【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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脚本・監督はM.ナイト・シャマラン

といっても、とうとうオリジナル作品は撮らせてもらえなくなったのか、人気TVアニメ(らしい)『アバター/伝説の少年アン』実写映画化プロジェクトの雇われ監督になってしまった。
お馴染み、ハッタリを効かせたサスペンス映画ではなく、アクション・ファンタジー映画なのが目新しい点。

e0033570_02104.jpg気の国、水の国、土の国、火の国の4つの王国で成り立っているらしい世界。
各国にはそれぞれの国のエレメントを操るベンダーと呼ばれる人たちがいるが、中でも4つのエレメント全てを操る者がアバターと呼ばれ、世界に調和をもたらすことが出来るらしい。
火の国は土の国を征服し、今度は水の国を攻めようとしているが、気の国のベンダー、12歳の少年アンこそがアバターだとわかり、彼を捕えようとする――というお話、で良いのかな。なんか見ていてもサッパリだった。

どういう訳か、全編に漂う東洋テイスト。
主人公の生い立ち、出で立ちもカンフーアクション映画みたいだし、そもそも”気”がどうたらこうたらというのは、欧米人が憧れるアジア的要素なんだろうなーと思う。
ただ演じてるのが白人の俳優さん中心なので、独特の味というより違和感が先に立っちゃうのが難だけど。

そして、これはTVシリーズの総集編なのかと思うくらい、ダイジェスト感丸だし。
場面が(場所が)あっちゃこっちゃ飛ぶし、ドラマ的に盛り上がるのかなと思うと次のシーンに切り替わっちゃうし、サラっと流したり、時間を思いっきり省略したりと、見ていてアレレというくらい置いてけぼりの疎外感を味わわせてくれる。上映時間は1時間40分ほどだけど、本当は3時間くらいあったんじゃないの?と思いたくなるほど。ちゃんと脚本練ったのかなあ。

それに続編への引きがタップリ。
お話は一つの山を越えただけで、新しいキャラクターが出てきてENDになっちゃうし、どうするんだ、これ。

三部作構想だそうだけど、興行的には辛かったみたいだし、ラジー賞は8部門ノミネートで、内5部門(最低映画賞、最低脚本賞、最低監督賞、最低助演男優賞、最も3Dの使い方が間違っている映画賞)で受賞と評判も芳しくないようだし、望みは薄そうですな。

製作にフランク・マーシャル、製作総指揮にキャスリーン・ケネディご夫妻とスピルバーグ一派の名前が並んでますが、もうちょっと何とかして欲しかったとこです。
タイトルも最初は「アバター」と付けるはずが、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』と被っちゃったので変更せざるを得なかったのがそもそものケチの付き始めかな。
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by odin2099 | 2011-07-27 00:05 |  映画感想<ア行> | Trackback(20) | Comments(2)
e0033570_236679.jpg前作は全く期待していなかったからか、結構楽しめたのだけれども、その続編となるとなかなか食指が伸びず、結局はそのまんまスルー。しかし今度公開される3作目(一応”完結編”という触れ込みだけれども)は予告編などを見るとちょっと面白そうだなあと感じたので、じゃあその前にと2作目をやっと鑑賞。

あれから2年、オートボットたちは特殊部隊ネストに所属し、ディセプティコンの残党退治をしていた。
サムは大学に進学するため、両親や恋人ミカエラと離れた新生活を送ろうとしていたが、オールスパークの欠片に触れたことで不思議な現象に巻き込まれてしまう。
そしてディセプティコンたちはメガトロンを復活させ、”復讐”を目論んでいた。

えー、普通につまらなかったです。
e0033570_2365080.jpg
いや、1作目をおさらいしてから見るべきだったかな。ストーリーは兎も角、キャラクターを全然覚えてなかった・・・!
レノックス少佐か、協力的な軍人さんがいたのは覚えていたけど、シモンズって誰?状態。
ああ、セクター7のエージェント。なんか厭味ったらしいヤツがいましたっけ、というのは後になって思い出したくらいで、これじゃせっかくの彼の登場シーンのインパクトが台無しだぁ。

