【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_1084346.jpg病に倒れた国王から、後を継ぐように遺言されたシュレック。しかしそんなのは絶対に無理だと、ドンキーや長靴をはいた猫と一緒にもう一人の王位継承者アーサーを探す旅に出発。一方、王位乗っ取りに執念を燃やすチャーミング王子は、おとぎ話の悪役たちを唆し「遠い遠い遠い国」へ攻め込み、フィオナ姫らを捕らえてしまう。はたしてシュレックは無事にアーサーを探し出し、王国を救うことが出来るのか?!

劇場で見よう、劇場で見よう、と思いつつ、遂に3作全部DVDでの鑑賞と相成ってしまった『シュレック』シリーズ。それは自分の油断と怠慢もあるのだけれども、上映劇場の大半が日本語吹替版ばかりというのも大きな原因。基本的に吹替版は好きなんだけれども、タレント吹替は大反対!今回もレギュラーの濵田雅功、藤原紀香、竹中直人以下、橘慶太、大沢あかね、星野亜季、光浦靖子、大久保佳代子・・・と色々並んでますねぇ。
まぁ竹中直人は実績ありますけれど、後はちょっと・・・。個人的には藤原紀香好きなんですが、”声優”としてはね・・・。

e0033570_109159.jpgそれはさておき、今回は白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女、ピーターパンらのパロディも盛り込まれているものの、メインはアーサー王と円卓の騎士のお話。メイン格でアーサーが出てくるが、他にもチョイ役でランスロット、グウィネビア、モルガン、ガウェインらも登場。更にキー・キャラクターで魔法使いマーリンまで出てくる徹底振り。そろそろネタ切れかなぁとは思うものの、深いこと考えずに単純に楽しめるのが良いところ。
長靴をはいた猫を主人公にしたスピンオフ企画はどうなったのかわからないけれど、まだ続編は作るらしいので、次回こそ劇場で!
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by odin2099 | 2007-12-16 10:10 |  映画感想<サ行> | Trackback(10) | Comments(4)
天才ゴルファーと持て囃されながらも、戦争での悲痛な体験から全てを捨てた青年。そこへ名ゴルファーたちとのエキシビジョン・マッチの話が持ち上がる。そんな彼の前にバガー・ヴァンスと名乗る謎の男が現れ、キャディーを買ってでるのだが・・・。

e0033570_8592496.jpg一度は挫折した男が、やがて自分を取り戻して再生して行くという物語運びは予定調和だが、南部の美しい自然を絡め、役者陣の好演もあって最後まで見せてくれる出来映え。
結局バガー・ヴァンスとは一体何者なのかを描かずに映画は終わる。主人公にとっての<守護天使>的存在だと捉えて僕は見ていたのだが、このあたりの解釈は見る人の自由だろう。
ただ敢えていうなら、こういった役廻りだとウィル・スミスよりももっと年配の役者を配した方が相応しかったかもしれない(ついでに言うならば、10年以上のブランクから再起するにしてはマット・デイモンも若すぎる印象があるのだが)。

スティーヴン・プレスフィールドの原作を、ロバート・レッドフォードが監督。レイチェル・ポートマンの音楽と、ヒロイン役のシャーリーズ・セロンが作品に彩を添えている。
また物語の語り部としてジャック・レモンがノン・クレジットでオープニングとエンディング、そしてナレーションとして参加しているが、残念ながらこれが遺作となってしまった。

