のキトリッジはそれを認めない。
動物学者のスコットは、犯人が熊ではなくより巨大で凶暴なグリズリーの仕業だと断定するが、やはりキトリッジは公園閉鎖を主張するケリーの言葉に耳を貸さず、その忠告を無視して森にハンターを入れ、更に宣伝のためにマスコミも呼びよせてしまう。
しかしその間にも犠牲者は続々と増え、ケリーはスコットや、ベトナム帰りのヘリコプター・パイロットのドンと共に、グリズリーを仕留めるべく森へと入ってゆく――。

e0033570_22164579.jpg『ジョーズ』の大ヒットで、凶暴なサメが大暴れする亜流作品はゴマンと作られたが、この作品はストーリーの骨子はそのままに、サメをハイイログマ(グリズリー)に置き換えたという、ちょっと捻った一品。
監督はウィリアム・ガードラー、出演はクリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ジョーン・マッコール、ジョー・ドーシー、チャールズ・キッシンジャーら。

カメラがグリズリー視点で犠牲者に接近し、全身を映さずに恐怖感を煽るという演出も『ジョーズ』そっくりだし、クマ退治に出向くのが3人組という点も同じ。
お偉いさんが危険を認識せず、事態をドンドンと悪化させていくというのは、もはやこのジャンルのお約束だ。

『ジョーズ』と違うのは、ヒロイン的な女性キャラを出して多少色恋沙汰を描いていることと、犠牲者が増えても主人公がロクな手を打たず、打ってもみんな後手後手にまわる、という点だろうか。
何れも『ジョーズ』をより生温くするだけの効果しか上げておらず、亜流は所詮亜流ということか。
ただそれで詰まらないかというとそうでもなく、緊迫感はないものの、B級と割り切れば結構楽しめるのは、”元のお話”が面白かったからか。

以前はレンタルビデオを探して見たが、今回はDVDで鑑賞。小林清志、仲村秀生、田中信夫、栗葉子、村松康雄、納谷六朗といった豪華な吹替キャストで楽しめるとは良い時代になったもんである。

ところで通常のハイイログマの体長は、大きいもので2メートルくらいらしいが、この映画に登場するのは5~6メートルという設定の化け物。
しかし本物のクマを使って撮影したのが売りらしいけれど、そのせいで巨大感が出てないのは何だかなあ。
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by odin2099 | 2011-10-26 21:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
海水浴シーズン到来を間近に控えた海辺の町で、一人の女性が行方不明となり、やがて無残な死体となって打ち上げられた。赴任してまだ日が浅い警察署長のブロディは人食い鮫と判断し海岸を閉鎖しようとするが、貴重な観光財源を失うことを恐れた市長の猛反発に遭ってしまう。
だが第二、第三の犠牲者が出てしまい、責任を感じたブロディは市長を説得、海洋学者のフーパー、鮫狩りの達人クイントと共に沖合へと船出してゆく――。

ピーター・ベンチュリーのベストセラー小説を、新進気鋭だったスティーブン・スピルバーグが監督した海洋サスペンス、アクション、パニック映画の傑作。
数々の亜流作品を含め、後発作品に与えた影響大の”不滅の金字塔”だ。

e0033570_20475384.jpgこの作品が劇場での洋画初体験だった同級生は多いはずだが、自分が初めて見たのは公開から10年以上経ってから。しかもTV放映だったのだけれども、それでも面白かった。スピルバーグ監督の最高傑作にこの作品を推す人が多いのも然もありなん。

原作小説は分厚いし、その内容は結構だるいらしいけれど、スピルバーグはそのあたりをザックリと切り捨てアクション映画に特化。そのため原作者はオカンムリだったらしいが、映画としてはそれで成功なのだろう。原作と映画の関係を考えると難しいところだが。

その後何度かビデオで見ていて、今回は20年ぶりくらいでDVDで見直したのだけれど、市長が非を認め、ブロディたちが鮫退治に出掛けるまでがもっと長かった印象が。どうやらその辺り、『ジョーズ2』と記憶がゴッチャになっていたみたい。記憶を整理するためにも、近いうちに続編も見なければ。