まあそのあたりを差し引いても、最初っから最後まで、登場人物(トランスフォーマー含む)が怒鳴ったり叫んだり、音をガチャガチャ立てて騒ぎっぱなし。
おまけに中盤以降は走りっぱなしの、五月蠅くて忙しない映画という印象しか残りません。
マトリックスって何? オプティマスは何で復活したの? サムが自信満々で行動してるからもっと説得力ある設定がなされているのかと思いきや、何とも抽象的というか精神論的というか。

e0033570_2371365.jpg映像がどんなに迫力あって凄くても、それだけじゃダメですよーだ。

わざわざエジプトまで行ってロケしたようだけど、CG合成みたいで”空気”が感じられないし、技術でこねくり回して作り上げただけの映画に思えて仕方ない。オモチャの映画らしいといえばそれまでだけど。
評判がなかなか良いらしい3作目は、そんな空虚な作品になってないことを祈るのみ。
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by odin2099 | 2011-07-22 23:09 |  映画感想<タ行> | Trackback(32) | Comments(4)
”スーパー8”というと8ミリ映画のことしか思い浮かばないし、予告見る限りだとSF映画かモンスター、あるいはホラー系の映画っぽいものの、それ以外には殆ど情報らしい情報が入って来なかったこの作品。
監督のJ・J・エイブラムスも、「SF、ロマンス、コメディ、ドラマ、全てが詰まっていてどれか一つとは言えない」なんて思わせぶりな発言しちゃって益々全貌が分からないけど、プロデューサーがスティーブン・スピルバーグだから、きっと何か凄いモノになってるんだろう、ということで鑑賞。

ネット全盛時代にこれだけ情報シャットアウトしたのはお見事で、逆にこういう時代だからこそ”隠す”戦略”が有効ってことを証明した点もご立派。
ただその反面、こけおどしに終始していて拍子抜けしたのも事実かな。

予告編からして『未知との遭遇』っぽくて、実際に出来上がった作品もスピルバーグに対するオマージュに満ちている。
主人公が片親なのもスピルバーグ作品っぽいし(ただこの作品では父子家庭だけど、スピルバーグなら母子家庭だろう)、無名の俳優さんや子役が一杯出演してるのも”らしい”。

もっとも監督のインタビューを読むと、元々スピルバーグへのオマージュ映画として作ったのではなく、結果的にそうなったらしいのだけど、じゃあ随所にどっかで見たようなショットが散りばめられてるのは偶然なのかよ?とツッコミを入れたくなってくる。知らず知らずのうちに、”スピルバーグ愛”が滲み出ちゃったということですかい?
でも『未知との遭遇』とか『E.T.』なんかのムードが好きな人には懐かしく感じられるんじゃないかな。内容自体は全然別物だと思うけどね。

e0033570_18183457.jpgボンクラ少年たちが”スーパー8”を片手に自主映画を撮影中、偶然列車の事故を目撃。ところがその列車には空軍が極秘にしていた”何か”が積み込まれていて・・・というのが発端。
それから街の周辺では機械や金属製品などが盗難にあったり、大規模な停電が起きたり、犬が急にいなくなったり、行方不明者が出たりと怪異が頻発。軍の行動も怪しげだし、事故そのものもどうやら妨害工作らしいことが判明するなど引っ張る引っ張る。

ところが『未知との遭遇』や『E.T.』の頃のスピルバーグ監督だったら、もっと少年たちを活かし、ワクワクするような冒険モノに仕上げたんじゃないかなあと思うのだけれど、エイブラムス監督は遠慮があったのか、表面をなぞったままで終わってしまった感があるのはちょっと残念。ボーイ・ミーツ・ガールのお話としてもイマイチ食い足りない。
別にスピルバーグのコピー作品を撮るのが目的ではないんだろうけれど、これだと何となく劣化コピーみたい。やるなら徹底的にコピーしても良かったんじゃないのかな。