ちなみに当初はモーガン・フリーマンとブラット・ピットの組み合わせで準備が進められていたという。『セブン』でも一度組んでいる二人だが、当然その時とは違った顔を見せてくれていただろうから、この共演が実現しなかったのは残念でもある。
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by odin2099 | 2007-10-20 09:00 |  映画感想<ハ行> | Trackback(6) | Comments(2)
西暦180年のローマ。皇帝マルクス・アキレウス(リチャード・ハリス)の信任篤いマキシウス(ラッセル・クロウ)は次期皇帝に推される。マルクスの息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は姉ルッシラ(コニー・ニールセン)までもがマキシウスを慕っていることに危機を覚え、父である皇帝を暗殺、マキシウスをも殺害しようとする。間一髪難を逃れたマキシウスだったが、妻子を殺され地位を奪われ、遂には奴隷商プロキシモ(オリヴァー・リード、遺作)に囚われの身となってしまう。やがて剣闘士(グラディエーター)として市民の英雄となったマキシウスは、今は皇帝となったコモドゥスと再会するのだったが・・・。

e0033570_6255699.jpg古代ローマ帝国を舞台にしたアクション大作で、デイヴィッド・フランゾーニの原案・脚本をリドリー・スコットが監督。上映時間は2時間半を越え、重くて暗いストーリー展開はどちらかといえば苦手な分野ではあるのだが、それでも最後まで拳に力を入れて見てしまった。
マキシウス自身は架空のキャラクターだが、アキレウス、コモドゥス、ルッシラは実在の人物で、ある程度史実を下敷きにしている。もっとも時代考証に関して疑念の声も挙がってはいたが、主人公の崇高な英雄的生き様や迫力あるバトルシーンが評判となり大ヒット。大掛かりなセットを作るのではなくCGを駆使して、かつてのハリウッド史劇の伝統を蘇られせたことも好評価に繋がり、作品賞や主演男優賞など5部門でオスカーを獲得。『アメリカン・ビューティー』に続いて、二年連続でドリームワークスに栄冠が輝くことになった。
また『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のヒットを挿みながら、『トロイ』『キング・アーサー』『アレキサンダー』『キングダム・オブ・ヘブン』など史劇大作が続々と生み出される切っ掛けともなっている。
そういえば続編製作の噂が後を絶たないが(リドリー・スコットやラッセル・クロウの口からも語られている)、果たして本当に作るのだろうか。
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by odin2099 | 2007-09-28 06:29 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(6)
e0033570_8123838.jpgハスブロ社の変形ロボットオモチャを題材にしたSFアクション映画で、監督はマイケル・ベイ、エグゼクティブ・プロデューサーにはベイの他、スティーブン・スピルバーグら計4人の名前が並んでいる。

このトランスフォーマー、元はといえば日本製で、タカラ(現・タカラトミー)が自社のオリジナルSF玩具「ダイアクロン」や「ミクロマン」を、アメリカで販売するためにハスブロと組んだのが始まり。これにマーベルコミックも加わってのコミック展開とTVアニメ版も作られ大ヒットとなったという経緯がある。
TVアニメ版の方も実製作はこれまた日本の老舗・東映動画(現・東映アニメーション)で、逆輸入される形で『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と題して日本でも放送され人気を博した。以後、日米合作だったり日本単独製作だったりでアニメ作品が作られ、オモチャも現在まで20年以上にわたって継続してリリースされているというから息が長い。

e0033570_8125021.jpg僕は最初のTVアニメ版をリアルタイムで観ているが、当時は『機動戦士Zガンダム』などでリアルタイプのロボット物が全盛期だっただけに、善(サイバトロン)と悪(デストロン)がキッチリと色分けされた世界観や、ロボット同士がぶつかり合うだけの単純なストーリーがファンには受けていたと記憶している。
もっとも自分は、「ミクロマン」よりは一つ前の「変身サイボーグ」世代なだけに(?)、何となく馴染めないものを感じていて途中でフェードアウトしてしまったのだが。

そんなこんなで「トランスフォーマー」には思い入れもないし、先に観た人の評判を聞いてもあんまり芳しくなかったので、それこそ期待値「0」で観たのだけれども、これがなかなか面白い。
e0033570_813178.jpgといっても上映時間は長いし(2時間25分もある)、キャラクターが沢山いる割りに機能してないし、中途半端なギャグ・シーンはなかなか笑えないし、という具合に上手く出来てる映画じゃ決してないと思うのだけれども、全体的なノリというか、クライマックスへ向けての気持ちの高め方はお見事。なかなかバカにしたもんじゃない。かなり好戦的でアメリカ万歳な内容なのには眉をひそめる人も少なくないんだろうけれど。