スピルバーグはその後もヒット作、話題作を連発し、今じゃすっかりハリウッドの巨匠になったが、一方のベンチュリー(最近は「ベンチリー」という表記が一般的?)は『ザ・ディープ』とか『アイランド』とか何本か映画になった作品もあったものの、結局は一発屋で終わった感がある。
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by odin2099 | 2011-10-20 20:46 |  映画感想<サ行> | Trackback(9) | Comments(2)
スピルバーグ一党が作った劇場版『トワイライトゾーン』のヒットは、そのままSF、ホラー、ミステリー系のオムニバスドラマブームへと発展。
『新トワイライトゾーン』『新・ヒッチコック劇場』などが作られましたが、スピルバーグも自らTVシリーズを立ち上げました。それが『世にも不思議なアメージング・ストーリー』です。

その中から先ず3つのエピソード(セグメントと呼ばれています)が選ばれ、劇場用映画としてお色直し。各セグメントを繋ぐカットや、オリジナルのエンドロールも追加されています。
基本的には30分番組なのですが、中には1時間枠で放送されたものもあり、この劇場版では第1と第3セグメントが1時間枠のものになっています。

e0033570_21354664.jpg第1セグメント「最後のミッション」はスピルバーグ自身の監督作品。無名時代のケビン・コスナーが主演です。
時は第二次大戦の最中、出撃した爆撃機は敵機を撃墜したものの被弾してしまいます。
何とか基地への帰投は可能ですが、燃料もなく車輪も壊れ、助かる道は胴体着陸のみ。ところが下部銃座には爆撃手が閉じ込められたままで、着陸すれば彼は押し潰されてしまいます。
さて搭乗員たちは?というサスペンス物ですが・・・オチには唖然とさせられてしまいました。
サッパリ訳が分からず、これを”奇跡”で片付けて良いものか。せっかくの感動的なお話が、これじゃあぶち壊しだと当時劇場で憤慨したものです。この結末、許せますか?

第2セグメントは「パパはミイラ」
邦題だと何のことやらよくわかりませんけれど、ママとミイラがどちらも「マミー」なのに引っ掛けた洒落なんですね。
映画のロケ中に、ミイラ役の俳優さんの奥さんが急に産気づいたと連絡が。彼は急いで病院へ向かいますが、ミイラの扮装のままだったので、周囲から追い回されて大騒動。その最中に本物のミイラが出現して・・・というドタバタ調のホラー・コメディです。
今回唯一の30分エピソードですが、小粒でもピリっとしていて一番良く出来ています。ミイラ映画の監督さんが、どことなくスピルバーグに似ているのも笑えます。
監督のウィリアム・ディアはこの作品でスピルバーグに認められ、『ハリーとヘンダスン一家』の監督に抜擢されることになりますが、そちらもなかなかの秀作でした。

第3セグメントは「真夜中の呪文」、スピルバーグの弟分ロバート・ゼメキスが監督を務めています。
厭味な教師にいじめられた二人の生徒が、ひと泡吹かせてやろうとしゃっくりが止まらなくなる呪いをかけようとするのですが、その呪いが効きすぎて・・・という、これもホラー・コメディです。
クリストファー・ロイドの怪演は楽しめますが、全体としては悪ノリのしすぎという印象で、それはこの映画全体に言えることでもありますね。

この映画版、当初は全てスピルバーグの監督作品でまとめるという話でしたが、結局監督したのは2本だけ。
他にもピーター・ハイアムズやジョー・ダンテ、トビー・フーパー、マーティン・スコセッシクリント・イーストウッド、アービン・カーシュナーらが監督したエピソードもありますが、番組はそれほどの支持を得られず2シーズンで打ち切りになってしまったようです。
日本ではこの劇場版公開に続いてビデオで発売されたり、TVの映画放送枠で流されたりしましたが、さして話題にもなりませんでした。
最近になってようやく全話がDVDで発売されましたので、改めて見てみましょうかね。

ちなみに番組のテーマ曲とスピルバーグのパートの音楽はお馴染みジョン・ウィリアムズですが、ゼメキスのパートの音楽担当は名コンビのアラン・シルベストリ、そしてディア監督のパートではダニー・エルフマンが参加しています。
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by odin2099 | 2011-08-24 21:39 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_9413058.jpg昨年文京シビックホール10周年記念として行われたコンサートが、好評につき再演ということになりましたので行って来ました。
といっても、演奏曲目は違うんですけれどね。