最後も大甘で、こちらはスピルバーグ監督作品の中でも『ロストワールド/ジュラシック・パーク』『宇宙戦争』のような締りのなさを感じてしまった。
というより、『サイン』などのM・ナイト・シャマラン監督作品に共通する匂いというべきか。あれも大風呂敷広げたまんま、アレレレレ?という終わり方する作品が少なくないし。
まあそれでも『未知との遭遇』や『E.T.』大好き人間としては、仮に酷評する人がいたとしても徹底的に弁護したくなる気持ちにさせられる作品なのも確か。これも”スピルバーグ愛”かな。

劇中でボンクラ少年たちが撮影していたのはゾンビ映画だが、その完成版(?)がエンドロールで流れていてなかなか面白い。これから映画館で見ようと思っている人は最後まで席を立たないこと。DVD発売の際には特典映像として是非完成版を収録しておくれ~。
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by odin2099 | 2011-06-26 18:19 |  映画感想<サ行> | Trackback(42) | Comments(2)
今更説明不要の名作を、久々に鑑賞しました~。

e0033570_6421474.jpgWOWOWで日本語吹替版を放送していたんですが、これがかつてTV放映時に流れたり、ビデオテープやLDで発売されていたもの。今DVDで観られるのは<20周年アニバーサリー特別版>の時に作られた再録音版で、これがどうもしっくりこないんですよね。
で、こっちのオリジナル版はエリオットに浪川大輔、マイケルに鳥海勝美、ガーティに藤枝成子、メアリーに駒塚由衣、キーズに安田隆、そしてE.T.に高橋和枝というキャストなので安心して観ていられます。
そして何度観ても涙腺緩むんだなあ。

E.T.のデザインはハッキリ言って醜いと思いますが、これが段々と愛らしく見えてくるから不思議です。映画のマジックというヤツでしょうか。
そして愛らしく見えてくるからこそ、E.T.を想うエリオットや兄妹、仲間たちにも感情移入出来、だからこそ涙腺も緩もうというものです。

最初に観たのは映画館で、これは勿論初公開の時。
新宿ミラノ座へ行ったんですが、冬休み直前の平日の朝っぱらなのに大行列(こっちは期末試験後の休みだったのかな)。ここって当時は座席数が1200席ぐらいあったはずだけど、立ち見が出るほどの人気で、それでも粘って2回観た。この頃は1回じゃ勿体ないと、必ず2回か3回は観る習慣があったっけ(今はとてもじゃないけどそんな元気はない・・・)。

次に観たのは4年後で、これも映画館。
e0033570_6424822.jpgもう既にレンタルビデオ屋は普及していた時期だったけれど、『E.T.』はビデオにせず、何年か毎に再公開する、とスピルバーグがアピールしてたんだよなぁ。
夏休みの平日、新宿ピカデリーで観たのだけれど、今度はガラガラだったっけ。ここもこの頃は1200席ぐらいあったんだけど。

これで懲りたのか、2年後ぐらいにはビデオが出て、TVで放映されるようになったりしましたが、次に本格的に観直したのは<20周年アニバーサリー特別版>公開の時。
そしていつも同じシーンで涙腺緩むのです。

それはE.T.が死ぬシーンでも、死んだはずのE.T.が生き返るシーンでも、ラストのお別れのシーンでもなく、ズバリ自転車が空を飛ぶシーン。しかも2回目。
E.T.を連れて自転車で逃げるエリオットたち、それを追いかける大人たち。
途中で彼らは二手に分かれて追手を撒こうとしますが失敗。それでも何とか引き離したかと思った瞬間、横から大人たちが飛び出します。そして行く手を塞ぐように止まる車。もう駄目か?!――と思った瞬間、エリオットだけでなく全員の自転車が空に浮かび上がります。そして一気に盛り上がるジョン・ウィリアムズの音楽!