ところで正義側のトランスフォーマー、オートボット(サイバトロン)のリーダーであるオプティマス・プライム(コンボイ司令官)の声は、オリジナルのアニメ版同様にピーター・カレンという人が担当しているのだそうだけど、僕が観た吹替版でも何とオリジナルの玄田哲章!これは嬉しい配慮だ。
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by odin2099 | 2007-08-10 06:23 |  映画感想<タ行> | Trackback(51) | Comments(14)
タイトルは「捕まえられるものなら、捕まえてみな」ってな感じだろうか。
天才少年詐欺師と彼を追うFBI捜査官との追跡劇を、レオナルド・デカプリオとトム・ハンクスの顔合わせで描いた犯罪コメディ。どこまで実話に基づいているのかは知らないが(一応原作読んだけど)、良く出来たストーリーである。
タイトルバックも60年代っぽくてオシャレ。

e0033570_2242929.jpgさすがにディカプリオはティーンには見えないケド、これなら周囲も騙されるかな、という「らしい演技」を披露。
ハンクスの出番は案外少なめだがしっかりとアクセントになっているし、クリストファー・ウォーケンやマーティン・シーンが「普通の人」を演じているのは面白い。

ただもっと「騙しのテクニック」を駆使した、痛快な追いかけっこを期待していたので、お涙頂戴の展開になっていたのはちょっと残念。これはこれで悪くないけど、題材が題材なだけに、ねぇ。これがスピルバーグじゃなかったら違った作品になっていたかも。
なお、スピルバーグの演出そのものは案外平凡。素材の良さに救われた感じである。

ちなみに映画化権を持って奔走したのはディカプリオ自身。
スピルバーグは雇われ監督として立候補し、父親役でのカメオ出演を打診されたハンクスは、自らFBI捜査官役を希望したとのこと。こんな形でビッグ・ネームが集結したというのも、事実は小説よりも奇なり?
そして原作者のフランク・W・アバネイル本人が、コンサルタントとして参加してるそうだ。
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by odin2099 | 2007-02-16 22:04 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(10)
当初は2004年頃に公開が予定されていた『インディ・ジョーンズ4』。
多くの脚本家が参加し、その中には監督のスティーブン・スピルバーグ、主演のハリソン・フォード双方が気に入ったものもあったようだが、何れも最終的には創造主ジョージ・ルーカスがダメ出し。
会心の作を蹴られたフランク・ダラボンは、「この企画はもう実現しない」とまで断言していたのだけれども、とうとうルーカスのお眼鏡に叶うものが出来上がったようだ。

撮影開始は今年の6月、公開は来年の5月を予定。日本だと6月の終わりか7月の頭辺りの公開だろうか。
キャリスタ・フロックハートをヒロインに、ショーン・コネリーが再びインディの父親を演じ、ナタリー・ポートマンがインディの娘を、それにカレン・アレンやケイト・キャプショーら歴代のヒロインも顔を見せ、ジョン・リス=デイヴィスも御馴染みサラー役で登場、更にケビン・コスナーがインディの弟でかつ悪役を演じる・・・等々、ここ10年ばかりは様々な噂が飛び交っていたが、どれが実現するだろうか。
あとは、ルーカスお気に入りの脚本が、ファンにとってもお気に入りになるかどうかが心配・・・。
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by odin2099 | 2007-01-05 22:04 | 映画雑記 | Trackback | Comments(2)
『レイダース/失われた≪聖櫃≫』の続編――ではなく、『レイダース』の一年前、1935年を舞台にしたインディアナ・ジョーンズ教授の大冒険第2弾。余談だが、「インディ・ジョーンズ」という日本語表記が使われるようになったのはこの作品から。「インディ」は愛称で、「インディアナ・ジョーンズ」がフル・ネームという強い拘りがあるので、未だにこれには馴染めなかったりする。