会場は文京シビック大ホール、指揮は大友直人、管弦楽が新日本フィルハーモニー交響楽団なのは昨年と同じですが、今回は司会が朝岡聡。この人、未だに元・テレ朝のアナウンサーとしてしか認識出来ません。
フリーになってもう15~6年ぐらいになるみたいですし、クラシック関係のコンサートは司会だけでなく構成なども手掛けているんですけれど、『ニュース・ステーション』だったかでスポーツコーナーを担当していた印象が未だに根強い・・・。

しかし今回は題名にやや偽りあり。
第1部こそ「ジョン・ウィリアムズ作品集」と銘打たれていますが、第2部は「ハリー・ポッターの世界」
つまり、ウィリアムズ以外の作品も演奏されるのです。これはこれで貴重な体験ですが。
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第1部で演奏されたのは、『スター・ウォーズ』から「メイン・タイトル」、『7月4日に生まれて』から「メイン・タイトル」、『ジョーズ』からは組曲として「テーマ」「サメ狩り」「檻の用意」、そして『レイダース/失われた≪聖櫃≫』から「レイダーズ・マーチ」。
『ジョーズ』のテーマを生で聴くのは多分初めてだと思いますが、色んな楽器が鳴っているんですねえ。想像以上の大迫力でした。

20分の休憩をはさんだ後での第2部は、「ハリー・ポッター」を7作目から1作目へとカウントダウン。
ただ朝岡さんは「ハリー・ポッター」をきちんと見ていないんでしょうかね、コメントがグダグダでしたけれど。

最初は『死の秘宝PART1』から「オブリビエイト(忘れよ)!」、オープニングに用意された映画オリジナルの衝撃的なシーンに流れた曲ですね。作曲はアレクサンドラ・デブラ
続いて『謎のプリンス』から「コンサートメドレー(オープニング~物語のはじまり~イン・ノクテム~ウィーズリーいたずら専門店~ロンの勝利~なめくじパーティー~洞窟の中へ~さよならダンブルドア~固い友情)」、『不死鳥の騎士団』から「不死鳥の騎士団の飛行」「アンブリッジ教授」。この2作品の音楽担当はニコラス・フーパー

パトリック・ドイルが作曲した『炎のゴブレット』からは「金の卵」と「冬のハリー」。この人は流石に”聴かせる”音楽を書いています。

そしていよいよウィリアムズ登場で、『アズカバンの囚人』から「過去への窓」「マージ叔母さんのワルツ」、『秘密の部屋』から「不死鳥フォークス」「秘密の部屋」、最後は『賢者の石』から「ヘドウィグの飛行」「ダイアゴン横丁」「ハリーの不思議な世界」。
うーん、ワンパターンと言われようとやはりウィリアムズ節は良いですねえ。是非とも完投して頂きたかった・・・!
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今回のコンサートの目玉は、実は『死の秘宝PART1』と『不死鳥の騎士団』、『炎のゴブレット』で、これらの作品にはコンサート用の楽譜が存在していないんだそうです。その為に今回はサントラ用の楽譜を取り寄せたということで、”世界初演”になるそうな。
しかしどうでしょう?
今後ウィリアムズ以外の「ハリー・ポッター」の音楽が、コンサート・ピースとして定着する様なことはあるでしょうかね。
改めて感じたのはウィリアムズの音楽の凄さ。
失礼ながら他の作曲家の作品は、映画音楽としては合格かも知れませんが、プラス・アルファの魅力には乏しいなあ、と。

アンコールは『E.T.』の「フライング・テーマ」。
最初からアンコールは、これか「スーパーマンのテーマ」か「ジュラシック・パーク」のどれかだろうと考えていたので予想通りでした。

e0033570_941362.jpgコンサートではなかなか聴けない曲を取り上げてくれたという点で、今回のプログラムは満足でしたが、次があるとすれば難しいですね。個人的には『推定無罪』とか『1941』を演奏して欲しいと思いますし、今回の「ハリー・ポッター」みたいに「スター・ウォーズ」を全6作から選んで大々的にやって欲しいなあという希望もあります。