このエリオットたちが乗っていた自転車、BMXですが、憧れましたねえー。
当時”E.T.自転車”なんて呼んでましたけど、ホントに格好良かったです。
で、これを買った友人がいたので乗せてもらったんですが・・・・・・これ、乗り心地は凄く悪いです(苦笑)。
元々スタントや短距離レース用のものなので、サドルは固くて痛いし、ギアもないのでこれで逃げ回るのは考えらんない(爆)。
ま、森の中とか逃げ回るんなら良いのかも知れないけど。
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by odin2099 | 2010-09-29 06:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(0)
e0033570_22153668.jpg
題名を見て「おっ!」と思ってはいけない。あのシリーズとは何の関係も無く、勝手にビデオ・メーカーがあやかって付けただけのこと。
原題は”CRUEL JAWS”、「残酷な」ジョーズというわけだ。

アメリカ資本も入ってるとはいえイタリア製なので、ストーリーは本家『ジョーズ』のまんまイタダキ。
ヨットレースの参加者が、次々と凶暴な人食い鮫の餌食となってゆく。しかし、人間側にイヤなヤツがたくさん出てくるので、サメへの直接の恐怖は薄れる。
またメイン格のキャラがドンドン食われちゃうのは、題名通りとはいえちょっと「残酷」で、後味はあんまり良くはない。ただそのイヤなヤツらがみんなやられる件では溜飲が下がる思いがするが。

ちなみにこの作品、『ジョーズ・リターンズ』(もしくは『最後のジョーズ』)という作品から大量のフッテージを流用しているという。見比べたことはないが半端じゃないらしい。
ジョン・ウィリアムスの、『ジョーズ』ならぬ『スター・ウォーズ』そっくりの旋律がジャカジャカ流れるのも摩訶不思議・・・。
 
  × × × ×

えー、こんな作品でもどうしても観直したくなる瞬間というものはあるもので・・・。

これ、黙って観ている分には結構面白かったりもする。
知らなければシリーズの一本として通用・・・は、やっぱりしないかな。

そういえばこの「残酷な」ジョーズ、どうやら軍が生物兵器として訓練したらしい、というエクスキューズが用意されていたんだね。
どういう理屈なのかは不明なれど、本家を凌ぐ(?)殺戮マシーンぶりには一応の説明が付いている。

ところでこの邦題、不思議に思う人もいるだろうけれど、これは本家シリーズの4作目が『ジョーズ’87/復讐篇』という、何だかあやかり作品みたいなタイトルで公開されたから。
再発売分のビデオやDVDは『ジョーズ4』に改められているので、この作品もちゃっかり『ジョーズ5』と改題したりすれば、引っ掛かって観ちゃう人もいるかもね。
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by odin2099 | 2010-07-28 22:17 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_18141310.jpg”小さなバイキング”ヒック少年は、一族を率いるリーダー、ストイックの息子。父のように立派なバイキングになり、宿敵ドラゴンを退治しようと夢見ていますが、現実は失敗ばかりで出来そこない扱いされ、友だちもいません。ところが傷ついたドラゴンと出会ったことから、ヒック少年の運命は変わって行きます。
ドラゴンは決して恐ろしい、凶暴なだけの生き物じゃあない。トゥースと名付けたドラゴンとヒックに、友情が芽生え始めます。そして実際にドラゴンと触れ合うことで得た知識で、ヒックは一人前のバイキングと認められるようになりますが、とうとうある日、こっそりとドラゴンを飼っていたことが見つかってしまいます。
捕えたトゥースを連れ、ドラゴンの巣へ総攻撃を掛けるバイキングたち。ドラゴンと戦う必要はないと信じるヒックは、戦いを止めさせるため、そしてトゥースを救い出すため、大きな決断を下すことになるのです・・・!

8/7から公開されるドリームワークスの新作アニメーション映画ですが、試写会に当たったのでちょっと早めに観てきました。
監督のクリス・サンダースとディーン・デュボアはディズニー『リロ&スティッチ』を大ヒットさせたコンビのようですが、今度はライバル会社から新作リリースとはなかなかやりますな。『リロ&スティッチ』は実は観たことないのですが、少なくてもこの映画は楽しめました。
キャラクターのデザインは今一つ気に入らないのですが、空を飛ぶシーンなど見どころも満載。ジョン・パウエルの音楽も、ファンタジー映画、アドベンチャー映画に相応しいものになっています。