いきなりオープニングで「エニシング・ゴーズ」が流れた時は映画を間違えたかとビックリしたが、ジェームズ・ボンドばりに白のタキシードに身を包んだインディが現れるとたちまちアクション映画へ。「007」映画の監督をやりたかったスティーブン・スピルバーグに、もっと良いアイディアがあるぜ、と「インディ」の企画を持ちかけたジョージ・ルーカスだったが、結局は二人とも「007」をやりたかったのだろう

e0033570_18203738.jpgこのオープニングからして前作とは雰囲気が随分違うが、本編も前作同様のものを期待すると裏切られる。
とにかく暗いのだ。ルーカス&スピルバーグとは思えない残酷描写もあって、本国ではレイティングが問題になってしまったくらいである。
トラブルに巻き込まれた形のインディは終始受け身であり、サラーもブロディもマリオンも、前作と共通するキャラクターは一切登場せず、大学で教えるシーンもないために、せっかくの二面性(大学教授にして冒険家)も活かされないまま精彩を欠き、新ヒロインのウィリーもただうるさいだけの足手まとい(兼お笑い要員)。インディの相棒ショーティも一見目立っているようで実は物語上役立っていないし、対する悪役が邪教集団というのも前作に比べるとスケール不足。
この手の作品をよく<ジェット・コースター・ムービー>などと称し、実際にこの映画にはジェット・コースター(もどきのトロッコ)に乗るシーンもあるのだが、そのスピード感も同時期にスピルバーグの弟子筋のロバート・ゼメキスが監督した『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』に軍配が挙がってしまう有様。なんとなく無理矢理作りましたという感じがしてしまうのだが・・・。

今回はやっと買ったまんまだったDVD版を観たけれど、目立った手直しはナシ。しかし吹替版は微妙。以前にビデオで出ていたものと同じでインディの村井国夫は文句なしだが、ウィリーの吉田理保子とショート・ラウンドの野沢雅子は浮きすぎである。いや、二人ともベテランなので上手いのだが、それ故にキャラクターにというか、元の役者に合ってないのだ。
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by odin2099 | 2006-11-23 18:20 |  映画感想<ア行> | Trackback(12) | Comments(8)
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『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスと『ジョーズ』のスティーブン・スピルバーグが手を組んだ!
これは当時の映画界最大の事件であり、映画ファンの夢だったといっても過言ではないだろう。映画界に革新をもたらした若き2人のコラボレーションは、一体どんな映画を見せてくれるのだろうかとワクワクしたものだ。

そして出来あがったのはハラハラドキドキの冒険活劇。時は第2次世界大戦真っ只中の1936年、考古学者にして冒険家のインディアナ・ジョーンズは、恐るべき力を秘めた聖櫃(アーク)を、ヒトラーに先駆けて手に入れる仕事を依頼される。<アーク>とはモーゼの十戒を記した石板を収めたと言われる箱のことで、実際にオカルトに傾倒したと言われるヒトラーのこと、決してあり得ない話ではない?

プロットのリアリティさはともかくとして、キャラクター配置や二転三転する物語の転がり具合、適度なユーモア、そしてクライマックスの一大見せ場に至るまで手に汗握るアクション大作として結実している。
例によって中味が古臭いとか演出が大味だとか色々批判の対象になったが、それらは多少なりとも論点がずれた的外れな意見が多く、娯楽大作としては満点に近い。ルーカス+スピルバーグ、この組合せは1+1が2ではなく、3にも4にも、いや10にも20にもなることを教えてくれたのだ。