また今度はウィリアムズ作品だけじゃなく、SFやファンタジー系の音楽を集めたコンサートをやってくれないものかなあと思ったりもしますが、来年もあるのでしょうか。

ところでこのコンサート、珍しく時間きっちりに始まったのですが(普通のコンサートだと4~5分くらい遅れて始まるのが普通かなあ、なんて思ってますが)、第1部が40分程度で第2部が70分くらいという構成も珍しいように思います。
第1部はあっさりと終わってしまったので物足りなかったのですが、逆に第2部はこってりでしたね。
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by odin2099 | 2011-08-21 09:46 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
ロッド・サーリングが自身多くの脚本を手掛け、自らホストも務めて人気を博したTVドラマ『トワイライトゾーン』。
日本では『未知の世界』あるいは『ミステリー・ゾーン』のタイトルで放送された伝説的シリーズを、ジョン・ランディスとスティーブン・スピルバーグが手を組み、更にジョー・ダンテジョージ・ミラーを巻き込んで映画化ということで話題になりました。

この当時ランディスは『ケンタッキー・フライド・ムービー』、『アニマル・ハウス』、『ブルース・ブラザース』『狼男アメリカン』のヒット作があり(ちなみに同じ頃、マイケル・ジャクソン『スリラー』のPVを撮ってます)、スピルバーグは勿論『ジョーズ』、『未知との遭遇』『レイダース/失われた≪聖櫃≫』『E.T.』といったメガヒット作品を持ち、ダンテは『ピラニア』と『ハウリング』で注目を集め、ミラーは『マッドマックス』でスマッシュヒットを飛ばしていた、という具合に若手のビッグネームが集ったドリーム企画でした。

e0033570_8462297.jpg各人が一篇ずつ監督するというオムニバス作品ですが、ランディス監督のパートを撮影中にヘリコプターが墜落し、乗っていたパイロットは勿論、主演のヴィク・モローや子役たちが死亡するという痛ましい事故が起きてしまいます。

監督責任やら何やら、その対応を巡ってランディスとスピルバーグの間には何やらあったようですが、結局スピルバーグはピンチを脱し更にキャリアをアップさせたのに対し、ランディスは負のイメージを背負って低迷することとなります。

お互いの作品にお遊びで出演するほど仲が良かった二人(スピルバーグ監督の『1941』にはランディスが、『ブルース・ブラザース』にはスピルバーグが出演している)も、それ以後は絶縁してしまったのだとか。
ダンテがその後スピルバーグの寵愛を受け、『グレムリン』とか『インナースペース』とか『スモール・ソルジャーズ』などを撮るようになるのとは好対照・・・。

先ずプロローグがあります。
深夜ドライブ中の二人はTV番組のテーマ曲当てをしておりますが、その内「トワイライトゾーンは良い番組だったよなあ」てな話をし始めます。
「みんな怖くて良かったよ」
「そうだな」
「もっと怖いもの見せてやろうか?」
すると・・・?!

このプロローグはランディスの演出ですが、これがなかなか効いてます。正直番組のテーマ曲当てなんかサッパリわかりませんけど、日常世界から一気に物語世界へ。お馴染みチャラララ~チャラララ~チャラララ~のテーマ曲が流れ、タイトルが出て第1エピソードが始まります。

問題のランディス監督作がこの第1エピソードで、他の3つはTVシリーズのリメイクですが、これはランディスのオリジナルだとか。
人種差別主義者が時空を超え迫害されるというお話なのですが、これがサッパリわからないものに。ラストシーンが使えなくなってしまったからなんでしょうか。

第2エピソードはスピルバーグの監督作品。
老人ホームで暮らす人たちが少年少女に戻るというファンタジーで、4篇中では一番温かみがあるものの、今一つピリっとしたものが感じられません。
ちなみにこの映画の音楽はジェリー・ゴールドスミスなので、スピルバーグ監督作品(TVを除く)でジョン・ウィリアムズ以外の音楽が流れる貴重な作品でもありますね。

第3エピソードはダンテの担当。
超能力を持った少年とその家族の物語ですが、可もなく不可もなく――というより、かなり悪趣味な、と言わざるを得ない作品でした。
少年に魅入られた女教師が主人公なのですが、彼女と少年との心の交流に重点を置くか、それとも怖がらせるのか、ハッキリさせた方が良かったのでは?