e0033570_18144117.jpgお話の方は取りたてて語るようなものではなく、殆ど予想通りに展開して行きますので安心して観ていられます。
クライマックスでは些か強引に悪ボスが登場し、これを皆でやっつけてメデタシメデタシ。
落ちこぼれで”いじめられっ子”に近いポジションだったヒックは、”いじめっ子”的存在の連中からも認められるようになり、憧れの存在だった強くて可愛い女の子と仲良くなりますし、ギクシャクしていたお父さんとの関係も修復。それに何よりもトゥースと一緒に暮らせるようになり、ハッピーエンド!となります。
・・・ある一点を除けば、ですけれど。
これに関しては公開前ですし詳細は省きますが、必然性がまるで感じられないのですがねぇ。
ヒックとトゥースを似たような境遇にして、彼らの絆を一層深めようとしたのかなぁと思いますが、どちらも原作にはない設定なのですが・・・。

というところでこの作品、クレシッダ・コーウェルの小説を映画化したものです。
全8巻で今のところ翻訳が出ているのは5巻まで。その中ではまだ1巻しか読んだことがないのですが、これはヒックという主人公の名前だけ借りた別物だと思った方が良いかも知れません。
ヒックの相棒となるドラゴンの名前もトゥースではなく、原作ではトゥースレス。
それにこちらの世界では、一人前のバイキングと認められるためにはドラゴンを掴まえ、馴らし、パートナーとしなければならない、というルールがあるので、そういう意味ではヒックは特別な少年という訳ではないのです。原作を知らない方が映画はより楽しめそうな気がします。
好評によりパート2の製作は決定しているようですが、更に原作から離れたストーリーになっちゃうんでしょうかねえ・・・?
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by odin2099 | 2010-07-04 18:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback(37) | Comments(4)
e0033570_21444675.jpg結婚式当日、突如落下してきた隕石と接触し巨大化してしまったスーザンは、新種のモンスターとして秘密基地に隔離されてしまう。そこには50年代から、各地に出現したモンスターたちが捕獲、収監されていた。
ある日、スーザンが浴びた隕石の超パワーを求め、遠い宇宙からギャラクサーと名乗る宇宙人が襲来する。
送り込まれた巨大ロボットの強力なシールドに、地球人の通常兵器は全く歯が立たない。そこで、基地からの解放を条件にモンスターたちを立ち向かわせることに。
イヤイヤながらロボットと対決することになったスーザンだったが、モンスターたちの協力もあり、見事にこれを撃退。一躍英雄となった彼らだったが、人々の視線は冷たく、婚約者もスーザンの元を去ってしまう。そんな時、再びギャラクサーの宇宙船が飛来、失意のスーザンが捕えられてしまった・・・!

50年代60年代のモンスター映画にオマージュを捧げまくった、ドリームワークス・アニメーション製作のCGアニメ。
巨大化しちゃうスーザンは『妖怪巨大女』。
実験の失敗で、転送装置内でゴキブリと融合してしまった「コックローチ博士」は『蝿男の恐怖』。
海洋生物から原始人への進化の過渡期で生まれた「ミッシング・リンク(失われた環)」は、そのまんま『大アマゾンの半魚人』。
放射能の影響で巨大化した虫「ムシザウルス」は『ゴジラ』でしょうかね、『モスラ』でしょうかね?東京で暴れたらしいし。
遺伝子組み換えトマトと化学変化したドレッシングとの掛け合わせ実験で偶然生まれた、自我を持つゼラチンの「ボブ」は『マックイーンの絶対の危機(人喰いアメーバの恐怖)』あたりが元ネタかな。
まぁ知ってる人には懐かしいし、知らない人はかえってこのレトロ調が新鮮かも知れない。

e0033570_21452541.jpgこの映画、公開を結構楽しみにしていたのだけれども、吹替版での上映ばっかりで断念。結局DVD待ちになりました。
で、途中でちょこっと日本語吹替音声に切り替えて観たのだけれども・・・・・・。

ヒロインのスーザンの声はリース・ウィザースプーン。
彼女の声って意識して聴いたことなかったけど、なかなかキュートな感じでピッタリ。もし実写でこの映画を作るなら、やっぱりスーザン役には適任かなぁ、なんて思いながら観ていたのだけれども、流石に実年齢考えるとちと辛くなってきたかな。