  ×  ×  ×  ×

新作が出来るのか出来ないのか、ファンをヤキモキさせている<インディ・ジョーンズ>シリーズの第一作。『スター・ウォーズ』や『007』を見始めると、やっぱりこの作品が見たくなる。ということで買ったまんま放ったらかし(!)だったDVDを引っ張りだしてきた。
例によってこの作品も『スター・ウォーズ』シリーズ同様、DVD化にあたっては色々と手が加えられているが、シーンが増えたり差し替えられたりということもなさそうで、純粋なクオリティ・アップ。納得いくまで作品に手を入れるというのもありなんだろうけれど、作品は最初に発表した段階で既に完成品であるべき。となると、この程度の修正が本来許せる限度なのかもしれない。

e0033570_21471350.jpgインディというキャラクターは全面的に好きというわけではなく、また次回作『魔宮の伝説』にガッカリさせられたこともあって、このシリーズは『スター・ウォーズ』ほど熱狂的なファンにはなれなかったけれども、やっぱり今観ても面白い。上に「しねま宝島」に書いた文章を引っ張ってきたけど、今も感想は変わらずで付け加えることもない。

ちなみにこの作品、現在では『インディ・ジョーンズ/レイダース~失われた≪聖櫃≫』とするのが正しいようだ。3本中、唯一タイトルにインディの名前が冠されていなかったのだけれど、数年前にリリースされたビデオからはその名前が付け加えられるようになっている。もっとも邦題の方は統一されていないようだが。
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by odin2099 | 2006-11-09 21:47 |  映画感想<ラ行> | Trackback(15) | Comments(6)
e0033570_22521468.jpg今日の自分を決定付けた(大げさ)大切な三本の作品の内、残る一本がこれ。
この作品だけ原作小説→映画の順(「読んでから見る」)だったけれども、だからといって映画が原作に遠く及ばないと落胆することもなく、楽しく拝見した。サイト内の感想にも書いたけれど、「映画の歴史が変る/スピルバーグが変える」というコピーに偽りはない。

以下、「しねま宝島」より転載
物語の序盤にサム・ニール扮するアーサー・グラント博士たち一行が、オーナーのジョン・ハモンド(演じるはリチャード・アッテンボロー)に連れられパークの視察に出かけるシチュエーションがある。
突然グラントが驚愕の表情で一点を見つめ、同僚のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)にも同じ物を見せようとし、そちらへ目をやったエリーもグラント同様唖然となり、カメラが切り替わった瞬間我々観客はその理由を知ることとなる。画面一杯に映し出されていたのはこれまでになくリアルに動く「本物の」恐竜の姿だったからだ。

e0033570_11504232.jpgこれまで映画に登場した恐竜は、人形アニメ(パペットアニメ)――ミニチュアの恐竜を少しずつ動かして撮影。これを再生すると動いて見える――と呼ばれる手法か、着ぐるみを使う方法、更には本物のトカゲをそのまま、或いはツノやヒレをつけて恐竜と言い張る強引な方法が大半を占めていたが、この作品では実物大の造型物と、そして何より飛躍的な技術の進歩によって可能となったコンピュータ・グラフィックスの導入という画期的な手段が取り入れられた。

この映画は正にこのシーンのインパクトに尽きし、私にはこのシーンだけで充分この作品を評価し得るのである。マイケル・クライトンの原作を端折りすぎだとか、『激突!』や『JAWSジョーズ』の頃に比べてスピルバーグのショッカー演出が甘くなったとか色々批判の声も多いが、エポックメーキングな作品であることは間違いなく、「映画の歴史が変る/スピルバーグが変える」というコピーに偽りはない。