最終エピソードは、嵐の中飛び立った旅客機の翼の上に怪物の姿を見てしまった男の悲喜劇。
神経質そうな男を演じたジョン・リスゴウの好演と相まって、これが本作中唯一の秀作。この一篇の為だけでもこの映画を見る価値はある、というのは言い過ぎかも知れませんが、それぐらい(他の作品に比べて)良く出来ています。

その後、プロローグとの繋がりを感じさせるエピローグがあり(どちらもダン・エイクロイドが出ています。同一人物かどうかはわかりませんが)、そしてエンドクレジット。
夢か現か、”トワイライトゾーン”から我々は呼び戻されるのですが、”あちら”の世界の方が良い、と仰る方もいるんでしょうね。

今回、公開以来の再鑑賞でしたが、印象はやっぱり、ウーン・・・。
当時、これを見て一気にスピルバーグへの期待値が下がったんですよね・・・。
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by odin2099 | 2011-08-20 08:50 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(2)
完結編を謳いながら、既に4作目の話も聞こえてきている「トランスフォーマー」の3作目で、今回が初の3D映画。
監督のマイケル・ベイは3D映画に興味がないと言ってたけど、ジェームズ・キャメロン監督に唆され(?)、作り始めてみたら結構ハマったらしい。実際、なかなか迫力ある画面にはなってます。

e0033570_1022673.jpg映画としても前作よりは面白くなってます。
月を目指す米ソの宇宙競争の裏の隠された真実、なんていうのはトンデモ本の世界ですが、そこに本物のアポロ11号の宇宙飛行士バズ・オルドリン本人を呼んでくる、というのが凄いところ。まあ本人もよくオファーを受けたなと思いますけどね。JFKもニクソンもオバマも実名登場だし。
ただチェルノブイリをこういったネタに絡めてくるのも悪くはないとは思うのですが、今の日本の状況考えると素直に楽しめないかも、と気にはなりました。

しっかしせっかくの完結編なのに、サムの恋人がミカエラからカーリーに代わったのは唐突すぎるし、これまでの流れからして、簡単に別れちゃいかんだろ、というのはありますね。
その分レノックス、エップス、シモンズ、それにサムの両親などのレギュラー・キャラがそのまま出てくるのは嬉しいし、新登場のキャラに、ジョン・マルコヴィッチとかフランシス・マクドーマンドとかパトリック・デンプシーとかベテランを配しているのは流石超大作。
で、新ヒロインに抜擢されたロージー・ハンティントン=ホワイトリーも頑張ってはいましたが、ミーガン・フォックスを初めて見た時ほどのインパクトはないかなあ。やっぱり舌禍事件でクビ切られたのは残念です。

で、単純に前作より楽しめたんですが、ただ総じてこのシリーズ、自分には苦手みたい。
とある映画サイトの「映画史上最も騒々しい映画10本」で、栄えある1位に選ばれたというのも宜なる哉。
登場人物はやたら多いし、その内に裏切り者が何人もいるし、見ていて誰が誰やら混乱してきちゃう。
特にトランスフォーマ-は壊滅状態(汗)で、オートボット側はとりあえずオプティマスとバンブルビーぐらいは区別が付くが、ディセプティコン側はほぼ全滅・・・。
その昔のアニメ版の頃は、ホイルジャックとかアイアンハイドとかグリムロックとかスタースクリームとか、一応区別付いたんですがねえ。

それにオートボットは案外弱いし、オプティマスもオープニングやエンディングのナレーション(モノローグ)では説教臭いことを宣う割に、ちょっとリーダーとしてどうなのよ?という部分も無きにしも非ず。
そしてそして、2時間半超は長過ぎ!
クライマックスの攻防戦も、誰と誰が一緒で、どこからどこへ行こうとしていて、そして何をしたいのかがよくわかりません。危機また危機の描写も、かえって全体像がぼけてしまうように感じてしまいます。
もっとシチュエーション、キャラクター共に整理して、2時間程度でまとめることは出来ないもんでしょうかね。
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by odin2099 | 2011-08-07 10:04 |  映画感想<タ行> | Trackback(49) | Comments(6)

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