実はこの映画、期待していたほどの50年代60年代テイストはなく(その代わりなのか、『未知との遭遇』や『E.T.』のパロディがあるのはやっぱりドリームワークスだからか)、お話も特筆すべきものじゃないのだけれど、予定調和だしハッピーエンドだし、安心して観ていられるのはマル。

しかしスーザンが巨大化する際に、着ている服が殆ど破けないのは納得いかないぞ。
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by odin2099 | 2009-11-28 21:46 |  映画感想<マ行> | Trackback(17) | Comments(2)
『ジュラシック・パーク』の映画化は、原作者マイクル・クライトンの指名でスティーブン・スピルバーグが手掛け、その後は共同でTVシリーズ『ER/救急救命室』を立ち上げるなど蜜月が続いていたが、2作目の『ロストワールド/ジュラシック・パーク』製作の際に、スピルバーグが映画用にストーリーを改変したことで両者は仲違いしたと伝えられている。

e0033570_22542969.jpg結局スピルバーグはクライトン抜きで3作目を企画し、自らストーリーを考案。ただ監督はジョー・ジョンストンに任せ、自らはエグゼクティブ・プロデューサーに退いた。
表向きは、同時期の他作品(監督作の『A.I.』と『マイノリティ・リポート』)とのスケジュールの兼ね合い、とのことだったようだが、どこまで本腰を入れていたのかには疑問符がつく。

出来上がった作品は、拍子抜けするほどあっさりした作品になっていた。
撮入直前にシナリオが全面的に書き換えられ、撮影中にも大幅に書き換えられた、というドタバタが聞こえてきた段階で期待値はかなり下がっていたが、それでもジョンストン監督だからと一縷の望みを賭け先行公開の劇場へ足を運んだものの、大いに失望した。
技術的には前2作よりも進歩し、ビジュアル面では唸らせるシーンもないではないのだが、全体的には忙しなく、まだまだ序盤だろうと思っていると、あっという間にエンドマーク。長距離走を見に来たつもりが、いざ始まってみると短距離走だった、そんな感じなのである。

ただこの作品、後にTVの映画放送枠で流れていた際には、なかなか面白く観ることが出来た。
劇場の大きなスクリーンでじっくりと堪能する超大作映画ではなく、TVの2時間枠(正味1時間半)で、TVサイズの画面でボケーっと観るB級C級の映画としてならば、かなり出来の良い作品なのかも知れない。

なおクライトンは、この作品とは別に三度恐竜を取り上げた新作を準備中(シリーズ作品なのか、それとも全くの別作品なのかは不明)と伝えられていたが、結局その作品が発表されることはなかった。
また映画版の4作目も再三製作が報じられ、具体的なストーリーやキャスティングの噂が流れたこともあったのだが、クライトンの死去に伴い、製作サイドは企画を封印する旨を発表している。
この3作目の出来からすると4作目にはかなり不安を覚えるものの、逆にそれを反省材料として素晴らしい作品を作って欲しかったという気持ちもあり、複雑である。
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by odin2099 | 2009-08-19 22:54 |  映画感想<サ行> | Trackback(6) | Comments(0)
e0033570_8273817.jpg学生時代と違い、社会人となると時間が経つのが早く感じられます。
一世を風靡した『ジュラシック・パーク』もまだまだ「最近の作品」という感覚があるのですが、既に15年も前の作品。今の高校生あたりまではリアルタイムで知らないわけで、改めて自分も歳食ったなぁと感じたりして。
このパート2も12年前、続くパート2ですら7年前の作品。完全に「過去の作品」ですねぇ。
そして今また、作者であるマイクル・クライトンの訃報が届きました。
「十年一昔」と言いますが、何か本当に「区切り」が付いてしまった感じがあります。