ところでこの原作小説は、発表と同時に映画化権をめぐって各社の争奪戦が繰り広げられた。クライトン本人は当初からスピルバーグに任せる心積もりだったようだが、最終的には次の4社(と監督候補者)に絞られた。その顔触れは20世紀フォックスがジョー・ダンテ、ワーナー・ブラザースがティム・バートン、トライスターはリチャード・ドナー、そしてユニバーサルがスピルバーグ。結果はご存知の通りだが、これら作られなかった3監督によるヴァージョンを想像してみるのも楽しい。

e0033570_2252534.jpgもっともその後のパート2、パート3には失望しっぱなしで、いくら続編好きの自分でももうそろそろ打ち止めにした方が良いんじゃないの?と思ってしまうが、どうやらパート4が動き出しそうだというニュースを聞くと、また何となくウキウキソワソワしてしまう。
このパート4、最初は去年あたりに公開なんて声も聞こえていたけど、今の感じでは来年あたり? 
なんでもキーラ・ナイトレイにヒロイン役をオファーしているとかで、OKが出ればこのパート1と2でアリアナ・リチャーズが演じたハモンド氏の孫娘が成長した姿だとか。随分タイプが違う気がするけどね。それにもしかすると、スピルバーグ本人がメガホンをとる可能性もあるらしい。となると、やっぱり気になる~。
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by odin2099 | 2006-03-24 21:53 |  映画感想<サ行> | Trackback(12) | Comments(8)
2019年、大気汚染から守られた都市で単調で退屈な日々を送っている人々の夢は、抽選で選ばれて、地上に残された最後の楽園”アイランド”へ行くことだった。しかし実は彼らは、クライアントに臓器を提供するためだけに生かされているクローンだったのだ。そのことに気づいた二人のクローンの必死の逃亡が始まる。

今年の夏に劇場公開された作品だけれども、見逃してしまったのでようやくDVDで鑑賞。
主演は『スター・ウォーズ/エピソード3~シスの復讐~』、『ロボッツ』(声)と今夏に作品集中しまくりのユアン・マグレガーとスカーレット・ヨハンソン。共演がジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン、スティーブ・ブシェミら。
監督は『チームアメリカ/ワールド・ポリス』で散々コケにされていた(苦笑)マイケル・ベイ。

e0033570_1503431.jpgクローンは人間なのか、そうではないのか。「生きる」という意味を問いかけた問題作・・・ではないだろうけれど、色々いじれば面白くなりそうな題材を、サラッと流して作りました、というSFアクション。その割りにダラダラ長いんですけど。
同時期の『スター・ウォーズ/エピソード3』とは一味違ったユアン・マグレガーをチェックするくらいしか見所はない。本当ならスカーレット・ヨハンソンを推したいところなんだけれど、せっかくのプロポーションを出し惜しみしてるのが勿体無い。
未来世界を題材にした逃亡劇というと、同じドリームワークス作品ではスティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』というのもあったけれど、あれも未来世界のディティールにこだわり過ぎて、本質を見失ったかのような超”怠”作だったっけな。未来世界はあくまで背景であって、それを前面に押し出しすぎると付いて行けなくなる。
ただ一つだけ印象的だったのは、色使いというか、”青”が凄く綺麗だったこと。アイランドを取り巻く海の”青”だけでなく、全体的にインパクトがあった。意図的なものか、偶然なのかはわからないけれども。

音声=日本語で見ていたのだけれども、ユアン・マグレガーが森川智之でないのが残念。イマイチ平田広明ではピンとこないので、何年か後でTV放映される際には、是非森川智之で新録をして欲しい。
ショーン・ビーンは、同じワーナー・ホーム・ビデオから出ている『トロイ』と同じで大塚芳忠。この人は決して嫌いじゃないんだけれども、オリジナル音声で聴くと寡黙で知的な印象のキャラクターなのが、吹替版だとやたら饒舌に思えてしまうのは何故だろう? 台詞の量は同じはずなのに(爆)。こちらも出来れば別キャストで新録して欲しいかな。
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by odin2099 | 2005-12-23 21:38 |  映画感想<ア行> | Trackback(13) | Comments(16)

by Excalibur
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