以下、「しねま宝島」より引用、転載――
マイクル・クライトンが書いた小説『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク2』もつまらなかったが、それを映画化した本作は、それに輪をかけてつまらなかった。
映画化にあたってはストーリーを大幅に変更するなど工夫を凝らしているが、それもかえって裏目。その改変を巡ってクライトンとスピルバーグは絶縁状態に陥ったとも伝えられたが、どっちもどっちである。
恐竜に遭遇し逃げ惑う人々を描いた一作目に対し、今度は恐竜ハンターたちが島へ乗り込んでいくという切り替えは、『エイリアン』と『エイリアン2』の関係と類似していて新鮮味はない。

前作の『ジュラシック・パーク』も決して原作に忠実というわけではなく、また「傑作なのか」と正面切って問われると答えに窮してしまうのだが、それでも映画としての見せ場はふんだんに用意され、娯楽作としては充分お釣りのくるものであった。何よりも今までスクリーンを彩ってきた数多の恐竜たちを遥かに凌駕する斬新な描写は、その一事だけをとっても映画史に名を残すに値する作品となり得ていた。

e0033570_8271216.jpgしかし今回は条件が違う。技術的に多少進歩しようとも、目の肥えた観客相手には同じ手は通じない。
それを支えるだけのアイディア、ストーリーなどのプラス・アルファがなければ作品としての評価は出来ない。この作品にそれがあるかといえば、残念ながら答えは「NO」と言わざるをえない。
超満員の先々行オールナイトの劇場を後にしながら虚しい思いにとらわれた私だったが(なんせ上映前に3時間も並んでいたもので・・・)、幸いにも映画は大ヒット。柳の下にドジョウは2~3匹はいることを実感させてくれた。
その後、マイクル・クライトンは三度恐竜を取り上げた新作を準備中と伝えられていたのですが、結局実現しなかったのでしょうかね。
またスピルバーグはクライトン抜きで『ジュラシック・パークIII』を製作、更に第4作も構想中ということで度々キャスティング情報などが取り沙汰されてきましたが、正式なゴー・サインは出ないままの様子。このまま立ち消えになってしまうのかも知れません。
ただ、作品としては実現しなかったとしても、クライトンの構想メモのようなものが残っていて、それを元にしてスピルバーグが追悼でメガホンを取る、というようなことでもあれば、それはそれで歓迎したい気分です。
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by odin2099 | 2008-11-07 08:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback(4) | Comments(4)
帰宅して夕刊を開いてビックリです。
全く寝耳に水というか、想像だにしていませんでした。
癌とはいえ、66歳は作家としてはまだまだこれから。
あと10年20年は新作を楽しめるものと疑っていませんでした。
しばらくご無沙汰だったので、また読み始めようかなと思っていた矢先だったこともあり、全く持って残念です。

『緊急の場合は』、『アンドロメダ病原体』、『五人のカルテ』、『サンディエゴの十二時間』、『ターミナル・マン』、『大列車強盗』、『北人伝説』、『失われた黄金都市』、『スフィア/球体』、『インナー・トラヴェルズ』、『ジュラシック・パーク』、『ライジング・サン』、『ディスクロージャー』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク2』、『エアフレーム/機体』、『タイムライン』・・・
ここ最近の何作かを除けば、今翻訳が出ている本は一通り読んでいます。

『アンドロメダ・・・』、『ウエストワールド』、『電子頭脳人間』、『大列車強盗』、『ジュラシック・パーク』『ライジング・サン』『ディスクロージャー』『コンゴ』『ツイスター』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『スフィア』、『13ウォーリアーズ』、『ジュラシック・パークIII』『タイムライン』・・・・・・
原作や脚本、それに監督として携わった映画の大半も観ています。

そういえば製作にも噛んでいるTVドラマ『ER/救急救命室』は長寿シリーズとなりましたが、とうとうファイナルを迎えるというニュースもありましたね。これも象徴的な出来事だったのかも知れません。

まぁこれを機に、絶版本や未翻訳本が出版されたり、ソフト化されていない映画やTVドラマがDVD等でリリースされたり、映画化がペンディング中の作品にゴー・サインが出れば嬉しいのですが・・・。

ご冥福をお祈り致します。
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by odin2099 | 2008-11-06 22:12 | ニュース | Trackback(3) | Comments(4)

by Excalibur
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